JPH09162335A - Lsi用ヒートシンク - Google Patents

Lsi用ヒートシンク

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JPH09162335A
JPH09162335A JP32178195A JP32178195A JPH09162335A JP H09162335 A JPH09162335 A JP H09162335A JP 32178195 A JP32178195 A JP 32178195A JP 32178195 A JP32178195 A JP 32178195A JP H09162335 A JPH09162335 A JP H09162335A
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pin fins
diameter
pin
mounting module
heat sink
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JP32178195A
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Ichiro Sogaishi
一郎 曽我石
Toshiro Isogai
俊郎 磯貝
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Janome Corp
Original Assignee
Janome Sewing Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて放熱性能を優れるようにすること。 【解決手段】 非鉄金属製の取付モジュール1に、該取
付モジュール1と同材質の極小径のピンフィン2を所定
間隔をおいて多数設けること。該ピンフィン2の外周の
少なくとも一方向両側には、内部側のピンフィン2の直
径よりも大径の補強用ピンフィン3を適宜の間隔をおい
て複数設けてなること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、極めて放熱性能の
優れたLSI用ヒートシンクに関する。
【0002】
【従来の技術】CPU,MPU等のLSI(高密度集積
回路)においては、特に、熱的性能が部品の信頼度ある
いは寿命に影響し、温度上昇がその寿命,高速性等に大
きく影響される。そのLSIが高密度集積化および高速
化されるのに伴い、それから発生する熱量の増大で従来
技術のものでは放熱性能に限界がありファン等を最も近
接させて強制的に冷却を施さなければ対処できないのが
現状であり、それでも放熱が追いつかないLSIも出て
きている。したがって、ファンを近接に取り付けるため
のスペース確保,及び組み上げ後の入り組んだ部分での
ファン故障の放置によるコンピュータ本体への迅大な被
害,他ファン交換の多大な工作が必要,等の問題が多々
あった。
【0003】また、ピンフィン付きのLSI用ヒートシ
ンクとして、空冷構造のものがあり、該当のCPU,M
PU等のLSI箇所を個別的に放熱でき、さらに、液体
による冷却構造とは異なり、液漏れ等もなく故障もな
く、簡易な構造で、安全性、信頼性の著しく高いもので
ある。このようなピンフィン付きのLSI用ヒートシン
クでは、放熱性能において低いという問題がある。これ
を解決して放熱性能を高めるには、具体的には、多数設
けたピンフィンの直径を小さくすればする程良いと研究
されており、これは実験的にも認められている事実であ
る。
【0004】ところで、近時の新聞,雑誌等の刊行物で
は、ピンフィンの直径約1mmのものが開発された旨が開
示されている。樹脂型を利用した特殊技術のガイカスト
鋳造法によるピンフィン付きのLSI用ヒートシンクで
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、現在の
技術では、ピンフィンの直径約1mmが最小径とされ、こ
れ以下の直径のピンフィンを整然と製造することは困難
