JPH0915656A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JPH0915656A
JPH0915656A JP7186577A JP18657795A JPH0915656A JP H0915656 A JPH0915656 A JP H0915656A JP 7186577 A JP7186577 A JP 7186577A JP 18657795 A JP18657795 A JP 18657795A JP H0915656 A JPH0915656 A JP H0915656A
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JP
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liquid crystal
phosphor layer
crystal display
substrate
electrode
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JP7186577A
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Toshiro Takei
寿郎 武井
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Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 明るいフルカラー画像を表示できる液晶表示
素子を提供することである。 【構成】 TFT基板11上のTFT21及び画素電極
22の上に絶縁体で構成された白色下地層23が形成さ
れ、さらにその上の各画素領域に蛍光体層24が形成さ
れる。TFT基板11と対向する対向基板12の間にツ
イスト状態で封止された液晶13は、二色性染料が添加
されている。対向基板12側から入射した光は、液晶1
3に印加された電界の強度に応じて、液晶13を通過し
蛍光体層24及び白色下地層23に到達して反射され、
再び液晶13を通過して出射する。従って、蛍光体層2
4の下に白色下地層23が形成されているので、蛍光体
層24で反射される光が強く、明るい画像を表示できる
液晶表示素子が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は表示画像の明るい液晶
表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】TN型の
アクティブマトリクス液晶表示素子では、外部からの入
射光が一方の偏光板により直線偏光とされて液晶層に入
射し、液晶層を通った光のうち、他方の偏光板の透過軸
と平行な成分のみが出射する。このため、偏光板での光
吸収による光量ロスが大きく、画面が暗いという問題を
もっている。
【0003】この問題は、特に、液晶表示素子の裏面側
に反射板を配置した反射型液晶表示素子において顕著で
ある。より詳細に説明すると、反射型液晶表示素子は、
自然光または室内照明光を利用して表示するものであ
り、利用できる光自体が弱い。また、液晶表示素子の表
面側から入射した光が反射板で反射されて表面側に出射
するまでに、一対の偏光板を2度づつ通る。このため、
光の損失が大きく、画面が極端に暗くなる。
【0004】裏面側にバックライトを配置して使用され
る透過型液晶表示素子では、裏面側から入射して表面側
に出射する光が一対の偏光板を1度ずつ通る。このた
め、反射型液晶表示素子に比べれば偏光板での光の損失
は小さい。しかし、画面の明るさはバックライトからの
照明光の明るさの1/2以下になる。
【0005】また、従来のカラー表示素子は、カラーフ
ィルタを用いて、透過光の所定波長域の光以外を吸収す
ることにより透過光を着色して、カラー画像を表示して
いる。しかし、カラーフィルタの光吸収量は大きく、特
に、反射型の液晶表示素子では、光が2回カラーフィル
タを通るため、表示がかなり暗くなる。このため、カラ
ーフィルタを用いた液晶表示素子は、特にその表示が暗
いという問題がある。
【0006】明るいカラー画像を表示する液晶表示素子
として、液晶の複屈折性を利用した複屈折制御方式の液
晶表示素子が知られている。複屈折制御方式の液晶表示
素子は、液晶に電界を印加することにより液晶分子の配
列を変形し、その際の液晶セルの複屈折の変化を利用し
