JPH0916348A - 出力装置及びメモリ制御方法 - Google Patents

出力装置及びメモリ制御方法

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JPH0916348A
JPH0916348A JP7162190A JP16219095A JPH0916348A JP H0916348 A JPH0916348 A JP H0916348A JP 7162190 A JP7162190 A JP 7162190A JP 16219095 A JP16219095 A JP 16219095A JP H0916348 A JPH0916348 A JP H0916348A
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memory
data
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pdl
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Haruo Shimizu
治夫 清水
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部装置或は出力装置上の操作部から入力さ
れたメモリ制御情報に基づいて、処理するジョブ単位に
前記出力装置で使用する所定のメモリの総容量を指定さ
れた設定値に変更する。 【構成】 ホスト計算機1或は前記出力装置上の操作部
4から入力されたメモリ制御情報に基づいて、処理する
ジョブ単位に、出力装置で使用するラスタメモリトオブ
ジェクトメモリの合算値を指定された容量に変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホストコンピュータ等の
外部装置から入力した入力データに基づいて出力データ
を生成して出力するプリンタ等の出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、プリンタは、複数の異なるコマン
ド体系のプリンタ言語(ページ記述言語:PDL)を解
釈して出力データを生成するPDL解釈プログラム(エ
ミュレーションプログラム)を備える。
【0003】PDL解釈プログラムには、PostSc
ript(商品名)に代表される高度なグラフィックス
機能に特徴を持つタイプのものと、LIPS(商品名)
やPCL(商品名)に代表される高速に印字できる高速
処理機能に特徴を持つタイプのものがある。
【0004】ユーザが自分の使用用途、ホスト計算機、
ネットワーク環境に応じて、PDLプリンタの使い分け
を行なっている。
【0005】以上のような状況において、複数のプリン
タを用いてPDL言語を使い分けるのではなく、一つの
プリンタで複数のPDL言語を使い分ける要求が発生
し、それに対応した技術(マルチPDLエミュレーショ
ン)が実現されている。
【0006】一般的に実現方式として、従来のあるPD
L言語を実装した技術をベースに、他のPDL言語をエ
ミュレートする形態をとっている。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】上記マルチPDL
エミュレーションの実現例においては、あるPDLの実
現手段を利用して他のPDLエミュレーションを実現し
ているため、メモリ等のリソース資源の配分(特にここ
で述べるバンドラスタメモリ)が、複数のPDL間で調
節するのが困難になってきている。
【0008】すなわち、あるAというPDLを実現する
のに最適化されたシステムに、次にBというPDLを載
せようとすると、Bにおけるリソース配分(バンドラス
タメモリ)がAに比べて必ずしも最適化されていない、
という問題がある。
【0009】さらに、バンディングするためのラスタメ
モリについていうと、メモリを増設した場合、両面印刷
制御の有無、印刷処理のための内部ラスタ解像度、PD
L内のデータ(イメージ主体、文字主体)の相違により
最適なラスタメモリの配分は異なる。
【0010】説明の簡単化のために各要素での、一般的
なメモリ構成(フルメモリ位の領域をラスタメモリとオ
ブジェクトメモリ(中間バッファ)にとれるケース。)
における、必要とされるまたは最適なラスタメモリの大
小関係を説明すると以下のようになる。
【0011】拡張メモリを追加 > 標準メモリ 両面制御なし > 両面制御あり 印刷解像度小 > 印刷解像度大 文字主体データ > イメージ主体データ
【0012】またPDLが、必ずしも解像度非依存とい
うわけではなくレンダリング処理(中間データから出力
データを生成する描画処理)に最適な解像度が存在する
場合がある。
【0013】従来はこのような各種要求に対して、バン
ドラスタメモリやオブジェクトメモリをジョブ単位毎に
柔軟に確保出来なく、プリンタの初期が必要であるとい
う問題点があった。
【0014】また、上記マルチPDLエミュレーション
においては、あるPDLの実現手段を利用して他のPD
Lを実現しているため、特にPDLの実現に際してメモ
リ等のリソース資源の配分が、複数のPDL間でうまく
調節されていない。
【0015】すなわち、あるAというPDLを実現する
のに最適化されたシステムに、次にBというPDLを載
せようとすると、Bにおけるリソース配分がAに比べて
必ずしも最適かされていないという問題点があった。
【0016】さらにAというPDLでデータを流す際に
は、Cという機能例えばイメージをたくさん流すジョブ
と、Dという機能例えば線画をたくさん流す場合には、
前者と後者ではパフォーマンスをあげるための最適なメ
モリ配分は異なり、現状ではPDLにおけるメモリ配分
はコード中にコーディングされているため、動的に配分
することは不可能であるという問題点があった。
【0017】上記問題点を解決する為に、本発明は外部
装置或は出力装置上の操作部から入力されたメモリ制御
情報に基づいて、処理するジョブ単位に前記出力装置で
使用する所定のメモリの総容量を指定された設定値に変
更する出力装置又はメモリ制御方法を提供することを目
的とする。
【0018】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成する為に本
発明の出力装置は、中間データに基づいて出力データを
生成して出力する出力装置であって、前記外部装置或は
