JPH09154841A - 針状超音波探触子 - Google Patents

針状超音波探触子

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JPH09154841A
JPH09154841A JP31656295A JP31656295A JPH09154841A JP H09154841 A JPH09154841 A JP H09154841A JP 31656295 A JP31656295 A JP 31656295A JP 31656295 A JP31656295 A JP 31656295A JP H09154841 A JPH09154841 A JP H09154841A
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JP
Japan
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needle
ultrasonic probe
transducer
inner needle
converter
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JP31656295A
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English (en)
Inventor
Koichi Yokozawa
宏一 横澤
Ryuichi Shinomura
隆一 篠村
Shizuo Ishikawa
静夫 石川
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波の超音波プローブである針状超音波探
触子において、超音波の送受波利得を大きくする。針内
部の信号線の容量を低減する。 【解決手段】 中空の外針に先端が穿刺針状をなす内針
を回転・摺動自在に嵌め込み、その内針の側面に送受波
回路に接続される変換器を少なくとも1個設け、超音波
の送受波時には前記外針の先端から、前記内針の変換器
を設けた部分を露出させ、前記変換器を回転及び摺動さ
せて走査する針状超音波探触子であって、前記受波回路
と前記変換器の間に共振用コイルを設ける。また、内針
の一部を導電体とし、これを信号線として用いる。この
とき生体組織に電力が漏洩するのを防ぐため、内針先端
や外針はセラミクスなどの絶縁体とし、導電体部分が生
体組織に接触しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波診断装置用
の超音波探触子に関し、特に、被検体内深層部の組織性
状診断及び高分解能撮像用の超音波探触子に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】臓器に発生した病変を診断する方法とし
て生体検査(バイオプシ)が知られている。これは、超
音波撮像装置で体腔内の臓器を描出しながら、穿刺針を
病変部まで刺入し、針の内部に病変部の生体組織を導入
して採取し、これを鑑別して病名の診断を行うものであ
る。しかし、この方法では生体組織を体外に摘出した後
固定、染色して検査するため、ただちに診断することが
できず、また、組織が生体内の状態から変化する。
【0003】そのため穿刺針に超音波変換器を取り付け
て直接病変部に刺入し、病変部の組織性状を測定した
り、周囲の生体組織を画像化する針状超音波探触子が提
案された。これまでに提案されているこのような針状超
音波探触子としては、例えば、特公平4−78299号
公報に記載されるように、針に凹部を設けてその壁面に
変換器を設けたもの、特公平5−125号公報に記載さ
れるように、穿刺針の内針と変換器を交換可能としたも
のがある。これらの探触子は超音波を用いて、周囲の生
体組織の音速や反射率などの音響特性を測定するもので
ある。
【0004】これらの音響特性により、周囲の組織を画
像化することを目的とした探触子の例としては、例え
ば、特公平5−9097号公報及び特願平6−2983
26号明細書に記載されるように、外針の一部に開口部
を設けて内針側面に実装した変換器を露出させ、これを
走査するようにしたものがある。
【0005】前記特願平6−298326号明細書に記
載される針状超音波探触子の外観構成を図14に示す。
この針状超音波探触子は、図14に示すように、外針3
5内に回転・摺動可能に内針40が設けられ、この先端
近くに変換器10が設けられている。被検体内に刺入す
るときは、内針40は先端を残して外針35内に収納さ
れており、変換器10は露出していない。必要な部位に
達したところで内針40を外針35の先端から出して