てカラー表示を行う。しかし、複屈折制御方式の液晶表
示素子はフルカラー化が難しいという問題がある。
【0007】これらの問題を解決するため、蛍光体層を
用いて光を着色する液晶表示素子が提案されている。し
かし、従来は、蛍光体層による光の反射量が十分でない
ために、表示画像が暗いという問題がある。
【0008】この発明は上記実状に鑑みてなされたもの
で、明るいカラー画像を表示できる液晶表示素子を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点にかかる液晶表示素子は、各
画素領域に配置された蛍光体層と、前記蛍光体層の下に
配置された白色下地層と、各前記画素領域に配置された
第1の電極と、が積層されて形成された第1の基板と、
前記第1の基板に対向して配置され、前記第1の基板に
対向する面に前記第1の電極と対向する第2の電極が形
成された第2の基板と、前記第1と第2の基板間にツイ
スト配向状態で封止され、二色性染料が添加された液晶
と、を備えることを特徴とする。
【0010】上記目的を達成するため、この発明の第2
の観点にかかる液晶表示素子は、各画素領域に配置され
た蛍光体層と、前記蛍光体層の下に形成された透明な第
1の電極を備え、白色の物質で構成された第1の基板
と、前記第1の基板に対向して配置され、前記第1の基
板に対向する面の画素領域に第2の電極が形成された第
2の基板と、前記第1と第2の基板間に封止され、二色
性染料が添加された液晶と、を備えることを特徴とす
る。
【0011】
【作用】上記構成の液晶表示素子によれば、液晶表示素
子に第2の基板側から入射した光は、画素電極と対向電
極の間に電圧が印加され、液晶に電界が印加された状態
では、液晶を通過して蛍光体層及び白色下地層に達す
る。この入射光は、蛍光体層及び白色下地層で反射さ
れ、再び液晶を通過して対向基板側から出射する。即
ち、液晶表示素子の対向基板側から入射した光は効率よ
く白色下地層で反射されて同じ対向基板側から出射す
る。従って、液晶表示素子を通過する光の透過率が高く
なり、表示画像は明るくなる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を、TFT液晶表示
素子を例に図面を参照して説明する。図1は本実施例に
かかるTN液晶表示素子の断面構造を示し、図2はTF
T基板の平面構造を示し、図3は蛍光体層24と白色下
地層23の断面構造を示し、図4は対向基板の平面構造
を示す。
【0013】図1に示すように、この液晶表示素子はシ
ール材SCにより接合された一対の透明基板11、12
と、一対の透明基板11、12間に封止された液晶13
より構成される。液晶13は、カイラル剤が添加された
TN(ツイストネマティック)液晶から構成され、吸収
率異方性が正の黒色系の二色性染料を、例えば、0.5
〜10重量%程度含むいわゆるホワイト・テーラー型と
呼ばれるものである。
【0014】透明基板11、12はガラス、透明樹脂等
から構成される。下側の透明基板(以下、TFT基板)
11には、図1及び図2に示すように、スイッチング素
子としてのTFT(薄膜トランジスタ)21と透明電極
(画素電極)22がマトリクス状に配置されている。
【0015】各TFT21のソース電極は対応する画素
電極22に接続され、各行のTFT21のゲート電極は
対応するゲートラインGLに接続され、各列のTFT2
1のドレイン電極は対応するデータラインDLに接続さ
れている。画素電極22は、ITO(インジウムとスズ
の酸化物)等からなる透明導電膜から形成され、TFT
21を介して信号電圧(書き込み電圧)が印加される。
【0016】TFT21及び画素電極22の上には、こ
れらを覆った合成樹脂等の絶縁体で構成された白色下地
層23が形成されている。
【0017】白色下地層23の上には、光が当たると蛍
光を発する蛍光体層24(24R、24G、24B)が
各画素領域に設けられている。蛍光体層24は、異なる
色の蛍光を発する複数の蛍光体層、例えば、赤色の蛍光
を発する蛍光体層24Rと、緑の蛍光を発する蛍光体層
24Gと、青の蛍光を発する蛍光体層24Bとを含む。
蛍光体層24R、24G、24Bは、フルカラー表示が
可能となるように、白色下地層23の上に所定順序で配
置されている。
【0018】各蛍光体層24は、図3に示すように、透
明な樹脂基材241と樹脂基材241に点在状態で混入
された粒状の蛍光物質243とから構成される。樹脂基