とされている。即ち、ピンフィンの直径が小さくなる
と、型に設けた小径の穴内に、圧力を上げて充填して
も、アルミニウム等の溶湯が十分に回らず、整然とした
ピンフィンの形成はできない欠点があった。さらに、単
に、極小径のピンフィンとした場合には、取扱い時にお
いて、そのピンフィンを損傷する重大な欠点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで発明者は、前記課
題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、その発明
を、非鉄金属製の取付モジュールに、該取付モジュール
と同材質の極小径のピンフィンを所定間隔をおいて多数
設け、該ピンフィンの外周の少なくとも一方向両側に
は、内部側のピンフィンの直径よりも大径の補強用ピン
フィンを適宜の間隔をおいて複数設けてなるLSI用ヒ
ートシンクとしたことにより、極めて放熱性能の優れた
LSI用ヒートシンクにすることができ、さらに、取扱
い時においても、そのピンフィンの損傷を防止でき、前
記の課題を解決したものである。
【0007】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図1
乃至図6,図18及び図19に基づいて説明する。ま
ず、第1実施の形態について説明する。図1及び図18
に示すように、LSI用ヒートシンクAは、方形状の板
片としての取付モジュール1が構成され、該取付モジュ
ール1に対して、X方向又はY方向に所定間隔をおいて
極小径のピンフィン2,2,…が多数植設されている。
これらピンフィン2,2,…の周囲の少なくとも一方向
の両側に、該ピンフィン2の直径よりも大径の補強用ピ
ンフィン3,3,…が突設され、その極小径のピンフィ
ン2,2,…が均一の直径で、均一の高さで、且つ所定
間隔をおいて多数設けられている。その補強用ピンフィ
ン3,3,…は、方形状の取付モジュール1の四辺に設
けられたり〔図1及び図18(A)参照〕、或いは一方
向両側に〔18(B)参照〕に設けられている。このよ
うな取付モジュール1とピンフィン2と補強用ピンフィ
ン3とは、アルミニウム等の非鉄金属C製で同材質にて
一体形成されている
【0008】第2実施の形態は、図2及び図18に示す
ように、前記第1実施の形態と同一の構成であるが、そ
の取付モジュール1と、ピンフィン2及び補強用ピンフ
ィン3とは異なる材質にて構成されている。具体的に
は、取付モジュール1は、アルミニウム等の非鉄金属C
製にて構成され、ピンフィン2及び補強用ピンフィン3
が銅製等の金属にて構成されている。
【0009】第1実施の形態及び第2実施の形態の変形
例として、補強用ピンフィン3,3,…の隣接する間隔
を、人の指が入らない程度の間隔として構成することも
ある(図18参照)。この場合には、取扱い時の損傷を
防止できる。
【0010】第3実施の形態は、第1実施の形態及び第
2実施の形態において、図19(A)に示すように、少
なくとも一方向両側の一部に補強用ピンフィン3,3,
…が設けられている。また、第4実施の形態は、第3実
施の形態において、図19(B)に示すように、図19
(A)の補強用ピンフィン3,3,…に換えて撮み用板
片4,4を設けることもある。さらに、第3実施の形態
及び第4実施の形態において、その取付モジュール1
と、補強用ピンフィン3又は撮み用板片4及びピンフィ
ン2との材質が同一の場合であったり、或いは材質が異
なる場合もある。
【0011】取付モジュール1と、補強用ピンフィン3
又は撮み用板片4及びピンフィン2との材質が同一の場
合には、価格的に安価にできるし、両者が異なる材質の
場合には、ピンフィン2のみを、より放熱性能を優れた
ものにできる。
【0012】第5実施の形態は、図3及び図4に示すよ
うに、非鉄金属C製の取付モジュール1に、該取付モジ
ュール1と同材質(図3参照)又は異材質(図4参照)
の小径の多数のピンフィン2,2,…が均一の高さで、
且つ所定間隔をおいて多数設けられ、そのピンフィン
2,2,…の外周側が、中心側の小径の直径よりも大径
