JPH09167227A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

Info

Publication number
JPH09167227A
JPH09167227A JP33049095A JP33049095A JPH09167227A JP H09167227 A JPH09167227 A JP H09167227A JP 33049095 A JP33049095 A JP 33049095A JP 33049095 A JP33049095 A JP 33049095A JP H09167227 A JPH09167227 A JP H09167227A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
histogram
data
image
luminance
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP33049095A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Kurosu
健二 黒須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP33049095A priority Critical patent/JPH09167227A/ja
Publication of JPH09167227A publication Critical patent/JPH09167227A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2枚またはそれ以上の入力画像を作成するこ
となく、1枚の入力画像から対象物を削除することなく
2値画像を得る画像処理装置を提供。 【解決手段】 ヒストグラム作成部16はA/D 変換部12か
ら入力画像のデジタル画像信号を受けて、対象物と背景
を含む入力画像のヒストグラムのデータを作成し、背景
のみのヒストグラム作成部20は作成部16からの対象物と
背景を含むヒストグラムのデータを受けて、背景のみの
ヒストグラムのデータを作成し、対象物のみのヒストグ
ラム作成部22は作成部16からの対象物と背景を含むヒス
トグラムのデータから作成部20からの背景のみのヒスト
グラムのデータを引き算することによって対象物のみの
ヒストグラムのデータを作成するとともに、この対象物
のみのヒストグラムのデータの中からほぼ最大の輝度値
を閾値とするデータを作成し、画像2値化部24は作成部
16から受けた対象物と背景を含むヒストグラムのデータ
を作成部22から受けた閾値データでスライスして対象物
のみの2値のデジタル画像信号を形成して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置に係
り、とくに入力画像の多値画像情報からその入力画像を
2値化するに好適な画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スキャナ、TVカメラなどから入力
されるアナログ画像信号を2値化する場合、このアナロ
グ画像信号を量子化して多階調の多値画像情報とし、こ
れを適当な閾値でスライスする方法がとられている。ま
た、この閾値は画像により適当な値をとらねばならず、
この閾値の決定には画像の輝度ヒストグラムを用いる方
法が知られている。以下に輝度ヒストグラムを用いた場
合の2値化の閾値決定方法について説明する。
【0003】図6は背景E0に対象物E1が含まれている入
力画像を示す図であり、図7は図6の入力画像を輝度ヒ
ストグラムで表した図である。たとえば、入力画像とし
てTVカメラで撮影した映像を考える。入力画像をTVカメ
ラで撮像すると映像信号が得られ、この映像信号の1画
面の有効走査線の数は512 本、これを1走査線当たり51
2 ドットの割合でサンプリングし、A/D 変換して各画素
(各ドット)を8ビットのデジタル値にする。図7の横
軸はこの場合の画素の明るさを表したものであり、原点
より0、1、2、3、・・・・・・255 となっており、右にいくほど明
るさを増す。また、図7の縦軸は明るさごとの画素の数
を表したものである。図7のヒストグラムでは山が2つ
できており、傾斜を付さない山は図6の対象物E1に、傾
斜を付した山は図6の背景E0に対応している。P1は対象
物E1の度数の山のピーク、P0は背景E0の度数の山のピー
ク、B1は両者の間にある度数の谷である。従来はB1に対
応する輝度を閾値とすることで図6に示した入力画像の
2値画像を得ており、この結果の画像を図8に示す。こ
の図8では、明るい(白い)部分を0で示し、暗い(黒
い)部分を1で示している。したがって、図6の対象物
E1の領域の画素は図8では全て1となり、背景E0の領域
の画素は全て0となる。
【0004】しかし、上記の方法では入力画像に輝度の
異なる対象物が含まれる場合に、2値化の閾値の設定が
