JPH09166071A - 風力発電用風車 - Google Patents

風力発電用風車

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JPH09166071A
JPH09166071A JP7327144A JP32714495A JPH09166071A JP H09166071 A JPH09166071 A JP H09166071A JP 7327144 A JP7327144 A JP 7327144A JP 32714495 A JP32714495 A JP 32714495A JP H09166071 A JPH09166071 A JP H09166071A
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shaft
blade
clutch
pitch
wind turbine
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Isamu Konno
勇 今野
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KONNO TEKKOSHO KK
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/72Wind turbines with rotation axis in wind direction

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄塔の下部での操作でピッチ角を変更する機
構を改良し、よりスム−ズなピッチ角変更操作の可能な
風力発電用風車を提供すること及び動力軸逆転を防止す
る機構を課題とする。 【解決手段】 鉄塔と、鉄塔上部の塔部ヘッド16bの
ヘッドボス26に水平支持され複数の羽根1を備えたハ
ブケ−ス8を先端に取付けたヘッド軸21と、ヘッドボ
ス26に取付けられた方向舵14とからなり、前記羽根
1は風速に応じてピッチを自動調整可能なピッチ微調整
機構及び非常用ピッチ強制調節機構とを有している。そ
してピッチ微調整機構は羽根軸2に設けたねじ機構で、
又前記ピッチ強制調節機構は、鉄塔15の基部に設けた
パワ−シリンダ66等の駆動手段と連動する鉄塔15内
に立設した羽根ピッチ変更用ロッド18と、該ロッド1
8の上端にあってロッド18の縦方向運動を芯軸35の
横方向運動に変換する機構と、芯軸35の横方向運動を
これと直交する羽根軸2の軸方向運動に変換する機構と
からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は風力発電用風車に関
し、特に回転する風車によって得られた動力を効率良く
発電機に伝達する機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大型風車を安全に運転するためには、風
速変動に合わせてブレ−ドのピッチ角制御を行う必要が
ある。ピッチ角制御には、油圧を用いる方法および電気
的にパワ−シリンダを用いる方法等がしられている。風
車のピッチ角制御装置に要求される性能として次の事項
が要求される(1990年3月25日株式会社パワ−社
発行、清水幸丸著「風力発電技術」による)。 (1)装置が軽量かつシンプルであること、(2)長期
間無人運転を行っても故障を生じないこと、(3)ピッ
チ角制御のために消費するパワ−が小さいこと、(4)
風速変動、負荷変動に対して、回転数が規定値内に制御
されること。
【0003】しかし従来の風車はこれらの諸事項を完全
にカバ−するには程遠く、機構的に複雑で高価なものと
なっていた。そこで、本出願人は先に装置がシンプル
で、長期の運転に耐え、特にピッチ角制御のためのパワ
−を必要とせず、自動調節可能な風力発電用風車を提供
した(特開平7−91359号公報参照)。これは図1
0に示すごとく、一端に羽根1を固着するフランジ部3
を、中間部に雄ねじ部4を、そして他端に細径ねじ部5