となるように形成されている。このような実施の形態で
は、周縁側が補強されており、損傷しにくくなってお
り、中央側では、小径のピンフィン2,2,…にて放熱
性能を増加させることができる。即ち、破損防止と放熱
性能向上とを目的としている。
【0013】第6実施の形態は、図5及び図6に示すよ
うに、非鉄金属C製の取付モジュール1に、該取付モジ
ュール1と同材質(図5参照)又は異材質(図6参照)
に設けた小径の多数のピンフィン2,2,…において、
中心側が、外周側より高さが次第に高くなるように形成
されている。この実施の形態では、内部が放熱面積も増
加し、中心側が、より放熱できる。
【0014】次に、代表的な基本の製造法について補強
用ピンフィン3,3,…と極小径のピンフィン2,2,
…とを設けた場合を説明する。まず、減圧鋳造による基
本の製造法の場合(図7乃至図11参照)、図7に示す
ように、固体状の厚さ数cmの石膏体7〔図7(A)参
照〕に対して小径のドリル9にて所定深さ穿設して、多
数の極小径の穴部8a,8a,…小径の穴部8b,8
b,…を形成する。隣接する間隔を数mmとして、X方
向,Y方向に対して多数の極小径の穴部8a,8a,…
と周囲に小径の穴部8b,8b,…を形成する〔図7
(B)参照〕。この場合には、一般に穴開けロボット等
に設けたドリル9によって、所定の間隔に一定の深さで
多数の極小径の穴部8a,8a,…と小径の穴部8b,
8b,…を穿設する〔図7(C)参照〕。
【0015】このようにして多数の極小径の穴部8a,
8a,…と小径の穴部8b,8b,…を石膏体7に成形
した後、その極小径の穴部8a,8a,…及び小径の穴
部8b,8b,…付きの石膏体7を、減圧式鋳型装置B
の鋳枠10内で減圧台11上に、前記穴部8a,8a,
…及び穴部8b,8b,…を上向きにして挿入する。
【0016】そして、図8に示すように、前記石膏体7
の上側に、硬化後に取付モジュール1の所定の板厚とな
るように、前記減圧式鋳型装置Bの鋳枠10内に非鉄金
属Cの溶湯C0 を充填する。そして、充填された溶湯C
0 が前記石膏体7の穴部8a,8a,…及び穴部8b,
8b,…箇所にも充填且つ挿入される〔図8(A)参
照〕。溶湯C0 が充填されている途中及び充填された直
後に、その石膏体7の下面の減圧台11を介して、前記
減圧式鋳型装置Bの減圧筺体12に設けた真空ポンプ1
3により減圧する。即ち、その穴部8a,8a,…及び
穴部8b,8b,…箇所に空気等が混入している場合の
その空気を抜く。このときに、その石膏体7全体が減圧
する構成となっている。
【0017】すると、その穴部8a,8a,…及び穴部
8b,8b,…箇所に充填された溶湯C0 が穴部8a,
8a,…及び穴部8b,8b,…の奥まで入っていない
場合には、石膏体7に対して減圧作用を施したことで、
穴部8a,8a,…及び穴部8b,8b,…箇所周縁の
石膏体7に多数形成された毛細管に食い込むようにな
り、穴部8a,8a,…及び穴部8b,8b,…箇所の
奥の方でも全体に溶湯C 0 が充填される。
【0018】このような状態を所定時間保持し、溶湯C
0 を冷却させる〔図8(B)参照〕そして石膏体7付き
非鉄金属Cを取り出し(図9参照)、その後、冷却して
硬化した穴部8a,8a,…及び穴部8b,8b,…箇
所の棒片なるピンフィン2,2,…及び補強用ピンフィ
ン3,3,…を破損しない程度の圧力による水圧ノズル
14にて前記石膏体7を破壊する(図10参照)。ピン
フィン2,2,…及び補強用ピンフィン3,3,…のみ
が表れるようにし、且つ前記所定厚さで冷却したものを
取付モジュール1として成形し、該取付モジュール1上
に多数のピンフィン2,2,…及び補強用ピンフィン
3,3,…を設けたLSI用ヒートシンクAを製造する
(図11参照)。
【0019】このような基本の減圧鋳造による製造法で
は、ドリル9にて穿設するために、その穴径を任意にで
き、これによって、多数の極小径の穴部8a,8a,…
及び小径の穴部8b,8b,…の直径を適宜異なるよう
にできる大きな利点がある。
【0020】次に、減圧鋳造による別の製造法について
図12にて説明すると、予め多数の極小径の棒状物15