難しくなる。たとえば入力画像として図9に示すように
対象物E1より輝度の大きい対象物E2がさらに存在する場
合を考えると、その輝度ヒストグラムは図10のようにな
る。同図からわかるように対象物E2による度数の山P2
生じ、この結果、度数の谷がB1とB2の2つになる。そこ
で、誤ってB1を2値化の閾値に選ぶと、図9のような入
力画像の2値化画像は図11のようになり、対象物E2が消
えてしまう。この問題を解決する方法として、特公平6-
79332 に示される画像処理装置がある。この画像処理装
置の動作について以下に説明する。
【0005】まず、図12は図9に示す背景E0のみの入力
画像を示す図であり、この図12の入力画像から図13に示
すような輝度ヒストグラムを得る。ここで、図13に示す
輝度の度数がピークになる輝度値Pmは背景E0に対応して
いる。次に、対象物E0、E1 を含む図9の入力画像から図
10に示すような輝度ヒストグラムを得る。図10の輝度の
度数がピークになる輝度値Pm-1も背景E0に対応してい
る。ここで、図10の総画素数と図13の総画素数は変わら
ないので、次に、図13の輝度ヒストグラムを下記の式
(1) により変形し、これを図10の輝度ヒストグラムから
引くことによって、図14に示すような対象物のみの輝度
ヒストグラムを得る。
【0006】H4=H2-H3・(Hmax-1/Hmax) ・・・・・・(1) ここで、H2は図10の各輝度値の度数、H3は図13の各輝度
値の度数、H4は図14の各輝度値の度数である。次に、こ
のようにして得られた図14の輝度分布の最右端の輝度値
B2を2値化の閾値に選べば、その結果、図15のような画
像を得ることができる。このような画像処理装置によれ
ば、図9の対象物E2を消すことなく入力画像を2値化す
ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の画像処理装置では、背景のみの画像(対象
物のない)を必要とするが、この背景のみの画像を、た
とえば入力画像から対象物を除去して作成することは実
際上難しいという問題がある。また、たとえ対象物を含
む画像と背景のみの画像の用意ができたとしても、入力
画像として2枚またはそれ以上の画像が必要となるとい
う問題、およびそれら入力画像の準備に時間がかかると
いう問題もあった。
【0008】本発明はこのような従来技術の欠点を解消
し、2枚またはそれ以上の入力画像を必要とすることな
く、1枚の入力画像の多値画像情報から高速に2値化の
ための閾値を作成することのできる画像処理装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために、対象物と背景を含む入力画像を所定の
閾値でスライスして2値化する画像処理装置において、
この装置は、入力画像のアナログ画像信号を対応する多
値のデジタル信号に変換して出力する第1の信号変換手
段と、第1の信号変換手段から多値のデジタル信号を受
け、対象物と背景を含む入力画像の輝度とその輝度の画
素数を示す度数からなる第1の輝度ヒストグラムのデー
タを求める第1の演算手段と、第1の演算手段から第1
の輝度ヒストグラムのデータを受け、このデータの極大
値のうち輝度値が最大値なものの輝度値とその度数値を
結ぶ線を軸としこのデータのほぼ最大の輝度値までのヒ
ストグラムを輝度が低下する方向に折り返して新たにヒ
ストグラムを作成し、新たなヒストグラムと折り返す前
のヒストグラムを合わせることで背景のみの輝度とその
度数からなる第2の輝度ヒストグラムのデータを求める
第2の演算手段と、第1の演算手段から第1の輝度ヒス
トグラムのデータを受け、また、第2の演算手段から第
2の輝度ヒストグラムのデータを受け、受けた第1の輝
度ヒストグラムのデータから受けた第2の輝度ヒストグ
ラムのデータを引き算することによって対象物のみの輝
度とその度数からなる第3の輝度ヒストグラムのデータ
を求め、さらに第3の輝度ヒストグラムのデータの中か
らほぼ最大の輝度値を求めそれを閾値のデータとする第
3の演算手段とを有することを特徴とする。
【0010】この装置はさらに、第1の演算手段から第
1の輝度ヒストグラムのデータを受け、また、第3の演
算手段から閾値データを受け、受けた第1の輝度ヒスト
グラムのデータを受けた閾値データでスライスして対象
物のみの2値のデジタル信号を形成して出力する画像2
値化手段を有することを特徴とする。
【0011】また、この装置はさらに、画像2値化手段
からの2値のデジタル信号を対応するアナログ画像信号
に変換して出力する第2の信号変換手段を有することを
特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
による画像処理装置の実施例を詳細に説明する。
【0013】図2は白黒TVカメラ4により被写体2の画
像信号(映像信号)を得て画像処理装置6に送り、画像
処理装置6によりその画像信号から2値化画像信号を得
て白黒モニタ装置8に送り、白黒モニタ装置8によりそ
