JPH09173926A - 薬液散布装置 - Google Patents

薬液散布装置

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JPH09173926A
JPH09173926A JP7353209A JP35320995A JPH09173926A JP H09173926 A JPH09173926 A JP H09173926A JP 7353209 A JP7353209 A JP 7353209A JP 35320995 A JP35320995 A JP 35320995A JP H09173926 A JPH09173926 A JP H09173926A
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JP
Japan
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skin
chemical
coupler
liquid chemical
ultrasonic
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JP7353209A
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English (en)
Inventor
Yuji Nishimura
祐治 西村
Tsunekazu Kobayashi
恒量 小林
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B17/00Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups
    • B05B17/04Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods
    • B05B17/06Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations
    • B05B17/0607Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬液を散布して効果的に肌に馴染ませる薬液
散布装置を提供する。 【解決手段】 薬液と共に高圧ガスを封入した薬液容器
3に正特性サーミスタ10付きの薬液送出管路6を接続す
る。薬液送出用押ボタン5を押すと、薬液が正特性サー
ミスタ10により温められ薬液送出管路6の出口から噴出
する。超音波振動子12は超音波の周波数を発振する発振
回路に接続し、超音波の周波数で振動して超音波を発
し、この超音波をレンズ13がカプラ14を通して薬液送出
管路6の出口領域に集める。カプラ14を薬液の被散布部
に押圧すると、収束した超音波が被散布部の肌を振動さ
せてマッサージを行い肌の血流を活性化し、また、噴出
した薬液を肌に圧入し効果的に肌に馴染ませる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は美容や医療の分野で
頭や顔や手足等の肌に薬液を散布(塗布)する薬液散布
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】美容の分野において、ヘアケヤを行う場
合には、頭皮に例えば育毛剤等の薬液を薬液容器から直
接散布(塗布)し、その後、指先でもって頭皮をマッサ
ージし、頭皮の血行を良くすると共に頭皮に前記薬液を
馴染ませ(浸透させ)、マッサージと薬液により髪の毛
根部の活性化を促進させるというヘアケヤの方式が一般
的である。また、顔や手足等のスキンケヤを行う場合に
も、上記同様、顔や手足等の肌に例えば美容剤等の薬液
を薬液容器から直接塗布し、その後、指や手のひらで肌
をマッサージし、肌の血行を良くすると共に肌に前記薬
液を馴染ませ、肌のケヤを行うというスキンケヤの方式
が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、指や手のひらを用いてマッサージする方式で
は、人がマッサージを行うために、いつでも最適なマッ
サージを行うことができるとは限らず、薬液を効果的に
頭や顔や手足等の肌に馴染ませることができないことも
あり、定常的に効果的なヘアケヤやスキンケヤを行うこ
とができないという問題がある。
【0004】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、薬液を、頭や顔や手足等の
肌に散布すると共に最適なマッサージを定常的に行って