(あるいは逆に外針を後退させて)変換器10を測定対象
である生体組織に対して露出、接触させる。その後、外
針35は固定して保持具として用い、内針40を駆動部
70によって回転、並進しつつ超音波を送受波し、測定
対象を撮像する。針の内針、外針ともステンレスなどの
金属を用いるのが一般的である。なお、図14では撮像
に必要な信号処理系は省略している。また、変換器10
と生体組織間に生理的食塩水などの音響伝搬液を供給す
るための管などの付属品は図示していない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記先行
技術による針状超音波探触子を検討した結果、以下の問
題点を見い出した。
【0007】前記先行技術による針状超音波探触子にお
いて、超音波を用いて細胞レベルの高い分解能で組織性
状の診断をしようとする場合、超音波の周波数は100
MHzから400MHz必要である。超音波を収束させるレン
ズのF値を1とすれば、方位分解能は100MHzで15
μm、400MHzで4μm程度になる。一方、周波数が高
くなると生体内の超音波の吸収が大きくなり、その減衰
は100MHzで約20dB/mm、400MHzでは約90dB/mm
にもなるという問題があった。
【0008】本発明の目的は、高周波の超音波プローブ
の針状超音波探触子において、超音波の送受波利得を大
きくすることが可能な技術を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、高周波の超音波プロ
ーブの針状超音波探触子において、針内部の信号線の容
量を低減することが可能な技術を提供することにある。
【0010】本発明の前記ならびにその他の目的及び新
規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明ら
かになるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以
下のとおりである。
【0012】(1)中空の外針に先端が穿刺針状をなす
内針を回転・摺動自在に嵌め込み、その内針の側面に送
受波回路に接続される変換器を少なくとも1個設け、超
音波の送受波時には前記外針の先端から、前記内針の変
換器を設けた部分を露出させ、前記変換器を回転及び摺
動させて走査する針状超音波探触子であって、前記送受
波回路と前記変換器の間に共振用コイルを設けてなる。
【0013】(2)前記(1)の針状超音波探触子にお
いて、前記内針の先端部を絶縁体、針の先端部以外の少
なくとも一部を導電体で構成し、前記内針の先端絶縁体
の部分に前記変換器を設け、該変換器の一つの電極と前
記内針の導電体の部分とを電気的に接続してなる。
【0014】(3)前記(2)の針状超音波探触子にお
いて、内針の少なくとも一部が絶縁体と導電体とを交互
に積層した多層筒構造となっている。
【0015】(4)前記1(1)乃至(3)のうちいず
れか1つの針状超音波探触子において、前記内針の導電
体部分が2つの部分に電気的に分割され、それぞれ変換
器の別々の電極に電気的に接続されてなる。
【0016】(5)前記(1)乃至(4)のうちいずれ
か1つの針状超音波探触子において、外針の少なくとも
被検体内に刺入する部分の全てと内針の少なくとも生体
組織に露出接触させる部分は、変換器と電気的に接続さ
れていない導電体又は絶縁体で構成されてなる。
【0017】(6)前記(1)乃至(5)のいずれか1
つの針状超音波探触子において、前記変換器の電極に電
気的に接続されている内針及び信号線と共振用コイルと
で電気回路を構成し、前記共振用コイルのインダクタン
ス値を前記電気回路が共振特性を有するように設定し、
電圧通過特性の6デシベル低下で定義する前記電気回路
の帯域が、前記変換器の送受波する超音波の中心周波数
を含むものである。
【0018】(7)前記(6)の針状超音波探触子にお
いて、前記共振用コイルが針状超音波探触子の内針の外
部に設置されている。
【0019】(8)前記(6)に記載の針状超音波探触
子において、前記共振用コイルが針状超音波探触子の内
針に接して設置されている。
【0020】前述の手段によれば、変換器を簡単な電気
的容量と考え、変換器と送受波回路との間に共振用コイ
ルを設け、変換器の近傍にその共振用コイルを置き、変
換器と直列につなぐことにより、変換器が送受波する超
音波の中心周波数に合わせた共振回路を構成するので、
高周波の超音波プローブである針状超音波探触子におい
て、超音波の送受波利得を大きくすることができる。
【0021】また、中空の外針に先端が穿刺針状をなす
内針を回転摺動自在に嵌め込み、外針の少なくとも被検
体内に刺入する部分の全てと内針の少なくとも生体組織