a,15a,…及び小径の棒状物15b,15b,…
が、隣接する間隔を数mmとして、X方向,Y方向に設け
られた穴成形マスター15を用意し〔図12(A)参
照〕、該穴成形マスター15の多数の極小径の棒状物1
5a,15a,…及び小径の棒状物15b,15b,…
を、常温にて、固体状の厚さ数cmの石膏体7に対して上
から押圧穿設する〔図12(B)参照〕。その直後に棒
状物15a,15a,…及び小径の棒状物15b,15
b,…を引抜き、多数の極小径の穴部8a,8a,…と
小径の穴部8b,8b,…を形成する〔図12(C)参
照〕。この後の成形は、基本の減圧鋳造による製造方法
と同一であるため省略する。図12の製造方法では、石
膏体7という比較的柔らかい材質であるために可能であ
り、極めて迅速にできる利点がある。
【0021】次に、減圧鋳造によるさらに別の製造法に
ついて図13にて説明すると、前記第2実施例の穴成形
マスター15を用意し〔図13(A)参照〕、該穴成形
マスター15の多数の極小径の棒状物15a,15a,
…及び小径の棒状物15b,15b,…を、ケース16
内の液状化した石膏体7に対して上から、所定深さとな
るように挿入する〔図13(B)参照〕。このような状
態で所定時間経過させて液状化した石膏体7を硬化させ
た後に多数の極小径の棒状物15a,15a,…及び小
径の棒状物15b,15b,…を引抜き〔図13(C)
参照〕、これによって、硬化させた石膏体7に多数の極
小径の穴部8a,8a,…と小径の穴部8b,8b,…
を形成する〔図13(D)参照〕。
【0022】この後の成形は、基本の減圧鋳造による製
造方法と同一であるため省略する。この製造方法では、
図12の製造方法に比し迅速ではないが、石膏体7に対
して多数の極小径の穴部8a,8a,…と小径の穴部8
b,8b,…の成形時に穴損傷等を防止して整然と成形
できる効果があり、基本の減圧鋳造による製造方法に比
し量産が可能である。
【0023】次に、鋳ぐるみによる製造法では、図14
乃至図16に示すように、厚さ数cmの合成樹脂等の低融
点の保持材20に対して極小径の金属製のピンフィン2
及び小径の補強用ピンフィン3を、所定深さとして約1
cm乃至2cmで、隣接する間隔を数mmとして、X方向,Y
方向に対して多数植設する(図14参照)。これには、
そのピンフィン2の直径を主に約1mm以内とする。ま
た、補強用ピンフィン3の直径を約2mm以内とする。こ
のようにして、ピンフィン2,2,…及び補強用ピンフ
ィン3,3,…付きの保持材20を成形する。
【0024】次いで、アルミニウム等の非鉄金属Cの溶
湯C0 を、前記ピンフィン2,2,…及び補強用ピンフ
ィン3,3,…部分が空隙部21を有する鋳枠筺体Dの
空隙部21内で、前記保持材20上に一杯になるように
充填して〔図15(A)参照〕、そして、溶湯C0 を養
生する〔図15(B)参照〕。
【0025】このとき、その溶湯C0 の熱にて、前記合
成樹脂等の低融点の保持材20が焼失する。即ち、保持
材20は炭状となって、前記ピンフィン2,2,…及び
補強用ピンフィン3,3,…のみが露出するようになる
〔図16(A)参照〕。そして、この溶湯C0 が冷却し
た後に、冷却して硬化した非鉄金属Cとピンフィン2,
2,…及び補強用ピンフィン3,3,…を前記鋳枠筺体
Dから取り出すことで、空隙部21内に充填された溶湯
0 なる非鉄金属Cは取付モジュール1として成形で
き、該取付モジュール1には前記ピンフィン2,2,…
及び補強用ピンフィン3,3,…多数植設することがで
き、これによって、ピンフィン2及び補強用ピンフィン
3と取付モジュール1とがそれぞれ金属材の異なるLS
I用ヒートシンクAを製造できる〔図16(B)参
照〕。
【0026】このような鋳ぐるみによる製造法では、鋳
枠筺体D内の空隙部21内で、前記保持材20の上側
に、溶湯C0 を充填するため、構成及び作業が簡易にで
きる。また、合成樹脂等の低融点の保持材20に対し
て、極小径の金属製のピンフィン2及び小径の補強用ピ
ンフィン3,3,…を所定深さに植設するため、常温で
の作業であって簡単にできる。
