JPH09154409A - 子床用育苗箱 - Google Patents

子床用育苗箱

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JPH09154409A
JPH09154409A JP34657795A JP34657795A JPH09154409A JP H09154409 A JPH09154409 A JP H09154409A JP 34657795 A JP34657795 A JP 34657795A JP 34657795 A JP34657795 A JP 34657795A JP H09154409 A JPH09154409 A JP H09154409A
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JP
Japan
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seedling
nursery box
child
pot
pots
Prior art date
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Pending
Application number
JP34657795A
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English (en)
Inventor
Shiyouzou Kurita
省蔵 栗田
Takashi Nakayama
隆 中山
Setsuichi Wakamatsu
節一 若松
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KYUSHU S M C KK
Original Assignee
KYUSHU S M C KK
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Publication of JPH09154409A publication Critical patent/JPH09154409A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単体使用可能でかつ従来既存品に比し長期間
に亙って使用可能で、しかも本圃移植時の根の抜け性が
良く、根張りの良い苗が得られ、たばこ育苗作業に著し
く便利で経済的な子床用育苗箱を提供する。 【解決手段】 子床用育苗箱本体1は上部に開口2を有
し底部中心に孔3を有する複数のポット4をその開口周
縁部5を介して熱可塑性を有する合成樹脂製材の一体成
形により格子状に連接することで区画形成されたものと
する。子床用育苗箱本体1の隣接するポット4内にそれ
ぞれ発芽された隣接苗の間隔Lを略48mm〜51mm
の範囲とし、ポット深さDを略46mm〜50mmの範
囲とすることにより一株当りの用土量の許容範囲を略6
5ml〜80mlとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たばこ栽培育苗で
の所謂苗半作において養土として慣行肥土を使用した子
床用育苗箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来使用されている苗箱は、例えば実公
昭58−18698号公報に開示されているように、複
数のポットを連接して一体形成した育苗ポット連合体
と、該ポットの底部中心に開穿した孔に挿入されるよう
に対向して設けられた複数の突出体を有する抜出板体と
から構成されたものが知られている。このポットには培
養土が入れられ、種がまかれ、あるいは根を差して発芽
根生えした後、発芽した苗をポットから逆にして抜き出
され、本床に移植挿芽するためのものである。一般的に
親床用の苗箱に木箱を使用した後、子床用としてビニポ
ットやペーパーポットに移植するものであり、そのビニ
ポットやペーパーポットの種類としてはポット数が25
穴、40穴、48穴、50穴、80穴、88穴、96穴
等のものが使用されている。その際、木箱は、ビニポッ
トやペーパーポットの受皿として組合わせで使用される
ことが多いのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ビニポットやペーパーポットの単独使用では、その強度
面から変形し易くて持運び作業性からも通常木箱等の受
皿が必要である。また、地面や棚等にも直置きができ
ず、したがって、本来は子床用育苗箱としては木箱を必
要としないにも拘らず実際には木箱をビニポットの受皿
として組合わせで使用するため多くの木箱を保有する必
要があり箱数が嵩んでしまい不経済的である。また、ビ
ニポットは変形し易く耐使用寿命が短くせいぜい3〜4
年しかもたない。さらに、木箱も使用されている釘の腐
