JPH09173535A - 低電圧型遊技機等における過電圧防止具 - Google Patents

低電圧型遊技機等における過電圧防止具

Info

Publication number
JPH09173535A
JPH09173535A JP2211197A JP2211197A JPH09173535A JP H09173535 A JPH09173535 A JP H09173535A JP 2211197 A JP2211197 A JP 2211197A JP 2211197 A JP2211197 A JP 2211197A JP H09173535 A JPH09173535 A JP H09173535A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
circuit
power supply
connector
fuse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2211197A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Yoshida
守 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyomaru Industry Co Ltd
Original Assignee
Toyomaru Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyomaru Industry Co Ltd filed Critical Toyomaru Industry Co Ltd
Priority to JP2211197A priority Critical patent/JPH09173535A/ja
Publication of JPH09173535A publication Critical patent/JPH09173535A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、低電圧型遊技機等において高圧電
源部に過って直結した際の電動装置及び電気部品の過電
損傷を防止する過電圧防止具である。 【解決手段】 本発明は、電源制御基盤2における低圧
用電源接続具に最も近い部位に構成された着脱自在なヒ
ューズF1を含むヒューズ回路部Fの所定部位における
雄型コネクター17と、この雄型コネクター17に取着
された通電基盤22とを有し、雄型コネクター17に配
置された2個1組の接続ピン18と、通電基盤22に形
成された通電部とに高圧電源部の電圧より低い所定のツ
エナー電圧が設定された2個1組のツエナーダイオード
27を連結して過電圧防止回路が構成され、ヒューズ回
路部Dにおける接続具に対し交換自在に接続される過電
圧防止具Dである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、低電圧型遊技機
等における過電圧防止具にかかり、更に詳述すれば、遊
技店内等の高圧電源部 (交流100V) より低い使用電
圧で作動される各種の電動装置及び電気部品を装備した
遊技機等にあって、同遊技機の低圧電源接続部を高圧電
源部に過って直結した際の電動装置及び電気部品の過電
損傷を防止するための過電圧防止具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種遊技機の代表例の一例であるパチ
ンコ機では、周知のように各種の電動装置として、モー
タや電磁ソレノイド等を利用した遊技球用発射装置、入
賞球処理装置及び賞球給出装置等が装備され、また電気
部品として、遊技機裏側のスイッチや電磁ソレノイド等
の他に、遊技盤に設置される図柄可変表示装置、各種入
賞装置内のランプやスイッチ及びモータやソレノイドさ
らにはこれらにかかる中央制御基盤等が装備されてお
り、そして上述の電動装置や電気部品にかかる使用電源
は、大別すると、高圧電源である交流100Vと低圧電
源である交流24Vとが使い分けられている。このため
各メーカからの遊技機を使用する遊技店では、店内の遊
技機用設置枠台〔通称「島」〕に配備された各々の遊技
機について、当該の電源接続部を当該の使用電源に応じ
て設置枠台内等の高圧電源部(交流100V)に直結し
たり、あるいは変圧装置等を含む低圧電源部(交流24
V)に接続して使用している。
【0003】斯る現状にあって、遊技店の経営者又は専
門従業員は、各メーカの遊技機にかかる使用電源を知っ
てはいるものの、交流100V型、交流24V型の夫々
の遊技機の入れ換え時つまり当該の設置枠台に対する新
旧遊技機の交換設置時等において、交流24V型遊技機
を設置枠台内の低圧電源部とは別の高圧電源部に過って