【0027】次に、別の鋳ぐるみによる製造方法につい
て図17にて説明すると、前記ピンフィン2,2,…及
び補強用ピンフィン3,3,…付きの保持材20を成形
するまでは、基本の鋳ぐるみによる製造方法と同一であ
る。その後の鋳枠筺体Dの空隙部21が下側に位置する
構成のものである。この場合の鋳枠筺体Dは、上型22
と下型23とで割型となっており、前記上型22内に、
保持材20を装填して、前記下型23内に多数のピンフ
ィン2,2,…及び補強用ピンフィン3,3,…が入
り、且つこの箇所が空隙部21として構成される。
【0028】そして、アルミニウム等の非鉄金属Cの溶
湯C0 を、下側より、鋳枠筺体Bの空隙部21内で、前
記保持材20の下側に入れ〔図17(A)参照〕、前記
下型23が一杯になるように充填して溶湯C0 を養生す
る〔図17(B)参照〕。
【0029】このときにも、溶湯C0 の熱にて、前記合
成樹脂等の低融点の保持材20が焼失する。この点は、
基本の鋳ぐるみによる製造方法と同一である。即ち、保
持材20は炭状となって、前記ピンフィン2,2,…及
び補強用ピンフィン3,3,…のみが露出するようにな
り、これが溶湯C0 が冷却した後に、冷却して硬化した
非鉄金属Cとピンフィン2,2,…及び補強用ピンフィ
ン3,3,…を前記鋳枠筺体Dなる割型から取り出すこ
とで、空隙部21内に充填された溶湯C0 は冷却され、
この冷却された非鉄金属Cを取付モジュール1として成
形でき、該取付モジュール1には前記ピンフィン2,
2,…及び補強用ピンフィン3,3,…を多数植設でき
る〔図17(C)参照〕。
【0030】このような製造方法では、非鉄金属Cの溶
湯C0 は下側に存在するために、溶湯C0 の充填時にお
いて、保持材20の表面側に不規則に凹凸状になること
がなく、極めて整然とした取付モジュール1を製造でき
る。
【0031】図1に示すように、6cm平方の大きさで、
厚さ3mmのアルミニウム合金製で取付モジュール1と
し、該取付モジュール1に、一体的に、複数の補強用ピ
ンフィン3,3,…と多数のピンフィン2,2,…が植
設されている。具体的には、前記取付モジュール1の周
縁より2mm残して、10mm間隔をおいて、太さ2mmの補
強用ピンフィン3,3,…が平方状に22本設けられ、
且つ該補強用ピンフィン3,3,…の内部側に、X方向
の間隔が2.4mmで Y方向の間隔が1.5mmをなし、
約730本のピンフィン2,2,…が多数穿設され、該
ピンフィン2及び補強用ピンフィン3と取付モジュール
1とが同一材質なるアルミニウム合金製で構成されてい
る。このようなLSI用ヒートシンクAは、前述の減圧
式鋳型装置Bにて製造されている。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明においては、非鉄金属製
の取付モジュール1に、該取付モジュール1と同材質の
極小径のピンフィン2を所定間隔をおいて多数設け、該
ピンフィン2の外周の少なくとも一方向両側には、内部
側のピンフィン2の直径よりも大径の補強用ピンフィン
3を適宜の間隔をおいて複数設けてなるLSI用ヒート
シンクとしたことにより、内部では、ピンフィン2,
2,…が極小径ゆえに極めて放熱性能の優れたLSI用
ヒートシンクAを提供でき、且つ取扱い時において、そ
のピンフィン2の損傷を補強用ピンフィン3にて防止で
き、さらに、取付モジュール1とピンフィン2及び補強
用ピンフィン3とを同材質としたことで安価に提供で
き、省スペースでメインテナンスが簡単な理想的なLS
I用ヒートシンクAにできる。
【0033】また、請求項2の発明では、請求項1にお
いて、前記補強用ピンフィン3及びピンフィン2の材質
を前記取付モジュール1とは異なる金属としたことを特
徴とするLSI用ヒートシンクとしたことにより、その
ピンフィン2の放熱性能を、より優れる材質にでき、よ
り効果的な放熱性能が得られるLSI用ヒートシンクA
を提供できる。
【0034】請求項3の発明では、請求項1又は請求項
2において、その一方向両側の一部に補強用ピンフィン
3を設けてなるLSI用ヒートシンクとしたことによ
