JPH09172437A - 伝送路の品質監視方式 - Google Patents

伝送路の品質監視方式

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JPH09172437A
JPH09172437A JP7332925A JP33292595A JPH09172437A JP H09172437 A JPH09172437 A JP H09172437A JP 7332925 A JP7332925 A JP 7332925A JP 33292595 A JP33292595 A JP 33292595A JP H09172437 A JPH09172437 A JP H09172437A
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error
quality monitoring
packet
transmission line
cell
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JP7332925A
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Masatake Miyabe
正剛 宮部
Masaaki Kawai
正昭 河合
Tomohiro Shinomiya
知宏 篠宮
Kazuyuki Tajima
一幸 田島
Setsuo Abiru
節雄 阿比留
Masaki Hirota
正樹 廣田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡単な構成で伝送路の監視結果が定期的(即
ち、実時間)に得られることを課題とする。 【解決手段】 ネットワークノード間で所定の品質監視
用パケットを送受して、ノード間に想定されるパス、仮
想パス、チャネル又は仮想チャネルよりなる伝送路の品
質監視方式において、送信側のネットワークノードは、
伝送路を通過する入力の複数のデータパケットに基づき
所定の誤り検査用符号を生成すると共に、一定の時間間
隔で、各生成された誤り検査用符号を含む品質監視用パ
ケットを生成して伝送路に挿入する。受信側のネットワ
ークノードは、入力の複数のデータパケット及びこれに
続く品質監視用パケットに基づき所定の誤り検査演算を
行うと共に、得られた誤りビット数と検査演算に供され
たデータパケットの総ビット数とに基づき伝送路の誤り
率を求める。送信側ノードは一定の時間間隔で監視用パ
ケットを送出するので、受信側ノードでは一定の時間間
隔で伝送路の監視結果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は伝送路の品質監視方
式に関し、更に詳しくはデータ通信網を構成するネット
ワークノード間で所定の品質監視用パケットを送受する
ことにより該ノード間に想定されるパス、仮想パス、チ
ャネル又は仮想チャネルよりなる伝送路の品質監視を行
う伝送路の品質監視方式に関する。
【0002】近年、データ通信の拡大に伴い、パケット
交換が普及すると共に、将来のマルチメディア化を控え
て、N−ISDN更にはATM技術を基幹とするB−I
SDNの普及が期待されている。上記のいずれにして
も、通信サービスの品質維持は不可欠であり、このため
には伝送路の品質監視をインサービス(システム稼働
中)で、かつ実時間に行える品質監視方式の提供が望ま
れる。
【0003】
【従来の技術】図6は従来技術を説明する図で、該図は
ATM伝送路における品質監視方式の一例を示してい
る。図6(A)はATM網の一部構成を示しており、図
において1〜5はATM網を構成するネットワークノー
ド(ここで、1,5は例えばATM交換機、2〜4はク
ロスコネクト装置等のATM中継機)、6はネットワー
クの品質管理その他を行う監視装置である。
【0004】各ネットワークノード間は夫々リンク(物
理的な伝送路)で接続されており、任意のネットワーク
ノード間に物理的なパス、仮想パス、物理的なチャネル
又は仮想チャネルよりなる伝送路を想定できる。例え
ば、図示の如く、交換機1から交換機5に至るようなバ
ーチャルチャネル(VC)、又は中継機2から中継機3
