JPH09162402A - Mos型半導体装置とその製造方法 - Google Patents

Mos型半導体装置とその製造方法

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JPH09162402A
JPH09162402A JP7346384A JP34638495A JPH09162402A JP H09162402 A JPH09162402 A JP H09162402A JP 7346384 A JP7346384 A JP 7346384A JP 34638495 A JP34638495 A JP 34638495A JP H09162402 A JPH09162402 A JP H09162402A
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Japan
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gate electrode
sidewall
diffusion layer
type
type diffusion
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JP7346384A
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Kaihei Itsushiki
海平 一色
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ショートチャネル効果その他の問題を解決
し、デバイス劣化を防ぐ。 【解決手段】 ゲート電極307を形成し、それをマス
クとして砒素イオン注入によりN-領域309を形成す
る。シリコン窒化膜を約10nmの厚さに堆積し、エッ
チバックを行なって第1のサイドウォール308を形成
し、それをマスクとして砒素イオン注入によりN型領域
311を形成する。シリコン酸化膜を約100nmの厚
さに堆積し、エッチバックを行なって第2のサイドウォ
ール310を形成し、それをマスクとして砒素イオン注
入によりN+領域312を形成する。その後、約850
℃での熱処理により、注入した砒素を拡散、活性化させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はMOS型半導体装置
とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化に伴ない、それを
構成するMOSFETも微細化されてきている。素子が
微細化されるに伴なって生じる問題点の1つは、ショー
トチャネル効果によるホットキャリア劣化の問題であ
る。このホットキャリア対策としては、N型低濃度不純
物拡散層(N-領域)をゲート電極の側面のサイドウォ
ール(側壁)直下に備えたLDD(Lightly doped drai
n)構造が採用され、効果を挙げている。ところが、ゲ
ート長が1μmを下回るようなMOSFETでは、LD
D構造を採用しても十分な効果が得られなくなってきて
いる。
【0003】LDD構造における問題の1つとして、L
DD構造を形成するために必要なサイドウォールとして
使用されているシリコン酸化膜の品質が、ゲート酸化膜
に使われるシリコン熱酸化膜に比べてよくないことに起
因するデバイス特性の劣化がある。このため、サイドウ
ォール直下のN-領域で発生したホットキャリアがサイ
ドウォール膜中に捕らえられ易くなり、その捕獲キャリ
アの影響や界面準位の生成によりN-領域の抵抗が増加
する。そのため、相互コンタクダンス(Gm)が大きく
劣化し、十分な駆動能力が得られないという問題が出て
きている。
【0004】また、サイドウォールの酸化膜から酸素が
供給され易いため、図1に示されるようなゲートバーズ
ビーク205が発生し、デバイス特性が劣化するなどの
問題も発生している。図1で、204はゲート酸化膜、
202はゲート電極である。基板のチャネル領域を挾ん
でLDD構造の拡散層が形成されており、207は高濃
度不純物拡散層、208は拡散層207に接しチャネル
側に形成された低濃度不純物拡散層である。203はL
DD構造を形成するために使用されたサイドウォールで
あり、ゲート酸化膜204の両端部はサイドウォール2
03から酸素が供給されて酸化が進み、ゲートバーズビ
ークとなっている。
【0005】他の問題点として、図2に示されるよう
に、埋込みチャネル型PチャネルMOSFETでは、表
