JPH09148986A - 移動局の電力制御システム - Google Patents

移動局の電力制御システム

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JPH09148986A
JPH09148986A JP7305374A JP30537495A JPH09148986A JP H09148986 A JPH09148986 A JP H09148986A JP 7305374 A JP7305374 A JP 7305374A JP 30537495 A JP30537495 A JP 30537495A JP H09148986 A JPH09148986 A JP H09148986A
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signal
power
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JP7305374A
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Inventor
Hidekazu Nakanishi
英一 中西
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動局における消費電力の節減をより効果的
に行って、移動局の通話時間の増長を図った移動局の電
力制御システムを提供する。 【解決手段】 移動局2の送信パワーレベルを示す信号
S1を送信する基地局1と、受信機4と送信機5と制御
装置6とを備えた移動局2とで構成されている。信号S
1を移動局2の受信機4が受信すると、制御装置6のレ
ベル判断部60が信号S1のパワーレベルを判断する。
信号S1が最大パワーレベルを示しているときには、移
動局2の受信電力レベルを示すRSSI信号Rが比較部
61に出力され、この受信電力レベルと記憶部62のし
きい値Tとが比較される。受信電力レベルがしきい値T
以上あるときには、電力制御部63の制御で送信機5が
信号S2を最大パワーレベルよりも低い第2のパワーレ
ベルで送信する。また、受信電力レベルがしきい値Tよ
り低いときには、送信機5が信号S2を最大パワーレベ
ルで送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消費電力を制御可
能な移動局の電力制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動局は、基地局が管理するサービスエ
リア(以下、「セル」という)内で、この基地局を介し
て他の移動局あるいは公衆回線網と無線通信する。した
がって、各移動局は、通信の際、所定の出力パワーの信
号を基地局に向けて送信することとなり、特に携帯型の
移動局ではその消費電力等が問題になる。
【0003】このため、セルラ方式の自動車電話システ
ム等においては、基地局と移動局との距離に応じて、送
信出力電力を多段階に変化させることにより、基地局で
の共通増幅器の飽和を防止すると共に、移動局での消費
電力の節減化を図った移動局の電力制御システムを採用
している。
【0004】すなわち、図2に示すように、基地局1
は、多数の移動局からの電波をアンテナ10で捉らえ、
バンドパスフィルタ11を介して、リミッタ方式の共通
受信機12で受信し、共通受信機12内の共通増幅器1
2aで受信信号を増幅した後、各チャンネルの受信信号
を分配器13を用いて個別受信機14に分配する構成に
なっている。
【0005】したがって、基地局1に対して多数の移動
局からの送信が行われると、共通増幅器12aが飽和し
て、基地局1全体の受信性能が劣化することとなる。こ
のため、基地局1のアンテナ10での受信電力レベルを
一定値以下に抑えるようにしている。
【0006】例えば、北米方式のセルラ自動車電話シス
テムでは、図3(a)に示すように、自動車電話である
移動局の出力電力のパワーレベルPLを多段階に設定
し、各移動局が、基地局1からの指示に従ってそのパワ
ーレベルPLを変える。
【0007】具体的には、パワーレベルPLが、4dB
間隔で複数の段階に設定されており、移動局は最大出力
電力の値に応じてクラス分けされている。例えば、図3
の(a)及び(b)に示すように、パワークラスAの移
動局では、最大出力電力が3Wで8段階の変化が可能で
あり、パワークラスCの移動局では、最大出力電力が
0.6Wで6段階の変化が可能になっている。また、各
パワーレベルPLの公称値は「+2〜−4dBW」の許
容差を有している。
【0008】これにより、移動局が基地局1の近傍にあ
るときには、例えばパワーレベルPL7の出力電力で送
信するように、基地局1が移動局に指示を与える。ま
た、移動局が基地局1から遠く離れているときには、例
えば最大パワーレベルPL2の出力電力で送信するよう
に、基地局1が移動局に指示を与える。これによって、
基地局1の共通増幅器12aの飽和を防止することによ
り、基地局1全体の受信性能の維持を図っている。
【0009】一方、移動局での消費電力の節減化におい
ても、上記のように、移動局の出力電力のパワーレベル
PLを多段階に設定し、距離に応じてパワーレベルPL
を変えることで、達成しており、これによって、通話時
