JPH09164214A - デュアルチャンバペースメーカおよびその作動方法 - Google Patents
デュアルチャンバペースメーカおよびその作動方法Info
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- JPH09164214A JPH09164214A JP8168606A JP16860696A JPH09164214A JP H09164214 A JPH09164214 A JP H09164214A JP 8168606 A JP8168606 A JP 8168606A JP 16860696 A JP16860696 A JP 16860696A JP H09164214 A JPH09164214 A JP H09164214A
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- A61N1/18—Applying electric currents by contact electrodes
- A61N1/32—Applying electric currents by contact electrodes alternating or intermittent currents
- A61N1/36—Applying electric currents by contact electrodes alternating or intermittent currents for stimulation
- A61N1/362—Heart stimulators
- A61N1/365—Heart stimulators controlled by a physiological parameter, e.g. heart potential
- A61N1/36514—Heart stimulators controlled by a physiological parameter, e.g. heart potential controlled by a physiological quantity other than heart potential, e.g. blood pressure
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- A61N1/362—Heart stimulators
- A61N1/3621—Heart stimulators for treating or preventing abnormally high heart rate
- A61N1/3622—Heart stimulators for treating or preventing abnormally high heart rate comprising two or more electrodes co-operating with different heart regions
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- A61N1/368—Heart stimulators controlled by a physiological parameter, e.g. heart potential comprising more than one electrode co-operating with different heart regions
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 P波およびR波を検出するための手段および
Vパルスを発生するための手段を含んでいるデュアルチ
ャンバペースメーカを上側レート制限での作動時により
高い百分率の時間にわたり心房事象と心室事象との間の
同期性を維持するP追跡モードで作動させる。 【解決手段】 P波を検出してからPV遅延の後に、も
しR波がPV遅延の終了に先立って検出されず、Vパル
スが発生されないないならば、Vパルスを発生すること
によりP波を第1の最大追跡レートまで追跡する過程を
含んでおり、それによって瞬時の心室レートが第1の最
大追跡レートにより制限されており、また最大平均心室
レートを第1の最大追跡レートよりも小さい第2の最大
追跡レートに制限する過程を含んでいる。
Vパルスを発生するための手段を含んでいるデュアルチ
ャンバペースメーカを上側レート制限での作動時により
高い百分率の時間にわたり心房事象と心室事象との間の
同期性を維持するP追跡モードで作動させる。 【解決手段】 P波を検出してからPV遅延の後に、も
しR波がPV遅延の終了に先立って検出されず、Vパル
スが発生されないないならば、Vパルスを発生すること
によりP波を第1の最大追跡レートまで追跡する過程を
含んでおり、それによって瞬時の心室レートが第1の最
大追跡レートにより制限されており、また最大平均心室
レートを第1の最大追跡レートよりも小さい第2の最大
追跡レートに制限する過程を含んでいる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は植え込み可能な医学
装置に関し、一層詳細には、より高い百分率の時間にわ
たり患者の心臓の心房を心室と同期させ、それにより上
側レート心臓拍出量を増すべく、改良された上側レート
応答を有する植え込み可能なデュアルチャンバペースメ
ーカまたはペースメーカシステムおよびその作動方法に
関する。
装置に関し、一層詳細には、より高い百分率の時間にわ
たり患者の心臓の心房を心室と同期させ、それにより上
側レート心臓拍出量を増すべく、改良された上側レート
応答を有する植え込み可能なデュアルチャンバペースメ
ーカまたはペースメーカシステムおよびその作動方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】心臓の基本的機能は身体を通じて血液を
ポンピングする(循環させる)ことである。血液は種々
の組織に酸素および栄養剤を供給し、他方において廃棄
生成物および二酸化炭素を除去するための媒体としての
役割をする。心臓は、2つの心房および2つの心室から
成る4つのチャンバに分割されている。心房は心臓に戻
る血液を、心室がこの血液を受け入れる準備ができるま
で、保持する貯溜チャンバである。心室は本来のポンピ
ングチャンバである。心臓のポンピング機能は心房およ
び心室の筋肉壁の協調のとれた収縮により達成される。
ポンピングする(循環させる)ことである。血液は種々
の組織に酸素および栄養剤を供給し、他方において廃棄
生成物および二酸化炭素を除去するための媒体としての
役割をする。心臓は、2つの心房および2つの心室から
成る4つのチャンバに分割されている。心房は心臓に戻
る血液を、心室がこの血液を受け入れる準備ができるま
で、保持する貯溜チャンバである。心室は本来のポンピ
ングチャンバである。心臓のポンピング機能は心房およ
び心室の筋肉壁の協調のとれた収縮により達成される。
【0003】心房は単純な貯溜チャンバ以上のものであ
る。心房は、心臓が拍動または収縮するレートを制御す
る心臓固有の(自然の、本来のまたはのなかの因性の)
ペースメーカを含んでいる。加えて、心房の収縮は心室
の充満を助け、さらに最適な充満に寄与し、またこうし
て心臓が各収縮によりポンピングすることができる血液
の量を最大化する。こうして、心房収縮には短い時間周
期(通常120〜200ms)の後に心室収縮が続く。
る。心房は、心臓が拍動または収縮するレートを制御す
る心臓固有の(自然の、本来のまたはのなかの因性の)
ペースメーカを含んでいる。加えて、心房の収縮は心室
の充満を助け、さらに最適な充満に寄与し、またこうし
て心臓が各収縮によりポンピングすることができる血液
の量を最大化する。こうして、心房収縮には短い時間周
期(通常120〜200ms)の後に心室収縮が続く。
【0004】心臓が心房血液容器へ血液を能動的に排出
する心臓収縮の周期は心臓収縮期と呼ばれる。チャンバ
が血液で満たされている心臓緩和の周期は心臓拡張期と
呼ばれる。心房および心室の心臓収縮期は順番に配列さ
れ、心室を最適に満たすのを助けるべく心房の収縮を許
す。これはAV同期性と呼ばれる。
する心臓収縮の周期は心臓収縮期と呼ばれる。チャンバ
が血液で満たされている心臓緩和の周期は心臓拡張期と
呼ばれる。心房および心室の心臓収縮期は順番に配列さ
れ、心室を最適に満たすのを助けるべく心房の収縮を許
す。これはAV同期性と呼ばれる。
【0005】心臓サイクルは心臓収縮期および心臓拡張
期のシーケンスを含んでいる。それは患者の脈拍数をカ
ウントすることにより検出され得る。またそれは心電図
(ECG)または電位記録図(EGM)により記録され
るような心臓リズムにより反映される。ECGは身体の
表面に置かれた表面電極を使用して見られるような心臓
の電気的活動の記録である。EGMは心臓内に配置され
た電極を使用して見られるような心臓の電気的活動の記
録である。電気的活動とは心房および/または心室内の
心臓脱分極をいう。一般に、ECGまたはEGM上に、
心房脱分極はP波により表され、また心室脱分極はQR
S複合波、通常短縮して“R波”により表される。電気
的脱分極は能動的な筋肉収縮をトリガーしまたは開始さ
せる。いったん心臓細胞が脱分極されると、それらは次
の脱分極および収縮を生起させるために再分極しなけれ
ばならない。心室再分極はT波により表される。心房再
分極はECGまたはEGM上にR波と実質的に同時に生
起するものとして稀に見られ、そのためこの大きい電気
的信号により隠されている。
期のシーケンスを含んでいる。それは患者の脈拍数をカ
ウントすることにより検出され得る。またそれは心電図
(ECG)または電位記録図(EGM)により記録され
るような心臓リズムにより反映される。ECGは身体の
表面に置かれた表面電極を使用して見られるような心臓
の電気的活動の記録である。EGMは心臓内に配置され
た電極を使用して見られるような心臓の電気的活動の記
録である。電気的活動とは心房および/または心室内の
心臓脱分極をいう。一般に、ECGまたはEGM上に、
心房脱分極はP波により表され、また心室脱分極はQR
S複合波、通常短縮して“R波”により表される。電気
的脱分極は能動的な筋肉収縮をトリガーしまたは開始さ
せる。いったん心臓細胞が脱分極されると、それらは次
の脱分極および収縮を生起させるために再分極しなけれ
ばならない。心室再分極はT波により表される。心房再
分極はECGまたはEGM上にR波と実質的に同時に生
起するものとして稀に見られ、そのためこの大きい電気
的信号により隠されている。
【0006】正常な心臓レートは60〜100拍毎分
(bpm)の間を変化し、平均値は72bpmであり、
近似的に1日に100000回の心拍を生ずる。
(bpm)の間を変化し、平均値は72bpmであり、
近似的に1日に100000回の心拍を生ずる。
【0007】心臓が1分間にポンピングする血液の量は
心臓拍出量と呼ばれる。それは各心拍により排出される
血液の量(拍動量)に毎分心拍数を乗算して計算され
る。もし心臓レートが身体の生理学的要求を満足するの
に遅過ぎるならば、心臓拍出量は身体の新陳代謝需要を
満足するのに十分でない。徐脈と呼ばれる遅過ぎる心臓
レートはこうして2つの主要な症状の1つを招く。すな
わち(1)もし心臓が心拍なしで事実上停止するなら
ば、血液が流れなくなり、またもしこの状態が臨界的な
時間周期(10〜30秒)にわたり持続されるならば、
個体は死亡する。(2)もし心拍が存在するが、遅過ぎ
るならば、患者は疲労しかつ衰弱する(低心臓拍出量と
呼ばれる)。
心臓拍出量と呼ばれる。それは各心拍により排出される
血液の量(拍動量)に毎分心拍数を乗算して計算され
る。もし心臓レートが身体の生理学的要求を満足するの
に遅過ぎるならば、心臓拍出量は身体の新陳代謝需要を
満足するのに十分でない。徐脈と呼ばれる遅過ぎる心臓
レートはこうして2つの主要な症状の1つを招く。すな
わち(1)もし心臓が心拍なしで事実上停止するなら
ば、血液が流れなくなり、またもしこの状態が臨界的な
時間周期(10〜30秒)にわたり持続されるならば、
個体は死亡する。(2)もし心拍が存在するが、遅過ぎ
るならば、患者は疲労しかつ衰弱する(低心臓拍出量と
呼ばれる)。
【0008】ペースメーカは、心臓がポンプとしてのそ
の機能を遂行するのを支援する狙いで電気的刺激パルス
により心臓を選択的に刺激するのに使用される医学装置
である。通常、刺激パルスは予め定められた限界よりも
上に心臓レートを維持するべく、すなわち徐脈を処置す
るべく計時される。ペースメーカはこうして整調システ
ムとみなされ得る。整調システムは2つの主要な構成要
素から成っている。一方の構成要素は刺激パルスを発生
するパルス発生器であり、また電子回路および電池を含
んでいる。他方の構成要素はペースメーカを心臓に電気
的に接続するリードである。
の機能を遂行するのを支援する狙いで電気的刺激パルス
により心臓を選択的に刺激するのに使用される医学装置
である。通常、刺激パルスは予め定められた限界よりも
上に心臓レートを維持するべく、すなわち徐脈を処置す
るべく計時される。ペースメーカはこうして整調システ
ムとみなされ得る。整調システムは2つの主要な構成要
素から成っている。一方の構成要素は刺激パルスを発生
するパルス発生器であり、また電子回路および電池を含
んでいる。他方の構成要素はペースメーカを心臓に電気
的に接続するリードである。
【0009】ペースメーカは、患者固有ののなかの因性
のリズムが失敗する時に心臓を収縮させるべく心臓に電
気的刺激を供給する。この目的で、ペースメーカはEG
M、詳細にはEGM内のP波および/またはR波を検出
する検出回路を含んでいる。このようなP波および/ま
たはR波をモニターーすることにより、ペースメーカ回
路は心臓ののなかの因性のリズムを決定することがで
き、また心臓の電気的リズムの安定化を支援するように
心臓サイクル内の適切な時点で心房および/または心室
を脱分極させる刺激パルスを与える。
のリズムが失敗する時に心臓を収縮させるべく心臓に電
気的刺激を供給する。この目的で、ペースメーカはEG
M、詳細にはEGM内のP波および/またはR波を検出
する検出回路を含んでいる。このようなP波および/ま
たはR波をモニターーすることにより、ペースメーカ回
路は心臓ののなかの因性のリズムを決定することがで
き、また心臓の電気的リズムの安定化を支援するように
心臓サイクル内の適切な時点で心房および/または心室
を脱分極させる刺激パルスを与える。
【0010】ペースメーカはシングルチャンバシステム
もしくはデュアルチャンバシステムとして説明される。
シングルチャンバシステムは心臓の同一のチャンバ(心
房または心室)を刺激しかつ検出する。デュアルチャン
バシステムは心臓の双方のチャンバ(心房および心室)
内で刺激および/または検出する。デュアルチャンバシ
ステムは典型的にはデュアルチャンバモードもしくはシ
ングルチャンバモードで作動するべくプログラムされて
いる。
もしくはデュアルチャンバシステムとして説明される。
シングルチャンバシステムは心臓の同一のチャンバ(心
房または心室)を刺激しかつ検出する。デュアルチャン
バシステムは心臓の双方のチャンバ(心房および心室)
内で刺激および/または検出する。デュアルチャンバシ
ステムは典型的にはデュアルチャンバモードもしくはシ
ングルチャンバモードで作動するべくプログラムされて
いる。
【0011】3文字コード(時によっては4または5文
字コードに延長される)がペースメーカが作動する基本
モードを記述するのに使用される。最初の3文字は特に
徐脈の処置のための電気的刺激に関するものであり、第
1文字は電気的刺激が供給される心臓のチャンバを示し
(A=心房;V=心室;D=デュアルまたは双方)、第
2文字は検出が行われるチャンバを示し、また第3文字
はペースメーカが検出された信号に応答する仕方を示す
(I=禁止、T=トリガ、デュアルまたは双方検出応
答)。第4位置は(使用される時には)プログラム可能
性およびレート変調の度合を示し、また第4位置は(使
用される時には)速い心臓リズムまたは頻不整脈または
頻脈の主な処置のための電気的刺激治療を示す。
字コードに延長される)がペースメーカが作動する基本
モードを記述するのに使用される。最初の3文字は特に
徐脈の処置のための電気的刺激に関するものであり、第
1文字は電気的刺激が供給される心臓のチャンバを示し
(A=心房;V=心室;D=デュアルまたは双方)、第
2文字は検出が行われるチャンバを示し、また第3文字
はペースメーカが検出された信号に応答する仕方を示す
(I=禁止、T=トリガ、デュアルまたは双方検出応
答)。第4位置は(使用される時には)プログラム可能
性およびレート変調の度合を示し、また第4位置は(使
用される時には)速い心臓リズムまたは頻不整脈または
頻脈の主な処置のための電気的刺激治療を示す。
【0012】デュアルチャンバペースメーカの作動のポ
ピュラーなモードはDDDモードである。詳細には、D
DDシステムは心房徐脈の間に心房整調を、心室徐脈の
間に心室整調を、また組み合わさった心房および心室徐
脈の間に心房および心室整調を行う。加えて、DDDシ
ステムは心房同期モードでも作動する。このような特徴
は、検出されたP波のレートに比例してレート増大が生
起するのを許すことにより、運動またはより速い心臓レ
ートを要求する他の生理学的活動への正常な応答を一層
密に近似する。このことは有利なことに心臓拍出量を増
し、またAV同期性の維持を容易にする。
ピュラーなモードはDDDモードである。詳細には、D
DDシステムは心房徐脈の間に心房整調を、心室徐脈の
間に心室整調を、また組み合わさった心房および心室徐
脈の間に心房および心室整調を行う。加えて、DDDシ
ステムは心房同期モードでも作動する。このような特徴
は、検出されたP波のレートに比例してレート増大が生
起するのを許すことにより、運動またはより速い心臓レ
ートを要求する他の生理学的活動への正常な応答を一層
密に近似する。このことは有利なことに心臓拍出量を増
し、またAV同期性の維持を容易にする。
【0013】たいていの植え込み可能なペースメーカ
は、ペースメーカが予め定められた上側レートを越える
レートで刺激パルスを供給するのを防止するべく、いく
つかの形式の上側レート制限の特徴を含んでいる。この
ような上側レート制限は通常“最大追跡レート”または
MTRと呼ばれる。上側レート制限への応答は通常、ペ
ースメーカにより媒介される“ウェンケバッハ(Wen
kebach)”現象と呼ばれる。
は、ペースメーカが予め定められた上側レートを越える
レートで刺激パルスを供給するのを防止するべく、いく
つかの形式の上側レート制限の特徴を含んでいる。この
ような上側レート制限は通常“最大追跡レート”または
MTRと呼ばれる。上側レート制限への応答は通常、ペ
ースメーカにより媒介される“ウェンケバッハ(Wen
kebach)”現象と呼ばれる。
【0014】ペースメーカにより媒介される“ウェンケ
バッハ”現象が生起する時、2つの主な帰結が通常生ず
る。第1に、心房レートがMTRを越える時、PV間隔
がMTRを越えるレートでの刺激を防止するべく延長さ
れ得る。結果はA‐V間隔または心房活動と心室活動と
の間の間隔の延長である。第2に、P波が時折、Vパル
スにすぐ続くポスト心室不応周期(PVARP)の間に
生起し得る。PVARPの間に生起するP波は無視され
る。従って、VパルスがPV間隔の後にトリガーされる
前に次のP波が生起するのを待つ必要がある。結果はM
TR間隔(MTRI)よりも長い間隔へのV‐V間隔の
延長である。なお、MTRが毎秒の心臓サイクルで表さ
れる時にはMTRI=1/MTRである。上記のいずれ
の結果も血液力学的に有害である。すなわち、延長され
たA‐V間隔の帰結は、“心房キック”の適切なタイミ
ングの喪失に起因する心臓拍出量の減少である。さら
に、V‐V間隔の時折の延長は平均心臓レートがMTR
において得られるレートよりも低いという結果を生ず
る。さらに、非常に高い心房レートでは、またはPVA
RPが比較的長い時には、上側レート挙動は2:1また
はそれよりも高いブロックとして現れる(すなわち、す
べての他のまたはすべてのn番目のP波はPVARPに
よりブロックされ、従って認識されない)。帰結は心房
レートの通常1/2の心室レートである。このような低
い心室レートは、たとい“心房キック”が正常にとどま
るとしても(少なくとも2分の1の時間)、血液力学的
に非常に有害である。加えて、もし検出されないP波が
心臓収縮期の間に生起するならば、帽僧弁または三尖弁
逆流が生起し得る。このような逆流はさらに血液力学的
特性を悪化させる。
バッハ”現象が生起する時、2つの主な帰結が通常生ず
る。第1に、心房レートがMTRを越える時、PV間隔
がMTRを越えるレートでの刺激を防止するべく延長さ
れ得る。結果はA‐V間隔または心房活動と心室活動と
の間の間隔の延長である。第2に、P波が時折、Vパル
スにすぐ続くポスト心室不応周期(PVARP)の間に
生起し得る。PVARPの間に生起するP波は無視され
る。従って、VパルスがPV間隔の後にトリガーされる
前に次のP波が生起するのを待つ必要がある。結果はM
TR間隔(MTRI)よりも長い間隔へのV‐V間隔の
延長である。なお、MTRが毎秒の心臓サイクルで表さ
れる時にはMTRI=1/MTRである。上記のいずれ
の結果も血液力学的に有害である。すなわち、延長され
たA‐V間隔の帰結は、“心房キック”の適切なタイミ
ングの喪失に起因する心臓拍出量の減少である。さら
に、V‐V間隔の時折の延長は平均心臓レートがMTR
において得られるレートよりも低いという結果を生ず
る。さらに、非常に高い心房レートでは、またはPVA
RPが比較的長い時には、上側レート挙動は2:1また
はそれよりも高いブロックとして現れる(すなわち、す
べての他のまたはすべてのn番目のP波はPVARPに
よりブロックされ、従って認識されない)。帰結は心房
レートの通常1/2の心室レートである。このような低
い心室レートは、たとい“心房キック”が正常にとどま
るとしても(少なくとも2分の1の時間)、血液力学的
に非常に有害である。加えて、もし検出されないP波が
心臓収縮期の間に生起するならば、帽僧弁または三尖弁
逆流が生起し得る。このような逆流はさらに血液力学的
特性を悪化させる。
【0015】PV間隔の延長により惹起される上記の血
