JPH0917096A - ストッカ - Google Patents

ストッカ

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JPH0917096A
JPH0917096A JP18843795A JP18843795A JPH0917096A JP H0917096 A JPH0917096 A JP H0917096A JP 18843795 A JP18843795 A JP 18843795A JP 18843795 A JP18843795 A JP 18843795A JP H0917096 A JPH0917096 A JP H0917096A
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disc
disk
stocker
signal
cam
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JP18843795A
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Niro Nakamichi
仁郎 中道
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Nakamichi Corp
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Nakamichi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ストッカ内に収納されたディスクのガタツキを
防止することができるストッカを提供する。 【構成】複数のディスク収納スロット41A〜41Dを
備え、複数枚のディスクDをそのスピンドル孔が同軸と
なるよう収納可能なストッカ41において、ディスクの
上面Duのエッジと係合可能な傾斜面510A’〜51
0D’を備え、ディスクの上面Duとディスク収納スロ
ット41A〜41Dの上面41A”間に挿入されるくさ
び部510A〜510Dと、くさび部510A〜510
Dを傾斜面510A’〜51D’とディスクの上面Du
のエッジが係合する方向に付勢するばね部と、を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数枚のディスクをスピ
ンドル孔が同軸となるよう収納可能なストッカに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、複数枚のディスクをそのスピンド
ル孔が同軸となるよう収納可能なストッカを備えたディ
スク再生装置が特開平6−243568号公報により提
案されている。この公報記載の装置によれば、ストッカ
のディスク収納奥部には複数の弾性挾持部が設けられて
おり、ディスク移送手段によりディスクを直線ガイドに
接触させながら移送して弾性挾持部に挾持させ、ディス
ク移送手段を僅かに戻すことによりディスク移送手段を
ストッカ内に収納されたディスクから離反させている。
弾性挾持部の構成としては外周縁部のディスク上面と下
面に夫々係合する一対の弾性片によりディスクを挾持す
るものと、外周縁部のディスク上面に係合する弾性片と
その下方に位置するストッカの仕切板とによりディスク
を挾持するものが開示されており、特に後者の構成から
なる弾性挾持部によれば、ディスクを仕切板に向けて付
勢しているために、ディスク上面と仕切板との間に比較
的大きなクリアランスがあっても、ディスクの手前側
(ストッカに支持されない側)が下方に垂れたり、振動
等によりディスクがガタツクことがない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この弾
性挾持部は上下に弾性変形するよう構成されているた
め、ストッカのディスク収納ピッチを小さくすると設け
ることが困難となり、ストッカの薄型化を妨げる欠点が
あった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題を解
決したストッカを提供するものであり、複数のディスク
収納スロットを備え、複数枚のディスクをそのスピンド
ル孔が同軸となるよう収納可能なストッカにおいて、上
記ディスクの一方の面のエッジと係合可能な傾斜面を備
え、上記ディスクの一方の面と上記ディスク収納スロッ
トの間に挿入されるくさび部と、上記くさび部を上記傾
斜面と上記エッジが係合する方向に付勢する付勢手段
と、を備える。
【0005】
【作用】上述した本発明によれば、くさび部はディスク
の一方の面とディスク収納スロットの間に挿入され、付
勢手段の付勢力によりディスクをディスク収納スロット
に向けて押圧する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。なお、本実施例装置はディスク挿入口から
挿入されたディスク(CD−ROM)を再生し、また、
そのディスクを装置内に配置されたストッカに収納する
ことにより、ストッカ内に収納された複数枚のディスク
の選択的な再生が可能なストッカ方式のディスクチャン
ジャ−を構成している。また、その外形はコンピュ−タ
本体に内蔵される周辺機器の標準的なサイズである5−
1/4インチ、ハ−フハイトのフォ−ムファクタに合致
させるため、高さH×幅W×奥行きDが41.5×14
6×208(mm)と非常に小型化されている。
【0007】《シャシ》図1に本ディスク再生装置10
00のシャシ構成が示されている。ディスク再生装置1
000はフロントシャシ2、メインシャシ20、ロ−デ
ィングシャシ100の3シャシから基本構成されてい
る。フロントシャシ2はメインシャシ20の前面に固定
され、ロ−ディングシャシ100はメインシャシ20の
上面に固定される。メインシャシ20の上端及び下端に
は夫々トップカバ−3及びボトムカバ−4が装着され、
更にフロンシャシ2の前面にはフロントパネル1が取付
けられる。フロントパネル1はディスク挿入口1Aが形
成されており、ディスク挿入口1Aはディスク挿脱時に
ディスク表面を損傷させることがないよう、左右両端か
ら中心に向かうに従ってその上下間隔が広げられてい
る。
【0008】《ディスク移送機構》図2〜図8にディス
ク移送機構1001の詳細が示されている。ディスク移
送機構1001は装置左側に配置される駆動側ディスク
ガイド部1002(図3参照)と装置右側に配置される
固定側ディスクガイド部1003(図4参照)から構成
され、ディスク挿入口1Aに挿入されたディスクを挾持
すべくロ−ディングシャシ100の下面に装置左右方向
に移動可能に支持される。
【0009】L字状のロ−ディングプレ−ト104、1
40は夫々駆動側ディスクガイド部1002、固定側デ
ィスクガイド部1003のベ−スとなるプレ−トであ
り、その上面に固定されたロ−ディングカラ−120A
〜120C、120D〜120Fがガイド溝100A〜
100C、100D〜100Fに挿入され、ロ−ディン
グシャシ100の下面に左右移動可能に吊り下げられ
る。ロ−ディングプレ−ト104、140の対向する側
面にはシャシ100の下面に軸支されたピニオンギア1
43と噛合するラック104A、140Aが形成され、
逆方向に移動するよう連結される。また、ロ−ディング
プレ−ト104、140の間にはバネ160が掛けら
れ、近接する方向に付勢される。
【0010】また、ロ−ディングプレ−ト104Lの装
置前方側にはシャッタ片104Bが折曲げ形成されてお
り、ロ−ディングシャシ100の下面に突出した光学セ
ンサ−163Bによりその閉鎖位置が検出される。光学
センサ−163Bの出力はロ−ディング・イン信号(I
N)を形成し、図46に示されるようにプレ−ト10
4、140に支持されたベルト107、142の間隔が
115.7mm以下になると“H”状態となる。
【0011】図3に駆動側ディスクガイド部1002の
詳細が示されている。上部ディスクガイド121はジュ
ラコン等の摩擦係数の低い樹脂により形成され、その下
面はディスク周縁左側の上下移動を規制するガイド溝1
21’の上半分を形成する(図5参照)。上部ディスク
ガイド9の下面は45度傾斜した傾斜面121Aをその
長手方向に備え、傾斜面121Aの下端には水平面12
1Bが形成されている。一方、下部ディスクガイド12
2はガイド溝121’の下半分を形成し、上述した傾斜
面121Aと逆方向に45度傾斜した傾斜面122Aを
その長手方向に備え、その上端には水平面122Bが形
成されている。水平面121Bと122Bの間隔はディ
スクの厚み(1.2mm)よりも僅かに幅広の1.5m
mとされ、水平面121Bと122Bは夫々ディスク上
面Du、下面Dlの情報記録半径より外周部分と係合
し、ディスク左側をガイドする。
【0012】また、上部ディスクガイド121の前端に
は軸105によりタイミングプ−リ106が軸支され、
後端には軸108によりタイミングプ−リ108が軸支
されている。両プ−リ間にはタイミングベルト107が
張架される。タイミングベルト107の外周面はディス
ク移送面107Aを形成し、水平面121B、122B
の間にガイドされたディスク周縁Deを駆動する。下部
ディスクガイド122はタイミングベルト107の撓み
を防止するため、タイミングベルト107の歯面107
Bに摺接する規制壁122Cを備える。
【0013】タイミングプ−リ105を回転駆動するプ
−リ駆動機構1004が図9に示されている。駆動モ−
タ190Aはその後端にラバ−グロメット196Aが装
着され、モ−タブラケット195とモ−タシャシ180
の切り起こし部180Aとの間に固定される。モ−タ1
90Aの回転軸にはウォ−ム191Aが圧入される。ギ
ア部材188は軸181によりシャシ180に軸支さ
れ、その下部に形成されたギア188Bがウォ−ム19
1Aに噛合する。ロ−ディングリンク123と124は
ギア125Bの回転軸により回動自在に連結されてお
り、リンク124の自由端にはプ−リ106の軸105
が回動自在に取付けられる。リンク123の自由端には
軸128が固定され、軸181の中心孔181Aに挿入
される。また、プレ−ト124の中心部にはプ−リ10
6の下端に形成されたギア106Bとギア125Bを連
結するギア125Aが軸支され、プレ−ト123Aの中
心部にはギア125Bとギア部材188の上方に形成さ
れたギア188Aを連結するギア125Cが軸支され
る。
【0014】以上の構成によれば、ロ−ディングリンク
123、124はタイミングプ−リ106の左右移動に
連動して回動し、ギア部材188の回転をギア125A
〜125Cを介してタイミングプ−リ106に伝達す
る。よって、駆動モ−タ190Aはタイミングプ−リ1
06と共に装置内を移動することがなく、装置の小型化
に貢献する。また、ロ−ディングプレ−ト104の荷重
負荷が軽くなるため、ロ−ディングプレ−ト104と1
40を近接させるバネ160のバネ係数を弱く設定する
ことができ、ディスク挿入を弱い力で行うことができ
る。
【0015】また、ギア部材188はその下端にシャッ
タ188Cを備え、モ−タシャシ180に取付けられた
