JPH09158101A - 転てつ減摩装置 - Google Patents

転てつ減摩装置

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JPH09158101A
JPH09158101A JP31908595A JP31908595A JPH09158101A JP H09158101 A JPH09158101 A JP H09158101A JP 31908595 A JP31908595 A JP 31908595A JP 31908595 A JP31908595 A JP 31908595A JP H09158101 A JPH09158101 A JP H09158101A
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tongue rail
sleeper
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Akio Taguchi
明夫 田口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置後の保守が容易であると共に、バラスト
の再利用を妨げることがなく、しかも、マルタイ作業に
支障を来すことのない転てつ減摩装置を提供する。 【解決手段】 転てつ減摩装置10は、軌道中心に向かっ
て張り出す様に、トングレール11にローラ13を取り付け
ると共に、このローラ13を下から支えるローラレール15
を枕木17上に取り付けて構成される。ローラレール15
は、同じく枕木17上に取り付けられた床板19の横に、枕
木17の長て方向に伸びるレールとして構成されている。
ローラレール15は傾斜部23と水平部25とを備えている。
この転てつ減摩装置10によればポイント転換によってト
ングレール11を基本レール21から離間させるとき、トン
グレール11の動きに従ってローラ13がローラレール15上
を走行し、その傾斜部23に沿ってトングレール11を床板
19から浮き上がらせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軌道の分岐部にお
けるトングレールの摺動を滑らかにするための転てつ減
摩装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最も基本的なポイントの転換は、トング
レールが床板上を摺動することによって行われている。
このため、床板とトングレールとの接触状態や潤滑状態
によって、ポイントの転換に要する力は大きく変化し、
状態の悪いときには、転換不能の原因となることがあ
る。
【0003】このため、従来より、例えば、図4に示す
ような転てつ減摩装置が用いられてきた。この転てつ減
摩装置110は、枕木間のバラストを掘り下げ、そこに
基本レール111の外側からアーム113を挿入し、こ
のアーム111の先端にローラ115を取り付けてお
き、ポイント転換時に、トングレール117をこのロー
ラ115上を滑らせることによってポイント転換力の軽
減を図るものであった。
【0004】この転てつ減摩装置110によりポイント
転換力の軽減は達成されるようになったのであるが、次
に示す様な問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の従来の転てつ
減摩装置110では、アーム113の高さ調整が重要と
なるのであるが、トングレール117自体の重量が約8
0kg/m程度あるため、次第に先端が沈み、トングレ
ール117を基本レール111に接触する位置へ転換し
難くなるという問題があった。このため、従来は、頻繁
にこの転てつ減摩装置110の取付位置の調整をしなけ
ればならず、保守に多くの工数が必要であった。
【0006】また、ローラ115の滑りを良くするため
に潤滑油が使用される結果、この潤滑油によりバラスト
が油で汚れるという問題もあった。通常、古くなったバ
ラストは建設用資材として再利用が図られているのであ
るが、このように油で汚れてしまうとこれができず、廃
材として処分するしかなかった。
【0007】さらに、軌道の保守においては、マルチプ
ルタイタンパーによるいわゆるマルタイ作業が重要であ
るが、転てつ減摩装置110が埋設されている箇所では
このマルタイ作業を機械で行うことが困難なため、人手
によらなければならず、この点でも保守作業の工数増加
原因となっていた。
【0008】そこで、本発明は、設置後の保守が容易で
あると共に、バラストの再利用を妨げることがなく、し
かも、マルタイ作業に支障を来すことのない転てつ減摩
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段、発明の実施の形態及び発
明の効果】本発明の転てつ減摩装置は、軌道中心に向か
って張り出す様にトングレールにローラを取り付けると
共に、該ローラを下から支えるローラレールを枕木上に
取り付け、該ローラレールの上面に、トングレールを基
本レールに接触させたときに床板上にトングレールを接
地させ、トングレールを基本レールから離間させる方向
