JPH09158739A - ロータリーエンジン、2−行程エンジン、及びバルブを有さない他の内燃エンジンのための、並進スロットルシャッタを有する吸気系統 - Google Patents

ロータリーエンジン、2−行程エンジン、及びバルブを有さない他の内燃エンジンのための、並進スロットルシャッタを有する吸気系統

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JPH09158739A
JPH09158739A JP31937595A JP31937595A JPH09158739A JP H09158739 A JPH09158739 A JP H09158739A JP 31937595 A JP31937595 A JP 31937595A JP 31937595 A JP31937595 A JP 31937595A JP H09158739 A JPH09158739 A JP H09158739A
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intake
tts
intake system
translational
engine
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Eugene Aroisu Dekuraaku Paul
ユージン アロイス デクラーク ポール
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M35/00Combustion-air cleaners, air intakes, intake silencers, or induction systems specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
    • F02M35/10Air intakes; Induction systems
    • F02M35/10006Air intakes; Induction systems characterised by the position of elements of the air intake system in direction of the air intake flow, i.e. between ambient air inlet and supply to the combustion chamber
    • F02M35/10078Connections of intake systems to the engine
    • F02M35/10085Connections of intake systems to the engine having a connecting piece, e.g. a flange, between the engine and the air intake being foreseen with a throttle valve, fuel injector, mixture ducts or the like
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M35/00Combustion-air cleaners, air intakes, intake silencers, or induction systems specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
    • F02M35/10Air intakes; Induction systems
    • F02M35/1015Air intakes; Induction systems characterised by the engine type
    • F02M35/10203Rotary, e.g. "Wankel", engines; Engines with cylinders in star arrangement; Radial piston engines; W-engines
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 (ワンケル)ロータリーエンジンの定格性能
の価値を高める、吸気系統を提供する。 【解決手段】 個別の並進スロットルシャッタを有する
ことによって、吸引された空気流に適切な乱流が生ま
れ、可変の吸気口面積と吸気タイミングとが得られる。
これによって、回転数及び動力範囲に渡って吸気口面積
が増大し、給気効率が向上する。この吸気系統は、ま
た、バルブを有さないその他のICエンジンにも適切な
ものである。本発明の並進スロットルシャッタの設計
は、ICエンジンの吸気系統すべてに適応可能である。
本システムは、簡便で軽量なモジュール式構成部品から
なる。整備の必要はない。また、初期コストが実質的に
削減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高給気効率、高定
格出力、排気物の少なさ、モジュール式の小型で単純か
つ軽量な構造など、ロータリーエンジンの特定の性能を
向上させる吸気系統(induction system)に関する。本
発明はまた、2−行程エンジンやバルブを有さないその
他の内燃エンジンにも特に適切なものである。本発明の
革新的なシャッター設計は、量及び量と質とが調整され
た内燃エンジンに用いられる、すべての気化器及び燃料
噴射装置付き吸気系統に適応される。
【0002】
【従来の技術】ロータリーエンジンについては、例え
ば、Kenichi Yamamotoによる「Rotary Engine」(Sanka
ido Co.,Ltd.、1981)や、Jan P. Norbyeによる「The W
ankel Engine」(Chilton Book & Company、Philadelph
ia & New York)などに示されている。
【0003】従来のロータリーエンジン用吸気系統は、
オットー(Otto)エンジンからの借用であった。これま
で、以下の2つの改良が提案されている。
【0004】その一つは、FR−A−2225621に
開示されているもので、周辺吸気口に適用可能なトロコ
イド面蝶形バルブに関するものである。また、もう一つ
は、FR−A−2487003に開示されている回転円
筒状バルブであって、1つのロータにつき3つある側面
吸気口のうちの第3番目(最高動力)のものである、循
環円筒形側面吸気口に適応可能なものである。
【0005】バルブを有さない内燃エンジンは、オット
ーエンジンに比べていくつかの利点を有するが、そのう
ち主なものとして以下が挙げられる。
【0006】第1に、吸気(intake)の障害物及び給気
(charge)の加熱がないために、給気効率が高い(自然
に吸気する)。この効果については、K.Lohner and Mul
lerによる「Gemischbildung und Verbrennung im Ottom
otor」、Springer-Verlag、Wien & New York(1967)の
第250〜251頁に述べられている。さらに、ロータ
リーエンジンでは吸気及び排気のサイクルが長く、ポー
トも大きく、そのために空気流が空気力学的に有利に働
く。
【0007】第2に、バルブ列の走行抵抗がないため、
機械的効率が高い。
【0008】第3に、機能不全及び/または故障の原因
となるものがないため、信頼性が高い。
【0009】第4に、軽量で全体的に小型である。