薬液を効果的に肌に馴染ませる薬液散布装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成をもって前記課題を解決す
る手段としている。すなわち、第1の発明は、薬液を貯
蔵する薬液容器と、前記薬液容器の薬液を送出する薬液
送出機構と、薬液を含浸して被散布部に接触押圧するカ
プラと、超音波を発する超音波発生機構と、前記超音波
発生機構が発した超音波を前記カプラに加えカプラを通
して前記超音波を焦点に向かって集めるレンズ機構とを
有し、前記レンズ機構の焦点は前記カプラの被散布部へ
の押圧接触部に設定されている構成をもって前記課題を
解決する手段としている。
【0006】また、第2の発明は、前記第1の発明の構
成に加えて、カプラにはレンズ機構の焦点領域に薬液溜
り凹部が設けられている構成をもって前記課題を解決す
る手段としている。さらに、第3の発明は、前記第1又
は第2の発明を構成する薬液容器からカプラに至る薬液
の通路には薬液を加熱する定温発熱体が設けられている
構成をもって前記課題を解決する手段としている。
【0007】上記構成の発明において、例えば、薬液容
器の薬液は薬液送出機構により送出され、送出された薬
液の一部はカプラに含浸する。超音波発生機構が駆動し
ている状態で、カプラを頭や顔や手足等の肌における薬
液の被散布部に接触押圧し、前記の如く、薬液を送出す
ると、薬液は被散布部に散布され、一方、超音波発生機
構が発した超音波が、レンズ機構によって被散布部との
押圧接触部に集められて押圧接触部で薬液を肌に圧入す
ると共に、被散布部の肌を振動させ(マッサージを行
い)肌の血流を良好に活性化させ、前記散布された薬液
を効果的に肌に馴染ませる(浸透させる)。
【0008】カプラにおけるレンズ機構の焦点領域に薬
液溜り凹部が設けられている場合には、薬液が薬液溜り
凹部、つまり、超音波が集まる焦点領域に溜まることに
なるので、被散布部に散布される薬液の殆どが、収束さ
れた超音波によって、最適なマッサージを受ける肌に圧
入されることになり、薬液はより効果的に肌の内部に浸
透する(馴染む)ことになる。また、薬液容器からカプ
ラに至る薬液の通路に定温発熱体が設けられている場合
には、薬液は温められて活性化し、肌に馴染み易くな
り、また、温められた薬液が被散布部の肌に散布され、
薬液の熱が肌の血流を活性化させ、前記超音波による血
流活性化作用と相俟って、より一層肌の血流活性化を促
し、薬液がより早く効果的に肌に馴染むことになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る実施の形態
例を図面に基づいて説明する。
【0010】図1には本実施の形態例の薬液散布装置の
主要構成を示す断面図が表されている。本実施の形態例
の薬液散布装置1は、薬液容器3と、容器ケース4と、
薬液送出用押ボタン5と、薬液送出管路6と、電源スイ
ッチボタン8と、駆動電源である電池(充電池を含む)
9と、定温発熱体である正特性サーミスタ10と、超音波
振動子12と、レンズ(レンズ機構)13と、カプラ14と、
本体ケース15と、図2に示す超音波発振回路17とを有し
て構成されている。
【0011】図1に示すように、容器ケース4の内には
薬液容器(ボンベ)3が収納され、薬液容器3の中には
薬液と共に高圧炭酸ガス等の高圧ガスが封入されてい
る。前記容器ケース4の底部には貫通孔19が形成されて
おり、この貫通孔19を通して薬液送出用押ボタン5が容
器ケース4の外側へ突出されている。容器ケース4の上
端外周面には雄ねじ部が形成されており、この雄ねじ部
は本体ケース15の接続部材21の雌ねじ部と螺合し、容器
ケース4と本体ケース15は仕切り板22を挟み込んで螺合
接続している。
【0012】本体ケース15の内側には、薬液容器3に弁
機構(図示せず)を介して接続された薬液送出管路6が
設けられ、この薬液送出管路6は仕切り板22の貫通孔23
を通して本体ケース15の先端側まで伸張形成されてい
る。本体ケース15の先端側には開口部24が設けられ、前
記薬液送出管路6の出口端は外部に露出され、薬液容器
3の薬液が薬液送出管路6を通って出口端から被散布部
の肌に直接的に散布されるようになっている。
【0013】前記容器ケース4の底部に設けられた薬液
送出用押ボタン5と、この押ボタン5の操作によって弁
の開閉を行う図示されていない弁機構と、薬液送出管路
6とにより薬液送出機構が構成されている。この薬液送
出機構は、薬液送出用押ボタン5を押し弁機構を開弁さ
せて、薬液容器3の薬液を高圧ガスの高圧力により薬液
送出管路6を通して噴出(送出)させるように構成され
ており、周知のように、上記の如く、薬液送出用押ボタ