光学センサ−163Cによりその回転が検出される。光
学センサ−163Cの出力はロ−ディングパルス信号
(バ−L.PULSE)を形成し、本実施例装置によれ
ば1パルスあたりディスクが略0.46mm移動したこ
とを示す。
【0016】また、装置故障時やパソコン本体から装置
が取り外された状態において、装置内のディスクの取り
出しを可能にするため、上述したウォ−ムギア191A
の端部にはギア191A2が形成され、モ−タブラッケ
ット195の軸195Aに軸支されたエマ−ジェンシ−
ギア193と噛合している。メインシャシ20の側面に
はエマ−ジェンシ−ギア193を装置外部からマニュア
ル回転させることができるように、ギア193に対向し
た位置に開口20Aが形成されている。よって、操作者
は装置故障時やパソコン本体から装置が取り外された状
態においても、開口20Aを介してエマ−ジェンシ−ギ
ア193をマニュアル回転させれば、装置内に取り残さ
れた移送途中のディスクをディスク挿入口から容易に取
り出すことができる。
【0017】一方、図4に固定側ディスクガイド部10
03の詳細が示されている。ディスクガイド141は上
述したディスクガイド104、122と同様に摩擦係数
の低い樹脂材により形成され、ディスク周縁右側の垂直
移動を規制するガイド溝141’がその長手方向に形成
されている。ガイド溝141’は図6に示されるよう
に、傾斜面141A、141Bとコ字状の溝141Cと
から構成され、ガイド前端にはテ−パ−形状のディスク
導入部141D(図8参照)が形成されている。なお、
溝141Cの上下間隔は上述したガイド溝9’と同一の
1.5mmとされている。
【0018】溝141Cにはディスク外周面Deとのす
べりを防止すべく、摩擦係数の高い材料(プラスチック
ゴム等)により形成されたフリクションベルト142が
挿入固定される。フリクションベルト142の左側面は
図6に示されるように傾斜面142A1、142A2か
らなるV字溝142Aとされ、傾斜面142B1、14
2B2は夫々ディスク上面DuのエッジDc1、ディス
ク下面DuのエッジDc2と係合し、ディスク右側をガ
イドする。
【0019】上述したディスク移送機構1001によれ
ば、ロ−ディングプレ−ト104、140は図10に示
されるようにディスクが挿入されていない時、バネ16
0の付勢力によりプレ−ト104の右端104Bがディ
スクガイド141のストッパ部141Dに係合し、ロ−
ディングプレ−ト104、140に支持されたベルト1
07と142の離間距離W1が直径120mmのディス
クよりの幅狭の112mmとなるディスク受入位置PO
S.1に位置決めされる。
【0020】ディスク挿入口1Aにディスクが挿入され
ると、ディスクは先ずその周縁Deがタイミングベルト
107のプ−リ巻付部107Cと導入部141D(図8
参照)の周面に係合する。上述したように導入部141
Dは摩擦係数の低い樹脂材により形成されているためデ
ィスク周縁と滑りやすく、ロ−ディングプレ−トの開放
移動をスム−ズなものとする。図11のP1に示される
位置までディスクが挿入されると、ロ−ディングプレ−
ト104、140はベルト間隔W2が115.7mmと
なる位置まで広げられ、光学センサ−163Bの出力
(ロ−ディング・イン信号IN)が“L”変化し、ディ
スクロ−ディングが開始される。
【0021】ディスク移送機構1001はディスクDを
装置内に引き込むべく、タイミングベルト107を反時
計方向に回転移動させるが、ディスクの周縁Deが導入
部141Dとの間で滑るためディスクをその位置で時計
方向に回転させてしまい、操作者によるディスク挿入操
作の補助を必要とする。ここで、操作者は一般的にディ
スクDを右手の人差指(又は中指)と親指でディスクス
ピンドル孔Dsとディスク周縁Deを挾持してディスク
挿入口に挿入するが、その右手はディスクDが時計方向
に回転駆動されることにより捩じられる方が無理が少な
い。このために、ディスク移送装置1001はディスク
駆動を行う駆動側ディスクガイド部1002が装置左側
に、固定側ディスクガイド部1003が装置右側に配置
され、ディスクDを時計方向に回転させながら装置内に
ロ−ディングする。
【0022】ディスク移送機構1001はディスクDの
左右両端をタイミングベルト107とフリクションベル
ト142の間に完全に挾持するようになると、ディスク
Dを操作者の補助を借りることなく安定して移送するこ
とができ、図12に示されるごとく、ディスクを再生位
置(P3)やストッカ本体41に収納するストック位置
(P4)に持ち来す。また、ディスク移送機構1001
はタイミングベルト107を時計方向に回転移動させる
ことにより、図14に示されるようにストック位置(P
4)のディスクを再生位置(P3)又はディスク取り出
しを行うためのイジェクト位置(P5)に持ち来す。イ
ジェクト位置において、ディスクのスピンドル孔Dsは
ディスク挿入口1Aから装置外部に突出し、ベルト14
と12の間隔W1は上述したディスク受入状態と略同一
の間隔(112mm)まで閉鎖する。
【0023】《光学メカ》図15に光学メカ1006の
詳細が示されている。光学メカ1006はメカシャシ2
00、タ−ンテ−ブル222、光学ピックアップ21
0、光学ピックアップ送り機構233等から構成され、
タ−ンテ−ブル222上に載置されたディスクD(図示
しない)を回転駆動し、光学的な再生を行うものであ
る。
【0024】タ−ンテ−ブル222はメカシャシ200
の下面に固定されたスピンドルモ−タ211の回転軸に
固定されている。タ−ンテ−ブル222の上面にはディ
スクDをセンタリングする凸状のセンタリング部223
が形成され、その内側には後述するクランパ1009を
吸引するマグネット224が固定されている。光学ピッ
クアップ210はメカシャシ200に固定されたガイド
ロッド220、221により、フロントパネル前面に対
して25度の傾斜角を持って移動可能にガイドされてい
る。また、メカシャシ200の下面にはフィ−ドモ−タ
212が固定されており、その回転はギア206B、2
07A、207B、208A、208Bを介してスレッ
ドラック209に伝達され、光学ピックアップ210を
ディスク半径方向に駆動する。なお、ギア206Bの上
面にはシャッタ206Aが形成されており、光学センサ
−213により光学ピックアップの移動距離が検出され
る。
【0025】《光学メカの支持》光学メカ1006に外
部振動が伝達されるのを防止するため、メカシャシ20
0の四隅に形成された孔200Aには夫々ダンパ214
が装着され、ねじ215によりダンパ214を介してサ
スベ−ス230に固定される。一方、サスベ−ス230
の左右側面にはピン231、232が固定され、後述さ
れるUDカム197、82のガイド溝に挿入、ガイドさ
れる。
【0026】《光学メカ上下機構》上述した光学メカ1
006をディスク再生を行うためのアップ位置と再生デ
ィスクの下方に退避したダウン位置との間で移動させる
光学メカ上下機構1008が図16に示されている。U
Dカム197、82は夫々モ−タシャシ180とメイン
シャシ20の右側面に固定されたガイドプレ−ト19
8、83により装置前後方向にガイドされている。UD
カム197、82の端部にはピン197C、82Cが下
方に向けて突出形成されており、軸21によりメインシ
ャシ20の下面に回動自在に軸支されたUDリンクア−
ム85の孔85A、85Bに挿入される。結果、UDカ
ム197と82はUDリンクア−ム85により互いに逆
方向に移動するよう連結される。
【0027】また、UDカム197、82はガイド溝1
97A、82Aが形成され、サスベ−ス230のピン2
31、232をガイドする。上述したように、UDカム
197、82は互いに逆方向に移動するため、ガイド溝
197Aはガイド溝82Aに対して逆方向に傾斜してい
る。また、UDカム197、82をガイドするガイドプ
レ−ト198、83は上下に延びたガイド溝198A、
83Aが形成され、サスベ−ス230のピン231、2
32をガイドする。よって、サスベ−ス230、即ち、
光学メカ1006はUDカム197、82の移動により
上下移動する。
【0028】駆動モ−タ190Bはその底面にラバ−グ
ロメット196Bが装着され、モ−タブラケット194
とモ−タシャシ180の切り起こし部180Bの間に固
定されている。モ−タ190Bの回転軸にはウォ−ムギ
ア191Bが圧入される。ギア部材187は軸182に
よりシャシ180に軸支されており、その下部に形成さ
れたギア187はウォ−ム191B1に噛合している。
ギア187Cの上方にはウォ−ム187Bが形成されて
おり、ギア部材185のギア185Aに噛合している。
ギア部材185は軸184によりシャ−シ180の右側
面の内側から左側に向けて軸支され、その底面に形成さ
れたギア185BはUDカム197のラック197Dに
噛合する。よって、モ−タ190Bの回転はウォ−ム1
91B1、ギア187C、ウォ−ム187B、ギア18
5A、185B、ラック197Dと伝達され、UDカム
197とUDリンクア−ム85を介してUDカム82と
を装置前後方向に移動させる。
【0029】UDカム197、82と光学メカ1006
の位置関係を説明すると、図17に示される位置DOW
N−2と図18に示される位置DOWN−1の間を移動
する間、UDカム82はガイド溝197A、82Aの水
平部G1によりサスベ−ス230のピン232をガイド
し、光学メカ1006を再生位置のディスクDより下方
に退避したダウン位置に保つ(図47参照)。図18に
示される位置DOWN−1と図19に示される位置UP
−1の間を移動する間、UDカム82はガイド溝82A
の傾斜部G2によりピン232をガイドし、光学メカ1
006を上下移動させる。図19に示される位置UP−
1と図20に示される位置UP−2の間を移動する間、
UDカム82はガイド溝82Aの水平部G3によりピン
232をガイドし、光学メカ1006をディスク再生を
行うためのアップ位置に保つ。アップ位置において、タ
−ンテ−ブル222のディスク載置面は再生位置に持ち
来されたディスクDの下面と同一高さに持ち来される。
よって、タ−ンテ−ブル222はトレイ方式のディスク
再生装置のように移送ディスクDを持ち上げることはな
い。
【0030】一方、ギア部材187はその下端にシャッ
タ187Dが形成され、モ−タシャシ180に取付けら
れた光学センサ−163Dによりその回転が検出され
る。光学センサ−163Dの出力はUDカム移動パルス
信号(バ−P.PULSE)を形成し、1パルスあたり
略0.19mmUDカム197が移動したことを示す。
また、UDカム197はシャッタ片197Eが形成さ
れ、フロントシャシ2(図示しない)に固定された光学
センサ−163Eによりその基準位置が検出される。セ
ンサ−163Eの出力はUDカム基準位置信号(バ−
P.REF)信号を形成し、図47に示されるように、
UDカム197が位置DOWN−1と位置UP−2の略
中間位置よりDOWN方向の位置にある時、“L”状態
になる。
【0031】よって、上述したUDカムの各位置はバ−
P.REF信号の状態変化を基準とし、以後、バ−P.