液力学的特性の悪化に加えて、PV間隔の延長はペース
メーカ/心臓システムの電気生理学的特性に有害に影響
する。すなわちPV間隔の延長は、ウェンケバッハ特性
により与えられる上側レート制限のように、逆行性伝導
の確率を高める。逆行性伝導はペースメーカにより媒介
される頻脈(PMT)へのはるかに大きい感受性に通ず
る。従ってPV間隔の延長を必要とせず、むしろPV間
隔を固定された値に保ち、それにより逆行性伝導の確率
を減じ、またペースメーカ/心臓システムのPMTへの
感受性を最小化する改良された上側レート特性が必要と
される。
液力学的特性の悪化に加えて、PV間隔の延長はペース
メーカ/心臓システムの電気生理学的特性に有害に影響
する。すなわちPV間隔の延長は、ウェンケバッハ特性
により与えられる上側レート制限のように、逆行性伝導
の確率を高める。逆行性伝導はペースメーカにより媒介
される頻脈(PMT)へのはるかに大きい感受性に通ず
る。従ってPV間隔の延長を必要とせず、むしろPV間
隔を固定された値に保ち、それにより逆行性伝導の確率
を減じ、またペースメーカ/心臓システムのPMTへの
感受性を最小化する改良された上側レート特性が必要と
される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
のような必要性を有利に満足することにある。
のような必要性を有利に満足することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この課題は本発明によれ
ば請求項1の特徴により解決される。本発明は、より高
い百分率の時間にわたり心房を心室と同期化し、それに
より拍動量を増し、また心臓拍出量を最適化することに
より、改良された上側レート特性を達成するデュアルチ
ャンバペースメーカを提供するものである。このような
同期化は、短い時間周期の間のみ最大の瞬時追跡レート
までP波を追跡し、それにより最大の瞬時心室レートを
生じさせ、しかもなお最大平均心室レートをより長い時
間周期(たとえば1分間)にわたり最大平均(MMR)
よりも小さい値またはそれに等しい値に制限する修正さ
れたP追跡モードでペースメーカを作動させることによ
り達成される。
ば請求項1の特徴により解決される。本発明は、より高
い百分率の時間にわたり心房を心室と同期化し、それに
より拍動量を増し、また心臓拍出量を最適化することに
より、改良された上側レート特性を達成するデュアルチ
ャンバペースメーカを提供するものである。このような
同期化は、短い時間周期の間のみ最大の瞬時追跡レート
までP波を追跡し、それにより最大の瞬時心室レートを
生じさせ、しかもなお最大平均心室レートをより長い時
間周期(たとえば1分間)にわたり最大平均(MMR)
よりも小さい値またはそれに等しい値に制限する修正さ
れたP追跡モードでペースメーカを作動させることによ
り達成される。
【0018】本発明に従って作動するペースメーカの改
良された上側レート特性は“心房ロックド間隔”整調と
呼ばれる。心房ロックド間隔整調は修正されたP追跡モ
ードでペースメーカを作動させることにより達成され
る。P追跡モードは簡単に、もしR波がPV遅延の終了
に先立って検出されないならば、PV遅延またはPV間
隔の後に心室刺激を各検出されたP波に続けさせること
により検出されたP波が“追跡”されるモードである。
(ここで使用される用語“PV遅延”は“PV間隔”と
同義である。)
良された上側レート特性は“心房ロックド間隔”整調と
呼ばれる。心房ロックド間隔整調は修正されたP追跡モ
ードでペースメーカを作動させることにより達成され
る。P追跡モードは簡単に、もしR波がPV遅延の終了
に先立って検出されないならば、PV遅延またはPV間
隔の後に心室刺激を各検出されたP波に続けさせること
により検出されたP波が“追跡”されるモードである。
(ここで使用される用語“PV遅延”は“PV間隔”と
同義である。)
【0019】本発明によれば、修正されたP追跡モード
の少なくとも2つの実施態様が意図されており、その各
々は1つよりも多い仕方で実行され得る(すなわち各実
施態様のバリエーションが存在する)。各実施態様はプ
ログラム可能なオプションとして、または工場設定とし
て、ペースメーカで実行され得る。
の少なくとも2つの実施態様が意図されており、その各
々は1つよりも多い仕方で実行され得る(すなわち各実
施態様のバリエーションが存在する)。各実施態様はプ
ログラム可能なオプションとして、または工場設定とし
て、ペースメーカで実行され得る。
【0020】第1の修正されたP波追跡モードの実施態
様では、計時された間隔のシーケンスが各P波の検出時
に開始し、また整調サイクルを定める。計時された間隔
のこのようなシーケンスは、たとえば(1)Vパルスの
発生が後続するPV間隔、(2)ポスト心室心房不応周
期(PVARP)、(3)ウェンケバッハ間隔、(4)
心房ロック間隔および(5)P追跡間隔を含んでいてよ
い。P波は、それらがPV間隔またはPVARPの間に
生起した場合には、検出されない、すなわち追跡されな
い。ウェンケバッハ間隔または心房ロック間隔の間に生
起するP波は下記のようにして追跡されるが、従来通常
の仕方では追跡されない。P追跡間隔の間に生起するP
波は従来通常の仕方で追跡される。
様では、計時された間隔のシーケンスが各P波の検出時
に開始し、また整調サイクルを定める。計時された間隔
のこのようなシーケンスは、たとえば(1)Vパルスの
発生が後続するPV間隔、(2)ポスト心室心房不応周
期(PVARP)、(3)ウェンケバッハ間隔、(4)
心房ロック間隔および(5)P追跡間隔を含んでいてよ
い。P波は、それらがPV間隔またはPVARPの間に
生起した場合には、検出されない、すなわち追跡されな
い。ウェンケバッハ間隔または心房ロック間隔の間に生
起するP波は下記のようにして追跡されるが、従来通常
の仕方では追跡されない。P追跡間隔の間に生起するP
波は従来通常の仕方で追跡される。
【0021】もしP波がウェンケバッハ間隔の間に検出
されると、P波信号がラッチされ、また幻像P波が心房
ロック間隔の終了時に生起すると仮定される。この幻像
P波は新しい心臓サイクルの開始をトリガする。すなわ
ち新しいPV遅延に続いてVパルスが発生され、それに
続いてPVARPが開始されるなどである。このように
してウェンケバッハ間隔の間のP波が追跡されるが、1
/(PVI+PVARP+WI+ALI)を越えるレー
トでは追跡されない。ここでPVIはPV間隔または遅
延、WIはウェンケバッハ間隔、ALIは心房ロック間
隔である。
されると、P波信号がラッチされ、また幻像P波が心房
ロック間隔の終了時に生起すると仮定される。この幻像
P波は新しい心臓サイクルの開始をトリガする。すなわ
ち新しいPV遅延に続いてVパルスが発生され、それに
続いてPVARPが開始されるなどである。このように
してウェンケバッハ間隔の間のP波が追跡されるが、1
/(PVI+PVARP+WI+ALI)を越えるレー
トでは追跡されない。ここでPVIはPV間隔または遅
延、WIはウェンケバッハ間隔、ALIは心房ロック間
隔である。
【0022】もしP波が心房ロック間隔の間に生起する
と、このようなP波は追跡される。すなわち新しいPV
遅延が直ちに開始され、それに続いてVパルスが発生さ
れる。しかし最大平均心室レートを制限するため、次の
PVARPは、P波が追跡される心房ロック間隔の終了
時に開始する幻像PV遅延が経過し終わるまで、開始さ
れない。このようにしてALIの間に追跡されるP波に
対する平均心室レートは1/(PVI+PVARP+W
I+ALI)により記述されるレートに近接し、または
その下にとどまる。
と、このようなP波は追跡される。すなわち新しいPV
遅延が直ちに開始され、それに続いてVパルスが発生さ
れる。しかし最大平均心室レートを制限するため、次の
PVARPは、P波が追跡される心房ロック間隔の終了
時に開始する幻像PV遅延が経過し終わるまで、開始さ
れない。このようにしてALIの間に追跡されるP波に
対する平均心室レートは1/(PVI+PVARP+W
I+ALI)により記述されるレートに近接し、または
その下にとどまる。
【0023】P追跡間隔の間に生起するP波は従来通常
のようにして追跡される。すなわちP追跡間隔の間の検
出されたP波はPV遅延、それに続くVパルスの発生、
それに続くPVARP、それに続くウェンケバッハ間
隔、それに続く心房ロック間隔およびそれに続く他のP
追跡間隔を含んでいる新しいサイクルの開始をトリガす
る。
のようにして追跡される。すなわちP追跡間隔の間の検
出されたP波はPV遅延、それに続くVパルスの発生、
それに続くPVARP、それに続くウェンケバッハ間
隔、それに続く心房ロック間隔およびそれに続く他のP
追跡間隔を含んでいる新しいサイクルの開始をトリガす
る。
【0024】第1の修正されたP波追跡モードの実施態
様のバリエーションは、(1)整調サイクルを定める計
時された間隔のシーケンス内でWIおよびALIを逆に
して、シーケンスがPVI、それに続くPVARP、そ
れに続くALI、それに続くWI、それに続くP追跡間
隔から成るようにすること、または(2)上記の第1の
実施態様の場合のようにALIの終了時ではなく、WI
の終了時に、検出されたP波に応答して、PVIを開始
することを含んでいる。
様のバリエーションは、(1)整調サイクルを定める計
時された間隔のシーケンス内でWIおよびALIを逆に
して、シーケンスがPVI、それに続くPVARP、そ
れに続くALI、それに続くWI、それに続くP追跡間
隔から成るようにすること、または(2)上記の第1の
実施態様の場合のようにALIの終了時ではなく、WI
の終了時に、検出されたP波に応答して、PVIを開始
することを含んでいる。
【0025】第2の修正されたP波追跡モードの実施態
様では、最大平均レート間隔(MMRI)は1/MMR
に等しいものとして定められており、またどの検出され
た事象の心臓サイクルにも同期化されることなしに自走
することを許される。すなわちMMRIは他のMMRI
が後続するMMRIにより簡単に定められる非同期の信
号である。各整調サイクルの間に、現在のMMRIの間
に生起する心房または心室事象の数が記録される。この
自走する実施態様の第1のバリエーションでは、もし結
果としての心室脱分極が現在のMMRIの第2の心室脱
分極を表すならば、心室刺激パルス(Vパルス)は発生
されない。自走する実施態様の第2のバリエーションで
は、現在のMMRI内の第1のP波のみが追跡される。
いずれのバリエーションでも結果は同一であり、心室刺
激レートは平均的にMMRI信号のレートと同一のレー
トに制限される。
様では、最大平均レート間隔(MMRI)は1/MMR
に等しいものとして定められており、またどの検出され
た事象の心臓サイクルにも同期化されることなしに自走
することを許される。すなわちMMRIは他のMMRI
が後続するMMRIにより簡単に定められる非同期の信
号である。各整調サイクルの間に、現在のMMRIの間
に生起する心房または心室事象の数が記録される。この
自走する実施態様の第1のバリエーションでは、もし結
果としての心室脱分極が現在のMMRIの第2の心室脱
分極を表すならば、心室刺激パルス(Vパルス)は発生
されない。自走する実施態様の第2のバリエーションで
は、現在のMMRI内の第1のP波のみが追跡される。
いずれのバリエーションでも結果は同一であり、心室刺
激レートは平均的にMMRI信号のレートと同一のレー
トに制限される。
【0026】有利なことに、上記の修正されたP波追跡
モードの第1の実施態様でも第2の実施態様でも、また
はそれらのバリエーションでも、最大瞬時の追跡される
心臓レートは1/(PVI+PVARP+WI)であ
る。こうして、P波追跡はこの最大瞬時レートまで短い
時間周期中に生起し得る。しかし長時間にわたり(たと
えば約1分よりも長い時間周期中)、最大平均心臓レー
ト(MMR)は瞬時レートよりも若干小さい。修正され
たP波追跡モードの第1の実施態様に対しては、たとえ
ば最大平均心臓レートは1/(PVI+PVARP+W
I+ALI)に近接する。修正されたP波追跡モードの
第1の実施態様(自走するMMRI)に対しては、最大
平均心臓レートは1/MMRIと対等である。従って心
室心臓レートは適切な平均上側レートに制限されている
が、本発明は、それがなお検出されるP波を追跡しなが
ら短い時間周期中に最大平均レートを越えることを許
す。結果は、P波およびVパルスがペースメーカの上側
レート制限において一層しばしば同期化状態にとどま
り、それにより拍動量を増し、また心臓拍出量を改善す
ることである。このような同期化は逆行性伝導の確率を
も最小化する。
モードの第1の実施態様でも第2の実施態様でも、また
はそれらのバリエーションでも、最大瞬時の追跡される
心臓レートは1/(PVI+PVARP+WI)であ
る。こうして、P波追跡はこの最大瞬時レートまで短い
時間周期中に生起し得る。しかし長時間にわたり(たと
えば約1分よりも長い時間周期中)、最大平均心臓レー
ト(MMR)は瞬時レートよりも若干小さい。修正され
たP波追跡モードの第1の実施態様に対しては、たとえ
ば最大平均心臓レートは1/(PVI+PVARP+W
I+ALI)に近接する。修正されたP波追跡モードの
第1の実施態様(自走するMMRI)に対しては、最大
平均心臓レートは1/MMRIと対等である。従って心
室心臓レートは適切な平均上側レートに制限されている
が、本発明は、それがなお検出されるP波を追跡しなが
ら短い時間周期中に最大平均レートを越えることを許
す。結果は、P波およびVパルスがペースメーカの上側
レート制限において一層しばしば同期化状態にとどま
り、それにより拍動量を増し、また心臓拍出量を改善す
ることである。このような同期化は逆行性伝導の確率を
も最小化する。
【0027】改良された上側レート特性を有するペース
メーカ、すなわちより高い(“ペースメーカにより媒介
されるウェンケバッハ”よりも高い)百分率の時間にわ
たり心房を心室と同期させ、それにより拍動量を増し、
また逆行性伝導を最小化するペースメーカを提供するこ
とは本発明の1つの特徴である。
メーカ、すなわちより高い(“ペースメーカにより媒介
されるウェンケバッハ”よりも高い)百分率の時間にわ
たり心房を心室と同期させ、それにより拍動量を増し、
また逆行性伝導を最小化するペースメーカを提供するこ
とは本発明の1つの特徴である。
【0028】平均心室レートを最大平均レートに制限
し、しかも最大平均レートを越える短時間のP波追跡
(従ってまた瞬時心室レート)を許すP波追跡モードで
の上側レート制限を行うことは本発明の他の特徴であ
る。
し、しかも最大平均レートを越える短時間のP波追跡
(従ってまた瞬時心室レート)を許すP波追跡モードで
の上側レート制限を行うことは本発明の他の特徴であ
る。
【0029】本発明の1つの実施態様に従って、“浮
動”または“自走”するMMRI間隔信号、すなわち心
臓事象によりトリガまたは制御されない非同期MMRI
信号により達成される上側レート制限を行うことは本発
明の別の特徴である。
動”または“自走”するMMRI間隔信号、すなわち心
臓事象によりトリガまたは制御されない非同期MMRI
信号により達成される上側レート制限を行うことは本発
明の別の特徴である。
【0030】植え込み可能なデュアルチャンバペースメ
ーカにおける上側レート制限であって、容易にかつ低コ
ストで実現でき、またハードウェアおよび/またはソフ
トウェア構成要素が最小量ですむ信頼性の高い上側レー
ト制限を行うことは本発明の追加的な特徴である。
ーカにおける上側レート制限であって、容易にかつ低コ
ストで実現でき、またハードウェアおよび/またはソフ
トウェア構成要素が最小量ですむ信頼性の高い上側レー
ト制限を行うことは本発明の追加的な特徴である。
【0031】
【実施例】本発明の上記の特徴および利点は図面と結び
付けての以下の実施例の説明から明らかになろう。
付けての以下の実施例の説明から明らかになろう。
【0032】以下の説明は本発明を実行するために現在
考えられる最良の形態に関するものである。この説明は
本発明の範囲を限定するものではなく、単に本発明の原
理を説明する目的でなされる。本発明の範囲は特許請求
の範囲を参照して決定されるものとする。
考えられる最良の形態に関するものである。この説明は
本発明の範囲を限定するものではなく、単に本発明の原
理を説明する目的でなされる。本発明の範囲は特許請求
の範囲を参照して決定されるものとする。
【0033】上記のように、本発明は、ペースメーカが
その上側レート制限またはその近くで作動している時に
拍動量を改善しようと試みて心房ロック間隔(ALI)
整調を行う植え込み可能なデュアルチャンバペースメー
カに向けられている。本発明の説明にあたり先ず図1に
示されているデュアルチャンバペースメーカの機能ブロ
ック図を参照する。このような機能ブロック図はデュア
ルチャンバペースメーカにより実行される主な機能を最
初に教示するのに用いられる。ペースメーカの機能を実
行するのにペースメーカ10に使用される実際の構成要
素の種々の実施態様は次いで図2〜図5と結び付けて説
明される。基本整調サイクルおよびペースメーカの上側
レート特性を制限するのに用いられる従来の技術が次い
で図6および図7と結び付けて簡単に説明される。次
に、本発明を実行するのにペースメーカ10により用い
られる技術または方法が図8〜図20と結び付けて説明
される。最後に、本発明を用いて達成される結果が図2
1〜図24のグラフと結び付けて示される。
その上側レート制限またはその近くで作動している時に
拍動量を改善しようと試みて心房ロック間隔(ALI)
整調を行う植え込み可能なデュアルチャンバペースメー
カに向けられている。本発明の説明にあたり先ず図1に
示されているデュアルチャンバペースメーカの機能ブロ
ック図を参照する。このような機能ブロック図はデュア
ルチャンバペースメーカにより実行される主な機能を最
初に教示するのに用いられる。ペースメーカの機能を実
行するのにペースメーカ10に使用される実際の構成要
素の種々の実施態様は次いで図2〜図5と結び付けて説
明される。基本整調サイクルおよびペースメーカの上側
レート特性を制限するのに用いられる従来の技術が次い
で図6および図7と結び付けて簡単に説明される。次
に、本発明を実行するのにペースメーカ10により用い
られる技術または方法が図8〜図20と結び付けて説明
される。最後に、本発明を用いて達成される結果が図2
1〜図24のグラフと結び付けて示される。
【0034】有利なことに、さまざまなデュアルチャン
バペースメーカ構成およびペースメーカ構成要素および
/またはハードウェアが本発明を実行するのに用いられ
得る。以下の説明はいくつかのこのような構成の例示に
過ぎない。
バペースメーカ構成およびペースメーカ構成要素および
/またはハードウェアが本発明を実行するのに用いられ
得る。以下の説明はいくつかのこのような構成の例示に
過ぎない。
【0035】最初に図1を参照すると、ペースメーカ1
0はリード14および16を介して心臓12に接続され
ている(後続の図面、たとえば図2中ではリード14お
よび16はリードシステム19として示されている)。
リード14は心臓の心房の1つと接触している電極15
を有し、またリード16は心臓の心室の1つと接触して
いる電極17を有する。リード14および16はそれぞ
れ心房パルス発生器(A‐PG)18および心室パルス
発生器(V‐PG)20から電極15および17へ刺激
パルスを運ぶ。さらに、心房からの電気的信号が電極1
5からリード14を通じて心房チャネル検出増幅器(P
‐AMP)22へ運ばれ、また心室からの電気的信号が
電極17からリード16を通じて心室チャネル検出増幅
器(R‐AMP)24へ運ばれる。
0はリード14および16を介して心臓12に接続され
ている(後続の図面、たとえば図2中ではリード14お
よび16はリードシステム19として示されている)。
リード14は心臓の心房の1つと接触している電極15
を有し、またリード16は心臓の心室の1つと接触して
いる電極17を有する。リード14および16はそれぞ
れ心房パルス発生器(A‐PG)18および心室パルス
発生器(V‐PG)20から電極15および17へ刺激
パルスを運ぶ。さらに、心房からの電気的信号が電極1
5からリード14を通じて心房チャネル検出増幅器(P
‐AMP)22へ運ばれ、また心室からの電気的信号が
電極17からリード16を通じて心室チャネル検出増幅
器(R‐AMP)24へ運ばれる。
【0036】デュアルチャンバペースメーカ10を制御
しているのは制御回路または制御システム26である。
制御システム26は信号線28を経て心房増幅器22か
らの出力信号を受ける。同様に、制御システム26は信
号線30を経て心室増幅器24からの出力信号を受け
る。信号線28および30上の出力信号は、P波または
R波が心臓12内で検出されるつど発生される。制御回
路またはシステム26は、それぞれ信号線32および3
4を経て心房パルス発生器18および心室パルス発生器
20へ送られるトリガ信号をも発生する。これらのトリ
ガ信号は、刺激パルスがそれぞれのパルス発生器18ま
たは20により発生されるべきつど発生される。A‐P
G18により発生される刺激パルスは“Aパルス”と呼
ばれ、またV‐PG20により発生される刺激パルスは
“Vパルス”と呼ばれる。AパルスもしくはVパルスが
心臓に供給されている時間中は、対応する増幅器である
P‐AMP22および/またはR‐AMP24は典型的
にそれぞれ信号線36および38を経て制御システム2
6からこれらの増幅器に与えられるブランキング信号に
よりディスエーブルされている。このブランキング作用
は、増幅器22および24がこの時間中にこのような増
幅器の入力端子に存在しているそれぞれ比較的大きいA
パルスまたはVパルスにより飽和状態になるのを防止す
る。このようなブランキング作用は、ペースメーカ刺激
の結果として筋肉組織内に存在する電気的残留信号がP
波またはR波として解釈されることを防止するのに役立
つ。
しているのは制御回路または制御システム26である。
制御システム26は信号線28を経て心房増幅器22か
らの出力信号を受ける。同様に、制御システム26は信
号線30を経て心室増幅器24からの出力信号を受け
る。信号線28および30上の出力信号は、P波または