間の長時間化を図っている。特に、電池駆動の携帯電話
機等の移動局においては、通話時間の長時間化は好まし
いことである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の移動局の電力制御システムでは、下記のごと
く、移動局における消費電力の削減化が十分に達成され
ているとはいえない。
【0011】移動局のパワーレベルPLは、基地局1が
管理するセルの大きさに応じて設定される。例えば、携
帯電話機等の移動局は、図3においてパワークラスCに
属する。
【0012】この場合において、基地局1が管理するセ
ルの大きさが比較的小さいときには、移動局の各パワー
レベルPLは、図4(a)及び(b)に示すように、ほ
ぼ同幅(距離幅)で設定される。すなわち、パワーレベ
ルPL2よりも低いレベルのパワーレベルPLがセルの
大部分を占め、最大出力電力レベルであるパワーレベル
PL2が占める部分はセルエッジ近傍のみである。した
がって、移動局がパワーレベルPL2の出力電力で送信
する頻度が低くなり、消費電力の節減が比較的効率的に
行われる。
【0013】しかし、基地局1が管理するセルの大きさ
が比較的大きいときには、移動局の各パワーレベルPL
の設定が、図5(a)及び(b)に示すように、パワー
レベルPL2側に偏る。このため、最大出力電力レベル
であるパワーレベルPL2がセルの半分以上を占めるこ
ととなり、移動局がパワーレベルPL2の出力電力で送
信する頻度が高くなる。
【0014】一般に、移動局において最も大きく電力を
消費する部分は、送信電力増幅器であり、この送信電力
増幅器の消費電流(PA電流)とパワーレベルPLとは
図6に示すような関係にある。すなわち、最大出力電力
レベルであるパワーレベルPL2では300mAを超え
る非常に大きなPA電流を消費するが、これより低いパ
ワーレベルPL3〜PL7では、消費するPA電流が2
00mA以下まで極端に減少する。
【0015】したがって、パワーレベルPL2で送信す
ると、移動局の電力を非常に大きく消費してしまうこと
が判る。このため、上記のごとく、パワーレベルPL2
の出力電力で送信する頻度が高くなる大きなセル内で移
動局を使用すると、消費電力の節減がほとんど図られな
いこととなる。特に、電池駆動の携帯電話機等の移動局
においては、通話時間が短くなり、非常に不便である。
【0016】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、移動局における消費電力の節減をより効果的に行っ
て、移動局の通話時間の増長を図った移動局の電力制御
システムを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、移動局からの信号を受信可能な受信手
段、及び受信した信号の受信電力レベルに基づいて、複
数段に設定されたパワーレベルのうちの一のパワーレベ
ルを選択し、そのパワーレベルを示す信号を送信可能な
送信手段を含む基地局と、上記基地局からの信号を受信
可能な受信手段、上記基地局に信号を所定のパワーレベ
ルで送信可能な送信手段、及び上記受信手段で受信した
信号が示すパワーレベルで送信するように上記送信手段
を制御する制御手段を含む移動局とを具備する移動局の
電力制御システムにおいて、上記移動局の制御手段は、
上記複数段のパワーレベルのうちの最大のパワーレベル
とその一段低いパワーレベルとの間に、中間パワーレベ
ルとこの中間パワーレベルに対応したしきい値とを設定
し、基地局からの信号の受信電力レベルが上記しきい値
以上のときに、上記中間パワーレベルで送信するように
上記送信手段を制御し、上記受信電力レベルが上記しき
い値より低いときに、上記最大のパワーレベルで送信す
るように上記送信手段を制御する機能を具備するもので
ある構成とした。
【0018】かかる構成により、基地局が受信電力レベ
ルに基づいて移動局のパワーレベルを示す信号を送信す
ると、移動局がこの信号を受信手段で受信する。そし
て、この信号の受信電力レベルがしきい値以上である
と、移動局の制御手段が、中間パワーレベルで送信する
ように送信手段を制御する。また、受信電力レベルがし
きい値より低いと、最大のパワーレベルで送信するよう
に送信手段を制御する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0020】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係る移動局の電力制御システムを示すブロ
ック図である。
【0021】図1において、符号1は図2に示した構造
の基地局であり、符号2は移動局である。
【0022】基地局1は、図2に示した共通受信機12
や個別受信機14(受信手段)と、図2に示していない
送信機(送信手段)とを備えている。すなわち、基地局
1は、受信電力レベルに基づいて、複数段に設定された
パワーレベルのうちの一のパワーレベルを選択し、その
パワーレベルを示す電力制御メッセージを信号S1の音
声チャンネルや制御チャンネル等に挿入して送信する機
能を備えている。
【0023】一方、移動局2は、北米方式のセルラ電話
機におけるパワークラスC(図3参照)のものであり、
アンテナ3とリミッタ方式の受信機4(受信手段)と送
信機5(送信手段)と制御装置6(制御手段)とを備え
ている。