前記出力装置上の操作部から入力されたメモリ制御情報
に基づいて設定値を判別する判別手段と、前記判別手段
での判別結果に基づいて、処理するジョブ単位に前記出
力装置で使用する所定のメモリの総容量を指定された設
定値に変更する制御手段とを有する。
【0019】また、上記目的を達成する為に本発明のメ
モリ制御方法は、中間データに基づいて出力データを生
成して出力する出力装置におけるメモリ制御方法であっ
て、前記外部装置或は前記出力装置上の操作部から入力
されたメモリ制御情報に基づいて設定値を判別する判別
工程と、前記判別工程での判別結果に基づいて、処理す
るジョブ単位に前記出力装置で使用する所定のメモリの
総容量を指定された設定値に変更する制御工程とを有す
る。
【0020】
【作用】上記構成により本発明は、外部装置或は出力装
置上の操作部から入力されたメモリ制御情報に基づい
て、処理するジョブ単位に前記出力装置で使用する所定
のメモリの総容量を指定された設定値に変更する。
【0021】
【実施例】以下、添付図面に沿って本発明に係わる実施
例を詳細に説明する。
【0022】図1は実施例における印刷装置の基本構成
を示すブロック図である。この図を用いて処理の大まか
な流れを示す。
【0023】〔全体構成〕1は、アプリケーションとし
て各種印字情報(例えば文字、イメージ、ベクトル図
形)を作成し、データをPDL(ページ記述言語)形式
に変換して記録装置コントローラ14に送出するWS
(計算機)である。
【0024】ここで、計算機とコントローラ14間にP
DLデータが流れるが、通信形態はシリアル、ネットワ
ーク、バス接続等何であっても問題はないが、パフォー
マンス的には高速通信路であることが望ましい。
【0025】送られたPDLデータはコミュニケーショ
ンタスク81(CPU12で実行されるコミュニケーシ
ョンプログラム)により入力バッファ2に格納され、中
間データ生成タスク82(CPU12で実行されるPD
Lコマンド解析プログラム)によって、入力データがス
キャンされる。
【0026】3は文字のビットパターン又はアウトライ
ン情報、及び文字ベースラインや文字メトリック情報を
格納するフォントROMであり、文字の印字に際して利
用される。
【0027】4のパネルIOPは、プリンタ本体に装着
されるパネルにおけるスイッチ入力の検知やLCDへの
表示を司るI/Oプロセッサ及びファームウェアであ
り、低価格のCPUが利用される。
【0028】拡張I/F5は、プリンタの拡張モジュー
ル(フォントROM、プログラムROM、RAM、ハー
ドディスク)とのインタフェース回路である。
【0029】6は、CPU12で実行される本発明の係
るコミュニケーションタスク81、中間データ生成タス
ク82、レンダリングタスク83、エンジンタスク8
4、メモリマネージャー85の制御プログラムや図3、
図8、図15、図17、図19のフローチャートに示す
制御プログラムを格納するROMである。
【0030】7は、ソフトウェアのためのメモリ管理領
域であり、本発明に関連するジョブ毎に獲得される情報
(図2参照)等が本RAMに格納される。
【0031】8は、入力された入力データ(PDLデー
タ)を中間データ生成タスク82を実行して解析した結
果得られる中間データ(オブジェクトデータ)を格納す
る中間バッファ(RAM)であり、メモリマネージャー
85によって管理される。
【0032】なお、図1では管理用RAM7と中間バッ
ファ8を独立して説明しているが、実際には図2に示す
様に1つのメモリとして管理される。
【0033】ハードレンダラ9は、レンダリング処理
(中間データから出力データを生成する処理)をASI
Cハードウェアで実行することにより、プリンタエンジ
ン13(LBP)へのビデオ転送に同期して実時間でレ
ンダリング処理を行ってバンドラスタメモリ10に格納
し、少ないメモリ容量でのバンディング処理を実現する
ものである。
【0034】なお、ハードで実行できない複雑な命令
は、レンダリングタスク83によりソフトレンダリング
処理が実行される。
【0035】バンド・ラスタメモリ10は、PDL(ペ
ージ記述言語)によって展開される出力データ(バンド
イメージ)を格納する領域であり、上述のバンディング
処理を行なうための最低2バンドのメモリ(ページ幅×
256又は512位のバンド高さ分のバンディング制御
用のメモリサイズで、総容量4Mのプリンタにおいて6
00DPIのA3の中間データを処理する場合のサイズ
であるが外部記憶手段が接続されるとこのサイズも比例
して増加する)で、バンディング処理を出来ない際に、
LBPのようにエンジンに同期してイメージを転送する
必要のある装置ではフルビットマップ・メモリ(フルペ
イント制御用のメモリサイズ)を確保する。
【0036】バンディング制御は、内部処理の都合上、
最も高速なパフォーマンスが得られ、プリンタエンジン
最高速で出力できる(中間データに依存)。ただし、プ
リンタエンジンの出力に同期してラスタライズ処理(レ
ンダリング処理)を実行するため、1ページ分の中間デ
ータをバッファリングでき、かつプリンタエンジンの紙
搬送時間以内でラスタライズを終了できることが絶対条
件となる。
【0037】フルペイント制御は、内部処理の都合上、
バンディング処理に比べてパフォーマンスが劣る可能性
があるが、プリンタエンジン最高速で出力できる(中間
データに依存)。また、1ページのラスタライズ処理が
終了した後、プリンタエンジンの紙搬送を始めるので、
図べての中間データに対して出力を保証できる。ただ
し、1ページ分の出力データ(ビットマップデータ)を
持つことが絶対条件である。
【0038】しかし、バブルジェット・プリンタ(BJ
と以後省略する)のようにヘッドの移動をコントローラ
側が制御可能なマシンの場合には、上記バンドのメモリ
が最低確保されればよい。
【0039】プリンタ・インタフェース11はプリンタ
エンジン13例えばLBPとの間で、10のバンド・ラ
スタメモリの内容をプリンタ側の水平・垂直同期信号に
同期して、ビデオ情報として転送する。
【0040】あるいは、BJにおけるヘッド制御及び複
数ラインのヘッドサイズに合わせたビデオ情報の転送を
行なう。本I/Fは、専用のCPUやハードを利用した
り、CPUを用いることが考えられるが、パフォーマン
ス的には前者が望ましい。
【0041】本インタフェースではプリンタエンジン1
