JPH0916814A - 医用画像表示装置 - Google Patents
医用画像表示装置Info
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Abstract
握とを同時に行なうことが容易にできるように表示す
る。 【構成】 ディスプレイ装置12において、2次元断面
像再構成装置7によって得た断面像と、断面変換装置9
によって得た他の断面像と、3Dレンダリング装置10
によって得た3Dレンダリング像とをマルチウインドウ
にて表示し、マウス13でカーソルを動かすことによ
り、各断面像の位置を変更する。
Description
イメージング装置などの医用画像診断装置において用い
られる、医用画像表示装置に関する。
どの医用画像診断装置においてマルチスライス撮像等を
行なうことにより、多数の隣接したスライス面での断面
像を表わす画像データを収集することができる。これら
の画像データは個々には2次元の断面を表わす画像デー
タにすぎないが、多数隣接して収集されるため、これら
のデータセット全体では3次元のボリュームを表わす3
次元画像データとみなせる。
イス撮像等により3次元ボリューム画像セットを収集
し、その中から選択した数枚のスライス画像をそのまま
マルチウインドウにて一つの画像表示モニター装置で表
示するのが普通である。また、ボリューム画像セットは
3次元画像データであるから、任意に設定した断面に位
置する画素の値をその中から取り出してきて並べること
により、任意断面のオブリーク断面像を作って表示した
り、あるいは立体視陰影付き再構成画像(3Dレンダリ
ング像)を作って表示することもある。いずれにおいて
も、それぞれの画像は独立に処理され、他の画像との関
連なしに独立に表示されるのが一般的である。
ように多数枚の2次元画像をそのまま表示するだけで
は、全体を立体的に把握したり、細部の内部構造の配置
関係を把握したりすることは難しく、それには熟練した
読影技術を要する問題がある。新たな任意断面のオブリ
ーク断面像や3Dレンダリング像を再構成し、表示すれ
ば、このような立体把握の補助として役立つが、これら
の画像相互の位置関係は認識しづらい。そのため、この
ように単にオブリーク断面像や3Dレンダリング像を作
成・表示するだけでは、全体の立体的な把握と細部構造
の把握とを同時に行なうことは難しく、医用画像を観察
することにより行なう医用画像診断は依然として困難な
ものとなっている。
把握と細部構造の把握とを同時に行なうことが容易にで
きるように医用画像を表示でき、それによって、医学的
な診断を下すことが容易にできるようにする、医用画像
表示装置を提供することを目的とする。
め、この発明の医用画像表示装置においては、隣接する
多数枚のスライスにおける2次元画像データ群を保持す
るデータ保持手段と、該2次元画像データ群のうちの所
定の1枚のスライスの2次元画像を表示する第1の画像
表示手段と、該表示画像上で所望のスライス面を設定す
るスライス設定手段と、上記2次元画像データ群より設
定スライス面上の画像データを取り出して並べることに
よりその設定スライス面についての2次元画像を再構成
する断面変換手段と、該設定スライス面の2次元画像
を、上記の第1の画像表示手段で表示された2次元画像
のスライス位置を表わす図形とともに表示する第2の画
像表示手段と、上記の2次元画像データ群から立体像を
作成する手段と、該立体像を、上記の第1の画像表示手
段で表示された2次元画像のスライス位置を表わす図形
および上記の設定スライス位置を表わす図形とともに表
示する第3の画像表示手段と、該第3の画像表示手段で
表示された立体像を上記各位置を表わす図形とともに上
下左右に球回転させるとともに面内で回転させる手段
と、上記の第2および第3の画像表示手段において表示
された、第1の画像表示手段で表示された2次元画像の
スライス位置を表わす図形を、該第2、第3の画像表示
手段の画像の少なくとも一方において移動操作する手段
と、その移動操作に応じて新たに定められたスライス位
置の2次元画像を、上記2次元画像データ群の中から取