面チャネル型であるNチャネルMOSFETに比べてシ
ョートチャネル効果によるしきい値電圧の低下が著し
く、実効チャネル長を確保することが重要になってきて
いる。図2はゲート長に対するしきい値電圧の変化を示
したものであり、N型ゲートタイプのPチャネルMOS
FETは埋込みチャネル型であり、ゲート長0.5μm
以下になると短チャネル効果によってしきい値電圧が低
下している。
【0006】ところで、PチャネルMOSFETでは拡
散係数の大きいボロンを不純物として使用するため、不
純物拡散領域を厳密に制御することが難しい。熱工程に
よって拡散領域長が決まってしまうため、NチャネルM
OSFETとPチャネルMOSFETの構造的なバラン
スをとることが困難である。このバランスを取るために
は、NチャネルMOSFETとPチャネルMOSFET
のそれぞれのチャネルドープ量の最適化や、パンチスル
ーストッパのためのドーズ量の最適化、さらに熱工程の
工夫などにより不純物プロファイルの最適化を図る必要
があるが、工程設計が複雑になり、工程管理も厳密にな
るなどの問題が生じてくる。
【0007】このような問題を解決するための1つの方
法として、PチャネルMOSFETのゲート電極の導電
型をP型にして表面チャネル型PチャネルMOSFET
とし、NチャネルMOSFETとのバランスをとる方法
が知られている。しかし、その方法は、LSIの基本構
造であるCMOS構造を作成したときに、ゲート電極間
にPN接合ができてしまうなどの問題があり、実用的な
技術にはなっていない。
【0008】本発明の第1の目的は、このような問題点
を解決するためになされたものであり、ショートチャネ
ル効果や従来のLDD構造がもつ問題点を解決し、デバ
イス劣化を防止できるLDD構造を提供することであ
る。本発明の第2の目的は、NチャネルMOSFETと
PチャネルMOSFETで構成されたCMOSFET素
子の実効チャネル長をそれぞれ独立に設計できるMOS
FET構造を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のMOS型半導体
装置は、ゲート電極の側面にサイドウォールが形成され
てたものであり、そのサイドウォールはゲート電極に接
する膜厚10〜50nmの耐酸化性絶縁膜からなる第1
のサイドウォールと、その第1サイドウォールに接して
その外側に形成された膜厚100〜150nmのシリコ
ン酸化膜又はシリコン膜からなる第2のサイドウォール
とから構成されている。
【0010】本発明のNチャネルMOS型半導体装置の
構成は、ソース領域とドレイン領域が高不純物拡散層及
び各々の拡散層に接合されてチャネル領域側に形成され
ている低不純物濃度拡散層を有するLDD構造である。
そしてそのLDD構造を形成するために使用されたサイ
ドウォールが、上記のように、耐酸化性の絶縁膜で形成
されたゲート電極に接する厚さ10〜50nmの第1の
サイドウォールを含むものである。このため、ゲート酸
化膜への酸素の侵入を遮断でき、ゲートバーズビークの
発生を防止することができる。
【0011】サイドウォールが第1のサイドウォールと
第2のサイドウォールとを含むことから、LDD構造は
ゲート電極端から離れゲート電極からみて第2のサイド
ウォールの外側の端付近から外側の位置に形成された高
不純物濃度の第1のN型拡散層と、第1のN型拡散層に
接してチャネル領域側に形成され、第1のN型拡散層よ
りも低不純物濃度の第2のN型拡散層と、第2のN型拡
散層に接してさらにチャネル領域側でゲート電極端の位
置まで伸びて形成され、第2のN型拡散層よりもさらに
低不純物濃度の第3のN型拡散層とからなる構造とする
ことができる。
【0012】そのようなLDD構造を形成するには、ゲ
ート電極をマスクとして低不純物濃度拡散層を形成し、
ゲート電極の側面に第1のサイドウォールを形成した
後、さらに第1のサイドウォールをマスクとして不純物
イオンを注入し、中濃度の不純物層を形成する。さらに
シリコン酸化膜又はシリコン膜を堆積し、エッチバック
を施して第2のサイドウォールを形成し、これをマスク
として不純物イオンを注入して高濃度不純物拡散層を形
成する。第2のサイドウォールの厚さはドレイン近傍で
の電界緩和のために必要であり、ゲート長が0.5μm
程度のMOSFETでは少なくとも50nmは必要であ
る。
【0013】以上のように、ゲート電極、第1のサイド
ウォール、第2のサイドウォールをそれぞれマスクとし
てイオン注入を行ない、チャネル領域から高濃度不純物