に至るようなバーチャルパス(VP)を想定できる。又
は、これらの間に物理的なパス(実回線)やチャネル
(論理回線)を想定しても良い。
【0005】監視装置6は、所望のネットワークノード
間に品質監視に係る指令を与え、これらの間で伝送路の
品質監視を行わせ、対応する受信側ノードから監視結果
を収集する。ところで、この種の伝送路の品質管理を行
うためには、伝送路の監視結果(ビットエラーレート
等)は定期的に得られる方が好ましい。もし、定期的に
得られないと、運用管理が煩雑となるばかりか、障害検
出に遅れを来す恐れもあるからである。
【0006】従来は、送信側ノードより一定のデータセ
ル数について演算した誤り検査符号を所定の品質監視用
セル(OAMセル)に搭載して送信すると共に、受信側
ノードでは前記一定数のデータセル及びこれに続く品質
監視用セルに基づき所定の誤り検査演算を行い、得られ
た誤りビット数と、検査演算に供されたデータセルの総
ビット数とに基づき伝送路の誤り率を求めていた。
【0007】この方式によれば、データセル数が一定に
より、エラーレート分母の総ビット数が一定となるの
で、実際に則したエラーレートが得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来方式
によると、特にATM方式(一般のパケット方式を含
む)では、ユーザトラヒックに応じて伝送路の瞬時的な
ビットレートが時々刻々と変化するため、監視結果がが
定期的に得られないと言う不都合が生じる。図6(B)
にその状態を示す。ここでは、各データセルは矢印a方
向に進む。今、例えばデータセル5個につき1個の割合
で監視用セルを挿入するとすると、図の最初の区間で
は、ユーザトラヒックが混んでいるため、時間T1の経
過時に監視用セルが送られる。即ち、監視装置6は時間
T1の経過後に伝送路のビットエラーレートが得られ
る。しかるに、次の区間では、ユーザトラヒックが混ん
でいないため、時間T1よりも十分に長い時間T2の経
過時に監視用セルが送られる。即ち、この場合の監視装
置6は前回の時間T1よりも十分に長い時間T2の経過
後に伝送路のビットエラーレートを得ることになる。
【0009】このため、ネットワークの監視・運用・管
理が煩雑となるばかりか、もし時間T2の区間に回線障
害が発生しても、その障害検出に遅れを来してしまう。
本発明の目的は、簡単な構成で伝送路の監視結果が定期
的(即ち、実時間)に得られる伝送路の品質監視方式を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題は例えば図1
の構成により解決される。即ち、本発明(1)の伝送路
の品質監視方式は、データ通信網を構成するネットワー
クノード間で所定の品質監視用パケットを送受すること
により該ノード間に想定されるパス、仮想パス、チャネ
ル又は仮想チャネルよりなる伝送路の品質監視を行う伝
送路の品質監視方式において、送信側のネットワークノ
ードは、伝送路を通過する入力の複数のデータパケット
に基づき所定の誤り検査用符号を生成すると共に、一定
の時間間隔で、各生成された誤り検査用符号を含む品質
監視用パケットを生成してこれを前記伝送路に挿入し、
かつ受信側のネットワークノードは、入力の前記複数の
データパケット及びこれに続く品質監視用パケットに基
づき所定の誤り検査演算を行うと共に、得られた誤りビ
ット数と検査演算に供されたデータパケットの総ビット
数とに基づき前記伝送路の誤り率を求めるものである。
【0011】本発明(1)によれば、送信側ノードは一
定の時間間隔で品質監視用パケットを送信するので、受
信側ノードでもこれに連動して一定の時間間隔で伝送路
の誤り率が得られる。従って、ネットワークの監視・運
用・管理が簡素化されると共に、トラヒックの少ない伝
送路に付いても、障害を遅滞なく検出でき、迅速に対処
できる。
【0012】好ましくは、本発明(2)においては、受
信側のネットワークノードは、得られた誤りビット数と
検査演算に供されたデータパケットの総ビット数とに基
づき対応する誤り率を読み出すテーブルを備える。とこ
ろで、上記本発明(1)によれば、監視の時間間隔を一
定としたことにより、ユーザトラヒックが少ない区間で
は、該区間にフルパケットを転送した場合のエラーレー