り出して上記第1の画像表示手段により表示させる手段
とが備えられることが特徴となっている。
のディスプレイ画面を複数に分割した各区画においてそ
れぞれ画像を表示するものとして構成することができ
る。
タ群から取り出された1枚のスライスにおける2次元画
像と、断面変換されて得た設定スライス面における2次
元画像と、立体像とがそれぞれ第1、第2、第3の画像
表示手段により同時に表示される。そして、第2、第3
の画像表示手段には、設定スライス面の2次元画像およ
び立体像とともに、第1の画像表示手段で表示された2
次元画像のスライス位置を示す図形も表示される。その
ため、これらの間の位置関係の把握が容易である。とく
に立体像上で、第1の表示手段で表示されたスライスの
位置が示されていることから、全体を立体的に示した画
像の中での位置把握が容易であり、しかも、この立体像
は上下左右に回転移動させるとともに面内で回転させる
ことができるので、このことはいっそう容易である。
された、第1の画像表示手段で表示された2次元画像の
スライス位置を表わす図形を、その第2、第3の画像表
示手段の画像の少なくとも一方において移動操作するこ
とにより、第1の画像表示手段で表示される2次元画像
のスライス位置を変更し、その変更されたスライス位置
での2次元画像を第1の画像表示手段で表示させること
ができるので、相互の位置関係をつねに把握しながら、
元の多数枚のスライスにおける2次元画像データ群の中
から必要と思われる1枚を選んで第1の画像表示手段で
表示させて詳細に観察することができる。そのため、全
体での位置を確認しながら、細部の詳細な構造の把握が
容易にできる。
図面を参照しながら詳細に説明する。図1に示す実施例
はこの発明をMRイメージング装置に適用したものであ
る。すなわち、画像表示装置として独立させずに、MR
イメージング装置の中に組み込んである。図1に示すよ
うにMRI装置は、静磁場発生装置1と、傾斜磁場発生
装置2と、送信装置3と、受信装置4とを備えている。
静磁場発生装置1で発生した静磁場中に被検体(図示し
ない)を置き、傾斜磁場発生装置2によりパルス状の傾
斜磁場を発生させ、この傾斜磁場を静磁場に重畳させ
る。同時に、送信装置3から高周波信号を被検体に向け
て送信する。そして、被検体において発生したNMR信
号を受信装置4で受信し、コンピュータ5に取り込み、
メモリ6上に生データとして格納する。
信装置3、受信装置4等を制御することによりグラジェ
ントエコー法やスピンエコー法などの撮像シーケンスを
行ない、そこで得られた、多数のスライス面での生デー
タをメモリ6に格納させる。2次元断面像再構成装置7
は、このメモリ6上の生データを2次元フーリエ変換す
ることにより各スライス面での断層像を再構成する。こ
れによりたとえば図2に示すような多数スライス面での
2次元断面像21のデータ群が得られる。この2次元画
像データ群はハードディスクなどの外部の記録装置8に
格納される。
することによってコンピュータ5に指示を与えると、上
記の2次元画像データ群が記録装置8からメモリ6に転
送され、そのうちの1枚が選択されてメモリ6から読み
出され、表示制御回路11に送られる。その1枚のスラ
イスの2次元断面像21が、図3に示すように、ディス
プレイ装置12のディスプレイ画面20上に表示され
る。表示制御回路11は、ディスプレイ装置12のディ
スプレイ画面20を4分割し、その4つのウインドウ
A,B,C,Dの各々にそれぞれ画像を表示するよう制
御するもので、上記の2次元断面像21はここではウイ
ンドウAに表示される。
面像21とともに、カーソル22が表示される。このカ
ーソル22は表示制御回路11の機能によって、マウス
13やキーボード14の操作によって画面上で移動でき
るようにされている。このカーソル22は2次元断面像
21のスライス面に直角な平面の位置を示すもので、こ
のカーソル22を移動させることにより所望の新たなス
ライス面を設定する。
設定されると、その設定スライス面についてのデータが
表示制御回路11およびコンピュータ5から断面変換装
置9に送られる。断面変換装置9は、図2に示すよう