R波が心臓12内で検出されるつど発生される。制御回
路またはシステム26は、それぞれ信号線32および3
4を経て心房パルス発生器18および心室パルス発生器
20へ送られるトリガ信号をも発生する。これらのトリ
ガ信号は、刺激パルスがそれぞれのパルス発生器18ま
たは20により発生されるべきつど発生される。A‐P
G18により発生される刺激パルスは“Aパルス”と呼
ばれ、またV‐PG20により発生される刺激パルスは
“Vパルス”と呼ばれる。AパルスもしくはVパルスが
心臓に供給されている時間中は、対応する増幅器である
P‐AMP22および/またはR‐AMP24は典型的
にそれぞれ信号線36および38を経て制御システム2
6からこれらの増幅器に与えられるブランキング信号に
よりディスエーブルされている。このブランキング作用
は、増幅器22および24がこの時間中にこのような増
幅器の入力端子に存在しているそれぞれ比較的大きいA
パルスまたはVパルスにより飽和状態になるのを防止す
る。このようなブランキング作用は、ペースメーカ刺激
の結果として筋肉組織内に存在する電気的残留信号がP
波またはR波として解釈されることを防止するのに役立
つ。
【0037】続けて図1を参照すると、ペースメーカ1
0は適当なデータ/アドレスバス42を経て制御システ
ム26に接続されているメモリ回路40をも含んでい
る。メモリ回路40は、ペースメーカの作動を制御する
のに使用されるいくつかの制御パラメータがプログラム
可能に記憶され、また特定の患者のニーズに適するよう
にペースメーカの作動をカストマ化するために必要に応
じて修正されることを許す。このようなデータはプログ
ラムされた心房逸走間隔(AEI)および最大平均レー
ト間隔(MMRI)のようなペースメーカの作動中に使
用される基本タイミング間隔を含んでいる。さらに、ペ
ースメーカの作動中に検出されるデータがその後の検索
および解析のためにメモリ40に記憶される。
0は適当なデータ/アドレスバス42を経て制御システ
ム26に接続されているメモリ回路40をも含んでい
る。メモリ回路40は、ペースメーカの作動を制御する
のに使用されるいくつかの制御パラメータがプログラム
可能に記憶され、また特定の患者のニーズに適するよう
にペースメーカの作動をカストマ化するために必要に応
じて修正されることを許す。このようなデータはプログ
ラムされた心房逸走間隔(AEI)および最大平均レー
ト間隔(MMRI)のようなペースメーカの作動中に使
用される基本タイミング間隔を含んでいる。さらに、ペ
ースメーカの作動中に検出されるデータがその後の検索
および解析のためにメモリ40に記憶される。
【0038】さらにテレメトリ回路44がペースメーカ
10内に含まれている。このテレメトリ回路44は適当
な指令/データバス46により制御システム26に接続
されている。植え込み可能なペースメーカ10内に含ま
れているテレメトリ回路44は適当な通信リンク50に
より外部のプログラミング装置48に選択的に接続され
得る。通信リンク50はRF(無線周波数)チャネル、
誘導結合などのような任意の適当な電磁的リンクであっ
てよい。有利なことに、外部プログラマ48および通信
リンク50を通じて、所望の指令が制御システム26へ
送ることができる。同様に、この通信リンク50および
プログラマ48を通じて、データ(制御システム26に
たとえばデータラッチ中に保持されているデータもしく
はメモリ40に記憶されているデータ)がペースメーカ
10から遠隔受信され得る。このようにして、植え込ま
れているペースメーカ10と植え込まれていない遠隔の
位置との間の非侵襲的通信が必要な時に確立される。当
業者に知られている多くの適当なテレメトリ回路がテレ
メトリ回路44として本発明と共に使用され得る。たと
えば米国特許第 4,847,617号明細書を参照されたい。そ
の内の容を参照によりここに組み入れるものとする。
10内に含まれている。このテレメトリ回路44は適当
な指令/データバス46により制御システム26に接続
されている。植え込み可能なペースメーカ10内に含ま
れているテレメトリ回路44は適当な通信リンク50に
より外部のプログラミング装置48に選択的に接続され
得る。通信リンク50はRF(無線周波数)チャネル、
誘導結合などのような任意の適当な電磁的リンクであっ
てよい。有利なことに、外部プログラマ48および通信
リンク50を通じて、所望の指令が制御システム26へ
送ることができる。同様に、この通信リンク50および
プログラマ48を通じて、データ(制御システム26に
たとえばデータラッチ中に保持されているデータもしく
はメモリ40に記憶されているデータ)がペースメーカ
10から遠隔受信され得る。このようにして、植え込ま
れているペースメーカ10と植え込まれていない遠隔の
位置との間の非侵襲的通信が必要な時に確立される。当
業者に知られている多くの適当なテレメトリ回路がテレ
メトリ回路44として本発明と共に使用され得る。たと
えば米国特許第 4,847,617号明細書を参照されたい。そ
の内の容を参照によりここに組み入れるものとする。
【0039】図1中のペースメーカ10は、心臓の心房
および心室の双方とインタフェースするので、デュアル
チャンバペースメーカと呼ばれている。心房とインタフ
ェースするペースメーカ10の部分、たとえばリード1
4、P波検出増幅器22、Aパルス発生器18および制
御システム26の対応する部分は一般に心房チャネルと
呼ばれる。同様に、心室とインタフェースするペースメ
ーカ10の部分、たとえばリード16、R波検出増幅器
24、Vパルス発生器20および制御システム26の対
応する部分は一般に心室チャネルと呼ばれる。以下の説
明を通じて、“心房チャネル活動”または“心室チャネ
ル活動”という呼び方がされている。心房チャネル活動
は検出増幅器22によるP波の検出もしくはAパルス発
生器18によるAパルスの発生を含んでいる。同様に、
心室チャネル活動は検出増幅器24によるR波の検出も
しくはVパルス発生器20によるVパルスの発生を含ん
でいる。
および心室の双方とインタフェースするので、デュアル
チャンバペースメーカと呼ばれている。心房とインタフ
ェースするペースメーカ10の部分、たとえばリード1
4、P波検出増幅器22、Aパルス発生器18および制
御システム26の対応する部分は一般に心房チャネルと
呼ばれる。同様に、心室とインタフェースするペースメ
ーカ10の部分、たとえばリード16、R波検出増幅器
24、Vパルス発生器20および制御システム26の対
応する部分は一般に心室チャネルと呼ばれる。以下の説
明を通じて、“心房チャネル活動”または“心室チャネ
ル活動”という呼び方がされている。心房チャネル活動
は検出増幅器22によるP波の検出もしくはAパルス発
生器18によるAパルスの発生を含んでいる。同様に、
心室チャネル活動は検出増幅器24によるR波の検出も
しくはVパルス発生器20によるVパルスの発生を含ん
でいる。
【0040】本発明を実行するいくつかのペースメーカ
では、ペースメーカ10はさらに、適当な接続線54を
経てペースメーカの制御システム26に接続されている
1つまたはそれ以上の生理学的センサ52を含んでい
る。センサ52はペースメーカ10内に含まれているも
のとして図1中に示されているが、センサがペースメー
カ10の外部で患者に植え込まれていても患者により携
行されてもよいことは理解されるべきである。一般的な
形式のセンサはペースメーカのケースに取付けられる圧
電性結晶のような活動センサである。血液の酸素含有
量、呼吸レート、血液のpH、身体位置などを検出する
他の形式の生理学的センサも活動センサの代わりに、ま
たはそれに追加して使用され得る。使用されるセンサの
形式は本発明にとって決定的なものではない。心臓が拍
動すべきレートに関係するいくつかの生理学的パラメー
タを検出し得る任意のセンサまたはセンサの組み合わせ
を使用することができる。このようなセンサを使用する
ペースメーカは、患者の生理学的ニーズを追跡するよう
にペースメーカの整調レート(逸走間隔)を調節するの
で、一般に“レート応答性”ペースメーカと呼ばれる。
では、ペースメーカ10はさらに、適当な接続線54を
経てペースメーカの制御システム26に接続されている
1つまたはそれ以上の生理学的センサ52を含んでい
る。センサ52はペースメーカ10内に含まれているも
のとして図1中に示されているが、センサがペースメー
カ10の外部で患者に植え込まれていても患者により携
行されてもよいことは理解されるべきである。一般的な
形式のセンサはペースメーカのケースに取付けられる圧
電性結晶のような活動センサである。血液の酸素含有
量、呼吸レート、血液のpH、身体位置などを検出する
他の形式の生理学的センサも活動センサの代わりに、ま
たはそれに追加して使用され得る。使用されるセンサの
形式は本発明にとって決定的なものではない。心臓が拍
動すべきレートに関係するいくつかの生理学的パラメー
タを検出し得る任意のセンサまたはセンサの組み合わせ
を使用することができる。このようなセンサを使用する
ペースメーカは、患者の生理学的ニーズを追跡するよう
にペースメーカの整調レート(逸走間隔)を調節するの
で、一般に“レート応答性”ペースメーカと呼ばれる。
【0041】次に図2を参照すると、本発明を実行する
整調システムの好ましい構成が示されている。このシス
テムは外部プログラマ48、植え込み可能なペースメー
カ10およびリードシステム19を含んでいる。リード
システム19は前記のように従来通常の心房および心室
リードおよび電極を含んでいる。リードシステム19は
血液の酸素含有量を測定するのに使用されるLED検出
器組立体を有する酸素センサリードを含んでいる。この
ようなリードは米国特許第 4,815,469号明細書に記載さ
れており、その内容を参照によりここに組み入れるもの
とする。
整調システムの好ましい構成が示されている。このシス
テムは外部プログラマ48、植え込み可能なペースメー
カ10およびリードシステム19を含んでいる。リード
システム19は前記のように従来通常の心房および心室
リードおよび電極を含んでいる。リードシステム19は
血液の酸素含有量を測定するのに使用されるLED検出
器組立体を有する酸素センサリードを含んでいる。この
ようなリードは米国特許第 4,815,469号明細書に記載さ
れており、その内容を参照によりここに組み入れるもの
とする。
【0042】外部プログラマ48は、通信リンク50が
ペースメーカ10と外部プログラマ48との間に確立さ
れるべき時には常に植え込み可能なペースメーカ10の
付近に置かれているテレメトリヘッド49を含んでい
る。外部プログラマはたとえば米国特許第 4,809,697号
明細書に記載されている従来通常の設計によるものであ
ってよく、この明細書の内の容を参照によりここに組み
入れるものとする。
ペースメーカ10と外部プログラマ48との間に確立さ
れるべき時には常に植え込み可能なペースメーカ10の
付近に置かれているテレメトリヘッド49を含んでい
る。外部プログラマはたとえば米国特許第 4,809,697号
明細書に記載されている従来通常の設計によるものであ
ってよく、この明細書の内の容を参照によりここに組み
入れるものとする。
【0043】ペースメーカ10の構成要素は適当な密封
されたケースまたはハウジング(図2中に破線400に
より表されている)内に収納されている。ケース400
は好ましくはチタン金属ケースである。ケース400内
の構成要素はRFコイル402、メモリチップ404、
電池406、センサ回路408内の1つまたはそれ以上
のセンサ、水晶410、出力および保護回路網412、
アナログチップ420およびディジタルチップ440を
含んでいる。
されたケースまたはハウジング(図2中に破線400に
より表されている)内に収納されている。ケース400
は好ましくはチタン金属ケースである。ケース400内
の構成要素はRFコイル402、メモリチップ404、
電池406、センサ回路408内の1つまたはそれ以上
のセンサ、水晶410、出力および保護回路網412、
アナログチップ420およびディジタルチップ440を
含んでいる。
【0044】ペースメーカ10内で体積が最大の構成要
素である電池406は従来通常の設計によるものであっ
てよく、またペースメーカ内の電子回路のすべてに作動
電力を与えるリチウム電池である。RFコイル402は
テレメトリヘッドとの通信リンクを確立するのに使用さ
れる。水晶410はペースメーカ回路に対して安定なク
ロック周波数を与えるのにディジタルチップ440(後
で説明する)上の水晶発振器回路と結び付けて使用され
る。好ましい実施態様では、水晶発振器の周波数は32
kHzであるが、任意の適当な周波数が使用され得る。
センサ回路408はペースメーカがレート応答性整調機
能を実行する際にペースメーカにより使用される適当な
センサを含んでいる。たとえば、1つの実施態様では、
センサ回路408は患者の活動を検出するのに適した加
速度計を含んでいる。
素である電池406は従来通常の設計によるものであっ
てよく、またペースメーカ内の電子回路のすべてに作動
電力を与えるリチウム電池である。RFコイル402は
テレメトリヘッドとの通信リンクを確立するのに使用さ
れる。水晶410はペースメーカ回路に対して安定なク
ロック周波数を与えるのにディジタルチップ440(後
で説明する)上の水晶発振器回路と結び付けて使用され
る。好ましい実施態様では、水晶発振器の周波数は32
kHzであるが、任意の適当な周波数が使用され得る。
センサ回路408はペースメーカがレート応答性整調機
能を実行する際にペースメーカにより使用される適当な
センサを含んでいる。たとえば、1つの実施態様では、
センサ回路408は患者の活動を検出するのに適した加
速度計を含んでいる。
【0045】メモリチップ404は低電力のスタティッ
クランダムアクセスメモリ(RAM)チップであり、そ
のチップにペースメーカの作動パラメータ、たとえば制
御変数が記憶され得るし、またそのチップに検出された
データが必要に応じて記憶され得る。アナログチップ4
20およびディジタルチップ440はペースメーカの主
要な処理および制御回路を含んでいる。これらのチップ
がペースメーカの作動のために外部に必要とされる構成
要素の数を最少化するように設計されていると有利であ
る。アナログチップ420は出力および保護回路網41
2を通じてリードシステム19とインタフェースする。
この出力および保護回路網412は植え込み可能な医学
装置に一般に使用されているような出力キャパシタ、密
封されたケースを通じての電気的接続を許す適当なフィ
ードスルーコネクタなどを含んでいる。
クランダムアクセスメモリ(RAM)チップであり、そ
のチップにペースメーカの作動パラメータ、たとえば制
御変数が記憶され得るし、またそのチップに検出された
データが必要に応じて記憶され得る。アナログチップ4
20およびディジタルチップ440はペースメーカの主
要な処理および制御回路を含んでいる。これらのチップ
がペースメーカの作動のために外部に必要とされる構成
要素の数を最少化するように設計されていると有利であ
る。アナログチップ420は出力および保護回路網41
2を通じてリードシステム19とインタフェースする。
この出力および保護回路網412は植え込み可能な医学
装置に一般に使用されているような出力キャパシタ、密
封されたケースを通じての電気的接続を許す適当なフィ
ードスルーコネクタなどを含んでいる。
【0046】次に図3を参照すると、アナログチップ4
20のブロック図が示されている。このアナログチップ
はリードシステム19およびディジタルチップ440と
インタフェースするのに必要なサブシステムおよびモジ
ュールのすべてを含んでいる。たとえば、始動、バイア
ス電流および参照モジュール422は、電池が最初に接
続される時にペースメーカ回路を初期化するのに使用さ
れるパワーアップ信号を含んでいる。低電池モジュール
424は電池の状態を決定するため電池電圧の4つの電
圧レベルを検出する。ケース増幅器426は検出および
IEGM(心臓内電位記録図)増幅器428に対する参
照として使用されるケースバイアス電圧を発生する。増
幅器428は先に図1中で説明されたP波増幅器22お
よびR波増幅器24を含んでいる。被測定データモジュ
ール430は電池電圧および電流および整調システムの
他のアナログパラメータを測定する。ADCおよび論理
モジュール432はペースメーカのアナログ信号を8ビ
ットのディジタルワードに変換するのに使用されるアナ
ログ‐ディジタル変換器およびタイミング論理回路を含
んでいる。これらのディジタルワードは次いでディジタ
ルモジュール434に通される。このモジュールは、デ
ータがアナログチップ420とディジタルチップ440
との間を往復して通されるにつれて、基本的なタイミン
グおよびバス制御機能のすべてを発生するのに使用され
る。
20のブロック図が示されている。このアナログチップ
はリードシステム19およびディジタルチップ440と
インタフェースするのに必要なサブシステムおよびモジ
ュールのすべてを含んでいる。たとえば、始動、バイア
ス電流および参照モジュール422は、電池が最初に接
続される時にペースメーカ回路を初期化するのに使用さ
れるパワーアップ信号を含んでいる。低電池モジュール
424は電池の状態を決定するため電池電圧の4つの電
圧レベルを検出する。ケース増幅器426は検出および
IEGM(心臓内電位記録図)増幅器428に対する参
照として使用されるケースバイアス電圧を発生する。増
幅器428は先に図1中で説明されたP波増幅器22お
よびR波増幅器24を含んでいる。被測定データモジュ
ール430は電池電圧および電流および整調システムの
他のアナログパラメータを測定する。ADCおよび論理
モジュール432はペースメーカのアナログ信号を8ビ
ットのディジタルワードに変換するのに使用されるアナ
ログ‐ディジタル変換器およびタイミング論理回路を含
んでいる。これらのディジタルワードは次いでディジタ
ルモジュール434に通される。このモジュールは、デ
ータがアナログチップ420とディジタルチップ440
との間を往復して通されるにつれて、基本的なタイミン
グおよびバス制御機能のすべてを発生するのに使用され
る。
【0047】続けて図3を参照すると、暴走保護(RA
P)回路発振器436もディジタルモジュール434に
接続されている。このような発振器436はペースメー
カにより許される最高の整調レートを制限するための独
立的なタイムペースを与える。ディジタルモジュール4
34にはさらにセンサ回路網408が接続されている。
センサ回路網408は活動および他のパラメータを検出
するための適当なセンサを含んでいる。たとえば、O2
センサ回路409が患者の血液酸素を測定するのに使用
されている時には酸素センサリードと結び付けて使用さ
れ得る。活動センサ407もたとえば加速度計により測
定される患者の活動を検出するのに使用され得る。電荷
ポンプ回路438は患者の心臓に供給される刺激パルス
に対する出力電圧を発生する。出力スイッチ439はポ
ンプ回路438により発生された電荷を適当な刺激パル
スを形成するのに適した時点で出力リードに接続する。
P)回路発振器436もディジタルモジュール434に
接続されている。このような発振器436はペースメー
カにより許される最高の整調レートを制限するための独
立的なタイムペースを与える。ディジタルモジュール4
34にはさらにセンサ回路網408が接続されている。
センサ回路網408は活動および他のパラメータを検出
するための適当なセンサを含んでいる。たとえば、O2
センサ回路409が患者の血液酸素を測定するのに使用
されている時には酸素センサリードと結び付けて使用さ
れ得る。活動センサ407もたとえば加速度計により測
定される患者の活動を検出するのに使用され得る。電荷
ポンプ回路438は患者の心臓に供給される刺激パルス
に対する出力電圧を発生する。出力スイッチ439はポ
ンプ回路438により発生された電荷を適当な刺激パル
スを形成するのに適した時点で出力リードに接続する。
【0048】こうしてアナログチップ420は、心房ま
たは心室事象を検出し、IEGM波形、被測定データお
よび他の種々のアナログ信号をディジタル化し、またこ
のような検出されディジタル化された信号をディジタル
チップ440(図4参照)による使用のためにディジタ
ルモジュール434に与えるのに必要な回路を含んでい
る。電荷ポンプ回路438は高い出力パルス能力を得る
ための電圧二倍器/三倍器として作用する。出力パルス
幅は出力スイッチ439により制御される。電池の条件
はモニタされ、また独立的な暴走保護が設けられてい
る。
たは心室事象を検出し、IEGM波形、被測定データお
よび他の種々のアナログ信号をディジタル化し、またこ
のような検出されディジタル化された信号をディジタル
チップ440(図4参照)による使用のためにディジタ
ルモジュール434に与えるのに必要な回路を含んでい
る。電荷ポンプ回路438は高い出力パルス能力を得る
ための電圧二倍器/三倍器として作用する。出力パルス
幅は出力スイッチ439により制御される。電池の条件
はモニタされ、また独立的な暴走保護が設けられてい
る。
【0049】次に図4を参照すると、ペースメーカの主
制御要素はマイクロプロセッサ442であり、このマイ
クロプロセッサはディジタルチップ440内に含まれて
いる。ディジタルチップ440はアナログチップ420
と内部のマイクロプロセッサ442とのインタフェース
に必要な論理回路のすべてを含んでいる。マイクロプロ
セッサ442は基本CPU(中央処理ユニット)および
8KのスタティックRAMを含んでいる。加えて、8K
×8KのRAM446がデータおよびプログラムを記憶
するべくマイクロプロセッサ442に接続されている。
同じくマイクロプロセッサ442に接続されているマイ
クロプロセッササポート論理回路444は割込み論理回
路、タイマー論理回路、ノイズ/被検出事象論理回路お
よび磁石状態論理回路を含んでいる。さらにバスコント
ローラ448が、アナログ‐ディジタル変換器432
(図3)のタイミングおよび制御およびテレメトリデー
タを含めて、アナログチップ420とのデータ転送のD
MAタイミングおよび制御を行うべくディジタルチップ
440上に含まれている。テレメトリチャネル論理回路
450はクロック論理回路、IEGMおよびマーカー論
理回路、テレメトリ指令プロトコル論理回路、テレメト
