JPH09165205A - 高純度酸素の製造方法 - Google Patents

高純度酸素の製造方法

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JPH09165205A
JPH09165205A JP7347740A JP34774095A JPH09165205A JP H09165205 A JPH09165205 A JP H09165205A JP 7347740 A JP7347740 A JP 7347740A JP 34774095 A JP34774095 A JP 34774095A JP H09165205 A JPH09165205 A JP H09165205A
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JP
Japan
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oxygen
argon
purity
adsorption
gas
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JP7347740A
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English (en)
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Katsuhiko Tsukada
勝彦 塚田
Yoshitomi Yamashita
良富 山下
Toshiaki Oonishi
敏晶 大西
Yasuo Hirai
靖夫 平井
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KYODO SANSO
KYODO SANSO KK
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KYODO SANSO
KYODO SANSO KK
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    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
    • Y02C20/00Capture or disposal of greenhouse gases
    • Y02C20/20Capture or disposal of greenhouse gases of methane

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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Separation By Low-Temperature Treatments (AREA)
  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気分離装置の上部精留塔下部から生産され
る酸素ガスを原料ガスとして用い、二段階の吸脱着法を
用いて純度99.9999%以上の高純度酸素を製造す
る。 【解決手段】 空気分離装置1の上部精留塔2下部から
生産される酸素ガスを原料ガスとして用いた二段階の吸
着法による高純度酸素の製造方法において、合成ゼオラ
イトを吸着材とする圧力変動式吸脱着装置5により原料
ガス中の窒素、メタン、クリプトン、キセノン、二酸化
炭素を除去する前処理工程と、細孔径4Å程度の合成ゼ
オライトを吸着材とする−160℃以下の温度変動式吸
脱着装置17によってアルゴンを除去する精製工程とか
らなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気分離装置の
上部精留塔下部から生産されるアルゴン、窒素、メタ
ン、クリプトン、キセノン、二酸化炭素等を含む酸素ガ
スを原料とする高純度酸素の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】酸素は、空気中に約21%含まれてお
り、その用途で最も多いのは金属精錬用で、そのほかに
は燃焼富化用、医療吸入用、合成空気用、液化酸素とし
てロケットの酸化剤として用いられている。また、酸素
は、半導体製造分野でプラズマ用ガスに利用されてお
り、この場合は純度99.9999%以上の高純度の酸
素が要求されている。
【0003】高純度酸素の公知の製造方法としては、空
気分離装置の上部精留塔下部で生産された酸素ガスを原
料として、二段階の精留法で製造するのが一般的であ
る。すなわち、二段階の精留法では、1段目の精留操作