を具えた羽根軸2と、羽根軸2の雄ねじ部4と螺合する
雌ねじ部6aを備えた雌ねじブロック6と、雌ねじブロ
ック6を保持する複数の保持筒体7をそなえたハブケ−
ス8と、雌ねじブロック6と保持筒体7との間に介在さ
せたばね9と、該ばね9を押圧保持するスプリング受1
0及びスラスト軸受11と、該スプリング受10及びス
ラスト軸受11を保持する為の前記羽根軸2の細径ねじ
部5と螺合するナット12とからなり、羽根1の受ける
遠心力に応じて前記雌ねじブロック6の雌ねじ部6aに
対し雄ねじ部4を介し羽根軸2を回動させて羽根1のピ
ッチ角を調節するようにしたものである。
【0004】このように構成したので、風車の羽根1に
作用する風の速度が変化すると、風車の受ける遠心力も
自動的に変化するが、この変化に応じて各羽根1に遠心
力が作用する。この遠心力によって羽根軸2の雄ねじ部
4がこれと螺合する雌ねじブロック6の雌ねじ部6aに
対し回動して、ピッチ角を自動的に調節することができ
る。このように特別の装置を用いることなく、ねじによ
る簡単な機構で、風力の大小に応じたピッチ角を選定で
きるので、コスト的にも、又保守の面でもさらには精度
の面でも極めて有利となった。
【0005】このように、羽根が受ける遠心力で自動的
にピッチ角を制御できるが、さらに本出願人は風車を支
持している柱(鉄塔)の下部からでもピッチ角を変更可
能にして台風等の際でも安全な風車を開発し、これを特
許出願した(特願平6−231079)。これによれ
ば、微小ピッチの変換は上述の機構で自動で行い、又台
風時等における大巾なピッチの変更は鉄塔の下部での操
作で可能となった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記鉄塔の
下部での操作でピッチ角を変更する機構を改良し、より
スム−ズなピッチ角変更操作の可能な風力発電用風車を
提供すること、及び動力軸逆転を防止する機構を提供し
て機器の安全を図ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】鉄塔15と、該鉄塔上部
の塔部ヘッド16bのヘッドボス26に水平支持され複
数の羽根1を備えたハブケ−ス8を先端に取付けたヘッ
ド軸21と、ヘッドボス26に取付けられた方向舵14
とからなり、前記羽根1は風速に応じてピッチを自動調
整可能なピッチ微調整機構及び非常用ピッチ強制調節機
構とを有し、前記ピッチ微調整機構は、一端に羽根1を
固着するフランジ部3を、中間部に雄ねじ部4を、そし
て他端に半球状頭部46を備えた軸部47を嵌挿したス
プライン軸48を具えた羽根軸2と、羽根軸2の雄ねじ
部4と螺合する雌ねじ部6aを備えた雌ねじブロック6
と、雌ねじブロック6を保持する複数の保持筒体7とを
そなえたハブケ−ス8と、雌ねじブロック6と保持筒体
7との間に介在させたばね9と、該ばね9を押圧保持す
るスプリング受10及びスラスト軸受11とからなり、
羽根1の受ける遠心力に応じて前記雌ねじブロック6の
雌ねじ部6aに対し雄ねじ部4を介し羽根軸2を回動さ
せ羽根1のピッチ角を微調節するようにし、前記ピッチ
強制調節機構は、鉄塔15の基部に設けたパワ−シリン
ダ66等の駆動手段と連動する鉄塔15内に立設した羽
根ピッチ変更用ロッド18と、該ロッド18の上端にあ
ってロッド18の縦方向運動を芯軸35の横方向運動に
変換する機構と、芯軸35の横方向運動をこれと直交す
る羽根軸2の軸方向運動に変換する機構とからなる。
【0008】前記強制調節機構を構成する羽根ピッチ変
更用ロッド18の縦方向運動を芯軸35の横方向運動に
変換する機構が、羽根ピッチ変更用ロッド18の上端に
コッタ−ピン56を介し連結され、ギヤケ−ス24の歯
車軸54に対し上下に摺動可能な円錐体55と、円錐体
55の円錐部に設けたロ−ラガイド溝58と常時接触す
る芯軸35の端に設けたロ−ラ57とからなる。
【0009】前記円錐体55が歯車軸54にスライド可
能に取付けた円錐体保持板60の下部に取付けられ、か
