JPH09167928A - オペアンプ - Google Patents
オペアンプInfo
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- JPH09167928A JPH09167928A JP7277802A JP27780295A JPH09167928A JP H09167928 A JPH09167928 A JP H09167928A JP 7277802 A JP7277802 A JP 7277802A JP 27780295 A JP27780295 A JP 27780295A JP H09167928 A JPH09167928 A JP H09167928A
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- JP
- Japan
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- operational amplifier
- differential
- constant current
- mosfet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 1V以下の電源電圧でも動作可能なオペアン
プを提供する。 【解決手段】 一方をダイオード形としてゲートを共通
にした1対のMOSFET11,12を使用し、その各
ソース側を差動入力端子に使用すると共に各ドレイン側
に定電流源13,14を接続した差動ステージDSを設
け、そして、差動ステージDSの出力により、MOSF
ET16及び定電流源17を直列接続した出力ステージ
OSを制御するようにしたMOSオペアンプ10を提供
する。定電流源としてはNMOSFETのカレントミラ
ー回路を使用する。このオペアンプ10では、差動ステ
ージDSにおけるDCバイアスのレベルには、1対のM
OSFET11,12のしきい値電圧とその若干のマー
ジンのみが関係するだけになる。
プを提供する。 【解決手段】 一方をダイオード形としてゲートを共通
にした1対のMOSFET11,12を使用し、その各
ソース側を差動入力端子に使用すると共に各ドレイン側
に定電流源13,14を接続した差動ステージDSを設
け、そして、差動ステージDSの出力により、MOSF
ET16及び定電流源17を直列接続した出力ステージ
OSを制御するようにしたMOSオペアンプ10を提供
する。定電流源としてはNMOSFETのカレントミラ
ー回路を使用する。このオペアンプ10では、差動ステ
ージDSにおけるDCバイアスのレベルには、1対のM
OSFET11,12のしきい値電圧とその若干のマー
ジンのみが関係するだけになる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は演算増幅器すなわち
オペアンプに関し、中でも特に、MOSオペアンプに関
する。
オペアンプに関し、中でも特に、MOSオペアンプに関
する。
【0002】
【従来の技術】現在使用されているオペアンプの代表例
を図4、図5に示す。この回路は共通ソース差動増幅形
のCMOSオペアンプで、例えば、『Analog MOS Integ
ratedCircuits for Signal Processing』; R.Gregoroa
n,et.al; John Wiley & Sons;1986の121〜264頁
や、或いは、『Biasing Circuit for High Input Swing
Operational Amplifters 』; J.F.Duque-Carrillo; IEE
E Journal of Solid-State Circuits,VOL30,NO.2,Feb.1
995,PP156-159に開示されている。また、図6には、図
5の回路についての小信号等価回路が示してある。
を図4、図5に示す。この回路は共通ソース差動増幅形
のCMOSオペアンプで、例えば、『Analog MOS Integ
ratedCircuits for Signal Processing』; R.Gregoroa
n,et.al; John Wiley & Sons;1986の121〜264頁
や、或いは、『Biasing Circuit for High Input Swing
Operational Amplifters 』; J.F.Duque-Carrillo; IEE
E Journal of Solid-State Circuits,VOL30,NO.2,Feb.1
995,PP156-159に開示されている。また、図6には、図