に露出接触させる部分は、変換器と電気的に接続されて
いない導電体又は絶縁体をもって構成し、前記内針の先
端絶縁部分に前記変換器を設け、該変換器の一つの電極
と前記内針針体部の導電体部分とを電気的に接続するの
で、前記内針の内部の信号線の線間容量を低減すること
ができ、探触子の送受波利得を向上させることができ
る。
【0022】また、前記内針の導電体の部分を多層筒構
造にし、前記変換器の少なくとも一つの電極と前記内針
の多層筒構造の導電体の部分とを電気的に接続するの
で、内針の内部を通す信号線が減少し(短くなる)、針
状超音波探触子の内部に他の付属品の設置を容易にする
ことができる。
【0023】また、内針の少なくとも一部が絶縁体と導
電体とを交互に積層した多層筒構造にしたので、機械的
強度が要求される部分を金属で構成することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明についてその実施の
形態(実施例)とともに詳細に説明する。
【0025】なお、本発明の実施の形態(実施例)を説
明するための全図において、同一機能を有するものは同
一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0026】(実施形態1)図1は本発明の実施形態1
(実施例1)の針状超音波探触子の外観構成を示す図で
あり、図2は図1のA−A’矢印方向に切った断面図で
ある。
【0027】図1及び図2において、10は電気信号を
超音波に変換して超音波を放射し、超音波を受波して電
気信号に変換する変換器、11,12は変換器の電極、
13,14は導電性の内針の外側に設けられた外部電
極、35は中空の導電性の外針、40は一部中空の導電
性の内針であり、その先端部は穿刺針状になっている。
50は変換器10に電気信号を伝送する信号線、70は
内針40を外針35の内側に沿って回転摺動させる駆動
装置、80は共振用コイル、90は超音波信号を送受信
する送受波回路である。
【0028】本実施形態1(実施例1)の針状超音波探
触子は、図1及び図2に示すように、中空の導電性の外
針35に先端が穿刺針状の導電体からなる一部中空の導
電性の内針40を回転・摺動自在に嵌め込み、その内針
40の側面に少なくとも1個の変換器10を絶縁体を介
して設け、超音波の送受波時には前記外針35の先端か
ら、前記内針40の先端の少なくとも変換器10を設け
た部分を露出させ、前記変換器10を駆動装置70によ
り回転及び摺動させて走査するように構成されている。
【0029】変換器10の電極11,12は、前記内針
40の外側に当該内針40と絶縁されて設けられた外部
電極13及び14に信号線50によって電気的に接続さ
れている。前記外部電極14と送受波回路90との間に
は共振用コイル80が設けられている。
【0030】前記変換器10を電気的容量と考え、この
変換器10と共振用コイル80とを直列につないで変換
器の送受波する超音波の中心周波数に合わせた共振回路
を構成するようになっている。前記導電性内針40の直
径は2mm以下であり、通常1mm程度である。
【0031】前記共振回路の共振特性は、送波側(変換
器への電源電圧印加)と受波側(変換器からの信号電圧受
信)双方に影響があるが、ここでは簡単のため受波側の
みを考える。
【0032】図3は前記構成された共振回路の等価回路
の構成を示す回路図である。図3において、変換器10
を単純な容量Cdと考え、導電性内針40の内部の信号
線50の容量をCn、共振用コイル80のインダクタンス
をL、受波回路(送受波回路90)の入力インピーダン
スをRとする。実際には共振用コイル80と受波回路9
0との間の信号線にも容量やインダクタンスがあるが、
本発明に直接関係がないのでここでは無視する。
【0033】変換器10の発生する信号電圧は、容量C
dの両端電圧Viである。これが受波回路の入力インピー
ダンスRの両端電圧Voに伝達される伝達比Vo/Viを計
算した結果を図4に示す。ここで、中心周波数foは1
40MHzとし、Vdは圧電振動子をZnOで実現する場合
の計算値である1.82pFを用いた。Cnの値は図4中に
示すいくつかの値を用いて計算し、共振用コイル80の
インダクタンスLは共振条件(2πfo)2=1/L(Cd
+Cn)を満たすように設定した。図4の縦軸は相対的
な関係のみを示している。Cnが大きい場合、これに応
じてLを下げる必要があり、図4のように伝達比Vo/V
iのQ値が低下するのがわかる。
【0034】このことは変換器10が同じ信号電圧Vi
を発生しても、信号線容量Cnが小さいほど受波器が検
出する電圧Voは大きくなることを意味している。現実
の変換器10は容量だけでは近似できないためこれほど