材241は、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、アルキド
樹脂、芳香族スルホンアミド樹脂、ユリア樹脂、メラミ
ン樹脂、ベンゾクアミナン樹脂、及びそれらの共縮重合
体等からなる透明樹脂等から構成される。
【0019】蛍光物質243は、樹脂基材241と同一
の樹脂又は他の透明樹脂を蛍光染料で染めた蛍光材を微
細な粒状に粉砕したものである。蛍光物質243は、特
定の波長域(蛍光物質243が発する蛍光の波長域)以
外の光を吸収し、吸収した光のエネルギーにより前記特
定の波長域の光を発する波長変換機能を有する。従っ
て、蛍光体層24から出射する光は、蛍光物質243が
発する蛍光の色に着色された光となる。
【0020】蛍光体層24の上には、蛍光体層24の全
体を覆ってポリイミド等からなる配向膜25が形成され
ている。
【0021】一方、上側の透明基板(以下、対向基板)
12上には図1及び図4に示すように、画素電極22と
対向した領域の全面に一枚の透明電極(対向電極)31
が形成されている。対向電極31は、厚さ0.08±
0.02μm程度のITOから形成される。また、対向
電極31は電極端子37に接続され、所定の基準電圧
(コモン電圧)が印加される。
【0022】対向電極31の上には、ポリイミド等から
なる配向膜36が形成されている。図1で上側の配向膜
36には、図5の実線で示す方向(0°の方向)にラビ
ング等の配向処理が施され、下側の配向膜25には、図
5の破線で示す方向(90°の方向)に配向処理が施さ
れている。
【0023】液晶13を構成する液晶分子MAは、配向
膜36、25の配向処理に従って対向基板12側からT
FT基板側に向かって、図5に示す時計回り方向に90
゜(0゜〜−90゜)ツイストして配向している。ま
た、二色性染料も同様に、対向基板12側からTFT基
板11側に向かって90゜ツイストして配向している。
【0024】次に、このような構成の液晶表示素子の画
像表示動作を図6(A)、(B)を参照して説明する。
図6(A)は、液晶13に電界(電圧)が印加されてい
ない状態の液晶分子MA及び二色性染料分子MBの配向
状態を模式的に示す。電界無印加状態では、液晶分子M
A及び二色性染料分子MBは、対向基板12側からTF
T基板11側に向かって90゜ツイストして配向してい
る。
【0025】液晶表示素子の表面側(対向基板12側)
から入射した偏光されていない光、即ちすべての方向に
偏光成分を持った光は、その偏光成分のいずれもが90
゜ツイストして配向された二色性染料分子MBのいずれ
かの長軸方向と一致し、その二色性染料分子MBにより
吸収される。例えば、対向基板12側から入射した一点
鎖線で示される偏光成分の光は、対向基板12側の二色
性染料分子MBにより吸収される。また、偏光方向が一
点鎖線の方向に対して90゜偏光した二点鎖線で示され
る偏光成分の光は、TFT基板11側の二色性染料分子
MBにより吸収される。一点鎖線で示される方向と二点
鎖線で示される方向の中間の方向に偏光成分を持った光
は、液晶層の中間に配列された二色性染料分子MBによ
り吸収される。
【0026】従って、対向基板12側から入射した光
は、液晶13中の二色性染料分子MBにより吸収され
る。このため、無電界状態では、液晶13を通ってTF
T基板11上の蛍光体層24及びその下の白色下地層2
3に達する光量は極僅かである。従って、蛍光体層24
が発する蛍光の量及び白色下地層23からの反射光の量
も少ない。
【0027】白色下地層23で反射された光は、液晶1
3を通る過程で二色性染料分子MBにより再び吸収され
る。従って、液晶表示素子の表面側に出射する光はほと
んど無く、表示がほぼ黒の暗状態になる。
【0028】これに対し、画素電極22と対向電極31
との間に十分大きな電界(電圧)を印加すると、図6
(B)に模式的に示すように、液晶分子MAは電界に沿
って対向基板12及びTFT基板11に対してほぼ垂直
になるように一様に配向する。二色性染料分子MBは液
晶分子MAの配向に伴って、同様にほぼ垂直配向する。
従って、液晶13を通過する光は、二色性染料分子MB
による吸収を受けることはほとんど無い。
【0029】このため、十分大きな電界が印加された状
態では、対向基板12側から入射した光の多くは液晶1
3を通過して蛍光体層24及び白色下地層23に到達す
る。蛍光体層24の表面側から入射した光は図3に実線
の矢印で示すように蛍光体層24を通って光を効率よく