【0010】第5に、低コストである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、やっかいなバ
ルブも、1つだけ非常に好ましい効果を上げる。その効
果とは、燃焼空間の入り口でバルブにより乱流が発生す
るために、熱力学的な効率が向上することである。この
点は、K.Lohner and Mullerによる「Gemischbildung un
d Verbrennung im Ottomotor」、Springer-Verlag、Wie
n & New York(1967)の第64頁及び第272〜273
頁に述べられている。
【0012】燃焼空間をより好ましい形状とすることに
よって、バルブは、従来のピストンエンジンの全体的効
率を、ロータリーエンジンの全体的効率以上の高さに、
そしてバルブを有さないその他の内燃エンジンの全体効
率以上の高さに維持する。すなわち、ロータリーエンジ
ンやバルブを有さない他の内燃エンジンでは、その全体
的効率が、バルブを有する従来のピストンエンジンに比
べて劣ったものになっている。
【0013】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、ロータリーエンジンやバルブ
を有さない他の内燃エンジンの効率における上記欠点を
低減することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の吸気系統は、エ
ンジンとともに用いられる吸気系統であり、動作チャン
バ/シリンダ/燃焼ユニットにおける吸気口に近接して
配置されていて並進することによって該吸気口の開放及
び閉鎖を行う並進スロットルシャッタを少なくとも1つ
備えており、そのことによって上記目的が達成される。
【0015】ある実施形態では、前記並進スロットルシ
ャッタは、その動きによって逐次開かれる位相のずれた
吸気口が、徐々に大きく遅延する閉鎖時間を有するよう
な方向に並進する。
【0016】他の実施形態では、前記エンジンがロータ
リーエンジンであり、前記並進スロットルシャッタは、
該ロータリーエンジンのロータの回転面に実質的に平行
な面を並進する。
【0017】さらに他の実施形態では、前記並進スロッ
トルシャッタはハウジングの内部に配置され、該ハウジ
ングの内面と該並進スロットルシャッタとの間には所定
のクリアランスが確保され、これによって該並進スロッ
トルシャッタは該ハウジングの内部を無摩擦で並進す
る。好ましくは、前記所定のクリアランスは0.10m
m〜0.20mmの範囲内である。
【0018】さらに他の実施形態では、前記ハウジング
は、背面板と、回転基部と、ハウジングフレームと、ハ
ウジング前面カバーと、パッキングと、を備えている。
前記ハウジング前面カバーに吸気ヘッダが取り付けられ
ていてもよい。また、前記ハウジングがさらにロールギ
アを備えていてもよい。さらに、燃料ノズルが、前記背
面板、前記ハウジングフレーム、前記吸気ヘッダ、また
は前記エンジンに取り付けられる。
【0019】さらに他の実施形態では、前記並進スロッ
トルシャッタは、その並進運動にともなって前記吸気口
を複数の副吸気口に細分する。
【0020】さらに他の実施形態では、前記並進スロッ
トルシャッタは、前記エンジンの回転数または負荷が小
さいときには前記吸気口の面積及びその閉鎖時間の遅延
を小さくし、該エンジンの回転数及び負荷が大きいとき
には該吸気口の面積及びその閉鎖時間の遅延を大きくす
る。
【0021】さらに他の実施形態では、前記並進スロッ
トルシャッタの並進運動を制御するシリンダをさらに備
えている。
【0022】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、マツダ12A第一
世代ロータリーエンジン38における、本発明によるア
センブリの一例を示したものであり、2つの動作チャン
バ(2つのロータ)を有し、各動作チャンバにつき2つ
の側面吸気口を各外側ハウジング37に、そして中間側
面ハウジング36に1つの吸気口を備えている。これよ
り、本発明によれば2つの隣接した吸気口が設けられて
おり、これら2つの隣接した吸気口は、主吸気口36と
称される。
【0023】図1は、吸気系統の下流部分を示し、図9
は、一般的なレイアウト構成を示す。吸気系統の背面板
(ISB)6は、エンジン38に直接ボルト留めされて
いる。このISBの上に、気密な並進スロットルシャッ
タ(TTS)ハウジング35が挟み込まれている。TT
Sハウジング35の内部では、並進スロットルシャッタ
(TTS=Translating Throttle Shutter)が、平行し
た2つの主吸気口36の両方及び各2次吸気口37のた
めに、機能している。2つの2次TTSの始動は、主T
TSの始動に同期且つ連続している(後からに開放し、
先に閉鎖する)。
【0024】TTSハウジングの前面には吸気系統ヘッ
ダ15が取り付けられ、このヘッダは吸気系統ダクト3
0に接続されており、このダクトは、空気フィルタ45
及びインラインの(マス)空気流センサ46(吸気系統
の上流部分)から延びてきている。これらは、低制約形
のものである。
【0025】燃料ノズルの取付位置17は、ヘッダであ
ってもよく(この場合には星形配置の多重ノズルが可能
となる)、ISB6であってもよく、またはその双方
に、或いはエンジンそのものに取り付けることができ
る。
【0026】TTSハウジングの側面の1つ(ここでは
上面)に、TTSの動きに並ぶように、始動及び閉鎖の
ためのシリンダ31が気密的に取り付けられている。
【0027】主吸気TTSのピストンは、テフロン(商
標名)またはポリアセタールのチューブの内部を通るボ
ーデン(商標名)ワイヤ40によって始動され(この特
定のシリンダ(エアポット(商標名))では潤滑物を用
いることはできない)、スロットル行程制御ボックス3
9によって制御されている。2次吸気TTSのピストン
は、スロットル行程制御ボックス39から制御されるボ
ーデン(商標名)ワイヤ40によって直接始動される
か、または、主吸気口で得られたバキュームによってチ
ューブ41を通じて始動される。
【0028】3つのすべてのTTSハウジングにおけ
る、ピストン下側とTTS上側との間の空間は、接続部
32で、(マス)空気流センサのすぐ下流にある主吸気
系統吸気ダクト30に接続されている。これには3つの
理由があるが、その理由を図2及び図3を参照して説明
する。
【0029】図2及び図3は、それぞれ、共通の主吸気
並進スロットルシャッタ(TTS)及びそのTTSハウ
ジング、ならびに各2次吸気TTS及びそのTTSハウ
ジングの詳細を示したものである。
【0030】TTS11は、簡単な角柱、典型的には箱
状の形状をとる。4つの小さな(微細な)ボール状、ロ
ーラ状または針状のベアリング12がTTSの下流面か
ら突出するように設けられ、その突出部は、回転基部7
に対するTTS11のクリアランス13と等しい(一般
に0.10〜0.20mm)。TTSのその他の面に
も、TTSハウジングの内側表面に対して、ほぼ同様の
クリアランスが設けられている。
【0031】このクリアランスを設けることによって、
TTSの動きには摩擦がなくなる。TTSは、始動して
いる時にも静止している時にも、エンジンのモードによ
って変化する圧力にさらされているということに留意し
なければならない。この圧力は、常にエンジン吸気口2
4の方向に向いている。
【0032】このように、TTSの動きは、気密TTS
ハウジング内部の回転基部7の上で回転する。この並進