3との間で、プリンタエンジン13へのコマンド送信や
プリンタエンジン13からのステータス受信も行なう。
これらの処理は、エンジンタスク84の処理となる。
【0042】CPU12はプリンタコントローラ内部の
処理を制御する演算装置である。
【0043】13はコントローラから送出するビデオ信
号を印字するプリンタエンジンであり、電子写真による
LBPでもインクジェット方式であってもよい。14は
本処理を実現するコントローラ全体である。
【0044】図1中で矢印は、各種描画情報のホスト計
算機1からプリンタエンジン13までのデータの流れを
示し、下には各処理に対するタスク名称を示す。ここで
の各タスクはマルチタスクとなっており、タスクの実行
時の優先順位は、実時間処理を要求される順番で、エン
ジンタスク84>レンダリングタスク83>コミュニケ
ーションタスク81>中間データ生成タスク82であ
る。
【0045】〔メモリマネージャー85〕本発明の、基
本構成要素である管理用RAM7のメモリ構成の詳細図
を図2に示し、メモリ獲得のアルゴリズム(メモリマネ
ージャーの動作)を図3のフローチャートを用いて説明
する。
【0046】ステップ701では、プリンタの初期化処
理として各種メモリやハードウェアの故障診断を実行
し、もしエラーがあればその旨警告し処理を停止する。
【0047】次にステップ702では、各タスクがスタ
ティックに必要なメモリ(メモリ構成やエミュレートす
るトランスレータの差異に依存しなく、立ち上げ時に獲
得すると電源がOFFされるまで保持されている)を要
求するサイズを指定して、メモリマネージャーより獲得
する。
【0048】これは図2に示すように、各タスクの初期
化関数が呼ばれる順番にスタティックメモリ獲得を要求
し、メモリマネージャ85が各タスク(81から84)
にメモリを順番に割り当てる。
【0049】すべてのタスクの初期化が終了すると、メ
モリマネージャー85がスタティックメモリの先頭(7
2)及び後端(73)アドレスを記憶しておく。
【0050】この初期化段階では、以後に利用方法がダ
イナミックに変更される可能性のあるリソース情報、す
なわちメモリ・コンフィギュレーション・テーブル74
は、デフォールト設定がなされた状態になっている。
【0051】バンドラスタメモリの容量はシステムメモ
リ、印刷解像度(本実施例においてクイックモードで3
00DPI、ファインモードで600DPIとなる)な
どを考慮してデフォルトの容量が設定されている。
【0052】また、この容量に対応したバンド高さの値
も同時にメモリ・コンフィギュレーション・テーブル7
4に格納される。
【0053】次にステップ703では、プリンタの印刷
ジョブを開始する前にユーザが記録装置についている操
作パネル4からの、状態変更(ボタンの押下、解放 数
値入力etc)要求が発生しているかをセンスする。
【0054】もし、なんらかの変更があれば要求を解析
し、対応する情報をメモリ・コンフィグレーション・テ
ーブル74の値にオーバライトする(ステップ70
4)。
【0055】例えば、メモリ(リソース)変更指示は、
バンドラスタメモリ10と中間バッファ8(オブジェク
トメモリ)の合算値容量を設定する設定値は記録装置で
使用する用紙サイズ(A4、B4、A3、B4×2、A
3×2、B4×3、A3×3)或は具体的な容量値(約
2.6MB〜26,6MB)で指定される。なお、合算
値の組み合わせは図2に示すダイナミックメモリ内(デ
ータ入力バッファ、キャシュテーブル、ポリペンテーブ
ル、クリップオブジェクトテーブル、中間バッファ、バ
ンドラスタメモリ、ディザパターン)の任意な組み合わ
せを指定できる。
【0056】また、図2に示すダイナミックメモリ内
(データ入力バッファ、キャシュテーブル、ポリペンテ
ーブル、クリップオブジェクトテーブル、中間バッフ
ァ、バンドラスタメモリ、ディザパターン)の1つ(例
えばバンドラスタメモリ10或は中間バッファ8(オブ
ジェクトメモリ))を指定しても良い。
【0057】次にステップ706では、ホスト計算機上
におけるユーティリティ・プログラムからの、メモリ
(リソース)変更要求コマンド(JL SETコマン
ド)が入力されているかどうかをチェックする。
【0058】例えば、メモリ(リソース)変更コマンド
は、バンドラスタメモリ10と中間バッファ8(オブジ
ェクトメモリ)の合算値容量を設定する設定値は記録装
置で使用する用紙サイズ(A4、B4、A3、B4×
2、A3×2、B4×2、A3×2)或は具体的な容量
値(約2.6MB〜26,6MB)で指定される。
【0059】なお、合算値の組み合わせは図2に示すダ
イナミックメモリ内(データ入力バッファ、キャシュテ
ーブル、ポリペンテーブル、クリップオブジェクトテー
ブル、中間バッファ、バンドラスタメモリ、ディザパタ
ーン)の任意な組み合わせを指定できる。
【0060】また、図2に示すダイナミックメモリ内
(データ入力バッファ、キャシュテーブル、ポリペンテ
ーブル、クリップオブジェクトテーブル、中間バッフ
ァ、バンドラスタメモリ、ディザパターン)の1つ(例
えばバンドラスタメモリ10或は中間バッファ8(オブ
ジェクトメモリ))を指定しても良い。
【0061】もし、該当するコマンドが入力された場合
には、ステップ704の処理、すなわち必要なメモリ量
の計算を実行する。
【0062】例えば、A4指定の場合は約5、2MB、
B4指定の場合は約7、4MB、A3指定の場合は約
9、6MB、B4×2指定の場合は約14、0MB、A
3×2指定の場合は約18、0MB、B4×3指定の場
合は約20、6MB、A3×3指定の場合は約26、6
MBである。
【0063】ステップ705では、ジョブ開始コマンド
が入力されるかを判定し、NOであればステップ703
から706の処理を行ない、YESであれば次のステッ
プ708に進む。
【0064】ステップ708では、ジョブ毎にサイズが
変化するメモリ領域(ここでは以後ダイナミックメモリ
と呼ぶ)を獲得する。ダイナミックメモリも基本的には
スタティックメモリと同様に、本メモリを必要なタスク
毎に、必要なサイズをメモリ・コンフィギュレーション
・テーブル74を参照して、タスク毎にメモリマネージ
ャ85に要求する。
【0065】メモリマネージャー85は本メモリを、要
求された順番に、スタティックメモリの終端より獲得す
る。図2においては、ダイナミックメモリの項目とそれ