トを正確には把握できない。
【0013】しかし、予め実験により、又はコンピュー
タ等を使用したシミュレーションにより、ユーザトラヒ
ックが少ない区間で検出されたエラーレートと、同一の
回線状態でフルパケットを転送した場合のエラーレート
とを統計的に関係付けることは可能である。即ち、例え
ばビットエラーレートBERを(エラービット数E)/
(総ビット数N)と規定した場合でも、E/N=20/
200の場合と、E/N=40/400の場合とでは、
検出されるBERは共に1/10となるが、回線品質の
状態は異なる。即ち、後者の回線状態の場合は400ビ
ット中に40ビットのエラーが発生したことは明らかで
あるが、前者の回線状態の場合は、もし400ビット分
のパケットデータを流しても40ビットのエラーが発生
するとは限らない。
【0014】従って、検出されたエラービット数Eと総
ビット数Nとのあらゆる組合せについて、夫々にユニー
クなビットエラーレートBERを対応つけることが可能
となる。本発明(2)によれば、受信側ノードは、得ら
れた誤りビット数と検査演算に供されたデータパケット
の総ビット数とに基づき対応する誤り率を読み出すテー
ブルを備えるので、上記のような非線型な関係でも、容
易に、より実際に則したエラーレートが得られる。
【0015】また好ましくは、本発明(3)において
は、受信側のネットワークノードは、得られた誤りビッ
ト数と検査演算に供されたデータパケットの総ビット数
とに基づき対応する誤り率を求める除算演算部を備え
る。この場合は、E/N=20/200の場合と、E/
N=40/400の場合とでは、検出されるBERは共
に1/10となるが、回路が簡単になる。
【0016】また好ましくは、本発明(4)において
は、データパケット及び品質監視用パケットは固定長パ
ケットの一種であるセルである。特にマルチメディア通
信を担うB−ISDNでは、データセルの瞬時帯域の大
幅な変動が見込まれるが、本発明方式をセルトラヒック
に適用すれば、ネットワークの監視・管理・運用は大幅
に改善される。
【0017】また好ましくは、本発明(5)において
は、受信側のネットワークノードは、データセル数を計
数するセル数カウント部を備え、該セル数カウント部の
計数値に基づきデータセルの総ビット数を求める。セル
は固定長パケットの一種であるので、簡単な構成のセル
数カウント部でデータセル数を計数すれば、容易に総ビ
ット数が得られる。
【0018】また好ましくは、本発明(6)において
は、送信側のネットワークノードは、誤り検査用符号の
生成に供したデータセル数を計数するセル数カウント部
を備えると共に、該計数したセル数の計数値を品質監視
用パケットに搭載して送信し、かつ受信側のネットワー
クノードは、品質監視用パケットから抽出したセル数の
計数値に基づきデータセルの総ビット数を求める。
【0019】送信側ノードよりセル数の情報を送るよう
にすれば、送受信間の検査同期が得易くなり、本発明方
式を安全に運用できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通
して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。図
2は第1の実施の形態による伝送路品質監視方式の構成
を示す図で、図において10は送信側のネットワークノ
ード、11はセル同期部、12はビットインタリーブパ
リティー(BIP)演算部、13は監視用セル組立部、
14は監視用セル挿入部、15はタイマ、20は受信側
のネットワークノード、21はセル同期部、22は監視
用セル抽出部、23はビットインタリーブパリティー
(BIP)演算部、24はセル数カウント部、25は比
較部、26は誤り計数部、27はROM/EEPROM
等の不揮発性メモリで構成された換算テーブル部、30
はネットワークノード10,20間に想定されたパス、
仮想パス、チャネル又は仮想チャネルよりなる伝送路で
ある。
【0021】送信側のネットワークノード10におい
て、セル同期部11は、不定期間隔で入力する各受信セ
ルに夫々同期(例えばHEC演算による同期)をとり、
ネットワークノード10で必要となるタイミング信号T
Sを生成する。BIP演算部12は、不定期間隔で入力