つ円錐体55はヘッドボス26のカバ−30に固設した
スライド軸64で案内されて上下動するようにした。
【0010】芯軸35の横方向運動を羽根軸2の軸方向
運動に変換する機構が、前記芯軸35の端に回転可能に
取付けた円錐体36を備え、該円錐体36の円錐面に、
常時ハブケ−ス8側に取付けたベ−ス板42に等配設置
したア−ム39の先端のロ−ラ40を接触させ、かつ前
記ア−ム39の背部に前記スプライン軸48の端に嵌挿
した軸部47先端の球状頭部46を接触させた。
【0011】ア−ム39の両側に突出片44を設け、互
に隣り合う突出片44間にコイルばね45を掛け渡し、
ア−ム先端のロ−ラ40を常に円錐体36に密接させ
た。
【0012】鉄塔15内にあって、前記ヘッド軸21と
連結された動力軸17の下部に逆負荷回転防止クラッチ
70を設けた。
【0013】逆負荷回転防止クラッチ70がクラッチ本
体75とこれを覆うカバ−76で構成されるクラッチボ
ックスを有し、該クラッチボックス内に動力軸17の下
端の大径のフランジ部77が収容され、フランジ部77
の上面にはクラッチ爪取付凹部79が直径上に対向して
2個所設けられ、この凹部79上にクラッチ爪80が揺
動可能に取付けられ、クラッチ爪80は先端が円弧状凸
面82に形成され、この円弧状凸面82に対応してクラ
ッチ本体75の内周面に内歯82aが円周等配され、さ
らにクラッチ爪取付凹部79の内側にはスプリング83
を挿入する穴が設けられ、この穴に嵌挿されたスプリン
グ83により常時クラッチ爪80を内歯の方向に付勢す
るようにした。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明について概略説明
する。図12は本発明が適用される発電用風車装置の全
体正面図、図13は同じく右側面図である。図12及び
図13で、1は羽根である。図の例では円周等配された
3枚羽根で構成される。3枚の羽根は中心部のハブケ−
ス8に取付けられている。13(図13)はハブケ−ス
8から後方に伸びるパイプで、この後部に方向舵14が
取付けられている。15は羽根1を支える鉄塔で、この
頂部で塔部ヘッド16bにより風車は回転可能に支持さ
れている。
【0015】鉄塔15はたとえば上部柱15a、中間柱
15b、下段柱15cの3段で構成され、例えば断面1
2角の角錐状である。鉄塔15の下端は基台16上で起
伏軸16a(図12)により起伏可能に取付けられ、風
車の羽根1の点検修理時等にこゝで横に倒して風車の羽
根1を地表近くまで下げて作業をすることができる。
【0016】鉄塔15内には動力軸17と羽根ピッチ変
更用ロッド18が設けられ、後述する機構で、台風等の
非常時に羽根のピッチを手動又は動力で、しかも地上で
変更できるよう構成されている。18aは手動ハンドル
で、これを回転することによってピッチの変更がなされ
る。基台16は中空で、この中に発電機その他の機械設
備を設置できる。19は鉄塔起伏用レバ−で、基台16
内に設けた油圧シリンダ20の伸縮によりレバ−19を
介し鉄塔15を起伏軸16aのまわりに起伏させること
ができる。
【0017】さて、図1は本発明に係る鉄塔15の頂部
詳細断面図である。風車の羽根1の回転によって発生し
た動力は、傘歯車49,51を介しハブケ−ス8を回
し、さらにハブケ−ス8と連結されたヘッド軸21に伝
わり、ヘッド軸21の他端で鉄塔15の塔部ヘッド16
b内に設けたギヤケ−ス24内に組込まれた傘歯車2
2、同じくこれと噛合う傘歯車23で90°方向を下向
きに変えられ、さらに平歯車54a,54bを介し鉄塔
15内の動力軸17に伝達される。そして、基台16内
に設けた発電機等に伝達される。25は方向舵取付部で
ある。ギヤケ−ス24は鉄塔上部に固定されているが、
ヘッド軸21の基部に取付けたヘッドボス26は、ギヤ
ケ−ス24に軸受27で水平回転可能に支持されてい
る。ヘッドボス26はカバ−30で上部を覆われてい
る。
【0018】さて、ヘッド軸21はその基部で前記ヘッ
ドボス26にねじ31によって固着されたケ−シング3