直結してしまうことがある。この結果当該遊技機におけ
る各種の電動装置や電気部品が過電負荷を受けて損傷
し、遊技機自体が使用不能となってしまい、さらには火
災事故をも招来しかね得ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したような遊技機
にかかる使用電源の接続ミスによる事故防止対策をも兼
ねる意味で、従来の交流24V型遊技機では、裏側等に
交流100Vに対応し得るトランス等を配備している。
これによれば同型遊技機が過って高圧電源部交流100
Vに直結された場合においても、各種の電動装置や電気
部品の過電損失が防止できる。しかし斯る防止対策例で
は、遊技機の製造工程においてトランスの設置作業にも
手間が掛かり、また同トランスの設置個数分だけ遊技機
がコスト高となる上重くなる等の問題があった。本発明
は、低電圧型遊技機等に設置される電源基盤の低圧用電
源接続具の最も近い部位に構成されたヒューズ回路部の
所定部位に対し、脱着交換自在に接続される過電圧防止
具を提供し、高圧電源部に対する同型遊技機の誤接続に
伴う電動装置等の過電損傷並びに火災事故等を未然に防
止するとともに、遊技機等のコスト低減及び軽量化等を
図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、遊技店内等の
高圧電源部とは別の低圧電源部に低圧用電源接続具を介
し接続されるべき電源制御基盤の各部に接続される種々
の電動装置及び電気部品を装備した遊技機等にあって、
上記電源制御基盤における低圧用電源接続具に最も近い
部位に構成された着脱自在なヒューズを含むヒューズ回
路部の所定部位における接続具に連結される接続具と、
この接続具に取着された通電基盤とを有し、上記接続具
に配置された2個1組の接続部と、上記通電基盤に形成
された通電部とに前記高圧電源部の電圧より低い所定の
ツエナー電圧が設定された2個1組のツエナーダイオー
ドを連結して過電圧防止回路が構成され、前記ヒューズ
回路部における接続具に対し交換自在に接続される過電
圧防止具であり、遊技機の低圧用電源接続具が過って高
圧電源部に直結された際には、上記過電圧防止具及びヒ
ューズ回路部のヒューズの最少電気部品の過電負荷によ
る損傷だけに止め得、これら損傷電気部品だけの交換を
以て当該遊技機の使用を可能とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明にかかる過電圧防止具の好
適な実施例について、本例では第1図に略示されるパチ
ンコ機Pの裏機構盤Mの右上隅部にビス着された電源タ
ーミナルボックス1内の電源制御基盤2に実施された例
について示す。本例過電圧防止具の説明に先立ち、電源
制御基盤2側を要約説明すると、同基盤2では、上記タ
ーミナルボックス1内に収容されてビス着されており、
そして必要なパターンの通電回路を構成した回路盤3に
おいて、遊技店内等の低圧電源部(AC24V) に接続
されるべき低圧用電源接続具つまり第2図の電源コンセ
ント4の以降に、ヒューズF1〜F3、ダイオードD1〜
D5、直流整流器DS、リレーコイルRY1〜RY3及び
その接点rY1〜rY3、LEDランプL1.L2、電源コン
デンサーC及びリセットスイッチRS、そしてパチンコ
機Pにおける各種の電動装置及び電気部品にかかる複数
のコネクターC1〜C7等が配置されており、これら各回
路部品が第3図に示す電気回路中の所定位置に接続され
ている。なお第2図中5はターミナルボックス1にビス
着されたカバーで、基盤2の一部を覆蓋する。また第3
図中R1.R2 は抵抗を示す。
【0007】ちなみに上記各ヒューズについて、F1は
5A用.F2は3A用.F3は1A用の3種類が使用され
ていずれも着脱自在に取着されている。一方各コネクタ
ーにおいて、第3図に略示されるようにC1には球切れ
表示ランプ6及び入賞表示ランプ7が接続され、C2に
は球切れ情報スイッチ8、球切れ検出スイッチ9、入賞
確認スイッチ10及び発射装置のモータ11が接続さ
れ、C3.C4.C5.C6には磁石不正使用検出スイッチ
12、ガラス窓開放検出スイッチ13、表示ランプ1
4、入賞球検出スイッチ15が個々に接続され、そして
C7にはAC24Vを使用する中央制御基盤16が接続
される。なお上記各部品については、第1図に略示され
るようにパチンコ機の各部に配置されている。また第3
図中C8.C9.C10.C11 については、情報出力用と
されて遊技店内のコンピューター側に必要に応じて接続
される。
【0008】そして上記電源制御基盤2の回路盤3にお
いて、第2図中右上部に雄型コネクター17が配置され
ている。このコネクター17は、後述する本例過電圧防
止具Dを差換え自在に接続するためのもので、図示では