5の回路についての小信号等価回路が示してある。
【0003】図4及び図5の差動増幅器1では、NMO
SFET2,3のゲートがそれぞれ差動入力端子とさ
れ、そのソースは共通に定電流源4に接続されている。
そして、これらNMOSFET2,3のドレインに対す
る能動負荷として、ソースを電源電圧VDDにつないだ
カレントミラー形のPMOSFET5,6が接続されて
いる。更に図5の場合には、出力ステージ7として、電
源電圧VDDにソースがつながれ、差動増幅器1の出力
によりゲート制御されて出力信号Voutをドレインか
ら発生するPMOSFET8と、このPMOSFET8
の定電流源9と、が設けられている。
SFET2,3のゲートがそれぞれ差動入力端子とさ
れ、そのソースは共通に定電流源4に接続されている。
そして、これらNMOSFET2,3のドレインに対す
る能動負荷として、ソースを電源電圧VDDにつないだ
カレントミラー形のPMOSFET5,6が接続されて
いる。更に図5の場合には、出力ステージ7として、電
源電圧VDDにソースがつながれ、差動増幅器1の出力
によりゲート制御されて出力信号Voutをドレインか
ら発生するPMOSFET8と、このPMOSFET8
の定電流源9と、が設けられている。
【0004】これら回路における差動増幅器1では、全
てのトランジスタが飽和領域で動作するので、差動入力
Vin1,Vin2のDCレベルに、最低でも次の数式
1の条件が要求される。
てのトランジスタが飽和領域で動作するので、差動入力
Vin1,Vin2のDCレベルに、最低でも次の数式
1の条件が要求される。
【数1】Vin>Vtn(VtnはNMOSFETのし
きい値電圧)
きい値電圧)
【0005】また、PMOSFET5,6の飽和領域動
作のため、そのゲート−ソース間電圧VgsにはVgs
>|Vtp|(VtpはPMOSFETのしきい値電
圧)が要求され、従ってNMOSFET2のドレイン電
圧Vaは、次の数式2を満足しなければならない。
作のため、そのゲート−ソース間電圧VgsにはVgs
>|Vtp|(VtpはPMOSFETのしきい値電
圧)が要求され、従ってNMOSFET2のドレイン電
圧Vaは、次の数式2を満足しなければならない。
【数2】Va<VDD−|Vtp|
【0006】更に、NMOSFET2,3の飽和領域動
作のため、次の数式3の条件が要求される。
作のため、次の数式3の条件が要求される。
【数3】Vin1−Va<Vtn
【0007】これらの数式1〜3から、この差動増幅器
1の動作条件として次の数式4が得られる。
1の動作条件として次の数式4が得られる。
【数4】Vtn<Vin<VDD−|Vtp|+Vtn
【0008】この数式4から分かるように、電源電圧V
DDが低く、例えば1Vになると、差動入力Vinの動
作可能範囲が非常に厳しくなる。従って、通常、差動入
力Vin1,Vin2はVDD/2に決定されるので、
電源電圧VDDとしては、少なくとも3Vtn程度、即
ち約1.5V以上が設定される。つまり、現状の電源電
圧VDDは、次の数式5を結果的に満足するものでなけ
ればならない。尚、式中のαはマージンを示す。
DDが低く、例えば1Vになると、差動入力Vinの動
作可能範囲が非常に厳しくなる。従って、通常、差動入
力Vin1,Vin2はVDD/2に決定されるので、
電源電圧VDDとしては、少なくとも3Vtn程度、即
ち約1.5V以上が設定される。つまり、現状の電源電
圧VDDは、次の数式5を結果的に満足するものでなけ
ればならない。尚、式中のαはマージンを示す。
【数5】 VDD≒Vtn+|Vtp|+α ≒Vtn+Vtn/2+|Vtp|+|Vtp|/2 =1.5(Vtn+|Vtp|)
【0009】一方、図5の回路の小信号等価回路図であ
る図6を参照すると、その開ループ利得は次の数式6で
表せる。尚、式中、AV0 はトータル開ループ利得、A
V1は差動増幅利得、AV2 は増幅利得である。また、
gm,gdはMOSFETのチャネルコンダクタンス
で、gm=∂ID /∂Vgs,gd=∂ID /∂Vdsであ
る。
る図6を参照すると、その開ループ利得は次の数式6で
表せる。尚、式中、AV0 はトータル開ループ利得、A
V1は差動増幅利得、AV2 は増幅利得である。また、
gm,gdはMOSFETのチャネルコンダクタンス
で、gm=∂ID /∂Vgs,gd=∂ID /∂Vdsであ
る。
【数6】 Av0 =Av1 ・Av2 =〔gm1 /(gd2 +gd4 )〕・〔gm4 /(gd5 +go5 )〕
【0010】また、その周波数利得は、図7を参照する
と次の数式7で表せる。尚、式中、S=jω、Sp1 は