【0024】アンテナ3は、基地局1との間で無線信号
の送受を行うためのものであり、アンテナ共用器30に
接続されている。
【0025】アンテナ共用器30は、受信機4と送信機
5とに接続されており、アンテナ3で受けた基地局1か
らの信号S1を受信機4に出力すると共に、送信機5か
らの信号S2をアンテナ3に送出する機能を有してい
る。
【0026】受信機4は、アンテナ共用器30の出力側
と制御装置6との間に接続されており、アンテナ共用器
30からの信号S1を復調すると共に、信号S1の受信
電力レベルを示すRSSI信号Rを制御装置6に入力す
る機能を有している。
【0027】送信機5は、アンテナ共用器30の入力側
と制御装置6との間に接続されており、変調した信号S
2を内部の送信電力増幅器50で増幅してアンテナ共用
器30に出力する機能を有している。
【0028】制御装置6は、例えばCPUや論理回路や
ベースバンドの音声処理回路を含んで構成されており、
上記受信機4と送信機5との送受信動作等を制御する部
分である。
【0029】この制御装置6には、スピーカー70、マ
イク71、キーボード80、ディスプレイ81等が接続
されている。すなわち、制御装置6は、受信機4の動作
を受信機制御信号Crxで制御することにより、信号S1
を音声としてスピーカー70から出力させる。また、制
御装置6は、キーボード80で指示された電話番号等を
ディスプレイ81に表示すると共に、送信機制御信号C
txを送信機5に入力して、マイク71から入力された音
声信号に対する送信機5の変調動作を制御する。
【0030】さらに、この制御装置6は信号S1が示す
パワーレベルPLで送信するように送信機5を制御する
送信電力制御機能を有している。以下、制御装置6の送
信電力制御機能について、詳しく述べる。
【0031】例えば、アナログのFM方式のセルラ電話
では、図7に示すように、基地局1の受信電力レベルが
移動局2の距離rに応じて線形的あるいは比例的に減少
する。このときの限界感度レベルは「−116dBm」
である。また、通常、移動局2から基地局1への信号S
2の周波数と基地局1から移動局2への信号S1の周波
数とは異なるが、移動局2の受信電力レベルは、基地局
1の受信電力レベルとほぼ一致する。したがって、移動
局2の受信電力レベルも、基地局1からの距離rに応じ
て限界感度レベルまで線形的に減少する。そして、移動
局2の受信機4も基地局1の共通受信機12と同様にリ
ミッタ方式の受信機であるので、限界感度レベル付近ま
では通話品質を保持することができる。したがって、限
界感度レベルに達するような距離に近付くまでは、移動
局2が最大のパワーレベルPL2の送信を行わずとも、
通話品質は保持される。
【0032】つまり、図7に示す距離r1 を超える距離
の全てにおいてパワーレベルPL2で送信することは、
移動局2の電力を無駄に消費することになる。したがっ
て、距離r1 から限界感度レベル近傍の距離r2 までの
間は、パワーレベルPL2とPL3との中間のレベルで
送信を行っても、通話品質を保持することができ、そし
て、距離r2 を超えたときに、パワーレベルPL2の送
信を行うことで通話品質を保持することができると考察
される。
【0033】かかる考察により、制御装置6は、最大パ
ワーレベルPL2とPL3との中間に第2のパワーレベ
ルPL2(中間パワーレベル)を設定し、受信機4から
のRSSI信号Rが示す受信電力レベルの大きさに応じ
て、最大パワーレベルPL2または第2のパワーレベル
PL2のいずれかに切り換えて、信号S2を送信するよ
うになっている。
【0034】具体的には、制御装置6は、レベル判断部
60と比較部61と記憶部62と電力制御部63とを有
している。
【0035】レベル判断部60は、受信機4で受信され
た信号S1内の電力制御メッセージに基づいて、基地局
1が指示したパワーレベルPLを判断する部分である。
すなわち、レベル判断部60は、電力制御メッセージが
パワーレベルPL2による送信を指示していると判断し
た場合には、RSSI信号Rを比較部61に入力し、ま
た、パワーレベルPL3〜PL7のいずれかで送信する
こと指示していると判断した場合には、そのパワーレベ
ルPLに対応した制御信号C1を電力制御部63に入力
するようになっている。
【0036】比較部61は、レベル判断部60からのR
SSI信号Rが示す受信電力レベルと記憶部62内のし
きい値Tとを比較する部分である。具体的には、しきい
値Tは、例えば限界感度レベルよりも10dBだけ高い
「−106dBm」に設定されている。そして、比較部
61は、RSSI信号Rが示す受信電力レベルとこの
「−106dBm」のしきい値Tとを比較し、RSSI
信号Rの受信電力レベルが「−106dBm」以上の場
合には、制御信号C2を電力制御部63に出力する機能
を有している。また、RSSI信号Rの受信電力レベル
が「−106dBm」よりも低い場合には、制御信号C
3を電力制御部63に出力する機能を有している。
【0037】電力制御部63は、レベル判断部60や比
較部61からの制御信号C1〜C3に基づいて、送信機
5の送信電力増幅器50の増幅率を切り換える部分であ
る。具体的には、制御信号C1をレベル判断部60から
入力すると、制御信号C1が示すパワーレベルPL(P
L3〜PL7)で信号S2を送信するように、送信電力