2本1組とした2組つまり計4本の接続ピン18を配置
しているが、1組2本の各ピン18が第3図に示すよう
にヒューズ回路部F内の各ヒューズF1.F2.F3に接
続され、他の1組2本のピン18は過電圧防止具Dの安
定支持用として利用されるようになっている。
【0009】上述した雄型コネクター17に接続される
本例の過電圧防止具Dについては、第4.5図に示すよ
うに通電支盤22に上記雄型コネクター17に対するウ
エハー24(雌型コネクターをいう)が取着されてツエ
ナーダイオード27(例えば形名RD39Eの定電圧ダイ
オード)で接続されており、そして雄形コネクター17
に対して2通りに変位可能として着脱交換自在に接続し
得る小型のアタッチメント型部品とされている。すなわ
ち通電支盤22には必要なパターンの通電部23が2ヵ
所に形成され、一方雌型コネクター24には雄型コネク
ター17の各ピン18に対する接続孔25及び接続片26
が配置されており、そして通電支盤22上に配置された
ツエナーダイオード27の接続線28の各端が、通電支
盤22の各通電部23と、雌型コネクター24の各接続
孔25内の接続片26に夫々接続されている。ただし上
記雌型コネクター24の接続孔25及び接続片26、そ
してツエナーダイオード27は、ともに2個1組とした
2組つまり計4個が配置されており、そして各組毎で接
続されることにより、第5図に略示されるように2組の
過電圧防止回路29が独立して構成されている。ちなみ
に各ツエナーダイオード27は、ツエナー電圧MIN3
7.0V〜MAX43.0Vが使用される。
【0010】前述のように構成された本例の過電圧防止
具Dでは、電源制御基盤2における雄形コネクター17
の1組の接続ピン18に対し、各組の接続孔25を利用し
て雌形コネクター24を上向き又は下向きにした状態で
左側又は右側の位置に差込み接続することが可能であ
り、いずれの接続状態でも当該の過電圧防止回路29
が、第3図に示されるように回路盤3内の電機回路にお
けるヒューズ回路部Fに接続される。なお過電圧防止具
Dは通常時において上記回路盤3内に組付けられている
ことから、電源制御基盤2については、過電圧防止回路
付き制御基盤として取扱い得る。
【0011】そこで本例過電圧防止具Dを含む電源制御
基盤2が実施されたパチンコ機Pについて、遊技店内で
の新旧交換等に際し本来使用されるべき低圧電源部とは
別の高圧電源部に過って接続された場合、つまり従業員
等の一瞬の錯覚により電源制御基盤2の回路盤3に接続
された電源コンセント4が、設置枠台等の高圧電源部交
流100Vに瞬間的であっても直接差込まれてしまった場
合、第3図から理解できるように電流は、ヒューズ回路
部Fから雄形コネクター17の1組の接続ピン18及び同
コネクター17に接続された過電圧防止具Dにおける当
該の過電圧防止回路29つまり雌形コネクター24の1
組の接続孔25内の接続片26を介し当該組のツエナー
ダイオード27に流通する。そして同ダイオード27に
通電した際の電圧がツエナー電圧より高いために、同ダ
イオード27が瞬時にショート(短絡)し、これと同期
的に上記ヒューズ回路部Fの第1のヒューズつまり電源
コンセント4に最も近いヒューズF1(5A)が継続状態
とされる。
【0012】この結果上記電源コンセント4が依然高圧
電源部に接続されたままの状態にあっても、電気回路の
各回路部には一切通電されず、同時に電圧も一切負荷さ
れない。従って各回路部に接続された各種回路部品はも
とより、各々のコネクターC1〜C7に接続されたパチン
コ機各部における電動装置及び電気部品には何ら通電さ
れず、過電圧の負荷による損傷が未然に防止される。上
述した使用電源の誤接続については、当該従業員が最も
認知しているはずであり、また当該パチンコ機において
も各種の電動装置及び電気部品が作動又は点灯されない
から即座に判明する。そこで斯る誤接続以後の対策とし
て、前記電源コンセント4を高圧電源部から一旦取外し
たもとで、上記損傷ヒューズF1(5A) を新旧交換す
る一方、雄型コネクター17に対し過電圧防止具Dを一
旦取外し、位置を変更して再び差込み接続する。これに
より過電圧防止具Dにおける未損傷側のツエナーダイオ
ード27を利用して他方の過電圧防止回路29が、電源
制御基盤2内のヒューズ回路部Fに新たに接続されて以
降前述と同様に実施し得る。
【0013】ただし上記損傷ヒューズF1及び過電圧防
止具Dの交換等は、当該パチンコ機が店内の設置枠台に
設置されたままの状態で、同機に設置されている電源制
御基盤2に対し直接手早く簡単にできる。特に本例の過
電圧防止具Dは、電源制御基盤2における雄形コネクタ
ー17に対し、2通りに変位可能にして夫々の位置で着
脱交換自在に接続できる形態であるから、それ自体1個