に、その設定スライス面23上の画像データをメモリ6
に格納されている2次元画像データ群から取り出し、並
べることによって、その設定スライス面23についての
2次元画像を再構成する。その再構成された2次元画像
データは表示制御回路11に送られ、ディスプレイ装置
12のディスプレイ画面20の別のウインドウBにおい
て、設定スライス面での2次元画像31が表示される。
ついての2次元画像31とともに、カーソル32が表示
される。このカーソル32は、ウインドウAに表示され
た画像21のスライス位置を示すことになる。
リ6内の2次元画像データ群を用いることにより、陰影
処理を施した立体視画像(3Dレンダリング像)を作成
しており、この3Dレンダリング像のデータを表示制御
回路11に送っている。表示制御回路11は、この3D
レンダリング像がディスプレイ画面20のウインドウC
に表示されるよう制御する。そこで、このウインドウC
には、図3で示すように3Dレンダリング像41が示さ
れることになるが、表示制御回路11は、この3Dレン
ダリング像41に加えて、カーソル42、破線43、矢
印図形51、52が同時にこのウインドウCに表示され
るよう制御している。
41上で、ウインドウAで表示された画像21のスライ
ス位置を示すためのものである。また、破線43は、ウ
インドウBで表示された断面像31のスライス面(図2
の設定スライス面23)を3Dレンダリング像41の上
に表わすものである。矢印図形51、52は、この3D
レンダリング像41をウインドウC内で回転させるため
のものである。すなわち、矢印図形51をマウス13等
で操作すると、3Dレンダリング像41をその面(ディ
スプレイ画面20)内で時計回り方向あるいはその反対
方向に回転させることができる。また、矢印図形52を
マウス13等で操作すると、3Dレンダリング像41を
立体的に上下左右へと回転させることができる。つま
り、3Dレンダリング像41を、図4に示すようにその
立体的な画像中心を回転中心として、上下左右に球回転
させる。
は、マウス13等の操作によって矢印図形51、52の
いずれかがアクティブにされたことにより生じる。すな
わち、矢印図形51、52のいずれがアクティブにされ
たかが表示制御回路11により認識されて、球回転のと
きは3Dレンダリング像41自体を新たな視点から作り
なおす必要があるため、コンピュータ5を介して3Dレ
ンダリング装置10に指令が出される。そして、新たに
作成された3Dレンダリング像のデータが表示制御回路
11を経てディスプレイ装置12に送られ、表示され
る。単なる面内の回転のときは、3Dレンダリング装置
10から送られてきている画像データを表示制御回路1
1で回転させて、ディスプレイ装置12で表示すること
になる。
作による3Dレンダリング像41の回転によって画像2
1のスライス面を示すカーソル42と画像31のスライ
ス面を示す破線43も回転するため、これらのスライス
面の位置を、全体の立体的な形状の中で把握することが
容易になる。
されたカーソル32、42をマウス13等で操作するこ
とにより、ウインドウAで表示すべき画像21のスライ
ス位置を変えることもできる。カーソル32、42の一
方を動かす(他方もそれに応じて動くようになってい
る)と、これによって新たなスライス位置を指定するこ
とができ、その新たなスライス位置の画像(図2で示さ
れた多数のスライス面における2次元画像データ群の中
から指定されたスライス位置の1枚の画像)21がウイ
ンドウAに表示される。
ル22についても同様で、これをマウス13等の操作に
よって動かすことにより、ウインドウBに表示すべき画
像31のスライス面を変えることができる。この場合、
カーソル22の動きが表示制御回路11によって捉えら
れ、コンピュータ5を介して新たな設定スライス面の位
置が断面変換装置9に伝えられて、その新たなスライス
面についての2次元画像が再構成され、これが表示され
る。
を動かすことにより、ウインドウA,Bに表示される画
像21、31がつぎつぎに変わっていく。この処理を高
速に行なうことにより、カーソル22、32、42の動
きに連動した表示を行なうことができ、スライス面の位