リ割込み論理回路、誤り検査論理回路およびCPUリセ
ット論理回路を含んでいる。RFコイル402に接続さ
れているRFトランシーバ452は外部プログラマ48
からのテレメトリデータをテレメトリヘッド49を通じ
て送受信する(図2参照)。水晶発振器回路456は、
水晶410(ディジタルチップ440の外部)と結び付
いて、ペースメーカシステムの水晶タイムベースを与え
る。電流発生器454はディジタルチップに対するバイ
アス電流を与える。リードスイッチ回路458は、テレ
メトリヘッド49がペースメーカが植え込まれている位
置の上の患者の皮膚の上に位置している時には常に存在
する磁界の存在を検出する。
制御要素はマイクロプロセッサ442であり、このマイ
クロプロセッサはディジタルチップ440内に含まれて
いる。ディジタルチップ440はアナログチップ420
と内部のマイクロプロセッサ442とのインタフェース
に必要な論理回路のすべてを含んでいる。マイクロプロ
セッサ442は基本CPU(中央処理ユニット)および
8KのスタティックRAMを含んでいる。加えて、8K
×8KのRAM446がデータおよびプログラムを記憶
するべくマイクロプロセッサ442に接続されている。
同じくマイクロプロセッサ442に接続されているマイ
クロプロセッササポート論理回路444は割込み論理回
路、タイマー論理回路、ノイズ/被検出事象論理回路お
よび磁石状態論理回路を含んでいる。さらにバスコント
ローラ448が、アナログ‐ディジタル変換器432
(図3)のタイミングおよび制御およびテレメトリデー
タを含めて、アナログチップ420とのデータ転送のD
MAタイミングおよび制御を行うべくディジタルチップ
440上に含まれている。テレメトリチャネル論理回路
450はクロック論理回路、IEGMおよびマーカー論
理回路、テレメトリ指令プロトコル論理回路、テレメト
リ割込み論理回路、誤り検査論理回路およびCPUリセ
ット論理回路を含んでいる。RFコイル402に接続さ
れているRFトランシーバ452は外部プログラマ48
からのテレメトリデータをテレメトリヘッド49を通じ
て送受信する(図2参照)。水晶発振器回路456は、
水晶410(ディジタルチップ440の外部)と結び付
いて、ペースメーカシステムの水晶タイムベースを与え
る。電流発生器454はディジタルチップに対するバイ
アス電流を与える。リードスイッチ回路458は、テレ
メトリヘッド49がペースメーカが植え込まれている位
置の上の患者の皮膚の上に位置している時には常に存在
する磁界の存在を検出する。
【0050】以上に図2〜図4と結び付けて説明された
ペースメーカ回路は図1と結び付けて説明されたペース
メーカの基本機能と従来から知られているような他の整
調/検出機能とを与える。本発明の目的に対して、図2
〜図4のペースメーカ回路はPV間隔、VA間隔および
MMRIの設定を含めて整調間隔の基本タイミングを設
定する。この回路は自然心室事象(R波)および/また
は自然心房事象(P波)の検出、検出された心房事象の
間の時間間隔、すなわちP‐P間隔、および整調された
心室事象の間の時間間隔、すなわちV‐V間隔の測定を
も行う。
ペースメーカ回路は図1と結び付けて説明されたペース
メーカの基本機能と従来から知られているような他の整
調/検出機能とを与える。本発明の目的に対して、図2
〜図4のペースメーカ回路はPV間隔、VA間隔および
MMRIの設定を含めて整調間隔の基本タイミングを設
定する。この回路は自然心室事象(R波)および/また
は自然心房事象(P波)の検出、検出された心房事象の
間の時間間隔、すなわちP‐P間隔、および整調された
心室事象の間の時間間隔、すなわちV‐V間隔の測定を
も行う。
【0051】次に図5を参照すると、ペースメーカ10
(図1)の制御回路またはシステム26の代替的な実施
例のブロック図が示されている。なお、図2〜図4に先
に示された本発明の実施例および図5で以下に説明され
る本発明の実施例に加えて、制御システム26のさらに
他の実施例も利用され得る。図2〜図4で先に説明され
た実施例はマイクロプロセッサ援用の制御システムおよ
びペースメーカの構成を示す。他の代表的なマイクロプ
ロセッサ援用のシステムはたとえば米国特許第4,940,05
2号明細書に記載されており、その内容を参照によりこ
こに組み入れるものとする。
(図1)の制御回路またはシステム26の代替的な実施
例のブロック図が示されている。なお、図2〜図4に先
に示された本発明の実施例および図5で以下に説明され
る本発明の実施例に加えて、制御システム26のさらに
他の実施例も利用され得る。図2〜図4で先に説明され
た実施例はマイクロプロセッサ援用の制御システムおよ
びペースメーカの構成を示す。他の代表的なマイクロプ
ロセッサ援用のシステムはたとえば米国特許第4,940,05
2号明細書に記載されており、その内容を参照によりこ
こに組み入れるものとする。
【0052】図5に示されている制御システムは、状態
レジスタ60が任意の瞬間におけるペースメーカの特定
の状態を定める状態機械に基づいている。当業者に知ら
れているように、状態機械は専用のハードウェア論理回
路またはこのような専用のハードウェア論理回路をシミ
ュレートする適当なプロセッサ(プログラムされる制御
回路)を使用して実現され得る。しかし、実行された結
果は同一であり、ペースメーカの状態はペースメーカ論
理回路およびR波の検出またはタイマのタイミングアウ
トのような生起した、または生起し損なった被検出事象
により任意の瞬間に定められる。基本的な状態機械の作
動を含めて図5の完全な説明は参照によりここに組み入
れるものとした前記の特許明細書のなかに見い出され得
る。図5の制御システム26の種々の回路またはそのシ
ミュレートされた等価な回路は通常のものであってよ
く、または当業者により入手可能な公知の回路にならっ
て構成され得る。たとえばペースメーカに対する状態機
械形式の作動が説明されている米国特許第 4,712,555号
明細書、ペースメーカで使用される種々のタイミング間
隔およびそれらの相互関係が一層完全に説明されている
米国特許第 4,788,980号明細書および心房レートに基づ
くプログラム可能なペースメーカが、その制御のために
使用される状態論理回路の作動の完全な説明を含めて、
説明されている米国特許第 4,944,298号明細書を参照さ
れたい。これらの特許明細書の内容を参照によりここに
組み入れるものとする。
レジスタ60が任意の瞬間におけるペースメーカの特定
の状態を定める状態機械に基づいている。当業者に知ら
れているように、状態機械は専用のハードウェア論理回
路またはこのような専用のハードウェア論理回路をシミ
ュレートする適当なプロセッサ(プログラムされる制御
回路)を使用して実現され得る。しかし、実行された結
果は同一であり、ペースメーカの状態はペースメーカ論
理回路およびR波の検出またはタイマのタイミングアウ
トのような生起した、または生起し損なった被検出事象
により任意の瞬間に定められる。基本的な状態機械の作
動を含めて図5の完全な説明は参照によりここに組み入
れるものとした前記の特許明細書のなかに見い出され得
る。図5の制御システム26の種々の回路またはそのシ
ミュレートされた等価な回路は通常のものであってよ
く、または当業者により入手可能な公知の回路にならっ
て構成され得る。たとえばペースメーカに対する状態機
械形式の作動が説明されている米国特許第 4,712,555号
明細書、ペースメーカで使用される種々のタイミング間
隔およびそれらの相互関係が一層完全に説明されている
米国特許第 4,788,980号明細書および心房レートに基づ
くプログラム可能なペースメーカが、その制御のために
使用される状態論理回路の作動の完全な説明を含めて、
説明されている米国特許第 4,944,298号明細書を参照さ
れたい。これらの特許明細書の内容を参照によりここに
組み入れるものとする。
【0053】マイクロプロセッサに基づくものにせよ、
状態機械に基づくものにせよ、他の形式の制御装置に基
づくものにせよ、シミュレートされた制御装置に基づく
ものにせよ、制御システム26の詳細は本発明の理解ま
たは解決のために決定的なものではなく、従ってここに
は説明しない。このような詳細は、所望であれば、参照
によりここに組み入れるものとした前記特許明細書のな
かに見い出され得る。本発明の目的に対して必要とされ
ることのすべては、ペースメーカの制御システムが、他
のペースメーカ回路と結び付いて、(a)整調間隔およ
び整調間隔を構成する種々のサブ間隔、たとえばPV間
隔(PVI)、PVARP、ウェンケバッハ間隔(W
I)、心房ロック間隔(ALI)およびP波追跡間隔
(“P追跡”間隔とも呼ばれる)の設定、(b)生起す
るP波または他の心臓事象の数およびこのような事象が
種々の定められた計時間隔に対して相対的に生起する時
点の追跡維持、(c)自走する最大平均レート間隔(M
MRI)の発生(使用される時)、(d)後に参照また
は処理するための特定の事象の生起の記憶またはラッチ
ング、および(e)後で一層完全に説明されるように、
これらの記憶またはラッチされた事象のなんらかの処
理、たとえばPVIの開始、Vパルスの発生の禁止、P
VI開始のための幻像P波の発生などが必要とされると
きにはその実行、を含めて上記の基本的整調機能を行い
得ることである。
状態機械に基づくものにせよ、他の形式の制御装置に基
づくものにせよ、シミュレートされた制御装置に基づく
ものにせよ、制御システム26の詳細は本発明の理解ま
たは解決のために決定的なものではなく、従ってここに
は説明しない。このような詳細は、所望であれば、参照
によりここに組み入れるものとした前記特許明細書のな
かに見い出され得る。本発明の目的に対して必要とされ
ることのすべては、ペースメーカの制御システムが、他
のペースメーカ回路と結び付いて、(a)整調間隔およ
び整調間隔を構成する種々のサブ間隔、たとえばPV間
隔(PVI)、PVARP、ウェンケバッハ間隔(W
I)、心房ロック間隔(ALI)およびP波追跡間隔
(“P追跡”間隔とも呼ばれる)の設定、(b)生起す
るP波または他の心臓事象の数およびこのような事象が
種々の定められた計時間隔に対して相対的に生起する時
点の追跡維持、(c)自走する最大平均レート間隔(M
MRI)の発生(使用される時)、(d)後に参照また
は処理するための特定の事象の生起の記憶またはラッチ
ング、および(e)後で一層完全に説明されるように、
これらの記憶またはラッチされた事象のなんらかの処
理、たとえばPVIの開始、Vパルスの発生の禁止、P
VI開始のための幻像P波の発生などが必要とされると
きにはその実行、を含めて上記の基本的整調機能を行い
得ることである。
【0054】こうして、図1〜図5と結び付けて上記の
ように構成されたペースメーカまたはそれと等価なペー
スメーカが与えられると、本発明は主としてペースメー
カの上側レート制限を制御することに関し、一層詳細に
は、心臓の心室活動がより大きい百分率の時間にわたり
心房活動と同期化された状態(心房活動に“ロック”さ
れた状態)にとどまるように上側レート特性を制御する
ことに関する。このような心房ロックド整調はペースメ
ーカの上側レートにおける心臓拍出量を有利に改善す
る。
ように構成されたペースメーカまたはそれと等価なペー
スメーカが与えられると、本発明は主としてペースメー
カの上側レート制限を制御することに関し、一層詳細に
は、心臓の心室活動がより大きい百分率の時間にわたり
心房活動と同期化された状態(心房活動に“ロック”さ
れた状態)にとどまるように上側レート特性を制御する
ことに関する。このような心房ロックド整調はペースメ
ーカの上側レートにおける心臓拍出量を有利に改善す
る。
【0055】本発明を一層よく理解するため、図6を参
照する。図6には心臓の正常なA‐V同期性またはリズ
ムを示す典型的なECGまたはEGM形式の波形が示さ
れている。左で始まって、心臓の心房の脱分極と合致す
る電気的活動を表すP波が示されている。心房の脱分極
は、血液を心房から心室へ押し出す心房の収縮により伴
われる。P波発生から短時間の後に、心室の脱分極を表
すQRS複合波が現れる。P波とQRS複合波(一般に
単に“R波”と呼ばれる)との間の時間周期は心臓の作
動に非常に重要な時間周期である。なぜならば、それは
血液が心房から心室へ流れるために必要とされる時間を
表すからである。R波にはT波が続く。T波は心室の再
分極と結び付けられる電気的活動を表す。典型的には、
心拍または心臓サイクルは続いて生起するR波の間の時
間間隔として測定される。なぜならば、R波は一般に識
別かつ測定すべき波のなかで最も早い波であるからであ
る。心拍はもちろん心臓サイクル内の任意の点に対して
相対的に測定されてよく、たとえば続いて生起するP波
またはT波の間の時間間隔が測定され得る。
照する。図6には心臓の正常なA‐V同期性またはリズ
ムを示す典型的なECGまたはEGM形式の波形が示さ
れている。左で始まって、心臓の心房の脱分極と合致す
る電気的活動を表すP波が示されている。心房の脱分極
は、血液を心房から心室へ押し出す心房の収縮により伴
われる。P波発生から短時間の後に、心室の脱分極を表
すQRS複合波が現れる。P波とQRS複合波(一般に
単に“R波”と呼ばれる)との間の時間周期は心臓の作
動に非常に重要な時間周期である。なぜならば、それは
血液が心房から心室へ流れるために必要とされる時間を
表すからである。R波にはT波が続く。T波は心室の再
分極と結び付けられる電気的活動を表す。典型的には、
心拍または心臓サイクルは続いて生起するR波の間の時
間間隔として測定される。なぜならば、R波は一般に識
別かつ測定すべき波のなかで最も早い波であるからであ
る。心拍はもちろん心臓サイクル内の任意の点に対して
相対的に測定されてよく、たとえば続いて生起するP波
またはT波の間の時間間隔が測定され得る。
【0056】本発明の目的に対して重要な点は、もし心
臓がポンプとして有効に機能すべきであれば、すなわ
ち、もし十分な量の血液が収縮のたびに心室から押し出
されるべきであれば、特定のA‐V同期性が生起しなけ
ればならないことを認識することである。一層詳細に
は、P波により表される心房の脱分極はその直後に、適
切な拍動量を維持するため、R波により表される心室の
脱分極が続く必要がある。十分な遅延の後に、心房は再
び脱分極し、また心室の脱分極が続かなければならな
い。心房または心室の脱分極が自然に生起しない時に
は、心臓サイクルの適切な時間周期で必要とされる脱分
極/収縮をトリガするため、これらのそれぞれの心臓チ
ャンバに刺激パルスを与えるべくペースメーカが使用さ
れ得る。ペースメーカは、自然の脱分極と同様に、心臓
拍出量を最適化するのに必要とされるAV同期性を保つ
ように、心房脱分極と心室脱分極との間の基本P‐V時
間間隔を維持しようと試みる。この目的で、P波がペー
スメーカにより“追跡”され得る。このことは、各検出
されたP波に対して、(R波がPV間隔のタイミングア
ウト以前に生起しないかぎり)その後のPV間隔の後に
Vパルスが発生されることを意味する。
臓がポンプとして有効に機能すべきであれば、すなわ
ち、もし十分な量の血液が収縮のたびに心室から押し出
されるべきであれば、特定のA‐V同期性が生起しなけ
ればならないことを認識することである。一層詳細に
は、P波により表される心房の脱分極はその直後に、適
切な拍動量を維持するため、R波により表される心室の
脱分極が続く必要がある。十分な遅延の後に、心房は再
び脱分極し、また心室の脱分極が続かなければならな
い。心房または心室の脱分極が自然に生起しない時に
は、心臓サイクルの適切な時間周期で必要とされる脱分
極/収縮をトリガするため、これらのそれぞれの心臓チ
ャンバに刺激パルスを与えるべくペースメーカが使用さ
れ得る。ペースメーカは、自然の脱分極と同様に、心臓
拍出量を最適化するのに必要とされるAV同期性を保つ
ように、心房脱分極と心室脱分極との間の基本P‐V時
間間隔を維持しようと試みる。この目的で、P波がペー
スメーカにより“追跡”され得る。このことは、各検出
されたP波に対して、(R波がPV間隔のタイミングア
ウト以前に生起しないかぎり)その後のPV間隔の後に
Vパルスが発生されることを意味する。
【0057】一般に、ペースメーカをその上側または高
いほうの整調レートで利用する時、P‐Vシーケンス
(Vパルスが後続するP波)はペースメーカの最大追跡
レート(MTR)により制限されているレートで生起す
る。MTRは一般にペースメーカの植え込みの時点で心
臓病専門医により設定されるプログラム可能なパラメー
タである。典型的なMTRは100〜170bpmの範
囲のなかにあり、たとえば150bpmである。P波を
追跡するペースメーカでは、MTR間隔(MTRI)は
ペースメーカが検出された事象への作用の間に許す最短
の時間間隔を定め、またこうして心室整調レート(すな
わちVパルスが発生され得るレート)を制限する。この
ことは通常、図7のタイミング波形図中に示されている
ように成就される。
いほうの整調レートで利用する時、P‐Vシーケンス
(Vパルスが後続するP波)はペースメーカの最大追跡
レート(MTR)により制限されているレートで生起す
る。MTRは一般にペースメーカの植え込みの時点で心
臓病専門医により設定されるプログラム可能なパラメー
タである。典型的なMTRは100〜170bpmの範
囲のなかにあり、たとえば150bpmである。P波を
追跡するペースメーカでは、MTR間隔(MTRI)は
ペースメーカが検出された事象への作用の間に許す最短
の時間間隔を定め、またこうして心室整調レート(すな
わちVパルスが発生され得るレート)を制限する。この
ことは通常、図7のタイミング波形図中に示されている
ように成就される。
【0058】図7中でPV間隔またはPVIはP波の検
出時にペースメーカのタイミング回路により開始され
る。こうして、図7中に見られるように、第1のPVI
102がP波101の検出後に開始し、また第2のPV
I104がP波103の検出後に開始する。もし自然の
心室活動、すなわちR波がPVIのタイミングアウトに
先立って検出されるならば、PVIはR波の生起時に短
くカットされ、またはリセットされる。このような状況
はPVI102およびR波105に対して図7中に示さ
れている。もし心室活動が生起しないならば、PVIは
タイムアウトし、またPVI104およびVパルス10
6に対して図7中に示されているようにVパルスが発生
される。
出時にペースメーカのタイミング回路により開始され
る。こうして、図7中に見られるように、第1のPVI
102がP波101の検出後に開始し、また第2のPV
I104がP波103の検出後に開始する。もし自然の
心室活動、すなわちR波がPVIのタイミングアウトに
先立って検出されるならば、PVIはR波の生起時に短
くカットされ、またはリセットされる。このような状況
はPVI102およびR波105に対して図7中に示さ
れている。もし心室活動が生起しないならば、PVIは
タイムアウトし、またPVI104およびVパルス10
6に対して図7中に示されているようにVパルスが発生
される。
【0059】R波であれVパルスであれ心室活動の生起
はポスト心室心房不応周期(PVARP)を開始する。
PVARP108が、短縮されたPVI102に続いて
図7中に示されており、また他のPVARP110が、
タイムアウトしたPVI104に続いて示されている。
PVARPのタイミングアウトの間、P波は検出されな
い(またそれらがたとえばPVARPの終わりの部分の
間に検出されたとしても、それらは追跡されない)。P
VARPに続いて、ウェンケバッハ間隔(WI)112
が開始する。WIの間、P波は追跡されるが遅延させら
れる。すなわち検出されるどのP波もWIの終了までは
作用しない。このことはP‐P周期の延長を招き、前記
の電気生理学的問題を生ずる。すなわち、逆行性伝導が
強められ、それによりペースメーカにより媒介される頻
脈(PMT)への心臓の感受性が増す。ペースメーカは
MTRIを設定するのにPVI、PVARPおよびWI
の和により定められる複合時間間隔を使用する。PVI
およびPVARPは多かれ少なかれ固定されているの
で、プログラムされたMTRに対応する適切なMTRI
を定めるため、MTRがプログラムされる際に、WIが
変更される。
はポスト心室心房不応周期(PVARP)を開始する。
PVARP108が、短縮されたPVI102に続いて
図7中に示されており、また他のPVARP110が、
タイムアウトしたPVI104に続いて示されている。
PVARPのタイミングアウトの間、P波は検出されな
い(またそれらがたとえばPVARPの終わりの部分の
間に検出されたとしても、それらは追跡されない)。P
VARPに続いて、ウェンケバッハ間隔(WI)112
が開始する。WIの間、P波は追跡されるが遅延させら
れる。すなわち検出されるどのP波もWIの終了までは
作用しない。このことはP‐P周期の延長を招き、前記
の電気生理学的問題を生ずる。すなわち、逆行性伝導が
強められ、それによりペースメーカにより媒介される頻
脈(PMT)への心臓の感受性が増す。ペースメーカは
MTRIを設定するのにPVI、PVARPおよびWI
の和により定められる複合時間間隔を使用する。PVI
およびPVARPは多かれ少なかれ固定されているの
で、プログラムされたMTRに対応する適切なMTRI
を定めるため、MTRがプログラムされる際に、WIが
変更される。
【0060】WIに続いて、P追跡間隔114または1
16が開始する。P追跡間隔の間、P波は通常の仕方で
追跡される。すなわちP追跡間隔の間に検出されたP波
(第1のP追跡間隔114の間に生起するP波103の
ような)はP追跡間隔をリセットさせ、また次の整調サ
イクルを開始させる。すなわち検出されたP波はPVA
RPが後続する次のPVIを開始させるなどである。な
お心室事象、たとえばVパルス106と共に開始し、後
続のP追跡間隔の終了まで続く時間周期は時には心房逸
走間隔またはAEIと呼ばれる。また心室事象(R波も
しくはVパルス)に続いていったんPVARPが開始す
ると、他の時間間隔(WIおよびP追跡)はPVARP
に対して相対的に計時される。この理由で、刺激パルス
を与えるのに図7中に示されているような時間間隔を使
用することは一般に心室ベースの整調と呼ばれる。
16が開始する。P追跡間隔の間、P波は通常の仕方で