がどのタスクによって必要かは、後ろの(81ー84)
のタスク番号の対比によって示される。
【0066】例えば、中間データ生成タスク(83)で
は、3個のメモリ要素(ポリペンテーブル、CLIPオ
ブジェクトテーブル、中間バッファの組み合わせ)のト
ータルメモリをメモリマネージャー85に要求し、中間
データ生成タスク内で獲得されたダイナミックメモリか
ら、それぞれの項目にメモリ資源を割り当てる。
【0067】本発明の主眼であるバンドラスタメモリ1
0は、レンダリングタスク83によってダイナミックメ
モリが割り当てられる。
【0068】そして最後に、メモリの残った部分にFS
(ファイルシステム)として、メモリ領域を確保する
(ステップ709)。このメモリはフォントのダウンロ
ードや、PDLにおけるフォームオーバレイやマクロ命
令の格納領域として用いられる。ステップS708で各
タスクが獲得したダイナミックメモリは、印刷ジョブが
終了すると、ステップ714で解放される。
【0069】一方、本FSメモリは、ジョブが終了して
も解放されずに残しておく<すなわち印刷ジョブ官で共
有する必要がある。
【0070】そのため、本メモリはメモリマネージャ8
5が内部的にファイルシステムのアドレス空間内におい
て、スタティックメモリやダイナミックメモリとは反対
の方向(メモリ終端)からメモリ獲得を行ない、ダイナ
ミックメモリ解放後のガーベージコレクション(ステッ
プ713)を効率的に行なう。
【0071】メモリ獲得が終了し、ステップ710では
入力されたPDLデータの解析を行ない、ステップ71
1では解析されたデータに従い実際の印字を行なう。本
処理は、〔アルゴリズム〕の節以降で詳細に説明してい
る。
【0072】ステップ712でジョブが終了すれば、メ
モリ獲得とは逆の順序でメモリの解放処理を実行する。
【0073】この結果メモリマネージャ85は、現在の
ダイナミックメモリの利用中の最下端アドレスを記憶し
ておくだけで良い ステップ713では、FSとして獲得されたメモリをガ
ーベージ・コレクション(GC)する。本実施例では、
FS内に獲得されたオブジェクトをメモリ空間の終端か
ら連続した空間に割り当てるものであり、一つのFSと
しての大きなFREE領域を作成する(図5参照)。
【0074】ここでFSオブジェクトは、ディスクで一
般的なFATテーブル(FileAccess Tab
le)形態をとっているため、FS内のメモリをIDを
通じて利用しているユーザにはGCの影響はない。
【0075】最後にステップ714でダイナミックメモ
リを解放するが、これは最初に獲得したタスク順序8
1、82、83、84とは逆の順序84、83、82、
81でメモリ解放をメモリマネージヤーに要求し、最終
的にはすべてのダイナミック・メモリを解放することに
より、図15に示すように、ダイナミックメモリが解放
された領域は、すべてFSのFREE領域として取り扱
われる。
【0076】次に新規ジョブを開始した際には、このF
REE領域の先頭アドレスからダイナミックメモリをス
テップ708で獲得し、図7の様にメモリが構成され
る。
【0077】ここで図4、図7を比較すればダイナミッ
クメモリの構成が変化してることがわかるが、これによ
りPDLのジョブに応じてメモリ構成を最適化が可能と
なる。
【0078】以上のメモリ管理を司るメモリマネージャ
ーは、ダイナミックメモリの後端アドレス、及びFSに
おけるFAT管理とGCを行なえば良く、これらの実装
は容易である。
【0079】〔RAM領域を可変長にする例〕ここで
は、実施例として実際にどのパラメータ(メモリリソー
ス)を可変サイズにし、どのような方針でメモリサイズ
を決定するかを説明する。
【0080】(データ入力バッファ)これはホスト計算
機1から送られるデータを格納する、入力バッファ2の
サイズを指定するものであり、大きくすると以下で述べ
るインタプリタ120タスクのデータ解析処理速度が遅
くとも、ある程度の入力データをバッファリング出来る
ため、ホストに対して入力待ちを要求するBUSY信号
を出す確率や時間が低減できる。
【0081】多量のイメージデータを流したり、高度な
グラフィック処理、ホストI/Fが高速なジョブの場合
にはバッファを大きくとった方がよい。
【0082】(キャシュテーブル)本テーブルは文字を
キャシュ(アウトラインフォントをスケーリングした後
の、ビットマップ・フォントとして保持)する領域であ
り、2バイト文字あるいは1バイト文字を扱うか、ある
いは文字はすべてBMで送られる場合等に分けて、本領
域サイズを決定する。本領域のサイズは、2バイト文字
>1バイト文字> BM文字となる。
【0083】(ポリペンテーブル)幅を持ったラインを
描画する際に、幅の軌跡をポリゴンで近似するためのテ
ーブルであり大きなライン幅を出力する場合には、大き
なメモリが必要である。
【0084】また、ラインの近似精度が必要でない際に
は、本メモリは必要でない。
【0085】(クリップ・オブジェクトテーブル)クリ
ップで通常の矩形クリップでは、必要な情報は数十バイ
トと少ないが、任意の多角形でクリップする場合にはそ
の情報を格納する領域として大きなメモリが必要にな
る。
【0086】簡単なラインプリンタ的な用途では本メモ
リは小さく、また、複雑なDTP用途で任意クリップを
利用する場合には本メモリは大きくする必要がある。
【0087】(中間バッファ)中間バッファ8は、入力
バッファ2に格納されている入力データ(PDL)から
生成される中間データ(オブジェクトデータ)を格納す
る。
【0088】(バンドラスタメモリ)これは、後述する
バンディング処理におけるバンド高さの2面分相当のラ
スタメモリが必要であり、メモリが十分にあるシステム
ではこのサイズを大きくし、プリントオーバランないし
はデグレードの頻度減少を図ることが可能となる。
【0089】(ディザパターン)本メモリは多値イメー
ジデータをサポートするPDLにおいて、対応する最大
ディザマトリックス分のメモリを獲得する必要がある。
【0090】多値イメージの入力をサポートしないPD
Lでは、本メモリ領域は獲得する必要がない。
【0091】〔バンドラスタメモリを可変長にする例〕
バンドメモリのサイズをBM、トータルのメモリサイズ
をTM、ダイナミックに獲得するフレームメモリのサイ
ズをPM、スタティックメモリサイズをSM(固定)、
ファイルシステムのサイズをFM、印字解像度をREZ
