JPH09150549A - 画像装置及びその製造方法 - Google Patents

画像装置及びその製造方法

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JPH09150549A
JPH09150549A JP24971896A JP24971896A JPH09150549A JP H09150549 A JPH09150549 A JP H09150549A JP 24971896 A JP24971896 A JP 24971896A JP 24971896 A JP24971896 A JP 24971896A JP H09150549 A JPH09150549 A JP H09150549A
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JP
Japan
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image element
image
resin sheet
light emitting
hole
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Application number
JP24971896A
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English (en)
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Shunji Murano
俊次 村野
Kazuhiko Shirao
一彦 白尾
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像素子アレイの電極が接続される配線導体に
剥離が発生し、画像素子アレイの電極を外部電気回路に
確実、強固に電気的接続できない。 【解決手段】複数個のレンズを所定の間隔で直線状に配
列支持したレンズプレートと、ベースプレート4に受光
面もしくは発光面を有する複数の画像素子アレイ2を直
線状に配列実装させた画像素子部材とから成り、前記レ
ンズプレートと画像素子部材とを各画像素子アレイと各
レンズとが1対1に対応するように併設固定させた画像
装置であって、前記画像素子部材のベースプレート4は
透光性基板5にエッチングにより開けられた穴6aを有
し、且つ該穴6a周辺から複数個の配線導体7が導出し
ている樹脂シート6を貼着して形成されており、前記配
線導体7に画像素子アレイ2の各電極2aが、該画像素
子アレイ2の受光面もしくは発光面を穴6aに対向させ
た状態でフリップチップ接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光プリンタヘッド等
の画像形成装置やイメージセンサ等の画像読み取り装置
等に使用されている画像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像装置、例えば光プリンタヘッ
ド等の画像形成装置に使用される画像装置は通常、複数
個のレンズをエポキシ樹脂等の接着剤を介し所定の間隔
で直線状に配列支持させたポリカーボネート等の樹脂か
ら成るレンズプレートと、多数の発光ダイオード素子ア
レイが直線状に配列実装されたポリカーボネート等の樹
脂から成るベースプレートとを、各レンズと各発光ダイ
オード素子アレイとが1対1に対応するように併設固定
させた構造を有しており、各発光ダイオード素子アレイ
の各発光ダイオード素子を外部電気信号に対応させて個
々に選択的に発光させるとともに、該各発光ダイオード
素子が発光した光をレンズを介して外部の感光体面に結
像させ、感光体に潜像を形成させることによって画像形
成装置として機能する。
【0003】尚、前記ベースプレート上に直線状に配列
実装される発光ダイオード素子アレイは一般にその内部
に64個の発光ダイオード素子が直線状に配列されて構
成されており、B4サイズの画像形成装置に使用する場
合には前記発光ダイオード素子アレイはその32個が各
々を各レンズに1対1に対応するようにしてベースプレ
ート上に載置されることとなる。
【0004】また前記ベースプレート上に直線状に配列
実装させた発光ダイオード素子アレイはその各電極がベ
ースプレート表面に予め被着させておいた配線導体にボ