追跡される。すなわちP追跡間隔の間に検出されたP波
(第1のP追跡間隔114の間に生起するP波103の
ような)はP追跡間隔をリセットさせ、また次の整調サ
イクルを開始させる。すなわち検出されたP波はPVA
RPが後続する次のPVIを開始させるなどである。な
お心室事象、たとえばVパルス106と共に開始し、後
続のP追跡間隔の終了まで続く時間周期は時には心房逸
走間隔またはAEIと呼ばれる。また心室事象(R波も
しくはVパルス)に続いていったんPVARPが開始す
ると、他の時間間隔(WIおよびP追跡)はPVARP
に対して相対的に計時される。この理由で、刺激パルス
を与えるのに図7中に示されているような時間間隔を使
用することは一般に心室ベースの整調と呼ばれる。
【0061】要約すると、図7中に見られるように、ペ
ースメーカの上側レート特性を制御するのに使用される
従来通常の心室ベースの技術はPVI、PVARPおよ
びWIの和から成るMTRIを使用することである。P
波はPVIおよびPVARPの間は追跡されないが、W
IおよびP追跡間隔の間は追跡される(しかしWIの間
は遅延させられる)。P波がP追跡間隔内でますます早
く生起するにつれて、整調レート(すなわちVパルスが
各追跡されたP波に続いて発生されるレート)は、P波
が各P追跡間隔のまさに開始時に生起するまで、ますま
す速く増す。その点で、P波が追跡され得るレートはM
TRにより制限される。(もちろんP波がWIの間に生
起すること(この場合それらは追跡されるが、遅延させ
られる)またはPVARPの間に生起すること(この場
合それらは追跡されない)は可能である。)たとえば特
定のP波レートにおいて、すべての他のP波がP追跡間
隔の間に検出かつ追跡され、残りのP波はPVARP内
で生じ、従ってまたPVARPによりブロックされるこ
とが可能である。これは2:1ブロックとして知られて
いる条件である。2:1ブロックの間は、VパルスはP
波レートの2分の1のレートでのみ発生される。
ースメーカの上側レート特性を制御するのに使用される
従来通常の心室ベースの技術はPVI、PVARPおよ
びWIの和から成るMTRIを使用することである。P
波はPVIおよびPVARPの間は追跡されないが、W
IおよびP追跡間隔の間は追跡される(しかしWIの間
は遅延させられる)。P波がP追跡間隔内でますます早
く生起するにつれて、整調レート(すなわちVパルスが
各追跡されたP波に続いて発生されるレート)は、P波
が各P追跡間隔のまさに開始時に生起するまで、ますま
す速く増す。その点で、P波が追跡され得るレートはM
TRにより制限される。(もちろんP波がWIの間に生
起すること(この場合それらは追跡されるが、遅延させ
られる)またはPVARPの間に生起すること(この場
合それらは追跡されない)は可能である。)たとえば特
定のP波レートにおいて、すべての他のP波がP追跡間
隔の間に検出かつ追跡され、残りのP波はPVARP内
で生じ、従ってまたPVARPによりブロックされるこ
とが可能である。これは2:1ブロックとして知られて
いる条件である。2:1ブロックの間は、VパルスはP
波レートの2分の1のレートでのみ発生される。
【0062】先に示されたように、図7中に示されてい
るタイミング波形図は心室ペースのタイミングを示すも
のである。さらにまたペースメーカを、図8中に示され
ているように、心房ベースのタイミングに基づいて作動
させることも可能である。以下の(たとえば図9ないし
図14による)説明のほとんどは心室ベースのタイミン
グシステムに基づいているが、本発明の修正されたP波
追跡モードは心室ベースのタイミングシステムを使用し
ても心房ベースのタイミングシステムを使用しても実施
することができる。
るタイミング波形図は心室ペースのタイミングを示すも
のである。さらにまたペースメーカを、図8中に示され
ているように、心房ベースのタイミングに基づいて作動
させることも可能である。以下の(たとえば図9ないし
図14による)説明のほとんどは心室ベースのタイミン
グシステムに基づいているが、本発明の修正されたP波
追跡モードは心室ベースのタイミングシステムを使用し
ても心房ベースのタイミングシステムを使用しても実施
することができる。
【0063】心房ベースのタイミングシステムでは、図
8中に見られるように、PVI304は検出されたP波
302に続いて開始する。しかし、PVIがタイムアウ
トする前に、R波306が生起する。このR波はPVI
304を短くカットし、またPVARP308を開始さ
せる。PVARP308に続いて、WI310が開始
し、WI310にはP追跡間隔312が続く。しかし、
図7の心室ベースのタイミングアプローチと異なり、図
8中に示されているような心房ベースのタイミングシス
テムを使用する時にPVI304が短縮される時には、
PVI304が短縮された時間の大きさだけP追跡間隔
312が延長される。延長されたP追跡間隔の終了時
に、P波が検出されていないと仮定して、Aパルス31
4が発生される。Aパルス314はAVI316を開始
させ、それに続いてVパルス318が発生される(R波
がAVI316の間に生起しないと仮定して)。この仕
方で、PVIまたはAVIは、R波がPVIまたはAV
Iの終了前に生起する時には常に短縮されるが、P追跡
間隔は同一の大きさだけ延長され、それによりオーバー
オールなP‐A時間(すなわち整調心臓サイクル周期、
または図8中のP波302からAパルス314までの時
間)がPVIまたはAVIの間のR波の生起により影響
されないようにする。
8中に見られるように、PVI304は検出されたP波
302に続いて開始する。しかし、PVIがタイムアウ
トする前に、R波306が生起する。このR波はPVI
304を短くカットし、またPVARP308を開始さ
せる。PVARP308に続いて、WI310が開始
し、WI310にはP追跡間隔312が続く。しかし、
図7の心室ベースのタイミングアプローチと異なり、図
8中に示されているような心房ベースのタイミングシス
テムを使用する時にPVI304が短縮される時には、
PVI304が短縮された時間の大きさだけP追跡間隔
312が延長される。延長されたP追跡間隔の終了時
に、P波が検出されていないと仮定して、Aパルス31
4が発生される。Aパルス314はAVI316を開始
させ、それに続いてVパルス318が発生される(R波
がAVI316の間に生起しないと仮定して)。この仕
方で、PVIまたはAVIは、R波がPVIまたはAV
Iの終了前に生起する時には常に短縮されるが、P追跡
間隔は同一の大きさだけ延長され、それによりオーバー
オールなP‐A時間(すなわち整調心臓サイクル周期、
または図8中のP波302からAパルス314までの時
間)がPVIまたはAVIの間のR波の生起により影響
されないようにする。
【0064】次に図9を参照すると、本発明の修正され
たP波追跡モードの第1の実施例の第1のバリエーショ
ンに従って整調間隔を定めるのに使用される種々のタイ
ミング間隔を示すタイミング図が示されている。図9中
に見られるように、こうして使用される間隔はPV遅延
120、PVARP122、ウェンケバッハ間隔(W
I)124、心房ロック間隔(ALI)126およびP
追跡間隔128を含んでいる。図9を図7と比較すると
わかるように、図9はWI124とP追跡間隔128と
の間のALIの追加を含んでいる。
たP波追跡モードの第1の実施例の第1のバリエーショ
ンに従って整調間隔を定めるのに使用される種々のタイ
ミング間隔を示すタイミング図が示されている。図9中
に見られるように、こうして使用される間隔はPV遅延
120、PVARP122、ウェンケバッハ間隔(W
I)124、心房ロック間隔(ALI)126およびP
追跡間隔128を含んでいる。図9を図7と比較すると
わかるように、図9はWI124とP追跡間隔128と
の間のALIの追加を含んでいる。
【0065】ALI126を含んでいることがペースメ
ーカの作動にどのように影響するかを理解するのには、
図9中に示されているサブ間隔の各々のなかのP波の生
起にペースメーカがどのように応答するかを展望するこ
とが助けになる。すなわち、P波が図9中に示されてい
るサブ間隔の各々内で生起する時に、何が起こるかを理
解することは助けになる。
ーカの作動にどのように影響するかを理解するのには、
図9中に示されているサブ間隔の各々のなかのP波の生
起にペースメーカがどのように応答するかを展望するこ
とが助けになる。すなわち、P波が図9中に示されてい
るサブ間隔の各々内で生起する時に、何が起こるかを理
解することは助けになる。
【0066】P波がPV遅延120もしくはPVARP
122の間に生起したとすると、このような事象は追跡
されない。すなわち、PV遅延もしくはPVARPの間
に生起するP波はペースメーカ回路により無視される。
これは正常なコンベンションであり、また高い心房レー
トにおいて2:1またはより高いブロックを生じさせ
る。
122の間に生起したとすると、このような事象は追跡
されない。すなわち、PV遅延もしくはPVARPの間
に生起するP波はペースメーカ回路により無視される。
これは正常なコンベンションであり、また高い心房レー
トにおいて2:1またはより高いブロックを生じさせ
る。
【0067】もしP波がウェンケバッハ間隔(WI)1
24の間に生起するならば、図10中に示されているよ
うに、P波はラッチされ、また幻像P波がALI126
の終了時に発生される。ALIの終了時の幻像P波は、
まさにP波がALIの終了時に生起したかのように、P
V遅延121をALIの終了時に開始させる。従って、
図10中に示されているように幻像P波を使用する効果
は、WIの間に生起するすべてのP波を、あたかもそれ
がALIの終了時に生起したかのように取り扱うことで
ある。こうして、図10中に見られるように、WI12
4の間に生起するすべてのP波に対して、新しいPV遅
延121が、P波がその間に生起するWIに続くALI
126の終了時に開始される。Vパルスが次いでPV遅
延121の後に与えられる。Vパルスの後に、PVAR
P123が開始される。このPVARPには新しいWI
125が続く(間隔のサイクルが繰り返す)。
24の間に生起するならば、図10中に示されているよ
うに、P波はラッチされ、また幻像P波がALI126
の終了時に発生される。ALIの終了時の幻像P波は、
まさにP波がALIの終了時に生起したかのように、P
V遅延121をALIの終了時に開始させる。従って、
図10中に示されているように幻像P波を使用する効果
は、WIの間に生起するすべてのP波を、あたかもそれ
がALIの終了時に生起したかのように取り扱うことで
ある。こうして、図10中に見られるように、WI12
4の間に生起するすべてのP波に対して、新しいPV遅
延121が、P波がその間に生起するWIに続くALI
126の終了時に開始される。Vパルスが次いでPV遅
延121の後に与えられる。Vパルスの後に、PVAR
P123が開始される。このPVARPには新しいWI
125が続く(間隔のサイクルが繰り返す)。
【0068】図11は、P波がALI126の間に生起
する時に、何が起こるかを示す。図11中に見られるよ
うに、P波がALI126の間に生起する時、このよう
なP波は中間的なPV遅延130を発生することにより
追跡され、それに続いてVパルスが発生される。さら
に、追跡されるP波がその間に生起するALI126の
終了時に、幻像P波が第2のPV遅延121を開始する
と仮定される。第2のPV遅延121は新しい整調サイ
クルを開始する。すなわち、第2のPV遅延121に続
いて、幻像Vパルス(実際のVパルスではなく、単にタ
イミング目的で使用されるパルス)が発生される。この
幻像Vパルスは新しいPVARP123をトリガし、そ
れに続いて新しいWI125が開始する。実際のVパル
スではなく幻像Vパルスのみが第2のPV遅延121に
続く。なぜならば、実際のVパルスはその直前に中間的
なPV遅延130の終了時に発生されるからである。
する時に、何が起こるかを示す。図11中に見られるよ
うに、P波がALI126の間に生起する時、このよう
なP波は中間的なPV遅延130を発生することにより
追跡され、それに続いてVパルスが発生される。さら
に、追跡されるP波がその間に生起するALI126の
終了時に、幻像P波が第2のPV遅延121を開始する
と仮定される。第2のPV遅延121は新しい整調サイ
クルを開始する。すなわち、第2のPV遅延121に続
いて、幻像Vパルス(実際のVパルスではなく、単にタ
イミング目的で使用されるパルス)が発生される。この
幻像Vパルスは新しいPVARP123をトリガし、そ
れに続いて新しいWI125が開始する。実際のVパル
スではなく幻像Vパルスのみが第2のPV遅延121に
続く。なぜならば、実際のVパルスはその直前に中間的
なPV遅延130の終了時に発生されるからである。
【0069】図11からわかるように、中間的なPV遅
延130の終了時のVパルスの供給は通常よりも短い間
隔であり、また整調間隔内でPVI+PVARP+WI
のように早く生起するP波を追跡することを許す。ここ
でPVIはPV間隔(またはPV遅延)である。こうし
て、最大瞬時上側心室レートは 最大瞬時上側心室レート=1/(PVI+PVARP+WI) (1) により定められる。
延130の終了時のVパルスの供給は通常よりも短い間
隔であり、また整調間隔内でPVI+PVARP+WI
のように早く生起するP波を追跡することを許す。ここ
でPVIはPV間隔(またはPV遅延)である。こうし
て、最大瞬時上側心室レートは 最大瞬時上側心室レート=1/(PVI+PVARP+WI) (1) により定められる。
【0070】しかし最大瞬時上側心室レートは上記の式
(1)により定められるが、本発明はさらに、ALI1
26の追跡を維持し、また幻像P波がALIのタイミン
グアウト時に生起することを仮定することにより、最大
平均レート(MTR)を制限する。この幻像P波は幻像
PV遅延(図11中に示されている第2のPV遅延12
1)を生じさせ、それに続いてPVARP123が開始
する。上記のように、Vパルスは中間的なPV遅延13
0の終了時に既に供給されたので、幻像PV遅延121
の終了時に他のVパルスを供給することは必要でない
(望ましくない)。こうして、幻像Vパルスのみが幻像
PV遅延121の終了時に供給され、次のPVARPを
開始させる。
(1)により定められるが、本発明はさらに、ALI1
26の追跡を維持し、また幻像P波がALIのタイミン
グアウト時に生起することを仮定することにより、最大
平均レート(MTR)を制限する。この幻像P波は幻像
PV遅延(図11中に示されている第2のPV遅延12
1)を生じさせ、それに続いてPVARP123が開始
する。上記のように、Vパルスは中間的なPV遅延13
0の終了時に既に供給されたので、幻像PV遅延121
の終了時に他のVパルスを供給することは必要でない
(望ましくない)。こうして、幻像Vパルスのみが幻像
PV遅延121の終了時に供給され、次のPVARPを
開始させる。
【0071】図11中に示されているALI応答は MMR≦1/(PVI+PVARP+WI+ALI) (2) により定められるレートに近接しまたはそれ以下にとど
まる平均心室レートを生ずる。
まる平均心室レートを生ずる。
【0072】P波がP追跡間隔128の間に生起したと
すれば、このようなP波は従来通常の仕方で追跡され
る。すなわち、もしP波がP追跡間隔の間に生起するな
らば、PV遅延が開始され、それに続いてVパルスが供
給され(PV遅延のタイミングアウトに先立って生起す
るR波の不存在時)、またPVARPが開始される。
すれば、このようなP波は従来通常の仕方で追跡され
る。すなわち、もしP波がP追跡間隔の間に生起するな
らば、PV遅延が開始され、それに続いてVパルスが供
給され(PV遅延のタイミングアウトに先立って生起す
るR波の不存在時)、またPVARPが開始される。
【0073】上記の図9ないし図11中に示されている
ALI整調プランは下記の有意義な利点を与える。すな
わち(1)2:1ブロックが高い心房レートに対して存
在する、(2)ペースメーカ・ウェンケバッハが相当に
高い心房レートにおいて用意されている(すなわち、M
TRが効果を表す)、および(3)ALI内のP波が追
跡されることである。有意義なことに、最大上側瞬時心
室レートは上記の式(1)により示されるように高くて
よいが、平均心室レートは上記の式(2)により制限さ
れる。さらに、もしALIが0(ゼロ)msに等しく設
定されているならば、システムは典型的なDDDペース
メーカとして挙動する。すなわち、P波レートが増すに
つれて、第1のP追跡が、次いでウェンケバッハ整調
が、また次いで2:1ブロックが存在する。また、もし
WIが0(ゼロ)msに等しく設定されているならば、
システムは完全にALIモードで挙動する。すなわち、
P波は1/(PVI+PVARP)の最大瞬時レートに
おいて2:1ブロックまでの広い範囲内で追跡される
が、平均レートは1/(PVI+PVARP+ALI)
以下にとどまり、またはそれに近接する。
ALI整調プランは下記の有意義な利点を与える。すな
わち(1)2:1ブロックが高い心房レートに対して存
在する、(2)ペースメーカ・ウェンケバッハが相当に
高い心房レートにおいて用意されている(すなわち、M
TRが効果を表す)、および(3)ALI内のP波が追
跡されることである。有意義なことに、最大上側瞬時心
室レートは上記の式(1)により示されるように高くて
よいが、平均心室レートは上記の式(2)により制限さ
れる。さらに、もしALIが0(ゼロ)msに等しく設
定されているならば、システムは典型的なDDDペース
メーカとして挙動する。すなわち、P波レートが増すに
つれて、第1のP追跡が、次いでウェンケバッハ整調
が、また次いで2:1ブロックが存在する。また、もし
WIが0(ゼロ)msに等しく設定されているならば、
システムは完全にALIモードで挙動する。すなわち、
P波は1/(PVI+PVARP)の最大瞬時レートに
おいて2:1ブロックまでの広い範囲内で追跡される
が、平均レートは1/(PVI+PVARP+ALI)
以下にとどまり、またはそれに近接する。
【0074】図9ないし図11のタイミング波形図に示
されているALI整調技術を示すフローチャートが以下
に図17および図18と結びつけて説明される。
されているALI整調技術を示すフローチャートが以下
に図17および図18と結びつけて説明される。
【0075】次に図12を参照すると、本発明の修正さ
れたP波追跡モードの第1の実施例の第2のバリエーシ
ョンに従って整調間隔を定めるのに使用される種々のタ
イミング間隔が示されている。図12中に見られるよう
に、これらの間隔はPV遅延302、PVARP30
4、心房ロック間隔(ALI)306、ウェンケバッハ
間隔(WI)308およびP追跡間隔310を含んでい
る。図12を図9と比較するとわかるように、タイミン
グ間隔のシーケンス内のALIおよびWIの位置が逆に
されている。すなわち、第2のバリエーション(図1
2)では、ALI306がPVARP304に続き、ま
た次いでWI308がALI306に続く。P追跡間隔
310が次いでWI308に続く。
れたP波追跡モードの第1の実施例の第2のバリエーシ
ョンに従って整調間隔を定めるのに使用される種々のタ
イミング間隔が示されている。図12中に見られるよう
に、これらの間隔はPV遅延302、PVARP30
4、心房ロック間隔(ALI)306、ウェンケバッハ
間隔(WI)308およびP追跡間隔310を含んでい
る。図12を図9と比較するとわかるように、タイミン
グ間隔のシーケンス内のALIおよびWIの位置が逆に
されている。すなわち、第2のバリエーション(図1
2)では、ALI306がPVARP304に続き、ま
た次いでWI308がALI306に続く。P追跡間隔
310が次いでWI308に続く。
【0076】図13は、P波がALI306の間に検出
される時に第2のバリエーション内で何が起こるかを示
す。図13中に見られるように、ALI306の間に生
起するP波307は追跡され、幻像P波がALI306
の終了時に発生されるようにする。幻像P波は延長され
たPV遅延312をトリガし、これにはPVARP31
4が続き、これには他のALI316が続き、これには
他のWI318が続く。そうしている間に、ALI30
6の間に検出されたP波307が他の延長されたPV遅
延311をトリガし、その終了時にVパルス313が発
生され、また心臓に供給される。Vパルス313のため
に、第2のPVARP314の終了時にVパルスは発生
されず、幻像Vパルス315のみが発生される。延長さ
れたPV遅延311および延長されたPV遅延312は
各々、WI308に等しい大きさだけ延長される。すな
わち、延長されたPV遅延311および312の全長は
正常なPV遅延302プラスWI間隔308に等しい。
される時に第2のバリエーション内で何が起こるかを示
す。図13中に見られるように、ALI306の間に生
起するP波307は追跡され、幻像P波がALI306
の終了時に発生されるようにする。幻像P波は延長され
たPV遅延312をトリガし、これにはPVARP31
4が続き、これには他のALI316が続き、これには
他のWI318が続く。そうしている間に、ALI30
6の間に検出されたP波307が他の延長されたPV遅
延311をトリガし、その終了時にVパルス313が発
生され、また心臓に供給される。Vパルス313のため
に、第2のPVARP314の終了時にVパルスは発生
されず、幻像Vパルス315のみが発生される。延長さ
れたPV遅延311および延長されたPV遅延312は
各々、WI308に等しい大きさだけ延長される。すな
わち、延長されたPV遅延311および312の全長は
正常なPV遅延302プラスWI間隔308に等しい。
【0077】次に図14を参照すると、P波がウェンケ
バッハ間隔の間に生起する時の本発明の第1の実施例の
第2のバリエーションが示されている。図14中に見ら
れるように、WI308の間に生起するP波320はラ
ッチされ、PV遅延322をWI308の終了時に開始
させる。Vパルス323が次いでPV遅延322の終了
時に発生される。Vパルス323は次いで他のPVAR
P324が発生されるようにし、これには他のALI3
26が続き、またこれには他のWI320が続く。
バッハ間隔の間に生起する時の本発明の第1の実施例の
