JPH09165069A - 配電用避雷器の梱包構造 - Google Patents

配電用避雷器の梱包構造

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JPH09165069A
JPH09165069A JP32578395A JP32578395A JPH09165069A JP H09165069 A JPH09165069 A JP H09165069A JP 32578395 A JP32578395 A JP 32578395A JP 32578395 A JP32578395 A JP 32578395A JP H09165069 A JPH09165069 A JP H09165069A
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JP
Japan
Prior art keywords
packaging
box
lightning arrester
arresters
moisture
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Pending
Application number
JP32578395A
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English (en)
Inventor
Kazunori Tabata
和範 田端
Michio Haga
道雄 芳賀
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】開放構造の内蔵形避雷器等の配電用避雷器を防
湿状態で梱包すると共に、その梱包及び開梱時の作業効
率の向上とコスト低減とを共に図る。 【解決手段】配電用避雷器14を収容する梱包箱11の
全内面と全外面の少なくとも一方に樹脂コーティング1
2を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防湿梱包を必要と
する配電用避雷器を梱包する梱包構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に配電用避雷器は、電柱に直接外付
けされ装柱されるため気密構造を採用する一般形避雷器
と、変圧器等の保護機器内に直接収納する内蔵形避雷器
の2つに大別される。さらに現在の変圧器内蔵形は変圧
器内の絶縁油の絶縁性能や冷却性能を活用するため、開
放構造を採用している。また、内蔵形避雷器は、コンパ
クト設計により、一般形避雷器に比べ、大幅に小形軽量
化されている。
【0003】そして、この種の避雷器はその避雷器メー
カで梱包されてから配電用機器メーカへ直接納入され
る。しかし、配電用避雷器の内部要素として使用される
酸化亜鉛素子は、吸湿すると、その電気特性が変化する
ことが知られており、避雷器の電気特性を安定に保つた
めには、避雷器を気密構造とすることが必要である。ま
た、避雷器取付時には、取付現場にて梱包箱より開梱さ
れ、装柱される。そこで、従来、避雷器メーカでは避雷
器を3相分毎に1箱にまとめて梱包して直接配電用機器
メーカに納入するのが通常である。
【0004】また、機器内蔵形避雷器とりわけ、変圧器
内蔵形避雷器は変圧器絶縁油の絶縁性能や冷却性能を利
用するため、開放形構造を採用しており、避雷器の電気
特性を安定に保つために、図2に示すように避雷器メー
カでは避雷器1を防湿状態で梱包している。つまり、図
2(A)に示すように避雷器1を1相毎にシール材料の
バリア袋2内に収容し、このバリア袋2内に、避雷器1
の組立時に付着する微量な水分を除去するための吸湿剤
3(シリカゲル)を収容して、バリア袋2の開口端4を
気密にシールしている。
【0005】次にこのように包装した例えば20台の避
雷器1を図2(B)に示すように梱包箱5内に収容して
いる。梱包箱5はその内部を例えば段ボール製等の格子
状に組付けられた仕切板6により例えば4行5列(4×
5=20)の収容部7に仕切り、図2(C)に示すよう
に仕切板6の図中上下端と、梱包箱5の内底面と蓋5a
の内面との間に、例えば発泡スチロール製等のクッショ
ン板8a,8bを介在させ、各収容部7内に包装した避
雷器1をそれぞれ収容するようになっている。そして、
図2(D)に示すように梱包箱5の蓋5aを閉じて、そ
の一対の開口端どうしを粘着テープ9により固着して密
閉し、このテープ9に直交するように帯状のバンド10
を梱包箱5の外面に巻き掛けて梱包している。梱包箱5
の一外面にはその収容物等を表示する表示部11があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の配電用避雷器の梱包構造では、このように梱