に移動する際にトングレールを床板から浮かせる様に、
傾斜を設けたことを特徴とする。
【0010】この転てつ減摩装置によればポイント転換
によってトングレールを基本レールから離間させると
き、トングレールの動きに従ってローラがローラレール
上を走行し、その傾斜に沿ってトングレールを床板から
浮き上がらせる。この結果、トングレールは小さな摩擦
しか受けなくなり、スムーズにポイント転換動作を実行
する。そして、トングレールを基本レールに接近するよ
うに動かせば、トングレールは基本レールに近付きなが
ら下降し、床板に接地してしっかりと支えられる。従っ
て、トングレールは列車の通過に対して十分な支持力を
発揮する。
【0011】この様に、本発明の転てつ減摩装置は、枕
木によって支持されたローラレールを使用するので沈み
込むことがなく、設置後の調整に工数を要しない。ま
た、枕木間のバラストをマルタイ作業する最にも邪魔に
ならず、機械を用いたマルタイ作業が可能である。加え
て、ローラの滑りを良くするための潤滑油を使用して
も、これは枕木上に落ちるだけで、バラストを油で汚す
ことがない。この結果、古くなったバラストを建設資材
として再利用することを妨げない。
【0012】本発明において、前記ローラレールの上面
を、基本レール側から軌道中心に向かって高さが増大す
る傾斜部と、その先の水平部とで構成するとよい。ロー
ラレールをすべて斜面で構成してもよいのであるが、そ
のようにすると確実にトングレールを床板より離した状
態で転換したいという要求を完璧には満足できなくな
る。なお、本発明にいう傾斜は、円弧面を利用したもの
であってもよい。
【0013】また、本発明において、前記ローラとして
ローラ下面がトングレールの下面よりも下方にはみ出す
ような直径のものを使用し、前記ローラレールの水平部
上面が前記床板の上面よりも低くなるようにするとよ
い。こうしておけば、ローラレールの上面は床板上面よ
りも上に出ることがなく邪魔にならない上、装置を大形
化しないという利点もある。
【0014】なお、前記ローラレールを、床板を挟む様
に2条設けると共に、各ローラレールに対応して前記ロ
ーラを取り付けておくとよい。こうしておくと、トング
レールをローラレールだけで支持した状態のとき、その
支持力が増し、動作を安定化することができる点でさら
に有利となるからである。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施の形態を分かりやすくす
るため、一実施例について説明する。実施例の転てつ減
摩装置10は、図1に示すように、軌道中心に向かって
張り出す様に、トングレール11にローラ13を取り付
けると共に、このローラ13を下から支えるローラレー
ル15を枕木17上に取り付けて構成される。ローラレ
ール15は、同じく枕木17上に取り付けられた床板1
9の横に、枕木17の長さ方向に伸びるレールとして構
成されている。ローラレール15及び床板19は、いず
れも鋼板でできている。
【0016】このローラレール15は、図2に示すよう
に、基本レール21側の端に傾斜部23を備え、その先
が水平部25とされている。そして、押さえ板27によ
って上から押さえられた状態でボルト締結にて枕木17
に固定されるようになっている。この押さえ板27には
ローラレール15から横に張り出す様な鋼板が用いられ
ており、さらに回転を防止するための楔を打ち込むため
の二つの角孔28,28も設けられている。なお、本実
施例においては、押さえ板27とローラレール15との
間にスペーサ29を挟んである。また、このローラレー
ル15の水平部25の高さは、床板19よりも若干低く
なるように設計されている。従って、ローラレール15
は、床板19よりも上へ飛び出していない。
【0017】一方、ローラ13は、図3に示すような取
付金具30に取り付けられる。この取付金具30は、ト
ングレール11に対して固定するための帯板31と、こ
の帯板31に対して直角に張り出す様に溶接固定された
ブラケットピース33とを備える。帯板31には、トン
グレール11に対してボルト締結するための長円形のバ
カ孔35,35が設けられている。また、ブラケットピ
ース33は、トングレール11の脚部11aを抱え込む
様に切込み37と、ローラ13を取り付けるためのボス
39とを備えている。ボス39は、ブラケットピース3
3に設けた円孔に挿入した上で溶接固定されている。そ
して、ボス39に止めピン41を挿入して、この止めピ
ン41のストッパプレート43とボス39との間でロー
ラ13を挟み付けて抜けない様にしている。
【0018】なお、止めピン41は、図3(D)に示す
様に、ローラ13の支え軸となるストッパプレート43
よりの部位51と、その先の部位53,55とが偏心し
ている。従って、先端のネジ部55にナットを螺合して
固定した状態において、ローラ13の回転につられて止
めピン41が回ってしまうことがなく、ナットが緩むこ
とがない。
【0019】ローラ13としては、例えばボールベアリ
ングの様なベアリング構造を有するものを使用し、回転
がスムーズに行われるように留意されている。また、ロ
ーラ13は、トングレール11の脚部11aの下面より