PULSE信号をパルスカウントすることにより検出さ
れる。図47に示されるように、位置DOWN−1はU
Dカム197をDOWN方向に移動させ、バ−P.RE
Fが“L”変化してからバ−P.PULSE信号を11
パルスカウントすることにより検出され、位置DOWN
−2はバ−P.PULSE信号を32パルスカウントす
ることにより検出される。一方、位置UP−1はUDカ
ム197をUP方向に移動させ、バ−P.REFが
“H”に変化してからバ−P.PULSE信号を26パ
ルスカウントすることにより検出され、位置UP−2は
バ−P.PULSE信号を47パルスカウントすること
により検出される。
【0032】また、装置故障時やパソコン本体から装置
が取り外された状態において、ディスククランプを解除
し、ディスクを取り出すことを可能にするため、上述し
たウォ−ムギア191Bの下端にはギア191B2が形
成されており、モ−タブラケット194の軸194Aに
軸支されたエマ−ジェンシ−ギア192に噛合してい
る。メインシャシ20の側面にはこのギア192を装置
外部からマニュアル回転させることができるように、ギ
ア192に対向した位置に開口20B(図9参照)が形
成されている。よって、エマ−ジェンシ−ギア192は
メインシャシ20の側面に形成された開口20B(図9
参照)により装置外部に露呈し、操作者のマニュアル回
転を許容する。よって、操作者は装置故障時に開口20
Bを介してエマ−ジェンシ−ギア192をマニュアル回
転させれば、ディスククランプを解除することができ、
引き続いて、開口20Aを介して上述したエマ−ジャン
シ−ギア193をマニュアル回転させれば(図9参
照)、クランプを解除したディスクをディスク挿入口1
Aから取り出すことができる。
【0033】《ロ−ディングプレ−ト開閉機構》一方、
上述したロ−ディングプレ−ト104、140は上述し
た光学メカ上下機構の駆動モ−タ190Bの回転によっ
て開閉駆動される。以下、ロ−ディングプレ−ト開閉機
構1005の構成を説明すると、図16に示されるよう
にウォ−ム187Bの上方にはギア187Aが形成され
ており、ロ−ディングプレ−トカム186の周面に形成
されたギア186Aに噛合している。ロ−ディングプレ
−トカム186は軸183によりモ−タシャシ180の
上面に軸支されており、その上面には上述したディスク
ガイド122の下面に突出形成されたピン122A(図
3参照)に係合可能なカム186Bが形成されている。
【0034】以上の構成によれば、UDカム197が位
置DOWN−2にある時、ロ−ディングプレ−トカム1
86は図21に示される角度に持ち来される。この時、
カム186Bはディスクガイド122のピン122Aに
係合することなく、ロ−ディングプレ−ト104、14
0はバネ160の付勢力によりプレ−ト104の右端1
04Bがディスクガイド141のストッパ部141Dに
係合したディスク受入位置POS.1に持ち来されたま
まとなる(図10参照)。モ−タ190Bが回転し、U
Dカム197が位置DOWN−1に持ち来されると、ロ
−ディングプレ−トカム186は図22に示される角度
まで反時計方向に回動する。しかしながら、カム186
Bは未だピン122Aに係合することはない。
【0035】モ−タ190Bが回転し、UDカム197
が位置UP−1に持ち来されると、ロ−ディングカム1
86は図23に示される角度まで反時計方向に回転す
る。カム186Bはその外周面がディスクガイド122
のピン122Aに係合し、ディスク受入位置POS.1
にあるロ−ディングプレ−ト104、140をバネ16
0の付勢力に抗して僅かに開放移動させる。なお、図2
4に示されるように、ロ−ディングプレ−ト104、1
40がディスクを挾持するディスク挾持位置POS.2
(図12参照)にある場合、カム186Bは未だピン1
22Aに係合することはない。UDカム197が位置U
P−2に持ち来されると、ロ−ディングカム186は図
25に示される角度まで反時計方向に回転し、ピン12
2Aを押圧することにより、ロ−ディングプレ−ト10
4、140を開放位置POS.3まで移動させ、ベルト
107、142をディスク外周面Deから離隔させる
(図13参照)。
【0036】《クランパ》図2にタ−ンテ−ブル上にデ
ィスクをクランプするクランパ1009が示されてい
る。クランパ1009はクランパベ−ス225とクラン
プトップ227から構成され、クランパベ−ス225の
下面にはタ−ンテ−ブル222の中心に取付けられたマ
グネット223(図15参照)に対向する磁性プレ−ト
111が装着される。クランプトップ227は断面略T
字形状とされ、そのフランジ部227Aは周縁に向かう
に従って先細りに形成されている。軸部227Bはロ−
ディングシャシ100の開口100Iを貫通し、ロ−デ
ィングシャシ100の下方に位置したクランパベ−ス2
25に固定される。一方、ロ−ディングプレ−ト100
の下面にはディスクガイドアッパ−144が固定され、
傾斜面144Aによりディスク挿入口1Aに挿入された
ディスク前端のあおりを防止し、また、クランパガイド
144Bによりクランパベ−ス225の過剰な傾斜を防
止する。
【0037】《クランパ保持機構》また、ロ−ディング
プレ−ト100の上面にはクランパ1009を再生ディ
スクDより0.5mm上方となる退避位置に保持するク
ランパ保持機構1010が設けられている。クランパホ
ルダ145、146は、その下面に形成されたピン14
5A、146Aがロ−ディングシャシ100の開口10
0G、100Hを貫通してロ−ディングプレ−ト10
4、140に形成されたガイド溝104D、140Dに
挿入され、また下面に形成された逆T字形状のガイド片
145B、146Bが開口100Iから左右に延びた溝
に挿入されることにより、ロ−ディングシャシ100の
上面に左右移動可能にガイドされる。また、クランパホ
ルダ145、146はバネ128により近接移動する方
向に付勢され、対向する端部には上述したフランジ部2
27Aを挾持する保持部145C、146Cが形成され
ている。
【0038】以上の構成によれば、クランパホルダ14
5、146はロ−ディングプレ−ト104、140がデ
ィスク受入位置POS.1(図10参照)とディスク挾
持位置POS.2(図12参照)の間を移動する間、そ
のピン145A、146Aはロ−ディングプレ−ト10
4、140のガイド溝104D、140D内を移動す
る。よって、クランパホルダ145、146はバネ16
1の付勢力により、保持部145C、146Cの間にフ
ランジ部227Aを挾持し続け、クランパ1009を再
生位置のディスクDより0.5mm上方となる退避位置
に保持する(図17参照)。
【0039】ロ−ディングプレ−ト104、140がデ
ィスク挾持位置POS.2から開放位置POS.3に移
動すると、クランパホルダ145、146はガイド溝1
04D、140Dの終端に係合し、ロ−ディングプレ−
トの移動と共に開放移動する。よって、クランパホルダ
145、146はフランジ部227Aの保持を解除し、
クランパ1009はタ−ンテ−ブル222のマグネット
224に吸引され、ディスクDをタ−ンテ−ブル222
との間に挾持する。
【0040】《ストッカ》図26、27にストッカ10
11が図示されている。ストッカ本体41は上面から見
て略三日月形状とされ、ディスク移送機構1001によ
り移送されたディスクを4枚収納可能とすべく、3mm
ピッチのディスク収納スロット41A〜41Dが形成さ
れている。スロット41A〜41Dはその前端が断面テ
−パ−形状とされており、各スロットの下面41A’〜
41D’によりディスク周縁を支持する(図30参
照)。また、ストッカ本体41はスロット41A〜41
Dと背面を貫通する開口41E〜41Hが形成されてお
り、各開口には後述されるくさび部材51A、51Bの
先端が挿入される。
【0041】くさび部材51A、51Bはストッカ内に
収納されたディスクのがたつきを取り除くものであり、
その長さが若干異なるものの略対称に形成され、ねじ5
0によって取付部41’の上面にストッカ本体41と共
にベ−スプレ−ト40に固定される。くさび部材51
A、51Bはくさび部510A〜510D、バネ部51
1A〜511D、取付部512から構成され、樹脂材に
より一体に成形されている(図28〜図30参照)。く
さび部510A〜510Dはディスク上面Duに対して
略30度の角度をもって傾斜し、ディスク上面のエッジ
と係合可能な傾斜面510A’〜510D’と、ディス
ク収納スロットの下面41A’〜41D’と係合可能な
平面510A”〜510D”を夫々備え、ストッカに形
成された開口41E〜41Hを介して各スロットに挿入
されたディスク上面Duとディスク収納スロットの上面
41A”〜41D”の間に挿入される。ばね部511A
〜511Dは取付部512からフォ−ク先端のように薄
く延びて形成され、その先端に形成されたくさび部51
0A〜510Dを傾斜面510A’〜510D’がディ
スク上面のエッジと係合する方向に付勢する。
【0042】以上の構成によれば、くさび部510A〜
510Dはばね部511A〜511Dの付勢力によりデ
ィスクを記録面Dlに対して垂直となる下方に向けて押
圧し、スロットに挿入されたディスクのガタツキを取り
除く。なお、くさび部510A〜510Dはディスクを
ストッカから押し出す分力をまた発生するが、上述した
ようにその傾斜面はディスク上面Duに対して略30度
の角度をもって傾斜しているために発生する分力は小さ
く、ディスクとスロット下面との摩擦抵抗もあってディ
スクを押し出すことはない。また、ばね部の付勢力が強
く設定されており、例えディスクを押し出そうとして
も、本実施例装置によれば後述するようにストッカ内に
収納されたディスクスピンドル孔にはディスクガイドス
リ−ブ6又はディスクロックスリ−ブ62が挿入される
ので、ディスクがストッカ内から大きく押し出されるこ
とはない(図36〜図38参照)。
【0043】《ストッカ上下機構》一方、ストッカ10
11の下方にはストッカを各スロット41A〜41Dが
移送ディスクと整列する高さ位置POS(1)〜POS
(4)に持ち来すストッカ上下機構1012が配置され
ている。駆動モ−タ190Cはモ−タブラケット49を
介してメインシャシ20に固定され、その回転軸にはウ
ォ−ムギア191Cが圧入されている。ギア部材45は
軸27により回転自在に軸支されており、その上部に形
成されたギア45Aがウォ−ムギア191Cと噛合して
いる。ギア部材45の下端に形成されたギア45Bはス
クリュ−ギア440の下端に形成されたギア440Aに
噛合し、軸260に軸支されたスクリュ−ギア440を
回転駆動する。スクリュ−ギア440の回転はギア46
A、47A、47Bを介してスクリュ−ギア441、4
42のギア441A、442Aに伝達され、軸262、
263に軸支されたスクリュ−ギア441、442をス
クリュ−ギア440と連動回転させる。スクリュ−ギア
440〜442はベ−スプレ−ト40に装着されたナッ
ト42A、42B、43に螺合し、その回転に応じてス
トッカ1011を上下移動させる。
【0044】ストッカ1011の各位置POS(1)〜
POS(4)を検出するため、ストッカポジションギア
48が軸23によりメインシャシ20の下面に軸支され
ている。ストッカポジションギア48は上述したギア4
6の下面に形成されたギア46Bに噛合し、ストッカ上
下と連動して回転駆動される。ストッカポジションギア
48はその上面にストッカ基準位置を検出するためのシ
ャッタ片48Aと、位置POS(1)〜POS(4)に
対応したスリットが形成されたシャッタ片48Bが形成
されており、夫々メインシャ−シ20の下面に突出した
光学センサ−163F、163Gによりその位置が検出
される。
【0045】光学センサ−163Gの出力はストッカの
基準位置を検出するストッカ基準位置信号(バ−S.R
EF)を形成し、ストッカ1011がディスク収納位置
POS(1)と、その上に位置したディスク収納位置P