ンディングワイヤを介して電気的に接続されており、ベ
ースプレート表面の配線導体を外部電気回路に接続する
ことによって各発光ダイオード素子アレイの発光ダイオ
ード素子は配線導体及びボンディングワイヤを介し外部
電気回路に接続されることとなる。
【0005】しかしながら、この従来の画像装置におい
ては、発光ダイオード素子アレイの各電極がベースプレ
ートの配線導体にボンディングワイヤを介して接続され
ており、発光ダイオード素子アレイの電極数は極めて多
いことから発光ダイオード素子アレイの電極をベースプ
レートの配線導体に電気的接続するのに長時間が必要
で、画像装置の製造作業性が悪く、製品としての画像装
置を高価とする欠点を有していた。
【0006】尚、上述の従来例においては、光プリンタ
ヘッド等の画像形成装置に使用される画像装置を例に採
って説明したが、固体撮像素子アレイを用いたイメージ
センサ等の画像読み取り装置等に使用される画像装置に
おいても同様の欠点を有する。
【0007】そこで上記欠点を解消するために本願出願
人は先に結晶化ガラスや石英等の透光性材料から成るベ
ースプレートの表面に予め薄膜形成法によって所定パタ
ーンの配線導体を被着させておき、該配線導体に画像素
子アレイの各電極を半田を介しフリップチップ接続によ
り接続させた画像装置を提案した。
【0008】かかる画像装置によれば画像素子アレイの
電極がベースプレートに被着させた配線導体にフリップ
チップ接続により接続されることから、画像素子アレイ
の多数の電極がベースプレートの配線導体に全て一度
に、且つ強固に接続されることとなり、画像装置の生産
性が極めて優れたものとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の画像装置においては、結晶化ガラスや石英等から成
るベースプレートの表面が平滑であることから、ベース
プレートに蒸着法やスパッタリング法、イオンプレーテ
ィング法等の薄膜形成法によって所定パターンに被着さ
れた配線導体の被着強度が弱く、そのためベースプレー
トに被着させた配線導体に画像素子アレイの電極を半田
を介してフリップチップ接続する際、配線導体がベース
プレートより剥離し、画像素子アレイの各電極を外部電
気回路に確実、且つ強固に電気的接続することができな
いという欠点を誘発した。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記諸欠点に鑑
み案出されたもので、複数個のレンズを所定の間隔で直
線状に配列支持したレンズプレートと、ベースプレート
に受光面もしくは発光面を有する複数の画像素子アレイ
を直線状に配列実装させた画像素子部材とから成り、前
記レンズプレートと画像素子部材とを各画像素子アレイ
と各レンズとが1対1に対応するように併設固定させた
画像装置であって、前記画像素子部材のベースプレート
は透光性基板にエッチングにより開けられた穴を有し、
且つ該穴周辺から複数個の配線導体が導出している樹脂
シートを貼着して形成されており、前記配線導体に画像
素子アレイの各電極が、該画像素子アレイの受光面もし
くは発光面を穴に対向させた状態でフリップチップ接続
されることを特徴とするものである。
【0011】本発明の画像装置によれば、ベースプレー
トを透光性基板にエッチングにより開けられた穴を有
し、且つ該穴周辺から複数個の配線導体が導出している
樹脂シートを貼着することによって形成したことから、
配線導体の透光性基板に対する取着強度が極めて強いも
のとなり、その結果、配線導体に画像素子アレイの電極
を半田を介しフリップチップ接続しても、配線導体が透
光性基板より剥離することはなく、画像素子アレイの各
電極を外部電気回路に確実、且つ強固に電気的接続する
ことが可能となる。
【0012】更に本発明の画像装置によれば、画像素子
アレイの各電極をベースプレートの配線導体にフリップ
チップ接続により電気的に接続することから、各画像素
子アレイの電極数が極めて多い場合でも、その全てがベ
ースプレートの配線導体に一度に、且つ強固に電気的接
続されることとなり、その結果、画像装置の生産性が極
めて優れたものとなり、製品としての画像装置が安価に
なる。
【0013】また、本発明の画像装置の製造方法は、前
記樹脂シートを下記工程a乃至cにより形成したことを
特徴とするものである。