の2値化画像信号の2値画像を表示するシステムであ
る。なお、被写体2としては図9に示した画像を例にと
り説明する。
【0014】図2を参照すると、白黒TVカメラ4の出力
端子VSOUT は画像処理装置6の入力端子32と信号線72で
接続され、白黒TVカメラ4の撮影による被写体2の画像
信号が画像処理装置6に供給される。画像処理装置6の
出力端子34は白黒モニタ装置8の入力端子VSINと信号線
74で接続され、画像処理装置6によって被写体2の画像
信号が2値化され、その2値化された画像信号が白黒モ
ニタ装置8に供給される。画像処理装置6の詳細が図1
の機能ブロック図に示されている。
【0015】この画像処理装置6は、図1に示すよう
に、アナログ・デジタル(A/D) 変換部12、記憶部14、ヒ
ストグラム作成部16、記憶部18、背景のみのヒストグラ
ム作成部20、対象物のみのヒストグラム作成部22、画像
2値化部24、デジタル・アナログ(D/A) 変換部26、同期
分離部28および制御部30から構成されている。
【0016】図1を参照すると、画像処理装置6の入力
端子32は信号線36を介してA/D 変換部12および同期分離
部28のそれぞれの入力に接続され、A/D 変換部12および
同期分離部28は白黒TVカメラ4からの被写体2の画像信
号を受ける。また、出力端子34は信号線48を介してD/A
変換部26の出力と接続され、D/A 変換部26からの2値化
された画像信号が白黒モニタ装置8に供給される。
【0017】A/D 変換部12はその入力54からのサンプリ
ング信号(この例では走査線当たり512 サンプル)によ
りその入力36のアナログの画像信号をサンプリングし、
たとえば8ビットの対応するデジタルデータに変換、つ
まり多値(8ビットであるから0 〜255 の値をとる)の
デジタル画像信号データに変換してその出力37から出力
する信号変換回路である。このA/D 変換に必要なサンプ
リング信号などは制御部30から制御線54を介して供給さ
れる。A/D 変換部12の出力37は記憶部14に入力される。
【0018】なお、この例ではTVカメラを白黒TVカメラ
としたがカラーTVカメラでよい。この場合、A/D 変換部
12の前段にマトリックス回路を設け、そのマトリックス
から出力される輝度信号をA/D 変換部12の入力36に入力
してよく、また、カラーTVカメラから出力されるG
(緑)信号あるいはその他の色信号をA/D 変換部12の入
力36に直接入力してよい。またビデオテープレコーダ(V
TR) などアナログ画像信号を出力する装置なら何でもよ
い。
【0019】記憶部14は少なくとも1フレーム(この例
では有効走査線数が512 本)の多値デジタル画像信号デ
ータを蓄積するたとえばRAM などから構成され、A/D 変
換部12からの1フレームのデータ37をそのRAM に書き込
むとともに、書き込んだ1フレームのデータを読み出し
てその出力38から出力する機能部である。この記憶部14
へのデータの書き込みおよび記憶部14からのデータの読
み出しに必要な制御信号などは制御部30から制御線55を
介して供給される。記憶部14の出力38はヒストグラム作
成部16および画像2値化部24に入力される。なお、記憶
部14の代わりに後述する画像2値化部24にタイミング調
整用の遅延部を設ける回路構成にしてもよい。
【0020】ヒストグラム作成部16はその入力38から入
力した1フレームの多値デジタル画像信号データから画
素の輝度とその度数の関係を示すヒストグラムを作成
し、その結果のデータをその出力39から出力する演算回
路である。この例では被写体2の画像は図9であるか
ら、このヒストグラム作成部16は図10で示したようなヒ
ストグラムを作成する。この演算に必要な制御信号は制
御部30から制御線56を介して供給される。ヒストグラム
作成部16の出力39は記憶部18に入力される。
【0021】記憶部18は記憶部14と同様にたとえばRAM
などから構成され、ヒストグラム作成部16からのヒスト
グラムデータ39をそのRAM に書き込むとともに、書き込
んだヒストグラムデータを読み出してその出力40から出
力する機能部である。この記憶部18へのデータの書き込
みおよび記憶部18からのデータの読み出しに必要な制御
信号などは制御部30から制御線57を介して供給される。
記憶部18の出力40は背景のみのヒストグラム作成部20お
よび対象物のみのヒストグラム作成部22に入力される。
なお、記憶部18の代わりに後述する対象物のみのヒスト
グラム作成部22にタイミング調整用の遅延部を設ける回
路構成にしてもよい。
【0022】背景のみのヒストグラム作成部20はその入
力40から入力したヒストグラムの最も右にある正の極値
(最も明るい山であってその輝度の度数がピークになる
輝度値)のデータからこの入力したヒストグラムの最右
端値(最も明るい山の最も明るいところであってその輝
度の度数が最低になる輝度値)までのデータを下に背景