OS(2)との略中間位置より上方に持ち来されている
時に“H”状態となる。光学センサ−163Fの出力は
ストッカ位置信号(バ−S.POS)を形成し、ストッ
カ1011が各位置POS(1)〜POS(4)を通過
する毎に“L”になる。よって、位置POS(1)はス
トッカを下方に移動させ、バ−S.REF信号が“H”
になった後のバ−S.POS信号の“L”変化により検
出され、残る位置POS(2)〜(4)は位置POS
(1)を基準として、バ−S.POS信号をパルスカウ
ントすることにより検出される。
【0046】《ディスクロック機構》図31にストッカ
内に収納されたディスクの移動を防止するディスクロッ
ク機構1013の詳細が示されている。トップカバ−3
の下面にはストッカ1011に収納されたディスクのス
ピンドル孔Dsを貫通するガイドスリ−ブ6がクッショ
ン部材7を介して固定される。ガイドスリ−ブ6の下端
は移送ディスクD1の上面Duよりも0.8mm上方の
位置まで延び、移送ディスクD1よりも上方に位置した
ストッカ1011内のディスク移動を規制する(図36
〜図39参照)。
【0047】一方、メインシャシ20上にガイドスリ−
ブ6と対向してロックスリ−ブ62が上下移動可能に配
置される。ロックベ−ス61はその下端に形成されたフ
ランジ61Aによりメインシャシ20の開口20Cに挿
入、回転されて固定される。ロックベ−ス61のガイド
部61Bには上方に延びたガイド溝61Cが形成され、
ロックスリ−ブ62の内面に突出形成されたピン62A
をガイドする。
【0048】ロックカム63はその外周面にピン62A
をガイドする螺旋カム63Aが形成され、ガイド部61
Bの内側に挿入される。よって、ロックカム63はその
回転によりピン62Aをガイドし、ロックスリ−ブ62
をガイドスリ−ブ6と嵌合するロック位置(図36、図
38参照)と、ロックスリ−ブ62をディスク移送を許
容するアンロック位置(図37、図39参照)との間で
上下移動させる。カム63の下端にはねじ67によりロ
ック解除ピニオン64が固定され、ロックア−ム65の
ギア65Bに噛合している。ロックア−ム65は軸22
によりメインシャシ20の下面に軸支され、バネ66に
より反時計方向に付勢されている。また、ロックア−ム
65の下面には上述したUDリンクア−ム85の先端8
5Cに係合可能な突起65Cが突出形成されている。
【0049】以上のディスクロック機構1013によれ
ば、ロックスリ−ブ62は図47に示されるようにUD
カム197、82の移動に基づき上下移動する。先ず、
UDカム197、82が位置DOWN−2にある時、U
Dリンクア−ム85は図32に示される回動位置に持ち
来され、その先端85Cはロックア−ム65の突起65
Cの右側方に位置している。よって、ロックア−ム65
はバネ66の付勢力によりギア64を介してロックカム
63(図31)を時計方向に回動させ、ロックスリ−ブ
62をガイドスリ−ブ6と嵌合するロック位置まで上昇
させる(図36、図38参照)。よって、ストッカ本体
41に収納されたディスクDはそのスピンドル孔にガイ
ドスリ−ブ6とロックスリ−ブ62の何れかが挿入さ
れ、ストッカ内での移動が禁止される。
【0050】次に、UDカム197、82が位置DOW
N−1に持ち来されると、UDリンクア−ム85は図3
3に示される位置まで反時計方向に回動し、その先端8
5Cによりロックア−ム65をバネ66の付勢力に抗し
て時計方向に回動させる。よって、ロックカム63は時
計方向に回転し、螺旋カム63Aによりロックスリ−ブ
62をその上面が移送ディスクDの下面Dlより0.8
mm下方となるアンロック位置まで下降させる(図3
7、図39参照)。上述したように、ガイドスリ−ブ6
の下面は移送ディスクDの上面Duより0.8mm上方
までしか延びていないため、移送ディスクD1のスピン
ドル孔Dsはガイドスリ−ブ6とロックスリ−ブ62の
何れもが貫通することなく、ストッカ本体41に対して
装脱自在とされる。
【0051】UDカム197、82が位置UP−1に持
ち来されると、UDリンクア−ム85は図34に示され
るように、その先端85Cがロックア−ム65の突起6
5Cの左側方に位置する。よって、ロックア−ム65は
再びバネ66の付勢力によりギア64を介してロックカ
ム63を時計方向に回転させ、ロックスリ−ブ62をガ
イドスリ−ブ6と嵌合するロック位置まで上昇させる
(図36、図38参照)。UDカム197、82が位置
UP−2に持ち来されると、リンクア−ム85は図35
に示されるように更に反時計方向に回動し、ロックスリ
−ブ62はロック位置に保たれる。
【0052】一方、ディスク移送ミスにより移送ディス
クD1がストッカに完全に収納されないまま、UDカム
197、82が位置DOWN−2に移動した時、ロック
スリ−ブ62は移送ディスクDの下面に係合し、ロック
位置に上昇しきれない状態となる。この状態においてス
トッカが上下移動すると、移送ディスクD1をガイドス
リ−ブ6又はロックスリ−ブ62により損傷させるばか
りでなく、装置の故障を引き起こす原因となる。このよ
うなトラブルを未然に防止するため、ロックア−ム65
は図31に示されるようにその端部にシャッタ片65A
が形成されており、メインシャ−シ20の下面に突出し
た光学センサ−163Hによりその回転位置が検出され
る。光学センサ−163Hの出力はディスクロック信号
(バ−D.LOCK)を形成し、ロックスリ−ブ62が
ロック位置に持ち来されている時、“L”状態となる。
【0053】《ディスク誤挿入防止機構》図40にディ
スクDの誤挿入を防止するディスク誤挿入防止機構10
14が図示されている。シャッタ147は軸150によ
りロ−ディングシャシ100の折曲部100Jに軸支さ
れている。シャッタ147はフロントパネル1のディス
ク挿入口1A(図1参照)へのディスク挿入を禁止する
フラップ147Aが下方に向けて形成され、右端には略
180度の角度に亘ってピニオンギア147Bが形成さ
れている。なお、フラップ147Aの下端はディスクD
のロ−ド/イジェクト動作時にディスク上面と係合する
ため、ディスク損傷を防止するフェルトや圧縮ウレタン
等が貼付される(図示しない)。
【0054】一方、シャッタア−ム148はロ−ディン
グシャシ100の下面に軸102により軸支されてお
り、バネ149により反時計方向に付勢されている。ア
−ム148の一端、下面にはシャッタ147のピニオン
ギア147Bと噛合するラック148Aが形成され、そ
の側面148Bはロ−ディングプレ−ト104に固定さ
れたピン129(図2参照)の側面に対向している。
【0055】以上のディスク誤挿入防止機構1014に
よれば、シャッタ147は図46に示されるようにロ−
ディングプレ−ト104、140の位置に応答し、その
開閉位置が制御される。ロ−ディングプレ−ト104、
140がディスク受入位置POS.1(図10参照)に
持ち来されている時、ア−ム148はロ−ディングプレ
−ト104のピン129に押圧されることにより装置上
面から見て時計方向に回動され、シャッタ147を装置
外側に向けて回動させる。よって、ロ−ディングプレ−
ト104、140がディスク受入位置POS.1にある
時、シャッタ147はディスク挿入口1Aへのディスク
挿入を許容する。
【0056】ディスク挿入によりロ−ディングプレ−ト
104、140が押し広げられると、ア−ム148はバ
ネ149の付勢力によりロ−ディングプレ−ト104
(ピン129)の移動と共に反時計方向に回動し、シャ
ッタ147を装置内側に向けて回動させる。ロ−ディン
グプレ−ト104、140がある程度まで押し広げられ
ると、シャッタ147はそのフラップ147Aがディス
クDの上面に係合するため半開きの状態になり、ディス
クが装置内に移送されるまでの間、ディスク上面を摺動
する。ディスクが装置内に移送されると、シャッタ14
7はバネ149の付勢力により閉じられ、その上面に形
成されたストッパ片147Cがロ−ディングシャ−シ1
00の折曲部100Kの内面に係合する閉鎖位置に持ち
来される。よって、以後、シャッタ147はそのストッ
パ片147Cが折曲部100Kに係合するため装置内側
に回動することができず、ディスク挿入口1Aへのディ
スク挿入を禁止する。
【0057】一方、シャッタ147はバネ149の付勢
力に抗すれば装置外側に回動することができるため、ロ
−ディングプレ−トの位置に拘らず装置内のディスク排
出を禁止することはない。ディスクが装置前方に移送さ
れ、ディスク周縁がフラップ147Aに係合すると、シ
ャッタ147は押し開けられ、以後ディスク上面を摺動
する。ディスクの排出によりロ−ディングプレ−ト10
4、140が近接移動し、プレ−ト104のピン129
がア−ム148の側面148Bに係合すると、ア−ム1
48はロ−ディングプレ−ト104の移動に連動して時
計方向に回動し、シャッタ147をディスク上面から離
隔させる。ディスクが図14に示されるイジェクト位置
P5まで持ち来されると、ロ−ディングプレ−ト10
4、140はディスク受入位置POS.1に持ち来さ
れ、ア−ム148はシャッタ147をディスク挿入口1
Aへのディスク挿入を許容する位置まで回動させる。
【0058】また、シャッタ147の上部にはシャッタ
片147Dが形成され、ロ−ディングシャシ100の下
方に突出した光学センサ−163Bにより、シャッタ1
47の閉鎖が検出される。光学センサ−163Bの出力
はシャッタクロ−ズ信号(S.CLOSE)を形成し、
シャッタ147が閉鎖している時、“H”状態になる。
【0059】本実施例装置によれば各ディスク移送位置
はS.CLOSE信号の“H”変化を基準とし、以後上
述したディスク移送距離を示す光学センサ−163C
(図9)の出力(バ−L.PULSE)をパルスカウン
トすることにより検出される。S.CLOSE信号はデ
ィスクDが図12に示される基準位置P2まで挿入され
るとと“L”変化し、再生位置P3はこの基準位置から
バ−L.PULSE信号を7パルスカウントすることに
より検出され、ストック位置P4は167パルスカウン
トすることにより検出される。
【0060】《ドア開閉機構》図41にディスク挿入口
1Aを閉鎖可能なドア開閉機構1015が示されてい
る。ドア11はその内面に補強プレ−ト12が固定さ
れ、ディスク挿入口1Aを閉塞すべく軸15A、15B
によってフロントパネル1に開閉自在に取付けられてい
る。ドア11の上端11Cはディスク損傷を防止するた
め、その左右から中心に向かうに従ってその高さが低く
なるよう傾斜している。ドア11の内面、右端にはバネ
掛け部11Aが形成され、フロントパネル1の孔1Bを
貫通し、後述するバネ13が掛けられる。ドアの内面、
左端にはフロントパネル1の孔1Cを貫通可能なシャッ
タ片11Bが形成され、ロ−ディングシャ−シ100に
固定された光学センサ−163Iによりドア11の閉鎖
が検出される。光学センサ−163Iの出力はドア・ク
ロ−ズ信号(D.CLOSE信号)を形成し、ドア11
が閉鎖している時、“H”状態となる。また、フロント
パネル1の内面にはフェルトにより形成され、スリット
8Aが切られたディスク脱落防止材8が貼付され、ディ
スク脱落防止材8はそのスリット8Aによりイジェクト
位置に持ち来されたディスクを挾持し、ディスク挿入口
1Aからのディスク脱落を防止する。
【0061】一方、バネ13は連結部13Cにより接続
された2つのコイルバネ部130、131から構成さ
れ、軸16によりフロントパネル1の内側に軸支されて
いる。ドア11を閉塞する方向に付勢すべく、コイルバ
ネ部131の他端はバネ掛け部11Aに形成された孔に
挿入され、コイルバネ部130の一端13Cはフロント
パネル1の内面に係合している。接続部13Cは上述し
たUDカム82の前端に形成された押圧部82Dに対向
しており、後述するようにUDカム82が位置DOWN
−1よりも装置前方に移動すると押圧部82Dと係合
し、ドア11を開放する方向に押圧される。
【0062】以上のドア開閉機構1015によれば、ド