増幅器50の増幅率を制御する機能を有している。ま
た、制御信号C2を比較部61から入力すると、上記第
2のパワーレベルPL2で信号S2を送信するように、
送信電力増幅器50の増幅率を制御し、そして、制御信
号C3を入力すると、パワーレベルPL2で信号S2を
送信するように、送信電力増幅器50の増幅率を制御す
る機能を有している。
【0038】上述した第2のパワーレベルPL2は、次
のように設定されている。
【0039】移動局2は、パワークラスC(図3参照)
の移動局であり、そのパワーレベルPL2〜PL7は、
図8に示すように、階段状に設定されている。そして、
基地局1が管理するセルとしては、基地局1の受信電力
レベルがエッジで限界感度レベル(−116dBm)に
至るものが想定されている。また、基地局1の共通受信
機12の飽和が絶対に生じることのない受信電力レベル
を「−46dBm」として設定した(基地局受信機の
「非飽和上限レベル」)。そして、移動局2の受信電力
レベルがこの非飽和上限レベルに達する距離をセル半径
の0.3倍と想定して、この領域内にパワーレベルPL
3〜PL7を階段状に設定した。したがって、第2のパ
ワーレベルPL2と最大パワーレベルPL2を、図8中
の距離「0.3〜1.0」の範囲に設定することができ
る。
【0040】このようにパワーレベルPLと受信電力レ
ベルとを設定することにより、基地局1の受信電力レベ
ルがしきい値Tの「−106dBm」になる距離は、図
8中の距離「0.9」のところである。したがって、第
2のパワーレベルPL2を距離「0.3〜0.9」間に
設定し、パワーレベルPL2を「0.9〜1.0」とい
う狭い距離間に設定した。
【0041】このように範囲設定された第2のパワーレ
ベルPL2の大きさは、パワーレベルPL2とパワーレ
ベルPL3との中間の大きさに設定されている。すなわ
ち、公称パワーレベルPL2では、「27.8dBm」
(「通常モード」)に増幅した信号S2を送信機5から
送信する。そして、このパワーレベルPL2は、「+2
〜−4dBm」の許容範囲を有している。そこで、第2
のパワーレベルPL2では、パワーレベルPL2よりも
「3dB」だけ低い「24.8dBm」(「節約モー
ド」)の信号S2を送信機5から送信するように設定し
た。
【0042】次に、この実施形態の動作について説明す
る。図9は、この実施形態の動作フローチャートであ
る。なお、ここでは、理解を容易にするため、移動局2
が基地局1の近傍からセルエッジまで移動する場合につ
いて説明する。
【0043】図1において、移動局2が送信をする場合
には、移動局2の送信状態をスタートさせ、基地局1か
らのパワーレベルPLの指示を待って、送信を開始する
(図9のステップS1〜S3)。
【0044】移動局2が基地局1の近傍のパワーレベル
PL7の領域からパワーレベルPL6の領域に移動する
と、図8に示すように、基地局1で受信している信号S
2の受信電力レベルが低下する。このため、基地局1で
は、移動局2がパワーレベルPL6の領域にあると判断
し、パワーレベルPL6の送信を指示する電力制御メッ
セージを信号S1に挿入して移動局2に送信する。
【0045】この信号S1が移動局2のアンテナ3、ア
ンテナ共用器30を介して受信機4に受信されると、信
号S1内の電力制御メッセージが示すパワーレベルPL
が制御装置6のレベル判断部60によって判断される
(図9のステップS4)。ここでは、基地局1がパワー
レベルPL6を指示していると判断され(図9のステッ
プS4のNO)、パワーレベルPL6に対応した制御信
号C1がレベル判断部60から電力制御部63に出力さ
れる。すると、電力制御部63が、パワーレベルPL6
の信号S2を送信するように、送信電力増幅器50の増
幅率を制御する。これにより、送信機5から出力される
信号S2のパワーレベルPLが、パワーレベルPL7か
らパワーレベルPL6へと切り換えられ、パワーレベル
PL6の信号S2がアンテナ共用器30を介してアンテ
ナ3から送信される(図9のステップS5)。
【0046】以後、移動局2が、パワーレベルPL3の
領域まで移動する間、上記の動作が繰り返される(図9
のステップS5、S4のNO)。
【0047】そして、移動局2が図8に示す第2のパワ
ーレベルPL2の領域に進入していくと、基地局1にお
ける信号S2の受信電力レベルが「−46dBm]より
も低くなるので、基地局1では、移動局2がパワーレベ
ルPL2の領域にいると判断し、パワーレベルPL2の
送信を指示する電力制御メッセージを信号S1に挿入し
て、移動局2に送信する。
【0048】そして、この信号S1が移動局2の受信機
4を介して、制御装置6のレベル判断部60に入力さ
れ、レベル判断部60において、信号S1内の電力制御
メッセージがパワーレベルPL2を指示していると判断
される(図9のステップS4のYES)。
【0049】このとき、RSSI信号Rがレベル判断部
60から比較部61に出力され、比較部61において、
このRSSI信号Rが示す受信電力レベルと記憶部62
内のしきい値Tとが比較される(図9のステップS
6)。
【0050】図8に示すように、移動局2が第2のパワ
ーレベルPL2の領域にいる間は、RSSI信号Rの受
信電力レベルが「−106dBm」以上である。したが
って、このときは、比較部61において、基地局1の受