の行程により、シャッタ11は、吸気口24の断面21
を完全に開放することができる(開放スロットル(WO
T))。
【0033】TTSハウジングは、硬質で頑丈な物質か
らなる型板である回転基部7と、TTSハウジングフレ
ーム8と、その上に吸気系統のヘッダ15が取り付けら
れるTTSハウジング前面カバー9と、2次空気に対す
る気密性及び必然的に必要とされるクリアランスを確実
にするためのパッキング10と、このパッケージをIS
Bに取り付ける(挟み込む)ためのねじ式スタッド18
と、を備えている。
【0034】TTSハウジングフレーム8の一方の側
に、始動及び閉鎖シリンダ(ASC)の基部5が取り付
けられ、その上に、TTSの軸と並べて、ASC2が気
密に設けられる。
【0035】TTSは、ロッド14によってASCピス
トン4に接続される。TTS11と接続ロッド14とA
SCピストン4とのアセンブリは、主吸気TTSについ
てはボーデン(商標名)ワイヤ1により始動(開放)さ
れ、2次吸気TTSについては、ボーデン(商標名)ワ
イヤ1、または、主吸気口16から得られてASCのピ
ストンの上の空間に連続されたベンチュリバキュームに
よって始動(開放)される。この場合、チャンバ33に
よって、TTSを補助することもできる。
【0036】TTSの閉鎖は、緩衝スプリング3の接合
部の動きによって、そして、TTSの動きが上方及び下
方に向かうものである場合には、最終的にはTTS11
−接続ロッド14−ASCピストン4というアセンブリ
の自重によって行われる。
【0037】接続ロッド14は、必要以上に大きい穴部
を通ってASC基部5及びTTSハウジングフレーム8
と交差しており、この穴部は、接続部19によって(マ
ス)空気流センサの下流の主吸気系統空気ダクトに接続
されている。
【0038】このような接続の理由としては、以下の3
つが挙げられる。
【0039】第1には、TTS11−接続ロッド14−
ASCピストン4というアセンブリの動きの減衰をなく
すことである。
【0040】第2に、ASCピストンとTTSとの間の
変動する空間において、常圧或いはわずかに減圧された
常圧(<0.005bar)を得ることである。2次吸
気口24に関して、及び主吸気口16につながっている
ピストンの上の2次ASC空間で圧力差が生じると、自
動的かつ最適に2次TTSが始動され、同時に、制御シ
ステムを簡略化することができる。
【0041】第3に、ASCピストン4とTTS11の
上面との間の変動する空間において、濾過された空気
を、潤滑剤や燃料の混じらない清浄な雰囲気に維持する
ことである。
【0042】TTSハウジングの内側表面に対してTT
Sにクリアランスが設けられていることによって、TT
Sの周囲に、ヘッダ15及び接続部19から(マス)空
気流センサの下流の主吸気系統空気ダクトへの小さな内
部バイパス空気流が生じる。この内部バイパス空気流は
記録され、燃料計量の際に考慮される。このバイパス空
気流は、アイドル空気流の需要よりは少ないことがわか
っている。必要となる追加分の空気は、セッティング用
ネジ20によって調整可能な、主TTSの初期設置開口
部(図2)を通って流される。
【0043】他の燃料ノズルの取付位置17は、ヘッダ
15の上、或いはISB6の上である。
【0044】図3には、ペリトロコイド(peritrochoid
e)曲線26とロータ輪郭27とが示されている。図示
した構成では、ロータ27は時計回りに回転し、それぞ
れの吸気口閉鎖位置(吸気口運動の末端)に位置する。
【0045】図4は、本発明による構成例に関連した吸
気系統の背面板(ISB)6の詳細を示している。
【0046】ISBは、同じエンジンに取り付けられる
その他の機器、例えば下方縁部(凹部)29における排
気ガスフランジの妨害にならないように、実用的なエン
ジンへの取り付け及びTTSハウジングの背面の保持に
適した切り込み曲線を有する平板である。
【0047】それぞれの吸気口と同一の大きさの、また
は、前面側では吸気口より大きく背面(エンジン)側に
向けて徐々に小さくなっている開口部21が、ISBに
設けられている。ネジ穴18は、TTSハウジングを挟
み込むスタッドを受ける。燃料ノズル位置17がISB
の上に想定され、その最小厚が決まる。
【0048】穴18にボルトが通され、ISBをエンジ
ン面に固定する。TTSハウジングによって覆われる領
域に、6つのボルトのうち4つが置かれる。これら4つ
のボルトの頭部は、チャンバ内に埋め込まれる。実際に
は、これら6つのボルトは、気化器マニホルドを保持す
るためにOEMによって設計されたものであり、このこ
とからも本発明の融通性の高さが示される。
【0049】チャンバ22はエンジン冷却回路に通じて
おり、エンジンブロックとISBとの間の温度を確実に
均一にしている。チャンバ23はバキュームホースのた
めのヘッダを有しており、そのバキュームホースは、エ
ンジンブレーキモードで得られたバキュームをその消費
部品、例えばブレーキサーボユニット及びタンクに送達
する。
【0050】エンジンの吸引側の表面がTTSハウジン
グを背面から適切に保持できる場合には、ISBは省略
される。この場合には、TTSと動作チャンバとがより
接近することになる。
【0051】図5は、本発明による13Bロータリーエ
ンジンのための第二世代の6つのポートを有する吸気系
統の、2次吸気口24A及び補助吸気口24Bのための
TTS11とTTSハウジング7−8−9−10とIS
B6との概略を示したものである。
【0052】補助吸気口24Bは、80°ABDCで閉
鎖し、エンジンにできるだけ接近してマニホルド領域に
設置された垂直軸を有する蝶形バルブによって、OEM
吸気系統で制御される。この蝶形バルブは、第一世代の
6つのポートを有する吸気系統である、FR−A−24
8003に開示されている筒形回転バルブに代わるもの
である。
【0053】図5は、本発明によって、どのようにし
て、単一のシャッタ11の並進により、中間動力範囲
(ポート閉鎖時間30°ABDC)でまず2次吸気口2
4Aを開放し、その後に最高の動力供給で補助吸気口2
4Bを開放するかを示したものである。逆方向の並進に
よって、動力需要がなくなった(始動が解除された)時
には、TTS11はまず補助吸気口を閉鎖し、その後
に、さらに小さな動力で2次吸気口を閉鎖する。
【0054】この図面は、2次及び補助吸気口の両方に
TTSを有することについての、以下のような利点を示
している。
【0055】第1に、動作チャンバ内に及ぶ吸気給気に
よって生じた乱流が、実質的に、空気と燃料との混合、
噴霧、及び燃焼を向上させる。
【0056】第2に、低回転(RPM)または低負荷に
おける(主吸気口のみを開放した状態における)、2次
吸気領域への逆流が防がれる(24A及び24Bは閉鎖
している)。
【0057】第3に、吸気系統全体の構成が簡略化され
る。1つのシャッタが2つのポートに用いられ、制御ギ
アも不要となり、主スロットル本体もなくなる。
【0058】第4に、吸気口の設計及びタイミングの自
由度が大きく増す。同一の吸気系統を異なるタイミング
の吸気口に使用し得る。
【0059】斜線部25は、本発明により、吸気口タイ
ミングを変えることなく得られる吸気口面積である。
【0060】本発明によると、例えば、2次吸気口を主
吸気口(40°ABDCで閉鎖)と同様に基本的なもの
とすることができる。或いは、図6に示すように、2次
吸気口を30°、60°及び90°ABDCで閉鎖する
3つの副吸気口に細分化することができる。これは、エ
ンジン側面ハウジングを3つの吸気口を持つように成形