を以て2度の使用が可能となり、従って同防止具D自体
の1個分のコストを実質的に半減できる。
【0014】
【発明の効果】前述した実施例説明から理解できるよう
に本発明の過電圧防止具は、高圧電源部交流100Vに
比し低電圧を使用する型式の遊技機等に好適に実施され
るものであり、電源制御基盤の低圧用電源接続具に最も
近い部位に構成されたヒューズ回路部の所定部位におけ
るコネクター等の接続具に対し着脱自在に接続されるこ
とにより電源制御基盤内に過電圧防止回路が構成され
る。これにより同基盤の低圧用電源接続具が、遊技店内
の高圧電源部に過って接続されてしまった場合におい
て、過電圧防止具のツエナーダイオードが瞬時にショー
トし、これに伴い電源制御基盤のヒューズ回路部の断線
を招来して電源制御基盤の各回路部に接続される各種の
電動装置及び電気部品への通電を阻止し得る。従って斬
る遊技機等にあって、高圧電源部への誤接続時には、過
電圧防止具及びヒューズ回路部内のヒューズだけの最少
電気部品の過電損傷だけに止めて、この電気部品以外の
他の多くの電動装置及び電気部品以外の他の多くの電動
装置及び電機部品の過電負荷による損傷を未然に防止す
ることができる。特に上記損傷電気部品つまり過電圧防
止具及びヒューズが他の電気部材と比較して安価とし得
ることから、遊技機のコスト面から観ても最少損傷被害
額に押さえることができ、そして上記損傷電気部品の新
旧交換により、他の未損傷電気部材を含めて遊技機が誤
接続以前と同様な状態、性能のまま実施に供することが
できる。なお本発明の対象とする過電圧防止具は、パチ
ンコ機以外の他の遊技機は勿論のこと、遊技機以外でも
高電圧に比し低電圧を使用する他の電気製品にも実施可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機裏側の裏機構盤等を略示する背面図
である。
【図2】裏機構盤に装備される電源ターミナルボックス
及び電源制御基盤等を分解して示す斜視図である。
【図3】電源制御基盤における電気回路を例示する電気
回路図である。
【図4】本例の過電圧防止具を示す斜視図である。
【図5】同上防止具の過電圧防止回路を例示する説明図
である。
【符号の説明】
2 電源制御基盤 3 回路盤 4 電源コンセント 17 雄型コネクター 18 接続ピン 22 通電基盤 23 通電部 24 雌型コネクター 25 接続孔 26 接続片 27 ツエナーダイオード 28 接続線 29 過電圧防止回路 F ヒューズ回路部 D 過電圧防止具 F1、F2、F3 ヒューズ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 低電圧型遊技機等における過電圧防止
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、低電圧型遊技機
等における過電圧防止具にかかり、更に詳述すれば、
技店内等において、高圧電源部 (交流100V) より低
い使用電圧で作動される各種の電動装置及び電気部品を
装備した遊技機等にあって、同遊技機の低圧電源接続部
を高圧電源部に過って直結した際の電動装置及び電気部
品の過電損傷を防止するための過電圧防止具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種遊技機の代表例の一例であるパチ
ンコ機では、周知のように各種の電動装置として、モー
タや電磁ソレノイド等を利用した遊技球用発射装置、入
賞球処理装置及び賞球給出装置等が装備され、また電気
部品として、遊技機裏側のスイッチや電磁ソレノイド等
の他に、遊技盤に設置される図柄可変表示装置、各種入
賞装置内のランプやスイッチ及びモータやソレノイドさ
らにはこれらにかかる中央制御基盤等が装備されてお
り、そして上述の電動装置や電気部品にかかる使用電源
は、大別すると、高圧電源である交流100Vと低圧電
源である交流24Vとが使い分けられている。このため
各メーカからの遊技機を使用する遊技店では、店内の遊
技機用設置枠台〔通称「島」〕に配備された各々の遊技
機について、当該の電源接続部を当該の使用電源に応じ
て設置枠台内等の高圧電源部(交流100V)に直結し
たり、あるいは変圧装置等を含む低圧電源部(交流24
V)に接続して使用している。
【0003】斯る現状にあって、遊技店の経営者又は専
門従業員は、各メーカの遊技機にかかる使用電源を知っ
てはいるものの、交流100V型、交流24V型の夫々
の遊技機の入れ換え時つまり当該の設置枠台に対する新
旧遊技機の交換設置時等において、交流24V型遊技機
を設置枠台内の低圧電源部とは別の高圧電源部に過って
直結してしまうことがある。この結果当該遊技機におけ
る各種の電動装置や電気部品が過電負荷を受けて損傷