で原料酸素ガス中の高沸点成分であるメタン、クリプト
ン、キセノン、二酸化炭素を除去し、2段目の精留操作
で低沸点成分であるアルゴン、窒素を除去することによ
って、高純度酸素を得ている。
【0004】一方、吸着法を用いた酸素の製造方法とし
ては、空気を原料として第1次の圧力変動式吸着装置に
よって純度95%程度の酸素ガスとなし、得られた酸素
ガスを原料として用い、極性を有する吸着材(例えば合
成ゼオライト)を用いた第2次の圧力変動式吸着装置に
よって酸素とアルゴンを分離し、純度96〜99%の酸
素を製造する方法(特開平2−26609号公報)、空
気を原料として圧力変動式吸着装置によって純度95%
程度の酸素ガスとなし、モレキュラーシーブ5Aを吸着
材とする低温(−40〜−70℃)圧力変動式吸着装置
によってアルゴンを分離し、高純度酸素を製造する方法
(特開昭62−235201号公報)等が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記二段階の精留法に
よる高純度酸素の製造では、半導体製造分野で要求され
ている純度99.9999%以上の高純度酸素の製造が
可能であるが、液化点まで冷却する必要があるため、設
備が複雑化、大型化するという欠点を有している。
【0006】また、上記特開平2−26609号公報、
特開昭62−235201号公報に開示の方法は、吸着
法を用いることによって装置の小型化は達成できるが、
得られた高純度酸素の純度は99%程度であり、半導体
製造分野で要求されている品質に達しないという欠点を
有している。
【0007】この発明の目的は、上記従来技術の欠点を
解消し、空気分離装置の上部精留塔下部から生産される
酸素ガスを原料ガスとして用い、二段階の吸脱着法を用
いて不純物としてのアルゴン、窒素、メタン、クリプト
ン、キセノン、二酸化炭素等を除去し、純度99.99
99%以上の高純度酸素を製造できる高純度酸素の製造
方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意試験研究を重ねた。その結果、空気分
離装置の上部精留塔下部から生産される酸素ガスを原料
ガスとして用い、圧力変動式吸脱着装置を用いて原料ガ
ス中の窒素、メタン、クリプトン、キセノン、二酸化炭
素を除去したのち、細孔径4Å程度の合成ゼオライトを
吸着材とする−160℃以下の温度変動式吸脱着装置を
用いてアルゴンを分離することによって、純度99.9
999%以上の高純度酸素を製造できることを究明し、
この発明に到達した。
【0009】すなわちこの発明は、空気分離装置の上部
精留塔下部から生産される酸素ガスを原料ガスとして用
いた二段階の吸着法による高純度酸素の製造方法におい
て、合成ゼオライトを吸着材とする圧力変動式吸脱着装
置により原料ガス中の窒素、メタン、クリプトン、キセ
ノン、二酸化炭素を除去する前処理工程と、細孔径4Å
程度の合成ゼオライトを吸着材とする−160℃以下の
温度変動式吸脱着装置によってアルゴンを除去する精製
工程とからなることを特徴とする高純度酸素の製造方法
である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の詳細を図1に基
づいて説明する。図1はこの発明の高純度酸素の製造方
法の一例を示す系統図である。図1において、1は上部
精留塔2と下部精留塔3からなる空気分離装置の精留
塔、4は精留塔1の上部精留塔2の下部からの酸素ガス
を昇圧する酸素圧縮機である。5は合成ゼオライト(好
ましくはCaA型)が吸着材として充填された前処理塔
で、吸着、再生工程で操業する。酸素圧縮機4で昇圧さ
れた酸素ガスの一部は、原料ガスとして減圧弁6、流量
調整弁7、切替弁8を介して前処理塔5に導入され、原
料ガス中の窒素、メタン、クリプトン、キセノン、二酸
化炭素が吸着除去される。
【0011】9は圧力調整弁10、切替弁11を介して
導入された前処理塔5で窒素、メタン、クリプトン、キ
セノン、二酸化炭素が除去されたアルゴンを含む精製ガ
スを一時貯蔵する精製ガスタンク。12は前処理塔5で
吸着された窒素、メタン、クリプトン、キセノン、二酸
化炭素を脱着するための切替弁、13は前処理塔5と切
替弁14を介して接続された真空ポンプで、前処理塔5
を減圧し、合成ゼオライトに吸着された窒素、メタン、
クリプトン、キセノン、二酸化炭素を脱着させて大気放
出する。
【0012】15は液面調整弁16を介して液体窒素が
冷却剤として充填された断熱槽、17は断熱槽15に浸
漬された細孔径4Å程度の合成ゼオライトが充填された
アルゴン除去塔で、吸着、パージ、回収・再生工程で操
業する。アルゴン除去塔17には、精製ガスタンク9か
ら切替弁18、流量調整弁19を介してアルゴンを含む