第1の極(first pole)、Sp2 は第2の極(second pol
e) である。
と次の数式7で表せる。尚、式中、S=jω、Sp1 は
第1の極(first pole)、Sp2 は第2の極(second pol
e) である。
【数7】 Av=Av0 ・1/〔(1−S/Sp1 )(1−S/Sp2 )〕 ……Sp1 =(gd2 +gd4 )/CA,Sp2 =(gd5 +go5 )/CL
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近におけ
る電子製品の携帯化等に伴って、その携帯性の向上や使
用時間の長期化の点から、より低電力化が求められるよ
うになってきている。従って、上記の単一電源用のCM
OSオペアンプのようなアナログ回路についても、より
低電圧下で動作できることが必要になっている。しかし
ながら従来では上述のように電源電圧の低下に限界があ
り、更なる低消費電力型のオペアンプの開発が望まれて
いる。即ち具体的には、できれば数式6、7で示すよう
な利得はそのままで、1.0V以下の電源電圧、或いは
MOSトランジスタのしきい値電圧よりも若干大きい程
度の電源電圧で動作可能なCMOSオペアンプが必要と
されている。
る電子製品の携帯化等に伴って、その携帯性の向上や使
用時間の長期化の点から、より低電力化が求められるよ
うになってきている。従って、上記の単一電源用のCM
OSオペアンプのようなアナログ回路についても、より
低電圧下で動作できることが必要になっている。しかし
ながら従来では上述のように電源電圧の低下に限界があ
り、更なる低消費電力型のオペアンプの開発が望まれて
いる。即ち具体的には、できれば数式6、7で示すよう
な利得はそのままで、1.0V以下の電源電圧、或いは
MOSトランジスタのしきい値電圧よりも若干大きい程
度の電源電圧で動作可能なCMOSオペアンプが必要と
されている。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的のために
本発明では、ダイオード形としたMOSFET及び該M
OSFETとゲート接続したMOSFETからなる1対
のMOSFETを用い、その各ソース側を差動入力端子
に使用すると共にその各ドレイン側へ定電流源を接続し
て出力端子に使用する差動ステージを設け、そして、該
差動ステージの出力により、MOSFET及び定電流源
を直列接続してなる出力ステージを制御するようになっ
たMOSオペアンプを提供する。この場合、MOSFE
TとしてPMOSFETを用いるようにし、また、定電
流源としてNMOSFETのカレントミラー回路を用い
たCMOSオペアンプとするのが適している。即ち、P
MOSETは素子間分離の容易性や経済性に優れ、ま
た、PMOSカレントミラーでは電源電圧(VDD)へ
直接接続しなければならないが、NMOSカレントミラ
ーであれば接地(GND)接続可能であるから、低電圧
設計に有利であるためである。
本発明では、ダイオード形としたMOSFET及び該M
OSFETとゲート接続したMOSFETからなる1対
のMOSFETを用い、その各ソース側を差動入力端子
に使用すると共にその各ドレイン側へ定電流源を接続し
て出力端子に使用する差動ステージを設け、そして、該
差動ステージの出力により、MOSFET及び定電流源
を直列接続してなる出力ステージを制御するようになっ
たMOSオペアンプを提供する。この場合、MOSFE
TとしてPMOSFETを用いるようにし、また、定電
流源としてNMOSFETのカレントミラー回路を用い
たCMOSオペアンプとするのが適している。即ち、P
MOSETは素子間分離の容易性や経済性に優れ、ま
た、PMOSカレントミラーでは電源電圧(VDD)へ
直接接続しなければならないが、NMOSカレントミラ
ーであれば接地(GND)接続可能であるから、低電圧
設計に有利であるためである。
【0013】この回路によれば、差動ステージにおける
DCバイアスのレベルには、1対のMOSFETのしき
い値電圧とその若干のマージンのみが関係することにな
るので、当該オペアンプの電源電圧として従来より低い
電圧のものを使用可能になる。その一方で、当該回路の
開ループ利得や周波数利得、或いは差動ステージのCM
RR(同相信号除去比)については、従来に比べても遜
色のないものを得ることができる。
DCバイアスのレベルには、1対のMOSFETのしき
い値電圧とその若干のマージンのみが関係することにな
るので、当該オペアンプの電源電圧として従来より低い
電圧のものを使用可能になる。その一方で、当該回路の
開ループ利得や周波数利得、或いは差動ステージのCM