ア11は図47に示されるようにUDカム82の移動位
置に応答してその開閉位置が制御される。即ち、UDカ
ム82が位置DOWN−2にある時、バネ13はその連
結部13CがUDカム82の押圧部82Dによりドア開
放方向に押圧され、コイルバネ部131を介してドア1
1を装置外側に向けて開放させる(図42)。よって、
ドア11は操作者により強制的に閉じられてもコイルバ
ネ部131が弾性変形するため閉塞方向に回動でき、破
損することはない。一方、UDカム82が図43〜図4
5に示されるように位置DOWN−1〜UP−2に持ち
来されると、押圧部82Dはバネ13の連結部13Cか
ら離隔し、バネ13はその付勢力によりドア11をディ
スク挿入口1Aを閉鎖する位置まで回動させる。
【0063】《駆動制御回路》図48に上述した本実施
例装置の駆動制御回路1016が示されている。システ
ムコントロ−ラ300はROM、RAM、インタ−フェ
−ス回路等を含み1個若しくは複数個のマイクロプロセ
ッサにより構成されている。コントロ−ラ300はスト
ッカ41の各スリット41A〜41Dに収納されたディ
スクDを夫々イジェクトするためのEJECTキ−1〜
EJECTキ−4からなるモ−ドキ−301と、インタ
−フェイス回路302を介してコンピュ−タ機器303
とに接続され、後述される図49〜図57のフロ−チャ
−トに従って、モ−ドキ−の操作又はコンピュ−タ機器
303からの動作コマンドに対応したメカニズムの動作
制御を行う。
【0064】コントロ−ラ300は上述した光学センサ
−163A〜163Cから出力されたS.CLOSE信
号、IN信号、バ−L.PULSE信号を夫々入力し、
これら信号に基づいてモ−タ駆動回路304を制御する
FRONT信号とREAR信号を出力し、ディスク移送
位置を制御する。モ−タ駆動回路304はタイミングプ
−リ駆動機構1004(図9参照)の駆動モ−タ190
Aに所定の駆動電圧を出力するドライバ回路であり、F
RONT信号が“H”になるとタイミングプ−リ106
を時計方向に回転させる駆動電圧を出力し、REAR信
号が“H”になるとその逆方向の駆動電圧を出力する。
また、モ−タ駆動回路304は、両信号が共に“H”に
なるとその出力をショ−トしてモ−タ190Aに電磁ブ
レ−キを掛け、両信号が共に“L”になるとその出力を
オ−プン状態とする。
【0065】また、コントロ−ラ300は光学センサ−
163D、163Eから出力されたバ−P.PULSE
信号、バ−P.REF信号を入力し、これら信号に基づ
いてモ−タ駆動回路305の出力を制御するP.UP信
号とP.DOWN信号を出力し、UDカム197、82
の位置を制御する。モ−タ駆動回路305は光学メカ上
下機構1008(図16)の駆動モ−タ190Bに所定
の駆動電圧を出力するドライバ回路であり、P.UP信
号が“H”になるとUDカム197をアップ方向(装置
前方側)に移動させる方向の駆動電圧を出力し、P.D
OWN信号が“H”になるとその逆方向の駆動電圧を出
力する。また、モ−タ駆動回路305は、両信号が共に
“H”になるとその出力をショ−トしてモ−タ190B
に電磁ブレ−キを掛け、両信号が共に“L”になるとそ
の出力をオ−プン状態とする。
【0066】また、コントロ−ラ300は光学センサ−
163F、163Gから出力されたバ−S.REF信
号、バ−S.POS信号を入力し、これら信号に基づい
てモ−タ駆動回路306の出力を制御するST.UP信
号とST.DOWN信号を出力し、ストッカ1011の
上下移動を制御する。モ−タ駆動回路306はストッカ
上下機構1012(図26)の駆動モ−タ190Cに所
定の駆動電圧を出力するドライバ回路であり、ST.U
P信号が“H”になるとストッカ1011を上昇させる
方向の駆動電圧を出力し、ST.DOWN信号が“H”
になるとその逆方向の駆動電圧を出力する。また、モ−
タ駆動回路306は、両信号が共に“H”になるとその
出力をショ−トしてモ−タ190Cに電磁ブレ−キを掛
け、両信号が共に“L”になるとその出力をオ−プン状
態とする。また、コントロ−ラ300は光学センサ−1
63H、163Iから出力されたバ−D.LOCK信
号、D.CLOSE信号を入力し、ロックスリ−ブ62
及びドア11の状態を検出する。なお、コントロ−ラ3
00には電源オフ時に、RAMにメモリされたストッカ
位置やディスク有無等のフラッグを保持するため、図示
しないバックアップ電源が接続されている。
【0067】一方、光学ピックアップ210により読み
取られた読取信号はRFアンプ309を介して信号処理
回路307に供給され、EFM復調、デインタ−リブ、
誤り訂正等が行なわれた後、インタ−フェイス回路30
2を介して外部接続されたコンピュ−タ機器303に供
給される。サ−ボ回路308は光学ピックアップ210
から得られたサ−ボエラ−信号に基づき、光学ピックア
ップ210のフォ−カスサ−ボ、トラッキングサ−ボ、
フィ−ドサ−ボ制御を行い、光ビ−ムをディスクDの情
報トラックに追従させる。また、信号処理回路307及
びサ−ボ回路308はコントロ−ラ300に接続され、
動作モ−ドに応じた制御が行われる。
【0068】《動作説明》以下、上述した本実施例装置
の動作を図49〜図57のフロ−チャ−トに従って説明
を行う。なお、フロ−チャ−ト内において、“n”はス
トッカ位置を示し、ストッカ位置に応答してセットされ
る。D.FLAG(n)はストッカの各スリット41A
〜41D(図26参照)のディスク有無を示したフラッ
グである。例えば、D.FLAG(1)が“1”にセッ
トされている時、スリット41Aにディスクが存在する
ことを示す。M.FLAGは装置の動作モ−ドを示し、
図10又は図14に示されるようにロ−ディングプレ−
ト104、142がディスク受入位置POS.1に持ち
来され、ディスクをロ−ディング可能な状態になると
“READY”にセットされる。また、M.FLAGは
図13に示されるようにロ−ディングプレ−ト104、
142が開放位置POS.3に持ち来され、ディスクD
を再生すると“PLAY”にセットされ、ディスク再生
が終了し、再生ディスクを単にクランプしたスタンバイ
状態になると“STAND−BY”にセットされる。ま
た、M.FLAGは移送ディスクDがストッカ内に収納
され、ロ−ディングプレ−ト104、142が開放位置
POS.3に持ち来されると、“STOCK”にセット
される。なお、フロ−チャ−ト内には図示されていない
が、UDカムの移動後、UDカムの位置を示したフラッ
グがセットされる。
【0069】《メインフロ−》電源が投入されると、コ
ントロ−ラ300は所定のイニシャライズ処理が行われ
た後、図49に示されるメインル−チンに進み、ステッ
プS1〜S6のル−プにより、IN信号の“L”変化
(ディスク挿入)、EJECTキ−1〜4の操作、コン
ピュ−タ機器303からのリ−ドコマンドを繰返し監視
する。
【0070】《ディスク・ロ−ディング動作》ディスク
Dがディスク挿入口1Aに挿入されると、ロ−ディング
プレ−ト104、140はプ−リ巻付部107Cとディ
スク導入壁11Eの外周面がディスク外周面Deと係合
し、ディスク挿入に伴い押し広げられる。プレ−ト10
4の開放移動に伴い、シャッタレバ−148は反時計方
向に回動し、シャッタ−147を装置内側に向けて回動
させる。ディスクがある程度まで挿入されると、フラッ
プ147はフラップ147Aが挿入ディスクDの上面に
係合し、以後、ディスクが装置内に完全に挿入されるま
での間、ディスクDの上面を摺動する。
【0071】図11に示される位置P1までディスクD
が挿入されると、光学センサ−163Bの出力(IN)
が“L”に変化し、コントロ−ラ300はステップS1
から図50に示されるフロ−チャ−トJOB LOAD
に進み、以後、挿入されたディスクをストック位置P4
に移送させるロ−ディング制御を開始する。先ず、コン
トロ−ラ300はステップS20によりREAR信号を
“H”にし、ステップS21、S22のル−プで3秒以
内にS.CLOSE信号が“H”に変化するのを待つ。
REAR信号が“H”とされることにより、ディスク搬
送機構1001は駆動モ−タ190A(図9)が回転駆
動され、タイミングベルト107を反時計方向に回転移
動させることにより、挿入されたディスクDをフリクシ
ョンベルト142に対して時計方向に転がし、装置後方
に向けて移送する。3秒以内にS.CLOSE信号が
“H”にならない場合、コントロ−ラ300は挿入され
たディスクを移送できなかったと判断し、ステップS4
5でREAR信号を“L”にしてロ−ディング制御を中
止し、図49のメインル−チンに戻る。
【0072】ディスクの移送が正常に行われ、ディスク
が図12に示される基準位置P2まで持ち来されると、
シャッタ−147が略閉鎖し、S.CLOSE信号が
“H”に変化する。すると、コントロ−ラ300はステ
ップS23でディスク有無フラッグD.FLAG(n)
を“1”にセットし、ステップS24でUDカムが位置
DOWN−2にあるかフラッグチェックする。位置DO
WN−2にある場合、コントロ−ラ300はステップS
25によりFRONT信号とREAR信号を50mse
cの間“H”にしてモ−タ190Aに電磁ブレ−キを掛
け、ディスクの移送を一時停止させ、ステップS26〜
S29によりUDカム197、82を位置DOWN−2
からDOWN−1に移動させ、ドア11を閉成させる。
【0073】即ち、コントロ−ラ300はステップS2
6でP.UP信号を“H”にした後、ステップS27で
光学センサ−163Dの出力(バ−P.PULSE信
号)のカウントを開始し、ステップS28でカウント値
が“21”になるのを待つ。P.UP信号が“H”とさ
れることにより、光学メカ上下機構1008は駆動モ−
タ190B(図16)が回転駆動され、UDカム19
7、82をUP位置方向に移動させる。カウント値が
“21”になると、コントロ−ラ300はUDカムが位
置DOWN−1に持ち来されたと判断し、ステップS1
8によりP.UP信号とP.DWN信号を50msec
の間“H”にし、モ−タ190Bに電磁ブレ−キを掛
け、UDカムの移動を停止させる。UDカムが位置DO
WN−1に持ち来されると、上述したようにして、ドア
11が閉じられ(図43参照)、また、ロックスリ−ブ
62がアンロック位置(図33、図37参照)に持ち来
される。
【0074】一方、後述するようにイジェクト状態にお
いてイジェクトキ−が操作されると、コントロ−ラ30
0はUDカムを位置DOWN−2とDOWN−1の間で
移動させ、ドア11を開閉させる。よって、ディスクが
イジェクト位置に持ち来されたまま、イジェクトキ−が
操作され、UDカムが位置DOWN−1に持ち来された
場合、ドア11はイジェクト位置のディスク下面と係合
した位置にて半開きの状態となる。この状態において、
操作者によりディスクが押圧され、ロ−ディング動作が
開始された場合、ドアはディスクの装置内への移動に伴
い閉じ、UDカムを位置DOWN−1に移動させる必要
がない。よって、コントロ−ラ300はディスクを装置
内に移動させた後、ステップS24によりUDカムが位
置DOWN−2にないと判断すると、UDカムが既に位
置DOWN−1に持ち来されていると判断し、ステップ
S25〜S29をジャンプし、ステップS30に進む。
【0075】引き続いてコントロ−ラ300はステップ
S30によりREAR信号を“L”、FRONT信号を
“H”にしてディスク移送を再開させ、ステップS31
によりS.CLOSE信号が“L”に変化するのを待
つ。FRONT信号が“H”とされることにより、ディ
スク移送機構1001はタイミングベルト14を時計方
向に回転移動させ、挿入ディスクDを装置前方に向けて
反転移動させる。ディスクDの押圧によりシャッタ14
7が装置外側に向けて開放され、S.CLOSE信号が
“L”に変化すると、コントロ−ラ300はステップS
32によりFRONT信号を“L”に戻すと共にREA
R信号を“H”にして、ステップS28により再びS.