単純ではないが、導電性内針40の内部の信号線50の
容量は低いほうがよいことが定性的に説明できる。
【0035】以上の説明からわかるように、本実施形態
1によれば、外部電極14と送受波回路90との間に共
振用コイル80を設け、変換器10と直列につなぐこと
により、変換器の送受波する超音波の中心周波数に合わ
せた共振回路を構成するので、高周波の超音波プローブ
である針状超音波探触子において、超音波の送受波利得
を大きくすることができる。
【0036】(実施形態2)図5は本発明の実施形態2
(実施例2)の針状超音波探触子の要部の構成を示す断
面図であり、20は内針40の絶縁性の先端部分、30
は中空の絶縁性の外針、51,52は信号線である。
【0037】本実施形態2の針状超音波探触子は、図5
に示すように、絶縁性の外針30と内針40の導電体部
分との2層筒構造となっいる。そして前記内針40は、
中空の導電体部分と、その先端部分が穿刺針状をなす一
部中空の絶縁性の先端部分20からなっている。この絶
縁性の先端部分20の中空部分に1個の変換器10が設
けられている。この変換器10の一つの電極11と前記
内針40の導電体部分とが信号線51によって電気的に
接続されている。そして、内針40の外部面に外部電極
13が設けられている。変換器10のもう一つの電極1
2と外部電極14とが信号線52によって電気的に接続
されている。
【0038】前記先端部分20は、例えば、セラミクス
等の絶縁体で製作され、他の部分(内針40の中空の導
電体部分)は、例えば、ステンレス等の導電体で製作さ
れる。中空の絶縁性の外針30は、セラミクス等の絶縁
体で製作されている。
【0039】前記内針40の中空の導電体部分の直径は
約1mm、変換器の中心周波数は150MHz程度である。
変換器10はレンズ加工した基板に圧電振動子を成膜し
たもので、基板は例えばサファイア、圧電振動子は例え
ば酸化亜鉛(ZnO)で製作される。レンズの直径は30
0μmである。変換器10の圧電振動子の電極11,1
2にはそれぞれ信号線51、52が接続される。
【0040】信号線52は針の中央部を通ってそのまま
反対側の外部電極14に接続され、さらに外部電極14
に接続された共振用コイル80に接続される。もう一方
の信号線51は、内針40の導電体部分に接続され、こ
れを介して外部電極13に接続される。内針40の導電
体部分と信号線52は同軸線の形状をなし、電磁波など
の環境雑音が入りにくい構成になっている。
【0041】図2に示す実施形態1の構成における撚り
線50に比べて信号線間隔は広く、線間容量は低減され
る。ステンレス等からなる内針40の導電体部分は、常
にセラミクス等からなる絶縁性の外針30に覆われてお
り、周辺の生体組織(図示していない)には決して露出し
ないようになっている。そこで、前記ステンレス等から
なる内針40の導電体部分を信号線51の一部として用
いても電源電力などが生体組織に漏洩することはない。
【0042】このように構成することにより、絶縁性の
外針30の全てと内針40の少なくとも生体組織に露出
接触させる部分は、変換器10と電気的に接続されてい
ない絶縁体をもって構成し、前記内針40の絶縁性の先
端部分20に前記変換器10を設け、該変換器10の圧
電振動子の一つの電極11と前記内針40の導電体部分
とを電気的に接続するので、針状超音波探触子の内部に
配置される信号線51と52の線間容量を低減すること
ができ、針状超音波探触子の送受波利得を向上させるこ
とができる。
【0043】(実施形態3)図6は本発明の実施形態3
(実施例3)の針状超音波探触子の要部の構成を示す断
面図であり、図7は図6の外観図である。41及び42
は前記実施形態2のステンレス等からなる内針40の導
電体部分を電気的に2分割された部分である。両者の隙
間はセラミクス等の絶縁体で構成されている。前記2分
割された部分41及び42が各々信号線51,52に接
続され、信号線の役割をはたしている。
【0044】なお、内針40の導電体部分の分割部分4
1,42は、この本実施形態3のように半筒型であって
もよく、また、図8及び図9に示すように、幅の狭いリ
ボン状であってもよい。
【0045】本実施形態3によれば、前記図5に示す実
施形態2に比べ、さらに、信号線間隔が広く、線間容量
を小さくすることができる。
【0046】信号線51、52は、内針の導電体部分4
1、42に接続され、これを介して外部電極13、14
に接続されるので、内針を通す信号線51,52の長さ
が減少し(短くなる)、針状超音波探触子の針内部に他
の付属品の設置を容易にすることができる。
【0047】(実施形態4)図10は本発明の実施形態
4(実施例4)の針状超音波探触子の要部の構成を示す