のみのヒストグラムを作成し、その作成した結果のデー
タをその出力42から出力する演算回路である。この演算
に必要な制御信号は制御部30から制御線58を介して供給
される。このヒストグラム作成部20の出力42は対象物の
みのヒストグラム作成部22に入力される。
【0023】上記背景のみのヒストグラムの作成方法に
ついて図3を参照して詳述すると、ヒストグラムの正の
極値(輝度値)Pm-1とその度数値P0を結ぶ線を軸として
このヒストグラムの右端の輝度値B3までのヒストグラム
(図中の左斜め斜線部)を折り返して図中の右斜め斜線
部を作成し、これら左斜め斜線部と右斜め斜線部を合わ
せた部分を背景のみのヒストグラムとするものである。
一般的に多値画像のヒストグラムはその輝度の度数がピ
ークになる輝度値を中心にして左右対称になることが多
く、背景のみのヒストグラムの作成についてはこのこと
を利用したものである。なお、図3のヒストグラムは図
10のヒストグラムと同じである。
【0024】対象物のみのヒストグラム作成部22はその
入力40から入力する対象物と背景を含むビストグラムか
らその入力42から入力する背景のみのヒストグラムを引
くことによって対象物のみのヒストグラムを作成し、さ
らに、この作成したヒストグラムデータから最右端の輝
度値(対象物のみのヒストグラムの最も明るい山の最も
明るいところであってその輝度の度数が最低になる輝度
値)を画像2値化のための閾値とし、この閾値データを
その出力44から出力する演算回路である。この場合、入
力40から入力する対象物と背景を含むヒストグラムのデ
ータは入力42から入力する背景のみのヒストグラムのデ
ータとの引き算のタイミングに合わせて記憶部18から読
み出される構成になっている。この演算に必要な制御信
号は制御部30から制御線60を介して供給される。このヒ
ストグラム作成部22の出力44は画像2値化部24に入力さ
れる。
【0025】上記対象物のみのヒストグラムの作成方法
について詳述すると、たとえば図10に示すヒストグラム
から図3に示す斜線で示した背景のみのヒストグラムを
引くことによって図4に示す対象物のみのヒストグラム
を作成するものであり、またこの場合の閾値は図4から
輝度値B2とするものである。
【0026】画像2値化部24は、その入力44から入力す
る閾値データに基づいてその入力38から入力する多値デ
ジタル画像信号データを2値化し、この2値化した画像
信号データをその出力46から出力する比較回路である。
この場合、入力38から入力する多値デジタル画像信号デ
ータは入力44から入力する閾値データとの比較のタイミ
ングに合わせて記憶部18から読み出される構成になって
いる。図9が入力画像の場合、図3に示す輝度値B2が閾
値となるから、画像2値化部24は対象物E1、E2の領域の
画素は全て1(黒)と判定し、背景E0の領域の画素は全
て0(白)と判定する。その結果の画像を図5に示す。
この比較に必要な制御信号は、制御部30から制御線62を
介して供給される。この画像2値化部24の出力46はD/A
変換部26に入力される。なお、画像2値化部24の出力46
にハードディスクなどのような2値画像を記録する装置
およびOCR などのような2値画像を利用する装置を接続
してもよい。
【0027】D/A 変換部26はその入力46から入力する2
値化画像信号データを対応するアナログ値にて表される
画像信号に変換し、さらにこの変換したアナログ画像信
号に複合同期信号(sync)を重畳して複合画像信号とし、
その複合画像信号をその出力48に出力する信号変換回路
である。このD/A 変換に必要なサンプリング信号は制御
部30から制御線64を介して供給され、アナログ画像信号
に重畳する複合同期信号(sync)は制御部30から制御線66
を介して供給される。このD/A 変換部26の出力48は出力
端子34および信号線74を介して白黒モニタ装置8に供給
され、複合画像信号の2値画像がそれに表示される。
【0028】なお、この例ではD/A 変換部26の出力に白
黒モニタ装置8を接続したが、ビデオプリンタあるいは
カラーモニタ装置などを接続してよい。
【0029】同期分離部28は入力36から入力するアナロ
グ画像信号に重畳されている複合同期信号(sync)を分離
し、さらにこの分離syncから水平同期信号(Hsync) およ
び垂直同期信号(Vsync) を形成する回路である。この分
離したHsync は出力50から、またVsync は出力52からそ
れぞれ出力され制御部30に供給される。
【0030】制御部30は、本実施例ではやはりマイクロ
コンピュータ、つまりCPU(CentralProcessing Unit)な
どの処理システムにて有利に構成される。制御部30は本
装置の各機能部を制御する制御部であり、制御線54を通
してA/D 変換部12へ、制御線55により記憶部14へ、制御
線56によりヒストグラム作成部16へ、制御線57により記
憶部18へ、制御線58により背景のみのヒストグラム作成