CLOSE信号の“H”変化を待つ。REAR信号が
“H”とされることにより、ディスク移送機構1001
はタイミングベルト14を反時計方向に回転移動させ、
挿入ディスクを再び装置後方に向けて反転移動させる。
【0076】ディスクDの反転移動により、シャッタ−
120が再び閉鎖してS.CLOSE信号が“H”に変
化すると、コントロ−ラ300はステップS34により
光学センサ−163Cの出力(バ−L.PULSE)の
パルスカウントを開始し、ステップS35でカウント値
が“137”になるのを待つ。なお、ディスクを反転移
動させたのは、ディスクをストック位置から再生位置に
持ち来す時と、ディスク移送条件を一致させ、再生位置
のズレを防止するためである。カウント値が“137”
になると、コントロ−ラ300はディスクDがストック
位置P4の近傍まで持ち来されたと判断し、ステップS
36でREAR信号を30%デュ−ティにてパルス変化
させ、ステップS37によりカウント値が“167”に
なるのを待つ。REAR信号が30%デュ−ティとされ
ることにより、ディスクの移送速度が下げられ、停止時
のオ−バ−ランが防止される。カウント値が“167”
になると、コントロ−ラ300はディスクがストック位
置P4に持ち来されたと判断し、ステップS38により
FRONT信号とREAR信号を50msecの間
“H”にして、モ−タ190Aに電磁ブレ−キを掛け、
ディスク移送を停止させる。
【0077】引き続いてコントロ−ラ300はステップ
S39〜S43によりUDカム197、82を位置DO
WN−1から位置UP−2に移動させ、ロ−ディングプ
レ−ト104、140を開放位置POS.3(図13参
照)まで広げる。即ち、コントロ−ラ300はステップ
S39でP.UP信号を“H”にして、ステップS40
によりバ−P.REF信号が“H”変化するのを待つ。
P.UP信号が“H”とされることにより、光学メカ上
下機構1008は駆動モ−タ190B(図16)が回転
駆動され、UDカム197、82をUP位置方向に移動
させる。バ−P.REF信号が“H”変化すると、コン
トロ−ラ300はステップS41によりバ−P.PUL
SE信号のカウントを開始し、ステップS42でカウン
ト値が“47”になるのを待つ。カウント値が“47”
になると、コントロ−ラ300はUDカムが位置UP−
2に持ち来されたと判断し、ステップS43によりP.
UP信号とP.DWN信号を50msecの間“H”に
し、モ−タ190Bに電磁ブレ−キを掛け、UDカムの
移動を停止させる。UDカム197、82が位置UP−
2に持ち来されると、ロ−ディングプレ−トカム186
はカム186Bによりロ−ディングプレ−ト104、1
40を開放位置POS.3まで押し広げ、ベルト10
7、142をディスク周縁Deから離隔させる(図25
参照)。最後に、コントロ−ラ300はステップS44
によりM.FLAGを“STOCK”にセットし、図4
9に示すメインル−チンに戻る。
【0078】《EJECTキ−対応動作》次にEJEC
Tキ−1〜EJECTキ−4が操作された時の動作を説
明する。EJECTキ−に対する概略動作を説明する
と、コントロ−ラ300は現在のストッカ位置と同一番
号のEJECTキ−が操作されると、ドアを開放してス
トック位置又は再生位置にあるディスクをイジェクト位
置に持ち来す。なお、移送ディスクがない場合、コント
ロ−ラはEJECTキ−の操作に応答して、ドアのみを
開閉させる。一方、異なる番号のEJECTキ−が操作
された場合、コントロ−ラ300はストッカを対応する
位置に移動させ、ドアを開放してストッカ内のディスク
をイジェクト位置に持ち来す。
【0079】《ストック状態におけるEJECTキ−対
応動作》先ず、ストック状態において、EJECTキ−
が操作された場合の動作を説明する。EJECTキ−1
〜EJECTキ−4の何れかが操作されると、コントロ
−ラ300は夫々対応するステップS7〜S10により
定数mを“1”〜“4”にセットした後、図51〜図5
7に示されるフロ−チャ−トJOB EJECTに進
む。M.FLAGが“STOCK”にセットされている
場合、コントロ−ラ300はステップS70からS71
に進み、mとnの値が同一かをチェックし、現在のスト
ッカ位置と同一番号のEJECTキ−が操作されたかを
判断する。同一の場合、コントロ−ラ300は先ずステ
ップS90〜S93により、UDカム197、82を位
置UP−2からDOWN−1に移動させる。
【0080】即ち、コントロ−ラ300はステップS9
0でP.DWN信号を“H”にして、ステップS91に
よりバ−P.REF信号の“L”変化を待つ。P.DW
N信号が“L”とされると、光学メカ上下機構1008
は駆動モ−タ190B(図16)が回転駆動され、UD
カム197、82をDOWN位置方向に移動させる。バ
−P.REF信号が“L”変化すると、コントロ−ラ3
00はステップS92によりバ−P.PULSE信号の
カウントを開始し、ステップS93でカウント値が“1
1”になるのを待つ。カウント値が“11”になると、
コントロ−ラ300はUDカムが位置DOWN−1に持
ち来されたと判断し、ステップS43によりP.UP信
号とP.DWN信号を50msecの間“H”にし、モ
−タ190Bに電磁ブレ−キを掛け、UDカムの移動を
停止させる。UDカムが位置DOWN−1に持ち来され
ると、ロ−ディングプレ−ト104、140はバネ16
0の付勢力によりディスク挾持位置POS.2まで閉鎖
してディスクを挾持し、ロックスリ−ブ62はアンロッ
ク位置(図33、図37参照)に持ち来される。
【0081】次に、コントロ−ラ300はステップS9
5〜S107によりストッカ内のディスクをイジェクト
位置に持ち来す。先ず、コントロ−ラ300はステップ
S95でFRONT信号を“H”にし、ステップS10
0でS.CLOSE信号が“L”変化するのを待つ。F
RONT信号が“H”とされることにより、ディスク搬
送機構1001は駆動モ−タ190A(図9)が回転駆
動され、タイミングベルト107を反時計方向に回転移
動させることにより、挿入されたディスクDをフリクシ
ョンベルト142に対して反時計方向に転がし、装置前
方に向けて移送させる。ディスクが図12に示される位
置P2まで持ち来されると、ディスクの押圧によりシャ
ッタ−147が半分程開放され、S.CLOSE信号が
“L”に変化する。すると、コントロ−ラ300はステ
ップS97によりFRONT信号とREAR信号を50
msecの間“H”にしてモ−タ190Aに電磁ブレ−
キを掛け、移送ディスクとドア11の係合を防止するた
め、ディスクの移送を一旦停止させる。
【0082】引き続いて、コントロ−ラ300はステッ
プS98〜S104によりUDカムを位置DOWN−1
からDOWN−2に移動させ、ドア11を開放させる。
先ず、コントロ−ラ300はステップS98でP.UP
信号を“H”にし、ステップS99でバ−P.REF信
号の“H”変化を待つ。P.UP信号が“H”とされる
ことにより、光学メカ上下機構1008は駆動モ−タ1
90B(図16)が回転駆動され、UDカム197、8
2をUP位置方向に移動させる。バ−P.REF信号が
“H”変化すると、コントロ−ラ300はステップS1
00でP.UP信号を“L”にすると共に、P.DWN
信号を“H”にし、ステップS101でバ−P.REF
信号の“L”変化を待つ。よって、光学メカ上下機構1
008は駆動モ−タ190Bが反転駆動され、UDカム
197、82をDOWN位置方向に移動させる。バ−
P.REF信号が“L”変化すると、コントロ−ラ30
0はバ−P.PULSE信号のカウントを開始し、ステ
ップS103でカウント値が“32”になるのを待つ。
なお、UDカムを一旦UP位置方向に移動させたのは、
UP−2からDOWN−1(又はDOWN−2)位置に
移動させる時と、バ−P.PULSE信号のカウント開
始条件を一致させるためである。
【0083】カウント値が“32”になると、コントロ
−ラ300はUDカムが位置DOWN−2に持ち来され
たと判断し、ステップS104によりP.UP信号と
P.DWN信号を50msecの間“H”にし、モ−タ
190Bに電磁ブレ−キを掛け、UDカムの移動を停止
させる。UDカムが位置DOWN−2に持ち来される
と、上述したようにロックスリ−ブ62はロック位置に
持ち来され(図32、図36参照)、また、ドア11が
開放される(図42参照)。
【0084】引き続いて、コントロ−ラ300はディス
ク移送を再開するため、ステップS105でFRONT
信号を“H”とし、ステップS106でIN信号が
“H”変化するのを待つ。FRONT信号が“H”にな
ると、ディスク移送機構1001はディスクDを反時計
方向に回転させながら装置前方に向けて移動させる。デ
ィスク挿入口1Aからのディスク突出量に応じてロ−デ
ィングプレ−ト104、140は徐々に閉鎖し、図11
に示される位置P1までディスクがイジェクトされる
と、IN信号が“H”変化する。すると、コントロ−ラ
300はディスクがイジェクト位置直前に持ち来された
と判断し、ステップS107によりFRONT信号とR
EAR信号を50msecの間“H”にしてモ−タ19
0Aに電磁ブレ−キを掛け、ディスク移送を停止させ
る。ディスクはロ−ディングプレ−ト104、142に
掛けられたバネ160の付勢力及びその慣性により僅か
にオ−バ−ランし、図14に示されるように、ロ−ディ
ングプレ−ト104、142はバネ160の付勢力によ
りディスク受入位置POS.1まで閉鎖するイジェクト
位置P5まで持ち来される。そして、コントロ−ラ30
0はステップS108、S109によりD.FLAG
(n)、M.FLAGを夫々“0”、“EJECT”に
セットした後、図49に示すメインル−チンに戻る。
【0085】一方、図51のステップS71でmとnの
値が同一でなかった場合、コントロ−ラ300はステッ
プS72により光学センサ−163Hの出力(バ−D.