断面図である。
【0048】本実施形態4(実施例4)の針状超音波探
触子は、図10に示すように、前記実施形態1の中空の
内針40の外側がセラミクス等の絶縁体、内側が金属な
どの導電体という2層筒構造になっている。本実施形態
4(実施例4)の針状超音波探触子では、内針40の導
電体部分(内側)は内針40の表面に露出しないため、
外針35が絶縁体である必然性はなく、絶縁体、導電体
どちらでもよい。内針40の外層をなすセラミクス等の
絶縁体部分に十分な強度があれば、内層の導電体部分は
薄膜であってよく、成膜の容易な銅や金を用いるのがよ
い。
【0049】前記図10示す実施形態4は前記図5に示
す実施形態2と類似の例であり、信号線51と接続され
た内針40の導電体部分と内針40の中心部を通る信号
線52とが同軸ケーブルの形状をなす。
【0050】図11及び図12に示す実施形態4は前記
図8及び図9に示す実施形態3と類似の例であり、導電
体層が2本のリボン状をなし、各々信号線51、52に
接続されている。
【0051】(実施形態5)図13は本発明の実施形態
5(実施例5)の針状超音波探触子の要部の構成を示す
断面図である。
【0052】本実施形態5(実施例5)の針状超音波探
触子は、前記実施形態4(実施例4)の内針40をさら
に多層にした実施形態である。すなわち、図13に示す
ように、ステンレス等の導電体の内針40内に絶縁体層
25を介して導電体層45を成膜しており、この導電体
層45を信号線51の一部に用いて、内針40の中心を
通る信号線52との間で同軸線の形状をなす。導電体層
45は実施形態3と同様に2分割し、各々信号線51,
52の一部としてもよいのはもちろんである。
【0053】特に、図6、図8、図11のような構成に
すれば、内針40の内部に信号線52を通す必要がなく
なり、例えば、生理食塩水を変換器10の近傍に供給す
るための管など、他の付属品を針状超音波探触子の内部
に設置することが容易にできる。
【0054】図5示す実施形態2の例を用いて線間容量
を図1に示す実施形態1と比較する。実施形態1の信号
線は並行導線で近似し、信号線は断面が円形で直径10
0μm、2線の中心間距離は200μmであるとする。こ
のとき線間容量は約75pF/m(針の長さを15cmとすれ
ば約12pF)である。これに対して本発明による図5の
実施形態2の構成では、約18pF/m(針状超音波探触子
の長さを15cmとすれば約2.7pF)となり、1/4程度
まで線間容量を低減することができる。
【0055】以上、本発明を実施形態(実施例)に基づ
き具体的に説明したが、本発明は、前記実施形態(実施
例)に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲において種々変更し得ることはいうまでもない。
【0056】
【発明の効果】本願において開示された発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以
下のとおりである。
【0057】(1)変換器と送受波回路との間に共振用
コイルを設け、この変換器と直列につないで一つの超音
波の中心周波数に合わせた共振回路を構成するので、高
周波の超音波プローブの針状超音波探触子において、超
音波の送受波利得を大きくすることができる。
【0058】(2)内針の先端絶縁部分に前記変換器を
設け、該変換器の一つの電極と前記内針の導電体の部分
とを電気的に接続するので、前記内針の内部の信号線の
線間容量を低減することができ、探触子の送受波利得を
向上させることができる。
【0059】(3)内針の導電体の部分を多層筒構造に
し、前記変換器の少なくとも一つの電極と前記内針の多
層筒構造の導電体の部分とを電気的に接続するので、内
針の内部を通す信号線が減少し(短くなる)、針状超音
波探触子の内部に他の付属品の設置を容易にすることが
できる。
【0060】(4)内針の少なくとも一部が絶縁体と導
電体とを交互に積層した多層筒構造にしたので、機械的
強度が要求される部分を金属で構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1(実施例1)の針状超音波
探触子の外観構成を示す図である。
【図2】図1のA−A’矢印方向に切った断面図であ
る。
【図3】本実施形態1の共振回路の等価回路の構成を示
す回路図である。
【図4】図3において、受波回路の入力インピーダンス
Rの両端電圧Voに伝達される伝達比Vo/Viを計算した
結果が示す特性図である。
【図5】本発明の実施形態2(実施例2)の針状超音波
探触子の要部の構成を示す断面図である。
【図6】本発明の実施形態3(実施例3)の針状超音波
探触子の要部の構成を示す断面図である。