食錆等から修理しながら使用しても約10年程度しかも
たない。そして、機械植えが普及する中、苗の抜け性が
良いことが不可欠の条件であるのにも拘らず、ビニポッ
トは本圃への子苗の移植時に苗の抜け性が劣る。この苗
の抜け性に関する要因として、用土の種類が同じ場合と
すると一つには育苗時の苗の根張りの良否ともう一つは
用土量、さらに育苗箱の種類が影響する。すなわち苗の
根張りの良いものを作ろうとすると、一株当りの用土量
を増やす結果となり育苗時の床面積を多く必要とするこ
とになるという問題点を有していた。一般に、生物反応
的にトータルで判断するときの指標になる作物の地上部
(Top)と地下部(Root)の乾物量の比率である
TR比が大きい、すなわち地上部に比べ地下部が小さい
と作物は不健全となり、根が伸びられないのに窒素を多
量に施用すると、徒長して倒伏し易かったり子実に栄養
がまわらなかったり病害に弱かったりするものであるこ
とが知られている。また、苗の葉数も8〜9牧が育苗栽
培にとって最上な条件である。このように現在まで苗の
根張り性と用土量の両面から検討された適正な子床用育
苗箱が無いのが実状である。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、合成樹脂製で充分な強度を有することから単体で子
床用の育苗箱として使用可能であり、かつ従来既存品に
比し長期間に亙って使用可能で、しかも本圃移植時の根
の抜け性が良く、根張りの良い苗が得られ、たばこ育苗
作業に著しく便利で経済的な子床用育苗箱を提供するこ
とを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明にあっては、上部に開口を有し底部中心に
孔を有する複数のポットがその開口周縁部を介して熱可
塑性を有する合成樹脂製材の一体成形により格子状に連
接されて区画形成された子床用育苗箱本体において、該
子床用育苗箱本体の隣接するポット内にそれぞれ発芽さ
れた隣接苗の間隔を略48mm〜51mmの範囲とし、
ポット深さを略46mm〜50mmの範囲とすることに
より一株当りの用土量の許容範囲を略65ml〜80m
lとしたことを特徴とする。
【0006】また、子床用育苗箱本体を形成する熱可塑
性合成樹脂材は滑石粉含有のポリプロピレン(PP)樹
脂であるものとしたり、子床用育苗箱本体の平均肉厚が
略2m/mであるように構成しても良い。
【0007】本発明に係る子床用育苗箱にあっては、隣
接するポット内にそれぞれ発芽された隣接苗の間隔を略
48mm〜51mmの範囲とし、ポット深さを略46m
m〜50mmの範囲とすることにより一株当りの用土量
の許容範囲を略65ml〜85mlとしたので、R/T
は約0.22程度と大きくなる結果、根張りが強固とな
り、本圃移植時の根の抜け性も良好となる。また、苗の
葉数も8〜9枚と最上な条件となる。さらに、床面積が
大きくできて生産性を向上させる。また、子床用育苗箱
本体を形成する熱可塑性合成樹脂材は滑石粉含有のポリ
プロピレン(PP)樹脂であるものとしたり、子床用育
苗箱本体の平均肉厚が略2m/mであるように構成して
いるので、たばこ育苗作業に著しく便利で経済的な子床
用育苗箱を提供できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明するに、図において示される符号1は、
例えばたばこ栽培育苗での所謂苗半作において養土とし
て慣行肥土を使用する子床用育苗箱本体であり、該子床
用育苗箱本体1は、本発明の実施の形態においては、強
度、耐熱性、耐薬品性、寸法安定性等に優れた熱可塑性
を有する合成樹脂製の材質である例えば滑石粉含有のポ
リプロピレン(PP)樹脂等により平均肉厚が略2m/
mとなるように一体モールド成型により形成されたもの
としているが、その他の熱可塑性樹脂を採用しても良い
ことは勿論である。そして、図1、図2に示すように、
子床用育苗箱本体1は、上部に開口2を有し、底部中心
に空気および水抜き等のための約φ15mm程度の孔3
を有し、深さDが略46mm〜50mmの範囲であって
好ましくは約4.7mmの矩形箱型状に形成された複数
のポット4が開口周縁部5を介して格子状に連接され区
画形成されている。この開口周縁部5は例えば約570
mm×360mmの全体が矩形盤体状に形成され、77
個のポット4が連接されており、また全周囲には開口周
縁部5の補強のためのスタックリブ6を設けることがで
きる。
【0009】また、子床用育苗箱本体1の隣接するポッ
ト4内に培養土である慣行肥土を開口周縁部5に沿って
掻き均らすようにして入れ、各ポット4に適量入ったと
ころで種まきをした後の種が発芽した根ずき終了のとき
には、それぞれ発芽される隣接苗の間隔Lが略48mm
〜51mmの範囲であって好ましくは約50mm程度の
距離となるようにポット4の開口2と開口周縁部5の幅