り、一部であっても、取扱い時において、放熱効果の優
れたピンフィン2が損傷するのを補強用ピンフィン3に
て防止できる。
【0035】請求項4の発明では、請求項1又は請求項
2において、前記補強用ピンフィン3,3,…の隣接す
る間隔を人の指が入らない程度の間隔としてなるLSI
用ヒートシンクとしたことにより、取扱い時において、
放熱効果の優れたピンフィン2が損傷するのを補強用ピ
ンフィン3にて十分に防止できる利点がある。
【0036】また、請求項5の発明では、非鉄金属製の
取付モジュール1に、該取付モジュール1と同材質又は
異材質の小径のピンフィン2を所定間隔をおいて多数設
け、そのピンフィン2,2,…の外周の少なくとも一方
向両側には、撮み用板片4,4を設けてなるLSI用ヒ
ートシンクとしたことにより、該撮み用板片4,4で
も、取扱い時において、放熱効果の優れたピンフィン2
が損傷するのを十分に回避できる。
【0037】また、請求項6の発明では、非鉄金属製の
取付モジュール1に、該取付モジュール1と同材質又は
異材質の小径のピンフィン2を均一の高さで、且つ所定
間隔をおいて多数設け、そのピンフィン2,2,…の外
周側が、中心側の小径の直径よりも大径となるように形
成してなるLSI用ヒートシンクとしたことにより、中
心側の放熱性能は小径なるピンフィン2にて保持し、外
側で補強効果があり、取扱い時に有効であり、他の効果
は前記請求項1及び2と同様である。
【0038】また、請求項7の発明では、非鉄金属製の
取付モジュール1に、該取付モジュール1と同材質又は
異材質の小径のピンフィン2を均一の直径で、且つ所定
間隔をおいて多数設け、そのピンフィン2,2,…の中
心側が、外周側よりも高さが次第に高くなるように形成
してなるLSI用ヒートシンクとしたことにより、内部
の放熱面積が増加し、中心側が良好なる放熱性能が得ら
れ、全体として極めて高い放熱性能を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の実施の形態の斜視図 (B)は(A)のPーP矢視の一部拡大断面図 (C)は(A)のQーQ矢視の一部拡大断面図
【図2】(A)は本発明の別の実施の形態の斜視図 (B)は(A)のRーR矢視の一部拡大断面図 (C)は(A)のSーS矢視の一部拡大断面図
【図3】本発明のさらに別の実施の形態の断面図
【図4】本発明のさらに別の実施の形態の断面図
【図5】本発明のさらに別の実施の形態の断面図
【図6】本発明のさらに別の実施の形態の断面図
【図7】(A)は石膏体の斜視図 (B)は石膏体に穴部加工している状態図 (C)は石膏体に多数の穴部加工を完了した断面図
【図8】(A)は減圧式鋳型装置に石膏体を挿入し、上
からアルミニウム等の非鉄金属の溶湯を充填している状
態の断面図 (B)は減圧式鋳型装置にアルミニウム等の非鉄金属の
溶湯を充填して硬化しつつある状態の断面図
【図9】減圧式鋳型装置から取り出した硬化した金属付
き石膏体の断面図
【図10】石膏体を水圧ポンプにて圧力破壊している状
態図
【図11】石膏体の中のピンフィンが露出し、本発明を
製造完了した断面図
【図12】(A),(B),(C)は減圧式鋳造の別の
製造法による穴成形マスターにて固形状の石膏体に穴部
加工している工程図
【図13】(A),(B),(C),(D)は減圧式鋳
造のさらに別の製造法による穴成形マスターにて液状の
石膏体に穴部を成形している工程図
【図14】(A)は保持材にピンフィンを植設完了した
断面図 (B)は一部切除した保持材にピンフィンを植設完了し
た要部拡大斜視図
【図15】(A)は鋳枠筺体内にピンフィン付き保持材
を挿入し、上からアルミニウム等の非鉄金属の溶湯を充
填している状態の断面図 (B)は鋳枠筺体内にピンフィン付き保持材を挿入し、
上からアルミニウム等の非鉄金属の溶湯を充填して硬化
しつつある状態の断面図
【図16】(A)は溶湯にて保持材が焼失た状態の断面
図 (B)は本発明が製造完了した断面図
【図17】(A)は別の実施の形態の鋳枠筺体に、下側
からアルミニウム等の非鉄金属の溶湯を充填している状