ン5を押し薬液を高圧ガスの高圧力を用いて噴出させる
機構には様々な種類があるが、それらのうち、どの種の
機構を採用しても構わない。また、上記薬液送出機構
は、周知であるので、その詳細な説明および図示は省略
する。また、前記正特性サーミスタ10は、セラミックス
定温発熱体であり、周知のように、通電により抵抗値が
キュリー点を越えると急激に上昇して設定の温度まで発
熱し、薬液送出管路6を通って送出される薬液を設定の
温度(例えば、薬液が肌に散布されたときに不快感を与
えず、かつ、薬液が活性化する40〜45℃)に温めるよう
に構成されている。
【0014】前記薬液送出管路6の出口側には超音波振
動子12とレンズ13とカプラ14の接続体が設けられてお
り、前記接続体に設けた貫通孔に薬液送出管路6がガタ
つきなく挿入された格好になっている。なお、薬液送出
管路6の出口端はラッパ状に拡径されており、この拡径
部を設けることで、薬液送出管路6が前記接続体の貫通
孔の内部に落ち込むのを防止している。
【0015】前記超音波振動子12は図2に示す超音波発
振回路17に接続され、この超音波発振回路17は薬液の被
散布部の肌を微振動させ適切なマッサージを行うための
超音波の周波数を発振するように構成されており、前記
超音波振動子12は超音波発振回路17が発振した超音波の
周波数で振動して超音波を発するもので、例えばセラミ
ックス等により形成され、この超音波振動子12と超音波
発振回路17により超音波発生機構が構成されている。上
記超音波振動子12には、図1に示すように、該超音波振
動子12と同様の硬度を持つ部材(例えばセラミックス)
で形成されたレンズ13が密接接合され、レンズ13におけ
る超音波振動子12との密接面の反対面(超音波発射面)
は凹部表面となっており、レンズ13は、凹レンズとして
機能し、前記超音波振動子12が発した超音波ををカプラ
14を通して前記薬液送出管路6の出口端領域に集めるよ
うに形成されている。
【0016】上記レンズ13の凹部表面には、薬液を含浸
し、かつ、薬液に対する耐蝕性が良い部材、例えばシリ
コンゴムで形成されたカプラ14が密接接合されている。
このカプラ14の上部は凸曲面になっており、前記本体ケ
ース15の開口部24から前記カプラ14の凸曲面の一部が突
き出ており、この開口部24から突き出ているカプラ14の
凸曲面が薬液の被散布部に押圧接触することになる。す
なわち、超音波振動子12から発振された超音波は、超音
波振動子12の材料と同一音響インピーダンス特性の材料
で構成されたレンズ13を介し、音響インピーダンス特性
の近いシリコンゴム等のカプラと薬液を介して人の肌に
接触するため、超音波伝搬上に空気層がなく、音響損失
の少ない、効率的な構成をなすものである。
【0017】また、カプラ14の上部には薬液送出管路6
の出口端領域に薬液溜り凹部26が形成されており、前記
薬液送出管路6の出口端から送出された薬液は前記薬液
溜り凹部26に溜り、その薬液の一部はカプラ14に染み込
んで含浸される。
【0018】前記本体ケース15の内部における超音波振
動子12と仕切り板22の間は収納室27を成し、この収納室
27には、前記薬液送出管路6に介設された正特性サーミ
スタ10や、図2に示す超音波発振回路17を設けた回路基
板(図示せず)や、正特性サーミスタ10と超音波発振回
路17を駆動させるための電池9等が収納されている。
【0019】上記電池9と正特性サーミスタ10と超音波
振動子12と超音波発振回路17は図2に示す回路を構成
し、図2の回路のスイッチ28をオン・オフするための電
源スイッチボタン8が、図1に示すように、本体ケース
15に設けられている。上記電源スイッチボタン8を押し
スイッチ28をスイッチオンすると、電池9の電流が正特
性サーミスタ10と超音波発振回路17を流れ、正特性サー
ミスタ10が通電により設定の温度に発熱し、一方、超音
波発振回路17は設定の超音波の周波数を発振して超音波
振動子12に加え、超音波振動子12を振動させて超音波を
発生させる。
【0020】上記構成の薬液散布装置1の動作例を簡単
に説明する。例えば、電源スイッチボタン8を押してス
イッチオンし、正特性サーミスタ10と超音波発振回路17
が駆動している状態で、カプラ14の上部を薬液の被散布
部の肌に押圧すると、超音波振動子12が発した超音波が
レンズ13とカプラ14を通って被散布部の肌を微振動させ
るので、超音波圧力の加速度を効果的に用いてマッサー
ジを行い血流を活性化する。さらに、薬液送出用押ボタ
ン5を押すと、薬液送出管路6の弁機構が開弁し、高圧
ガスの高圧力で薬液容器3の薬液が薬液送出管路6を通
り、その途中で正特性サーミスタ10で約40〜45℃に温め
