JPH09146012A

JPH09146012A - 電子内視鏡装置

Info

Publication number: JPH09146012A
Application number: JP7307213A
Authority: JP
Inventors: Tsutomu Takizawa; 努滝沢
Original assignee: Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Current assignee: Pentax Corp
Priority date: 1995-11-27
Filing date: 1995-11-27
Publication date: 1997-06-06

Abstract

(57)【要約】【課題】テレビモニタに表示される内視鏡観察画像に重
ねて表示されるキャラクタを容易かつ確実に判読するこ
とができる電子内視鏡装置を提供すること。【解決手段】テレビモニタ画面４１に表示される内視鏡
観察画像１００に重ねてキャラクタ１０４，１０５を表
示するようにした電子内視鏡装置において、キャラクタ
１０４，１０５をテレビモニタ画面４１に表示される内
視鏡観察画像１００の色相と異なる系統の色相の有彩色
で表示するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、テレビモニタに
表示される内視鏡観察画像に重ねてキャラクタを表示す
るようにした電子内視鏡装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】電子内視鏡による内視鏡観察画像はテレ
ビモニタに表示されるが、患者名、日付、コメントその
他各種の文字情報（キャラクタ）が、同じテレビモニタ
の画面内に白文字で表示される。

【０００３】その場合、内視鏡観察画像がモニタ画面い
っぱいに表示されていれば、キャラクタは当然に内視鏡
観察画像に重ねて表示される。また、内視鏡観察画像の
表示範囲がモニタ画面の一部の場合には、キャラクタを
内視鏡観察画像と重ならないように内視鏡観察画像外に
表示されるが、一部のキャラクタは内視鏡観察画像に重
ねて表示される場合がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】テレビモニタに表示さ
れる内視鏡観察画像は、被写体に対する照明の具合等に
よってしばしば局部的にハレーションが発生して白くつ
ぶれる場合がある。すると、そのハレーション部分に重
ねて表示されるキャラクタはバックと区別がつかなくな
って、判読することができない。

【０００５】また、内視鏡の検査対象である体腔内の粘
膜は、部位によって色が異なっている。例えば、大腸は
黄色みがかった肌色であり、多くの血管が見える気管支
等はやや赤みがかった観察画像となる。白色のキャラク
タは、そのような画像に重ねて表示されたとき決して見
やすくなく、判読しづらい場合が多い。

【０００６】そこで本発明は、テレビモニタに表示され
る内視鏡観察画像に重ねて表示されるキャラクタを容易
かつ確実に判読することができる電子内視鏡装置を提供
することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の電子内視鏡装置は、テレビモニタ画面に表
示される内視鏡観察画像に重ねてキャラクタを表示する
ようにした電子内視鏡装置において、上記キャラクタを
上記テレビモニタ画面に表示される内視鏡観察画像の色
相と異なる系統の色相の有彩色で表示するようにしたこ
とを特徴とする。なお、上記キャラクタの色が、青又は
緑系統であるとよい。

【０００８】そして、上記キャラクタの色相を手動選択
するための色相選択手段を設けてもよく、上記色相選択
手段で選択された色の色調を微調整するための色調微調
整手段を設けてもよい。

【０００９】また、本発明の電子内視鏡装置は、内視鏡
観察像を撮像するための固体撮像素子を有する電子内視
鏡が、上記固体撮像素子から出力された撮像信号を処理
するためのビデオプロセッサに対して着脱自在に接続さ
れ、上記ビデオプロセッサから出力されるビデオ信号に
よって、テレビモニタに内視鏡観察画像とキャラクタと
が重ねて表示される電子内視鏡装置において、上記テレ
ビモニタに表示されるキャラクタの色を指定する情報が
上記電子内視鏡側に記憶されていて、上記電子内視鏡を
上記ビデオプロセッサに接続することにより、上記キャ
ラクタの色指定情報が上記電子内視鏡から上記ビデオプ
ロセッサに入力されて、上記テレビモニタに表示される
キャラクタが上記色指定情報によって指定された色で表
示されるようにしたことを特徴とする。