RR(同相信号除去比)については、従来に比べても遜
色のないものを得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。
施形態について説明する。
【0015】図1に示すように、この例のCMOSオペ
アンプ10は、差動ステージDSと出力ステージOSと
から構成されている。差動ステージDSは、各ソースを
差動入力Vin1,Vin2にそれぞれつなげた1対の
PMOSFET11,12を備えている。PMOSFE
T11はダイオード形とされ、そしてPMOSFET1
2がPMOSFET11とゲート接続されている。即
ち、PMOSFET11,12の各ゲートは共通にして
PMOSFET11のドレインへ接続され、定電流源1
3を介して接地(GND)されている。PMOSFET
12のドレインは定電流源14に接続され、これらPM
OSFET12と定電流源14の接続点15が出力端子
とされて差動ステージDSの出力(電圧Vb)がとられ
ている。
アンプ10は、差動ステージDSと出力ステージOSと
から構成されている。差動ステージDSは、各ソースを
差動入力Vin1,Vin2にそれぞれつなげた1対の
PMOSFET11,12を備えている。PMOSFE
T11はダイオード形とされ、そしてPMOSFET1
2がPMOSFET11とゲート接続されている。即
ち、PMOSFET11,12の各ゲートは共通にして
PMOSFET11のドレインへ接続され、定電流源1
3を介して接地(GND)されている。PMOSFET
12のドレインは定電流源14に接続され、これらPM
OSFET12と定電流源14の接続点15が出力端子
とされて差動ステージDSの出力(電圧Vb)がとられ
ている。
【0016】出力ステージOSは、電源電圧VDDにソ
ースをつないだPMOSFET16と、このPMOSF
ET16のドレインに接続した定電流源17との直列接
続からなり、PMOSFET16及び定電流源17の接
続点18からオペアンプ出力Voutを発生する構成で
ある。PMOSFET16のゲートに差動ステージDS
の出力を受けてその導通性が制御されるので、差動入力
Vin1,Vin2に応じた出力Voutが得られる。
ースをつないだPMOSFET16と、このPMOSF
ET16のドレインに接続した定電流源17との直列接
続からなり、PMOSFET16及び定電流源17の接
続点18からオペアンプ出力Voutを発生する構成で
ある。PMOSFET16のゲートに差動ステージDS
の出力を受けてその導通性が制御されるので、差動入力
Vin1,Vin2に応じた出力Voutが得られる。
【0017】このオペアンプ10の定電流源13,1
4,17としては、NMOSFETのカレントミラー回
路を用いてある(図1B)。以下、この回路の性能につ
いて数式を用いて説明する。
4,17としては、NMOSFETのカレントミラー回
路を用いてある(図1B)。以下、この回路の性能につ
いて数式を用いて説明する。
【0018】.DCバイアス
【0019】図1から明らかなように、このオペアンプ
10の差動入力の電圧Vinは次の数式8の条件を満足
するものでよい。尚、式中のVtpはPMOSFETの
しきい値電圧、αはマージンを表す。
10の差動入力の電圧Vinは次の数式8の条件を満足
するものでよい。尚、式中のVtpはPMOSFETの
しきい値電圧、αはマージンを表す。
【数8】Vin>|Vtp|+α≒|Vtp|+|Vt
p|/2=1.5|Vtp|
p|/2=1.5|Vtp|
【0020】このオペアンプ10では、Vin≒VDD
が可能なので、数式8から電源電圧VDDを次の数式9
で表せるレベルまで下げることが可能となる。
が可能なので、数式8から電源電圧VDDを次の数式9
で表せるレベルまで下げることが可能となる。
【数9】VDD≒1.5|Vtp|
【0021】即ち、従来のCMOSオペアンプの電源電
圧VDDに比べ、1/2程度のレベルでも動作可能であ
ることが分かる。
圧VDDに比べ、1/2程度のレベルでも動作可能であ
ることが分かる。
【0022】.差動ステージDSの利得
【0023】図2に、このオペアンプ10の小信号等価
回路図を示す。同図より、次の数式10が表せる。
回路図を示す。同図より、次の数式10が表せる。
【数10】 Va:(ノードVaに対するキルヒホッフの法則から) go1 Va+gd1 (Va−Vin1)+gm1 (Va
−Vin1)=0 Vb:(ノードVbに対するキルヒホッフの法則から) go2 Vb+gd2 (Vb−Vin2)+gm2 (Va
−Vin2)=0
−Vin1)=0 Vb:(ノードVbに対するキルヒホッフの法則から) go2 Vb+gd2 (Vb−Vin2)+gm2 (Va