られ、薬液送出管路6の出口端から噴出して薬液溜り凹
部26に溜まる。
【0021】前記レンズ13によって集められた超音波が
薬液溜り凹部26の薬液を加圧して肌に圧入させると共
に、薬液溜り凹部26の薬液の一部はカプラ14に染み込ん
で、被散布部に押圧接触しているカプラ14の上部から染
み出し被散布部の肌に塗布され、前記薬液溜り凹部26の
薬液とカプラ14から染み出した薬液は前記超音波によっ
て血流活性化された肌に効果的に馴染むことになる。
【0022】本実施の形態例によれば、超音波振動子12
と超音波発振回路17から成る超音波発生機構を設け、超
音波を用いて薬液被散布部の肌をマッサージするように
したので、いつでも同じように肌を適切にマッサージし
て血流活性化させることができ、薬液送出管路6の出口
端から噴出された薬液を効果的に肌に馴染ませることが
できる。また、レンズ13を設けて、超音波振動子12が発
した超音波を薬液送出管路6の出口端領域、つまり、薬
液被散布部との接触領域に集めるように構成したので、
超音波の発散が防止され、超音波の無駄がなく、収束し
た超音波は、被散布部の肌を適切にマッサージして血流
活性化させると共に、超音波の収束効果により薬液を被
散布部の肌に強く圧入させることができ、薬液をより肌
の内部にまで浸透させることが可能となる。
【0023】さらに、被散布部に接触押圧するカプラ14
を設け、超音波振動子12が発した超音波はレンズ13によ
ってカプラ14を通って被散布部に加えられるので、超音
波エネルギーの大幅な損失が抑えられ、効率良く超音波
は被散布部に加えることができる。
【0024】さらに、カプラ14には薬液送出管路6の出
口端領域、つまり、レンズ13の焦点領域に薬液溜り凹部
26を設けたので、薬液送出管路6から噴出した薬液の殆
どが薬液溜り凹部26に溜り、この薬液溜り凹部26の薬液
に前記レンズ13によって収束された超音波が浸透加圧力
として加えられ、前記の如く、超音波により血流活性化
した肌に薬液が強く圧入される格好になるので、最適量
の薬液をより早く肌の内部にまで馴染ませることができ
る。
【0025】さらに、薬液送出管路6には正特性サーミ
スタ10が設けられているので、薬液は薬液容器3から薬
液送出管路6の出口端に至るまでの間に正特性サーミス
タ10によって温められて活性化し、肌に馴染み易くな
り、また、温められた薬液が被散布部の肌に散布され、
薬液の熱が肌の血流を活性化させ、前記超音波による血
流活性化作用と相俟って肌の血流活性化を促進させるこ
とができ、より一層効果的に薬液を肌に馴染ませること
ができる。
【0026】さらに、上記の如く、薬液送出管路6に正
特性サーミスタ10を設けたので、正特性サーミスタ10は
薬液送出管路6を通って噴出される薬液だけを温めれば
よく、薬液容器3の薬液を全部温める場合に比べて省電
力化を図ることができる。
【0027】なお、本発明は上記実施の形態例に限定さ
れるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例え
ば、上記実施の形態例では、薬液送出管路6に正特性サ
ーミスタ10を設けたが、設定の温度の熱を発することが
できるものであれば、正特性サーミスタ以外の他の定温
発熱体を設けてもよい。また、上記の如く、薬液送出管
路6に正特性サーミスタ10を設け、送出・散布される薬
液だけを温めるようにしたが、薬液容器3の薬液の全て
を温めるように正特性サーミスタ10等の定温発熱体を薬
液容器3の収容側に設けてもよい。また、超音波のエネ
ルギーだけで効果的に薬液を肌に圧入させることができ
る場合には、薬液を温める正特性サーミスタ10等の定温
発熱体を設けなくてもよい。
【0028】さらに、上記実施の形態例では、正特性サ
ーミスタ10の駆動電源が超音波発振回路17の駆動電源と
共通の電池9であったが、正特性サーミスタ10は外部の
電源(例えば商用電源)により駆動させてもよい。この
ような場合には、予め正特性サーミスタ10に、例えば、
プラグ付のコード等を用いて外部の電源からの通電を行
って正特性サーミスタ10を発熱しておき、薬液の散布使
用直前に正特性サーミスタ10の通電を止め、送出される
薬液を正特性サーミスタ10の余熱で温めることも可能で
ある。上記のように正特性サーミスタ10を外部の電源で
発熱させる場合には、電池9は、正特性サーミスタ10を
発熱させる必要がなく、超音波発振回路17を駆動させる
だけでよいので、電池9の消耗期間を長くすることがで
きる。もちろん、正特性サーミスタ10と超音波発振回路
17を共に外部の電源で発熱および駆動させてもよい。
【0029】さらに、上記実施の形態例では、薬液容器