LOCK)が“L”(ロックスリ−ブ62がロック位置
に持ち来されている)であることをチェックし、“L”
であればステップS73によりストッカ1011をイジ
ェクトキ−により指定された位置POS(m)に移動さ
せる。例えば、イジェクトキ−4が操作された場合、m
が“4”にセットされているので、ストッカを位置PO
S(4)に移動させる。ストッカを指定された位置に持
ち来すと、コントロ−ラ300はステップS74で定数
nをmの値にセットし、ステップS75によりD.FL
AG(n)が“1”(ディスク有)であることをチェッ
クする。“1”の場合、コントロ−ラ300はステップ
S90(図52)に進み、以後、上述したようにしてス
トック位置のディスクをイジェクト位置に持ち来す。
【0086】一方、D.FLAG(n)が“0”(ディ
スク無)の場合、コントロ−ラ300はステップS76
〜S80により、UDカムを位置UP−2からDOWN
−2に移動させる。即ち、コントロ−ラ300はステッ
プS76でP.DWN信号を“H”にし、ステップS7
7でバ−P.REF信号が“H”変化するのを待つ。
P.DWN信号が“H”になると、光学メカ上下機構1
008は駆動モ−タ190Bが反転駆動され、UDカム
197、82をDOWN位置方向に移動させる。UDカ
ムの移動によりバ−P.REF信号が“H”変化する
と、コントロ−ラ300はステップS78でバ−P.P
ULSE信号のカウントを開始し、ステップS79でカ
ウント値が“32”になるのを待つ。
【0087】カウント値が“32”になると、コントロ
−ラ300はUDカムが位置DOWN−2に持ち来され
たと判断し、ステップS80によりP.UP信号とP.
DWN信号を50msecの間“H”にし、モ−タ19
0Bに電磁ブレ−キを掛け、UDカムの移動を停止させ
る。UDカムが位置DOWN−2に持ち来されると、ロ
−ディングプレ−ト104、140はバネ160の付勢
力によりディスク受入位置POS.1まで閉鎖し、シャ
ッタ−147を開放させる。ドア11はUDカム82の
押圧により開放位置に持ち来される。コントロ−ラ30
0は続いてステップS81、82によりD.FLAG
(n)、M.FLAGを夫々“0”、“EJECT”に
セットし、図49に示すメインル−チンに戻る。
【0088】《ディスクロックミス・再トライ動作》一
方、図51のステップS72でD.LOCKが“H”
(ロックスリ−ブ62がロック位置まで上昇しない)の
場合、コントロ−ラ300は図53に示されるフロ−チ
ャ−トに進み、以後、位置ずれを起こしているディスク
Dを基準位置P2(図12参照)まで移動させ、再度ス
トック位置に持ち来す。先ず、コントロ−ラ300はス
テップS72からステップS110に進み、再トライ回
数をチェックした後、上述したステップS90〜S94
(図52参照)と同一ステップからなるステップS11
1〜S115によりUDカム197、82を位置UP−
2からDOWN−1に移動させることにより、ロ−ディ
ングプレ−ト104、140をディスク挾持位置PO
S.2に移動させ、ロックスリ−ブ62をアンロック位
置に移動させる。なお、その詳細は重複するので省略す
る。
【0089】引き続いて、コントロ−ラ300はステッ
プS116〜S124により、位置ズレを起こしている
ディスクを一旦基準位置に移動させ、再度ストック位置
に持ち来す。即ち、コントロ−ラ300はステップS1
16でFRONT信号を“H”にし、ステップS117
によりS.CLOSE信号が“L”変化するのを待つ。
FRONT信号が“H”とされることにより、ディスク
移送機構1001は駆動モ−タ190A(図9)が回転
駆動され、タイミングベルト107を反時計方向に回転
移動させることにより、ディスクをフリクションベルト
142に対して反時計方向に転がし、装置前方に向けて
移送する。ディスクが図12に示される基準位置P2ま
で持ち来されると、ディスクの押圧によりシャッタ−1
47が半分程開放され、S.CLOSE信号が“L”に
変化する。すると、コントロ−ラ300はステップS1
18によりFRONT信号を“L”にすると共に、RE
AR信号を“H”にし、ステップS119によりS.C
LOSE信号が“H”変化するのを待つ。
【0090】ディスクDの反転移動によりシャッタ14
7が再び閉鎖し、S.CLOSE信号が“H”に変化す
ると、コントロ−ラ300はステップS120によりバ
−L.PULSE信号のカウントを開始し、ステップS
121でカウント値が“137”になるのを待つ。カウ
ント値が“137”になると、コントロ−ラ300はデ
ィスクがストック位置近傍に持ち来されたと判断し、ス
テップS122でREAR信号を30%デュ−ティにて
パルス変化させ、ステップS123によりカウント値が
“167”になるのを待つ。REAR信号が30%デュ
−ティとされたことによりディスクの移送速度が下げら
れ、カウント値が“167”になると、コントロ−ラ3
00はディスクがストック位置に持ち来されたと判断
し、ステップS124によりFRONT信号とREAR
信号を50msecの間“H”にして、モ−タ190A
に電磁ブレ−キを掛け、ディスク移送を停止させる。
【0091】次に、コントロ−ラ300は上述したステ
ップS39〜S43(図50参照)と同一ステップから
なるステップS125〜S129によりUDカム19
7、82を位置DOWN−1からUP−2に移動させて
ロ−ディングプレ−ト107、142を開放位置PO
S.3(図13参照)に移動させ、また、ロックスリ−
ブ62を上昇させて、上述したステップS72(図5
1)に戻る。なお、ステップS125〜S129の詳細
は重複するので省略する。
【0092】《ディスクロックミス・イジェクト動作》
一方、上述した再トライ動作を3回繰り返してもバ−
D.LOCK信号が“L”にならない場合、コントロ−
ラ300は図53のステップS110を介して図52の
ステップS90に進み、ディスクをイジェクト位置に持
ち来す。
【0093】《スタンバイ状態におけるイジェクトキ−
対応動作》次にスタンバイ状態において、イジェクトキ
−が操作された時の動作を説明する。スタンバイ状態に
おいて、イジェクトキ−1〜イジェクトキ−4の何れか
が操作されると、コントロ−ラ300は対応するステッ
プS7〜S10(図49)により定数mを“1”〜
“4”にセットし、ステップS70(図51)、S13
0(図54)を介してステップS131に進み、mとn
の値が同一かをチェックする。同一の場合、コントロ−
ラ300は上述したステップS76〜S80(図51)
と同一のステップS132〜S136により、UDカム
197、82を位置UP−2からDOWN−2に移動さ
せ、光学メカ1006をダウン位置に下降させ、ドア1
1を開ける。そして、コントロ−ラ300は上述したス
テップS105〜S107(図52)と同一のステップ
S137〜S139により、ディスクをイジェクト位置
P5に持ち来し、ステップS140、S141でD.F
LAG(n)、M.FLAGを夫々“0”、“EJEC
T”にセットした後、図49に示すメインル−チンに戻
る。
【0094】一方、上述したステップS131でmとn
の値が同一でなかった場合、コントロ−ラ300は図5
5に示されるステップS150に進み、以下、上述した
ステップS111〜S129(図53)と同一ステップ
からなるステップS150〜S168により、(1)U
Dカム197、82を位置UP−2からDOWN−1に
移動させ、(2)再生位置のディスクDをストック位置
に持ち来し、(3)UDカム197、82を位置DOW
N−1からUP−2に移動させた後、図51に示される
ステップS72に進み、バ−D.LOCK信号を確認し
た後、ストッカを指定された位置POS(n)に移動さ
せ、選択したディスクをイジェクト位置に持ち来す。
【0095】《イジェクト状態におけるイジェクトキ−
対応動作》次にイジェクト状態において、イジェクトキ
−が操作された時の動作を説明する。イジェクト状態に
おいて、イジェクトキ−1〜イジェクトキ−4の何れか
が操作されると、コントロ−ラ300は対応するステッ
プS7〜S10(図49)により定数mを“1”〜
“4”にセットし、ステップS70(図51)、S13
0(図54)を介して、図56のステップS170、S
171を進み、mとnの値が同一かをチェックする。
【0096】同一の場合、コントロ−ラ300はステッ
プS172によりUDカムが位置DOWN−2にあるか
フラッグチェックし、位置DOWN−2の場合ステップ
S173〜S176により、UDカム197、82を位
置DOWN−1に移動させる。即ち、コントロ−ラ30
0はステップS173によりP.UP信号を“H”にし
て、ステップS174でバ−P.PULSE信号のカウ
ントを開始し、ステップS175でカウント値が“2
1”になるのを待つ。P.UP信号が“H”とされるこ
とにより、光学メカ上下機構1008は駆動モ−タ19
0B(図16)が回転駆動され、UDカム197、82
をUP位置方向に移動させる。カウント値が“21”に
なると、コントロ−ラ300はUDカムが位置DOWN
−1に持ち来されたと判断し、ステップS176により
P.UP信号とP.DWN信号を50msecの間
“H”にし、モ−タ190Bに電磁ブレ−キを掛け、U
Dカムの移動を停止させ、図49に示されるメインル−
チンに戻る。UDカム197、82が位置DOWN−1
に持ち来されると、ドア11はバネ13の付勢力により
閉じられる(図43参照)。なお、イジェクト位置にデ
ィスクが存在する場合、ドア11はディスク下面に係合
し、ディスクが取り出されるか装置内にロ−ディングさ
れるまで間、半開きの状態とされる。
【0097】一方、UDカムが位置DOWN−1にある
場合、コントロ−ラ300は上述したステップS98〜
S104(図52)と同一ステップからなるステップS
177〜S183により、UDカム197、82を位置
DOWN−2に移動させてドア11を開け。図49に示
されるメインル−チンに戻る。なお、その詳細は重複す
るので省略する。
【0098】一方、ステップS171でmとnの値が同
一でなかった場合、コントロ−ラ300は図57に示さ
れるステップS190に進み、UDカム197、82が
位置DOWN−2にあるかフラッグチェックする。UD
カムが位置DOWN−2にある場合、コントロ−ラ30
0は上述したステップS173〜S176(図56)と
同一のステップS173〜S176により、UDカム1
97、82を位置DOWN−2からDOWN−1に移動
させ、ステップS195によりD.CLOSE信号が
“H”(ドア11が閉じた)かをチェックする。一方、
UDカムが位置DOWN−2にない場合、コントロ−ラ
300はUDカムが位置DOWN−1にあると判断し、
ステップS191〜S194をジャンプし、ステップS
195に進む。D.CLOSE信号が“H”にならない
場合、コントロ−ラ300はイジェクト位置にディスク
が存在し、ドア11が閉じないと判断し、操作者により
ディスクが取り出されるのを待ちつづける。これは、イ
ジェクト位置のディスクが取り出されることなく装置内
(ストッカ内)のディスクをイジェクトすると、イジェ
クト位置のディスクを装置外に落下させ、ディスクを損
傷させるからである。
【0099】D.CLOSE信号が“H”(ドア閉じ)
を確認すると、コントロ−ラ300は上述したステップ
S39〜S43(図50)と同一ステップからなるステ
ップS196〜S200によりUDカム197、82を
位置DOWN−1からUP−2に移動させてロ−ディン
グプレ−ト107、142を開放位置POS.3(図1
3参照)させ、上述したステップS72(図51)に戻
り、ストッカを選択された位置に移動させ、選択ディス
クをイジェクトさせる。
【0100】《リ−ドコマンド対応動作》一方、外部接
続されたコンピュ−タ機器303(図48)からリ−ド
コマンドが出力された場合、コントロ−ラ300は図4
9のメインル−チンをステップS6からステップS11
に進み、上述にて説明した如くしてメカニズムの制御を
行い、選択されたディスクDを再生位置に持ち来し、信
号処理回路307及びサ−ボ回路308を制御して、指
定されたファイルの読出しを開始させる。なお、その詳
細な動作説明は省略する。光学ピックアップ2から出力
された読取信号はRFアンプ309を介して信号処理回
路307に入力され、EFM復調、デインタ−リブ、誤
り訂正等が行なわれた後、インタ−フェイス回路302
を介して外部接続されたコンピュ−タ機器303に供給
され、所定のデ−タ処理が行われる。指定されたファイ
ルの読出しが完了すると、コントロ−ラ300は信号処
理回路307及びサ−ボ回路308を停止制御し、M.