2内に軸受33で回転可能に支持されている。34はケ
−シング32の端部カバ−である。
【0019】ヘッド軸21の中心にはピッチ変更用の芯
軸35が水平方向に摺動可能に挿入されている。芯軸3
5の一端風車側には芯軸35の横方向運動をこれと直交
する羽根軸2の軸方向運動に変換する機構を構成する円
錐体36が軸受37を介し回転可能に取付けられてい
る。38は抜け止め用のねじである。円錐体36の円錐
部には、3本のア−ム39の先端に取付けたロ−ラ40
が接している。ロ−ラ40はア−ム39の先端に図2,
図3に示すごとく、ピン41で回転可能に取付けられて
いる。そしてア−ム39はハブケ−ス8の端に固着した
ベ−ス板42に120°置きに固設したブラケット43
に枢支されている。ア−ム39にはその基部両側に角状
の突出片44を有し、互に隣接するア−ムの突出片44
間にコイルばね45が掛け渡されている。このコイルば
ね45によって、ア−ム先端のロ−ラ40を常時円錐体
36に押圧付勢している。
【0020】ア−ム39の背部には傘歯車49を取付け
るスプライン軸48にその軸部47を挿入保持した半球
状頭部46が接している。スプライン軸48はスプライ
ン軸48に隣接するねじ部48bが羽根軸2の端部に設
けたねじ穴に螺じ込み、ピン穴50にピンを挿入して抜
け止めされている。
【0021】かくして芯軸35が図1の右方向に押され
ると、円錐体36が前進し、ロ−ラ40を介しア−ム3
9を外方に押し拡げる。すると半球状頭部46を介しス
プライン軸48が押されて羽根軸2を押す。すると雄ね
じ部4を回しピッチの変更が行われる。
【0022】図の例のごとく、3枚の羽根の場合は3個
の傘歯車49は共通の傘歯車51と噛み合っている。傘
歯車51はハブケ−ス8のカバ−8aに固着されたギヤ
ブロック52に軸受を介し回転可能に取付けられてい
る。ギヤブロック52にはハブケ−ス8内の圧力調整用
のピストン53が嵌挿されている。このピストン53が
出入りすることによりスプライン軸48の出入りにより
発生するハブケ−ス8内の内圧の変化を自動調整してい
る。
【0023】芯軸35の他端は、鉄塔15の上端に設け
たギヤケ−ス24の中央部に立設した歯車軸54に上下
に摺動可能に設けた円錐体55の円錐面と接している。
歯車軸54は下部はギヤケ−ス24に、上部はカバ−3
0に軸受で支持されている。羽根ピッチ変更用ロッド1
8は歯車軸54内に上下動可能に取付けられ、該ロッド
18の上端にロッド18の縦方向運動を芯軸35の横方
向運動に変換する機構を構成する円錐体55と係合する
コッタ−ピンが固定されている。ロッド18を下に引く
と、コッタ−ピン56を介し円錐体55が下に引かれ
る。するとこれの円錐面と接する芯軸35が右方に押さ
れる。すると芯軸35の右端に取付けた円錐体36が右
に押されるので、ア−ム39、スプライン軸48を介し
て羽根軸2を押すので雌ねじブロック6が回転して、ピ
ッチが変更される。逆にロッド18を押し上げると、芯
軸35は左方に押し戻される。
【0024】図5で、芯軸35の端にロ−ラ57が取付
けられ、これが、円錐体55の母線方向に設けたロ−ラ
ガイド溝58に沿って転動する。円錐体55はその頂部
に周溝59を有し、この溝59と円錐体保持板60の内
周溝61と係合し保持されている。保持板60はコッタ
ピン穴62を有し、これにコッタ−ピン56を挿入し、
羽根ピッチ変更用ロッド18に連結される。なお円錐体
保持板60は2つ割りで(図6)、羽根ピッチ変更用ロ
ッド18を挟持したのち、左右2本のボルト63で締め
付けて固定する。64はスライド軸で、頂部をカバ−3
0に固定されている。65は一対のガイドバ−で、円錐
体55のロ−ラガイド溝58の反対方向にボルト63で
固定されている。スライド軸64はこれら一対のガイド
バ−65,65に挟まれており、円錐体55はスライド
軸64に案内されて上下する。
【0025】羽根ピッチ変更用ロッド18を下に引く
と、円錐体55が下がる。するとロ−ラガイド溝58に
そって芯軸の端に設けたロ−ラ57が図の右に押され、