する各受信セルについて順次にビットインタリーブパリ
ティーの演算を行い、誤り検査用符号を生成する。
【0022】例えばBIP−8演算の場合は、最初のセ
ルのビット1,9,17,25,…について偶数(又は
奇数)パリティーの演算を行い、誤り検査符号のビット
1を生成する。また同セルのビット2,10,18,2
6,…について偶数(又は奇数)パリティーの演算を行
い、誤り検査符号のビット2を生成する。以下同様にし
て演算を行い、同セルのビット8,16,24,32,
…について偶数(又は奇数)パリティーの演算を行い、
誤り検査符号のビット8を生成する。
【0023】こうして、1セル分のパリティー演算が終
了すると、次のセルの入力を待ち、次のセルが入力され
ると、上記各パリティー演算を継続する。一方、タイマ
15は、一定の時間間隔を計数しており、一定時間の経
過毎にタイミング信号TOを発生する。なお、この一定
の時間間隔、並びにどのネットワークノード間(伝送
路)で品質監視を行うかの情報(VPI,VCI等)は
不図示のネットワーク監視装置より予め任意に設定可能
である。
【0024】監視用セル組立部13は、タイミング信号
TOの発生の度に付勢され、BIP演算部12からその
時点のパリティー演算結果(誤り検査用符号)を受け取
ると共に、これを所定の監視用セル(OAMセル)のペ
イロード部に搭載し、伝送路品質の監視用セルを生成す
る。なお、タイミング信号TOの発生時に、BIP演算
部12がパリティー演算を実行中の場合も有り得る。こ
の場合は、当該パリティー演算の終了を待って、パリテ
ィー演算結果を受け取る。
【0025】監視用セル組立部13は、パリティー演算
結果を受け取ると、リセット信号RSを出力し、これに
よりBIP演算部12はリセットされ、次の入力セルか
ら新たにBIP演算を開始する。監視用セル挿入部14
は、データセルのトラヒックに監視用セルを挿入する。
この場合に、監視用セル挿入のプライオリティーは、デ
ータセル流の連続よりも高くしてあるので、監視用セル
は、BIP演算に供された最後のデータセルの次に確実
に挿入される。
【0026】上記1又は2以上のデータセル及びこれに
続く監視用セルは、伝送路30を介してネットワーク内
をルーティングされ、受信側のネットワークノード20
に到着する。受信側のネットワークノード20におい
て、セル同期部21は、不定期間隔で入力する各受信セ
ルに夫々同期をとり、ネットワークノード20で必要と
なるタイミング信号TSを生成する。
【0027】BIP演算部23は、上記同様にして各受
信セルについてのBIP演算を行い、誤り検査用符号を
生成する。但し、この例では、後述の実際の誤り検査を
行う時点では、既に監視用セルの部分もBIP演算に含
まれてしまうので、常に1セル前までのBIP演算結果
を別途に保持するように構成している。監視用セル抽出
部22は、入力のセル流から監視用セルを抽出する。
【0028】監視用セル抽出部22が監視用セルを抽出
すると、後述の如く実際に誤り検査を行う時点となる
が、上記の如く送信側ノード10は監視用セルを定期的
に送信するので、受信側ノード20でも実際の誤り検査
を定期的に行うことになる。比較部25は、BIP演算
部23に保持された1セル前までのBIP演算結果と監
視用セルから抽出された誤り検査用符号(BIP演算結
果)とをビット対応で比較する。
【0029】この場合に、もし伝送路30に誤りが無け
れば、BIP演算部23のBIP演算結果と上記抽出さ
れた誤り検査用符号(送信側のBIP演算結果)とは、
共に同一のデータセル群に基づき演算されているので、
互いに一致する。しかし、もし伝送路30に誤りがある
場合は、受信側のデータセル又は監視用セルに誤りが含
まれる結果、BIP演算部23のBIP演算結果と誤り
検査用符号とは不一致となる。
【0030】ところで、一般にこの種の伝送路30では
バースト性のエラーが発生する確立が高い。しかし、B
IP−8演算方式をとれば、区間内に8ビット長以内の
バーストエラーが1回だけ発生しても、そのエラービッ
ト数を正しく検出できる。もし、BIP−16演算方式
をとれば、区間内に16ビット長以内のバーストエラー
が1回だけ発生しても、そのエラービット数を正しく検
出できる。