包された避雷器1を例えば変圧器等へ組付る時には、梱
包箱5を開梱してからバリア袋2等のシール材料を個々
に開封して各避雷器1をそれぞれ取出す必要がある。し
かも、これら避雷器1の開封後には、バリア袋2等のシ
ール材、吸湿剤3、梱包箱5等の梱包材が不要となり廃
棄してしまうので、その製作ないし購入費用と廃棄処分
の費用や組立及び保管スペースを多くとるなど経済効率
が悪いという課題がある。
【0007】また、避雷器1の品質維持の観点から、組
立・梱包時にはシール材のバリア袋2内に避雷器1と吸
湿剤3とをそれぞれ収容して密封しているうえに、この
密封状態を確認するため、避雷器1を試験器にて1相毎
に気密状態を確認してから、最後に梱包箱5内へ収納し
ている。
【0008】このため、梱包箱5自体を防湿構造にする
ことにより、避雷器1個々をバリア袋2により密封して
いる工程を削減し、作業効率の向上をはかることが必要
であった。
【0009】そこで本発明の目的は、開放構造の内蔵形
避雷器等の配電用避雷器を防湿状態で梱包すると共に、
その梱包及び開梱時の作業効率の向上とコスト低減とを
共に図ることができる配電用避雷器の梱包構造を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
配電用避雷器を収容する防湿処理を施した梱包箱を具備
している。
【0011】したがってこの発明によれば、開放構造の
変圧器内蔵形等の配電用避雷器を収容する梱包箱自体
に、防湿処理を施しているので、配電用避雷器自体をバ
リア袋等の防湿用シール材により個々に密封し、かつ防
湿剤を封入する必要がない。
【0012】このために、シール材による配電用避雷器
の密封作業とそのシール材及び防湿剤とを共に省略する
ことができるので、配電用避雷器の梱包作業の効率向上
とコスト低減とを共に図ることができる。また、梱包箱
自体を通い箱として複数回使用できるので、さらにラン
ニングコストを低減することができる。
【0013】そして、この梱包箱の防湿処理は次の請求
項2〜4のいずれかの発明のように施こされる。
【0014】つまり請求項2の発明は、梱包箱の全面に
樹脂コーティングを施している。
【0015】請求項3の発明は、梱包箱の内、外面の少
なくとも一方に防湿処理を施している。
【0016】請求項4の発明は、梱包箱をポリエチレン
やビニリデン等の気密性のある材料により構成してい
る。
【0017】そして、請求項5記載の発明は、請求項1
〜4のいずれか1項記載の発明であって、さらに、複数
の配電用避雷器がそれぞれ出入自在に収容して緩衝自在
に保持固定する収容孔をそれぞれ穿設し、梱包箱内に出
入自在に収容される保持部材を具備している。
【0018】したがってこの発明によれば、複数の配電
用避雷器を保持部材の各収容孔内に挿入し、この保持部
材を梱包箱内に収容することにより、複数の配電用避雷
器を防湿処理を施した1つの梱包箱内に収容することが
できるうえに、保持部材により梱包箱内で緩衝自在に保
持し、固定することができるので、避雷器の損傷を防止
できる。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれか1項記載の発明であって、防湿処理を施した複数
の梱包箱を収容するコンテナボックス自体に、さらに防
水処理を施している。
【0020】したがってこの発明によれば、配電用避雷
器を梱包箱とコンテナボックスとにより2重に防湿する
ことができるので、コンテナ輸送時の防湿性をさらに向
上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
(A)〜(C)に基づいて説明する。
【0022】図1(A)は本発明の一実施形態に係る配
電用避雷器の梱包構造の梱包箱11の縦断面図であり、
梱包箱11は、その有底円筒状の箱本体11aと、その
開口端に、防湿自在かつ着脱自在に装着される蓋体11
bとを有し、この箱本体11aと蓋体11bの基材の全
内面、並びに全外面の少なくとも一方に樹脂コーティン
グ12を施して防湿性と気密性とを高めており、使い捨
てではない通い箱に構成されている。なお、箱本体11
aと蓋体11bの基材自体をポリエチレンやビニリデン
等の気密性のある材料により構成してもよい。
【0023】そして、箱本体11a内には、図1
(B),C)に示すように、箱本体11aの内面形状に
適合する円盤状の保持部材13を出入自在に嵌入してい
る。
【0024】保持部材13は例えばポリエチレンフォー
ム材等の弾性を有する型成形品により、円盤状の保持部
材本体13aと、その軸方向上下端に同心状に配設され