し、図4に示すようにISB6に開口部21とそのため
の回転基部7とを設けることによって、行い得る。本発
明による吸気系統のその他の構成要素は、すべて同一の
ままでよい。
【0061】本発明によると、図7に示すように周辺吸
気口(peripheral intake port)の細分化も同様に容易
かつ簡単に行い得るが、これは、給気効率、回転数及び
動力範囲において、かなりの利点があると評価される。
【0062】図6は、側面吸気口(side intake port)
を、本発明によってどのように延長し細分化するかを示
すものである。単一のTTS11を始動させることによ
って、まず、低回転または低負荷で、後部の副吸気口2
4Aが開放(始動)される。回転数及び負荷を上げなが
ら(スロットルを上げながら)、TTSが徐々に中央の
吸気口24Bも開放(始動)させ、最終的に先頭の副吸
気口24Cも開放する。その動きによって、ロータが3
つすべての側面副吸気口を、ほぼ同時に開放する、つま
り、3つの側面副吸気口の開放時間は、ほぼ同じで一定
である(位置0)。
【0063】吸気動作の最後に、ロータの側面がまず後
部の副吸気口24Aを閉鎖し(位置3)、次に中央の副
吸気口24B(位置2)、そして最後に先頭の副吸気口
24C(位置1)を、閉鎖する。側面吸気口の閉鎖時間
は、このように、始動された副吸気口の合計が増えるに
従って、より大きく遅延される。
【0064】側面吸気口面積(始動された副吸気口面積
の合計に等しい)と吸気口閉鎖時間の遅延とは、回転数
及び負荷が増加するにつれてこのように増加させられ、
逆に回転数または負荷が減少するにつれて減少させられ
る。この機構によって、低回転数または低負荷では、吸
気口面積及び吸気口閉鎖時間の遅延が小さくなって吸気
給気(intake charge)が吸気領域に逆流することを防
ぎ、高回転数及び高負荷では、吸気口領域及び吸気口閉
鎖時間遅延が大きくなる。これら2つのモードの間で、
必要な移行が行われる。
【0065】本明細書において、作動可能な最適なもの
として示される吸気口エリアは、各ロータがこれらの延
長され細分化された吸気口のうちの2つを備えることが
でき、それに周辺吸気口も備えていて、ロータリーエン
ジンの回転数範囲及び吸気系統のための動力出力につい
ての制約のすべてを取り除く。
【0066】ここでは、(延長された)側面吸気口と周
辺排気口開口部とのオーバーラップはわずかなものであ
って、走行性能及び/出力には影響を及ぼさないものと
して示されている。
【0067】一方、ロータリーエンジンで制約の少ない
排気システムを使用することの重要性が、ここでは明白
に示されている。すなわち、ロータは、その時の排気ガ
ス圧で、凹部いっぱいよりわずかに多い排気ガスを、新
たな動作サイクル毎に取り入れる。
【0068】参照番号6はISBであり、この場合に
は、吸気口の形状を、エンジン面で垂直方向に延びたも
のから吸気系統面で水平に延びたものへと変化させるた
めに用いられている。これは、本発明に特有の設計自由
度である。
【0069】前出の図面に示すように、7は回転基部で
あり、8はTTSハウジングフレームであり、9はTT
Sハウジング前面カバーであり、10はパッキングであ
る。15は個々の吸気系統のヘッダであり、この延長さ
れた側面吸気口に適した断面を有し、吸気系統のダクト
(マニホルド)との間隔を開けるために、円形の断面へ
とテーパが付けられている。38は、周辺排気口42を
有するロータハウジングであり、43は、後部エンジン
側面ハウジングである。44は、2つの側面吸気口に加
えて周辺吸気口TTSが用いられた場合のTTSハウジ
ングフレームの内側輪郭である(図7参照)。
【0070】図7は、本発明により、3つの副吸気口3
4A、34B及び34Cに細分化され延長された周辺吸
気口を示している。
【0071】単一のTTS11を始動させることによっ
て、低回転数または低負荷で、まず後部の副吸気口34
Aが開放(始動)される。回転数及び負荷を増加(スロ
ットルを増加)させると、TTSは、次に中央の副吸気
口34Bも開放(始動)し、最後に、最高動力で先頭の
副吸気口34Cも開放する。その動きによって、ロータ
(前方先端部)は、まず後部の副吸気口34Aを開放し
(位置4)、次に中央の副吸気口34Bを開放し(位置
3)、最後に先頭の副吸気口34Cを開放する(位置
2)。周辺吸気口の開放時間はこのように常に同じであ
り、後部の副吸気口34Aの開放時間と等しい。
【0072】吸気動作の最後に、同じロータ面の後方先
端部が、この動作サイクルで、まず後部の副吸気口34
Aを閉鎖し(位置3)、次に副吸気口34Bを(位置
2)、最後に先頭の副吸気口34Cを閉鎖する(位置
1)。周辺吸気口閉鎖時間は、このように、始動してい
る副吸気口の合計が多くなるに従って、より大きく遅延
される。周辺吸気口面積(始動している副吸気口面積の
合計に等しい)及び閉鎖時間遅延は、回転数と負荷とが
増加するにつれて大きくなり、回転数または負荷が減少
するにつれて逆に小さくなる。
【0073】この機構によって、低回転数または低負荷
では、吸気口面積及び閉鎖時間遅延が小さくなって吸気
給気が吸気領域に逆流することを防ぎ、高回転数及び高
負荷では、吸気口面積及び閉鎖時間遅延が大きくなる。
これら2つのモード間では、必要な移行が行われる。
【0074】ここで作動可能な最適なものとして示され
る吸気口面積は、ロータリーエンジンの回転数範囲及び
吸気系統のための動力出力についての制約のすべてを取
り除く。
【0075】従来の周辺吸気口(隔壁を取り除いた34
A及び34Bに相当する)と周辺排気口開口部とのオー
バーラップは大きく、90°BTDCから50°ATD
Cまで、つまり140°にわたって継続し得る。低回転
数または低負荷では、このオーバーラップによって新鮮
な吸気給気が燃焼した気体で希釈されて、これがエンジ
ンの熱力学的効率と燃焼性、さらには、走行性を実質的
に低下させることになる。
【0076】この特性は、従来の周辺吸気口の使用を、
ほとんどいつもWOT及び最高回転数で動作するような
高性能エンジンに限定する。このモードでは、空気力学
的排気により適切な動作が行われ、周辺吸気口は、従来
の側面吸気口より大量の空気(体積効率120%まで)
を流す。
【0077】低回転数或いは低負荷でのオーバーラップ
によるマイナスの効果は、本発明によって実質的に減少
する。すなわち、より高いヘッドとより速いスピードと
を有する(吸気口面積は副吸気口34Aに縮小されてい
る)吸気給気と副吸気口間の隔壁とが羽根の役割を果た
し、接近した動作チャンバからの燃焼した気体をよりう
まく排出する。このように、本発明によって、周辺吸気
口はより一般的な用途へと復権される。
【0078】本発明により周辺吸気口を細分化し延長す
ることによって、吸気口閉鎖時間遅延をより大きくし、
副吸気口34Cを延長することができる。最大の吸気口
面積34A+34B+34Cは、レース用エンジンにと
って非常に重要である。
【0079】この(延長され、細分化された)周辺吸気
口は、本発明による、図6に示したような(延長され、
細分化された)側面吸気口と共に用いることができる。
【0080】副吸気口34Aに縮小された周辺吸気口
は、(延長され、細分化された)側面吸気口と組み合わ
せて、好ましい排出効果を上げ得る。
【0081】周辺吸気口を有するロータリーエンジンに
制約の少ない排気システムを用いる必要性は、ここでも
明らかである。吸気と排気とが重なっている間に、排気
システムの高い背圧は新鮮な吸気給気の排出動作を抑制