ロッドは右方に出る。芯軸35の先にある円錐体36を
押し、ア−ム39によって羽根軸2はねじ部を介して前
進させ、ピッチ変更を行う。
【0026】図7及び図8は鉄塔15の詳細を示す。図
の場合には羽根ピッチ変更用ロッド18の下端はパワ−
シリンダ66によって駆動されるレバ−67に枢着され
ている。レバ−67は一端をブラケット68に、他端を
パワ−シリンダ66のロッド端に枢着されている。パワ
−シリンダ66はモ−タ69を駆動することにより上下
に伸縮し、レバ−67を介しロッド18を上下動させ
る。先にものべたように、鉄塔15は起伏軸16aのま
わりに傾動する。この際一対の油圧シリンダ20,20
の作動により起伏させる。
【0027】図7で70は動力軸17の下端に設けた逆
負荷回転防止クラッチである。71はブレ−キ兼フライ
ホイ−ル、72は回転動力切断クラッチで、動力軸17
の動力はこれを介し、増速機73から発電機74に伝え
られる。動力軸17に逆負荷回転防止クラッチを設ける
ことによって、動力軸17の逆回転を防止し、機械設備
の事故を未然に防止できるようにしている。以下図9を
参照して詳細に説明する。
【0028】逆負荷回転防止クラッチ70はクラッチ本
体75とカバ−76で構成されるクラッチボックス内に
収納されている。動力軸17の下端には大径のフランジ
部77が設けられ、このフランジ部77の上下でクラッ
チボックスに軸受78a,78bにより回転可能に支持
されている。フランジ部77にはその上面にクラッチ爪
取付凹部79が直径上に対向して2個所設けられてい
る。そしてこの凹部79上にクラッチ爪80がねじ81
でフランジ部77に揺動可能に取付けられている。クラ
ッチ爪80は先細で、先端が円弧状凸面82に形成され
ている。この円弧状凸面82に対応してクラッチ本体7
5の内周面には内歯82aが円周等配されている(図で
は12個等配)。前記クラッチ爪取付凹部79の内側に
はスプリング83を挿入する穴が設けられ、この穴に嵌
挿されたスプリング83により常時クラッチ爪80を外
向き(内歯の方向)に付勢し、クラッチ本体75の内歯
82aに向って押している。
【0029】この構成であるから、動力軸17が通常図
9の矢印aの方向に回転しているときは、クラッチ爪8
0はスプリング83で常に外に向って押されているので
内歯82aと噛合い、フランジ部77、クラッチ本体7
5、下部軸17aへと回転は伝へられる。しかし、もし
も矢印b方向に逆転すると、スプリング83で外に向っ
て押されているクラッチ爪80の円弧状凸面82が内歯
82a上を滑り、空転するので、下部軸17aへ回転動
力は伝へられない。したがって動力軸17の逆転は阻止
され、下部軸17a以下の機器を保護することができ
る。
【0030】
【効果】
(1)風力発電機の羽根軸2を遠心力と関連させたの
で、風車の回転によって生じる風速(遠心力)に応じ、
適正なピッチ角に微少制御することができる。 (2)鉄塔下部で羽根ピッチ変換用ロッド18をパワ−
シリンダ等の駆動手段で引張ることにより、台風等の非
常時に地上で大巾に羽根ピッチを制御でき、安全風車を
提供できる。 (3)芯軸35の横方向運動を羽根軸2の軸方向運動に
変換する機構において、円錐体36とロ−ラ付ア−ム3
9及び球状頭部46を備えたスプライン軸48の関係で
伝達できるようにしたので、極めてスム−ズに大巾調整
できるようになった。 (4)羽根ピッチ変更用ロッド18の縦方向運動を芯軸
35の横方向運動に変えるのに、円錐体55とロ−ラ5
7の係合で行うので、これ又極めてスム−ズ且つ正確に
ピッチ変更動作を伝へることができる。 (5)上記円錐体55をスライド軸64で案内するよう
にしたので、回転することなく、スム−ズに上下できる
円錐体55のスム−ズな移動が可能である。 (6)ア−ム39の先端に設けたロ−ラ40を隣り合う
ア−ム39間に掛け渡したコイルばね45で押圧するよ
うにしたので、ガタなく正確に伝達することができ、か
つ芯軸35を常時後方に付勢しておくことができ、羽根
ピッチ変更用ロッド18の運動を芯軸35に伝へる円錐