し、遊技機自体が使用不能となってしまい、さらには火
災事故をも招来しかね得ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したような遊技機
にかかる使用電源の接続ミスによる事故防止対策をも兼
ねる意味で、従来の交流24V型遊技機では、裏側等に
交流100Vに対応し得るトランス等を配備している。
これによれば同型遊技機が過って高圧電源部交流100
Vに直結された場合においても、各種の電動装置や電気
部品の過電損失が防止できる。しかし斯る防止対策例で
は、遊技機の製造工程においてトランスの設置作業にも
手間が掛かり、また同トランスの設置個数分だけ遊技機
がコスト高となる上重くなる等の問題があった。本発明
は、低電圧型遊技機等に設置される電源基盤の低圧用電
源接続具の最も近い部位に構成されたヒューズ回路部の
所定部位に対し、脱着交換自在に接続される過電圧防止
具を提供し、高圧電源部に対する同型遊技機の誤接続に
伴う電動装置等の過電損傷並びに火災事故等を未然に防
止するとともに、遊技機等のコスト低減及び軽量化等を
図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の過電圧防止具
は、電源制御基盤に、低圧用電源接続具の下流側と低圧
電気回路の入力側の間にヒューズを設けると共に、低圧
電気回路の入力側の両線間において、設定電圧以上とな
ったとき大電流が流れる素子で構成の過電圧防止回路を
コネクターを介して交換自在に形成するものである。そ
のため、遊技機の低圧用電源接続具が過って高圧電源部
に直結された際には、過電圧防止具とヒューズの最少電
気部品の過電負荷による損傷だけに止め得、これら損傷
電気部品だけの交換を以て遊技機の使用を可能とするも
のである。又、請求項2の過電圧防止具は、過電圧防止
回路の素子をツエナーダイオードとすることによって、
簡便に構成できる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明にかかる過電圧防止具の好
適な実施例について、本例では第1図に略示されるパチ
ンコ機Pの裏機構盤Mの右上隅部にビス着された電源タ
ーミナルボックス1内の電源制御基盤2に実施された例
について示す。本例過電圧防止具の説明に先立ち、電源
制御基盤2側を要約説明すると、同基盤2では、上記タ
ーミナルボックス1内に収容されてビス着されており、
そして必要なパターンの通電回路を構成した回路盤3に
おいて、遊技店内等の低圧電源部(AC24V) に接続
されるべき低圧用電源接続具つまり第2図の電源コンセ
ント4の下流側にヒューズF1が設置してある。又、そ
のヒューズF1の下流側、即ち、低圧電気回路80の入
力側には、ヒューズF2、F3が設けてある。そして、そ
の低圧電気回路80には、直接、交流電源を供給可能な
コネクタC7が前記ヒューズF2を介して設けてあると共
に、前記ヒューズF3を介して、ダイオードD1〜D5、
直流整流器DS、リレーコイルRY1〜RY3及びその接
点rY1〜rY3、LEDランプL1.L2、電源コンデンサ
ーC及びリセットスイッチRS、そしてパチンコ機Pに
おける各種の電動装置及び電気部品にかかる複数のコネ
クターC1〜C6等が配置されており、これら各回路部品
が第3図に示す低圧電気回路中の所定位置に接続されて
いる。なお第2図中5はターミナルボックス1にビス着
されたカバーで、基盤2の一部を覆蓋する。また第3図
中R1.R2 は抵抗を示す。
【0007】ちなみに上記各ヒューズについて、F1は
5A用.F2は3A用.F3は1A用の3種類が使用され
ていずれも着脱自在に取着されている。一方各コネクタ
ーにおいて、第3図に略示されるようにC1には球切れ
表示ランプ6及び入賞表示ランプ7が接続され、C2に
は球切れ情報スイッチ8、球切れ検出スイッチ9、入賞
確認スイッチ10及び発射装置のモータ11が接続さ
れ、C3.C4.C5.C6には磁石不正使用検出スイッチ
12、ガラス窓開放検出スイッチ13、表示ランプ1
4、入賞球検出スイッチ15が個々に接続され、そして
C7にはAC24Vを使用する中央制御基盤16が接続
される。なお上記各部品については、第1図に略示され
るようにパチンコ機の各部に配置されている。また第3
図中C8.C9.C10.C11 については、情報出力用と
されて遊技店内のコンピューター側に必要に応じて接続
される。
【0008】そして上記電源制御基盤2の回路盤3にお
いて、第2図中右上部に雄型コネクター17が配置され
ている。このコネクター17は、後述する本例過電圧防
止具Dを差換え自在に接続するためのもので、図示では
2本1組とした2組つまり計4本の接続ピン18を配置
しているが、1組2本の各ピン18が第3図に示すよう
にヒューズ回路部F内の各ヒューズF1.F2.F3に接