する。
【0082】前記の図面に示すように、6は吸気系統の
背面板であり、7は回転基部であり、8はTTSハウジ
ングフレームであり、9はTTSハウジング前面カバー
であり、10はパッキングである。15は個々の吸気系
統のヘッダであり、延長された周辺吸気口にとって適切
な断面を有する。
【0083】図8は、それぞれ図6及び図7に示した3
つの副吸気口を有する延長された側面及び周辺吸気口に
ついての、出力シャフト角に関する吸気及び排気口の開
放面積の概略図である。
【0084】上側の図は、2次及び補助吸気口に相当す
る24A及び24Bの開放吸気口面積と時間との積に対
して、3つすべての始動された副吸気口24A、24B
及び24Cの開放側面吸気口面積と時間との積の増加を
示しており、これは約50%である。
【0085】スロットル位置に応じた可変の吸気口閉鎖
時間(副吸気口始動と等しい)も示されている。TTS
が副吸気口24Aのみを開放している時(低回転数また
は低負荷時)には30°ABDCであり、TTSが副吸
気口24A及び24Bを開放している時(中域回転数及
び中域負荷時)には60°ABDCであり、TTSが3
つすべての副吸気口を開放している時(高回転数及び高
負荷時)には90°ABDCである。
【0086】本発明の効果は、幾何学的外形が可変な吸
気口を提供することである。本発明によると、各ロータ
が2つの延長された側面吸気口を備えることができるた
め、その開放面積と時間との積は、全体で周辺吸気口の
開放時間を上回ることができる。排気口とのオーバーラ
ップは非常に小さく、これは側面吸気口に特有のことで
ある。
【0087】下側の図は、3つの副吸気口を有する延長
された周辺吸気口に関するものである。3つすべての副
吸気口34A、34B及び34Cの開放面積と時間との
積は、同じく、従来の周辺吸気口に相当する副吸気口3
4A及び34Bの開放面積と時間との積より、約50%
大きくなっている。
【0088】低回転数または低負荷では、副吸気口34
AのみがTTSによって始動され、空気流の速さは増大
し、近接するロータに対するその影響が向上されて、排
出を促進する。中域及び高域の回転数と負荷とでは、副
吸気口の間の隔壁が排出を向上させ、延長された副吸気
口34Cによって、低回転数での走行性を損なうことな
く、非常に高い回転数及び動力範囲での使用が可能とな
る。
【0089】周辺吸気口の開放は、90°BTDCで一
定として示されている(排出を向上させるために、15
°の増大が可能である)。閉鎖時間は、34Aのみが開
放の時の30°ABDCから、34A及び34Bが開放
の時の60°ABDCまで、または、34A、34B及
び34Cが開放の時の90°ABDCまで、始動された
副吸気口の数が増加するにつれて遅延される。吸気口と
排気口とのオーバーラップは、90°+50°=140
°で一定である。
【0090】破線は、レース用排気口の開放排気口面積
−時間曲線を示している。この場合の吸気と排気とのオ
ーバーラップは、90°+90°=180°である。
【0091】図9は、本発明による吸気系統の全体を示
している。
【0092】45は低制約空気フィルターであり、高圧
領域に位置する(自動推進または空気推進の適応例)。
30は吸気系統ダクトであり、その大きさ及び詳細は、
(TTSまでの)全体で層状空気流を得るように決めら
れる。低圧部分も高温部分もないため、通常の配管素材
(例えば、軽量で耐圧性があって滑らかなポリエチレ
ン)で構成することができる。46は(マス)空気流セ
ンサであって、低制約形(例えば熱間プラチナワイヤ)
のものである。35はTTSハウジングであり、必要に
応じてISB6に、または直接エンジン表面に取り付け
られる。ヘッダ15は吸気系統ダクト30につながり、
吸気系統ダクト30から吸気口に向けてテーパが付けら
れている。17は、選択可能な燃料ノズルの位置であ
る。接続部32は、検知された清浄な空気を、吸気圧で
始動シリンダ31のピストンとTTSとの間の空間へ送
達する。39はスロットル制御ボックスであり、始動閉
鎖シリンダ31への機械的、空圧的、油圧的、電気的、
またはその他のタイプの接続点40及び41を介して、
個々のTTSを制御する。
【0093】図10は、NSU R0 80エンジン及
びWANKEL ROTARYのLCR及びLOCR小
型航空機用エンジンのためのより小型のTTSであり、
ここでは、TTSは上下逆さまに配置されている。
【0094】始動及び閉鎖は、小さなクリアランスのシ
ース44(管内径1.25mm)の内部のスチールワイ
ヤ1(直径1.23mm)によって行われる。このシー
スは、高速コネクタ45によってTTSハウジングフレ
ーム8に接続されている。
【0095】TTS11のロールベアリング12は、回
転基部内の凹部トラック43にそって動く。ロールベア
リング12のTTS11からの突出部は、この場合に
は、パッキング10の厚さと凹部の深さとの合計に等し
い。
【0096】ロータリー(ワンケル)エンジンについて
の特定の必要条件を満たすために、吸気系統は、各動作
チャンバ毎に系統的で幾何学的外形が可変の吸気口を備
え、その先端縁部は、回転数及び負荷が増加するにつれ
て前方に動く。さらに、周辺吸気口については、その後
部縁部が排気物質への新鮮な給気を失うことなく、後続
の動作チャンバからの燃焼気体を排出するのに必要な動
きをする。本発明は、このような概念に近い実用的な実
現方法を開示する。
【0097】本システムにおいては、各動作チャンバの
吸気口は、1つまたはそれ以上の個別のTTSを備えて
いる(図2、図3、図5、図6、及び図7を参照)。吸
気口が1つしかない場合には、その吸気口は延長され細
分化される(図5、図6、及び図7を参照)。
【0098】TTSは、ペリトロコイド動作面にできる
だけ接近して配置される。TTSは、動作チャンバの周
回軌道上で、ロータの回転面と平行な面上を並進する
(図1、図2、図3、図5、図6、図7、及び図9を参
照)。開放のためには、TTSはロータの回転と同じ方
向に動く。動作チャンバの吸気口は、ロータによるその
開放及び閉鎖によって決まるように、後部吸気口から先
頭吸気口への順で放射状に位置していると考えることが
できる。
【0099】1つのTTSは、求められる特性を有し
て、1つの動作チャンバの複数の吸気口(図5、図6、
及び図7を参照)に用いることができるため便利であ
る。ロータの回転と同じ方向に動くことによって、TT
Sは、まず最後部の吸気口を、次に、続いてその前にあ
る吸気口を開放(始動)する。その閉鎖時間はロータの
回転によって定まり、徐々に大きく遅延される(図5、
図6、図7、及び図8を参照)。このようにして、始動
された(副)吸気口面積の合計である全吸気口面積が増
大する。
【0100】本システムは、ロータリーエンジンの最適
な給気効率のために求められる、可変の吸気口面積及び
吸気タイミングを提供する。低回転数または低負荷で
は、吸気口面積及び閉鎖時間遅延は小さく、空気流の速
さと始動された(副)吸気口における乱流を増加させ、
吸気給気の逆流を防ぎ、吸気給気が燃焼気体によって汚
染されることを防いでいる。中域及び高域の回転数と負
荷とでは、適切な吸気口面積と閉鎖時間遅延とが得ら
れ、回転数と動力性能との最大活用ができるように、乱
流が供給される。
【0101】以下に、乱流について説明する。
【0102】従来の吸気系統では、乱流はシステムの上
流の複数箇所で起こり、空気力学的抵抗(スロットル本
体及び方向や断面の変化、ずれ、蝶形バルブ、微細調節
装置)は、このシステムに本来的に備わっているもので