信電力レベルが「−106dBm」以上あると判断さ
れ、制御信号C2が比較部61から電力制御部63に出
力される(図9のステップS6のYES)。
【0051】すると、電力制御部63が、第2のパワー
レベルPL2で信号S2を送信するように、送信電力増
幅器50の増幅率を制御する。これにより、送信機5か
ら出力される信号S2のパワーレベルPLが、パワーレ
ベルPL3から第2のパワーレベルPL2の節約モード
へと切り換えられ、「24.8dBm」の信号S2がア
ンテナ共用器30を介した後、アンテナ3から送信され
る(図9のステップS7)。
【0052】以後、移動局2が、図8における「0.3
〜0.9」という広い第2のパワーレベルPL2領域を
移動する間、上記の動作が繰り返される(図9のステッ
プS7、S4のYES、S6のYES)。
【0053】そして、移動局2がパワーレベルPL2の
領域に進入すると、基地局1における信号S2の受信電
力レベルが「−106dBm]よりも低くなるが、基地
局1からはパワーレベルPL2の電力制御メッセージを
挿入した信号S1が移動局2に送信され、その状態に変
化はない。
【0054】したがって、移動局2のレベル判断部60
では、第2のパワーレベルPL2の電力制御メッセージ
を受信したときと同様に、信号S1内の電力制御メッセ
ージがパワーレベルPL2を指示していると判断され
(図9のステップS4のYES)、RSSI信号Rがレ
ベル判断部60から比較部61に出力されて、RSSI
信号Rの受信電力レベルとしきい値Tとが比較される
(図9のステップS6)。
【0055】このとき、比較部61において、RSSI
信号Rが示す受信電力レベルが「−106dBm」より
低くなっているので、制御信号C3が比較部61から電
力制御部63に出力される(図9のステップS6のN
O)。
【0056】すると、電力制御部63が、パワーレベル
PL2の信号S2を送信するように、送信電力増幅器5
0の増幅率を制御する。これにより、送信機5から出力
される信号S2のパワーレベルPLが、第2のパワーレ
ベルPL2から最大パワーレベルPL2の通常モードへ
と切り換えられ、「27.8dBm」の信号S2がアン
テナ共用器30を介した後、アンテナ3から送信される
(図9のステップS8)。
【0057】以後、移動局2が、図8における距離
「0.9〜1.0」という狭いパワーレベルPL2の領
域を移動する間、上記の動作が繰り返される(図9のス
テップS4のYES、S6のNO)。
【0058】このように、第1の実施形態によれば、移
動局2が図8に示すパワーレベルPL3の領域を超える
と、受信電力レベルが限界感度レベルになる少し手前ま
では、通話時間を保持しつつ、電力が低い第2のパワー
レベルPL2で信号S2を送信する。そして、受信電力
レベルが限界感度レベルの近傍に至ったときは、最大の
パワーレベルPL2で送信することで、通話品質を保持
することができる。したがって、第1の実施形態の移動
局2は、パワーレベルPL3の領域を超えると常に最大
のパワーレベルPL2で送信する従来の電力制御システ
ムに比べて、移動局の消費電力を著しく節減することが
できる。
【0059】具体的には、図10に示すように、この実
施形態の移動局の消費電流と従来技術の移動局の消費電
流とに著しい差が生じる。
【0060】すなわち、図8に示すセル内での移動局の
存在確率を一定とすれば、従来技術による移動局の平均
消費電流は、図10に示すように、約392mAとな
る。したがって、この移動局に容量が392mAhの電
池を使用すると、通話時間は1時間程度である。
【0061】これに対して、この実施形態の移動局2に
よると、最大パワーレベルPL2で送信しなければなら
ない領域は、図8に示すように、距離幅が「0.9〜
1.0」という細いドーナッツ状の領域のみであり、残
りの距離幅「0.3〜0.9」の領域では、第2のパワ
ーレベルPL2で送信することができる。
【0062】この結果、移動局2のセル全体に渡る平均
消費電流は、図10に示すように、約328mAとな
り、従来の移動局の平均消費電流に比べて17%も削減
される。このため、同じ容量の電池を使用すると、その
通話時間が従来の通話時間の1.2倍に増長する。
【0063】また、図8に示すように、移動局2がパワ
ーレベルPL3の領域を超えると、第2のパワーレベル
PL2またはパワーレベルPL2で送信が行われるが、
上述したように、基地局1の共通受信機12の非飽和上
限レベル(−46dBm)がパワーレベルPL3と第2
のパワーレベルPL2との境界に設定されているので、
移動局2が第2のパワーレベルPL2及びパワーレベル
PL2で送信を行っても、基地局1の共通受信機12が
飽和することはない。
【0064】(第2の実施形態)上記第1の実施形態に
係る移動局の電力制御システムでは、基地局1における
信号S2の受信電力レベルを信号S1のRSSI信号R
が示す受信電力レベルにより推定して、第2のパワーレ
ベルPL2と最大パワーレベルPL2とを切換制御する
構成であった。
【0065】しかし、上述したように信号S1の周波数
と信号S2の周波数とが異なっていることから、基地局
1の受信電力レベルと移動局2の受信電力レベルとが正
確には一致しない。また、基地局1の出力電力レベルと
移動局2の出力電力レベルとは、基地局1が管理するセ