拡散層までの不純物濃度を徐々に濃くすることができ、
低濃度領域でのホットキャリア発生によるデバイス劣化
を防ぐことができる。
【0014】本発明のPチャネルMOS型半導体装置の
構成は、ソース領域とドレイン領域が単一の不純物拡散
層からなり、ソース領域とドレイン領域の端部はゲート
電極端から外側に離れた位置に形成されており、ソース
領域とドレイン領域の端部とゲート電極端の間のゲート
酸化膜上には第1、第2のサイドウォールが位置してい
るものである。このとき、第1のサイドウォールと第2
のサイドウォールの合計厚さは、ボロンの拡散を考慮し
た厚さが必要であり、少なくとも次の表1に示す拡散量
を考慮しなければならない。表1は、BF2注入による
ボロンの横方向の広がり量を示したものであり、ドーズ
量は1×1015/cm2、熱処理は850℃で30分で
ある。
【0015】
【表1】
【0016】ここで、注入エネルギー15KeV、85
0℃の熱処理を考えると、ゲート電極とソース、ドレイ
ン領域とのオフセット量は少なくとも50nmが必要に
なる。つまり、設計上のチャネル長は単純に(ゲート電
極下のチャネル長+50nm×2)と考えることができ
る。
【0017】また、N+ゲートタイプのNチャネルMO
SFET及びPチャネルMOSFETのショートチャネ
ル効果(しきい値電圧の低下傾向)は、図2に示される
ように、PチャネルMOSFETで著しい。しかし、本
発明の構成とすることにより、サイドウォールオフセッ
ト構造となり、約0.1μm実効チャネル長を大きくで
きるため、短チャネル効果によるデバイス特性劣化を防
ぐことができる。
【0018】本発明のPチャネルMOS型半導体装置
は、第1のサイドウォールと第2のサイドウォールを形
成した後に、ゲート電極、第1のサイドウォール及び第
2のサイドウォールをマスクとして基板にP型不純物を
イオン注入して形成される。本発明のCMOS型半導体
装置は、上記のNチャネルMOS型半導体装置とPチャ
ネルMOS型半導体装置とを含んだものである。
【0019】
【実施例】
【実施例1】図3により本発明をNチャネルMOSFE
Tに適用した実施例を製造方法とともに示す。 (A)P型シリコン基板301の表面に形成されたP型
ウエル302の表面に、素子分離用のフィールド酸化膜
303によって島状に分離された素子形成領域306を
形成する。ドライ熱酸化処理を施して素子形成領域30
6のシリコン基板301上にゲート酸化膜304を約1
0nmの厚さに成長させ、さらにその上に多結晶シリコ
ン膜305を熱酸化膜の全面に約200nmの厚さに堆
積する。その後、砒素イオンを多結晶シリコン膜305
の全面に10KeV、5×1015/cm2の条件で注入
し、続いて約800℃の熱処理によって砒素イオンを多
結晶シリコン膜305中に拡散させ、活性化させる。な
お、この実施例ではノンドープの多結晶シリコン膜を堆
積した後にイオン注入を行なってN型にしているが、砒
素などをドープした多結晶シリコン膜を堆積するように
してもよい。
【0020】(B)次に、多結晶シリコン膜305とゲ
ート酸化膜304を写真蝕刻法を用いてパターン化し、
ゲート電極307を形成する。ゲート電極307及びフ
ィールド酸化膜303をマスクとしてN型不純物イオン
である砒素を30KeV、1×1013/cm2の条件で
注入し、N-領域309を形成する。次に、基板全面に
CVD法などの方法で耐酸化性の材料であるシリコン窒
化膜を約10nmの厚さに堆積し、RIE(反応性イオ
ンエッチング)などの方法でエッチバックを行なって厚
さ約10nmの第1のサイドウォール308を形成す
る。なお、本実施例では耐酸化性膜としてシリコン窒化
膜を用いたが、耐酸化性の材料であればこれに限るもの
ではない。ここで、ゲート電極側面を耐酸化性のサイド
ウォール308で被覆したことで、外部からゲート酸化
膜304への酸素の供給を遮断することができるため、
ゲートバーズビークが発生せず、デバイス特性を劣化さ
せることがなくなる。
【0021】(C)続いて、ゲート電極307、第1の
サイドウォール308及びフィールド酸化膜303をマ
スクとしてN型不純物イオンである砒素を40KeV、
3×1014/cm2条件で注入し、N型領域311を形
成する。次に、基板全面にCVD法などの方法でシリコ
ン酸化膜を約100nmの厚さに堆積し、RIEなどの
方法でエッチバックを行なって厚さ約100nmの第2
のサイドウォール310を形成する。なお、本実施例で