とする。
【0092】片面印字における、メモリ構成は、TM
= BM + PM +SM +FMである。
【0093】バンドメモリのサイズを大きくすれば必然
的にPMのサイズを小さくする必要があり、タイムデグ
レードの可能性は減少するがメモリデグレードの可能性
は増加する。これは文字等があるバンドに集中している
際のタイムデグレード解除に有効である。
【0094】一方バンドメモリのサイズを小さくすれ
ば、メモリデグレードの頻度が減少し、タイムデグレー
ドの頻度が増加する。これはビットマップ等のデータに
対して有効である。
【0095】次に、印刷する解像度REZを1/2にす
る場合のデフォールト構成を考える。 REZ(600): band_height(600), band_width(600) REZ(300): band_height(300), band_height(300) の時、デフォールトとして band_width(300) = band_width(600)/2 band_height(300) = 2 * band_height(600) とする、その結果バンドメモリは論理的には同じメモリ
サイズで、紙上の面積的には300 DPI時は600
DPI時の4倍の面積をカバーでき、タイムデグレー
ドの発生頻度の減少が図られる。
【0096】また、バンドメモリサイズを減らして、タ
イムデグレードの可能性を増加させることなく、メモリ
デグレードの発生頻度の減少も可能である。
【0097】両面印刷においては、PMが片面よりもス
ループットの向上のため、及びジヤムリカバリーのため
に大きなメモリ量が必要であり、それにともないBMの
サイズはデフォールトで減少させる必要がある。
【0098】このような要因は、まだいくつか考えられ
ると思うが、デフォールトとしてこれらの要因データは
DBとして書き込んでおき、ユーザが後にジョブ毎にこ
の設定値を変更出来るようにする。
【0099】〔印刷アルゴリズム〕以下に、必要なメモ
リを獲得した後の、PDL情報の解析・印刷処理の概略
アルゴリズムを図8を用いて説明する。
【0100】まず、ステップ101において、割り込み
処理等により入力バッファ2にPDLデータをとり込
み、次にステップ102では入力されたPDLコマンド
を言語仕様に応じて解析する。
【0101】ここでは、PDLの入力データの先頭数百
バイトを判別して、入力したPDLを自動判別する仕掛
けが必要である。
【0102】PDLを判定した後、PDLコマンドを解
析した結果データが描画コマンド、例えば文字、ベクト
ル、イメージ描画である際には、ステップ104におい
てハードウェア(又はソフトウェア)・レンダリング回
路(ソフトウェア)9がサポートするページオブジェク
ト形式のデータ(中間データ)に変換し、中間バッファ
(83)に格納する。
【0103】〔レンダリングモデル〕以後の説明の理解
のため、本実施例におけるレンダリングモデルを図9を
用いて簡単に説明する。
【0104】本モデルは、各種描画データの幾何的な情
報、すなわちどの部分が描画対象かというON,OFF
の1bitで表現可能なマスク情報151、そしてマス
クをどのようなパターンで塗るかというのバックグラン
ド情報152、及びソースとディスディネーション間で
の論理描画方式153(SET、OR、XOR、BLE
ND、ADD etc)の三要素により構成され、対応
するレンダリング結果が154となる。
【0105】〔マスク〕本実施例においてサポートする
マスク情報として、ランレングス(X方向の一つのスキ
ャンライン毎のラン情報)、エッジが交差しない凸多角
形、ビットマップイメージ、ビットマップフォントなど
からなる。
【0106】これらの情報からわかるように、これらの
マスク情報は高速なハードウェア・レンダリングに適し
た構造とし、例えば図10の五角形は本ステップ104
において、図11に示すような交差しない5個の三角形
に分割する(この例では塗りつぶしは、even−od
dルールを適用)。
【0107】また、図12に示す、ラインの接続処理部
においては本モジュールにおいてDDAアルゴリズムを
適用して管理用RAM7内の作業領域にラインの接続情
報(round, miter, triangle)
を考慮して展開した後、最終的な外部形状を、Yスキャ
ンライン毎にmin x, max xをペア情報とし
てランレングス方式で保持し、その後の高速なレンダリ
ング(ステップ 110)に備える。
【0108】最終的に生成される各マスクオブジェクト
は、フルページメモリよりも少ないメモリ容量でのレン
ダリング、すなわちバンディングを行なうためページメ
モリを複数のバンド(高さが2の冪乗が望ましく、51
2ドット位が最適である)に分割し、各マスクオブジェ
クトをバンド毎にソーティングし、各バンド内で図13
に示すリンクリストを構成する。
【0109】複数バンドに跨るマスク情報(例えば図1
1に示す多角形)に関しては、各バンドで多角形情報を
共有化する。
【0110】各バンドに分割したマスクに対しステップ
105において、レンダリング時に必要となるデータの
デコード時間とレンダリング時間を、各バンドにおいて
ページオブジェクト(中間データ)を作成する毎に加算
する。
【0111】この情報をそれぞれバンドi毎に保持し、
pred_decode(i),pred_rende
r(i)とする。デコード時間は、作成されたオブジェ
クトのほぼデータ量に比例する。
【0112】しかし、バンド3における三角形1、4の
デコード時間は、前のバンド2の開始点からのバンド3
における多角形の開始点のオフセットを求める時間が余
分に必要となる。
【0113】レンダリング時間は、フォアグランドの計
算時間×(バックグランドの色深さ×色プレーン数)×
論理描画の種類による演算ファクタにより決定する。更
にフォアグランドの計算時間は、オブジェクトのデコー
ド時間+(ライン毎のデコード時間+マスクのX方向の
ワード数)×(高さ)により決定する。()内は、カラ
ープリンタ装置の場合に有効である。
【0114】図8に戻り、入力されたデータが描画コマ
ンドでない場合には、ステップ106でデータが各種属
性(バックグランド、論理描画)設定コマンドかどうか
を判定する。
【0115】もしYESであれば、ステップ107にお
いて対応する処理を実行するが、これらはそれぞれハー
ド(又はソフト)レンダラが読み込み可能なデータ形式