−Vin2)=0
【0024】この数式10より、次の数式11が得られ
る。
る。
【数11】Vb=[-gm1 ・gm2/(gm1+gd1+go1)(gd2+g
o2)]Vin1+[(gm2+gd2)/(gd2+go2)]Vin2
o2)]Vin1+[(gm2+gd2)/(gd2+go2)]Vin2
【0025】Vin,d=Vin1−Vin2、Vin,c
=(Vin1+Vin2)/2から、数式11は次のよ
うに変形できる。
=(Vin1+Vin2)/2から、数式11は次のよ
うに変形できる。
【数12】Vb=[-1/(gd2+go2)][gm1・gm2/(gm1+gd1+g
o1)+gm2+gd2]・Vin,d/2+[1/(gd2+go2)][gm2+gd2-gm1・g
m2/(gm1+gd1+go1)]・Vin,c
o1)+gm2+gd2]・Vin,d/2+[1/(gd2+go2)][gm2+gd2-gm1・g
m2/(gm1+gd1+go1)]・Vin,c
【0026】gm1 ≫gd1 +go1 、gm2 ≫gd2
+go2 から、数式12は次の数式13で表せる。
+go2 から、数式12は次の数式13で表せる。
【数13】Vb=−〔(gm2 +gd2 /2)/(gd
2 +go2 )〕・Vin,d+〔gd2 /(gd2 +go
2 )〕・Vin,c
2 +go2 )〕・Vin,d+〔gd2 /(gd2 +go
2 )〕・Vin,c
【0027】従って、数式13より、次の数式14、数
式15が得られる。尚、Admは差動モード利得(diffe
rential mode gain)、Acmは同相モード利得(common
modegain)である。
式15が得られる。尚、Admは差動モード利得(diffe
rential mode gain)、Acmは同相モード利得(common
modegain)である。
【数14】|Adm|=(gm2 +gd2 /2)/(g
d2 +go2 ) Acm =gd2 /(gd2 +go2 )
d2 +go2 ) Acm =gd2 /(gd2 +go2 )
【数15】CMRR=(gm2 +gd2 /2)/gd2
【0028】.出力ステージOSの利得
【0029】図2から、次式の数式16を得る。
【数16】 go3 Vout+gm3 Vb+gd3 Vout=0
【0030】この数式16から数式17が得られる。
【数17】 Vout=〔−gm3 /(go3 +gd3 )〕・Vb
【0031】従って、数式18が表せる。尚、Av2 は
出力ステージOSの利得となる。
出力ステージOSの利得となる。
【数18】Av2 =Vout/Vb=|gm3 /(go
3 +gd3 )|
3 +gd3 )|
【0032】以上より、この実施形態の回路のトータル
的な電圧利得は、次の数式19のようになる。これは、
従来技術の数式6と比べてもほぼ同じ(若干大きい)程
度である。尚、Av1 は差動ステージDSの利得とな
る。
的な電圧利得は、次の数式19のようになる。これは、
従来技術の数式6と比べてもほぼ同じ(若干大きい)程
度である。尚、Av1 は差動ステージDSの利得とな
る。
【数19】 Av0 =Av1 ・Av2 =|Adm|・Av2 =[(gm2+gd2/2)/(gd2+go2)] ・[gm3/(go3+gd3)]
【0033】また、周波数利得は、図3を参照して次の
数式20で表せる。即ち、従来技術の数式7と比べても
ほぼ同じ程度である。
数式20で表せる。即ち、従来技術の数式7と比べても
ほぼ同じ程度である。
【数20】 Av=Av0 ・1/〔(1−S/Sp1 )(1−S/Sp2 )〕 ……Sp1 =(go2 +gd2 )/CB,Sp2 =(go3 +gd3 )/CL
【0034】この実施形態ではPMOSFETを用いる
場合について説明しているが、NMOSFETを用いる
場合でも同様の回路構成で実施可能である。即ち、図1
に示す構成で、PMOSFET11,12,16をNM
OSFETとし、電源極性を逆にする、つまり差動入力
を含めて電源電圧側に負の電圧を用いるか、或いは接地
(GND)側を+の電圧として使用するように構成すれ
ばよい。この場合にも上記同様の特性を得ることが可能
である。
場合について説明しているが、NMOSFETを用いる
場合でも同様の回路構成で実施可能である。即ち、図1
に示す構成で、PMOSFET11,12,16をNM
OSFETとし、電源極性を逆にする、つまり差動入力
を含めて電源電圧側に負の電圧を用いるか、或いは接地
(GND)側を+の電圧として使用するように構成すれ
ばよい。この場合にも上記同様の特性を得ることが可能