はシリコン酸化膜を用いたが、多結晶シリコンなどのシ
リコン膜であってもよい。シリコン酸化膜又はシリコン
膜のサイドウォールを形成することで、シリコン基板へ
の応力を軽微にすることができる。第1と第2のサイド
ウォールの合計膜厚は2層のN型不純物層309と31
1の幅D(同図(D)参照)に該当し、その2層のサイ
ドウォールの膜厚は電源電圧や注入条件によって異なる
が、150nmを越えるとデバイスの微細化に反するこ
とになり、実用的な値とは言えなくなる。
【0022】(D)さらに、ゲート電極307、第1の
サイドウォール308、第2のサイドウォール310及
びフィールド酸化膜303をマスクとしてN型不純物イ
オンである砒素を50KeV、6×1015/cm2の条
件で注入した後、約850℃で約30分間熱処理を施
し、注入した砒素を拡散、活性化させてソース・ドレイ
ン領域となるN+領域312、N領域311、N-領域3
09を形成する。
【0023】(E)その後、シリコン基板全面にCVD
法などの手段によってNSG膜を約300nmの厚さに
堆積した後、BPSG膜を約500nmの厚さに堆積
し、熱処理によって平坦化することで層間絶縁膜313
を形成する。その後、コンタクトホールの開口、及び配
線314の形成工程を経てNチャネルMOSFETが完
成する。
【0024】
【実施例2】図4により本発明をPチャネルMOSFE
Tに適用した実施例を製造方法とともに示す。 (A)P型シリコン基板301の表面に形成されたN型
ウエル402の表面に、素子分離用のフィールド酸化膜
403によって島状に分離された素子形成領域406を
形成する。ドライ熱酸化処理を施して素子形成領域40
6のシリコン基板401上にゲート酸化膜404を約1
0nmの厚さに成長させ、さらにその上に多結晶シリコ
ン膜405を熱酸化膜の全面に約200nmの厚さに堆
積する。その後、砒素イオンを多結晶シリコン膜405
の全面に10KeV、5×1015/cm2の条件で注入
し、続いて約800℃の熱処理によって砒素イオンを多
結晶シリコン膜405中に拡散させ、活性化させる。な
お、この実施例ではノンドープの多結晶シリコン膜を堆
積した後にイオン注入を行なってN型にしているが、砒
素などをドープした多結晶シリコン膜を堆積するように
してもよい。
【0025】(B)次に、多結晶シリコン膜405とゲ
ート酸化膜404を写真蝕刻法を用いてパターン化し、
ゲート電極407を形成する。次に、基板全面にCVD
法などの方法で耐酸化性の材料であるシリコン窒化膜を
約10nmの厚さに堆積し、RIEなどの方法でエッチ
バックを行なって厚さ約10nmの第1のサイドウォー
ル408を形成する。なお、本実施例では耐酸化性膜と
してシリコン窒化膜を用いたが、耐酸化性の材料であれ
ばこれに限るものではない。ここで、ゲート電極側面を
耐酸化性のサイドウォール408で被覆したことで、外
部からゲート酸化膜404への酸素の供給を遮断するこ
とができるため、ゲートバーズビークが発生せず、デバ
イス特性を劣化させることがなくなる。次に、基板全面
にCVD法などの方法でシリコン酸化膜を約100nm
の厚さに堆積し、RIEなどの方法でエッチバックを行
なって厚さ約100nmの第2のサイドウォール409
を形成する。なお、本実施例ではシリコン酸化膜を用い
たが、多結晶シリコンなどのシリコン膜であってもよ
い。シリコン酸化膜又はシリコン膜のサイドウォールを
形成することで、シリコン基板への応力を軽微にするこ
とができる。
【0026】(C)ゲート電極407、第1のサイドウ
ォール408、第2のサイドウォール409及びフィー
ルド酸化膜403をマスクとしてP型不純物イオンであ
るBF2を15KeV、1×1015/cm2の条件で注入
した後、約850℃で約30分間熱処理を施し、注入し
たBF2を拡散、活性化させてソース・ドレイン領域と
なるP+領域410を形成する。その後、シリコン基板
全面にCVD法などの手段によってNSG膜を約300
nmの厚さに堆積した後、BPSG膜を約500nmの
厚さに堆積し、熱処理によって平坦化することで層間絶
縁膜411を形成する。その後、コンタクトホールの開
口、及び配線412の形成工程を経てPチャネルMOS
FETが完成する。
【0027】
【実施例3】図5により本発明をCMOS半導体装置に
適用した実施例を製造方法とともに示す。この実施例は
実施例1のNチャネルMOSFETと実施例2のPチャ
ネルMOSFETとを独立に設計できるようにして、バ
ランスのよいCMOS構造を得るようにしたものであ
