JPH0915118A - チップ乾燥機等に用いるサンプリング装置 - Google Patents

チップ乾燥機等に用いるサンプリング装置

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JPH0915118A
JPH0915118A JP18788195A JP18788195A JPH0915118A JP H0915118 A JPH0915118 A JP H0915118A JP 18788195 A JP18788195 A JP 18788195A JP 18788195 A JP18788195 A JP 18788195A JP H0915118 A JPH0915118 A JP H0915118A
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JP
Japan
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chip
sampling
ball valve
peripheral wall
nozzle
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JP18788195A
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English (en)
Inventor
Toru Terashita
徹 寺下
Shingo Takada
真吾 高田
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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  • Air Transport Of Granular Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成繊維のチップ乾燥機等において、連続処
理中の機台中より、調査用チップを迅速に、且つ安全に
採取することのできる装置の提供。 【構成】 傾斜して設けた採取用配管11と、該採取用
配管11の先端に止着する軸受機構17と、前記二者を
貫通して往復動するサンプリングノズル18と、これに
固着するボールバルブ19から構成し、サンプリングノ
ズル18の往復動とボールバルブ19の開閉動作の組み
合せにより、凹部25でチップを受け取り、端部開口3
7よりこれを取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成繊維のチップ乾燥
機等に用いる機内チップ採取用のサンプリング装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】合成繊維の製造過程においては、重合工
程揚りのチップに対して乾燥処理を施している。原繊が
ナイロンの場合は、重合したポリマー中に未反応のモノ
マー及び水溶性低重合体が約10%含まれているので、
このような水溶性成分を1%以下程度まで洗浄抽出する
水洗が実施され、又、洗浄後のチップの水分が多いと、
紡糸機でチップを溶融した際、気泡の発生による紡糸の
障害、糸質の低下等を招くので、チップの水分を0、1
%以下程度まで減少させる乾燥が実施される。
【0003】原繊がポリエステルの場合は、チップでの
水洗は実施されず、又それ自体吸湿性が少ないので、付
着水分の量は僅かであるが、紡糸での再溶解時に起る加
水分解による重合度低下等の問題等を防止するため、チ
ップの乾燥を行い、水分を一定限度以下に抑えている。
【0004】前記の乾燥方法としては、熱風乾燥、真空
乾燥、高周波乾燥、或いはこれらの組み合せなどの方法
が使用されるが、いずれの方法をとるにしても、乾燥揚
りのチップの含水量とその均一化が重要であり、定期的
に引き抜き検査をする必要がある。
【0005】原繊がポリエステルの場合の代表的な乾燥
装置としては、図10に示す充填式乾燥機が挙げられ
る。該機は同図に示す通り、先ず重合工程揚りのチップ
1群を一時貯留するAホッパータンク2に収納し、次い
で該Aホッパータンク2より蒸気加熱手段を有するチッ
プ結晶化装置3、結晶化後のチップ群を充填乾燥するホ
ッパードライヤー4、Bホッパータンク5、チップ気送
用タンク6に順次経由させ、窒素を介して次工程へ気送
する構成となっている。
【0006】尚、図10上、7Aはバグフィルター、7
Bは除湿機、8はエアヒーター、9はブロワーを示すも
ので、細線で画いた系路は循環する熱風の系路を示し、
太線の矢印は結晶化装置3の周壁加熱用の蒸気、及びエ
アヒーター8用の蒸気を示す。