【0014】工程a:少なくとも一主面全面に金属箔を
被着させた樹脂シートをケミカルエッチングし、樹脂シ
ート及び金属箔に穴を形成する。
【0015】工程b:前記金属箔上で前記穴の周辺に所
定パターンの第1レジスト膜を被着させるとともに、該
第1レジスト膜と前記穴との間に帯状の第2レジスト膜
を被着させる。
【0016】工程c:前記第1,第2レジスト膜が被着
された樹脂シートをエッチング液に浸漬し金属箔の露出
部分をエッチング除去して、所定パターンの複数個の配
線導体を形成する。
【0017】本発明の画像装置の製造方法によれば、樹
脂シートの穴と第1レジスト膜との間に被着させた帯状
の第2レジスト膜が穴より流れ込むエッチング液を良好
にせき止めることから、流れの強いエッチング液が第1
レジスト膜の直下に位置する金属箔のエッジ部に当たる
ことはない。これによって金属箔のオーバーエッチング
が有効に防止され、所定パターンの配線導体を正確に形
成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に本発明を添付図面に基づき詳
細に説明する。図1〜図3は本発明の画像装置を画像形
成装置としての光プリンタヘッドに採用した場合の一形
態を示し、1は画像素子部材、2は発光ダイオード素子
アレイ、3はレンズプレートである。
【0019】前記画像素子部材1はベースプレート4と
複数個の発光ダイオード素子アレイ2とから成り、前記
ベースプレート4は発光ダイオード素子アレイ2を支持
する支持部材として作用し、その下面に複数個の発光ダ
イオード素子アレイ2が直線状に配列実装されている。
【0020】前記画像素子部材1のベースプレート4は
図3に示すように配線導体7を有する樹脂シート6を透
光性基板5の下面に接着剤を介し貼着させて形成されて
おり、該透光性基板5は石英やサファイア、結晶化ガラ
ス、ホウケイ酸系の透光性ガラス等の透光性材料から成
り、配線導体7を有する樹脂シート6を支持するととも
に発光ダイオード素子アレイ2を支持する支持母材とし
て作用する。
【0021】また前記透光性基板5に貼着される樹脂シ
ート6はポリイミドやポリエステル等の有機樹脂をシー
ト状に成形したものから成り、下面に銅等の金属材料か
ら成る配線導体7が所定パターンに被着されている。
【0022】前記樹脂シート6はその中央部にエッチン
グにより開けられた穴6aを有しており、該穴6aは発
光ダイオード素子アレイ2と後述するレンズ8との光の
通路を形成するための窓部となる。
【0023】更に前記樹脂シート6の下面には穴6aの
周辺から複数個の配線導体7が導出されており、配線導
体7には発光ダイオード素子アレイ2の各電極2aが該
発光ダイオード素子アレイ2の発光面を穴6aに対向さ
せた状態で接続されている。前記配線導体7は発光ダイ
オード素子アレイ2の各電極2aを所定の外部電気回路
に電気的に接続する作用を為し、銅等の良導電性の金属
材料で形成される。また前記配線導体7には発光ダイオ
ード素子アレイ2の各電極2aが半田等を介してフリッ
プチップ接続、具体的には配線導体7に各発光ダイオー
ド素子アレイ2の各電極2aを、該配線導体7と発光ダ
イオード素子アレイ2の各電極2aとが間に半田を挟み
対向するようにして載置させ、しかる後、前記半田を加
熱溶融させ、配線導体7と発光ダイオード素子アレイ2
の各電極2aとを半田接合させることによって各発光ダ
イオード素子アレイ2はベースプレート4の下面に実装
される。この場合、各発光ダイオード素子アレイ2の各
電極2aはその総数が極めて多かったとしてもその全て
が透光性基板5の下面に貼着されている樹脂シート6の
配線導体7に半田を介して一度に、且つ強固に電気的接
続されることから、発光ダイオード素子アレイ2の各電
極2aと樹脂シート6の配線導体7との電気的接続を極
めて短時間に行うことができ、画像装置の組立の作業
性、生産性が大きく向上する。
【0024】更に前記配線導体7を有する樹脂シート6
は透光性基板5に例えば、エポキシ樹脂等から成る接着
剤を介して貼着されており、その接合強度は表面が平滑
な透光性基板に薄膜形成法により配線導体を被着させた
時と比べて極めて強く、そのため配線導体7に発光ダイ
オード素子アレイ2の各電極2aを半田を介してフリッ
プチップ接続する際、配線導体7を有する樹脂シート6
が透光性基板5より剥離することはなく、これによって
発光ダイオード素子アレイ2の各電極2aを外部電気回