る。
【0028】(A)P型シリコン基板501の表面に形
成されたP型ウエル502とN型ウエル503の表面
に、素子分離用のフィールド酸化膜520によって島状
に分離された素子形成領域506,507をそれぞれ形
成する。ドライ熱酸化処理を施して素子形成領域のシリ
コン基板501上にゲート酸化膜504を約10nmの
厚さに成長させ、さらにその上に多結晶シリコン膜50
5を熱酸化膜の全面に約200nmの厚さに堆積する。
その後、砒素イオンを多結晶シリコン膜505の全面に
10KeV、5×1015/cm2の条件で注入し、続い
て約800℃の熱処理によって砒素イオンを多結晶シリ
コン膜505中に拡散させ、活性化させる。なお、この
実施例ではノンドープの多結晶シリコン膜を堆積した後
にイオン注入を行なってN型にしているが、砒素などを
ドープした多結晶シリコン膜を堆積するようにしてもよ
い。
【0029】(B)次に、多結晶シリコン膜505とゲ
ート酸化膜504を写真蝕刻法を用いてパターン化し、
ゲート電極508を形成する。PチャネルMOSFET
となる領域507をフォトレジストなどでマスクし、N
チャネルMOSFETとなる領域506に対して、ゲー
ト電極508及びフィールド酸化膜520をマスクとし
てN型不純物イオンである砒素を30KeV、1×10
13/cm2の条件で注入し、N-領域510を形成する。
つぎに、PチャネルMOSFETとなる領域507をマ
スクしていたフォトレジストなどを除去した後、基板全
面にCVD法などの方法で耐酸化性の材料であるシリコ
ン窒化膜を約10nmの厚さに堆積し、RIEなどの方
法でエッチバックを行なって厚さ約10nmの第1のサ
イドウォール509を形成する。なお、本実施例では耐
酸化性膜としてシリコン窒化膜を用いたが、耐酸化性の
材料であればこれに限るものではない。ここで、ゲート
電極側面を耐酸化性のサイドウォール509で被覆した
ことで、外部からゲート酸化膜504への酸素の供給を
遮断することができるため、ゲートバーズビークが発生
せず、デバイス特性を劣化させることがなくなる。続い
て、PチャネルMOSFETとなる領域507をフォト
レジストなど511マスクし、NチャネルMOSFET
となる領域506に対して、ゲート電極508、第1の
サイドウォール509及びフィールド酸化膜520をマ
スクとしてN型不純物イオンである砒素を40KeV、
3×1014/cm2条件で注入し、N型領域512を形
成する。つぎに、PチャネルMOSFETとなる領域5
07をマスクしていたフォトレジストなど511を除去
した後、基板全面にCVD法などの方法でシリコン酸化
膜を約100nmの厚さに堆積し、RIEなどの方法で
エッチバックを行なって厚さ約100nmの第2のサイ
ドウォール514を形成する。なお、本実施例ではシリ
コン酸化膜を用いたが、多結晶シリコンなどのシリコン
膜であってもよい。
【0030】(C)再び、PチャネルMOSFETとな
る領域507をフォトレジストなど515でマスクし、
NチャネルMOSFETとなる領域506に対して、ゲ
ート電極508、第1のサイドウォール509、第2の
サイドウォール514及びフィールド酸化膜303をマ
スクとしてN型不純物イオンである砒素を50KeV、
6×1015/cm2の条件で注入する。
【0031】(D)今度は、NチャネルMOSFETと
なる領域506をフォトレジストなど517でマスク
し、PチャネルMOSFETとなる領域507に対し
て、ゲート電極508、第1のサイドウォール509、
第2のサイドウォール514及びフィールド酸化膜30
3をマスクとしてP型不純物イオンであるBF2を15
KeV、1×1015/cm2の条件で注入する。その
後、約850℃で約30分間熱処理を施し、注入した砒
素、ボロンを拡散、活性化させてソース・ドレイン領域
となるN+領域513、P+領域516のほか、N領域5
12、N-領域510を形成する。その後、シリコン基
板全面にCVD法などの手段によってNSG膜を約30
0nmの厚さに堆積した後、BPSG膜を約500nm
の厚さに堆積し、熱処理によって平坦化することで層間
絶縁膜517を形成する。その後、コンタクトホールの
開口、及び配線518の形成工程を経てCMOS半導体
装置が完成する。
【0032】
【発明の効果】本発明のMOS型半導体装置は、ゲート
電極の側面に耐酸化性絶縁膜からなる第1のサイドウォ
ールを備えているので、ゲート電極側面からゲート酸化
膜への酸素の侵入を遮断することができるため、ゲート