【００１０】そして、上記電子内視鏡側に記憶されるキ
ャラクタの色指定情報が書き換え可能であってもよい。

【００１１】

【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図２は電子内視鏡装置の全体構成を略示
しており、電子内視鏡１の挿入部２の先端には、対物光
学系３による被写体の結像位置に、例えばＣＣＤ（電荷
結合素子）からなる固体撮像素子４が配置されており、
内視鏡観察像が固体撮像素子４で撮像される。

【００１２】電子内視鏡１には、光源装置兼ビデオプロ
セッサ２０に対して着脱自在に接続されるコネクタ部５
が設けられていて、固体撮像素子４から出力される撮像
信号がコネクタ部５を経由して光源装置兼ビデオプロセ
ッサ２０に伝送される。コネクタ部５には、その電子内
視鏡１についての各種データが格納されたメモリ（ＲＯ
Ｍ又は書き換え可能なＲＯＭ等）６等も内蔵されてい
る。

【００１３】光源装置兼ビデオプロセッサ２０に内蔵さ
れた光源ランプ２１から放射される照明光は、収束レン
ズ２２によって収束されて電子内視鏡１の照明用ライト
ガイドファイババンドル７に入射し、そのライトガイド
ファイババンドル７の射出端部から被写体に照射され
る。２３は、照明光の明るさを調整するための絞りであ
る。

【００１４】光源装置兼ビデオプロセッサ２０に入力さ
れた撮像信号は、撮像信号処理回路２６において映像信
号が抽出されてデジタル信号に変換されてから、赤
（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）の三色の映像信号別にメモ
リ２７Ｒ，２７Ｇ，２７Ｂに格納される。

【００１５】そして、三色の映像信号は、三つのメモリ
２７Ｒ，２７Ｇ，２７Ｂから同時に読み出されて、ビデ
オ処理回路２８において例えばＮＴＳＣ方式のアナログ
のビデオ信号に変換されてテレビモニタ４０に送られ、
そのモニタ画面４１に内視鏡観察画像が表示される。

【００１６】タイミング回路２９からは、光源装置兼ビ
デオプロセッサ２０内の各部の動作の同期をとるための
同期信号が出力される。また、キャラクタ生成回路３１
においては、テレビモニタ４０に表示するためのキャラ
クタ信号が生成されてビデオ処理回路２８に送られる。
そして、タイミング回路２９及びキャラクタ生成回路３
１の動作は、ＣＰＵ（中央演算装置）を内蔵した制御部
３２から出力される制御信号によって制御される。

【００１７】制御部３２に対しては、光源装置兼ビデオ
プロセッサ２０の操作パネルに設けられたパネルスイッ
チ３３から、キャラクタの色を切り換えるためのスイッ
チング信号等が入力される。

【００１８】図３は、そのようなパネルスイッチ３３の
一例を示しており、キャラクタの色相を例えば青、シア
ン、マゼンタ及び緑の中から選択するための粗調整スイ
ッチ３３１と、粗調整スイッチ３３１で選択された色相
とその彩度の微調整等を行うための色調微調整スイッチ
３３２が配列されている。

【００１９】ただし、制御部３２に対するそのような信
号入力は、図２に示されるキーボード等のような外部入
力装置３４から行うようにしてもよく、電子内視鏡２の
操作部等に設けた遠隔スイッチ３５から行ってもよい。

【００２０】また、信号入力の方法も、例えば、モニタ
画面４１に表示されるメニュー上の色名にカーソルを移
動させて粗調整を行ったり、モニタ画面４１に表示され
るバーグラフに対するマウスクリック操作や、テンキー
からの数値入力などで微調整を行ってもよい。