第2のバリエーションが示されている。図14中に見ら
れるように、WI308の間に生起するP波320はラ
ッチされ、PV遅延322をWI308の終了時に開始
させる。Vパルス323が次いでPV遅延322の終了
時に発生される。Vパルス323は次いで他のPVAR
P324が発生されるようにし、これには他のALI3
26が続き、またこれには他のWI320が続く。
【0078】図12ないし図14を研究すればわかるよ
うに、そこに示されている本発明の第1の実施例の第2
のバリエーションでは、AVI(またはPVI)がある
制限値まで延長され、また次いでその制限値において
(それ以上の延長なしに)ロックされる。こうして達成
された平均心室レートはプログラムされたMMRIに近
接する。
うに、そこに示されている本発明の第1の実施例の第2
のバリエーションでは、AVI(またはPVI)がある
制限値まで延長され、また次いでその制限値において
(それ以上の延長なしに)ロックされる。こうして達成
された平均心室レートはプログラムされたMMRIに近
接する。
【0079】さらに本発明の修正されたP波追跡モード
の第1の実施例の第3のバリエーションは、第1のバリ
エーション(図10および図11)の場合のように、A
EI126の終了時ではなく、WI124の終了時にP
VI遅延121を開始することを含んでいる。このよう
なバリエーションは結果としてより早いウェンケバッハ
レートを生じ、これは特定の患者に対して有用であり得
よう。
の第1の実施例の第3のバリエーションは、第1のバリ
エーション(図10および図11)の場合のように、A
EI126の終了時ではなく、WI124の終了時にP
VI遅延121を開始することを含んでいる。このよう
なバリエーションは結果としてより早いウェンケバッハ
レートを生じ、これは特定の患者に対して有用であり得
よう。
【0080】次に図15および図16を参照すると、本
発明の第2の修正されたP波追跡モードに従って使用さ
れる2つのMMRI自走技術を示す追加的なタイミング
図が示されている。このようなモードでは、どの心房ま
たは心室事象に対しても相対的に非同期で走る、たとえ
ば300〜600msの周期Tを有するMMRI140
のシーケンスが発生される。すなわち、MMRIはたと
えば100〜200bpmのレートで、何度も何度も繰
り返して、フリーランする。2つの技術のいずれかが自
走MMRIモードに従ってP波を追跡するのに使用され
得る。図15中に示されている第1の技術では、ペース
メーカは、先の心室活動(R波またはVパルス)が現在
のMMRIの間に生起していないときにのみ、Vパルス
を発生する。こうして、この第1の技術によれば、ペー
スメーカ回路は各MMRIの間に生起する心室事象の数
をモニタする。もしVパルスがたとえばPV間隔の終了
時に発生されるべきであるが、このようなVパルスの発
生が現在のMMRIの第2の心室活動を表すとすれば、
このようなVパルスは禁止される。たとえば、図15中
で、示されている第4の完全なMMRIはMMRIの開
始の近くで生ずる第1のVパルスを有する。従って、上
側心室レートにおいて、さもなければMMRIの終端の
近くの時点144で生起するであろう第2のVパルスは
禁止される。上側レート制限において、このような作用
は、平均的に、結果としてMMRと同一の心室レートを
生ずる。
発明の第2の修正されたP波追跡モードに従って使用さ
れる2つのMMRI自走技術を示す追加的なタイミング
図が示されている。このようなモードでは、どの心房ま
たは心室事象に対しても相対的に非同期で走る、たとえ
ば300〜600msの周期Tを有するMMRI140
のシーケンスが発生される。すなわち、MMRIはたと
えば100〜200bpmのレートで、何度も何度も繰
り返して、フリーランする。2つの技術のいずれかが自
走MMRIモードに従ってP波を追跡するのに使用され
得る。図15中に示されている第1の技術では、ペース
メーカは、先の心室活動(R波またはVパルス)が現在
のMMRIの間に生起していないときにのみ、Vパルス
を発生する。こうして、この第1の技術によれば、ペー
スメーカ回路は各MMRIの間に生起する心室事象の数
をモニタする。もしVパルスがたとえばPV間隔の終了
時に発生されるべきであるが、このようなVパルスの発
生が現在のMMRIの第2の心室活動を表すとすれば、
このようなVパルスは禁止される。たとえば、図15中
で、示されている第4の完全なMMRIはMMRIの開
始の近くで生ずる第1のVパルスを有する。従って、上
側心室レートにおいて、さもなければMMRIの終端の
近くの時点144で生起するであろう第2のVパルスは
禁止される。上側レート制限において、このような作用
は、平均的に、結果としてMMRと同一の心室レートを
生ずる。
【0081】図16中に示されている第2の技術では、
所与のMMRIの第1のP波のみが追跡される。“追
跡”されるP波は、PV間隔をトリガするP波であり、
その終了時に、もしR波が最初に生起していなかったな
らば、Vパルスが発生される。こうして、図16中に見
られるように、第2のP波146が所与のMMRIの間
に生起したとすると、このようなP波は無視され、PV
間隔は開始されず、またVパルスは結果として生じな
い。上側レート制限において、(MMRIあたり1つの
P波を追跡するだけの)このような作用は、平均的に、
結果としてMMRと同一の心室レートを生ずる。
所与のMMRIの第1のP波のみが追跡される。“追
跡”されるP波は、PV間隔をトリガするP波であり、
その終了時に、もしR波が最初に生起していなかったな
らば、Vパルスが発生される。こうして、図16中に見
られるように、第2のP波146が所与のMMRIの間
に生起したとすると、このようなP波は無視され、PV
間隔は開始されず、またVパルスは結果として生じな
い。上側レート制限において、(MMRIあたり1つの
P波を追跡するだけの)このような作用は、平均的に、
結果としてMMRと同一の心室レートを生ずる。
【0082】こうして、図15中に示されている(MM
RIあたり1つのVパルスを許すのみの)技術または図
16中に示されている(MMRIあたり1つのP波を追
跡するのみの)技術の双方が結果として、平均的に最大
平均レートMMRと同一の心室レートを生ずることがわ
かる。図15および図16のタイミング波形図に示され
ているMMRI自走技術の利点は、(1)その実現の簡
単さ、および(2)MMRより大きいが2:1ブロッキ
ングレートより小さい(またはもし使用されているなら
ば、ウェンケバッハレートより小さい)すべての心房レ
ートに対するMMRに等しい平均心室レートの達成であ
る。有利なことに、MMRIはハードウェアおよび/ま
たはソフトウェアにより実現される任意の形式の自走発
振器を使用して発生され得る。各MMRIの間に生起す
る心臓事象の数のモニタリングは、図19(図15に対
応)または図20(図16に対応)のフローチャートに
詳細に示されている方法またはそれらと等価な方法に続
いて従来通常のハードウェアおよび/またはソフトウェ
ア技術を使用して実現され得る簡単な論理回路により行
われる。
RIあたり1つのVパルスを許すのみの)技術または図
16中に示されている(MMRIあたり1つのP波を追
跡するのみの)技術の双方が結果として、平均的に最大
平均レートMMRと同一の心室レートを生ずることがわ
かる。図15および図16のタイミング波形図に示され
ているMMRI自走技術の利点は、(1)その実現の簡
単さ、および(2)MMRより大きいが2:1ブロッキ
ングレートより小さい(またはもし使用されているなら
ば、ウェンケバッハレートより小さい)すべての心房レ
ートに対するMMRに等しい平均心室レートの達成であ
る。有利なことに、MMRIはハードウェアおよび/ま
たはソフトウェアにより実現される任意の形式の自走発
振器を使用して発生され得る。各MMRIの間に生起す
る心臓事象の数のモニタリングは、図19(図15に対
応)または図20(図16に対応)のフローチャートに
詳細に示されている方法またはそれらと等価な方法に続
いて従来通常のハードウェアおよび/またはソフトウェ
ア技術を使用して実現され得る簡単な論理回路により行
われる。
【0083】ALI整調に関係する図9ないし図14中
に示されている結果も、MMRI自走整調(ALI整調
の1つの形態でもある)に対する図15および図16中
に示されている結果も、それらのすべてのバリエーショ
ンもさまざまな方法、ペースメーカの形式および回路を
使用して実現され得る。上記のバリエーションのいくつ
か(たとえば図9ないし図11中に示されているバリエ
ーションまたは図15および図16中に示されているバ
リエーション)に対して所望の結果を達成し得る代表的
な方法は図17、図18、図19および図20のフロー
チャート中に一般的に示されている。上記の他のバリエ
ーションは同様に類似の方法および技術を使用して達成
され得る。マイクロプロセッサに基づくペースメーカで
あっても、状態機械に基づくペースメーカであっても、
または構成可能な制御システムを用いる他のペースメー
カであっても任意の形式のペースメーカが、図9ないし
図16と結び付けて以上に説明した所望の結果を達成す
るため、下記のフローチャートに示されている仕方また
はそれと等価な方法で作動するように構成され得る。
に示されている結果も、MMRI自走整調(ALI整調
の1つの形態でもある)に対する図15および図16中
に示されている結果も、それらのすべてのバリエーショ
ンもさまざまな方法、ペースメーカの形式および回路を
使用して実現され得る。上記のバリエーションのいくつ
か(たとえば図9ないし図11中に示されているバリエ
ーションまたは図15および図16中に示されているバ
リエーション)に対して所望の結果を達成し得る代表的
な方法は図17、図18、図19および図20のフロー
チャート中に一般的に示されている。上記の他のバリエ
ーションは同様に類似の方法および技術を使用して達成
され得る。マイクロプロセッサに基づくペースメーカで
あっても、状態機械に基づくペースメーカであっても、
または構成可能な制御システムを用いる他のペースメー
カであっても任意の形式のペースメーカが、図9ないし
図16と結び付けて以上に説明した所望の結果を達成す
るため、下記のフローチャートに示されている仕方また
はそれと等価な方法で作動するように構成され得る。
【0084】次に図17および図18を参照すると、図
8〜図14と結び付けて以上に説明したALI整調を実
行するための好ましい方法が詳細に示されている。図1
7および図18は同一のフローチャートの異なる部分を
含んでおり、適切な接続ブロック“A”、“B”および
“C”が図17中に含まれているフローチャートの部分
と図18中に含まれているフローチャートの部分とを相
互に接続するのに使用されている。
8〜図14と結び付けて以上に説明したALI整調を実
行するための好ましい方法が詳細に示されている。図1
7および図18は同一のフローチャートの異なる部分を
含んでおり、適切な接続ブロック“A”、“B”および
“C”が図17中に含まれているフローチャートの部分
と図18中に含まれているフローチャートの部分とを相
互に接続するのに使用されている。
【0085】図17および図18中に見られるように、
いったんALI整調が開始すると(ブロック150)、
PV遅延が開始される(ブロック152)。PV遅延が
タイミングアウト(“T.O.”)する時(ブロック1
54)、次いでVパルスが発生される(ブロック15
6)。(なお、図17中には示されていないが、もしR
波がPV遅延のタイミングアウト以前に検出されるなら
ば、Vパルスは発生されない。もしR波が検出されるな
らば、ペースメーカは両チャンバ内で禁止された状態と
なり、また整調刺激と供給されない。)Vパルスが発生
された後に、PVARPが開始する(ブロック15
8)。PVARPがタイムアウトする時(ブロック16
0)、次いでWIが開始する(ブロック162)。P波
がWIのタイミングアウト以前に検出されたとすると
(ブロック164のイエス分岐)、次いでPラッチが設
定される(ブロック166)。
いったんALI整調が開始すると(ブロック150)、
PV遅延が開始される(ブロック152)。PV遅延が
タイミングアウト(“T.O.”)する時(ブロック1
54)、次いでVパルスが発生される(ブロック15
6)。(なお、図17中には示されていないが、もしR
波がPV遅延のタイミングアウト以前に検出されるなら
ば、Vパルスは発生されない。もしR波が検出されるな
らば、ペースメーカは両チャンバ内で禁止された状態と
なり、また整調刺激と供給されない。)Vパルスが発生
された後に、PVARPが開始する(ブロック15
8)。PVARPがタイムアウトする時(ブロック16
0)、次いでWIが開始する(ブロック162)。P波
がWIのタイミングアウト以前に検出されたとすると
(ブロック164のイエス分岐)、次いでPラッチが設
定される(ブロック166)。
【0086】いったんALIがタイムアウトすると(ブ
ロック168のイエス分岐)、ALIが開始する(ブロ
ック172、図18)。もしALIがP波を検出するこ
となくタイムアウトすると(ブロック176)、またも
しPラッチが設定されると(ブロック178のイエス分
岐)、次いで幻像P波が仮定される(ブロック18
0)。このような幻像P波はPV遅延を再び開始させ
(ブロック152、図17)、それに続いてVパルスが
発生される(ブロック156)。もし、ALIがタイム
アウトした後に、Pラッチが設定されないならば(ブロ
ック178のノー分岐、図18)、次いでP追跡間隔が
開始する(ブロック182)。P波がP追跡間隔のタイ
ミングアウト以前に検出されたとすると(ブロック18
4)、このようなP波は通常の仕方で追跡される。すな
わち、PV遅延が再び開始し(ブロック152)、それ
に続いてVパルスが発生され(ブロック156)、PV
ARPが開始し(ブロック158)、またプロセスが先
に説明したように継続する。
ロック168のイエス分岐)、ALIが開始する(ブロ
ック172、図18)。もしALIがP波を検出するこ
となくタイムアウトすると(ブロック176)、またも
しPラッチが設定されると(ブロック178のイエス分
岐)、次いで幻像P波が仮定される(ブロック18
0)。このような幻像P波はPV遅延を再び開始させ
(ブロック152、図17)、それに続いてVパルスが
発生される(ブロック156)。もし、ALIがタイム
アウトした後に、Pラッチが設定されないならば(ブロ
ック178のノー分岐、図18)、次いでP追跡間隔が
開始する(ブロック182)。P波がP追跡間隔のタイ
ミングアウト以前に検出されたとすると(ブロック18
4)、このようなP波は通常の仕方で追跡される。すな
わち、PV遅延が再び開始し(ブロック152)、それ
に続いてVパルスが発生され(ブロック156)、PV
ARPが開始し(ブロック158)、またプロセスが先
に説明したように継続する。
【0087】P波がP追跡間隔のタイミングアウト以前
に検出されなかったとすると(ブロック186)、次い
でAパルスが発生される(ブロック188)。Aパルス
にはAV遅延が続いており(ブロック190)、このA
V遅延は、当業者に知られているように、PV遅延と少
し異なる値を有する。AV遅延がタイムアウトする時、
Vパルスが発生され(ブロック194)、このVパルス
にはPVARPか続いている(ブロック158、図1
7)。プロセスは次いで上記のようにPVARPに続い
て継続する(ブロック160、162以下を参照)。
に検出されなかったとすると(ブロック186)、次い
でAパルスが発生される(ブロック188)。Aパルス
にはAV遅延が続いており(ブロック190)、このA
V遅延は、当業者に知られているように、PV遅延と少
し異なる値を有する。AV遅延がタイムアウトする時、
Vパルスが発生され(ブロック194)、このVパルス
にはPVARPか続いている(ブロック158、図1
7)。プロセスは次いで上記のようにPVARPに続い
て継続する(ブロック160、162以下を参照)。
【0088】もしP波がALIのタイミングアウトの間
に検出されるならば(ブロック174のイエス分岐、図
18)、次いでPV遅延が開始される(ブロック19
6)。PV遅延に続いて、2つの並列な経路が開始す
る。第1の経路では、PV遅延がモニタされ、またそれ
がタイムアウトする時(ブロック198)、Vパルスが
発生される(ブロック200)。第1の経路が次いで終
了する。第2の経路では、ALIがモニタされ(ブロッ
ク202)、またそれがタイムアウトする時、幻像P波
が仮定される(ブロック204)。幻像P波はペースメ
ーカ回路内の種々の計時された事象を、実際にはP波が
検出されなかった時に、実際のP波が検出されたかのよ
うにトリガする信号である。幻像P波に続いて、幻像P
V遅延が開始する(ブロック206)。幻像PV遅延に
続いて、幻像Vパルスが仮定される(ブロック21
0)。幻像Vパルスは、幻像P波と同様に、ペースメー
カ回路内の種々の計時された事象を、実際にはVパルス
が心臓に供給されていない時に、実際のVパルスP波が
発生され、また心臓に供給されているかのようにトリガ
する信号である。幻像Vパルスに続いて、PVARPが
開始し(ブロック158)、またプロセスが上記のよう
に継続する(160、162以下を参照)。
に検出されるならば(ブロック174のイエス分岐、図
18)、次いでPV遅延が開始される(ブロック19
6)。PV遅延に続いて、2つの並列な経路が開始す
る。第1の経路では、PV遅延がモニタされ、またそれ
がタイムアウトする時(ブロック198)、Vパルスが
発生される(ブロック200)。第1の経路が次いで終
了する。第2の経路では、ALIがモニタされ(ブロッ
ク202)、またそれがタイムアウトする時、幻像P波
が仮定される(ブロック204)。幻像P波はペースメ
ーカ回路内の種々の計時された事象を、実際にはP波が
検出されなかった時に、実際のP波が検出されたかのよ
うにトリガする信号である。幻像P波に続いて、幻像P
V遅延が開始する(ブロック206)。幻像PV遅延に
続いて、幻像Vパルスが仮定される(ブロック21
0)。幻像Vパルスは、幻像P波と同様に、ペースメー
カ回路内の種々の計時された事象を、実際にはVパルス
が心臓に供給されていない時に、実際のVパルスP波が
発生され、また心臓に供給されているかのようにトリガ
する信号である。幻像Vパルスに続いて、PVARPが
開始し(ブロック158)、またプロセスが上記のよう
に継続する(160、162以下を参照)。
【0089】次に図19を参照すると、(MMRIあた
りただ1つのVパルスを許す)図15に対応するMMR
I自走技術のフローチャートが示されている。2つ独立
した経路が示されている。左上に示されている第1の経
路で、MMRIタイマが開始される(ブロック22
0)。MMRIタイマがタイムアウトする時(ブロック
222)、次いでV禁止フラグがリセットされる(ブロ
ック224)。次いでプロセスが繰り返す。第1の経路
のほぼ右下に示されている第2の経路では、従来通常の
PVARPおよび整調サイクルと結び付けられている心
房逸走間隔(AEI)タイマが開始する(ブロック23
0)。PVARPがタイムアウトする時(ブロック23
2)、P波がAEIがタイムアウトする(ブロック23
2、236)以前に検出される(ブロック234)か否
かについての決定が行われる。もしP波がAEIがタイ
ムアウトする以前に検出されないならば、次いでAパル
スが発生される(ブロック238)。もしP波が検出さ
れるならば、または後にAパルスが発生されるならば、
PV/AVタイマが開始される(ブロック240)。次
いで、R波がPV/AVタイマがタイムアウトする以前
に生起するか否かについての決定がなされる(ブロック
242、244)。もしPV/AVタイマがR波が検出
される以前にタイムアウトすれば(ブロック244)、
またもしV禁止フラグがセットされていないならば(ブ
ロック246のノー分岐)(このことはVパルスが現在
のMMRI内にまだ発生されていないことを意味す
る)、次いでVパルスが発生され(ブロック248)、
またV禁止フラグがセットされる(ブロック250)。
現在の整調サイクルが次いで終了し、また次の整調サイ
クルが開始する(ブロック230、232以下を参
照)。
りただ1つのVパルスを許す)図15に対応するMMR
I自走技術のフローチャートが示されている。2つ独立
した経路が示されている。左上に示されている第1の経
路で、MMRIタイマが開始される(ブロック22
0)。MMRIタイマがタイムアウトする時(ブロック
222)、次いでV禁止フラグがリセットされる(ブロ
ック224)。次いでプロセスが繰り返す。第1の経路
のほぼ右下に示されている第2の経路では、従来通常の
PVARPおよび整調サイクルと結び付けられている心
房逸走間隔(AEI)タイマが開始する(ブロック23
0)。PVARPがタイムアウトする時(ブロック23
2)、P波がAEIがタイムアウトする(ブロック23
2、236)以前に検出される(ブロック234)か否
かについての決定が行われる。もしP波がAEIがタイ
ムアウトする以前に検出されないならば、次いでAパル
スが発生される(ブロック238)。もしP波が検出さ
れるならば、または後にAパルスが発生されるならば、
PV/AVタイマが開始される(ブロック240)。次
いで、R波がPV/AVタイマがタイムアウトする以前
に生起するか否かについての決定がなされる(ブロック
242、244)。もしPV/AVタイマがR波が検出
される以前にタイムアウトすれば(ブロック244)、
またもしV禁止フラグがセットされていないならば(ブ
ロック246のノー分岐)(このことはVパルスが現在
のMMRI内にまだ発生されていないことを意味す
る)、次いでVパルスが発生され(ブロック248)、
またV禁止フラグがセットされる(ブロック250)。
現在の整調サイクルが次いで終了し、また次の整調サイ
クルが開始する(ブロック230、232以下を参
照)。
【0090】PV/AVタイマがタイムアウトする時に
V禁止フラグがセットされているとすると(ブロック2
46のイエス分岐)、そのことはVパルスが現在のMM
RIの間に既に発生されていることを意味する。従っ
て、Vパルスは発生されないが、次の整調サイクルが開
始し(ブロック230、232以下を参照)、またプロ