バーズビークの発生を防止することができ、デバイスの
特性劣化を防止することができる。本発明のNチャネル
MOS型半導体装置は、ゲート電極、第1のサイドウォ
ール、第2のサイドウォールをそれぞれマスクとしてイ
オン注入を行ない、チャネル領域から高濃度不純物拡散
層までの不純物濃度を徐々に濃くすることができ、低濃
度領域でのホットキャリア発生によるデバイス劣化を一
層有効に防ぐことができる。また、ゲート電極側面のサ
イドウォールが2層になっているので、PチャネルMO
S型半導体装置とNチャネルMOS型半導体装置の実効
チャネル長を最適化することができ、バランスのよいC
MOS半導体装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のMOS型半導体装置のLDD構造を示す
断面図である。
【図2】ゲート長に対するしきい値電圧変化を示す図で
ある。
【図3】本発明をNMOSFETに適用した実施例を製
造方法とともに示す工程断面図である。
【図4】本発明をPMOSFETに適用した実施例を製
造方法とともに示す工程断面図である。
【図5】本発明をCMOS半導体装置に適用した実施例
を製造方法とともに示す工程断面図である。
【符号の説明】
301,401,501 シリコン基板 302,402,503,504 ウエル 304,404,504 ゲート酸化膜 307,407,508 ゲート電極 308,408,509 第1のサイドウォール 310,409,514 第2のサイドウォール 309,510 N-領域 311,512 N領域 312,513 N+領域 410,516 P+領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板表面で素子分離用の絶縁膜に
    より分離された素子形成領域で、チャネル領域上にゲー
    ト絶縁膜を介してゲート電極が形成されているMOS型
    半導体装置において、 ゲート電極の側面にサイドウォールが形成されており、
    そのサイドウォールはゲート電極に接する膜厚10〜5
    0nmの耐酸化性絶縁膜からなる第1のサイドウォール
    と、 その第1サイドウォールに接してその外側に形成された
    膜厚100〜150nmのシリコン酸化膜又はシリコン
    膜からなる第2のサイドウォールとから構成されている
    ことを特徴とするMOS型半導体装置。
  2. 【請求項2】 このMOS型半導体装置がNチャネル型
    であり、ソース領域とドレイン領域は、ゲート電極端か
    ら離れゲート電極からみて第2のサイドウォールの外側
    の端付近から外側の位置に形成された高不純物濃度の第
    1のN型拡散層と、 第1のN型拡散層に接してチャネル領域側に形成され、
    第1のN型拡散層よりも低不純物濃度の第2のN型拡散
    層と、 第2のN型拡散層に接してさらにチャネル領域側でゲー
    ト電極端の位置まで伸びて形成され、第2のN型拡散層
    よりもさらに低不純物濃度の第3のN型拡散層とからな
    る請求項1に記載のMOS型半導体装置。
  3. 【請求項3】 このMOS型半導体装置がPチャネル型
    であり、ソース領域とドレイン領域は単一の不純物拡散
    層からなり、ソース領域とドレイン領域の端部はゲート
    電極端から離れた位置に形成されており、ソース領域と
    ドレイン領域の端部とゲート電極端の間のゲート酸化膜
    上には前記第1、第2のサイドウォールが位置している
    請求項1に記載のMOS型半導体装置。
  4. 【請求項4】 このMOS型半導体装置がCMOSであ
    り、 ソース領域とドレイン領域がゲート電極端から離れゲー
    ト電極からみて第2のサイドウォールの外側の端付近か
    ら外側の位置に形成された高不純物濃度の第1のN型拡
    散層、第1のN型拡散層に接してチャネル領域側に形成
    され、第1のN型拡散層よりも低不純物濃度の第2のN
    型拡散層、及び第2のN型拡散層に接してさらにチャネ
    ル領域側でゲート電極端の位置まで伸びて形成され、第
    2のN型拡散層よりもさらに低不純物濃度の第3のN型
    拡散層からなるNチャネル型MOSFETと、 ソース領域とドレイン領域が単一の不純物拡散層からな
    り、ソース領域とドレイン領域の端部はゲート電極端か
    ら離れた位置に形成されており、ソース領域とドレイン
    領域の端部とゲート電極端の間のゲート酸化膜上には前