【００２１】電子内視鏡１のコネクタ部５に設けられた
メモリ６には、その電子内視鏡１が使用される体腔内の
粘膜の色の補色系統のキャラクタ色データが格納されて
いる。したがって、電子内視鏡１の機種毎にそのデータ
は異なっており、コネクタ部５が光源装置兼ビデオプロ
セッサ２０に接続されると、そのデータが制御部３２に
入力される。

【００２２】図１は、モニタ画面４１の一例を示してお
り、その一部分に内視鏡観察画像１００が表示されてい
る。そして、患者名、日付、コメントその他各種の文字
情報（キャラクタ）１０１が、内視鏡観察画像１００と
重ならないようにモニタ画面４１内の内視鏡観察画像１
００外の部分に表示される。その部分のバックの色は黒
であり、キャラクタ１０１は白で表示される。

【００２３】また、内視鏡観察画像１００の色調表示１
０２やホワイトバランス表示１０３等も、内視鏡観察画
像１００と重ならないように、モニタ画面４１内の内視
鏡観察画像１００外の部分に表示される。

【００２４】その一方で、例えば、現在表示されている
内視鏡観察画像１００が動画像なのか静止画像なのかを
示すキャラクタ（ＬＩＶＥ／ＳＴＩＬＬ）１０４や、移
動自在なカーソル１０５（広義でキャラクタに含まれ
る）等は、内視鏡観察画像１００に重ね合わさる位置に
表示される。

【００２５】内視鏡観察画像１００に重ねて表示される
キャラクタ１０４，１０５の色は、内視鏡観察画像１０
０の色の補色である青又は緑系統の色であり、メモリ６
から入力されるデータにしたがって自動設定され、パネ
ルスイッチ３３等から入力されるスイッチング信号によ
って手動設定をすることもできる。

【００２６】図４は、そのような、内視鏡観察画像１０
０に重ねて表示されるキャラクタの色の自動設定を行う
ために、制御部３２で実行されるソフトウェアの内容を
示すフロー図であり、Ｓは処理ステップを示す。

【００２７】この処理は、電子内視鏡１のコネクタ部５
が光源装置兼ビデオプロセッサ２０に接続されることに
より開始され、まずＳ１で、コネクタ部５内のメモリ６
からキャラクタ色を指定するデータが読み込まれ、Ｓ２
で、そのデータの判別が行われる。

【００２８】そして、その電子内視鏡１が例えば大腸用
の場合には、Ｓ３でキャラクタを青色に着色するための
信号を生成し、電子内視鏡１が気管支用の場合には、Ｓ
４でキャラクタをシアンに着色するための信号を生成す
る。

【００２９】次いでＳ５において、当該色で着色された
「ＬＩＶＥ」など所定のキャラクタを生成するようにキ
ャラクタ生成回路３１に制御信号を出力して、Ｓ６でそ
れをモニタ画面４１の所定位置に表示させて終了する。

【００３０】図５は、内視鏡観察画像１００に重ねて表
示されるキャラクタの色を手動で設定するために、制御
部３２で実行されるソフトウェアの内容を示すフロー図
である。

【００３１】この処理は、パネルスイッチ３３（又は外
部入力装置３４、遠隔スイッチ３５等でもよい）が押さ
れることによって割り込み実行され、まずＳ１１で、ス
イッチング信号がパネルスイッチ３３から入力される。

【００３２】そして、Ｓ１２で入力信号の判別を行い、
入力信号が「青」、「シアン」、「マゼンタ」又は
「緑」等を意味する粗色データの場合には、Ｓ１３で、
それに対応する色信号（粗色信号）を生成する。

【００３３】パネルスイッチ３３からの入力信号が「色
相アップ」、「色相ダウン」、「彩度アップ」又は「彩
度ダウン」等を意味する微色信号の場合には、Ｓ１４
で、それに対応する微調整信号（微色信号）を生成す
る。

