JPH09150405A - 木質構造材の製造方法 - Google Patents

木質構造材の製造方法

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JPH09150405A
JPH09150405A JP31134295A JP31134295A JPH09150405A JP H09150405 A JPH09150405 A JP H09150405A JP 31134295 A JP31134295 A JP 31134295A JP 31134295 A JP31134295 A JP 31134295A JP H09150405 A JPH09150405 A JP H09150405A
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JP
Japan
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continuous
longitudinally
adhesive
board material
board
Prior art date
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Pending
Application number
JP31134295A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Suzuki
俊之 鈴木
Kazumasa Ishikura
和正 石倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication of JPH09150405A publication Critical patent/JPH09150405A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数の小さい板材を相互に接着一体化する際
の圧縮成形圧力を大きくすることなく、高強度の大断面
木質構造材を連続的に得ることができ、軽量で高強度の
大断面木質構造材を連続的に得ることのできる方法を提
供する。 【解決手段】 多数の細長い木質板材1を縦継ぎして連
続板材8とするとともに、その連続板材8の表面に接着
剤を塗布した後、その多数を互いに平行に上下左右に引
き揃えた状態で、連続プレス機に送給して相互に接着一
体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製材背板等を多数
積層して相互に接着させることにより、大断面の木質構
造材を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】柱や梁等の建築材料に用いられる木材と
しては、原木から所要の形状・寸法に製材したいわゆる
製材品が主として用いられているが、節等の欠点も多
く、強度上での問題が全くない製材品を得るのは困難で
ある。特に大断面の製材品は、径の大きい原木が必要で
あるため、入手が困難である。また、製材品は、一般に
原木に対する収率がせいぜい50〜60%であり、資源
を有効に利用しているとは言いがたい。
【0003】これに対し、木材資源を有効に利用し、か
つ、節等の存在による強度上での問題を無くした大断面
の木質構造材を得る方法として、従来、製材背板等から
細長い木材片を切りだし、その木材片の多数を整列・堆
積させて圧縮成形することによって、これらの木材片を
相互に接着一体化する方法が提案されている(特公平7
−20603号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した特
公平7−20603号による提案では、木材片をコンベ
ア上にランダムに落下させるため、木材片の前後に空間
が生じたり、堆積の仕方に疎・密が生じる。このような
空間や堆積の疎・密が最終的に得られる木質構造材中に
存在すれば、その強度が低下してしまうが、これを防止
することを目的として、圧縮成形時の圧力を相当に高く
する必要が生じる。そのため、上記提案によって得られ
る木質構造材は高比重であり、圧縮による比較的大きな
内部応力が残留しているため、吸水などによって圧縮部
分が復元するなどの問題がある。
【0005】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、多数の木材片を接着一体化する際の圧縮成形圧
力を大きくすることなく、高強度の大断面木質構造材を
連続的に得ることができ、もって連続的に軽量で高強度
の大断面木質構造材を製造することのできる方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の木質構造材の製造方法は、多数の細長い木
質板材を縦継ぎして連続板材とするとともに、その連続
板材の表面に接着剤を塗布した後、その連続板材の多数
を互い平行に上下左右に引き揃えた状態で、連続プレス
に送給して接着一体化することによって特徴づけられ
る。
【0007】本発明における細長い板材とは、幅および
厚みをその長手方向に一様に揃えた板材を言い、その断
面形状は矩形状で、その寸法は一辺が1mm〜30mm
の範囲とすることが好ましく、一辺の寸法を3mm〜1
0mmの範囲とすることがより好ましい。
【0008】また、板材は、成形前に含水率を5〜20
重量%に調整することが望ましい。含水率の調整方法
は、自然乾燥で行うか、あるいは200°C以下の熱風
により高速に乾燥させてもよい。
【0009】板材の縦継ぎは、あらかじめ突き合わせ面
を特定形状に加工した後、その突き合わせ面に接着剤を
塗布して相互に押しつけることによって行うことができ
る。縦継ぎ方法の例として、図3に(A)バットジョイ
ント、(B)フィンガージョイント、および(C)スカ
ーフジョイントを示すが、他にも様々な方法があり、特
に限定されることはない。
【0010】縦継ぎした板材、つまり連続板材は、その
表面全面に接着剤を塗布し、必要とする断面形状が得ら
れるように、互いに平行に上下左右に必要数だけ並べて
連続プレス機に送る。接着剤としては、フェノール系、
イソシアネート系等の熱硬化性接着剤を用いることがで
きる。このとき、同一断面に各板材の縦継ぎ部が集中し
ないように、各縦継ぎ部を長手方向に適宜に分散させて
配置することが好ましい。
【0011】平行に並べられた必要数の連続板材を、連
続プレス機により相互に接着させて連続的に一体化する
際には、加熱を伴う加圧、すなわち熱圧成形することが
好ましい。連続プレス機の形態としては、エンドレスベ
ルトプレス、ロールプレス等が挙げられる。また、この
ときの加熱方法としては、熱板、蒸気噴射、マイクロ波
等を用いる方法が挙げられる。
【0012】
【作用】本発明は、細長い板材をランダムに堆積させて
相互に接着一体化するのではなく、各板材を縦継ぎして
連続板材とした後、その連続板材の表面に接着剤を塗布
したものを互いに平行に上下左右に所要数だけ引き揃え
た状態で、連続プレス機によって圧縮力を付与してこれ
らを接着一体化する。従って、連続プレス機に送給され