も下方にはみ出す様な直径のものを使用する。
【0020】本実施例によれば、トングレール11を基
本レール21に接触させた状態では、図1(A)に示す
様に、トングレール11の下面が床板19に接地し、ロ
ーラ13はローラレール15から浮き上がった状態とな
るように設計されている。従って、列車の荷重は床板1
9にてしっかりと支持される。
【0021】一方、トングレール11を基本レール21
から離間させる方向へ動作させると、ローラ13がロー
ラレール15の傾斜部23に接地してトングレール11
を押上ながら軌道中心に向かって走行する。この結果、
トングレール11は床板19から浮き上がり、大きな摩
擦力を受けなくなる。よってポイント転換動作がスムー
ズとなる。なお、床板19とトングレール11とが接触
しているときの動摩擦係数に対して、ローラ13とロー
ラレール15とが接触しているときの動摩擦係数は十分
に小さいものとなるから、ポイント転換力を大幅に低減
することができる。
【0022】また、ローラ13は枕木17の上に位置す
るから、ここに潤滑油を注油してもバラスト上には落下
せず、バラストを汚さないので、古くなったバラストの
建設資材としての再利用を妨げることもない。さらに、
実施例の転てつ減摩装置10は、バラスト中に埋設され
たりしないので、マルタイ作業の邪魔にならない。
【0023】なお、本実施例では、ローラレール15は
その水平部25も床板19より上に出ていないので、ポ
イント転換時の障害物となることもない。また、ブラケ
ットピース33でトングレール11の脚部11aを抱え
込む様にしたので、ローラ13の支持が強くなり、ロー
ラ13のガタつきをうまく防止できている。
【0024】以上、本発明の実施の形態をより具体的に
説明するために一実施例を示したが、本発明は、この実
施例以外の形態にて実施することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の転てつ減摩装置を示す斜視図であ
る。
【図2】 転てつ減摩装置のローラレールを示し、
(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図で
ある。
【図3】 転てつ減摩装置のローラを支持するための取
付金具等を示し、(A)は取付金具の平面図、(B)は
取付金具の正面図、(C)は取付金具の右側面図、
(D)は止めピンの平面図、(E)は止めピンの右側面
図である。
【図4】 従来例の説明図である。
【符号の説明】
10・・・転てつ減摩装置、11・・・トングレール、
11a・・・脚部、13・・・ローラ、15・・・ロー
ラレール、17・・・枕木、19・・・床板、21・・
・基本レール、23・・・傾斜部、25・・・水平部、
27・・・押さえ板、30・・・取付金具、31・・・
帯板、33・・・ブラケットピース、39・・・ボス、
41・・・止めピン。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道中心に向かって張り出す様にトング
    レールにローラを取り付けると共に、該ローラを下から
    支えるローラレールを枕木上に取り付け、 該ローラレールの上面に、トングレールを基本レールに
    接触させたときに床板上にトングレールを接地させ、ト
    ングレールを基本レールから離間させる方向に移動する
    際にトングレールを床板から浮かせる様に、傾斜を設け
    たことを特徴とする転てつ減摩装置。
  2. 【請求項2】 前記ローラレールの上面を、基本レール
    側から軌道中心に向かって高さが増大する傾斜部と、そ
    の先の水平部とで構成したことを特徴とする請求項1記
    載の転てつ減摩装置。
  3. 【請求項3】 前記ローラとしてローラ下面がトングレ
    ールの下面よりも下方にはみ出すような直径のものを使
    用し、前記ローラレールの水平部上面が前記床板の上面
    よりも低くなるようにしたことを特徴とする請求項2記
    載の転てつ減摩装置。
  4. 【請求項4】 前記ローラレールを床板を挟む様に2条
    設けると共に、各ローラレールに対応して前記ローラを
    取り付けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか記
    載の転てつ減摩装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109415876A (zh) * 2016-06-20 2019-03-01 奥钢联Bwg有限责任公司 用于调整尖轨的装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0254802U (ja) * 1988-10-11 1990-04-20

Patent Citations (1)

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JPH0254802U (ja) * 1988-10-11 1990-04-20

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