JPH09172478A - 軽量機器の足ガタ防止構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ゴム足を用いた軽量機器の足ガタ防止構造の改
善。 【解決手段】軽量機器の足ガタを防止するゴム足の先端
（接地部）に突起を設け、突起が軽荷重で潰れて足ガタ
を吸収し、潰れた後は急激に反力が増大する様に材料と
なるゴムの硬度を選択しゴム足を一体成形する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は携帯電話機やコード
レス電話機の充電台などのように軽量で据え置き型の機
器に関し、特に部品精度や組み立て精度に基づく微小な
足ガタを軽減するための足ガタ防止構造に関する。

【０００２】

【従来技術】一般に、据え置き型の機器は４個の足を有
し、この４個の足のうち３個で接地平面が決定されるた
め、残り一個の高さが決定された接地平面に一致すれば
機器は接地平面上に安定して据え置かれるが、決定され
た接地平面に一致しない場合は対角側の足との間でシー
ソーの様な動きをする。これを足ガタと言う。特に軽量
機器の場合、足ガタが発生しやすい。

【０００３】足ガタを発生させないためには、部品精度
の向上、組み立て精度の向上で改善されるが、完全に無
くすことは困難で微小な足ガタが生じてしまう。そのた
め、従来の据え置き型機器では、次の〜の方式がと
られていた。

【０００４】 足の高さをネジにより上下させ調整す
る方式。

【０００５】 足をゴム、スポンジなどの低硬度の材
質にし、すなわちゴム足にし、製品の自重によりゴム足
が圧縮し足ガタを吸収させる方式。

【０００６】 製品本体のケース自体に弾性をもたせ
足ガタを吸収させる方式。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
の方式は、置き場所を変えるごとにユーザーが足の高
さを調整しなければならず面倒である。の方式は、機
器が軽量であるため、ゴムやスポンジの硬度をかなり柔
らかくしなければ足ガタを吸収できない。これと同様
に、の方式もケースの弾性をかなり柔らかくしなけれ
ば足ガタを吸収できない。このための方式では、足
ガタ吸収構造の硬度をかなり柔らかくするために、手な
どで製品を押すとガタ吸収後も圧縮状態が続き製品が傾
くことになり、安定感がなくなる。

【０００８】本発明は、軽量機器の足ガタを吸収し、か
つ軽量機器を安定して支持できる足ガタ防止構造を提供
するものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するため本発明は、軽量機器の足ガタを防止するゴム
足の先端（接地部）に突起を設け、突起が軽荷重で潰れ
て足ガタを吸収し、潰れた後は急激に反力が増大する様
に材料となるゴムの硬度を選択しゴム足を一体成形す
る。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態を説明する。図１は、本発明に係るゴム足の断面図
を示し、図のようにゴム足１の底面には微小突起２が一
体形成されている。通常、携帯電話機の充電台等の足ガ
タは、部品寸法の追い込みにより０．２ｍｍ程度にする
ことは可能である。しかしながら、組み立てのバラツキ
や部品寸法のバラツキなどによりそれ以下に足ガタを抑
えることは困難である。そのため、この０．２ｍｍ程度
の微小な足ガタを吸収するため図１のようにゴム足１の
底面の微小突起２はほぼ０．２ｍｍ程度の突出量に設定
されている。

【００１１】図２は、数十グラム〜数百グラム程度の軽
量機器３を接地平面４に据え置いた状態を示すもので、
（ａ）は足ガタを示す図で、ゴム足１ａはその微小突起
２ａが接地平面４に接地し、ゴム足１ｂは足ガタにより
微小突起２ｂが浮いてしまっている状態を示す。図２
（ｂ）は足ガタを吸収した状態を示す図で、浮いていな
い側の微小突起２ａが軽量機器３の自重で潰れて足ガタ
が吸収される。

【００１２】図３は、ゴム足１の反力を示す図で、微小
突起２は反力が小さく突出する０．２ｍｍは軽量機器の
自重で潰れ足ガタが吸収され、微小突起２が潰れた後
は、急激に反力が増大し、大きな反力で支持するので軽
量機器の据え置きの安定感が得られる。０．２ｍｍ程度
の微小な突起では、比較的硬度の高いゴムを使用しても
その反力は弱く、突起が潰れれば急激に反力は増大す
る。したがって、比較的硬度の高いゴムを使用すること
により、部品の寸法精度や組み立て精度による微小な足
ガタを突起が潰れることにより吸収し、突起が潰れた後
は、高い反力により機器を安定して支持することが可能
となる。

【００１３】

【発明の効果】微小な足ガタのみ吸収できる。比較的硬
度の高いゴムでも軽量機器の足ガタを吸収できる。よっ
て、部品の寸法精度や組み立て精度による微小な足ガタ
を突起が潰れることにより吸収し、突起が潰れた後は、
高い反力により機器を安定して支持することが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るゴム足の断面図。

【図２】軽量機器を接地平面に据え置いた状態を示し、
（ａ）は足ガタを示す図、（ｂ）は足ガタを吸収した状
態を示す図。

【図３】ゴム足の反力を示す図。

【符号の説明】 １，１ａ，１ｂ ：ゴム足 ２，２ａ，２ｂ ：微小突起 ３ ：軽量機器 ４ ：接地平面

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０５Ｋ 5/02 7301−4Ｅ Ｈ０５Ｋ 5/02 Ｅ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】底面に取付けた複数個のゴム足で足ガタを
   防止する軽量機器の足ガタ防止構造において、前記複数
   個のゴム足は、それぞれの底面に突起が一体形成され、
   前記突起のうち足ガタで浮かず接地平面に接地している
   突起が機器自体の荷重で潰れ、前記足ガタで浮いていた
   突起が接地平面に接地されて機器を支持するように、材
   料となるゴムの硬度が選択されていることを特徴とする
   軽量機器の足ガタ防止構造。
2. 【請求項２】前記突起はゴム足底面から少なくとも０．
   ２ｍｍ程度突出していることを特徴とする請求項１記載
   の軽量機器の足ガタ防止構造。