あるため、これは避けられない欠点だと考えられてい
る。この上流の乱流は、ほとんど最高速でそれぞれの抵
抗をまっすぐに通り抜け、吸気給気の先頭部分(3〜8
%)を失うのみである。オットーエンジンの吸気バルブ
は乱流を1つだけ発生させるが、これは良好な燃料噴霧
や空気−燃料混合物の均一性をもたらし、それによって
燃焼速度が上がり排出物質が減少するため有用である。
【0103】本吸気系統においては、そのダクトが流線
型に設計され、層状空気流にとって適切な断面を有して
いるため、TTS(図1及び図9の35)の上流に乱流
は生じない。微細な調節は、すべて、TTSを制御する
ことによって行われる(図1、図7、及び図9を参
照)。
【0104】本発明において、TTSの吸気給気の先頭
部分は、システム吸気口(図9の45)のものと等し
い。
【0105】TTSの上流及び下流面は、TTSがどの
位置にある時も、(蝶形バルブとは異なり)空気流に対
して垂直である(図2及び図3を参照)。下流面を立ち
上げると空気速度はゼロになり、空気流速度が急激すぎ
る上昇をすると乱流が生じ、この乱流が全空気流へと広
がり、空気速度が高速になり、吸気口で不均一に配分さ
れる。TTSがほとんど完全に開放されている時には、
吸気口における高速の空気流は、リレーを乱流源とす
る。
【0106】TTSの乱流発生効果は、低域及び中域の
回転数及び負荷で空気流が層状となる従来の吸気系統の
周辺吸気口にとっては、効果的な曲線である。
【0107】以上に説明したように、本発明の吸気系統
は、(ワンケル)ロータリーエンジンの定格性能の価値
を高める。そのために、個別の並進スロットルシャッタ
を有することによって、吸引された空気流に適切な乱流
が生まれ、可変の吸気口面積と吸気タイミングとが得ら
れる。これによって、回転数及び動力範囲に渡って吸気
口面積が増大し、給気効率が向上する。この吸気系統
は、また、バルブを有さないその他のICエンジンにも
適切なものである。本発明の並進スロットルシャッタの
設計は、ICエンジンの吸気系統すべてに適応可能であ
る。本システムは、簡便で軽量なモジュール式構成部品
からなり、整備の必要はない。また、初期コストが実質
的に削減される。
【0108】本吸気系統においては、1つ或いは複数の
個別の並進スロットルシャッタ(TTS)が、動作チャ
ンバ/シリンダ/燃焼ユニットにできるだけ接近して、
動作チャンバ/シリンダ/燃焼ユニットのそれぞれの吸
気口に直接に取り付けられる。
【0109】(ワンケル)ロータリーエンジンについて
は、本発明のTTSは、ロータの回転面にほぼ平行な面
上を並進する。TTSの開放運動の方向は、TTSによ
って逐次開かれる位相のずれた吸気口が徐々に大きく遅
延する閉鎖時間を有するような方向である。ロータリー
エンジンについては、これはロータの回転方向である。
個々のTTSは、連続的に、またはその他のタイミング
で、吸気口を開放及び閉鎖する。
【0110】該吸気系統の1つのシャッタは、動作チャ
ンバ、シリンダ、または燃焼ユニットのそれぞれの吸気
口、及び隣接する動作チャンバ、シリンダまたは燃焼ユ
ニットの1つまたは複数の吸気口について、連続的に、
または平行して使用することができる。この特徴によっ
て、可変の吸気口開放及び吸気タイミングが簡単に得ら
れ、これは、オットーエンジンにおいてバルブの上昇及
びそのタイミングを可変にすることと同等のものであ
る。
【0111】上記吸気系統のTTS設計は、吸気口の細
分化を非常に簡単にし、それによって可変の吸気口面積
及び吸気タイミングが得られ、さらに、周辺吸気口につ
いては吸気と排気とのオーバーラップを調整することが
できる。
【0112】上記吸気系統のTTSは、周辺及び側面吸
気口にも使用できる。このTTSの特徴的な小型化によ
って、周辺及び側面吸気口と組み合わせての使用も可能
となる。これらの吸気口は、いずれも細分化可能であ
る。上記吸気系統のTTSは、いかなる形状の吸気口に
も使用可能である。上記吸気系統のTTSによって優れ
た吸気口面積が得られるが、これは、限られた使用可能
な空間が開口部に使用できて、バルブ配置によって部分
的に使用されることがないためである。これは、ロータ
リーエンジンでは重要なことである。
【0113】各並進スロットルシャッタ(TTS)は、
比較的薄く平坦で単純な角柱形状(一般に、箱形)であ
り、それぞれの吸気口を開放及び閉鎖するために、気密
スロットルシャッタハウジングの内部を無摩擦で並進す
る。無摩擦のスロットルシャッタの並進は、好ましく
は、小さな(微細な)ボールローラベアリングまたは針
状ベアリングの上で行われる。
【0114】スロットルシャッタハウジングは、以下の
ものによって構成される。
【0115】まず、下流側には、エンジンブロックに直
接留められた特徴的な吸気系統背面板(ISB)があ
る。これは、1つのロータ、シリンダ、燃焼ユニットま
たはモータにつき、1つの板または複数の板であり得
る。最終的には、ISBは省略可能である。
【0116】また、必要に応じて、回転基部を有する。
回転基部は、ロールギアが並進スロットルシャッタに組
み込まれている場合に走路に溝が形成されないように、
十分に硬質で頑丈な素材、例えばステンレススチールで
作られている。ロールギアが吸気系統の背面板に組み込
まれている場合には、硬質でなければならない走路は、
必然的に並進スロットルシャッタの下流面に形成され
る。
【0117】シャッタ周辺には、TTSハウジングフレ
ームを有する。
【0118】TTS上流側には、その上に吸気ヘッダが
取り付けられるTTSハウジング前面カバーがある。
【0119】TTSハウジングフレームの上には、TT
Sの軸と並んで、シリンダ基部が気密に取り付けられて
いる。
【0120】二次空気に対するTTSハウジングの気密
性を確実にするため、ISB、回転基部、TTSハウジ
ングフレーム及びTTSハウジング前面カバーの間に
は、パッキングを設ける。これらのパッキングは、シリ
ンダをTTSに対して適切に並べるとともに、吸気系統
背面板または回転基部、及びTTSハウジング前面カバ
ーに対するTTSのクリアランスを適切に確保するため
の、便利な手段ともなる。
【0121】ロールギアを、TTSまたはISBのいず
れかに組み込んでもよい。このギアは、エンジンに向か
うスロットルシャッタへの圧力を常に保持する。この圧
力は、TTSの上流及び下流の静圧の差によって生じ
る。従って、ロールギアは、TTSの下流面から或いは
ISBの上流面から突出しており、その突出量は、TT
Sと回転基部またはISBとの間のクリアランスに等し
い、小さいが一定の長さである。
【0122】このように本発明は、TTS表面とTTS
ハウジング内側表面との間の小さいが一定のクリアラン
ス(一般に0.10〜0.20mm)を特徴とする。T
TS、TTSハウジングフレーム、及び全システムの設
計及び製造を簡略化するために、TTSの厚みとTTS
ハウジングフレームの厚みとを均一にして、このクリア
ランスを、パッキングの厚みと均一にすることができ
る。このクリアランスは、無摩擦のTTS運動(並進)
を確実にするためには欠くことのできないものであり、
この運動は、エンジンの動作モードに応じてどのような
圧力がTTSにかかっている場合でも、非常に小さな一
定の始動力を得るのに役立つ。この圧力は、例えばエン
ジンブレーキモードでは、非常に高くなり得る。
【0123】二次空気に対するTTSの密封は、シリン
ダ基部またはTTSハウジングフレームに気密に取り付
けられた(空圧、油圧、電気、電磁気またはその他の)