    記第1、第2のサイドウォールが位置しているPチャネ
    ル型MOSFETとを含んでいる請求項1に記載のMO
    S型半導体装置。
  5. 【請求項5】 以下の工程(A)から(F)を含むNチ
    ャネルMOS型半導体装置の製造方法。 (A)半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極
    を形成する工程、(B)ゲート電極をマスクとして基板
    に低濃度N型拡散層を形成する条件でN型不純物をイオ
    ン注入する工程、(C)ゲート電極上から基板全面に膜
    厚10〜50nmの耐酸化性絶縁膜を形成し、エッチバ
    ックを施してゲート電極の側面に第1のサイドウォール
    を形成する工程、(D)ゲート電極及び第1のサイドウ
    ォールをマスクとして基板に前記N型拡散層よりは高濃
    度のN型拡散層を形成する条件でN型不純物をイオン注
    入する工程、(E)ゲート電極上から基板全面に膜厚5
    0〜100nmのシリコン酸化膜又はシリコン膜を形成
    し、エッチバックを施して第1のサイドウォールの側面
    に第2のサイドウォールを形成する工程、(F)ゲート
    電極、第1のサイドウォール及び第2のサイドウォール
    をマスクとして基板に前記両N型拡散層よりも高濃度の
    N型拡散層を形成する条件でN型不純物をイオン注入す
    る工程。
  6. 【請求項6】 以下の工程(A)から(D)を含むPチ
    ャネルMOS型半導体装置の製造方法。 (A)半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極
    を形成する工程、(B)ゲート電極上から基板全面に膜
    厚10〜50nmの耐酸化性絶縁膜を形成し、エッチバ
    ックを施してゲート電極の側面に第1のサイドウォール
    を形成する工程、(C)ゲート電極上から基板全面に膜
    厚50〜100nmのシリコン酸化膜又はシリコン膜を
    形成し、エッチバックを施して第1のサイドウォールの
    側面に第2のサイドウォールを形成する工程、(D)ゲ
    ート電極、第1のサイドウォール及び第2のサイドウォ
    ールをマスクとして基板にP型不純物をイオン注入する
    工程。
  7. 【請求項7】 以下の工程(A)から(G)を含むCM
    OS半導体装置の製造方法。 (A)半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極
    を形成する工程、 (B)PチャネルMOSFETとなる領域を第1のレジ
    ストでマスクし、NチャネルMOSFETとなる領域に
    対して、ゲート電極をマスクとして基板に低濃度N型拡
    散層を形成する条件でN型不純物をイオン注入する工
    程、 (C)第1のレジストを除去した後、ゲート電極上から
    基板全面に膜厚10〜50nmの耐酸化性絶縁膜を形成
    し、エッチバックを施してゲート電極の側面に第1のサ
    イドウォールを形成する工程、 (D)PチャネルMOSFETとなる領域を第2のレジ
    ストでマスクし、NチャネルMOSFETとなる領域に
    対して、ゲート電極及び第1のサイドウォールをマスク
    として基板に前記N型拡散層よりは高濃度のN型拡散層
    を形成する条件でN型不純物をイオン注入する工程、 (E)第2のレジストを除去した後、ゲート電極上から
    基板全面に膜厚50〜100nmのシリコン酸化膜又は
    シリコン膜を形成し、エッチバックを施して第1のサイ
    ドウォールの側面に第2のサイドウォールを形成する工
    程、 (F)PチャネルMOSFETとなる領域を第3のレジ
    ストでマスクし、ゲート電極、第1のサイドウォール及
    び第2のサイドウォールをマスクとして基板に前記両N
    型拡散層よりも高濃度のN型拡散層を形成する条件でN
    型不純物をイオン注入する工程、 (G)前記工程(E)と(F)の間、又は工程(F)の
    後で、NチャネルMOSFETとなる領域を第4のレジ
    ストでマスクし、ゲート電極、第1のサイドウォール及
    び第2のサイドウォールをマスクとして基板にP型不純
    物をイオン注入する工程。
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