部20へ、制御線60により対象物のみのヒストグラム作成
部22へ、制御線62により画像2値化部24へ、制御線64、6
6 によりD/A 変換部26へ、上述したような制御信号をそ
れぞれ出力し、各部の動作を制御する。このような各部
を制御する制御信号は同期分離部28から送られてくるHs
ync およびVsync から作られる。
【0031】動作を説明する。白黒TVカメラ4は被写体
2を撮像すると、その撮像によるアナログ画像信号(輝
度信号に複合同期信号(sync)が重畳された複合映像信
号)を画像処理装置6のA/D 変換部12および同期分離部
28に送る。同期分離部28は送られてきたアナログ画像信
号に重畳されているsyncを分離し、この分離したsyncか
らHsync およびVsync を形成して制御部30に送る。制御
部30はこのHsync およびVsync を下にして各機能部に必
要な制御信号を生成しそれを各機能部に送る。これによ
って、この画像処理装置6全体が動作状態に入る。
【0032】一方、A/D 変換部12は送られてきたアナロ
グ画像信号を制御部30から送られてくるサンプリング信
号によりサンプリングし、多値デジタル画像信号データ
に変換して記憶部14に送りそれに蓄積する。制御部30は
記憶部14に蓄積したデータを読み出してヒストグラム作
成部16に送る。ヒストグラム作成部16は記憶部14から読
み出されてきた多値デジタル画像信号データを受け、そ
のデータにおける画素の輝度とその度数の関係を示すヒ
ストグラムを作成し、その結果のデータを記憶部18に送
りそれに蓄積する。制御部30は記憶部18に蓄積したデー
タを読み出して背景のみのヒストグラム作成部20に送
る。
【0033】背景のみのヒストグラム作成部20は記憶部
18から読み出されてきたヒストグラムデータを受け、こ
の受けたヒストグラムの最も右にある正の極値のデータ
からこの受けたヒストグラムの最右端値までのデータを
下に背景のみのヒストグラムを作成し、その作成した結
果のデータを対象物のみのヒストグラム作成部22に送
る。被写体2が図9の場合、図3に示したようにヒスト
グラムの正の極値(輝度値)Pm-1とその度数値P0を結ぶ
線を軸としてこのヒストグラムの右端の輝度値B3までの
ヒストグラム(図中の左斜め斜線部)を折り返して図中
に右斜め斜線部を作成し、これら左斜め斜線部と右斜め
斜線部を合わせることで背景のみのヒストグラムを作成
する。
【0034】対象物のみのヒストグラム作成部22は制御
部30によって記憶部18から読み出されてくる対象物と背
景を含むビストグラムからヒストグラム作成部20から送
られてくる背景のみのヒストグラムを引くことによって
対象物のみのヒストグラムを作成し、さらにこの作成し
たヒストグラムデータから最右端の輝度値を閾値とする
データを画像2値化部24に送る。被写体2が図9の場
合、図10に示すヒストグラムから図3に示す斜線部分の
背景のみのヒストグラムを引くことによって図4に示し
たような対象物のみのヒストグラムを作成する。また、
この場合図3、4に示す輝度値B2が閾値となる。
【0035】画像2値化部24はヒストグラム作成部22か
ら送られてくる閾値データに基づいて制御部30によって
記憶部18から読み出されてくる多値デジタル画像信号デ
ータを2値化し、この2値化した画像信号データをD/A
変換部26に送る。D/A 変換部26は画像2値化部24から送
られてくる2値化画像信号データを対応するアナログ値
にて表される画像信号に変換し、さらにこの変換したア
ナログ画像信号に複合同期信号(sync)を重畳して複合画
像信号を形成し、その複合画像信号を白黒モニタ装置8
に供給してそれに2値画像を表示する。被写体2が図9
の場合、白黒モニタ装置8には図5のような画像が表示
される。
【0036】以上説明したように、本実施例によれば、
1枚の入力画像の多値画像情報からまず対象物と背景を
含むヒストグラムを作成し、次にこのヒストグラムから
背景のみのヒストグラムを作成し、次に上記対象物と背
景を含むヒストグラムから背景のみのヒストグラムを引
いて対象物のみのヒストグラムを作成し、このヒストグ
ラムの最も明るい山の最も明るいところであってその輝
度の度数が最低になる輝度値、つまりこのヒストグラム
の最右端の輝度値を画像2値化のための閾値とし、次に
この閾値で上記対象物と背景を含むヒストグラムをスラ
イスすることで入力画像の2値化画像を得ているため、
新たに背景のみの入力画像を作成することなく、また対
象物が複数存在してもそれらを削除することなく高速に
入力画像の2値画像を得ることができる。なお、本発明
は図形・文字認識装置などに適用できる。
【0037】
【発明の効果】本発明の画像処理装置によれば、第1の
演算手段は第1の信号変換手段から多値のデジタル信号
を受けて、対象物と背景を含む入力画像の第1の輝度ヒ
ストグラムのデータを求め、第2の演算手段は第1の演
算手段から第1の輝度ヒストグラムのデータを受けて、