シリンダによって、または付加的なベローズ及び門状フ
レームによって、またはクリアランスの小さなシース内
部のワイヤによって、或いはその他の低抵抗手段によっ
て、行われる。
【0124】図示した例(図1〜4)においては、シリ
ンダは、黒鉛ピストンとパイレックスシリンダとを有す
る単動式空圧シリンダエアポット(商標名)である。こ
れは、整備不要で使われる。その浸透空気流は、微量で
無視できる。
【0125】スロットルシャッタの始動は、上記シリン
ダによって行われる。シリンダのピストンは、始動ロッ
ドによってスロットルシャッタに接続されている。この
ロッドは、シリンダ基部とTTSハウジングフレームと
に交差している。シリンダのピストン始動は、ワイヤ、
空圧、油圧、電気、電磁気またはその他によって行い得
る。図示した例では、スロットルシャッタの開放は、単
動式空圧シリンダのピストンをワイヤ牽引することによ
って行われ、閉鎖は、シャッタ−ロッド−ピストンのア
センブルの自重に補助されたピストンへの緩衝スプリン
グ圧によって行われる。
【0126】実施例では、第1のTTSは、ガスペダル
またはスロットル行程制御ボックスに直接接続されたワ
イヤによって直接的に始動される。第2のTTSは、ス
ロットル行程制御ボックスからのワイヤによって直接的
に、或いは、自動真空始動によって間接的に、始動する
ことができる。この場合、ピストンの上の空間は、第1
の吸気口で得られるベンチュリバキュームにつながって
いる。
【0127】空圧シリンダの直径、緩衝スプリングの
力、及びピストン−ロッド−TTSの重量は、最適なエ
ンジン性能を得るように選択される。
【0128】複動式の空圧、油圧、電気または電磁気シ
リンダを用いると、始動を完全にエンジン−コンピュー
タ制御で行うことができる。これは、MONOTRONIC(商標
名)概念の延長である。
【0129】TTSを有する上記吸気系統は2次空気に
対して完全に気密を保てるため、上記吸気系統は、燃料
を(マス)空気流センサに基づいて計量するすべての燃
料噴射装置付きシステムと共に用いることができる。
【0130】上記吸気系統には、(閉鎖された)TTS
とTTSハウジング内側表面との間のクリアランスを通
る小さな内部バイパス空気流が存在する。これは、空気
力学的境界層現象のため、アイドル時の空気流需要より
はるかに少ないものであり、したがって容認し得るもの
である。アイドルに必要となる付加分の空気は、(第1
の)TTSの小さな初期設置開口部を通って流される。
この開口部に対応するTTSの位置は、セッティング用
ネジによって微細に調整可能である。この初期開口部
は、低温のコールドエンジン、エアコン、(セミ)オー
トマチックギアボックスコンバータ、サーボステアリン
グ等のための装置や、例えばスロットル行程制御ボック
スなどでの調節、或いは、エンジン制御コンピュータに
よって、さらに拡大することができる。
【0131】燃料ノズルは、吸気系統の背面板、スロッ
トルシャッターハウジングフレーム、吸気ヘッダ、また
はエンジンのいずれかに、選択的に配置することができ
る。第1の吸気口のみに集中して配することもでき、或
いは、燃料分配をTTS開放によって制御して、第1、
第2、第3などの吸気口にわたって分布させることもで
きる。このノズル配置の自由度とシャッタ制御の自由度
とによって、エンジン性能及び効率が最適となり、排気
物質が最小となるような設計が可能となる。
【0132】成層給気及び過薄(lean)燃焼は、例え
ば、ロータ毎に1つの側面吸気口で燃料噴射を行い、ス
パークプラグの位置をそれと同じ側に移動させることに
よって、上記吸気系統と容易に組み合わせることができ
る。
【0133】燃料と乱流とによって吸気動作が最小に抑
えられることは、良好な燃料混合、噴霧及び燃焼に役立
つ。燃料ノズルが燃料を高温位置に送達するため、それ
によって移行の問題は解消される。
【0134】本発明のTTS設計によって、エンジンブ
ロックの設計及び製造に支障をきたすことなく、TTS
を動作チャンバにできるだけ接近して配置することがで
きる。その目的は、動作チャンバ内に届くような乱流を
増加させて、空気−燃料混合工程及び燃焼工程を改良す
ることである。この増加した乱流は、それぞれのTTS
によって(部分的な動力で)、吸気口の断面を急激に減
少させることによって得られる。乱流源を動作チャンバ
に近づけることによって、空気流が再び層流に戻ること
がないようにできる。
【0135】この特徴のおかげで、TTSを有する該吸
気系統には減圧が存在しない。上記吸気系統には減圧が
なく高温もないためダクトが軽量化され、その素材も広
い範囲(標準的な配管素材、例えばポリエチレン)から
選択することができる。
【0136】空気流計とTTSとの間の吸気ダクトに
は、どんな装置も必要ではない。これは、吸気ラム調整
には最適である。入れ子式マニホルドも、断面可変のマ
ニホルド(例えば、弾性内部ライニング)と同様に、容
易に収容可能である。
【0137】考えられる限りで最もプレナムな形状を、
本吸気系統で用いることができる。実際、上流の主スロ
ットル本体に適当な従来のマニホルド及びプレナムは、
もはや適切なものではない。
【0138】この新規の吸気系統においては、適切なダ
クト断面、滑らかな移行、及び滑らかな内側表面によっ
て、全体を通しての空気流が層流となる。該ダクト断面
は実用的である。
【0139】このダクト設計により、空気速度が全面的
に上昇することによって先頭部分損失がゼロとなり、T
TSにおける圧力損失(減圧)が最小に抑えられる。
【0140】吸気系統の特徴的なTTS設計は、また、
気化器やスロットル本体、特にレース用及び単車用気化
器に適応することができる。その場合には、この設計
は、製造が困難で摩損の起こりやすい円筒状または扁平
な円筒状のスライド式シャッタ設計に取って代わるもの
となる。
【0141】
【発明の効果】本発明においては、個々の並進スロット
ルシャッタ(TTS=Translating Throttle Shutter)
が、直接すべての吸気口に、動作チャンバにできるだけ
近づけて配置される。低動力及び中間動力モードでは、
本発明のTTSは動作チャンバ内に及ぶ乱流を発生し、
空気と燃料との混合、噴霧、及び燃焼工程を実質的に改
良する。高動力モードでは、TTSは吸気口を完全に開
放し、良好な吸気空気流(給気)を得る。このモードで
は、吸気口における空気流の加速は乱流を起こすのに十
分なものであり、障害物、すなわち吸気口におけるバル
ブハードウェアを存在させる必要はない。
【0142】本発明の特徴である個別に始動されるTT
Sは、摩擦のないシャッタの動きや小型化などを含む革
新的な設計によって実現されたものである。
【0143】1つのTTSは、1つの吸気口、または、
連続或いは平行した複数の吸気口に対して用いられる。
この特徴のおかげで、吸気口の細分化、及び、給気効率
の向上や吸気及び排気の調整に必要な連続した或いはそ
の他の吸気口の面積及び吸気タイミングの可変化(オッ
トーエンジンでは、バルブの上昇及びそのタイミングを
変えることによって等量に調整されている)の可変化
を、簡単に実現することができる。この特徴と、燃料ノ
ズルの位置の自由度とによって、吸気口毎に給気を異な
らせることができ、それによって段階的給気が可能とな
り、燃料分の少ない過薄燃焼が可能となる。
【0144】本発明のTTSは、側面吸気口だけではな
く、周辺吸気口にも適応できる。
【0145】本発明のTTSは、いかなる形状の吸気口
にも用い得る。この自由度のおかげで、吸気口面積がよ
り良好なものとなり得る。また、このために、限られた