体55のガイド溝58に密接させておくことができ、作
動の円滑化を図ることができる。 (7)鉄塔内にあって、前記ヘッド軸と連結された動力
軸の下部に逆負荷防止クラッチを設けたので、万が一羽
根軸が逆転しても、動力軸17から発電機74等への回
転を逃がし、下部の機器の安全を守ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鉄塔上部の詳細断面図。
【図2】芯軸の作動を羽根軸に伝える機構。
【図3】ア−ム及びその関連部材を示す。
【図4】スプライン軸の詳細構造。
【図5】羽根ピッチ変更用ロッドの作動を芯軸に伝へる
機構。
【図6】円錐体の詳細を示す。
【図7】鉄塔の全体図。
【図8】鉄塔下部の拡大図。
【図9】逆負荷防止クラッチの詳細図。
【図10】本発明に係る羽根取付部の構成を示す。
【図11】羽根軸の詳細図で、(a)は側面図、(b)はフ
ランジの正面図、(c)は雌ねじブロックの断面図。
【図12】本発明の風車及びこれを支持する鉄塔を示
す。
【図13】図12の右側面図。
【符号の説明】
1 羽根 2 羽根軸 3 フランジ部 4 雄ねじ部 5 細径ねじ部 6 雌ねじブロック 6a 雌ねじ部 7 保持筒体 8 ハブケ−ス 9 ばね 10 スプリング受 11 スラスト軸受 12 ナット 13 パイプ 14 方向舵 15 鉄塔 15a 上部柱 15b 中間柱 15c 下段柱 16 基台 16a 起伏軸 16b 塔部ヘッド 17 動力軸 18 羽根ピッチ変更
用ロッド 18a 手動ハンドル 19 鉄塔起伏用レバ
− 20 油圧シリンダ 21 ヘッド軸 22,23 傘歯車 24 ギヤケ−ス 25 方向舵取付部 26 ヘッドボス 27 歯車 28,29 平歯車 30 カバ− 31 ねじ 32 ケ−シング 33 軸受 34 カバ− 35 芯軸 36 円錐体 37 軸受 38 ねじ 39 ア−ム 40 ロ−ラ 41 ピン 42 ベ−ス板 43 ブラケット 44 突出片 45 コイルばね 46 球状頭部 47 軸部 48 スプライン軸 48a スプライン部 48b ねじ部 49 傘歯車 50 ピン穴 51 傘歯車 52 ギヤブロック 53 ピストン 54 歯車軸 54a 歯車 54b 歯車 55 円錐体 56 コッタ−ピン 57 ロ−ラ 58 ロ−ラガイド溝 59 周溝 60 円錐体保持板 61 内周溝 62 コッタピン穴 63 ボルト 64 スライド軸 65 ガイドバ− 66 パワ−シリンダ 67 レバ− 68 ブラケット 69 モ−タ 70 逆負荷回転防止クラッチ 71 ブレ−キ兼フラ
イホイ−ル 72 回転動力切断クラッチ 73 増速機 74 発電機 75 クラッチ本体 76 カバ− 77 フランジ部 78a,78b 軸受 79 爪取付凹部 80 クラッチ爪 81 ねじ 82 円弧状凸面 82a 内歯 83 スプリング

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄塔(15)と、該鉄塔上部の塔部ヘッド(1
    6b)のヘッドボス(26)に水平支持され複数の羽根(1)を
    備えたハブケ−ス(8)を先端に取付けたヘッド軸(21)
    と、ヘッドボス(26)に取付けられた方向舵(14)とからな
    り、前記羽根(1)は風速に応じてピッチを自動調整可能
    なピッチ微調整機構及び非常用ピッチ強制調節機構とを
    有し、 前記ピッチ微調整機構は、一端に羽根(1)を固着するフ
    ランジ部(3)を、中間部に雄ねじ部(4)を、そして他端
    に半球状頭部(46)を備えた軸部(47)を嵌挿したスプライ
    ン軸(48)を具えた羽根軸(2)と、羽根軸(2)の雄ねじ部
    (4)と螺合する雌ねじ部(6a)を備えた雌ねじブロック
    (6)と、雌ねじブロック(6)を保持する複数の保持筒体
    (7)とをそなえたハブケ−ス(8)と、雌ねじブロック
    (6)と保持筒体(7)との間に介在させたばね(9)と、該