ルの広さによって差異がある。すなわち、図11に示す
ように、基地局1及び移動局2の各々における最大出力
電力レベルが10倍(20dB)だけ違うと、基地局1
及び移動局2のそれぞれにおける受信電力レベルに20
dBの差が生じる。
【0066】このため、基地局1の受信電力レベルは十
分大きいにも拘らず、移動局2の受信電力レベルが小さ
いと、移動局2がセルエッジ近傍にあると判断して、消
費電力の大きなパワーレベルPL2で送信してしまうお
それがある。また、逆に、基地局1での受信電力レベル
が限界感度レベルに達しているにも拘らず、移動局2の
受信電力レベルが大きいと、移動局2がセルエッジ近傍
に達していないと判断して、通話が切断してしまうとい
う事態が生じるおそれがある。
【0067】そこで、この第2の実施形態の移動局の電
力制御システムでは、限界感度レベル近傍における基地
局1の受信電力レベルと移動局2の受信電力レベルとの
相関関係を検出し、この相関関係に基づいて、第2のパ
ワーレベルPL2と最大パワーレベルPL2との間の正
確な切換制御を行う構成とした。
【0068】具体的には、図12に示すように、移動局
2が、しきい値演算部64を機能ブロックとして制御装
置6内に備えている。
【0069】制御装置6は、移動局2が基地局1のセル
内に入り、送信状態が発生し、キャリアオン状態になる
と、制御信号C3を電力制御部63を介して送信機5の
送信電力増幅器50に入力すると共に、しきい値演算部
64を作動させるようになっている(「調査モー
ド」)。
【0070】しきい値演算部64は、送信機5を制御し
て調査要求メッセージR1を基地局1に送信すると共に
受信機4で受信したRSSI信号Rが示す移動局2の受
信電力レベルを測定し、受信機4で受信した基地局1か
らの返送メッセージA1が示す基地局1の受信電力レベ
ルと測定した移動局2の受信電力レベルとを関連付けて
記憶部62に記憶する機能を有している。このしきい値
演算部64は、かかる処理をN回繰り返し、図13に示
すように、基地局1の受信電力レベルと移動局2の受信
電力レベルとの相関関係を推定して、この相関関係か
ら、正確なしきい値Tを演算し、このしきい値Tを基地
局1と関連付けて記憶部62に格納した後、調査モード
終了の指示を制御装置6に送る。
【0071】次に、第2の実施形態の動作について説明
する。図14は、調査モードの制御アルゴリズムを示す
図面である。
【0072】移動局2が基地局1のセル内に入り、送信
状態が発生し、キャリアオン状態になると、制御装置6
による制御信号C3が電力制御部63から送信機5の送
信電力増幅器50に入力されて、移動局2がパワーレベ
ルPL2の通常モードに入ると共に、上記調査モードに
入る(図14のステップS1〜S3)。
【0073】調査モードに入ると、しきい値演算部64
の制御により、基地局1に調査を要求する要求メッセー
ジR1が基地局1に送信されると共に受信機4で受信し
たRSSI信号Rが示す移動局2の受信電力レベルが測
定される(図14のステップS4、S5)。
【0074】一方、移動局2からの要求メッセージR1
を受信した基地局1では、基地局1のRSSI信号の受
信電力レベルが測定され、その結果を示す返送メッセー
ジA1が基地局1から移動局2に送信される(図14の
ステップS6〜S8)。
【0075】そして、移動局2が基地局1からの返送メ
ッセージA1を受信すると、しきい値演算部64によっ
て、この返送メッセージA1が示す基地局1の受信電力
レベルと測定した移動局2の受信電力レベルとが記憶部
62に記憶される(図14のステップS10)。
【0076】しきい値演算部64では、かかる処理がN
回繰り返された後、図13に示すように、記憶部62に
記憶されている基地局1の受信電力レベルと移動局2の
受信電力レベルとの相関関係を示すプロット曲線が推定
される(図14のステップS9)。
【0077】そして、しきい値演算部64が、この相関
関係から、正確なしきい値Tを演算し、このしきい値T
を基地局1の情報と共に記憶部62に格納する。すなわ
ち、基地局1の受信電力レベル「−106dBm」に対
応した移動局2の受信電力レベルをしきい値Tとして、
このしきい値Tを記憶部62に格納することにより、調
査モードを終了する(図14のステップS11〜S1
3)。
【0078】以後、この正確なしきい値Tに基づいて、
最大パワーレベルPL2から第2のパワーレベルPL2
への切換が行われる(図14のステップS14)。
【0079】このように、第2の実施形態によれば、基
地局1の実際の受信電力レベルに対応した正確なしきい
値Tに基づいて、パワーレベルPLに切換制御を行うこ
とができるので、基地局1と移動局2との受信電力レベ
ルに差が生じている場合においても、基地局1の受信電
力レベルに対応した正確なパワーレベルPLの切換制御
を行うことができ、この結果、移動局2の消費電力の節
減化を向上させることができる。
【0080】また、上記のごとき正確なしきい値Tの調
査を各基地局1のセル内で行うことにより、各基地局1
とそのセル内でのしきい値Tとが記憶部62内に格納さ
れるので、再びその基地局1で通信を行う場合には、そ
の基地局1に対応したしきい値Tを記憶部62から呼び
出して、その基地局1が管理するセルに合ったパワーレ
ベルPLの切換制御を行うことができ、制御の簡略化を