路に確実、且つ強固に電気的接続することが可能とな
る。
【0025】また更に前記樹脂シート6の配線導体7に
フリップチップ接続される発光ダイオード素子アレイ2
は複数個の発光ダイオード素子2bから成り、該発光ダ
イオード素子2bは外部電気信号に対応して個々に選択
的に発光し、発光した光を外部の感光体P表面に照射す
ることによって感光体Pに画像を形成するための潜像を
形成する。
【0026】前記発光ダイオード素子2bはGaAsP
系、GaP系の発光ダイオードが使用され、例えばGa
AsP系の発光ダイオードの場合には、まずGaAsの
基板を炉中にて高温に加熱するとともにAsH3 (アル
シン)とPH3 (ホスヒン)とGa(ガリウム)を適量
に含むガスを接触させて基板表面にn型半導体のGaA
sP(ガリウム−砒素−リン)の単結晶を成長させ、次
にGaAsP単結晶表面にSi3 4 (窒化シリコン)
の窓付膜を被着させるとともに該窓部にZn(亜鉛)の
ガスをさらし、n型半導体のGaAsP単結晶の一部に
Znを拡散させてp型半導体を形成し、pn接合をもた
すことによって形成される。
【0027】尚、前記発光ダイオード素子2bはB4サ
イズの光プリンタヘッドの場合、2048個(1mm当
たり8個)が直線状に配列されており、具体的には64
個の発光ダイオード素子2bを一単位とした発光ダイオ
ード素子アレイ2を32個、直線状に配列することによ
って2048個の発光ダイオード素子2bがベースプレ
ート4に配列実装される。
【0028】更に前記ベースプレート4に発光ダイオー
ド素子アレイ2を配列実装させて成る画像素子部材1は
その上部に一定間隔を隔てて液晶ポリマー樹脂等から成
るレンズプレート3が併設されており、該レンズプレー
ト3には複数個の穴3aが直線状に配列形成されている
とともに穴3aを塞ぐようにしてレンズ8が樹脂等の接
着剤を介して接着固定されている。
【0029】前記レンズプレート3は複数個のレンズ8
を所定の間隔で支持する支持部材として作用し、また穴
3aは発光ダイオード素子アレイ2の各発光ダイオード
素子2bが発する光をレンズ8へ透過させる作用を為
す。
【0030】また前記レンズプレート3に支持された各
レンズ8は各発光ダイオード素子2bが発する光を感光
体P面に照射させる作用を為し、アクリル樹脂やポリカ
ーボネート樹脂等の透明樹脂、或いはガラス等の透明無
機物で形成されたレンズが好適に使用される。
【0031】前記各レンズ8のレンズプレート3への固
定は、各レンズ8の外表面の一部をレンズプレート3に
例えば、エポキシ樹脂系の接着剤を介し接着することに
よって行われる。
【0032】更に前記画像素子部材1及び複数個のレン
ズ8を有するレンズプレート3はその各々を一対の支持
体9,9に固定させることによって各発光ダイオード素
子アレイ2と各レンズ8とが所定間隔を隔てて1対1に
対応するように併設されている。
【0033】前記一対の支持体9,9はその上部に第1
の基準面9aを、下部に第2の基準面9bを有してお
り、支持体9の第1基準面9aにレンズプレート3の下
面外周部を、支持体9の第2基準面9bに画像素子部材
1を構成する透光性基板5の上面外周部を各々、当接固
定させることによって各発光ダイオード素子アレイ2と
各レンズ8とは間に所定距離を隔てて1対1に対応する
ようになっている。
【0034】かくして、上述の画像形成装置は、画像素
子部材1の直線状に配列実装されている発光ダイオード
素子アレイ2の各発光ダイオード素子2bに所定の電力
を印加させ、各発光ダイオード素子2bを個別に選択的
に発光させるとともに該各発光ダイオード素子2bが発
光した光をレンズ8を介して外部の感光体P面に結像さ
せ、感光体Pに所定の潜像を形成することによって画像
形成装置として機能する。
【0035】次に上述の画像形成装置に用いる樹脂シー
ト6の製法について各工程毎に説明する。
【0036】(工程a)まず下面全体に銅箔を被着させ
た樹脂シート6を準備し、これをケミカルエッチングし
て樹脂シート6及び銅箔に穴6aを形成する。
【0037】前記樹脂シート6の穴6aは、例えば樹脂
シート6がポリイミドから成る場合はジメチルホルムア
ミドで、ポリエステルから成る場合はジメチルスルホン
酸オキサイドでケミカルエッチングすることによって所
定形状に形成される。この場合、樹脂シート6の穴6a