【図7】図6に示す本実施形態3(実施例3)の針状超
音波探触子の外観図である。
【図8】本実施形態3(実施例3)の針状超音波探触子
の変形例の構成を示す断面図である。
【図9】図8に示す本実施形態3(実施例3)の針状超
音波探触子の変形例の構成を示す外観図である。
【図10】本発明の実施形態4(実施例4)の針状超音
波探触子の要部の構成を示す断面図である。
【図11】本実施形態4(実施例4)の針状超音波探触
子の変形例の構成を示す断面図である。
【図12】図11に示す本実施形態4(実施例4)の針
状超音波探触子の変形例の構成を示す外観図である。
【図13】本発明の実施形態5(実施例5)の針状超音
波探触子の要部の構成を示す断面図である。
【図14】従来の針状超音波探触子の問題点を説明する
ための外観図である。
【符号の説明】
10…変換器、11,12…変換器の電極、13,14
…外部電極、20…内針の絶縁性先端部、25…絶縁体
層、30…絶縁性の外針、35…導電性の外針、40…
内針、41,42…内針の分割された導電体部分、45
…導電体層、50,51,52…信号線、70…駆動装
置、80…共振用コイル、90…送受波回路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の外針に先端が穿刺針状をなす内針
    を回転・摺動自在に嵌め込み、その内針の側面に超音波
    信号を送受信する送受波回路に接続される変換器を少な
    くとも1個設け、超音波の送受波時には前記外針の先端
    から、前記内針の変換器を設けた部分を露出させ、前記
    変換器を回転及び摺動させて走査する針状超音波探触子
    であって、前記送受波回路と前記変換器の間に共振用コ
    イルを設けてなることを特徴とする針状超音波探触子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の針状超音波探触子にお
    いて、前記内針の先端部を絶縁体、針の先端部以外の少
    なくとも一部を導電体で構成し、前記内針の先端絶縁体
    の部分に前記変換器を設け、該変換器の一つの電極と前
    記内針の導電体の部分とを電気的に接続してなることを
    特徴とする針状超音波探触子。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の針状超音波探触子にお
    いて、内針の少なくとも一部が絶縁体と導電体とを交互
    に積層した多層筒構造となっていることを特徴とする針
    状超音波探触子。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のうちいずれか1項に記
    載の針状超音波探触子において、前記内針の導電体部分
    が2つの部分に電気的に分割され、それぞれ変換器の別
    々の電極に電気的に接続されてなることを特徴とする針
    状超音波探触子。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のうちいずれか1項に記
    載の針状超音波探触子において、外針の少なくとも被検
    体内に刺入する部分の全てと内針の少なくとも生体組織
    に露出接触させる部分は、変換器と電気的に接続されて
    いない導電体又は絶縁体で構成されてなることを特徴と
    する針状超音波探触子。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    針状超音波探触子において、前記変換器の電極に電気的
    に接続されている内針及び信号線と共振用コイルとで電
    気回路を構成し、前記共振用コイルのインダクタンス値
    を前記電気回路が共振特性を有するように設定し、電圧
    通過特性の6デシベル低下で定義する前記電気回路の帯
    域が、前記変換器の送受波超音波の中心周波数を含むこ
    とを特徴とする針状超音波探触子。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の針状超音波探触子にお
    いて、前記共振用コイルが針状超音波探触子の内針の外
    部に設置されていることを特徴とする針状超音波探触
    子。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の針状超音波探触子にお
    いて、前記共振用コイルが針状超音波探触子の内針に接
    して設置されていることを特徴とする針状超音波探触
    子。
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