精製ガスが導入される。20はアルゴン除去塔17で吸
着されずに通過するアルゴンリッチガスを系外へ導出す
るための切替弁で、圧力調整弁21を介して前記真空ポ
ンプ13に接続されている。22は製品タンク23から
高純度酸素ガスの一部(製品酸素ガス量の約30%)を
アルゴン除去塔17内へパージのために導入するための
切替弁である。24、25はアルゴン除去塔17内パー
ジ終了後、昇温(例えば−196℃から−70℃以上)
によって生じる脱着高純度酸素ガスを製品ガス圧縮機2
6により昇圧して製品タンク23に回収するための切替
弁である。なお、27は断熱槽15内に乾燥空気を導入
するための切替弁である。
【0013】前処理塔5は、吸着、再生工程で操業され
ており、例えば、吸着工程では、切替弁8、11が開放
され、圧力調整弁10は最初は閉止しているが所定圧
(圧力9kg/cm2・G)になると開放し、切替弁1
2、14が閉止しており、酸素圧縮機4で約20kg/
cm2・Gに昇圧された酸素ガスの一部は、減圧弁6で
9.5kg/cm2・Gに減圧されたのち、流量調整弁
7を介して導入され、圧力9kg/cm2・G、温度常
温の吸着条件で、窒素、メタン、クリプトン、キセノ
ン、二酸化炭素が吸着除去され、アルゴンを含む精製ガ
スは精製ガスタンク9に一時貯蔵される。次に再生工程
では、吸着工程終了後切替弁8、11が閉止され、切替
弁14を開放して真空ポンプ13を起動し、前処理塔5
内を減圧することによって、合成ゼオライトに吸着され
ていた不純物である窒素、メタン、クリプトン、キセノ
ン、二酸化炭素を脱着させて大気放出し、前処理塔5内
の合成ゼオライトを再生する。なお、圧力9kg/cm
2・Gから大気圧程度までの減圧時に生じる脱着ガス
は、酸素圧縮機4の吸入ラインに戻入すれば酸素の収率
向上が期待できる。
【0014】断熱槽15に浸漬された細孔径4Å程度の
合成ゼオライトが充填されたアルゴン除去塔17は、吸
着、パージ、回収・再生工程で操業されており、例え
ば、吸着工程では、切替弁18、20が開放され、圧力
調整弁21は最初は閉止しているが所定圧(100To
rr程度)になると開放し、切替弁22、24、25は
閉止しており、精製ガスタンク9から導入されたアルゴ
ンを含む精製ガスは、圧力100Torr程度、温度−
160℃以下、例えば−196℃の吸着条件で、酸素を
細孔径4Å程度の合成ゼオライトに吸着させ、アルゴン
リッチガスを真空ポンプ13を起動して系外へ放出す
る。
【0015】次にパージ工程では、吸着工程終了後切替
弁18が閉止され、切替弁22を開放してアルゴン除去
塔17内に残存するアルゴンを、製品タンク23から製
品酸素ガスの一部(約30%)を用いてパージする。パ
ージに伴って生じる出口ガスは、真空ポンプ13を起動
して系外へ放出する。なお、吸着工程で生じるアルゴン
リッチガスは、酸素圧縮機4の吸入ラインに戻入し、パ
ージ工程で生じる出口ガスは、精製ガスタンク9に戻入
すれば、酸素の収率向上が期待できる。
【0016】回収・再生工程では、パージ工程終了後、
切替弁20、22を閉止し、断熱槽15内に切替弁27
を開放して乾燥空気を導入し、アルゴン除去塔17内の
温度を−70℃以上に上昇させる。その後切替弁24、
25を開放して製品ガス圧縮機26を起動し、アルゴン
除去塔17内を大気圧程度まで減圧し、脱着された高純
度酸素ガスを製品タンク23に回収する。上記の操作を
順次繰り返すことによって、純度99.9999%以上
の高純度酸素を得ることができる。
【0017】なお、前記説明においては、前処理塔5お
よびアルゴン除去塔17が1塔のバッチ方式を使用した
が、これに限定されるものではなく、それぞれ前処理塔
5を2塔、アルゴン除去塔17を3塔として連続切替え
することによって、純度99.9999%以上の高純度
酸素ガスを連続製造することができることは云うまでも
ない。
【0018】この発明において温度変動式吸着法のアル
ゴン除去塔17における吸着温度を−160℃以下とし
たのは、これ以上の温度では酸素ガスと共にアルゴンも
吸着され、アルゴンを完全に分離して純度99.999
9%以上の高純度酸素ガスを製造することができないた
めである。また、アルゴン除去塔17における脱着温度
を−70℃以上としたのは、−70℃以下では酸素が十
分に脱着できず、細孔径4Å程度の合成ゼオライトの再
生が不十分となるからである。
【0019】
【実施例】空気分離装置の上部精留塔下部からのアルゴ
ン400ppm以下、窒素10ppm以下、メタン10
ppm以下、クリプトン5ppm以下、キセノン0.5
ppm以下、二酸化炭素10ppm以下を含有する酸素
ガスを、図1に示す酸素圧縮機4で約20kg/cm2
・Gに昇圧したのち、減圧弁6で9.5kg/cm2