はケミカルエッチングにより形成されることから、穴6
aを任意の所定寸法、形状に極めて高精度に形成するこ
とができる。
【0038】(工程b)次に、前記樹脂シート6の下面
に従来周知のフォトリソグラフィー技術を採用すること
によって複数個の配線導体7をパターン形成する。
【0039】まず、図4に示す如く、前記銅箔上で前記
穴6aの周辺に、露光及び現像の工程を経て、配線導体
7のパターン形状に応じた所定パターンの第1レジスト
膜11aを被着させるとともに、該第1レジスト膜11
aと前記穴6aとの間に帯状の第2レジスト膜11bを
被着させる。
【0040】(工程c)そして最後に、前記第1レジス
ト膜11a,第2レジスト膜11bが被着された樹脂シ
ート6を塩化第二銅水溶液や塩化第二鉄水溶液、過酸化
水素/硫酸溶液等のエッチング液に所定時間浸漬し銅箔
の露出部分(レジスト膜11a,11bが被着されてい
ない部分)をエッチング除去し、しかる後、前記第1レ
ジスト膜11a,第2レジスト膜11bを樹脂シート6
上から剥離・除去することによって所定パターンの複数
個の配線導体7を有した樹脂シート6が得られる。
【0041】尚、上述のエッチング工程において、樹脂
シート6の穴6aと第1レジスト膜11aとの間に被着
させた帯状の第2レジスト膜11bは、穴6aより流れ
込むエッチング液を良好にせき止め、流れの強いエッチ
ング液が第1レジスト膜11aの直下に位置する銅箔の
エッジ部に当たらないようにするためのもので、これに
よって銅箔のオーバーエッチングが有効に防止され、所
定パターンの配線導体7を正確に形成することができ
る。このとき、樹脂シート下面の、穴6aと配線導体7
との間には帯状の銅箔が残ることとなるが、第1レジス
ト膜11aと第2レジスト膜11bとの間に十分な間隔
を設けておけば配線導体7と帯状銅箔との間に短絡が発
生することはなく、またこのような帯状銅箔を各発光ダ
イオード素子アレイ2のグランド端子に接続させておけ
ば、これをそのままグランド電極として用いることもで
きる。
【0042】また、このようなオーバーエッチングの防
止方法として、前述の方法以外に、穴6a近傍の第1レ
ジスト膜11aをオーバーエッチングされる分だけ予め
幅広になしておいても良く、このような方法によっても
所定パターンの配線導体7を得ることができる。
【0043】尚、本発明は上述の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々
の変更は可能であり、例えば、上述の形態では光プリン
タヘッド等の画像形成装置に使用する場合を例に採って
説明したが、発光ダイオード素子アレイを固体撮像素子
アレイに変えてイメージセンサ等の画像読み取り装置に
適用しても良い。
【0044】また上述の形態において、前記画像素子部
材1の透光性基板5とレンズプレート3との間で、且つ
隣接する発光ダイオード素子アレイ2間に光遮光板10
を配置させておくと、該光遮光板10によって発光ダイ
オード素子アレイ2の各発光ダイオード素子2bが発し
た光は隣接する発光ダイオード素子アレイ2側に広がる
ことはなく、その結果、各発光ダイオード素子2bが発
した光はそれに対向するレンズ8のみを介して外部の感
光体P面に照射結像され、感光体Pに鮮明で、且つ正確
な潜像を形成することが可能となる。従って、前記画像
素子部材1の透光性基板5とレンズプレート3との間
で、且つ隣接する発光ダイオード素子アレイ2間には光
遮光板10を配置させておくことが好ましい。
【0045】
【発明の効果】本発明の画像装置によれば、画像素子部
材のベースプレートを、エッチングにより開けられた穴
を有し、且つ該穴周辺から複数個の配線導体が導出して
いる樹脂シートを透光性基板に貼着して形成したことか
ら、配線導体の透光性基板に対する取着強度が極めて強
いものとなり、その結果、配線導体に画像素子アレイの
電極を半田を介しフリップチップ接続しても配線導体が
透光性基板より剥離することはなく、画像素子アレイの
各電極を外部電気回路に確実、且つ強固に電気的接続す
ることが可能となる。
【0046】また本発明の画像装置によれば、画像素子
アレイの各電極をベースプレートの配線導体にフリップ
チップ接続により電気的接続することから、画像素子ア
レイの電極数が極めて多い場合であってもその全てがベ
ースプレートの配線導体に一度に、且つ強固に電気的接