使用可能空間が蝶形バルブや回転バルブなどのバルブの
設置のために用いられるということがない。
【0146】また、この新規な吸気系統により、吸気ダ
クトの完全に自由な設計が可能となり、吸気ラインの中
途に制約となるような主スロットル装置が置かれること
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】あるロータリーエンジンにおける本発明の吸気
系統のアセンブリの一例を示し、特に吸気系統の下流部
分を示す。
【図2】主吸気並進スロットルシャッタ(TTS)及び
そのTTSハウジングの断面図である。
【図3】2次吸気並進スロットルシャッタ(TTS)及
びそのTTSハウジングの断面図である。
【図4】本発明による吸気系統の背面板(ISB)の構
成例を示す図である。
【図5】本発明によるシャッタの動作を説明するための
図である。
【図6】本発明に従って延長され細分された側面吸気口
を示す図である。
【図7】本発明に従って延長され細分された周辺吸気口
を示す図である。
【図8】本発明に従って3つの副吸気口を有する延長さ
れた側面及び周辺吸気口についての、出力シャフト角に
関する吸気及び排気口開放面積の概略図である。
【図9】本発明に従った吸気系統の全体構成を示す図で
ある。
【図10】本発明による、他のエンジンのためのより小
型の並進スロットルシャッタ(TTS)を示す図であ
る。
【符号の説明】
1、40 ワイヤ 2 始動及び閉鎖シリンダ(ASC) 3 緩衝スプリング 4 ASCピストン 5 ASC基部 6 吸気系統の背面板(ISB) 7 回転基部 8 TTSハウジングフレーム 9 TTSハウジング前面カバー 10 パッキング 11 並進スロットルシャッタ(TTS) 12 ベアリング 13 クリアランス 14 接続ロッド 15 吸気系統ヘッダ 16 主吸気口 17 燃料ノズルの取付位置 18 スタッド 20 セッティング用ネジ 24 2次吸気口 27 ロータ 30 吸気系統ダクト 31 シリンダ 35 並進スロットルシャッタ(TTS)ハウジング 36 主吸気口 37 2次吸気口 38 エンジン(ロータハウジング) 39 スロットル行程制御ボックス 41 チューブ 42 周辺排気口 43 後部エンジン側面ハウジング 44 シース 45 空気フィルタ 46 (マス)空気流センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 595172377 ARGENWEG,11,D 88239 WA NGEN,GERMANY

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動作チャンバ/シリンダ/燃焼ユニット
    における吸気口に近接して配置されていて、並進するこ
    とによって該吸気口の開放及び閉鎖を行う並進スロット
    ルシャッタを少なくとも1つ備える、エンジンとともに
    用いられる吸気系統。
  2. 【請求項2】 前記並進スロットルシャッタは、その動
    きによって逐次開かれる位相のずれた吸気口が、徐々に
    大きく遅延する閉鎖時間を有するような方向に並進す
    る、請求項1に記載の吸気系統。
  3. 【請求項3】 前記エンジンがロータリーエンジンであ
    り、前記並進スロットルシャッタは、該ロータリーエン
    ジンのロータの回転面に実質的に平行な面を並進する、
    請求項1に記載の吸気系統。
  4. 【請求項4】 前記並進スロットルシャッタはハウジン
    グの内部に配置され、該ハウジングの内面と該並進スロ
    ットルシャッタとの間には所定のクリアランスが確保さ
    れ、これによって該並進スロットルシャッタは該ハウジ
    ングの内部を無摩擦で並進する、請求項1〜3のいずれ
    かに記載の吸気系統。
  5. 【請求項5】 前記所定のクリアランスは0.10mm
    〜0.20mmの範囲内である、請求項4に記載の吸気
    系統。
  6. 【請求項6】 前記ハウジングは、背面板と、回転基部
    と、ハウジングフレームと、ハウジング前面カバーと、
    パッキングと、を備えている、請求項4または5に記載
    の吸気系統。
  7. 【請求項7】 前記ハウジング前面カバーに吸気ヘッダ
    が取り付けられている、請求項6に記載の吸気系統。
  8. 【請求項8】 前記ハウジングがさらにロールギアを備
    えている、請求項6または7に記載の吸気系統。
  9. 【請求項9】 燃料ノズルが、前記背面板、前記ハウジ
    ングフレーム、前記吸気ヘッダ、または前記エンジンに
    取り付けられている、請求項6〜8のいずれかに記載の
    吸気系統。
  10. 【請求項10】 前記並進スロットルシャッタは、その
    並進運動にともなって前記吸気口を複数の副吸気口に細
    分する、請求項1〜9のいずれかに記載の吸気系統。
  11. 【請求項11】 前記並進スロットルシャッタは、前記
    エンジンの回転数または負荷が小さいときには前記吸気
    口の面積及びその閉鎖時間の遅延を小さくし、該エンジ
    ンの回転数及び負荷が大きいときには該吸気口の面積及
    びその閉鎖時間の遅延を大きくする、請求項1〜10の
    いずれかに記載の吸気系統。
  12. 【請求項12】 前記並進スロットルシャッタの並進運
    動を制御するシリンダをさらに備えている、請求項1〜
    11のいずれかに記載の吸気系統。
JP31937595A 1995-12-07 1995-12-07 ロータリーエンジン、2−行程エンジン、及びバルブを有さない他の内燃エンジンのための、並進スロットルシャッタを有する吸気系統 Withdrawn JPH09158739A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2339302A2 (en) 2009-12-11 2011-06-29 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Flow sensor, method for manufacturing flow sensor and flow sensor module

Cited By (6)

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EP3660470A1 (en) 2009-12-11 2020-06-03 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Flow sensor and method for manufacturing flow sensor
US10921169B2 (en) 2009-12-11 2021-02-16 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Flow sensor, method for manufacturing flow sensor and flow sensor module
US11629988B2 (en) 2009-12-11 2023-04-18 Hitachi Astemo, Ltd. Flow sensor, method for manufacturing flow sensor and flow sensor module

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