【0007】図10に示す前記乾燥機においては、先に
説明したチップの乾燥状態をチェックするための資料採
取を次のようにして実施している。即ち、乾燥機の中核
である結晶化装置3のチップ出口側周壁10の所定位置
に、先端部が根本部より低くなるように傾斜状に採取用
配管11を装着し、資料採取の際は、常時は閉状態にあ
る覆栓12(図8参照)を取り外し、図9に示す通り、
前記採取用配管11の中空部13と、周壁10に設けた
開口14を通って円筒体の採取用治具15を差し込み、
装置内を連続通過するチップ1を前記採取用治具15内
へ吹き出させて採取していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが図9に示す従
来方法では次のような問題が生ずる。即ち、時に、チ
ップ採取用配管11、或いは採取用治具15内でチップ
詰りが生じ、吹き出し不能となることがある。チップ
採取を装置内を流れる気流に依存しているので、偶に、
気流の変動によりチップの飛散が生ずる。一時的にせ
よ、資料採取のため、周壁10に設けた開口14を解放
するので、採取時に高温のチップ、或いは熱風により、
作業者が火傷の危険に曝される。以上の諸点である。
【0009】本発明は合成繊維のチップ乾燥機等におけ
る上記問題点の解消を目的とするもので、乾燥工程にお
いて、機器を停止することなく、装置から装置への輸送
途中にあるチップの一部を、その内容検査のために、適
確に且つ安全に採取出来る新規なサンプリング装置を提
供し、もって得られるチップ品位の維持・改善を図ろう
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の構成を備えている。即ち、本発明にか
かる請求項1に記載するサンプリング装置は、チップ採
取の対象となる機台の出口側周壁の所定位置に先端部が
根本部より低くなるように傾斜して設けた採取用配管
と、該採取用配管の先端部周壁に止着する軸受機構と、
前記採取用配管と軸受機構の内部を貫通して往復動する
サンプリングノズルと、該サンプリングノズルの先端部
に固着するボールバルブの組み合せからなり、前記サン
プリングノズルの根本部に設けた凹部からサンプリング
ノズルの中空部を経由してボールバルブの端部開口に至
る経路にチップ流路を形成すると共に、前記凹部より先
のサンプリングノズル端部に、周壁に設けた開口を閉塞
する止め栓を設けたことを特徴とする構成である。
【0011】又請求項2に記載する装置は、請求項1に
記載する装置において、前記凹部の移動範囲を周壁内側
のチップ採取域と外側の退避域間に規制するストッパー
機構を、軸受機構とボールバルブ間に設けたことを特徴
とするサンプリング装置の構成である。
【0012】
【作用】本発明の請求項1に記載する装置構成によれ
ば、サンプルチップの採取を実施しない操業状態におい
ては、サンプリングノズルの凹部を回避域へ移動せし
め、ノズル止め栓による周壁開口の閉塞と、ボールバル
ブによるチップ流路の閉塞を同時に実施することが可能
となり、周壁内気流及びチップの漏出を二重に防止す
る。又、サンプルチップの採取は、ボールバルブを閉塞
せしめた後、前記凹部を周壁内の採取域へ進出せしめる
過程と、前記凹部を回避域へ移動せしめた後ボールバル
ブを開放する過程の2段階での実施が可能であり、両過
程共、周壁内気流の漏出と、異常なチップ飛散を完全に
防止する。
【0013】又、請求項2に記載する装置構成によれ
ば、先に記載した作用に加えて、更に、サンプリングノ
ズル凹部の移動、即ち移動部材全体の移動範囲を自動的
に設定することが可能となり、誤動作を回避し得る。
【0014】
【実施例】以下図面に示す実施例により本発明装置を具
体的に説明する。尚以下の実施例において、従来技術と
同一の構成要素については同一の符号を用い、且つその
詳しい説明を省略する。
【0015】図1及び図2は実施例の装置を前記チップ
結晶化装置3に適用せしめた状態を示す一部切り欠き正
面図、図3は実施例装置の中核であるサンプリングノズ
ル、及びその周辺部材を示す一部切り欠き正面図であ
る。
【0016】図1に示す通り、実施例の装置は、結晶化
装置のチップ出口側周壁10の所定位置に設けた真円筒
体の採取用配管11と、該採取用配管11の先端部周壁
16に嵌着する軸受機構17と、前記採取用配管11及
び軸受機構17の内部を貫通して往復動するサンプリン
グノズル18と、該サンプリングノズル18の根本部、
即ち、図示の状態においてはその右端に固着するボール
バルブ19の組み合せからなっている。
【0017】前記採取用配管11は、略々垂直に立設す
る出口側周壁10に対して先端部が根本部より低くなる