背景のみの第2の輝度ヒストグラムのデータを求め、第
3の演算手段は第1の演算手段からの第1の輝度ヒスト
グラムのデータから第2の演算手段からの第2の輝度ヒ
ストグラムのデータを引き算することによって対象物の
みの第3の輝度ヒストグラムのデータを求め、さらに第
3の輝度ヒストグラムのデータの中からほぼ最大の輝度
値を閾値とするデータを求め、画像2値化手段は第1の
演算手段から受けた第1の輝度ヒストグラムのデータを
第3の演算手段から受けた閾値データでスライスして対
象物のみの2値のデジタル信号を形成して出力してい
る。
【0038】したがって、新たに背景のみの入力画像を
作成することなく、また対象物が複数存在してもそれら
を削除することなく高速に入力画像の2値画像を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像処理装置の機能ブ
ロック図である。
【図2】図1に示す実施例の接続関係を示すブロック図
である。
【図3】背景のみの輝度ヒストグラムの作成を説明する
図である。
【図4】対象物のみの輝度ヒストグラムの作成を説明す
る図である。
【図5】図9の入力画像の2値化画像を示す図である。
【図6】入力画像の一例を示す図である。
【図7】図6の輝度ヒストグラムを示す図である。
【図8】図6の入力画像の2値化画像を示す図である。
【図9】入力画像の他の例を示す図である。
【図10】図9の輝度ヒストグラムを示す図である。
【図11】従来技術による図9の入力画像の2値化画像
を示す図である。
【図12】図9の背景のみの入力画像を示す図である。
【図13】図12の輝度ヒストグラムを示す図である。
【図14】図9の対象物のみの輝度ヒストグラムを示す
図である。
【図15】従来技術による図9の入力画像の2値化画像
を示す図である。
【符号の説明】
2 被写体 4 白黒TVカメラ 6 画像処理装置 8 白黒モニタ装置 12 A/D 変換部 14、18 記憶部 16 ヒストグラム作成部 20 背景のみのヒストグラム作成部 22 対象物のみのヒストグラム作成部 24 画像2値化部 26 D/A 変換部 28 同期分離部 30 制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物と背景を含む入力画像を所定の閾
    値でスライスして2値化する画像処理装置において、該
    装置は、 前記入力画像のアナログ画像信号を対応する多値のデジ
    タル信号に変換して出力する第1の信号変換手段と、 該第1の信号変換手段から多値のデジタル信号を受け、
    前記対象物と背景を含む入力画像の輝度とその輝度の画
    素数を示す度数からなる第1の輝度ヒストグラムのデー
    タを求める第1の演算手段と、 該第1の演算手段から第1の輝度ヒストグラムのデータ
    を受け、該データの極大値のうち輝度値が最大値なもの
    の輝度値とその度数値を結ぶ線を軸とし該データのほぼ
    最大の輝度値までのヒストグラムを輝度が低下する方向
    に折り返して新たにヒストグラムを作成し、該新たなヒ
    ストグラムと該折り返す前のヒストグラムを合わせるこ
    とで背景のみの輝度とその度数からなる第2の輝度ヒス
    トグラムのデータを求める第2の演算手段と、 前記第1の演算手段から第1の輝度ヒストグラムのデー
    タを受け、また、前記第2の演算手段から第2の輝度ヒ
    ストグラムのデータを受け、該受けた第1の輝度ヒスト
    グラムのデータから該受けた第2の輝度ヒストグラムの
    データを引き算することによって対象物のみの輝度とそ
    の度数からなる第3の輝度ヒストグラムのデータを求
    め、さらに該第3の輝度ヒストグラムのデータの中から
    ほぼ最大の輝度値を求めそれを前記閾値のデータとする
    第3の演算手段とを有することを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像処理装置におい
    て、該装置はさらに、前記第1の演算手段から第1の輝
    度ヒストグラムのデータを受け、また、前記第3の演算
    手段から閾値データを受け、該受けた第1の輝度ヒスト
    グラムのデータを該受けた閾値データでスライスして対
    象物のみの2値のデジタル信号を形成して出力する画像
    2値化手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像処理装置におい
    て、該装置はさらに、前記画像2値化手段からの2値の
    デジタル信号を対応するアナログ画像信号に変換して出
    力する第2の信号変換手段を有することを特徴とする画
    像処理装置。