    ばね(9)を押圧保持するスプリング受(10)及びスラスト
    軸受(11)とからなり、羽根(1)の受ける遠心力に応じて
    前記雌ねじブロック(6)の雌ねじ部(6a)に対し雄ねじ部
    (4)を介し羽根軸(2)を回動させ羽根(1)のピッチ角を
    微調節するようにし、 前記ピッチ強制調節機構は、鉄塔(15)の基部に設けたパ
    ワ−シリンダ(66)等の駆動手段と連動する鉄塔(15)内に
    立設した羽根ピッチ変更用ロッド(18)と、該ロッド(18)
    の上端にあってロッド(18)の縦方向運動を芯軸(35)の横
    方向運動に変換する機構と、芯軸(35)の横方向運動をこ
    れと直交する羽根軸(2)の軸方向運動に変換する機構と
    からなる風力発電用風車。
  2. 【請求項2】 前記強制調節機構を構成する羽根ピッチ
    変更用ロッド(18)の縦方向運動を芯軸(35)の横方向運動
    に変換する機構が、羽根ピッチ変更用ロッド(18)の上端
    にコッタ−ピン(56)を介し連結され、ギヤケ−ス(24)の
    歯車軸(54)に対し上下に摺動可能な円錐体(55)と、円錐
    体(55)の円錐部に設けたロ−ラガイド溝(58)と常時接触
    する芯軸(35)の端に設けたロ−ラ(57)とからなることを
    特徴とする請求項1の風力発電用風車。
  3. 【請求項3】 前記円錐体(55)が歯車軸(54)にスライド
    可能に取付けた円錐体保持板(60)の下部に取付けられ、
    かつ円錐体(55)はヘッドボス(26)のカバ−(30)に固設し
    たスライド軸(64)で案内されて上下動するようにした請
    求項2の風力発電用風車。
  4. 【請求項4】 芯軸(35)の横方向運動を羽根軸(2)の軸
    方向運動に変換する機構が、前記芯軸(35)の端に回転可
    能に取付けた円錐体(36)を備え、該円錐体(36)の円錐面
    に、常時ハブケ−ス(8)側に取付けたベ−ス板(42)に等
    配設置したア−ム(39)の先端のロ−ラ(40)を接触させ、
    かつ前記ア−ム(39)の背部に前記スプライン軸(48)の端
    に嵌挿した軸部(47)先端の球状頭部(46)を接触させたこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2の風力発電用風
    車。
  5. 【請求項5】 ア−ム(39)の両側に突出片(44)を設け、
    互に隣り合う突出片(44)間にコイルばね(45)を掛け渡
    し、ア−ム先端のロ−ラ(40)を常に円錐体(36)に密接さ
    せた請求項4の風力発電用風車。
  6. 【請求項6】 鉄塔(15)内にあって、前記ヘッド軸(21)
    と連結された動力軸(17)の下部に逆負荷回転防止クラッ
    チ(70)を設けた請求項1,請求項2,請求項3,請求項
    4又は請求項5の風力発電用風車。
  7. 【請求項7】 逆負荷回転防止クラッチ(70)がクラッチ
    本体(75)とこれを覆うカバ−(76)で構成されるクラッチ
    ボックスを有し、該クラッチボックス内に動力軸(17)の
    下端の大径のフランジ部(77)が収容され、フランジ部(7
    7)の上面にはクラッチ爪取付凹部(79)が直径上に対向し
    て2個所設けられ、この凹部(79)上にクラッチ爪(80)が
    揺動可能に取付けられ、クラッチ爪(80)は先端が円弧状
    凸面(82)に形成され、この円弧状凸面(82)に対応してク
    ラッチ本体(75)の内周面に内歯(82a)が円周等配され、
    さらにクラッチ爪取付凹部(79)の内側にはスプリング(8
    3)を挿入する穴が設けられ、この穴に嵌挿されたスプリ
    ング(83)により常時クラッチ爪(80)を内歯の方向に付勢
    するようにした請求項6の風力発電用風車。
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