Gに減圧してCaA型合成ゼオライトを吸着材として充
填した直径20mm、長さ2000mmの前処理塔5に
導入し、吸着圧力9kg/cm2・G、温度常温の吸着
条件で酸素ガス中の窒素、メタン、クリプトン、キセノ
ン、二酸化炭素を吸着除去した。前処理塔5の頂部から
のアルゴン400ppmを含む精製ガスは、精製ガスタ
ンク9に一時貯蔵した。吸着完了後、前処理塔5内を真
空ポンプ13で10Torr以下に減圧し、吸着されて
いた窒素、メタン、クリプトン、キセノン、二酸化炭素
を脱着させて大気中に放出し、前処理塔5内の合成ゼオ
ライトを再生した。
【0020】精製ガスタンク9のアルゴン400ppm
を含む精製ガスは、液体窒素が冷却剤として充填された
断熱槽15に浸漬された細孔径4Å程度の合成ゼオライ
トを吸着材として充填した直径200mm、長さ600
mmのアルゴン除去塔17に導入し、吸着圧力100T
orr、温度−196℃の吸着条件で精製ガスから酸素
を吸着させ、吸着されずに流出するアルゴン約2500
ppmを含むアルゴンリッチガスを、真空ポンプ13で
系外に放出した。吸着終了後、アルゴン除去塔17内に
残存するアルゴンを、製品タンク23から純度99.9
999%以上の製品酸素ガスの一部(製品酸素ガスの3
0%)を導入してパージし、パージに伴って生じた出口
ガスは、真空ポンプ13で系外に放出した。パージ終了
後、断熱槽15に乾燥空気を導入して、アルゴン除去塔
17内の温度を−60℃に上昇させ、製品ガス圧縮機2
6を起動してアルゴン除去塔17内を大気圧まで減圧
し、アルゴン除去塔17内の高純度酸素を製品タンク2
3に回収した。この回収された高純度酸素は、純度9
9.9999%以上であった。
【0021】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明方法によれ
ば、空気分離装置の上部精留塔下部からの酸素ガスを原
料として用い、小型化された圧力変動式吸脱着装置によ
ってアルゴン以外の不純物を除去したのち、細孔径4Å
程度の合成ゼオライトを吸着材とする−160℃以下の
温度変動式吸脱着装置によりアルゴンを分離することに
よって、半導体製造分野で要求される純度も99.99
99%以上の高純度酸素ガスを、安価に製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の高純度酸素の製造方法の一例を示す
系統図である。
【符号の説明】
1 精留塔 2 上部精留塔 3 下部精留塔 4 酸素圧縮機 5 前処理塔 6 減圧弁 7、19 流量調整弁 8、11、12、14、18、20、22、24、2
5、27 切替弁 9 精製ガスタンク 10、21 圧力調整弁 13 真空ポンプ 15 断熱槽 16 液面調整弁 17 アルゴン除去塔 23 製品タンク 26 製品ガス圧縮機
フロントページの続き (72)発明者 平井 靖夫 和歌山県和歌山市湊1850番地 共同酸素株 式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気分離装置の上部精留塔下部から生産
    される酸素ガスを原料ガスとして用いた二段階の吸着法
    による高純度酸素の製造方法において、合成ゼオライト
    を吸着材とする圧力変動式吸脱着装置により原料ガス中
    の窒素、メタン、クリプトン、キセノン、二酸化炭素を
    除去する前処理工程と、細孔径4Å程度の合成ゼオライ
    トを吸着材とする−160℃以下の温度変動式吸脱着装
    置によってアルゴンを除去する精製工程とからなること
    を特徴とする高純度酸素の製造方法。
JP7347740A 1995-12-15 1995-12-15 高純度酸素の製造方法 Withdrawn JPH09165205A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007119326A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Kanto Gakuin ノンアルゴン高濃度酸素精製装置
CN106132508A (zh) * 2014-02-04 2016-11-16 林德股份公司 制备和纯化合成气体的方法

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JP2007119326A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Kanto Gakuin ノンアルゴン高濃度酸素精製装置
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Effective date: 20030304