反射させる性質を有する白色下地層23で反射され、こ
の反射光が再び蛍光体層24を通って出射する。蛍光体
層24を通る光の一部は蛍光物質243に当たる。蛍光
物質243は、当たった光のうち、特定の波長域の光、
つまり蛍光物質243が発する蛍光と同じ波長域の光を
透過または反射させ、他の波長域の光(紫外線等を含
む)を吸収し、吸収した光のエネルギーにより前記特定
の波長域の光(蛍光)を発する。
【0030】蛍光物質243が発する蛍光は、図3に破
線矢印で示したように、蛍光物質243の周囲に放出さ
れる。蛍光体層24の表面に向かう蛍光は蛍光体層24
からの反射光となり、白色下地層23に向かう蛍光は白
色下地層23で反射されて蛍光体層24の表面側に出射
する。蛍光体層24を透過した光も白色下地層23によ
り反射される。
【0031】従って、蛍光体層24からその表面側に出
射する光は、蛍光体層24を蛍光物質243を当たらず
に透過した光と、蛍光物質243が発した蛍光と、蛍光
物質243を透過した光又は蛍光物質243で反射され
た光(蛍光物質243が発する蛍光と同じ波長域の光)
である。蛍光物質243に当たらずに蛍光体層24を透
過した光は白色光である。従って、蛍光体層24から出
射する光の総合的な色は、蛍光物質243が発する蛍光
の色となる。出射光の色の濃度は、蛍光体層24中の蛍
光物質243の割合により定まり、蛍光物質243の量
が多いほど色度が高くなる。
【0032】このように、画素電極22と対向電極31
との間に十分大きな電界(電圧)を印加すると、液晶表
示素子の表示は明状態となる。
【0033】一方、中間電圧が印加された場合には、液
晶分子MAは印加された電圧に応じたチルト角で配向
し、印加電圧が高くなるに従ってそのチルト角は大きく
なる。二色性染料の分子MBは液晶分子MAの配向に従
って配向する。このため、液晶13の層を通過する光の
量は前述の電界無印加時の通過量と十分高い電圧を印加
した時の通過量との間で連続的に変化する。従って、印
加電圧を制御することにより、中間調を表示することが
できる。
【0034】通常知られているように、TFT液晶表示
素子では、各行の選択期間に、ゲートラインGLにパル
ス電圧を印加して各行のTFT21をオンし、そのタイ
ミングでドレインラインDLに表示階調に対応する階調
電圧を印加する。これにより、次の選択期間まで、画素
電極22と対向電極31間に階調電圧に対応する電圧が
保持される。従って、この実施例の液晶表示素子は、各
選択期間にドレインラインDLに印加する電圧を制御す
ることにより、液晶分子MA及び二色性染料分子MBの
配向状態を制御して、光の透過・吸収を制御して任意の
画像を表示することができる。
【0035】また、赤の蛍光体層24Rと緑の蛍光体層
24Gと青の蛍光体層24Bを順番に白色下地層23上
に配置することにより、赤と緑と青の蛍光により各画素
を照らすことが可能となり、フルカラーの画像の表示が
可能となる。
【0036】この実施例のホワイト・テーラー型の液晶
表示素子は、液晶表示素子に入射した光を電界印加時に
液晶13を通過させ、蛍光体層24とその下に構成され
る白色下地層23とで反射させ、再び液晶13を通過さ
せて液晶表示素子から出射させている。従って、この実
施例の液晶表示素子では、液晶表示素子の電界印加状態
において蛍光体層24だけで光を反射させるホワイト・
テーラー型の液晶表示素子よりも、蛍光体層24及び白
色下地層23で多くの光を反射させることができる。即
ち、液晶表示素子に入射した光を効率よく出射させるこ
とができ、明るい表示画像を得ることができる。
【0037】蛍光体層24及び白色下地層23で反射さ
れる光の光量は、蛍光体層24の下に構成される下地層
の有無及び下地層の材質の違いにより異なってくる。表
1に、緑の蛍光体層24Gの下に異なった材質の下地層
を構成した場合の、蛍光体層24G及び下地層で反射さ
れる光の反射輝度を示す。
【0038】
【表1】
【0039】表1の〜は、緑の蛍光体層24Gの下
に第1下地層、第2下地層をそれぞれ構成し、第2下地
層を黒色板とし、第1下地層を次に示す異なった材質で
構成した場合の特性をそれぞれ示す。 :なし(第1下地層を構成しない) :Ag :コピー紙 :白色プラスチックシート
【0040】の第1下地層を構成しない場合との第
1下地層に白色プラスチックシートを構成した場合とで
光の反射輝度を比較すると、例えば、照度が30(L