である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
性能を維持しつつ1.0V以下の電源電圧でも動作可能
なMOSオペアンプを提供できる。従って、更なる低電
力化を実現可能で、ダウンサイジングや携帯化の進めら
れる電子製品に有益である。また、本発明のMOSオペ
アンプは、データ変換関係の回路にも有効に使用でき
る。
性能を維持しつつ1.0V以下の電源電圧でも動作可能
なMOSオペアンプを提供できる。従って、更なる低電
力化を実現可能で、ダウンサイジングや携帯化の進めら
れる電子製品に有益である。また、本発明のMOSオペ
アンプは、データ変換関係の回路にも有効に使用でき
る。
【図1】本発明によるMOSオペアンプを示す回路図。
【図2】図1のオペアンプの開ループ利得についての等
価回路図。
価回路図。
【図3】図1のオペアンプの周波数利得についての等価
回路図。
回路図。
【図4】従来のCMOSオペアンプの一例を示す回路
図。
図。
【図5】従来のCMOSオペアンプの他の例を示す回路
図。
図。
【図6】図5の回路の開ループ利得についての等価回路
図。
図。
【図7】図5の回路の周波数利得についての等価回路
図。
図。
10 MOSオペアンプ 11,12,16 PMOSFET 13,14,17 定電流源 DS 差動ステージ OS 出力ステージ
Claims (3)
- 【請求項1】 ダイオード形としたMOSFET及び該
MOSFETとゲート接続したMOSFETからなる1
対のMOSFETを用い、その各ソース側を差動入力端
子に使用すると共にその各ドレイン側へ定電流源を接続
して出力端子に使用する差動ステージを設け、該差動ス
テージの出力により、MOSFET及び定電流源を直列
接続してなる出力ステージを制御することを特徴とする
MOSオペアンプ。 - 【請求項2】 MOSFETとしてPMOSFETを用
いる請求項1記載のMOSオペアンプ。 - 【請求項3】 差動ステージの定電流源として、NMO
SFETのカレントミラー回路を使用する請求項2記載
のMOSオペアンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7277802A JPH09167928A (ja) | 1995-10-11 | 1995-10-25 | オペアンプ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26261695 | 1995-10-11 | ||
JP7-262616 | 1995-10-11 | ||
JP7277802A JPH09167928A (ja) | 1995-10-11 | 1995-10-25 | オペアンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09167928A true JPH09167928A (ja) | 1997-06-24 |
Family
ID=26545623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7277802A Pending JPH09167928A (ja) | 1995-10-11 | 1995-10-25 | オペアンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09167928A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6359516B1 (en) * | 2000-07-21 | 2002-03-19 | Philips Electronics North America Corporation | High-frequency amplifier circuit with independent control of quiescent current and bias impedance |
EP1708069A1 (en) * | 2004-01-22 | 2006-10-04 | Rohm Co., Ltd. | Overcurrent detecting circuit and regulator having the same |
-
1995
- 1995-10-25 JP JP7277802A patent/JPH09167928A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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