置を全体の立体的な視点から把握した上で、2次元断面
像21、31の観察による細部構造の把握が可能とな
る。
面像再構成装置7、断面変換装置9、3Dレンダリング
装置10や表示制御回路11は、コンピュータ5とは別
個のハードウェアで構成してもよいし、あるいはコンピ
ュータ5によるソフトウェア的な構成によってもよい。
ることもできる。すなわち、割面処理を行なう専用のハ
ードウェアを追加してもよいし、3Dレンダリング装置
10にその機能を持たせたり、あるいはコンピュータ5
内のソフトウェア的な処理によってもよい。この場合、
図5に示すように、ウインドウCに表示された3Dレン
ダリング像41に対して新たなカーソル44を追加す
る。そして、このカーソル44で割面を設定することと
し、このカーソル44をマウス13等で動かすと設定割
面が変更されるようにする。このとき、ウインドウDに
割面処理された3Dレンダリング像61を表示する。す
なわち、割面62が表われている3Dレンダリング像6
1が表示される。
グ像41、61は実際には頭蓋骨の表面を表わしたり、
あるいは脳実質の表面を表わすものとなる。このような
3Dレンダリング像は被検体の全体を立体的に把握する
ために作成し表示するのであるが、被検体の全体を立体
的に把握するための画像情報としては、他に、MIP
(最大値投影)像などを用いることができる。その場合
には3Dレンダリング装置10に代えてMIP処理装置
(あるいはその機能を有するソフトウェア)を用いるこ
とになる。
装置をMRイメージング装置に組み込んだ実施例につい
て説明したが、X線CT装置に組み込んでこれと一体に
してもよいし、あるいは、これらMRイメージング装置
やX線CT装置とは別個に構成し、これらのMRイメー
ジング装置やX線CT装置で収集したマルチスライスの
2次元画像データ群を入力することによって、上記のよ
うな処理および表示のみを行なう医用画像表示装置とす
ることもできる。
の発明の医用画像表示装置によれば、被検体の全体につ
いての立体的な把握を行なうとともに、その立体的な位
置関係の中で断面像のスライス位置がどこにあるかを容
易に認識しながら、その断面像を観察することができ
る。そのため、全体の立体的な把握と細部構造の把握と
を同時に行なうことが容易にでき、医学的に正確な診断
を下すことに役立てることができる。
装置のブロック図。
画像データを模式的に示す図。
面像 41 3Dレンダリング像 61 割面処理された3Dレンダリ
ング像
Claims (1)
- 【請求項1】 隣接する多数枚のスライスにおける2次
元画像データ群を保持するデータ保持手段と、該2次元
画像データ群のうちの所定の1枚のスライスの2次元画
像を表示する第1の画像表示手段と、該表示画像上で所
望のスライス面を設定するスライス設定手段と、上記2
次元画像データ群より設定スライス面上の画像データを
取り出して並べることによりその設定スライス面につい
ての2次元画像を再構成する断面変換手段と、該設定ス
ライス面の2次元画像を、上記の第1の画像表示手段で
表示された2次元画像のスライス位置を表わす図形とと
もに表示する第2の画像表示手段と、上記の2次元画像
データ群から立体像を作成する手段と、該立体像を、上
記の第1の画像表示手段で表示された2次元画像のスラ
イス位置を表わす図形および上記の設定スライス位置を
表わす図形とともに表示する第3の画像表示手段と、該
第3の画像表示手段で表示された立体像を上記各位置を
表わす図形とともに上下左右に球回転させるとともに面
内で回転させる手段と、上記の第2および第3の画像表
示手段において表示された、第1の画像表示手段で表示
された2次元画像のスライス位置を表わす図形を、該第
2、第3の画像表示手段の画像の少なくとも一方におい
て移動操作する手段と、その移動操作に応じて新たに定
められたスライス位置の2次元画像を、上記2次元画像
データ群の中から取り出して上記第1の画像表示手段に
より表示させる手段とを備えることを特徴とする医用画
像表示装置。
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