員を適宜設定させている。例えば図2に示す如く、ポッ
ト4の開口2の幅員を縦横約45mmとし、開口周縁部
5の幅員を約3.4mmとすることができる。このと
き、一株当りの用土量の許容範囲は約65ml〜80m
l程度で好ましくは約75mlとなり、R/Tの比は約
0.22程度と大きくなる結果、根張りが強固となり、
本圃移植時のポット4からの根の抜け性も良好となり、
また葉数も8〜9枚という最良の条件となる。
【0010】尚、本実施の形態において、それぞれ発芽
される隣接苗の間隔が略48mm〜51mmの範囲とし
ているが、本発明は苗の地上部と地下部の生育のバラン
スが良く、苗の徒長が少ないことや、根張りが良くて苗
の抜き取りが容易に可能とするものであれば、これら数
値条件に何等限定されることはないことは勿論である。
【0011】
【実施例】更に、以下のような条件でビニールハウス温
室内(高温側平均27〜28度、低温側平均17〜18
度、平均温度差10度)でのたばこ栽培育苗の子床用育
苗箱に関する試験を行なった結果、次の表1で示したよ
うな最小限の養土量で最良の苗を得ることのできる良好
な結果が得られた。すなわち、供試ポットおよびポット
寸法、供試ポット用土量およびポット底部中央の孔寸法
は以下に示す如くなる。a:赤色ビニポット(寸法4.
9×4.9×4.8、ポット間3mm、用土量85m
l、孔寸法6mm)、b:緑色ビニポット(寸法4.9
×4.9×5.4、ポット間5mm、用土量90ml、
孔寸法6.5mm)、c:72穴プラグトレー(寸法
4.0×4.0×6.0、ポット間3mm、用土量60
ml、孔寸法6mm)、d:本発明品であるKS77
(寸法4.5×4.5×4.7、ポット間5mm、用土
量75ml、孔寸法15mm)。ここで供試培土(液肥
管理)は親床ではたばこ床工、子床では公知のプラグ床
工である。このとき、図3、図4に示す如く、用土量
(ml)とR/T比、株間距離(mm)とR/T比の関
係は明らかにその差異が認められた。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
特に子床用育苗箱自体が合成樹脂製で充分な強度を有す
ることから単体で子床用の育苗箱として使用可能であ
り、かつ従来既存品に比し長期間に亙って使用可能で、
しかも本圃移植時の根の抜け性が良く、根張りの良い苗
が得られ、たばこ育苗作業に著しく便利で経済的なもの
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願に係る発明の実施の形態を示したポット
要部の拡大平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】同じく用土量(ml)とR/T比の関係を示す
図である。
【図4】同じく株間距離(mm)とR/T比の関係を示
す図である。
【符号の説明】
1…子床用育苗箱本体 2…開口 3…孔 4…ポット 5…開口周縁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若松 節一 宮崎県西諸県郡高原町大字蒲牟田字広原 1105番地1 九州エス・エム・シー株式会 社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に開口を有し底部中心に孔を有する
    複数のポットがその開口周縁部を介して熱可塑性を有す
    る合成樹脂製材の一体成形により格子状に連接されて区
    画形成された子床用育苗箱本体において、該子床用育苗
    箱本体の隣接するポット内にそれぞれ発芽された隣接苗
    の間隔を略48mm〜51mmの範囲とし、ポット深さ
    を略46mm〜50mmの範囲とすることにより一株当
    りの用土量の許容範囲を略65ml〜80mlとしたこ
    とを特徴とする子床用育苗箱。
  2. 【請求項2】 子床用育苗箱本体を形成する熱可塑性合
    成樹脂材は滑石粉含有のポリプロピレン(PP)樹脂で
    ある請求項1記載の子床用育苗箱。
  3. 【請求項3】 子床用育苗箱本体の平均肉厚が略2m/
    mである請求項1または2に記載の子床用育苗箱。
JP34657795A 1995-12-01 1995-12-01 子床用育苗箱 Pending JPH09154409A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101404414B1 (ko) * 2013-12-13 2014-06-10 왕희택 배수성을 증진시키는 잔디 재배 방법
CN110089381A (zh) * 2019-04-29 2019-08-06 湖南省烟草公司湘西自治州公司 一种膜下井窖式烟苗移栽方法

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