【0031】誤り計数部26は、比較部25の比較結果
に基づき、エラービット数を計数する。一方、セル数カ
ウント部24は、セル同期部21のタイミング信号TS
に基づき入力セル数を計数する。但し、この例では、実
際の誤り検査を行う時点では、既に監視用セルも入力セ
ル数に計数されているので、必要なら計数値−1の処理
を行う。更に、得られた計数値に1セル当たりのビット
数(例えば53バイト×8ビット=424ビット)を乗
算し、BIP演算に供されたデータセルの総ビット数を
出力する。
【0032】換算テーブル27は、誤り計数部26の出
力のエラービット数とセル数カウント部24の出力の総
ビット数との組をアドレス入力として、対応するビット
誤り率のデータを読み出す。この場合に、最も簡単な例
の換算テーブル27は、エラービット数=E、総ビット
数=Nとする場合に、入力(E,N)でアクセスされる
アドレスからビット誤り率BER=E/Nを読み出す。
【0033】ところで、今、伝送路30が一定時間の間
に最大1000ビット分のセルを転送できると仮定する
と、上記最も簡単な例では、セル流が少ないE/N=2
0/100の場合でも、これよりもセル流が多いE/N
=40/200の場合でも、共に同一のビット誤り率B
ER=1/5となる。しかるに、例えば長いバーストエ
ラーを検出できる回路を使用して、伝送路30のビット
誤り率特性を実際に計測してみると、例えばE/N=2
/100が計測されたと同一の通信条件でフルセル分を
流しても、そのビット誤り率は必ずしもE/N=20/
1000とはならない。同様にして、E/N=4/20
0が計測されたと同一の通信条件でフルセル分を流して
も、そのビット誤り率は必ずしもE/N=20/100
0とはならない。
【0034】そこで、本実施の形態による他の換算テー
ブル27には、上記の様な伝送路30のビット誤り率特
性を、予め実際に計測した結果、又は所定の統計的処理
によりシミュレーションした結果として求め、得られた
エラービット数=Eと総ビット数=Nとの全ての組に対
応するビット誤り率BERが夫々記録されている。従っ
て、他の換算テーブル27を使用すれば、一定区間内に
おけるセルトラヒックの多少に関わらず、該区間にフル
セルを流した場合の伝送路特性を考慮した推定ビット誤
り率が得られ、もって伝送路状態をより正確に、リアル
タイムで把握できる。
【0035】なお、BIP演算部23及びセル数カウン
ト部24は、夫々監視用セルの検出信号DTに従ってリ
セットされ、新たにBIP演算及び入力セル数のカウン
トを開始する。かくして、本第1の実施の形態によれ
ば、伝送路30のビット誤り率BERが定期的に得られ
るので、伝送路の監視・管理・運用の処理が簡素化され
ると共に、トラヒックの少ない伝送路に付いても、障害
発生等をを遅滞なく検出でき、迅速に対処できる。
【0036】図3は第2の実施の形態による伝送路品質
監視方式の構成を示す図で、この第2の実施の形態は、
図2の換算テーブル部27に代えて、除算演算部28を
設けた点が異なる。除算演算部28は、誤り計数部26
の出力のエラービット数=E、かつセル数カウント部2
4の出力の総ビット数=Nとする場合に、ビット誤り率
BER=(E/N)×100[%]の演算を行い、結果
を出力する。従って、この部分に不揮発性メモリを備え
る第1の実施の形態に比べて、回路規模が小さい。
【0037】図4は第3の実施の形態による伝送路品質
監視方式の構成を示す図で、この第3の実施の形態は、
図2の受信側のセル数カウント部24に代えて、送信側
にセル数カウント部16を設けた点が異なる。送信側の
ネットワークノード10において、セル数カウント部1
6は、セル同期部11のタイミング信号TSに基づき入
力セル数を計数すると共に、セル計数値を監視用セル組
立部13に出力する。
【0038】監視用セル組立部13は、タイミング信号
TOの発生の度に付勢され、BIP演算部12からその
時点のパリティー演算結果(誤り検査用符号)を受け取
ると共に、セル数カウント部16からその時点のセル計
数値を受け取る。そして、これらの内容を所定の監視用
セルのペイロード部に夫々搭載し、伝送路品質の監視用
セルを生成する。
【0039】なお、タイミング信号TOの発生時に、B