X)の場合、反射輝度はが53.72(cd/m2)であるの
に対してが57.85(cd/m2)で約8%アップしてい
る。また、〜の各構成の下地のを用いた場合の反射
輝度を比較してみても、各照度において第1下地層に白
色プラスチックシートを構成したがほぼ一番大きい。
【0041】このように、蛍光体層24及び下地層で反
射される光の光量は、蛍光体層24の下地に白色の下地
層を構成した場合が一番多い。従って、蛍光体層24の
下地には、白色の下地層を構成するのが一番望ましい。
【0042】この実施例では、画素電極22の上に絶縁
体で構成された白色下地層23を設け、さらにその上に
蛍光体層24を設けるように構成した。従って、画素電
極22と対向電極31との間の距離が白色下地層23を
設けない場合と比較して長くなり、駆動電圧が高くなる
欠点がある。この欠点を解決するため、図7に示すよう
に、白色下地層23を画素電極22及びTFT21の下
に構成してもよい。また、図8に示すように、白色下地
層23をTFT基板11の外側に構成するか、もしく
は、TFT基板11の外側に白色の板又は白色フィルム
等を利用した反射板を構成してもよい。
【0043】また、白色下地層23を導電性の物質で構
成してもよい。図1に示すように、白色下地層23をT
FT21及び画素電極22上の全面に形成すると、各画
素に配置されたTFT21及び画素電極22はそれぞれ
短絡してしまう。従って、白色下地層23は、図9
(A)に示すように画素電極22の下部、又は図9
(B)に示すように画素電極22の上部の各画素領域毎
にそれぞれ形成される。
【0044】図10に示すように、TFT基板11を白
色のプラスチック等で構成してもよい。この場合、TF
T基板11の上には、低温プラズマCVD等の方法で形
成されるTFT21及び透明導電膜で形成されTFT2
1に接続された画素電極22とが構成される。
【0045】図10に示す構成の液晶表示素子において
も、電界印加時に液晶13を通過した光は、白色のTF
T基板11で十分に反射されて、再び液晶13を通過し
対向基板12側から出射する。即ち、対向基板12側か
ら入射した光を効率よく同じ対向基板12側に出射させ
ることができ、表示画像の明るい液晶表示素子を実現す
ることができる。
【0046】また、図10に示す構成の液晶表示素子に
おいては、白色下地層23を省略することができるた
め、液晶表示素子の構造及び製造工程を簡略化すること
ができる。また、TFT基板11を白色のプラスチック
で構成したことにより、ガラスで構成された基板に比べ
て、衝撃等による割れにも強くなる。
【0047】以上説明したように、この実施例によれ
ば、ホワイト・テーラー型の液晶表示素子において蛍光
体層24の下に白色下地層23を構成するか、又は下側
のTFT基板11を白色のプラスチック等で構成するこ
とにより、電界印加時に対向基板12側から入射した光
を効率よく同じ対向基板12側から出射させることがで
きる。従って、蛍光体層24を反射板として利用するホ
ワイト・テーラー型の液晶表示素子よりも表示画像の明
るいの液晶表示素子を実現することができる。
【0048】この発明は上記実施例に限定されず、種々
の変形及び応用が可能である。例えば、上記実施例にお
いては、蛍光体層24をTFT基板11側に配置した
が、対向基板12側に配置してもよい。この場合、例え
ば、対向電極31の上に白色下地膜を形成し、この上の
各画素領域に蛍光体層を配置する。また、対向電極31
を透明電極で形成し、透明電極の下に白色下地膜を形成
してもよい。その他、構成の変更は任意に可能である。
【0049】上記実施例においては、TFT液晶表示素
子を例にこの発明を説明したが、この発明は、MIMを
アクティブ素子とする液晶表示素子にも適用可能であ
る。また、アクティブ素子を使用しないパッシブマトリ
クス方式の液晶表示素子にも適用可能である。
【0050】この発明は、ホワイト・テーラー型のTN
(ツイストネマティック)液晶表示素子に限らず、その
他のホワイト・テーラー型液晶表示素子などにも同様に
適用可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ホワイト・テーラー型の液晶表示素子において、蛍
光体層及び白色下地層を反射板として構成することによ
り、表示画像の明るい液晶表示素子を実現することがで
きる。また、基板を白色プラスチックで構成することに