ように傾斜して設けている。実施例の機構においてはそ
の傾き角は水平に対して約30°である。
【0018】前記軸受機構17は、図3に示す通り、採
取用配管11の先端部周壁16に嵌着するスクフィング
ボックス(以下ボックスと略称する)20と、該ボック
ス20内に装着した複数個(本実施例では5個)のグラ
ンドパッキン21と、該グランドパッキン21を前記ボ
ックス20に止着するグラント押え22からなってい
る。尚図中23はグラント押え22に設けたスタッドボ
ルトである。
【0019】実施例装置の主体であるサンプリングノズ
ル18は、前記採取用配管11の内部、及びグランドパ
ッキン21列の内部を貫通して往復動可能な状態で装着
しており、各部材の組合せ状態は、採取用配管11とボ
ックス20間は圧入による止着、採取用配管11とサン
プリングノズル18間、及びグランド押え22とサンプ
リングノズル18間は、後者が移動可能な遊嵌合、グラ
ンドパッキン21とサンプリングノズル18間は規定の
密着状態で且つ後者が摺動可能な状態で接触している。
【0020】前記サンプリングノズル18は横断面真円
の中空軸からなり、中空部24にチップ流路が形成され
ると共に、その根本部に前記チップ流路と連通する凹部
25が穿設されている。該凹部25より先のサンプリン
グノズル18の端部には、自体の中空部24の閉塞と、
後述する使用態様において、周壁10に設けた配管用の
開口14を閉塞する止め栓26が固着している。
【0021】次いで前記サンプリングノズル18の移動
範囲を規制するストッパー機構27の構成を同じく図3
により説明する。サンプリングノズル18の先端(図上
右端)にはボールバルブ19締結用のA円盤28が固着
しており、該A円盤28の上端には、ボルト軸29をナ
ット締結で支えるAブラケット30が固着している。一
方、前記ボックス20の上端にはBブラケット部31が
設置されており、その上部には、軸線方向に沿って急速
移動する前記ボルト軸29を遊嵌合で支える軸受部32
が設けられている。尚図上33は、A円盤28即ちサン
プリングノズル18の全体の移動範囲を設定する調節ナ
ットである。
【0022】以上の構成からなる図3図示のストッパー
機構27において、チップ出口側周壁10に固着する採
取用配管11に対して、ボックス20、Bブラケット部
31、グランド押え22等は当然定った位置に固定して
いる。サンプリングノズル18を図3上、左側に押せ
ば、A円盤28、Aブラケット30、ボルト軸29、調
節ナット33等は同時に左側へ動き、その間、軸受部3
2とボルト軸29の間、及びクランドパッキン21とサ
ンプリングノズル18の間は摺動状態となる。
【0023】サンプリングノズル18が図上、最も右側
へ寄った状態は、図3及び図1に示す通り、ボルト軸2
9固着の調節ナット33とBブラケット31の軸受部3
2が接当した時点であり、又サンプリングノズル18が
図上、最も左側に寄った状態は図2に示す通り、スタッ
ドボルト23とA円盤28が接当した時点である。スト
ッパー機構27はこの様にしてサンプリングノズル18
の移動範囲を規制している。又、サンプリングノズル1
8の脱落も防止している。
【0024】次いで、図1及び図2によりボールバルブ
19の取付状態を説明する。ボールバルブ19の取付用
B円盤34は、ボルトナット(図示しない)を介して前
記A円盤28に固着しており、この状態において、ボー
ルバルブ19の連通孔35は前記サンプリング18の中
空部24と連通し、コック36の回動により、前記連通
孔35の流路を開閉できるようになっている。
【0025】本発明に係る実施例の装置は上記構成から
なるものであって、次いでその使用状態を説明する。検
査用チップの採取を行わない操業状態においては、実施
例のサンプリング装置は図1に示す状態で採取用配管1
1に固着している。即ち止め栓26は出口側周壁10と
略々同位置にあって開口14を閉塞し、又凹部25は周
壁10外の退避域にある。更にボールバルブ19はコッ
ク36(図4参照)によりその連通孔35を閉塞してい
る。
【0026】検査用チップの採取は、図4〜図7に示す
各ステップを順次実施することで行われる。即ち第1ス
テップでは、サンプリングノズル18を図1の状態に保
ち、且つ図4に示す通り、コック36を閉状態の点線位
置から開状態の実線位置に移動させる。その後、ボール
バルブ19の端部開口37より窒素を吹き込み、サンプ
リングノズル18とボールバルブ19内の洗浄を完全に
実施する。
【0027】次いで第2ステップにおいては、コック3
6を移動して、ボールバルブ19を閉じた後、図2及び
図5に示す通り、サンプリングノズル18及びこれに固
着するボールバルブ19を、図上左方向へ限度一杯まで