IP演算部12がパリティー演算を実行中の場合も有り
得る。この場合は、当該パリティー演算の終了を待っ
て、パリティー演算結果及びセル計数値を受け取る。監
視用セル組立部13は、パリティー演算結果及びセル計
数値を受け取ると、リセット信号RSを出力し、これに
よりBIP演算部12及びセル数カウント部16は共に
リセットされ、次の入力セルから新たにBIP演算及び
セル数カウントを開始する。
【0040】監視用セル挿入部14はBIP演算に供し
たデータセル群の後に監視用セルを挿入し、これらのデ
ータセル及びこれに続く監視用セルは、伝送路30を介
してネットワーク内をルーティングされ、受信側のネッ
トワークノード20に到着する。受信側のネットワーク
ノード20において、監視用セル抽出部22は、入力の
セル流から監視用セルを抽出する。比較部25は、上記
と同様にして、BIP演算部23に保持された1セル前
までのBIP演算結果と監視用セルから抽出された誤り
検査用符号(BIP演算結果)とをビット対応で比較す
る。誤り計数部26は、比較部25の比較結果に基づき
エラービット数Eを求める。換算テーブル部27は、監
視用セルから抽出されたセル計数値から総ビット数Nを
求めると共に、エラービット数Eと総ビット数Nとの組
に対応するアドレスからビット誤り率のデータを読み出
す。
【0041】なお、総ビット数Nの値は、これを送信側
のセル数カウント部16で求め、これを監視用セルに搭
載するようにしても良い。図5は第4の実施の形態によ
る伝送路品質監視方式の構成を示す図で、この第4の実
施の形態は、図4の換算テーブル部27に代えて、除算
演算部28を設けた点が異なる。
【0042】この場合の除算演算部28は、誤り計数部
26の出力のエラービット数=E、かつ監視用セルから
抽出された総ビット数=Nとする場合に、ビット誤り率
BER=(E/N)×100[%]の演算を行い、結果
を出力する。なお、上記各実施の形態では、本発明のA
TM網(即ち、セル)への適用例をのべたが、これに限
らない。
【0043】例えばセルと固定長パケットとの間には、
ATMスイッチで交換するかパケット交換機(ソフトウ
エア制御スイッチ)で交換するかの相違しか無いから、
本発明はそのまま固定長パケット交換網における伝送路
の品質監視に適用できる。また、セルと可変長パケット
との間には、上記に加え、セルサイズが固定か可変かの
相違しか無いから、本発明は可変長パケット交換網にお
ける伝送路の品質監視にも適用できる。但し、この場合
は、上記のセル数カウント部16,24に代えて、可変
長パケット群の総ビット数を計数するような総ビット数
カウント部を設ける。
【0044】また、上記各実施の形態では、一定の時間
間隔毎にビット誤り率を求めたが、これに限らない。例
えば、1監視時間毎の誤り検出数を複数の監視時間にわ
たって足しあわせ、複数区間に渡る総合の誤り率を求め
ても良いし、また複数区間毎の平均の誤り率を求めても
良い。又は1区間づつ位相をずらして複数区間に渡るラ
ンニング平均を求めるようにしても良い。例えば、これ
らを上記1区間毎の検出結果と併用すれば、監視の信頼
性向上にもなり得る。
【0045】また、上記本発明に好適なる複数の実施の
形態を述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で、構
成、制御、及びこれらの組合せの様々な変更が行えるこ
とは言うまでも無い。
【0046】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、簡単な
構成で伝送路の監視結果が定期的(即ち、実時間)に得
られ、もってネットワークを構成する伝送路の品質監視
・管理・運用の処理が簡素化されるのみならず、回線障
害等の発生を遅滞なく検出でき、迅速に対処できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の原理を説明する図である。
【図2】図2は第1の実施の形態による伝送路品質監視
方式の構成を示す図である。
【図3】図3は第2の実施の形態による伝送路品質監視
方式の構成を示す図である。
【図4】図4は第3の実施の形態による伝送路品質監視
方式の構成を示す図である。
【図5】図5は第4の実施の形態による伝送路品質監視