る段階では、各細長い板材の長手方向前後に空間が形成
されることがなく、また、その各板材の配置に疎・密が
生じない。よって連続プレス機を用いた各連続板材の接
着一体化工程においては、比較的低い圧力のもとに空隙
やむらの無い、従って高い強度を持ち、かつ、比重の小
さい木質構造材を連続的に得ることがきる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明方法を適用した木質
構造材の製造ラインの構成を示す模式図である。
【0014】細長い板材1をそれぞれ収容する多数の供
給ホッパ2を設けるとともに、その各ホッパ2に対応し
てそれぞれ供給レール3および押出シリンダ4を配置し
ている。各ホッパ2と各供給レール3との間には、一枚
の板材1が通過可能な空間を設けてあり、押出シリンダ
4によってホッパ2内の板材1を順次一枚ずつ供給レー
ル3に沿って送りだせるようになっている。
【0015】各供給レール3はそれぞれ接合装置5に繋
がっている。接合装置5は、供給レール3を介して順次
送られてくる各板材1の先端面に接着剤を塗布し、先行
した板材1の後端面に突き合わせ、かつ、内蔵する送り
ローラ6によって後続の板材1を先行の板材1に押圧し
て突き合わせ状態を保持したまま、同じく内蔵の加熱部
7において熱風を吹きつけて接着剤を硬化させ、連続板
材8を得るようになっている。以上の各ホッパ2〜各接
合装置5が、それぞれ連続板材供給ラインを構成してい
る。
【0016】多数の連続板材供給ラインからの各連続板
材8は、各ラインのレールにより、エンドレスベルトプ
レス機9の入口部において、図2に連続板材8の長手方
向に沿った方向からの見た図を示すように、互いに平行
に上下左右に複数本ずつが引き揃えられるが、その前段
においてそれぞれの連続板材供給ラインに対応して設け
られた接着剤塗布装置10により、各連続板材8の表面
全面に接着剤が塗布されるようになっている。
【0017】エンドレスベルトプレス機9は、上記のよ
うに互いに平行に集束された状態で上下のエンドレスベ
ルト9a,9b間に挿入された多数の多数の連続板材8
に対し、上下方向に圧縮力を付与しつつ、これらを図1
中右方に移送することができる。また、上下のエンドレ
スベルト9a,9b間の両側面部分には、上下方向への
加圧による連続板材8の側方への移動を阻止して、結果
として側方(左右方向)への圧縮力を付与するための側
面規制部材11が設けられているとともに、その側面規
制材11と上下のエンドレスベルトで囲まれた空間内に
蒸気を噴射できるようになっている。従って、このエン
ドレスベルトプレス機9を経ることによって、互いに平
行に上下左右に引き揃えられた多数の連続板材8は、熱
硬化性接着剤を介して上下左右に加圧された状態で加熱
され、接着剤の硬化により相互に接着一体化され、所要
の断面を有する木質構造材12となる。
【0018】
【実施例】次に、以上の製造ラインを用いて、実際に木
質構造材を製造した実施例について具体的に述べる。
【0019】杉の製材背板を細長く加工し、その各両端
を、図3(A)に示したバットジョイントで相互に接合
可能な状態に仕上げ、自然乾燥させて板材1とした。板
材1の断面形状は4mm×10mmの矩形状とした。ま
た、比重は0.4〜0.45kg/cm3 であった。
【0020】接合装置5において用いる接着剤をイソシ
アネート系接着剤とし、各板材1をバットジョイントで
相互に縦継ぎし、連続板材8を得た。この実施例におい
て、連続板材供給ライン数は220とし、エンドレスベ
ルトプレス機9の入口部分で縦11本×横20本の連続
板材8が図2のように整列するようにした。また、連続
板材8の表面全面に塗布する接着剤は、縦継ぎ用のもの
と同じくイソシアネート系とした。
【0021】エンドレスベルトプレス機9による成形圧
力は4kg/cm2 とし、蒸気温度150°C、蒸気圧
6kg/cm2 で熱圧成形した。最終材料温度は120
°C、加熱時間は10分であった。
【0022】以上のようにして得られた木質構造材12
は、断面形状が40mm×200mmであり、比重は
0.45〜0.5g/cm3 であった。そして、各板材
1間の長手方向への隙間や板材1の配列に疎・密は認め
られず、各板材1は前後左右並びに上下方向にほぼ完全
に空隙なく密着していることが確かめられた。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、小さい
板材から大断面の木質構造材を連続的に得ることがで
き、しかも、得られた木質構造材は、比較的低圧で成形
されてさほど圧縮されていないために比重が小さく、ま
た、各板材は空隙なく相互に密着して高い強度を示すこ
とが確かめられた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した木質構造材の製造ラインの実
施の形態の構成を示す模式図
【図2】図1の装置においてエンドレスベルトプレス機
9の入口部における連続板材8の整列状況の説明図
【図3】本発明において適用可能な板材の縦継ぎ方法の
例の説明図
【符号の説明】
1 板材 2 供給ホッパ 3 供給レール 4 押出シリンダ 5 接合装置 6 送りローラ 7 加熱部 8 連続板材 9 エンドレスベルトプレス機 10 接着剤塗布装置 11 側面規制部材 12 木質構造材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の細長い木質板材を縦継ぎして連続
    板材とするとともに、その連続板材の表面に接着剤を塗
    布した後、その連続板材の多数を互い平行に上下左右に
    引き揃えた状態で、連続プレス機に送給して接着一体化
    する、木質構造材の製造方法。
JP31134295A 1995-11-29 1995-11-29 木質構造材の製造方法 Pending JPH09150405A (ja)

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JP31134295A JPH09150405A (ja) 1995-11-29 1995-11-29 木質構造材の製造方法

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JPH09150405A true JPH09150405A (ja) 1997-06-10

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JP31134295A Pending JPH09150405A (ja) 1995-11-29 1995-11-29 木質構造材の製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102632525A (zh) * 2012-04-25 2012-08-15 北京满融建筑材料技术研究所 薄页木纹纸装饰装潢保丽板的制备方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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