続されることとなり、その結果、画像装置の生産性が極
めて優れたものとなり、製品としての画像装置が安価に
なる。
【0047】そして本発明の画像装置の製造方法によれ
ば、前記樹脂シートにフォトリソグラフィー技術によっ
て複数個の配線導体を形成する際、配線導体をパターン
形成するための第1レジスト膜と前記穴との間に帯状の
第2レジスト膜を被着させ、この状態で樹脂シートをエ
ッチング液に浸漬することから、前記第2レジスト膜が
穴より流れ込むエッチング液を良好にせき止め、流れの
強いエッチング液が第1レジスト膜の直下に位置する金
属箔のエッジ部に当たることはない。これにより、金属
箔のオーバーエッチングが有効に防止され、所定パター
ンの配線導体を正確に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像装置を画像形成装置としての光プ
リンタヘッドに採用した場合の一形態を示す断面図であ
る。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】図1に示す光プリンタヘッドの要部拡大断面図
である。
【図4】本発明の画像装置の製造方法を説明するための
図である。
【符号の説明】
1・・・・・画像素子部材 2・・・・・発光ダイオード素子アレイ 2a・・・・発光ダイオード素子アレイの電極 2b・・・・発光ダイオード素子 3・・・・・レンズプレート 4・・・・・ベースプレート 5・・・・・透光性基板 6・・・・・樹脂シート 6a・・・・樹脂シートの穴 7・・・・・配線導体 8・・・・・レンズ P・・・・・感光体 11a・・・第1レジスト膜 11b・・・第2レジスト膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/036 // H05K 1/18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個のレンズを所定の間隔で直線状に配
    列支持したレンズプレートと、ベースプレートに受光面
    もしくは発光面を有する複数の画像素子アレイを直線状
    に配列実装させた画像素子部材とから成り、前記レンズ
    プレートと画像素子部材とを各画像素子アレイと各レン
    ズとが1対1に対応するように併設固定させた画像装置
    であって、 前記画像素子部材のベースプレートは透光性基板にエッ
    チングにより開けられた穴を有し、且つ該穴周辺から複
    数個の配線導体が導出している樹脂シートを貼着して形
    成されており、前記配線導体に画像素子アレイの各電極
    が、該画像素子アレイの受光面もしくは発光面を穴に対
    向させた状態でフリップチップ接続されることを特徴と
    する画像装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1記載の画像装置に用いる樹脂
    シートを下記工程a乃至cにより形成したことを特徴と
    する画像装置の製造方法。 工程a:少なくとも一主面全面に金属箔を被着させた樹
    脂シートをケミカルエッチングし、樹脂シート及び金属
    箔に穴を形成する。 工程b:前記金属箔上で前記穴の周辺に所定パターンの
    第1レジスト膜を被着させるとともに、該第1レジスト
    膜と前記穴との間に帯状の第2レジスト膜を被着させ
    る。 工程c:前記第1,第2レジスト膜が被着された樹脂シ
    ートをエッチング液に浸漬し金属箔の露出部分をエッチ
    ング除去して、所定パターンの複数個の配線導体を形成
    する。
JP24971896A 1995-09-25 1996-09-20 画像装置及びその製造方法 Pending JPH09150549A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11154774A (ja) * 1997-08-05 1999-06-08 Canon Inc 面発光半導体デバイスの製造方法、この方法によって製造された面発光半導体デバイス及びこのデバイスを用いた表示装置
CN1112798C (zh) * 1997-12-25 2003-06-25 佳能株式会社 接触式图象检测器和信息处理设备

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