方式の構成を示す図である。
【図6】図6は従来技術を説明する図である。
【符号の説明】
10,20 ネットワークノード 11,21 セル同期部 12,23 ビットインタリーブパリティー演算部 13 監視用セル組立部 14 監視用セル挿入部 15 タイマ 16,24 セル数カウント部 22 監視用セル抽出部 25 比較部 26 誤り計数部 27 換算テーブル部 28 除算演算部 30 伝送路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠宮 知宏 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 田島 一幸 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 阿比留 節雄 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 廣田 正樹 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ通信網を構成するネットワークノ
    ード間で所定の品質監視用パケットを送受することによ
    り該ノード間に想定されるパス、仮想パス、チャネル又
    は仮想チャネルよりなる伝送路の品質監視を行う伝送路
    の品質監視方式において、 送信側のネットワークノードは、伝送路を通過する入力
    の複数のデータパケットに基づき所定の誤り検査用符号
    を生成すると共に、一定の時間間隔で、各生成された誤
    り検査用符号を含む品質監視用パケットを生成してこれ
    を前記伝送路に挿入し、 かつ受信側のネットワークノードは、入力の前記複数の
    データパケット及びこれに続く品質監視用パケットに基
    づき所定の誤り検査演算を行うと共に、得られた誤りビ
    ット数と検査演算に供されたデータパケットの総ビット
    数とに基づき前記伝送路の誤り率を求めることを特徴と
    する伝送路の品質監視方式。
  2. 【請求項2】 受信側のネットワークノードは、得られ
    た誤りビット数と検査演算に供されたデータパケットの
    総ビット数とに基づき対応する誤り率を読み出すテーブ
    ルを備えることを特徴とする請求項1の伝送路の品質監
    視方式。
  3. 【請求項3】 受信側のネットワークノードは、得られ
    た誤りビット数と検査演算に供されたデータパケットの
    総ビット数とに基づき対応する誤り率を求める除算演算
    部を備えることを特徴とする請求項1の伝送路の品質監
    視方式。
  4. 【請求項4】 データパケット及び品質監視用パケット
    は固定長パケットの一種であるセルであることを特徴と
    する請求項1の伝送路の品質監視方式。
  5. 【請求項5】 受信側のネットワークノードは、データ
    セル数を計数するセル数カウント部を備え、該セル数カ
    ウント部の計数値に基づきデータセルの総ビット数を求
    めることを特徴とする請求項4の伝送路の品質監視方
    式。
  6. 【請求項6】 送信側のネットワークノードは、誤り検
    査用符号の生成に供したデータセル数を計数するセル数
    カウント部を備えると共に、該計数したセル数の計数値
    を品質監視用パケットに搭載して送信し、かつ受信側の
    ネットワークノードは、品質監視用パケットから抽出し
    たセル数の計数値に基づきデータセルの総ビット数を求
    めることを特徴とする請求項4の伝送路の品質監視方
    式。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004229306A (ja) * 2003-01-24 2004-08-12 Microsoft Corp 送信コンピューティングシステムが連続するアクションを歩調合せする方法
CN110375907A (zh) * 2019-06-13 2019-10-25 广西电网有限责任公司电力科学研究院 一种监测相间间隔棒的系统

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