【００３４】次いでＳ１５において、粗色信号又は微色
信号で指定された色に着色された「ＬＩＶＥ」など所定
のキャラクタを生成するようにキャラクタ生成回路３１
に制御信号を出力して、Ｓ１６でそれをモニタ画面４１
の所定位置に表示させて終了する。

【００３５】なお、図５に示される処理で手動入力指定
されたキャラクタ色を、メモリ６に記憶（書き換え）で
きるようにすると、次回の内視鏡使用時に、この記憶さ
れたキャラクタ色指定データを読みとって、再度手動入
力をする手間を省くことができる。

【００３６】

【発明の効果】本発明によれば、内視鏡観察画像と重ね
てテレビモニタに表示されるキャラクタを内視鏡観察画
像の色相と異なる系統の色相の有彩色で表示するように
したことにより、キャラクタを容易かつ確実に判読する
ことができる。

【００３７】その場合、キャラクタの色を体内色として
少ない青系統の色にすれば判読が容易であり、視覚上と
らえやすい緑系統の色にしても内視鏡観察画像によって
つぶされずに判読することができる。

【００３８】また、キャラクタの色相を手動選択するた
めの色相選択手段と、色相選択手段で選択された色の色
調を微調整するための色調微調整手段とを設ければ、キ
ャラクタの色調を容易かつ任意に調整することができ、
キャラクタの色を指定する情報を電子内視鏡からビデオ
プロセッサに入力させるようにすれば、使用する内視鏡
に適した色にキャラクタ色を自動設定することができ、
オペレータにとって便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態のモニタ画面の一例を示す
略示図である。

【図２】本発明の実施の形態の電子内視鏡装置の全体構
成を略示するブロック図である。

【図３】本発明の実施の形態のパネルスイッチの一例を
示す略示図である。

【図４】本発明の実施の形態のキャラクタ色自動設定の
ための制御処理フロー図である。

【図５】本発明の実施の形態のキャラクタ色手動設定の
ための制御処理フロー図である。

【符号の説明】

１電子内視鏡６メモリ２０光源装置兼ビデオプロセッサ３１キャラクタ生成回路３２制御部４０テレビモニタ４１モニタ画面１００内視鏡観察画像１０４キャラクタ１０５カーソル

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】テレビモニタ画面に表示される内視鏡観察
画像に重ねてキャラクタを表示するようにした電子内視
鏡装置において、上記キャラクタを上記テレビモニタ画面に表示される内
視鏡観察画像の色相と異なる系統の色相の有彩色で表示
するようにしたことを特徴とする電子内視鏡装置。
【請求項２】上記キャラクタの色が、青又は緑系統であ
る請求項１記載の電子内視鏡装置。
【請求項３】上記キャラクタの色相を手動選択するため
の色相選択手段が設けられている請求項１記載の電子内
視鏡装置。
【請求項４】上記色相選択手段で選択された色の色調を
微調整するための色調微調整手段が設けられている請求
項１又は３記載の電子内視鏡装置。
【請求項５】内視鏡観察像を撮像するための固体撮像素
子を有する電子内視鏡が、上記固体撮像素子から出力さ
れた撮像信号を処理するためのビデオプロセッサに対し
て着脱自在に接続され、上記ビデオプロセッサから出力
されるビデオ信号によって、テレビモニタに内視鏡観察
画像とキャラクタとが重ねて表示される電子内視鏡装置
において、上記テレビモニタに表示されるキャラクタの色を指定す
る情報が上記電子内視鏡側に記憶されていて、上記電子
内視鏡を上記ビデオプロセッサに接続することにより、
上記キャラクタの色指定情報が上記電子内視鏡から上記
ビデオプロセッサに入力されて、上記テレビモニタに表
示されるキャラクタが上記色指定情報によって指定され
た色で表示されるようにしたことを特徴とする電子内視
鏡装置。
【請求項６】上記電子内視鏡側に記憶されるキャラクタ
の色指定情報が書き換え可能である請求項５記載の電子
内視鏡装置。