FLAGを“STAND−BY”にセットして、図49
に示されるメインル−チンに戻る。
【0101】なお、本発明は上述の実施例に限定される
ことなく種々の変形が可能である。例えば、上述の実施
例によれば、くさび部510A〜510Dとばね部51
1A〜511Dを樹脂により一体に形成したが、くさび
部をストッカの開口41E〜41Hに挿脱可能に支持
し、板バネ等によりくさび部を付勢するように構成して
も良い。また、ストッカにくさび部材を2つ取付けたが
最低限1つあれば良い。また、本実施例によるストッカ
は装置内に上下移動可能に配置されているが、マガジン
式ディスク再生装置のように、装置フロントパネルに着
脱可能なマガジンに本発明を用いても良い。
【0102】
【発明の効果】以上のごとく、本発明によれば、ディス
クの一方の面のエッジと係合可能な傾斜面を備えたくさ
び部をディスクの一方の面とディスク収納スロットの間
に挿入し、付勢手段により付勢したので、ディスクとデ
ィスク収納スロットの間に比較的大きなクリアランスが
あっても、ディスクの手前側が下方に垂れたり、振動等
によりディスクがガタツクことがない。また、ストッカ
のディスク収納ピッチを小さくすることができ、ストッ
カの薄型化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本ディスク再生装置1000のシャ−シ構成を
示す展開斜視図。
【図2】ロ−ディングシャ−シ100に取付けられる各
機構の構成を示す展開斜視図。
【図3】駆動側ディスクガイド部1002の構成を示す
展開斜視図。
【図4】固定側ディスクガイド部1003の構成を示す
展開斜視図。
【図5】駆動側ディスクガイド部1002の要部垂直断
面図。
【図6】固定側ディスクガイド部1003の要部垂直断
面図。
【図7】固定側ディスクガイド部1003の要部水平断
面図。
【図8】固定側ディスクガイド部1003の要部水平断
面図。
【図9】プ−リ駆動機構1004の構成を示す展開斜視
図。
【図10】ディスク受入位置POS.1に持ち来された
ディスク移送機構1001を示す装置上面図。
【図11】ロ−ディング開始位置P1を示す装置上面
図。
【図12】ロ−ディング基準位置P2、再生位置P3、
ストック位置P4を示す装置上面図。
【図13】開放位置POS.3に持ち来されたディスク
移送機構1001を示す装置上面図。
【図14】イジェクト位置P5を示す装置上面図。
【図15】光学メカ1006の構成を示す展開斜視図。
【図16】光学メカ上下機構1008及びロ−ディング
プレ−ト開閉機構1005の構成を示す展開斜視図。
【図17】位置DOWN−2に持ち来されたUDカム8
2と光学メカ1006の位置関係を示す側面図。
【図18】位置DOWN−1に持ち来されたUDカム8
2と光学メカ1006の位置関係を示す側面図。
【図19】位置UP−1に持ち来されたUDカム82と
光学メカ1006の位置関係を示す側面図。
【図20】位置UP−2に持ち来されたUDカム82と
光学メカ1006の位置関係を示す側面図。
【図21】位置DOWN−2に持ち来されたUDカム8
2とロ−ディングプレ−トカム186の位置関係を示す
上面図。
【図22】位置DOWN−1に持ち来されたUDカム8
2とロ−ディングプレ−トカム186の位置関係を示す
上面図。
【図23】位置UP−1に持ち来されたUDカム82と
ロ−ディングプレ−トカム186の位置関係を示す上面
図。
【図24】移送ディスクがある時、位置UP−1に持ち
来されたUDカム82とロ−ディングプレ−トカム18
6の位置関係を示す上面図。
【図25】位置UP−2に持ち来されたUDカム82と
ロ−ディングプレ−トカム186の位置関係を示す上面
図。
【図26】ストッカ1011とストッカ上下機構101
2の構成を示す展開斜視図。
【図27】ストッカ本体41の構成を示す図。
【図28】くさび部材51Aの構成を示す図。
【図29】くさび部材51A、51Bとストッカ内に収
納されたディスクの位置関係を示す上面図。
【図30】図29におけるA−A線断面図。
【図31】ディスクロック機構1013の構成を示す展
開斜視図。
【図32】位置DOWN−2に持ち来されたUDカム1
97、82とディスクロック機構1013の位置関係を
示す上面図。
【図33】位置DOWN−1に持ち来されたUDカム1
97、82とディスクロック機構1013の位置関係を
示す上面図。
【図34】位置UP−1に持ち来されたUDカム19
7、82とディスクロック機構1013の位置関係を示
す上面図。
【図35】位置UP−2に持ち来されたUDカム19
7、82とディスクロック機構1013の位置関係を示
す上面図。
【図36】ロック位置に持ち来されたロックスリ−ブ6
2と位置POS(1)に持ち来されたストッカ内のディ
スクとの位置関係を示す要部断面図。
【図37】アンロック位置に持ち来されたロックスリ−
ブ62と位置POS(1)に持ち来されたストッカ内の
ディスクとの位置関係を示す要部断面図。
【図38】ロック位置に持ち来されたロックスリ−ブ6
2と位置POS(4)に持ち来されたストッカ内のディ
スクとの位置関係を示す要部断面図。
【図39】アンロック位置に持ち来されたロックスリ−
ブ62と位置POS(4)に持ち来されたストッカ内の
ディスクとの位置関係を示す要部断面図。
【図40】ディスク誤挿入防止機構1014の構成を示
す展開斜視図。
【図41】ドア開閉機構1015の構成を示す展開斜視
図。
【図42】位置DOWN−2に持ち来されたUDカム8
2とドア開閉機構1015の位置関係を示す要部断面
図。
【図43】位置DOWN−1に持ち来されたUDカム8
2とドア開閉機構1015の位置関係を示す要部断面
図。
【図44】位置UP−1に持ち来されたUDカム82と
ドア開閉機構1015の位置関係を示す要部断面図。
【図45】位置UP−2に持ち来されたUDカム82と
ドア開閉機構1015の位置関係を示す要部断面図。
【図46】ロ−ディングプレ−ト104、140の開閉
位置に連動する他の機構の動作状態を示すタイミングチ
ャ−ト。
【図47】UDカム197、82の位置に連動する他の
機構の動作状態を示すタイミングチャ−ト。
【図48】本ディスク再生装置1000の駆動制御回路
1016を示すブロック図。
【図49】システムコントロ−ラ300のメインル−チ
ンを示すフロ−チャ−ト。
【図50】JOB LOADを示すフロ−チャ−ト。
【図51】JOB EJECTを示すフロ−チャ−ト。
【図52】JOB EJECTを示すフロ−チャ−ト。
【図53】JOB EJECTを示すフロ−チャ−ト。
【図54】JOB EJECTを示すフロ−チャ−ト。
【図55】JOB EJECTを示すフロ−チャ−ト。
【図56】JOB EJECTを示すフロ−チャ−ト。
【図57】JOB EJECTを示すフロ−チャ−ト。
【符号の説明】
1 フロントパネル 1A ディスク挿入口 2 フロントシャシ 3 トップカバ− 4 ボトムカバ− 6 ガイドスリ−ブ 11 ドア 11A バネ掛け部11A 12 補強プレ−ト 13 コイルバネ 13C 連結部 15A、15B、16 軸 20 メインシャシ 20A、20B 開口 40 ベ−スプレ−ト 41 ストッカ本体 41’ 取付部 41A〜41D ディスク収納スロット 41A’〜41D’ スロット上面 41A”〜41D” スロット下面 50 ねじ 51A、51B くさび部材 510A〜510D くさび部 510A’〜510D’ 傾斜面 510A”〜510D” 平面 511A〜511D ばね部 512 取付部 61 ロックベ−ス 62 ロックスリ−ブ 63 ロックカム 64 ロック解除ピニオン 65 ロックア−ム 66 バネ 82、197 UDカム 85 UDリンクア−ム 100 ロ−ディングシャシ 104、140 ロ−ディングプレ−ト 106 タイミングギア 107 タイミングベルト 108 タイミングプ−リ 121、122、141 ディスクガイド 130 第1のコイルバネ部 131 第2のコイルバネ部 142 フリクションベルト 160 バネ 163A〜163I 光学センサ− 180 モ−タシャシ 190A、190B、190C 駆動モ−タ 191A ウォ−ム部材 191A1 ウォ−ム 191A2 ギア 192、193 エマ−ジェンシ−ギア 200 メカシャシ 210 光学ヘッド 211 スピンドルモ−タ 214 ダンパ 222 タ−ンテ−ブル 225 クランプベ−ス 227 クランプトップ 230 サスベ−ス 300 システムコントロ−ラ 301 モ−ドキ− 302 インタ−フェイス回路 303 パソコン 304〜306 モ−タ駆動回路 307 信号処理回路 308 サ−ボ回路 309 RFアンプ 1000 ディスク再生装置 1001 ディスク移送機構 1002 駆動側ディスクガイド部 1003 固定側ディスクガイド部 1004 プ−リ駆動機構 1005 ロ−ディングプレ−ト開閉機構 1006 光学メカ 1008 光学メカ上下機構 1009 クランパ 1010 クランパ保持機構 1011 ストッカ 1012 ストッカ上下機構 1013 ディスクロック機構 1014 ディスク誤挿入防止機構 1015 ドア開閉機構 1016 駆動制御回路 D ディスク Du ディスク上面 Dl ディスク下面 De ディスク周縁 Ds スピンドル孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のディスク収納スロットを備え、複数
    枚のディスクをそのスピンドル孔が同軸となるよう収納
    可能なストッカにおいて、 上記ディスクの一方の面のエッジと係合可能な傾斜面を
    備え、上記ディスクの一方の面と上記ディスク収納スロ
    ットの間に挿入されるくさび部と、 上記くさび部を上記傾斜面と上記エッジが係合する方向
    に付勢する付勢手段と、を備えたことを特徴とするスト
    ッカ。
  2. 【請求項2】上記傾斜面は上記ディスクの一方の面に対
    して略30度の角度を持って形成されていることを特徴
    とする請求項1記載のストッカ。
  3. 【請求項3】上記くさび部は上記付勢手段の先端に一体
    的に形成されていることを特徴とする請求項1記載のス
    トッカ。
  4. 【請求項4】上記ストッカはその背面と上記ディスク収
    納スロットを貫通する開口を備え、上記くさび部は上記
    ストッカの背面から上記開口を介して上記ディスクの一
    方の面と上記ディスク収納スロットの間に挿入されるこ
    とを特徴とした請求項1記載のストッカ。
JP18843795A 1995-06-30 1995-06-30 ストッカ Pending JPH0917096A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008192207A (ja) * 2007-02-01 2008-08-21 Alpine Electronics Inc チェンジャ型ディスク装置

Cited By (1)

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JP2008192207A (ja) * 2007-02-01 2008-08-21 Alpine Electronics Inc チェンジャ型ディスク装置

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