より、簡単な構造の明るい表示画像の液晶表示素子を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかるホワイト・テーラー
型TN液晶表示素子の構成を示す断面図である。
【図2】TFT基板の構成を示す平面図である。
【図3】蛍光体層の機能を説明する図である。
【図4】対向基板の電極の構成を示す平面図である。
【図5】配向処理の方向と液晶表示素子の上下左右方向
の定義を示す図である。
【図6】液晶の構成と液晶を通過する光の動作を説明す
る図である。
【図7】この発明の実施例における液晶表示素子の変形
例を示す断面図である。
【図8】この発明の実施例における液晶表示素子の他の
変形例を示す断面図である。
【図9】この発明の実施例における液晶表示素子の他の
変形例を示す断面図である。
【図10】この発明の実施例における液晶表示素子の他
の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
11・・・TFT基板、12・・・対向基板、13・・・液晶、
21・・・TFT、22・・・画素電極、23・・・白色下地
層、24(24R・24G・24B)・・・蛍光体層、2
41・・・樹脂基材、243・・・蛍光物質、25・・・配向
膜、31・・・対向電極、36・・・配向膜、37・・・電極端
子、SC・・・シール材、GL・・・ゲートライン、DL・・・
データライン、MA・・・液晶分子、MB・・・二色性染料分

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各画素領域に配置された蛍光体層と、前記
    蛍光体層の下に配置された白色下地層と、各前記画素領
    域に配置された第1の電極と、が積層されて形成された
    第1の基板と、 前記第1の基板に対向して配置され、前記第1の基板に
    対向する面に前記第1の電極と対向する第2の電極が形
    成された第2の基板と、 前記第1と第2の基板間にツイスト配向状態で封止さ
    れ、二色性染料が添加された液晶と、 を備えることを特徴とする液晶表示素子。
  2. 【請求項2】前記白色下地層は前記第1の電極の上に形
    成され、前記蛍光体層は前記白色下地層の上に形成され
    ている、ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示素
    子。
  3. 【請求項3】前記第1の電極は前記白色下地層の上に形
    成された透明導電膜から構成され、前記蛍光体層は前記
    第1の電極の上に形成されている、ことを特徴とする請
    求項1に記載の液晶表示素子。
  4. 【請求項4】前記第1の電極は前記第1の基板の一面上
    に形成された透明導電膜から構成され、前記蛍光体層は
    前記第1の電極の上に形成され、前記白色下地層は前記
    第1の基板の他面に形成されていることを特徴とする請
    求項1に記載の液晶表示素子。
  5. 【請求項5】各画素領域に配置された蛍光体層と、前記
    蛍光体層の下に形成された透明な第1の電極を備え、白
    色の物質で構成された第1の基板と、 前記第1の基板に対向して配置され、前記第1の基板に
    対向する面の画素領域に第2の電極が形成された第2の
    基板と、 前記第1と第2の基板間に封止され、二色性染料が添加
    された液晶と、 を備えることを特徴とする液晶表示素子。
  6. 【請求項6】前記蛍光体層は、赤色、緑色、青色のうち
    少なくとも1色の蛍光を発する蛍光物質が添加された樹
    脂から構成されるていることを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれか一つに記載の液晶表示素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9454027B2 (en) * 2014-05-27 2016-09-27 Samsung Display Co., Ltd. Liquid crystal display and method of fabricating the same
JP2017146580A (ja) * 2016-02-17 2017-08-24 三星ディスプレイ株式會社Samsung Display Co.,Ltd. 表示装置

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