差し込み、凹部25にてチップ1を受け取る。約10秒
間、この受け取りを行う。
【0028】次いで第3ステップにおいては、図6に示
す通り、サンプリングノズル18及びこれに固着するボ
ールバルブ19を引き抜き、右方向へ限度一杯まで移動
させる。移動後の状態は図1に示す状態と同一であり、
周壁10に設けた配管用の開口14は止め栓26で閉塞
され、凹部25で採取したチップ1は傾斜によりチップ
流路の下端に集積している。
【0029】次いで第4ステップにおいて、図7に示す
通りコック36を開位置へ移動させ、集積しているチッ
プ1を容器38へ移す。しかる後コック36を閉位置へ
移動させ、先に説明したチップ採取を行わない操業状態
へ戻るのである。
【0030】実施例のサンプリング装置による試験チッ
プの採取は上記過程のくり返しで実施される。尚、上記
実施例においては、サンプリングノズル18の往復動を
ストッパー機構27により確実に作動するようにした
が、チェーン等でサンプリングノズル18及びこれに固
着するボールバルブ19の下降を止めるようにすれば、
格別に上記ストッパー機構27を設ける必要はない。
【0031】又上記実施例では、本装置をチップの結晶
化装置に適用した場合について説明したが、適用機台は
これに限定されるものではない。乾燥機の全工程装置、
或いは他のチップ加工装置において、チップ内容検査の
ためにサンプル採取の必要ある機台、槽等について適用
することが出来る。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、対象機台の周壁に本装
置を装着する簡便な機構により、容易且つ適確にチップ
採取を行うことが可能となり、冒頭記載の従来方法の欠
点を完全に解消することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】待機中の実施例を示す一部切り欠き正面図であ
る。
【図2】チップ採取中の実施例を示す一部切り欠き正面
図である。
【図3】実施例の要部を示す一部切り欠き正面図であ
る。
【図4】実施例の第1ステップを示す説明図である。
【図5】実施例の第2ステップを示す説明図である。
【図6】実施例の第3ステップを示す説明図である。
【図7】実施例の第4ステップを示す説明図である。
【図8】待機中の従来装置を示す説明図である。
【図9】チップ採取中の従来装置を示す説明図である。
【図10】充填式乾燥機の概要を示す説明図である。
【符号の説明】
10 周壁 11 採取用配管 14 開口 16 先端部周壁 17 軸受機構 18 サンプリングノズル 19 ボールバルブ 24 中空部 25 凹部 26 止め栓 27 ストッパー機構 37 端部開口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ採取の対象となる機台の出口側周
    壁10の所定位置に先端部が根本部より低くなるように
    傾斜して設けた採取用配管11と、該採取用配管11の
    先端部周壁16に止着する軸受機構17と、前記採取用
    配管11と軸受機構17の内部を貫通して往復動するサ
    ンプリングノズル18と、該サンプリングノズル18の
    先端部に固着するボールバルブ19の組み合せからな
    り、前記サンプリングノズル18の根本部に設けた凹部
    25からサンプリングノズルの中空部24を経由してボ
    ールバルブの端部開口37に至る経路にチップ流路を形
    成すると共に、前記凹部25より先のサンプリングノズ
    ル端部に、周壁10に設けた開口14を閉塞する止め栓
    26を設けたことを特徴とするチップ乾燥機等に用いる
    サンプリング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する装置において、前記
    凹部25の移動範囲を周壁10内側のチップ採取域と外
    側の退避域間に規制するストッパー機構27を、軸受機
    構17とボールバルブ19間に設けたことを特徴とする
    チップ乾燥機等に用いるサンプリング装置。
JP18788195A 1995-06-30 1995-06-30 チップ乾燥機等に用いるサンプリング装置 Pending JPH0915118A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104154261A (zh) * 2014-07-25 2014-11-19 超达阀门集团股份有限公司 深海海底取样控制球阀
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