図ることができる。この結果、非常に加入者が多い都市
部に形成される小さなセルにおいては、基地局1が指示
するパワーレベルPL2の全ての領域で、移動局2が上
記第2のパワーレベルPL2で送信することができ、さ
らなる消費電力の節減化を図ることができる。
【0081】その他の構成、作用効果は上記第1の実施
形態と同様であるので、その記載は省略する。
【0082】なお、本発明は、上記各実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の
変形が可能である。
【0083】例えば、上記第1の実施形態では、パワー
レベルPL2の領域内に中間レベルである第2のパワー
レベルPL2を1つだけ設けたが、この中間レベルをパ
ワーレベルPL2の領域内に複数設け、各レベルでのし
きい値を各々設定して、移動局2のパワーレベルPLを
各しきい値で切り換えるようにすることができる。
【0084】さらに、上記第1の実施形態では、しきい
値を限界感度レベルより「+10dB」だけ高く設定し
たが、これに限るものではない。しかし、一般に、フェ
ージングにより移動局2のRSSI信号Rが大幅に時間
的にばらつくので、限界感度レベルからのマージンを十
分とると共にRSSI信号に平均化処理を施して、誤検
出を避けるようにすることが好ましい。
【0085】また、上記第2の実施形態では、移動局2
の記憶部62に各基地局1に対応付けたしきい値を複数
格納したが、基地局1に対する上記相関関係をそのしき
い値と共に記憶部62に格納するようにしても良い。
【0086】さらに、上記第2の実施形態では、移動局
2側で正確なしきい値設定を行うようにしたが、この設
定を基地局1側で行うようにすることもできる。すなわ
ち、基地局1に移動局2のしきい値演算部64とほぼ同
様なしきい値演算部を設ける。そして、基地局1が移動
局2からの要求メッセージを受けた後、基地局1から移
動局2に要求メッセージR1を移動局2に送信すると共
に基地局1のRSSI信号が示す受信電力レベルを測定
し、移動局2からの返送メッセージA1が示す移動局2
の受信電力レベルと測定した基地局1の受信電力レベル
とを関連付けて記憶部に記憶する。そして、かかる処理
をN回繰り返した後、しきい値演算部64において、基
地局1の受信電力レベルと移動局2の受信電力レベルと
の相関関係を上記相関関係演算部で推定し、この相関関
係から、正確なしきい値を演算する。しかる後、このし
きい値を基地局1と関連付けて移動局2に返送する。そ
して、移動局2が返送されてきたしきい値を記憶部62
に格納することで、上記と同様のパワーレベルの切換制
御を行うことができる。
【0087】なお、基地局1に相関関係演算部のみを設
け、この相関関係演算部で受信電力レベルの相関関係だ
けを基地局1で調査し、移動局2が、基地局1から送ら
れてきた調査結果に基づいて正確なしきい値を求めるよ
うにすることもできる。
【0088】また、上記第1及び第2の実施形態では、
北米方式のセルラ電話システムについて説明したが、こ
れに限るものではなく、パワーレベルPLを多段階で電
力制御するあらゆるシステムに適用することができる勿
論である。
【0089】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、移動局
は、その受信電力レベルがしきい値以上であると、中間
パワーレベルでの送信を行い、受信電力レベルがしきい
値より低いと、最大のパワーレベルで送信を行う構成と
なっているので、真に必要なときにのみ最大のパワーレ
ベルで送信することができ、無駄な消費電力の節減を図
ることができると共に基地局の受信手段の飽和をも防止
することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る移動局の電力制御システ
ムを示すブロック図である。
【図2】従来の移動局の電力制御システムに適用されて
いる基地局を示すブロック図である。
【図3】移動局のパワーレベルを示す図表である。
【図4】基地局が管理する小さいセルとパワーレベルと
の相関図である。
【図5】基地局が管理する大きいセルとパワーレベルと
の相関図である。
【図6】移動局の送信電力増幅器で消費される電流とパ
ワーレベルとの相関を示す線図である。
【図7】移動局のパワーレベルと基地局の受信電力レベ
ルとの相関図である。
【図8】第1の実施形態に係る移動局の電力制御システ
ムに適用される移動局のパワーレベルと基地局の受信電
力レベルとの相関図である。
【図9】第1実施形態の移動局の電力制御システムの動
作フローチャートである。
【図10】従来の移動局による平均消費電流と第1の実
施形態の移動局による平均消費電流とを対比して示す図
表である。
【図11】出力電力レベルの差異によって生じる受信電
力レベルの差異を説明するための概略図である。
【図12】第2の実施形態の移動局の電力制御システム
の要部ブロック図である。
【図13】基地局の受信電力レベルと移動局の受信電力
レベルとの相関関係を示す線図である。
【図14】第2の実施形態の移動局の電力制御システム
における調査モードの制御アルゴリズムを示す図であ
る。
【符号の説明】
1…基地局、2…移動局、3…アンテナ、4…受信機、
5…送信機、6…制御装置、50…送信電力増幅器、6
0…レベル判断部、61…比較部、62…記憶部、63