セスが繰り返す。
V禁止フラグがセットされているとすると(ブロック2
46のイエス分岐)、そのことはVパルスが現在のMM
RIの間に既に発生されていることを意味する。従っ
て、Vパルスは発生されないが、次の整調サイクルが開
始し(ブロック230、232以下を参照)、またプロ
セスが繰り返す。
【0091】こうして、図19中に示されている方法を
使用して、MMRIの終了時に、V禁止フラグがリセッ
トされることがわかる。Vパルスの発生時に、V禁止フ
ラグがセットされる。こうして、V禁止フラグがセット
された状態とリセットされた状態との間をトグルし、ま
たそれにより各MMRIの間に生起し得るVパルスの数
を1つに制限する。
使用して、MMRIの終了時に、V禁止フラグがリセッ
トされることがわかる。Vパルスの発生時に、V禁止フ
ラグがセットされる。こうして、V禁止フラグがセット
された状態とリセットされた状態との間をトグルし、ま
たそれにより各MMRIの間に生起し得るVパルスの数
を1つに制限する。
【0092】次に図20を参照すると、図16に対応す
るMMRI自走技術(MMRIあたりただ1つのP波を
追跡する)のフローチャートが示されている。図19の
場合のように、2つの独立した経路が示されている。左
上に示されている第1の経路で、MMRIタイマが開始
される(ブロック220)。MMRIタイマがタイムア
ウトする時(ブロック222)、次いでEフラグ(事象
フラグ)およびV禁止フラグがリセットされる(ブロッ
ク225)。次いでプロセスが繰り返し、Eフラグおよ
びV禁止フラグは各MMRIの終了時にリセットされ
る。第1の経路のほぼ右下に示されている第2の経路で
は、従来通常のPVARPおよび整調サイクルと結び付
けられている心房逸走間隔(AEI)タイマが開始する
(ブロック260)。PVARPがタイムアウトする時
(ブロック262)、P波がAEIがタイムアウトする
(ブロック262、266)以前に検出される(ブロッ
ク264)か否かについての決定が行われる。もしP波
がAEIがタイムアウトする以前に検出されないなら
ば、次いでAパルスが発生される(ブロック268)。
もしP波が検出されるならば、または後にAパルスの発
生されるならば、Eフラグがセットされているか否かに
ついての決定がなされる(ブロック270)。もし肯定
であれば(ブロック270のイエス分岐)、V禁止フラ
グがセットされる(ブロック274)。もし否定であれ
ば(ブロック270のノー分岐)、Eフラグがセットさ
れ(ブロック272)、それにより心房事象(P波また
はAパルス)が生起していることを指示する。PV/A
Vタイマが次いで開始される(ブロック276)。次い
で、R波がPV/AVタイマがタイムアウトする以前に
生起するか否かについての決定がなされる(ブロック2
78、280)。もしPV/AVタイマがR波が検出さ
れる以前にタイムアウトすれば(ブロック280)、ま
たもしV禁止フラグがセットされていないならば(ブロ
ック282のノー分岐)(このことは心房事象が現在の
MMRI内にまだ発生されていないことを意味する)、
次いでVパルスが発生される(ブロック284)。現在
の整調サイクルが次いで終了し、また次の整調サイクル
が開始する(ブロック260、262以下を参照)。も
しV禁止フラグがセットされているならば(ブロック2
82のイエス分岐)、そのことは第2のP波が現在のM
MRI内で既に生起していることを意味し、従ってVパ
ルスは発生されず(すなわち、第2のP波は追跡され
ず)、また次の整調サイクルが開始する(ブロック26
0、262以下を参照)。
るMMRI自走技術(MMRIあたりただ1つのP波を
追跡する)のフローチャートが示されている。図19の
場合のように、2つの独立した経路が示されている。左
上に示されている第1の経路で、MMRIタイマが開始
される(ブロック220)。MMRIタイマがタイムア
ウトする時(ブロック222)、次いでEフラグ(事象
フラグ)およびV禁止フラグがリセットされる(ブロッ
ク225)。次いでプロセスが繰り返し、Eフラグおよ
びV禁止フラグは各MMRIの終了時にリセットされ
る。第1の経路のほぼ右下に示されている第2の経路で
は、従来通常のPVARPおよび整調サイクルと結び付
けられている心房逸走間隔(AEI)タイマが開始する
(ブロック260)。PVARPがタイムアウトする時
(ブロック262)、P波がAEIがタイムアウトする
(ブロック262、266)以前に検出される(ブロッ
ク264)か否かについての決定が行われる。もしP波
がAEIがタイムアウトする以前に検出されないなら
ば、次いでAパルスが発生される(ブロック268)。
もしP波が検出されるならば、または後にAパルスの発
生されるならば、Eフラグがセットされているか否かに
ついての決定がなされる(ブロック270)。もし肯定
であれば(ブロック270のイエス分岐)、V禁止フラ
グがセットされる(ブロック274)。もし否定であれ
ば(ブロック270のノー分岐)、Eフラグがセットさ
れ(ブロック272)、それにより心房事象(P波また
はAパルス)が生起していることを指示する。PV/A
Vタイマが次いで開始される(ブロック276)。次い
で、R波がPV/AVタイマがタイムアウトする以前に
生起するか否かについての決定がなされる(ブロック2
78、280)。もしPV/AVタイマがR波が検出さ
れる以前にタイムアウトすれば(ブロック280)、ま
たもしV禁止フラグがセットされていないならば(ブロ
ック282のノー分岐)(このことは心房事象が現在の
MMRI内にまだ発生されていないことを意味する)、
次いでVパルスが発生される(ブロック284)。現在
の整調サイクルが次いで終了し、また次の整調サイクル
が開始する(ブロック260、262以下を参照)。も
しV禁止フラグがセットされているならば(ブロック2
82のイエス分岐)、そのことは第2のP波が現在のM
MRI内で既に生起していることを意味し、従ってVパ
ルスは発生されず(すなわち、第2のP波は追跡され
ず)、また次の整調サイクルが開始する(ブロック26
0、262以下を参照)。
【0093】図20の説明からわかるように、ただ1つ
のP波が各MMRIの間に追跡される。このような作用
は平均心室レートをMMRレートに制限する。
のP波が各MMRIの間に追跡される。このような作用
は平均心室レートをMMRレートに制限する。
【0094】次に図21〜図24を参照すると、本発明
の作動を明らかにするいくつかの定量的データが示され
ている。このようなグラフは本発明の使用から生ずる利
益の便利なグラフ表現を与える。
の作動を明らかにするいくつかの定量的データが示され
ている。このようなグラフは本発明の使用から生ずる利
益の便利なグラフ表現を与える。
【0095】図21には、ウェンケバッハ整調の間の
(すなわちALIが零に等しく設定されている状態で
の)PV遅延の関数として相対的拍動量を示すグラフが
示されている。換言すれば、図21中に示されているデ
ータは本発明なしに達成される特性を示す(なぜなら
ば、ALI=0とすることにより心房ロック間隔がブロ
ックされているからである)。図21では、WIは13
0msに設定されており、PVARPは100msに設
定されており、またPV遅延は150msに設定されて
いる。データが示すように、このような条件のもとで、
また165bpmのPレートの際に、心室レートは平均
的に150bpmであった。拍動量は、たとえば文献ハ
スケル(Haskell )ほか著「デュアルチャンバペースメ
ーカにおける最適AV間隔」PACE、第9巻、第67
0〜675頁(1986)に記載されているように、P
V間隔に関係している。PV遅延が最適値から離れるに
つれて、拍動量は減少する。得られた平均拍動量は得ら
れる最大拍動量の89.5%であった。
(すなわちALIが零に等しく設定されている状態で
の)PV遅延の関数として相対的拍動量を示すグラフが
示されている。換言すれば、図21中に示されているデ
ータは本発明なしに達成される特性を示す(なぜなら
ば、ALI=0とすることにより心房ロック間隔がブロ
ックされているからである)。図21では、WIは13
0msに設定されており、PVARPは100msに設
定されており、またPV遅延は150msに設定されて
いる。データが示すように、このような条件のもとで、
また165bpmのPレートの際に、心室レートは平均
的に150bpmであった。拍動量は、たとえば文献ハ
スケル(Haskell )ほか著「デュアルチャンバペースメ
ーカにおける最適AV間隔」PACE、第9巻、第67
0〜675頁(1986)に記載されているように、P
V間隔に関係している。PV遅延が最適値から離れるに
つれて、拍動量は減少する。得られた平均拍動量は得ら
れる最大拍動量の89.5%であった。
【0096】次に図22を参照すると、心房ロック間隔
整調の間のPV遅延の関数として相対的拍動量を示すグ
ラフが示されている。図22中に示されているデータに
対しては、WIを零に設定することによりウェンケバッ
ハ現象は避けられた。ALIは130msに設定され
た。PVARP、PV遅延、平均心室レートおよび心房
レートおよびPV間隔の拍動量依存性は図20と同一で
あった。図22中に見られるように、心房ロック間隔整
調により、平均拍動量は得られる最大拍動量の100%
に近接する。
整調の間のPV遅延の関数として相対的拍動量を示すグ
ラフが示されている。図22中に示されているデータに
対しては、WIを零に設定することによりウェンケバッ
ハ現象は避けられた。ALIは130msに設定され
た。PVARP、PV遅延、平均心室レートおよび心房
レートおよびPV間隔の拍動量依存性は図20と同一で
あった。図22中に見られるように、心房ロック間隔整
調により、平均拍動量は得られる最大拍動量の100%
に近接する。
【0097】図23には、ウェンケバッハ整調と組み合
わせた心房ロック間隔整調を示すグラフが示されてい
る。WIは50msに設定され、またALIは80ms
に設定された。PVARP、PV遅延、平均心室レート
および心房レートおよびPV間隔の拍動量依存性は図2
0と同一であった。ウェンケバッハおよびALI整調の
この組み合わせにより、平均拍動量は得られる最大拍動
量の92.5%に近接する。これはウェンケバッハ整調
単独の場合(図20)にくらべて顕著な改善であるが、
ALI整調単独の場合(図21)ほど良好ではない。
わせた心房ロック間隔整調を示すグラフが示されてい
る。WIは50msに設定され、またALIは80ms
に設定された。PVARP、PV遅延、平均心室レート
および心房レートおよびPV間隔の拍動量依存性は図2
0と同一であった。ウェンケバッハおよびALI整調の
この組み合わせにより、平均拍動量は得られる最大拍動
量の92.5%に近接する。これはウェンケバッハ整調
単独の場合(図20)にくらべて顕著な改善であるが、
ALI整調単独の場合(図21)ほど良好ではない。
【0098】図24は、たとえば図15および図19で
先に説明したようにMMRI内で心室状態のみを許す自
走MMRIを使用する心房ロック間隔整調を示すグラフ
である。図24は、400ms(心室レート=150b
pm)に設定されたMMRIにより、また(図20と同
一の)示されている他の条件により、平均拍動量が10
0%に近接することを示す。なお、図24に示されてい
る場合に対しては、最大心房追跡レートが1/(PVI
+PVARP+WI)=200bpmであるので、ウェ
ンケバッハ現象は存在しなかった。
先に説明したようにMMRI内で心室状態のみを許す自
走MMRIを使用する心房ロック間隔整調を示すグラフ
である。図24は、400ms(心室レート=150b
pm)に設定されたMMRIにより、また(図20と同
一の)示されている他の条件により、平均拍動量が10
0%に近接することを示す。なお、図24に示されてい
る場合に対しては、最大心房追跡レートが1/(PVI
+PVARP+WI)=200bpmであるので、ウェ
ンケバッハ現象は存在しなかった。
【0099】図22〜図24は、2つの全く異なる実施
例が本発明による心房ロック間隔整調(または上側レー
トでの修正されたP波追跡)を達成するのに使用され得
ることを示す。すなわち、図9ないし図11のALIア
プローチまたはそれと等価なアプローチ、または図1
5、図16の自走MMRIアプローチまたはそれと等価
なアプローチによって非常に類似の結果が得られる。す
なわち、A‐V同期性が上側レートにより長い時間周期
にわたり維持されており、その結果として拍動量が改善
される。
例が本発明による心房ロック間隔整調(または上側レー
トでの修正されたP波追跡)を達成するのに使用され得
ることを示す。すなわち、図9ないし図11のALIア
プローチまたはそれと等価なアプローチ、または図1
5、図16の自走MMRIアプローチまたはそれと等価
なアプローチによって非常に類似の結果が得られる。す
なわち、A‐V同期性が上側レートにより長い時間周期
にわたり維持されており、その結果として拍動量が改善
される。
【0100】以上に説明してきたように、本発明は、上
側レートでの作動時により高い百分率の時間にわたり心
房の検出される事象を心室の整調される事象と同期化す
ることによりペースメーカの上側レート特性を改善す
る。
側レートでの作動時により高い百分率の時間にわたり心
房の検出される事象を心室の整調される事象と同期化す
ることによりペースメーカの上側レート特性を改善す
る。
【0101】以上に本発明を特定の実施例および応用に
より説明してきたが、さまざまな変形が本発明の範囲内
で当業者により行われ得ることは理解されよう。従っ
て、本発明の範囲内で、以上に説明してきた実施例とは
異なる形態で本発明が実施され得ることは理解されるべ
きである。
より説明してきたが、さまざまな変形が本発明の範囲内
で当業者により行われ得ることは理解されよう。従っ
て、本発明の範囲内で、以上に説明してきた実施例とは
異なる形態で本発明が実施され得ることは理解されるべ
きである。
【図1】植え込み可能なデュアルチャンバペースメーカ
の機能ブロック図。
の機能ブロック図。
【図2】植え込み可能なペースメーカの主要なハードウ
ェア構成要素を示す整調システムのブロック図。
ェア構成要素を示す整調システムのブロック図。
【図3】図2のペースメーカのアナログチップのブロッ
ク図。
ク図。
【図4】図2のペースメーカのディジタルチップ部分の
ブロック図であり、またマイクロプロセッサを使用して
のペースメーカの作動の制御を示す図。
ブロック図であり、またマイクロプロセッサを使用して
のペースメーカの作動の制御を示す図。
【図5】本発明を実施するのに使用され得る形式の状態
機械に基づくデュアルチャンバペースメーカのブロック
図。
機械に基づくデュアルチャンバペースメーカのブロック
図。
【図6】基本的心臓サイクルと結び付けられたP波およ
びR波を示す図。
びR波を示す図。
【図7】ペースメーカの上側レート特性を制限するのに
一般に使用される種々の心室ベースのタイミング間隔を
示すタイミング波形図。
一般に使用される種々の心室ベースのタイミング間隔を
示すタイミング波形図。
【図8】図7の心室ベースのタイミングの代わりに心房
ベースのタイミングを示すタイミング波形図。
ベースのタイミングを示すタイミング波形図。
【図9】本発明の第1の修正されたP波追跡モードの第
1のバリエーションに従って整調間隔を定めるのに使用
される心房ロック間隔(ALI)を含む種々のタイミン
グ間隔を示すタイミング図。
1のバリエーションに従って整調間隔を定めるのに使用
される心房ロック間隔(ALI)を含む種々のタイミン
グ間隔を示すタイミング図。
【図10】P波がウェンケバッハ間隔の間に生起する時
の図9の修正されたP波追跡モードの第1のバリエーシ
ョンによるペースメーカの応答を示すタイミング図。
の図9の修正されたP波追跡モードの第1のバリエーシ
ョンによるペースメーカの応答を示すタイミング図。
【図11】P波が心房ロック間隔の間に生起する時の図
9の修正されたP波追跡モードの第1のバリエーション
によるペースメーカの応答を示すタイミング図。
9の修正されたP波追跡モードの第1のバリエーション
によるペースメーカの応答を示すタイミング図。
【図12】本発明の第1の修正されたP波追跡モードの
第2のバリエーションに従って整調間隔を定めるのに使
用される心房ロック間隔(ALI)を含む種々のタイミ
ング間隔を示すタイミング図。
第2のバリエーションに従って整調間隔を定めるのに使
用される心房ロック間隔(ALI)を含む種々のタイミ
ング間隔を示すタイミング図。
【図13】P波が心房ロック間隔の間に生起する時の図
12の修正されたP波追跡モードの第2のバリエーショ
ンによるペースメーカの応答を示すタイミング図。
12の修正されたP波追跡モードの第2のバリエーショ
ンによるペースメーカの応答を示すタイミング図。
【図14】P波がウェンケバッハ間隔の間に生起する時
の図12の修正されたP波追跡モードの第2のバリエー
ションによるペースメーカの応答を示すタイミング図。
の図12の修正されたP波追跡モードの第2のバリエー
ションによるペースメーカの応答を示すタイミング図。
【図15】本発明の第2の修正されたP波追跡モードに
よる自走最大平均追跡レート間隔(MMRI)の使用を
示すタイミング図。
よる自走最大平均追跡レート間隔(MMRI)の使用を
示すタイミング図。
【図16】図15中に示されている自走MMRIアプロ
ーチのバリエーションを示すタイミング図。
ーチのバリエーションを示すタイミング図。
【図17】ペースメーカが図8〜図14中に示されてい
るような心房ロック間隔整調を実行する仕方を示すフロ
ーチャート。
るような心房ロック間隔整調を実行する仕方を示すフロ
ーチャート。
【図18】ペースメーカが図8〜図14中に示されてい
るような心房ロック間隔整調を実行する仕方を示すフロ
ーチャート。
るような心房ロック間隔整調を実行する仕方を示すフロ
ーチャート。
【図19】図15中に示されているような心房ロック間
隔整調の自走MMRIアプローチを示すフローチャー
ト。
隔整調の自走MMRIアプローチを示すフローチャー
ト。
【図20】図16中に示されているような心房ロック間
隔整調の自走MMRIアプローチを示すフローチャー
ト。
隔整調の自走MMRIアプローチを示すフローチャー
ト。
【図21】ALI=0でウェンケバッハ整調の間のPV
遅延の関数としての相対的拍動量を示し、また示されて
いる条件に対して平均の相対的拍動量が90%のオーダ
ーであることを示すグラフ。
遅延の関数としての相対的拍動量を示し、また示されて
いる条件に対して平均の相対的拍動量が90%のオーダ
ーであることを示すグラフ。
【図22】150msのPV遅延およびウェンケバッハ
間隔=0で130msの心房ロック間隔に対する相対的
拍動量を示し、また示されている条件に対して平均の相
対的拍動量が100%に近接することを示すグラフ。
間隔=0で130msの心房ロック間隔に対する相対的
拍動量を示し、また示されている条件に対して平均の相
対的拍動量が100%に近接することを示すグラフ。
【図23】ウェンケバッハ整調と組み合わせた心房ロッ
ク間隔整調を示し、また示されている条件に対して平均
の相対的拍動量が92.5%のオーダーであることを示
すグラフ。
ク間隔整調を示し、また示されている条件に対して平均
の相対的拍動量が92.5%のオーダーであることを示
すグラフ。
【図24】自走MMRIによる心房ロック間隔整調を示
し、また示されている条件に対して平均の相対的拍動量
が100%であることを示すグラフ。
し、また示されている条件に対して平均の相対的拍動量
が100%であることを示すグラフ。
10 デュアルチャンバペースメーカ 12 心臓 14、16 ペースメーカリード 15、17 ペースメーカ電極 18 心房パルス発生器 20 心室パルス発生器 49 テレメトリヘッド 50 通信リンク 420 アナログチップ 440 ディジタルチップ
Claims (45)
- 【請求項1】 P波およびR波を検出するための手段お
よびVパルスを発生するための手段を含んでいるデュア
ルチャンバペースメーカを上側レート制限での作動時に
より高い百分率の時間にわたり心房事象と心室事象との
間の同期性を維持するP追跡モードで作動させる方法に
おいて、P波を検出してからPV遅延の後に、もしVパ
ルスが発生されないPV遅延の終了に先立ってR波が検
出されないならば、Vパルスを発生することにより第1
の最大追跡レートまでP波を追跡する過程を含んでお
り、それによって瞬時の心室レートが第1の最大追跡レ
ートにより制限されており、また最大平均心室レートを
第1の最大追跡レートよりも小さい第2の最大追跡レー
トに制限する過程を含んでいることを特徴とするデュア
ルチャンバペースメーカの作動方法。 - 【請求項2】 最大平均心室レートを第2の最大追跡レ
ートに制限する過程が、ペースメーカに対してPV遅
延、ポスト心室不応周期(PVARP)、ウェンケバッ
ハ間隔(WI)、心房ロック間隔(ALI)およびP追
跡間隔の和である整調間隔を設定する過程を含んでお
り、PV遅延、PVARP、WI、ALIおよびP追跡
間隔は各々任意の所与の心臓サイクルに対する固定値に
設定されており、しかしPV遅延はその終了に先立つR
波の検出により早く終了されてよく、またP追跡間隔も
その終了に先立つP波の検出により早く終了されてよ
く、PV遅延の開始によりP波の検出時に整調間隔を開
始する過程と、PV遅延の終了時にPVARPを開始す
る過程と、PVARPの終了時にWIを開始する過程
と、WIの終了時にALIを開始する過程と、P波がW
IもしくはALIの間に生起するか否かを検出し、もし
肯定であれば、第1の遅延の仕方で検出されたP波を追
跡する過程と、もしP波がWIもしくはALIの間に検
出されないならば、ALIの終了時にP追跡間隔を開始
する過程とを含んでおり、第1の最大追跡レートは1/
(PVD+PVARP+WI)を、また第2の最大追跡
レートは1/(PVD+PVARP+WI+ALI)を
含んでいる(ここでPVDはPV遅延)ことを特徴とす
る請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 第1の遅延の仕方で検出されたP波を追
跡する過程が、もしP波がWIの間に検出されるなら
ば、P波が検出されたWIに続くALIの終了時に新し
い整調間隔を開始する過程と、もしP波がALIの間に