(ページオブジェクト)に変換するものである。
【0116】また、Flood Fill等の命令(点
指定塗りつぶし)はバンディングによるレンダリングを
実行できないため、そのような情報を検知すると、フル
ペイントフラグ(full−p−flag)をセットす
る。結果として、ステップ112において強制的に印刷
の解像度を落して、フルペイント(デグレード)モード
でのレンダリングを行なう。
【0117】このためには、例えば通常600DPIで
バンディング処理して、レンダリング時間が間に合わな
いと、300DPIに各オブジェクト解像度を落して、
レンダリングする結果となる。この時バンド・ラスタメ
モリ10及び中間バッファ8のトータルとしては、最低
300DPIで利用するMax紙サイズ分のメモリ容量
が必要である。
【0118】〔バックグランド〕バックグランド情報
は、マスクに対してどのようにパターンをつけるかを示
す。バックグランドの種類として、イメージとして繰り
返しを行なわずにマスクに張りつくバックグランド・パ
ターンと、パターンを縦・横方向に繰り返してマスクに
張り付けるタイルパターンが指定可能である。
【0119】本実施例においてB/W(白黒)印刷装置
を想定しているため、イメージ、タイル、グラデーショ
ンは白黒情報として指定するが、カラーへの拡張は容易
である。
【0120】ステップ108は、例えばデバッグ処理等
の目的で現在の状態をダンプ処理を行なう。ステップ1
09では上記インタプリタ120(中間データ生成タス
ク82も同様)の処理が1ページ分のPDLコマンド解
析を終了したかを判定し、終了していれば121のレン
ダリングタスク83に処理が移行するが、そうでなけれ
ばステップ102において、次のコマンド解析を繰り返
す。
【0121】ここまでは基本的にPDLからページオブ
ジェクト(中間データ)への、データ・フィルタリング
・タスクであり、これ以降の処理はバンド・ラスタメモ
リへの10へのラスタ描画を行なうレンダリング・タス
ク83である。
【0122】この両者のタスクは、特にレンダリング・
タスクにおいて実時間処理が要求されるため、リアルイ
タイムOS上で別タスクとして実装され、かつ後者のレ
ンダリング・タスクは前者よりも動作プライオリティを
高く設定し、動作する。
【0123】〔バンド・レンダリング〕ステップ110
において、ページオブジェクトをレンダリングする前処
理として、バンド・レンダリング(バンディング)処理
が可能かどうかを判定する。
【0124】このバンディング処理が不可能な場合を以
下に列挙する。 上述したFlood Fill命令等がページ中に存
在する。 大量のイメージ入力により管理用RAM7のフレーム
情報があふれた(メモリデグレード)。 プリンタが電子写真LBP、LEDプリンタの様に一
度紙を給紙して記録を開始すると、バンディング処理は
プリンタエンジン13へのビデオ信号転送とバンドへの
レンダリングを並行処理する必要があり、ステップ10
5で計算されたバンド毎のレンダリング時間pred_
decode(i)、pred_render(i)に
関し、どれかのバンドが、所定の閾値をオーバする(タ
イムデグレード)。
【0125】上記条件に適合すると、バンディングを実
行できないため、解像度を落してバンド・ラスタメモリ
10及び中間バッファ8のメモリ中に、紙サイズ分のフ
ルペイントメモリを確保刷る為に、現在ある中間データ
を解像度を落としてレンダリングしてそのオブジェクト
を消去しながらフルメモリを確保する。
【0126】一方、BJプリンタ等のヘッドの移動をコ
ントローラ側で制御出来る形態のマシンにおいては、レ
ンダリング時間に(上記3番目の条件、タイムデグレー
ド)ついては上述の限りではなく、レンダリング・スピ
ードが低下すると、ヘッドの移動を遅らせることによ
り、バンディング処理が可能である。
【0127】バンディング処理を図14を参照しながら
説明する。バンド・レンダリングは、PDL解析タスク
120(中間データ作成タスク82も同様)により管理
用RAM7に作成されたページオブジェクト情報(中間
データ)を、レンダリングタスク202(83も同様)
によって起動されるハード又はソフトレンダラ9が読み
込み、マスクの情報からY座標におけるスキャンライン
情報(x min,x max)を抽出し、カレントの
バックグランド情報、論理描画モードを参照して対応す
るバックグランド情報をバンド・ラスタメモリ10に書
き込む。
【0128】そして、すべてのマスクに対応すべくY情
報を変化させて、レンダリングを実行する。
【0129】〔バンディングにおけるシッピング〕こう
してハードウェアはマスク情報、バックグランド情報、
論理描画の方法に従いバンド番号iのページオブジェク
トに対しレンダリングを行なうと共に、並行してプリン
タエンジン13から送られてくる水平同期信号にあわ
せ、プリンタIF11を通じて既にレンダリング済みの
バンド番号i−1のバンド情報をプリンタにビデオ信号
として送出する。
【0130】〔デグレード・レンダリング〕バンドレン
ダリングが不可能なPDLデータに関してはデグレード
処理を実行するが、そのアルゴリズムを以下に説明す
る。
【0131】〔ページオブジェクトの解像度変換〕デグ
レード処理はリアルタイムにレンダリング出来ないた
め、解像度を落したバッファ10上へのレンダリングと
なる。
【0132】レンダリングハード9は処理の簡素か及び
高速化を要求されるため、レンダリング時にランレング
スや凸多角形情報のリアルイタイムな解像度変換は実行
できない。
【0133】そこで、以下に示す処理を、レンダリング
処理以前に実行しておく必要がある。
【0134】レンダリングの前処理として、例えば60
0 DPIから300 DPIに解像度を落とす際、ラ
ンレングスは2ライン分をまとめて1つのランレングス
とし、凸多角形は頂点情報の再計算を実行する。これを
ページバッファ中のすべてのマスク情報に対して、イン
タプリタ・タスク201にて実行する。
【0135】ランレングスは、例えば600DPIにお
ける、二つのラインi、i+1のX座標の開始・終了点
をそれぞれxl(i),xr(i),xl(i+1),
xr(i+1)とすると、新規300DPIで間引かれ
た一つのスキャンの開始、終了点のX座標は以下のよう
になり、Y座標はi/2となる。
【0136】new_xl(i)=min(xl