…電力制御部、64…しきい値演算部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動局からの信号を受信可能な受信手
    段、及び受信した信号の受信電力レベルに基づいて、複
    数段に設定されたパワーレベルのうちの一のパワーレベ
    ルを選択し、そのパワーレベルを示す信号を送信可能な
    送信手段を含む基地局と、 上記基地局からの信号を受信可能な受信手段、上記基地
    局に信号を所定のパワーレベルで送信可能な送信手段、
    及び上記受信手段で受信した信号が示すパワーレベルで
    送信するように上記送信手段を制御する制御手段を含む
    移動局とを具備する移動局の電力制御システムにおい
    て、 上記移動局の制御手段は、上記複数段のパワーレベルの
    うちの最大のパワーレベルとその一段低いパワーレベル
    との間に、中間パワーレベルと、この中間パワーレベル
    に対応した当該移動局での受信電力レベルに対するしき
    い値とを設定し、基地局からの信号の受信電力レベルが
    上記しきい値以上のときに、上記中間パワーレベルで送
    信するように上記送信手段を制御し、上記受信電力レベ
    ルが上記しきい値より低いときに、上記最大のパワーレ
    ベルで送信するように上記送信手段を制御する機能を具
    備するものであることを特徴とする移動局の電力制御シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の移動局の電力制御シス
    テムにおいて、 上記移動局の制御手段は、 上記受信手段で受信した信号が示すパワーレベルを判断
    し、上記最大のパワーレベルであると判断したときに、
    移動局の受信電力レベルを示す信号を出力するレベル判
    断部と、 上記しきい値を格納する記憶部と、 上記レベル判断部からの信号が示す受信電力レベルと上
    記記憶部内のしきい値とを比較し、上記受信電力レベル
    が上記しきい値以上か低いかを示す信号を出力する比較
    部と、 上記受信電力レベルが上記しきい値以上であることを示
    す信号を上記比較部から入力すると、上記中間パワーレ
    ベルで送信するように上記送信手段を制御し、上記受信
    電力レベルが上記しきい値より低いことを示す信号を入
    力すると、上記最大のパワーレベルで送信するように上
    記送信手段を制御する電力制御部と、 を具備することを特徴とする移動局の電力制御システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の移動局
    の電力制御システムにおいて、 上記移動局の制御手段は、調査要求メッセージを上記基
    地局に送信し、この送信時における移動局の受信電力レ
    ベルと基地局からの返送メッセージが示す基地局の受信
    電力レベルとの相関関係を求め、この相関関係から上記
    しきい値を算出するしきい値演算部を具備することを特
    徴とする移動局の電力制御システム。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の移動局
    の電力制御システムにおいて、 上記基地局は、調査要求メッセージを上記移動局に送信
    し、この送信時における基地局の受信電力レベルと移動
    局からの返送メッセージが示す移動局の受信電力レベル
    との相関関係を求め、この相関関係から上記しきい値を
    算出して、上記移動局に送信するしきい値演算部を具備
    することを特徴とする移動局の電力制御システム。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載の移動局
    の電力制御システムにおいて、 上記基地局は、調査要求メッセージを上記移動局に送信
    し、この送信時における基地局の受信電力レベルと移動
    局からの返送メッセージが示す移動局の受信電力レベル
    との相関関係を求め、この相関関係を上記移動局に送信
    する相関関係演算部を具備し、 移動局の制御手段は、上記移動局からの相関関係に基づ
    いて、上記しきい値を算出するしきい値演算部を具備す
    ることを特徴とする移動局の電力制御システム。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし請求項5のいずれかに記
    載の移動局の電力制御システムにおいて、 上記移動局の制御手段は、複数の基地局の上記相関関係
    としきい値とを各基地局と対応付けて記憶し、各基地の
    サービスエリア内で、当該各基地局の上記相関関係とし
    きい値とに基づいて、上記送信手段のパワーレベル制御
    を行うものであることを特徴とする移動局の電力制御シ
    ステム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100357619B1 (ko) * 1998-06-23 2003-01-15 삼성전자 주식회사 이동 통신단말기의 출력전력 제어장치 및 방법
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