る蓋マット13bおよび底マット13cとを構成してい
る。保持部材13の素材は破損等によりかすが出易い
と、そのかすが配電用避雷器内に、その碍管の孔等から
侵入して避雷器性能を低下させる懸念があるので、かす
の出にくいものが好ましい。
【0025】保持部材本体13aは開放形構造の変圧器
内蔵形等の配電用避雷器14の本体部を出入自在に収容
させる複数の収容孔13dを軸方向に貫通するように穿
設している。また、蓋マット13bと底マット13cの
各内面には各収容孔13dに対応して避雷器14の上端
部と下端部とを出入自在にそれぞれ嵌入せしめて緩衝自
在に挾持する凹部13e,13fをそれぞれ形成し、こ
れら凹部13e,13fと各収容孔13dとにより各避
雷器14を緩衝的に保持し固定するようになっている。
【0026】したがって本実施形態によれば、防湿性と
気密性のある梱包箱11内に内蔵されている保持部材本
体13aの各収容孔13d内に、例えば開放形構造の複
数の内蔵形避雷器14をそれぞれ収容してから、蓋マッ
ト13bを箱本体11a内に収容し、さらに蓋体11b
を取付けることにより、複数の避雷器14を防湿状態で
緩衝自在に梱包することができる。
【0027】つまり、本実施形態によれば、梱包箱11
自体に防湿処理を施しているので、従来例のように複数
の避雷器14をバリア袋2(図2参照)等のシール袋内
に1個ずつ収容し、その内部に吸湿剤3をそれぞれ収容
して密封4する等の工程を省略しても避雷器14を梱包
箱11内に収容することにより防湿することができる。
このために、避雷器14の梱包作業の効率を向上させる
ことができる。
【0028】また、これらのバリア袋2や吸湿剤3を削
減することができるうえに、梱包箱11自体を防湿性と
気密性のある通い箱に構成しているので、これら梱包箱
11、バリア袋2や吸湿剤3等を廃棄する必要がない。
このために、その廃棄費用と梱包資材の節約とを共に図
ることができ、梱包のランニングコストを低減すること
ができる。
【0029】さらに、避雷器14を個々にバリア袋2等
のシール材により密封していないので、梱包箱11の開
梱時の作業性を向上させることができる。
【0030】そして、このように構成される梱包箱11
の複数をさらに収容する図示しない輸送用のコンテナボ
ックス自体を防湿構造に構成することにより、避雷器1
4を梱包箱11とコンテナボックスとにより2重に防湿
することができるので、その輸送時の防湿性を一段と高
めることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本願の請求項1記載
の発明は、配電用避雷器を収容する防湿処理を施した梱
包箱を具備している。
【0032】したがってこの発明によれば、開放構造の
変圧器内蔵形等の配電用避雷器を収容する梱包箱自体
に、防湿処理を施しているので、配電用避雷器自体をバ
リア袋等の防湿用シール材により個々に密封し、かつ防
湿剤を封入する必要がない。
【0033】このために、シール材による配電用避雷器
の密封作業とそのシール材及び防湿剤とを共に省略する
ことができるので、配電用避雷器の梱包作業の効率向上
とコスト低減とを共に図ることができる。また、梱包箱
自体を通い箱として複数回使用できるので、さらにラン
ニングコストを低減することができる。
【0034】そして、この梱包箱の防湿処理は次の請求
項2〜4のいずれかの発明のように施こされる。
【0035】つまり請求項2の発明は、梱包箱の全面に
樹脂コーティングを施している。
【0036】請求項3の発明は、梱包箱の内、外面の少
なくとも一方に防湿処理を施している。
【0037】請求項4の発明は、梱包箱をポリエチレン
やビニリデン等の気密性のある材料により構成してい
る。
【0038】そして、請求項5記載の発明は、請求項1
〜4のいずれか1項記載の発明であって、さらに、複数
の配電用避雷器がそれぞれ出入自在に収容して緩衝自在
に保持固定する収容孔をそれぞれ穿設し、梱包箱内に出
入自在に収容される保持部材を具備している。
【0039】したがってこの発明によれば、複数の配電
用避雷器を保持部材の各収容孔内に挿入し、この保持部
材を梱包箱内に収容することにより、複数の配電用避雷
器を防湿処理を施した1つの梱包箱内に収容することが
できるうえに、保持部材により梱包箱内で緩衝自在に保
持し、固定することができるので、避雷器の損傷を防止
することができる。
【0040】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれか1項記載の発明であって、防湿処理を施した複数
の梱包箱を収容するコンテナボックス自体に、さらに防
水処理を施している。
【0041】したがってこの発明によれば、配電用避雷