(i),xl(i+1))/2,new_xr(i)=
max(xr(i),xr(i+1))/2 イメージに関しては、ページオブジェクトのイメージ情
報自身は変化せずに、x,y方向へのスケーリングファ
クタをそれぞれ1/2倍する。
【0137】〔フルペイント・レンダリング〕デグレー
ド時のレンダリングに関するアルゴリズムを、図15の
フローチャートに示す。
【0138】ステップ501においてインタプリタ・タ
スクにより解像度変換されたマスク及びバックグランド
情報を入力し、入力されたオブジェクトが描画コマンド
かどうかをステップ502で判断する。
【0139】描画コマンドでなければステップ505に
おいて、バックグランド情報や(論理)描画モードをカ
レント情報を保持するグローバル変数に代入する。
【0140】一方、描画コマンドと判断された場合に
は、ステップ503において、マスク、バックグラン
ド、論理描画情報を収集して、レンダリングを実行する
(ステップ504)。
【0141】ステップ506において、1ページ分のマ
スクデータのレンダリング処理を終了すると、エンジン
IFを通じてプリンタに水平・垂直同期信号に合わせて
送出する(ステップ507)。
【0142】〔記録装置13〕図16は本実施例が適用
出来るレーザビームプリンタ(LBP)装置の概観図で
あり、また、図1の概略構成における記録装置13部の
概観を示す図でもある。尚、図1における13以外の制
御部は不図示である。
【0143】なお、本発明の第1の実施例を適用するプ
リンタは、レーザビームプリンタに限られるものではな
く、他のプリント方式のプリンタでも良いことは言うま
でもない。
【0144】図において、1000はLBP本体であ
り、外部に接続されているホストコンピュータから供給
される印刷情報(文字コード等)やフォーム情報あるい
はマクロ命令等の入力データ(例えば、PDL)を入力
して記憶するとともに、それらの情報に従って対応する
文字パターンやフォームパターン等の出力データ(ビッ
トマップデータ)を作成し、記録媒体である記録紙等に
像を形成する。
【0145】1012は操作のためのスイッチおよびL
ED表示器等が配されている操作パネル、14はLBP
本体1000全体の制御およびホストコンピュータから
供給される文字情報等を解析するプリンタコントローラ
である。
【0146】このプリンタコントローラ14は、主に文
字情報を対応する文字パターンあるいはベクトル、イメ
ージ情報のビデオ信号に変換してレーザドライバ100
2に出力する。
【0147】レーザドライバ1002は半導体レーザ1
003を駆動するための回路であり、入力されたビデオ
信号に応じて半導体レーザ1003から発射されるレー
ザ光1004をオン・オフ切り換えする。レーザ光10
04は回転多面鏡(ポリゴンミラー)1005で左右方
向に振らされて静電感光ドラム1006上を走査露光す
る。
【0148】これにより、静電感光ドラム1006上に
は文字パターンの静電潜像が形成されることになる。こ
の潜像は、静電感光ドラム1006周囲に配設された現
像ユニット1007により現像された後、記録紙に転写
される。
【0149】この記録紙にはカットシートを用い、カッ
トシート記録紙はLBP1000に装着した用紙カセッ
ト1008に収納され、給紙ローラ1009および搬送
ローラ1010と搬送ローラ1011とにより、装置内
に取り込まれて、静電ドラム1006に供給される。
【0150】静電ドラム1006および現像ユニット1
007で現像・転写された記録紙は、定着器1013で
定着され、排紙トレイに排紙される。
【0151】(他の実施例1)本実施例では、図3に示
すようにパネルよりのメモリ変更と、コマンド入力によ
るメモリ変更要求は別パスとして指定され、後から指定
されたメモリ変更の要求は、最初に指定された要求をオ
ーバライトする。
【0152】これとは、別の実施例としてジョブ開始時
点でジョブ制御言語(Job Language、以下
JLと略す。)の中にメモリ構成変更命令を入れて、ジ
ョブ開始時点でメモリ構成の変更要求を解析し(ステッ
プ906)、ステップ908で、ダイナミックメモリを
獲得する実現手段も考えられる。
【0153】本アルゴリズムの例を図17に示し、JL
の構成例を図18に示す。ここでのJLはPDLを包み
込む言語であり、PDLジョブ毎に利用するマシン環境
のセットアップや、マシン資源等の問い合わせを行なう
言語であり、ネットワーク環境等で複数のホストでプリ
ンタを共用する際に有益となる。
【0154】基本的にこのジョブ制御言語を用いること
により、従来パネルで指定していた各種プリンタの状態
設定は、必ずしも必須のものではなくなる。すなわちパ
ネルレスのプリンタの実現が可能となる。
【0155】(他の実施例2)他の実施例として、複数
のPDLをエミュレートするプリンタにおいてはPDL
の能力により最適なメモリ構成が異なるため、PDLご
とにメモリ配置を最適に行なう処理である。これを図1
9を参照して説明する。
【0156】実施例としてPDLコマンド解析部は各P
DL毎に、最適のメモリ構成のコンフィギュレーション
・テーブルをデフォールトとして持っておき、ホストか
ら入力されるデータからのPDL自動判定の時点(ステ
ップ1207)でデフォールトのメモリ構成情報をDB
又はプログラムROMから獲得し(ステップ120
8)、メモリ・コンフィギュレーションテーブル(7
4)に格納する。
【0157】ただし、パネル(ステップ1204)やジ
ョブ制御言語あるいはコマンド(1206)により明示
的に指定されたメモリ構成情報については、本デフォー
ルト指定をオーバライトする(ステップ1209)。
【0158】その後は他の実施例1と同じであるので説
明を省略する。
【0159】
【発明の効果】本発明により、マルチPDLを一つのプ
リンタでエミュレーションしようとする際に、PDLの
異なるジョブ毎にメモリの利用形態を変更可能となるの
で、メモリの利用効率があがり各PDLにとって最善の
メモリ構成を実現可能である。
【0160】また、このメモリ構成の変更をパネルから
及びホストからのコマンドにより指定可能であり、ネッ
トワーク環境ではホストからの指定、また従来の端末系
プリンタではパネルからの指定というように、ユーザの
利用環境に応じてメモリ構成の指定方法を選択出来る。
【0161】また、プリンタでデータ領域が不足してエ