3に薬液と共に高圧ガスが封入され、高圧ガスの高圧力
を用いて薬液を噴出させるように薬液送出機構が構成さ
れていたが、薬液容器3に高圧ガスを封入せず、例え
ば、ポンプ構成で薬液容器3の薬液を送出するように薬
液送出機構を構成してもよい。上記のように、薬液の噴
出に高圧ガスの高圧力を利用しない場合には、薬液容器
に薬液と共に高圧ガスを封入する必要がなく、また、薬
液を噴出する度に、薬液と共に炭酸ガス等のガスが噴出
することがなくなり、噴出されたガスによる環境汚染を
回避することができる。
【0030】さらに、上記実施の形態例の薬液散布装置
はヘアケヤやスキンケヤを行う美容の分野だけでなく、
医療の分野でも使用することが可能である。
【0031】
【発明の効果】この発明によれば、超音波発生機構を設
け、超音波で薬液の被散布部の肌を振動させマッサージ
を行う構成にしたので、いつでも被散布部の肌を最適に
マッサージすることが可能となり、薬液散布時に肌の血
流が良好に活性化して薬液を効果的に肌に馴染ませるこ
とができる。
【0032】また、本発明は、レンズ機構を設け、超音
波をレンズ機構の焦点であるカプラにおける被散布部と
の押圧接触部に集めるようにしたので、超音波が発散せ
ず、超音波の無駄がなく、上記被散布部との押圧接触部
で、収束した超音波が、被散布部の肌を良好に血流活性
化させると共に、その活性化した肌に薬液を強く圧入
し、効果的に薬液をより深く肌の内部に浸透させる(馴
染ませる)ことができる。さらに、被散布部に接触押圧
するカプラを設け、前記超音波発生機構が発した超音波
をレンズ機構によってカプラを通して被散布部の肌に加
えるので、超音波エネルギーの大幅な損失が抑制され、
効率良く超音波を肌に加えることができる。
【0033】さらに、前記の構成に加えて、カプラにお
けるレンズ機構の焦点領域に薬液溜り凹部を設けた構成
にあっては、薬液送出機構により送出された薬液の殆ど
が薬液溜り凹部に溜り、この薬液溜り凹部にはレンズ機
構によって超音波が集められることから、前記の如く、
収束超音波によって強くマッサージされ最も良好に血流
活性化した肌に薬液の殆どが圧入され、薬液が肌の内部
に入ることになり、より効果的に薬液を肌に馴染ませる
ことが可能となる。
【0034】さらに、薬液容器からカプラに至る薬液の
通路に定温発熱体を設けた構成とすることで、薬液は温
められて活性化し、肌に浸透し易くなり、また、温めら
れた薬液が散布されると、薬液の熱が肌の血流を活性化
し、前記超音波による血流活性化作用と相俟って、より
一層肌の血流が活性化し、薬液をより効果的に肌の内部
に浸透させることが可能となる。さらに、上記の如く、
薬液容器からカプラに至る薬液の通路に定温発熱体を設
けたので、定温発熱体は被散布部に散布される少量の薬
液だけを温めればよく、薬液容器内の多量の薬液を温め
なければならない場合に比べて、省電力化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薬液散布装置における一実施の形態例
を示す説明図である。
【図2】図1の装置における正特性サーミスタと超音波
発振回路を駆動させる回路構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 薬液散布装置 3 薬液容器 5 薬液送出用押ボタン 6 薬液送出管路 9 電池 10 正特性サーミスタ 12 超音波振動子 13 レンズ 14 カプラ 17 超音波発振回路 26 薬液溜り凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液を貯蔵する薬液容器と、前記薬液容
    器の薬液を送出する薬液送出機構と、薬液を含浸して被
    散布部に接触押圧するカプラと、超音波を発する超音波
    発生機構と、前記超音波発生機構が発した超音波を前記
    カプラに加えカプラを通して前記超音波を焦点に向かっ
    て集めるレンズ機構とを有し、前記レンズ機構の焦点は
    前記カプラの被散布部への押圧接触部に設定されている
    薬液散布装置。
  2. 【請求項2】 カプラにはレンズ機構の焦点領域に薬液
    溜り凹部が設けられている請求項1記載の薬液散布装
    置。
  3. 【請求項3】 薬液容器からカプラに至る薬液の通路に
    は薬液を加熱する定温発熱体が設けられている請求項1
    又は請求項2記載の薬液散布装置。
JP7353209A 1995-12-28 1995-12-28 薬液散布装置 Pending JPH09173926A (ja)

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