続され、他の1組2本のピン18は過電圧防止具Dの安
定支持用として利用されるようになっている。
【0009】上述した雄型コネクター17に接続される
本例の過電圧防止具Dについては、第4.5図に示すよ
うに通電基盤22に上記雄型コネクター17に対するウ
エハー24(雌型コネクターをいう)が取着されてツエ
ナーダイオード27(例えば形名RD39Eの定電圧ダイ
オード)で接続されており、そして雄形コネクター17
に対して2通りに変位可能として着脱交換自在に接続し
得る小型のアタッチメント型部品とされている。すなわ
通電基盤22には必要なパターンの通電部23が2ヵ
所に形成され、一方雌型コネクター24には雄型コネク
ター17の各ピン18に対する接続孔25及び接続片26
が配置されており、そして通電支盤22上に配置された
ツエナーダイオード27の接続線28の各端が、通電支
盤22の各通電部23と、雌型コネクター24の各接続
孔25内の接続片26に夫々接続されている。ただし上
記雌型コネクター24の接続孔25及び接続片26、そ
してツエナーダイオード27は、ともに2個1組とした
2組つまり計4個が配置されており、そして各組毎で接
続されることにより、第5図に略示されるように2組の
過電圧防止回路29が独立して構成されている。ちなみ
に各ツエナーダイオード27は、ツエナー電圧(設定電
圧)MIN37.0V〜MAX43.0Vが使用される。
【0010】前述のように構成された本例の過電圧防止
具Dでは、電源制御基盤2における雄形コネクター17
の1組の接続ピン18に対し、各組の接続孔25を利用し
て雌形コネクター24を上向き又は下向きにした状態で
左側又は右側の位置に差込み接続することが可能であ
り、いずれの接続状態でも当該の過電圧防止回路29
が、第3図に示されるように回路盤3内の電機回路にお
けるヒューズ回路部Fに接続される。なお過電圧防止具
Dは通常時において上記回路盤3内に組付けられている
ことから、電源制御基盤2については、過電圧防止回路
付き制御基盤として取扱い得る。
【0011】そこで本例過電圧防止具Dを含む電源制御
基盤2が実施されたパチンコ機Pについて、遊技店内で
の新旧交換等に際し本来使用されるべき低圧電源部とは
別の高圧電源部に過って接続された場合、つまり従業員
等の一瞬の錯覚により電源制御基盤2の回路盤3に接続
された電源コンセント4が、設置枠台等の高圧電源部交
流100Vに瞬間的であっても直接差込まれてしまった場
合、第3図から理解できるように電流は、ヒューズ回路
部Fから雄形コネクター17の1組の接続ピン18及び同
コネクター17に接続された過電圧防止具Dにおける当
該の過電圧防止回路29つまり雌形コネクター24の1
組の接続孔25内の接続片26を介し当該組のツエナー
ダイオード27に流通する。そして同ダイオード27に
通電した際の電圧がツエナー電圧より高いために、同ダ
イオード27には大電流が流れて瞬時にショート(短
絡)し、これと同期的に上記ヒューズ回路部Fの第1の
ヒューズつまり電源コンセント4に最も近いヒューズF
1(5A)が切断状態とされる。
【0012】この結果上記電源コンセント4が依然高圧
電源部に接続されたままの状態にあっても、低圧電気回
路80の各回路部には一切通電されず、同時に電圧も一
切負荷されない。従って各回路部に接続された各種回路
部品はもとより、各々のコネクターC1〜C7に接続され
たパチンコ機各部における電動装置及び電気部品には何
ら通電されず、過電圧の負荷による損傷が未然に防止さ
れる。上述した使用電源の誤接続については、当該従業
員が最も認知しているはずであり、また当該パチンコ機
においても各種の電動装置及び電気部品が作動又は点灯
されないから即座に判明する。そこで斯る誤接続以後の
対策として、前記電源コンセント4を高圧電源部から一
旦取外したもとで、上記損傷ヒューズF1(5A) を新
旧交換する一方、雄型コネクター17に対し過電圧防止
具Dを一旦取外し、位置を変更して再び差込み接続す
る。これにより過電圧防止具Dにおける未損傷側のツエ
ナーダイオード27を利用して他方の過電圧防止回路2
9が、電源制御基盤2内のヒューズ回路部Fに新たに接
続されて以降前述と同様に実施し得る。
【0013】ただし上記損傷ヒューズF1及び過電圧防
止具Dの交換等は、当該パチンコ機が店内の設置枠台に
設置されたままの状態で、同機に設置されている電源制
御基盤2に対し直接手早く簡単にできる。特に本例の過
電圧防止具Dは、電源制御基盤2における雄形コネクタ
ー17に対し、2通りに変位可能にして夫々の位置で着
脱交換自在に接続できる形態であるから、それ自体1個
を以て2度の使用が可能となり、従って同防止具D自体
の1個分のコストを実質的に半減できる。なお本発明の