ラーが発生する場合でも、原因を特定し不足している領
域がわかれば、その領域を増やすことによりエラーを回
避することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のデータの印刷/記録装置の基本構成
を示すブロック図である。
【図2】本実施例におけるメモリ構成を示す図である。
【図3】本実施例におけるメモリ獲得の方法を示すフロ
ーチャートである。
【図4】図3のステップS712の時点でのメモリ構成
を示す図である。
【図5】FSのGC終了時点でのメモリ構成を示す図で
ある。
【図6】ダイナミックメモリの解放時点でのメモリ構成
を示す図である。
【図7】次のジョブにおけるメモリ獲得時点でのメモリ
構成を示す図である。
【図8】PDLにおけるインタプリタ及びレンダラのア
ルゴリズムを示す図である。
【図9】イメージングモデルを示す図である。
【図10】各種マスク情報に関する説明図である。
【図11】各種マスク情報に関する説明図である。
【図12】各種マスク情報に関する説明図である。
【図13】各種マスク情報に関する説明図である。
【図14】バンドレンダリングの概念図である。
【図15】デグレード処理のフローチャートである。
【図16】記録装置のブロック図である。
【図17】図3に対して、他の実施例1のアルゴリズム
を示すフローチャートである。
【図18】他の実施例1において用いるジョブ制御言語
の実施例である。
【図19】図3に対しての他の実施例2のアルゴリズム
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ホスト計算機 2 データ入力用バッファ 3 フォントROM 4 パネルI/Oプロセッサ 5 拡張I/F 6 プログラムROM 7 管理用RAM 9 ハードウェア・レンダラ 10 バンドラスタメモリ 11 プリンタインタフェース 12 CPU 13 記録装置 14 コントローラ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間データに基づいて出力データを生成
    して出力する出力装置であって、 前記外部装置或は前記出力装置上の操作部から入力され
    たメモリ制御情報に基づいて設定値を判別する判別手段
    と、 前記判別手段での判別結果に基づいて、処理するジョブ
    単位に前記出力装置で使用する所定のメモリの総容量を
    指定された設定値に変更する制御手段とを有することを
    特徴とする出力装置。
  2. 【請求項2】 前記入力データは、プリンタ言語である
    ことを特徴とする請求項1に記載の出力装置。
  3. 【請求項3】 前記中間データは、前記入力データから
    前記出力データを生成し易い様に前記入力データを加工
    したデータであることを特徴とする請求項1に記載の出
    力装置。
  4. 【請求項4】 前記出力データは、ビットマップイメー
    ジデータであることを特徴とする請求項1に記載の出力
    装置。
  5. 【請求項5】 前記所定メモリは、ダイナミックメモリ
    であり前記中間データを格納するオブジェクトメモリと
    前記出力データを格納するラスタメモリに割り当てられ
    ることを特徴とする請求項1に記載の出力装置。
  6. 【請求項6】 前記メモリ制御情報は、前記出力装置で
    使用する用紙サイズで設定値を指定することを特徴とす
    る請求項1に記載の出力装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記出力装置に接続さ
    れる外部記憶手段に応じて前記所定のメモリの総容量を
    変更することを特徴とする請求項1に記載の出力装置。
  8. 【請求項8】 中間データに基づいて出力データを生成
    して出力する出力装置におけるメモリ制御方法であっ
    て、 前記外部装置或は前記出力装置上の操作部から入力され
    たメモリ制御情報に基づいて設定値を判別する判別工程
    と、 前記判別工程での判別結果に基づいて、処理するジョブ
    単位に前記出力装置で使用する所定のメモリの総容量を
    指定された設定値に変更する制御工程とを有することを
    特徴とするメモリ制御方法。
  9. 【請求項9】 前記入力データは、プリンタ言語である
    ことを特徴とする請求項8に記載のメモリ制御方法。
  10. 【請求項10】 前記中間データは、前記入力データか
    ら前記出力データを生成し易い様に前記入力データを加
    工したデータであることを特徴とする請求項8に記載の
    メモリ制御方法。
  11. 【請求項11】 前記出力データは、ビットマップイメ
    ージデータであることを特徴とする請求項8に記載のメ
    モリ制御方法。
  12. 【請求項12】 前記所定メモリは、ダイナミックメモ
    リであり前記中間データを格納するオブジェクトメモリ
    と前記出力データを格納するラスタメモリに割り当てら
    れることを特徴とする請求項8に記載のメモリ制御方
    法。
  13. 【請求項13】 前記メモリ制御情報は、前記出力装置
    で使用する用紙サイズで設定値を指定することを特徴と
    する請求項8に記載のメモリ制御方法。
  14. 【請求項14】 前記制御工程は、前記出力装置に接続
    される外部記憶手段に応じて前記所定のメモリの総容量
    を変更することを特徴とする請求項8に記載のメモリ制
    御方法。
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US09/130,371 US6052202A (en) 1995-06-28 1998-08-07 Output device, information processing apparatus memory control method and memory medium

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013173268A (ja) * 2012-02-24 2013-09-05 Ricoh Co Ltd 画像処理装置

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