検出されるならば、直ちに第2のPV遅延を開始し、ま
た第2のPV遅延の終了時にVパルスを発生する過程と
を含んでいることを特徴とする請求項2記載の方法。 - 【請求項4】 もしP波がALIの間に検出されるなら
ば、また直ちに第2のPV遅延を開始した後に、P波が
検出されたALIをタイムアウトし続け、またALIの
終了時に新しい整調間隔を開始し、また新しい整調間隔
のPV遅延の終了時にVパルスの発生を禁止する過程を
含んでいることを特徴とする請求項3記載の方法。 - 【請求項5】 WIを0msに設定する過程を含んでお
り,それによってALIがPVARPの終了時に開始さ
れることを特徴とする請求項2記載の方法。 - 【請求項6】 最大平均心室レートを第2の最大追跡レ
ートに制限する過程が、ペースメーカに対してPV遅
延、ポスト心室不応周期(PVARP)、心房ロック間
隔(ALI)、ウェンケバッハ間隔(WI)およびP追
跡間隔の和である整調間隔を設定する過程を含んでお
り、PV遅延、PVARP、ALI、WIおよびP追跡
間隔は各々任意の所与の心臓サイクルに対する固定値に
設定されており、しかしPV遅延はその終了に先立つR
波の検出により早く終了されてよく、またP追跡間隔も
その終了に先立つP波の検出により早く終了されてよ
く、PV遅延の開始によりP波の検出時に整調間隔を開
始する過程と、PV遅延の終了時にPVARPを開始す
る過程と、PVARPの終了時にWIを開始する過程
と、WIの終了時にALIを開始する過程と、P波がW
IもしくはALIの間に生起するか否かを検出し、もし
肯定であれば、第1の遅延の仕方で検出されたP波を追
跡する過程と、もしP波がWIもしくはALIの間に検
出されないならば、WIの終了時にP追跡間隔を開始す
る過程とを含んでおり、第1の最大追跡レートは1/
(PVD+PVARP+ALI)を、また第2の最大追
跡レートは1/(PVD+PVARP+ALI+WI)
を含んでいる(ここでPVDはPV遅延)ことを特徴と
する請求項1記載の方法。 - 【請求項7】 第1の遅延の仕方で検出されたP波を追
跡する過程が、もしP波がALIの間に検出されるなら
ば、直ちに延長されたPV遅延を開始し、また延長され
たPV遅延の終了時にVパルスを発生する過程と、もし
P波がWIの間に検出されるならば、P波が検出された
WIの終了時に新しい整調間隔を開始する過程とを含ん
でいることを特徴とする請求項6記載の方法。 - 【請求項8】 延長されたPV遅延を開始する過程が先
のPV遅延プラスWIに等しい値を有する新しいPV遅
延を開始する過程を含んでいることを特徴とする請求項
7記載の方法。 - 【請求項9】 もしP波がALIの間に、また延長され
たPV遅延の開始の直後に検出されるならば、P波が検
出されたALIをタイムアウトし続け、また第2の延長
されたPV遅延と共に開始するALIの終了時に新しい
整調間隔を開始し、また新しい整調間隔の第2の延長さ
れたPV遅延の終了時にVパルスの発生を禁止する過程
を含んでいることを特徴とする請求項7記載の方法。 - 【請求項10】 第1の最大追跡レートおよび第2の最
大追跡レートをそれぞれ固定レートとして定める過程を
含んでいることを特徴とする請求項1記載の方法。 - 【請求項11】 第1の最大追跡レートもしくは第2の
最大追跡レートが擬似ランダムレートであることを許す
過程を含んでいることを特徴とする請求項1記載の方
法。 - 【請求項12】 P波を検出するための検出手段、Vパ
ルスを発生するためのパルス発生手段およびタイミング
時間間隔を定めるためのタイミング手段を含んでいるペ
ースメーカの最大平均心室レートを制限する方法におい
て、各々検出される事象と無関係に経過するx秒の最大
平均レート間隔(MMRI)の反復するサイクルを発生
する過程と、(i)MMRI内の第1の検出されたP波
の検出時にPV遅延を開始し、また(ii)PV間隔の
終了時にVパルスを発生することにより、各MMRI内
で第1の検出されたP波のみを追跡する過程と、MMR
Iの間に生起するその後の検出された心房事象を追跡し
ない過程とを含んでいることを特徴とするペースメーカ
の最大平均心室レートを制限する方法。 - 【請求項13】 P波およびR波を検出するための検出
手段、Vパルスを発生するためのパルス発生手段および
計時された時間間隔を定めるためのタイミング手段を含
んでおり、またR波またはVパルスが心室事象を含んで
いるペースメーカの最大平均心室レートを制限する方法
において、各々検出される事象と無関係に経過するx秒
の最大平均レート間隔(MMRI)の反復するサイクル
を発生する過程と、各MMRI内でただ1つの心室事象
を許す過程とを含んでいることを特徴とするペースメー
カの最大平均心室レートを制限する方法。 - 【請求項14】 P波およびR波を検出するための手段
およびVパルスを発生するための手段を含んでいるデュ
アルチャンバペースメーカを上側レート制限でP追跡モ
ードで作動させる方法において、P波を検出してからP
V遅延の後に、Vパルスを発生することによりP波を第
1の上側レート制限まで追跡する過程を含んでおり、そ
れによって瞬時の心室レートが第1の上側レート制限に
より制限されており、また最大平均心室レートを第1の
上側レート制限よりも小さい第2の上側レート制限に制
限し、他方において瞬時の心室レートが第2の上側レー
ト制限を越えて、第1の上側レート制限に近接するのを
許す過程を含んでいることを特徴とするデュアルチャン
バペースメーカの作動方法。 - 【請求項15】 最大平均心室レートを第2の上側レー
ト制限に制限する過程が、PV遅延、ポスト心室不応周
期(PVARP)、心房ロック間隔(ALI)、ウェン
ケバッハ間隔(WI)およびP追跡間隔の和であるペー
スメーカに対する整調間隔を設定する過程を含んでお
り、PV遅延、PVARP、ALI、WIおよびP追跡
間隔は各々任意の所与の心臓サイクルに対する固定値に
設定されており、またP追跡間隔はその終了に先立つP
波またはR波の検出により早くに終了されてよく、また
PV遅延の開始によりP波の検出時に整調間隔を開始す
る過程と、PV遅延の終了時にPVARPを開始する過
程と、PVARPの終了時に予め定められたALI/W
IシーケンスでALIおよびWI間隔を開始する過程
と、P波がALI/WIシーケンスの間に生起するか否
かを検出し、もし肯定であれば、遅延された仕方でこの
ような検出されたP波を追跡し、またもし肯定でないな
らば、ALI/WIシーケンスの終了時にP追跡間隔を
開始する過程とを含んでおり、第1の上側レート制限は
1/(PVD+PVARP)により定められ、また第2
の上側レート制限は1/(PVD+PVARP+AL
I)により定められる(ここでPVDはPV遅延)こと
を特徴とする請求項14記載の方法。 - 【請求項16】 予め定められたシーケンスでALIお
よびWI間隔を開始する過程がPVARPの終了時にA
LIを開始し、また次いでALIの終了時にWIを開始
する過程を含んでいることを特徴とする請求項15記載
の方法。 - 【請求項17】 予め定められたシーケンスでALIお
よびWI間隔を開始する過程がPVARPの終了時にW
Iを開始し、また次いでWIの終了時にALIを開始す
る過程を含んでいることを特徴とする請求項15記載の
方法。 - 【請求項18】 最大平均心室レートを第2の上側レー
ト制限に制限する過程が、反復する最大平均レート間隔
(MMRI)の自走するシーケンスを発生する過程を含
んでおり、自走するシーケンスの各MMRIがT秒の継
続時間を有し、MMRIシーケンスがどの検出されたP
波、R波または発生されたVパルスに対しても非同期で
走り、また各MMRI内の最初の検出されたP波のみを
追跡し、またMMRIの間に生起するどの後続の検出さ
れるP波も追跡しない過程を含んでいることを特徴とす
る請求項14記載の方法。 - 【請求項19】 Tを300ないし600ミリ秒に等し
く設定する過程を含んでいることを特徴とする請求項1
8記載の方法。 - 【請求項20】 最大平均心室レートを第2の上側レー
ト制限に制限する過程が、反復する最大平均レート間隔
(MMRI)の自走するシーケンスを発生する過程を含
んでおり、自走するシーケンスの各MMRIがT秒の継
続時間を有し、MMRIシーケンスがどの検出されたP
波、R波または発生されたVパルスに対しても非同期で
走り、また各MMRI内で、R波もしくはVパルスを含
んでいるただ1つの心室事象を許す過程を含んでいるこ
とを特徴とする請求項14記載の方法。 - 【請求項21】 Tを300ないし600ミリ秒に等し
く設定する過程を含んでいることを特徴とする請求項2
0記載の方法。 - 【請求項22】 P波およびR波を検出するための手段
およびVパルスを発生するための手段を含んでいるデュ
アルチャンバペースメーカの上側ペースメーカレートに
おける拍動量を増すためのシステムにおいて、検出され
たP波を追跡する心室レートを生じさせるためのP波追
跡手段と、P波が最大追跡レートまで瞬時に追跡され、
それにより検出されたP波を最大追跡レートまで追跡す
る瞬時の心室レートを生じさせるように、P波追跡手段
を制限するための上側レート制限手段と、平均心室レー
トを最大追跡レートよりも小さい値に制限するための平
均レート制限手段とを含んでいることを特徴とするデュ
アルチャンバペースメーカの上側ペースメーカレートに
おける拍動量を増すためのシステム。 - 【請求項23】 上側レート制限手段が、PV間隔(P
VI)、ポスト心室不応周期(PVARP)、心房ロッ
ク間隔(ALI)およびP追跡間隔の和であるペースメ
ーカに対する整調間隔を定めるためのタイミング手段を
含んでおり、またタイミング手段がPV遅延、PVAR
P、ALIおよびP追跡間隔を任意の所与の心臓サイク
ルに対する指定された値に設定し、しかし少なくともP
追跡間隔は心臓サイクルから心臓サイクルへと値を変化
してよく、またP波追跡手段がPV遅延またはPVAR
Pの間に生起するどのP波も阻止するための阻止手段
と、ALIまたはP追跡間隔の間に生起するP波からP
V遅延の後にVパルスを発生するためのVパルス応答手
段とを含んでおり、また平均心室レートを制限するため
の手段が、P波がその終了時にVパルスを発生すること
なく生起するALIの終了時に第2のPV間隔を発生
し、また検出されたPV遅延に続く第2のPVARPを
発生するための手段を含んでおり、第2のPV間隔およ
び第2のPVARPが次の整調間隔を開始し、それによ
ってP波は1/(PVI+PVARP)を含んでいる最
大追跡レートまで瞬時に追跡され得るが、平均心室レー
トは1/(PVI+PVARP+ALI)に近接する値
に制限されることを特徴とする請求項22記載のシステ
ム。 - 【請求項24】 タイミング手段がPVI、PVAR
P、ALI、P追跡間隔およびウェンケバッハ間隔(W
I)の和であるように整調間隔を定めるための手段を含
んでおり、またP波追跡手段がさらに遅延されたベース
でWIの間に生起するP波を追跡するための手段を含ん
でいることを特徴とする請求項23記載のシステム。 - 【請求項25】 タイミング手段が、WIがALIに続
くように、整調間隔内にWIを挿入するための手段を含
んでいることを特徴とする請求項24記載のシステム。 - 【請求項26】 タイミング手段が、WIがPVARP
に続き、ALIがWIに続くように、整調間隔内にWI
を挿入するための手段を含んでいることを特徴とする請
求項24記載のシステム。 - 【請求項27】 平均レート制限手段が、最大平均レー
ト間隔(MMRI)を定めるためのタイミング手段と、
どの他の事象とも同期化せずに何度も何度もMMRIを
繰り返すための自走する手段と、各MMRIの間に1つ
よりも多いVパルスが発生されるのを阻止するための手
段とを含んでおり、それによって平均心室レートが1/
MMRIに等しい値に制限されることを特徴とする請求
項22記載のシステム。 - 【請求項28】 平均レート制限手段が、最大平均レー
ト間隔(MMRI)を定めるためのタイミング手段と、
どの他の事象とも同期化せずに何度も何度もMMRIを
繰り返すための自走する手段と、各MMRIの間に1つ
の、そしてただ1つのP波を追跡するための手段とを含
んでおり、それによって、追跡されるP波のレートによ
り設定される平均心室レートが1/MMRIに等しい値
に制限されることを特徴とする請求項22記載のシステ
ム。 - 【請求項29】 P波を検出するための手段およびVパ
ルスを発生するための手段を含んでいるP追跡モードで
作動可能な植え込み可能なデュアルチャンバペースメー
カにおいて、検出されたP波を追跡する心室レートを生
じさせるためのP波追跡手段と、P波が最大追跡レート
までのみ追跡されるように、P波追跡手段を制限するた
めの上側レート制限手段と、最大平均心室レートを最大
追跡レートよりも小さい値に制限するための平均レート
制限手段とを含んでいることを特徴とするP追跡モード
で作動可能な植え込み可能なデュアルチャンバペースメ
ーカ。 - 【請求項30】 心房事象を検出するための手段および
心室刺激パルス(Vパルス)を発生するための手段を有
する植え込み可能なペースメーカにおける心房事象と心
室刺激との間の同期性を維持する方法において、 (a)各々どの検出された事象にも無関係に走るT秒の
追跡周期の反復するサイクルを発生する過程と、 (b)(i)追跡周期内の最初の検出された心房事象の
検出時にPV間隔を開始し、また(ii)PV間隔の終了
時にVパルスを発生することにより、各追跡周期内で最
初の検出された心房事象のみを追跡する過程と、 (c)最初の検出された心房事象が既に追跡されている
追跡周期の間に生起するどの後続の検出された心房事象
も追跡しない過程とを含んでおり、それによって検出さ
れた心房事象と同期してVパルスを発生する平均レート
が1/Tパルス毎秒であることを特徴とする植え込み可
能なペースメーカにおける心房事象と心室刺激との間の
同期性を維持する方法。 - 【請求項31】 Tが300ミリ秒から600ミリ秒ま
での範囲の時間周期を含んでいることを特徴とする請求
項30記載の方法。 - 【請求項32】 ペースメーカが整調間隔を決定するた
めの手段を含んでいる場合に、整調間隔がy秒のプログ
ラム可能なしきいよりも小さい時にのみ請求項30によ
る方法を使用する過程を含んでおり、y秒のプログラム
可能なしきいが、それ以上では前記方法が使用され、ま
たそれ以下では前記方法が使用されない上側レート制限
を定めるべく選ばれていることを特徴とする請求項30
記載の方法。 - 【請求項33】 心房事象および心室事象を検出するた
めの手段および心室刺激パルス(Vパルス)を発生する
ための手段を有する植え込み可能なデュアルチャンバペ
ースメーカにおける心房事象と心室刺激との間の同期性
を維持する方法において、 (a)各々どの検出された事象にも無関係に走るT秒の
追跡周期の反復するサイクルを発生する過程と、 (b)各追跡周期内で検出された心房事象を、(i)追
跡周期内の検出された心房事象の検出時にPV間隔を開
始し、(ii)心室活動が追跡周期の間に既に生起してい
ない時にPV間隔の終了時にVパルスを発生し、また
(iii)心室活動が追跡周期の間に既に生起している時
にPV間隔の終了時にVパルスの発生を禁止することに
より追跡する過程とを含んでおり、それによって検出さ
れた心房事象と同期してVパルスを発生する平均レート
が1/Tパルス毎秒であることを特徴とする植え込み可
能なデュアルチャンバペースメーカにおける心房事象と
心室刺激との間の同期性を維持する方法。 - 【請求項34】 Tが300ミリ秒から600ミリ秒ま
での範囲の時間周期を含んでいることを特徴とする請求
項33記載の方法。 - 【請求項35】 心房および心室脱分極を検出するため
の手段と、心室脱分極を強制的に生じさせるべく適応さ
せられている心室刺激パルス(Vパルス)を心房脱分極
に続く設定された時点で発生するための手段とを含んで
いる植え込み可能なペースメーカを、心房脱分極を整調
された心室脱分極と同期させるように作動させる方法に
おいて、 (a)ペースメーカが患者の心臓を整調すべき最も速い
平均レートを設定する最大平均レート間隔(MMRI)
を定める過程と、 (b)任意の時点で第1のMMRI間隔を開始し、第1
のMMRI間隔の終了時に第2のMMRI間隔を開始
し、第2のMMRI間隔の終了時に第3のMMRI間隔
を開始し、以下同様にして、第(n+1)のMMRI間
隔が第nのMMRI間隔の終了時に開始される(ここで
nは整数)ことによりMMRIの反復するサイクルを開
始し、こうして確立されたMMRI間隔のサイクルがペ
ースメーカの他の計時または検出された事象と無関係に
走る過程と、 (c)各MMRI間隔の間にただ一回だけ心房脱分極に
続く設定された時点でVパルスを発生する過程とを含ん
でいることを特徴とする心房脱分極を整調された心室脱
分極と同期させるように植え込み可能なペースメーカを
作動させる方法。 - 【請求項36】 各MMRI間隔の間にただ一回だけV
パルスを発生する過程が、 (1)各MMRIの間に生起する心房脱分極の数をモニ
タする過程と、 (2)各MMRIの第1の心房脱分極の生起時にPV間
隔を開始し、しかしこのようなMMRI内のどの後続の
心房脱分極の生起時にもPV間隔を開始しない過程と、 (3)PV間隔の終了時にVパルスを発生する過程とを
含んでいることを特徴とする請求項35記載の方法。 - 【請求項37】 各MMRI間隔の間にただ一回だけV
パルスを発生する過程が、 (1)心室脱分極の生起について各MMRIをモニタす
る過程と、 (2)先にVパルスが発生されたMMRI内で第2の心
室脱分極を生起させるであろうVパルスの発生を禁止す
る過程とを含んでいることを特徴とする請求項35記載
の方法。 - 【請求項38】 MMRIが300ミリ秒と600ミリ
秒との間の値を有することを特徴とする請求項37記載
の方法。 - 【請求項39】 患者の心臓サイクル内の心房脱分極
(P波)および心室脱分極(R波)を検出するための検
出手段と、心室刺激パルス(Vパルス)を発生するため
のパルス発生手段と、Vパルスの発生が心房活動と同期
化される心臓サイクルの数を最小化するように検出手段
およびパルス発生手段を制御するための制御手段とを含
んでおり、前記制御手段が、検出されたP波とVパルス
との間の時間を定めるPV間隔を発生するための手段
と、PV間隔のタイミングアウト以前にR波が検出され
る場合に、PV間隔の終了時にVパルスの発生を禁止す
るための手段と、検出手段およびパルス発生手段に対し
て非同期で走る最大平均レート間隔(MMRI)のサイ
クルを発生するための手段とを含んでおり、新しいMM
RIと先のMMRIの終了時に開始し、またもしR波も
しくはVパルスが所与のMMRI内で既に生起している
ならば、MMRIのサイクルの所与のMMRI内でのV
パルスの発生を阻止するための手段を含んでおり、それ
によってたかだか1つの心室脱分極が各MMRIの間に
前記ペースメーカにより生ぜしめられることを特徴とす
る植え込み可能なデュアルチャンバペースメーカ。 - 【請求項40】 所与のMMRI内でのVパルスの発生
を阻止するための手段が所与のMMRIの最初のP波の
みに続くPV間隔を開始し、また所与のMMRIの後続
のP波に続くPV間隔を開始しないための手段を含んで
おり、それによって所与のMMRIの後続のP波が無視
され、またVパルスの発生に帰結しないことを特徴とす
る請求項39記載の植え込み可能なデュアルチャンバペ
ースメーカ。 - 【請求項41】 所与のMMRI内でのVパルスの発生
を阻止するための手段が所与のMMRI内で生起する心
室脱分極の数をカウントするための手段と、所与のMM
RI内での第2のVパルスの発生に帰結するであろうV
パルスの発生をを禁止するための手段とを含んでいるこ
とを特徴とする請求項39記載の植え込み可能なデュア
ルチャンバペースメーカ。 - 【請求項42】 前記MMRIが300ミリ秒と600
ミリ秒との間の値に設定されているプログラム可能な間
隔を含んでいることを特徴とする請求項39記載の植え
込み可能なデュアルチャンバペースメーカ。 - 【請求項43】 ペースメーカが、生理学的パラメータ
を検出するための手段を含んでおり、また前記MMRI
が生理学的パラメータの関数として300ミリ秒と60
0ミリ秒との間を変化する可変の間隔を含んでいること
を特徴とする請求項39記載の植え込み可能なデュアル
チャンバペースメーカ。 - 【請求項44】 前記制御手段が、心房レートを決定す
るための手段を含んでおり、心房レートは心房脱分極の
間の平均時間間隔の関数として決定されており、また心
房レートの関数としてPV間隔を調節するための手段を
含んでおり、PV間隔が心房レートの増大につれて短く
されていることを特徴とする請求項39記載の植え込み
可能なデュアルチャンバペースメーカ。 - 【請求項45】 患者の心臓を刺激するためのデュアル
チャンバペースメーカにおいて、P波を検出するための
手段を含んでいる心房チャネルと、R波を検出するため
の手段および心室刺激パルス(Vパルス)を発生しかつ
供給するための手段を含んでいる心室チャネルと、デュ
アルチャンバ作動モードで作動させるべく心房チャネル
および心室チャネルを制御するための制御手段とを含ん
でおり、前記制御手段が、複数個の計時された周期から
成る整調サイクルを定めるためのタイミング手段を含ん
でおり、前記計時された周期は心室事象と共に開始する
ポスト心室不応周期(PVARP)を含んでおり、前記
心室事象は検出されたR波もしくは発生されたVパルス
を含んでおり、また整調サイクルの最大平均レートを制
限するための上側レート制限手段を含んでおり、最大レ
ートは最大平均レート間隔(MTR)により定められて
おり、また前記上側レート制限手段が、先行のMMRI
の終了の直後に開始するMMRIを有する連続的なMM
RIシーケンスを発生するための手段を含んでおり、前
記MMRIシーケンスは前記タイミング手段に対して非
同期であり、またシーケンスの各MMRIの間に生起し
得るVパルスの数をただの1つに制限するための手段を
含んでおり、それによってVパルスが、MMRIにより
定められる最大レートよりも平均的に少しでも速いレー
トでは心室チャネルにより発生されなくてよいことを特
徴とするデュアルチャンバペースメーカ。
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