対象とする過電圧防止具は、パチンコ機以外の他の遊技
機は勿論のこと、遊技機以外でも高電圧に比し低電圧を
使用する他の電気製品にも実施可能である。
【0014】
【発明の効果】本発明の請求項1の過電圧防止具は、高
圧電源がかかったとき、過電圧防止具に大電流が流れて
電圧低下を招来し、これに伴い電源制御基盤のヒューズ
が断線して、電源制御基盤の低圧回路部に接続の各種の
電動装置及び電気部品への通電を阻止し得る。従って斬
る遊技機等にあって、高圧電源部への誤接続時には、過
電圧防止具及びヒューズ回路部内のヒューズだけの最少
電気部品の過電損傷だけに止めて、この電気部品以外の
他の多くの電動装置及び電気部品以外の他の多くの電動
装置及び電機部品の過電負荷による損傷を未然に防止す
ることができる。特に上記損傷電気部品つまり過電圧防
止具及びヒューズが他の電気部材と比較して安価とし得
ることから、遊技機のコスト面から観ても最少損傷被害
額に押さえることができ、そして上記損傷電気部品の新
旧交換により、他の未損傷電気部材を含めて遊技機が誤
接続以前と同様な状態、性能のまま実施に供することが
できる。又、請求項2の過電圧防止具は、ツエナーダイ
オードで構成するため、簡便に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機裏側の裏機構盤等を略示する背面図
である。
【図2】裏機構盤に装備される電源ターミナルボックス
及び電源制御基盤等を分解して示す斜視図である。
【図3】電源制御基盤における電気回路を例示する電気
回路図である。
【図4】本例の過電圧防止具を示す斜視図である。
【図5】同上防止具の過電圧防止回路を例示する説明図
である。
【符号の説明】 2 電源制御基盤 3 回路盤 4 電源コンセント 17 雄型コネクター 18 接続ピン 22 通電基盤 23 通電部 24 雌型コネクター 25 接続孔 26 接続片 27 ツエナーダイオード 28 接続線 29 過電圧防止回路 80 低圧電気回路 F ヒューズ回路部 D 過電圧防止具 F1、F2、F3 ヒューズ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技店内等の高圧電源部とは別の低圧電
    源部に低圧用電源接続具を介し接続されるべき電源制御
    基盤の各部に接続される種々の電動装置及び電気部品を
    装備した遊技機等にあって、上記電源制御基盤における
    低圧用電源接続具に最も近い部位に構成された着脱自在
    なヒューズを含むヒューズ回路部の所定部位における接
    続具に連結される接続具と、この接続具に取着された通
    電基盤とを有し、上記接続具に配置された2個1組の接
    続部と、上記通電基盤に形成された通電部とに前記高圧
    電源部の電圧より低い所定のツエナー電圧が設定された
    2個1組のツエナーダイオードを連結して過電圧防止回
    路が構成され、前記ヒューズ回路部における接続具に対
    し交換自在に接続されることを特徴とする低電圧型遊技
    機等における過電圧防止具。
  2. 【請求項2】 前記通電基盤は2以上の通電部を形成
    し、前記接続具は2個1組とする2組以上の接続部を配
    置し、前記ツエナーダイオードは前記高圧電源部の電圧
    より低い所定のツエナー電圧が設定されて2個1組とす
    る2組以上あり、上記通電基盤の各通電部と、上記接続
    具の各組の接続具とに各組のツエナーダイオードを連結
    して2以上の前記過電圧防止回路が独立して構成され、
    前記ヒューズ回路部における接続具に対し2以上の位置
    で着脱自在に接続されることを特徴とする前記特許請求
    の範囲第1項に記載の低電圧型遊技機等における過電圧
    防止具。
JP2211197A 1997-01-20 1997-01-20 低電圧型遊技機等における過電圧防止具 Pending JPH09173535A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2211197A JPH09173535A (ja) 1997-01-20 1997-01-20 低電圧型遊技機等における過電圧防止具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2211197A JPH09173535A (ja) 1997-01-20 1997-01-20 低電圧型遊技機等における過電圧防止具

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8188188A Division JPH01254184A (ja) 1988-04-02 1988-04-02 低電圧型遊技機等における過電圧防止具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09173535A true JPH09173535A (ja) 1997-07-08