JP33049095A 1995-12-19 1995-12-19 画像処理装置 Withdrawn JPH09167227A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33049095A JPH09167227A (ja) 1995-12-19 1995-12-19 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33049095A JPH09167227A (ja) 1995-12-19 1995-12-19 画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09167227A true JPH09167227A (ja) 1997-06-24

Family

ID=18233214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33049095A Withdrawn JPH09167227A (ja) 1995-12-19 1995-12-19 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09167227A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6687394B1 (en) * 1999-04-08 2004-02-03 Fuji Photo Film Co. Ltd. Method and apparatus for quantifying image
JP2014150525A (ja) * 2013-01-11 2014-08-21 Canon Inc 画像形成装置、輝度補正方法およびプログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6687394B1 (en) * 1999-04-08 2004-02-03 Fuji Photo Film Co. Ltd. Method and apparatus for quantifying image
JP2014150525A (ja) * 2013-01-11 2014-08-21 Canon Inc 画像形成装置、輝度補正方法およびプログラム
US9088753B2 (en) 2013-01-11 2015-07-21 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus, luminance correction method, and storage medium storing program

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6192166B1 (en) Binarization circuit
JP3088010B2 (ja) 線画分離方法および装置
JPS62118676A (ja) 画像処理方式
EP0581594B1 (en) Display controlling apparatus
US6747668B2 (en) Image reducing device and method
US6535630B1 (en) Image display method, image processing system, and recording medium
JPS58220563A (ja) 文字図形画像抽出方式
US6999621B2 (en) Text discrimination method and related apparatus
JP2921973B2 (ja) 特定物体の画像抽出方法及び画像抽出装置
US5583569A (en) Video camera having asynchronous digital output including header data
JPH09167227A (ja) 画像処理装置
JP2004193970A (ja) 画像データ処理装置
EP1148711A1 (en) Adaptive mode-switching method for scanning color and grayscale data
JP3096756B2 (ja) 画像変換装置
JP2000011088A (ja) 読取り画像の特徴情報抽出方法、画像処理装置および郵便物宛名読取り装置
JPS61105973A (ja) 画信号処理方法
JP3226580B2 (ja) 画像処理装置
JP2004032554A (ja) 画像処理装置及び方法
JP2521744B2 (ja) 画像処理装置
JP3210378B2 (ja) 画像入力装置
JP2002366885A (ja) 情報再生システム
JP2002342703A (ja) 情報再生システム
JP2001144954A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JPH09259285A (ja) 画像処理装置
JPS58220564A (ja) 文字図形画像抽出方式

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030304