態図 (B)は別の実施の形態の鋳枠筺体に、下側からアルミ
ニウム等の非鉄金属の溶湯を充填して硬化している状態
の断面図 (C)は本発明を製造完了した断面図
【図18】(A)及び(B)はピンフィン及び補強用ピ
ンフィンを設けた本発明の取扱い状態の斜視図
【図19】(A)はピンフィン及び補強用ピンフィンを
設けた本発明の取扱い状態の斜視図 (B)はピンフィン及び撮み用板片を設けた本発明の取
扱い状態の斜視図
【符号の説明】
1…取付モジュール 2…ピンフィン 3…補強用ピンフィン 4…撮み用板片

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非鉄金属製の取付モジュールに、該取付
    モジュールと同材質の極小径のピンフィンを所定間隔を
    おいて多数設け、該ピンフィンの外周の少なくとも一方
    向両側には、内部側のピンフィンの直径よりも大径の補
    強用ピンフィンを適宜の間隔をおいて複数設けてなるこ
    とを特徴とするLSI用ヒートシンク。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記補強用ピンフィ
    ン及びピンフィンの材質を前記取付モジュールとは異な
    る金属としたことを特徴とするLSI用ヒートシンク。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、その一
    方向両側の一部に補強用ピンフィンを設けてなることを
    特徴とするLSI用ヒートシンク。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2において、前記補
    強用ピンフィンの隣接する間隔を人の指が入らない程度
    の間隔としてなることを特徴とするLSI用ヒートシン
    ク。
  5. 【請求項5】 非鉄金属製の取付モジュールに、該取付
    モジュールと同材質又は異材質の小径のピンフィンを所
    定間隔をおいて多数設け、そのピンフィンの外周の少な
    くとも一方向両側には、撮み用板片を設けてなることを
    特徴とするLSI用ヒートシンク。
  6. 【請求項6】 非鉄金属製の取付モジュールに、該取付
    モジュールと同材質又は異材質の小径のピンフィンを均
    一の高さで、且つ所定間隔をおいて多数設け、そのピン
    フィンの外周側が、中心側の小径の直径よりも大径とな
    るように形成してなることを特徴とするLSI用ヒート
    シンク。
  7. 【請求項7】 非鉄金属製の取付モジュールに、該取付
    モジュールと同材質又は異材質の小径のピンフィンを均
    一の直径で、且つ所定間隔をおいて多数設け、そのピン
    フィンの中心側が、外周側よりも高さが次第に高くなる
    ように形成してなることを特徴とするLSI用ヒートシ
    ンク。
JP32178195A 1995-12-11 1995-12-11 Lsi用ヒートシンク Pending JPH09162335A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015033724A1 (ja) * 2013-09-05 2015-03-12 富士電機株式会社 電力用半導体モジュール

Cited By (3)

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WO2015033724A1 (ja) * 2013-09-05 2015-03-12 富士電機株式会社 電力用半導体モジュール
JPWO2015033724A1 (ja) * 2013-09-05 2017-03-02 富士電機株式会社 電力用半導体モジュール
US9888611B2 (en) 2013-09-05 2018-02-06 Fuji Electric Co., Ltd. Power semiconductor module

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