器を梱包箱とコンテナボックスとにより2重に防湿する
ことができるので、コンテナ輸送時の防湿性を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一実施形態に係る配電用避雷
器の梱包構造の梱包箱の縦断面図、(B)は同(A)で
示す梱包箱内に収容する保持部材の断面図、(C)は同
(B)で示す保持部材本体の斜視図。
【図2】(A)は従来の開放構造の配電用避雷器をバリ
ア袋内に密封した状態の正面図、(B)は同(A)で示
すバリア袋内に密封された複数の配電用避雷器を収容し
ている従来の梱包箱の平断面図、(C)は同(B)のC
−C線断面図、(D)は、同(B),(C)で示す梱包
箱の梱包時の外観斜視図。
【符号の説明】
11 梱包箱 11a 梱包箱本体 11b 梱包箱蓋体 12 防湿処理 13 保持部材 13a 保持部材本体 13d 収容孔 14 配電用避雷器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配電用避雷器を収容する防湿処理を施し
    た梱包箱を具備していることを特徴とする配電用避雷器
    の梱包構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の配電用避雷器の梱包構造
    において、 梱包箱は、その全面に樹脂コーティングしてなることを
    特徴とする配電用避雷器の梱包構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の配電用避雷器の
    梱包構造において、 梱包箱は、その内面と外面の少なくとも一方に防湿処理
    を施していることを特徴とする配電用避雷器の梱包構
    造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の配
    電用避雷器の梱包構造において、 梱包箱は、ポリエチレンやビニリデン等の気密性のある
    材料により構成されていることを特徴とする配電用避雷
    器の梱包構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の配
    電用避雷器の梱包構造において、 複数の配電用避雷器をそれぞれ出入自在に収容して緩衝
    自在に保持固定する収容孔をそれぞれ穿設し、梱包箱内
    に出入自在に収容される保持部材を具備していることを
    特徴とする配電用避雷器の梱包構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の配
    電用避雷器の梱包構造において、 複数の梱包箱を一括して梱包し、防湿処理を施している
    コンテナボックスを具備していることを特徴とする配電
    用避雷器の梱包構造。
JP32578395A 1995-12-14 1995-12-14 配電用避雷器の梱包構造 Pending JPH09165069A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3125021A1 (fr) * 2021-07-08 2023-01-13 Sediver Procédé de conditionnement d’isolateurs électriques en verre ou porcelaine revêtus de silicone

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3125021A1 (fr) * 2021-07-08 2023-01-13 Sediver Procédé de conditionnement d’isolateurs électriques en verre ou porcelaine revêtus de silicone
EP4124578A3 (fr) * 2021-07-08 2023-04-12 Sediver Procédé de conditionnement sous vide ou sous gaz inerte d'isolateurs électriques en verre ou porcelaine revêtus de silicone
US12012242B2 (en) 2021-07-08 2024-06-18 Sediver Process for conditioning glass or porcelain electrical insulators coated with silicone

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