Family

ID=12073784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2211197A Pending JPH09173535A (ja) 1997-01-20 1997-01-20 低電圧型遊技機等における過電圧防止具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09173535A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022257022A1 (en) * 2021-06-08 2022-12-15 Abb Schweiz Ag Electrical module and associated backplane

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6335121A (ja) * 1986-07-28 1988-02-15 株式会社アムテックス パチンコ機のヤクモノ等各種電気回路装置の過電圧保護回路

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6335121A (ja) * 1986-07-28 1988-02-15 株式会社アムテックス パチンコ機のヤクモノ等各種電気回路装置の過電圧保護回路

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022257022A1 (en) * 2021-06-08 2022-12-15 Abb Schweiz Ag Electrical module and associated backplane

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101409185B (zh) 电路中断装置
CN102084450B (zh) 具有控制电子装置的电保护开关装置
US20230089554A1 (en) Circuit breakers incorporating reset lockout mechanisms
US7733617B2 (en) Self testing digital fault interrupter
US7586718B1 (en) Electrical device with circuit protection component and light
US6052266A (en) Ground fault circuit interrupter
US20060274463A1 (en) Circuit interrupting device with automatic end of life test
CA1244072A (en) Electrical switch means particularly adapted to gfci test and reset switches
JP2005510024A (ja) スイッチ装置の制御及び保護モジュール
US20190173353A1 (en) Motor programming tool
JPH09173535A (ja) 低電圧型遊技機等における過電圧防止具
WO2002033720A1 (en) Circuit interrupting device
WO1997024790A1 (en) Ground fault circuit interrupter
JPH01254184A (ja) 低電圧型遊技機等における過電圧防止具
JPH01254185A (ja) 低電圧型遊技機等における過電圧防止装置
KR0146616B1 (ko) 전기재해 자동감지 제어장치 및 회로
CN102931632A (zh) 具有工作状态显示和即时故障显示功能的漏电保护电路
JP2557883Y2 (ja) パチンコ機の電源用アダプタ
CN215601554U (zh) 一种应用于激光设备的电源控制板
KR100468219B1 (ko) 설정시간에 따라 자동탈락되는 안전플러그
CN208298763U (zh) 可扩展的继电器板
KR200381770Y1 (ko) 다양한 기능을 구비한 팬 필터 유니트 제어장치
KR960007459Y1 (ko) 이상전류차단 기능을 갖는 전기콘센트
JPH0712176U (ja) 電動遊戯台の制御基板保護装置
JP2000009783A (ja) 三相機器と三相電源との接続確認装置