JPH09145970A - 金属管型光ファイバユニット - Google Patents

金属管型光ファイバユニット

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Publication number
JPH09145970A
JPH09145970A JP8129403A JP12940396A JPH09145970A JP H09145970 A JPH09145970 A JP H09145970A JP 8129403 A JP8129403 A JP 8129403A JP 12940396 A JP12940396 A JP 12940396A JP H09145970 A JPH09145970 A JP H09145970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
metal tube
optical fibers
fiber unit
tube type
Prior art date
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Pending
Application number
JP8129403A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Yokogawa
知行 横川
Yoshinobu Kitayama
佳延 北山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09145970A publication Critical patent/JPH09145970A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属管内に光ファイバを収納した金属管型光
ファイバユニットに関し、架設後の光の伝送損失の増加
を抑制する。 【解決手段】 複数本の光ファイバ(3)を収納してな
る金属管型光ファイバユニット(1)において、金属管
(6)内に光ファイバ(3)と併せて緩衝性を有する介
在物(5)を、空隙占有率が50%から90%の範囲で
収納した構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属管内に光ファイバ
を収納した金属管型光ファイバユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】本願発明の従来技術として、例えば特開
平6−148745号公報に開示されているように、光
ファイバの耐環境性を改善する目的で、保護被覆として
金属管を用いた光ファイバケーブルの構造が提案されて
いる。しかし、上記従来の技術は、図7に例示するよう
に金属管内に光ファイバが極めて緩く大きな間隙をもっ
て収納したものが一般的である。またこの場合、ケーブ
ルの架設時又はその後にケーブルに延抻や曲げが加えら
れた場合にも光ファイバの伝送特性及び信頼性をそこな
わないようにすることを目的として、金属管内の光ファ
イバに対し、ケーブルの長さ方向に均一に適度な余分の
長さ、いわゆる予長が付与されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の構造で
は、光ファイバが金属管内で大きな間隙をもって極めて
緩く収納されているために、製造当初にはケーブルの全
長にわたって、光ファイバに対し余長を長さ方向に均一
に付与したとしても、その後、様々な外力や熱履歴が加
えられると光ファイバが長さ方向に不規則な移動が生
じ、最初は均一に付与した余長がケーブルの長さ方向に
偏在するようになる。つまり、金属管内のある部分では
光ファイバの余長が比較的少なく若干緊張した状態にあ
るが、他のある部分では余長の割合が多くなり局部的な
光ファイバのたるみを生ずる。その結果、光ファイバの
曲げによる光の伝送損失の増加をもたらす。
【0004】特に金属管の金属壁は、光ファイバに塗布
したプラスチックの被覆とくらべて摩擦係数が小さいた
めに、光ファイバの長さ方向に不規則に移動しやすく、
ある部分では余長の欠如を生じ、ある部分では余長の割
合が多くなりたるみが生じやすい。更に、従来の金属管
型光ファイバユニットを架空ケーブルに用いた場合、風
による振動を受けるが、この時、光ファイバは金属管内
で半径方向に安易に動き得るため、金属管の内壁と衝突
をくり返し、その結果、金属管からいわゆる側圧を受
け、振動をうけている間、光ファイバの一時的な変形に
より光の伝送損失が増加する。特に金属管はプラスチッ
ク被覆に比べてヤング率が高く固いため光ファイバの一
時的な変形により光の伝送損失を生じやすい。こうした
事態が起こると、架線後の光ファイバの伝送特性や寿命
に悪影響を及ぼすおそれがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述のよう
な、従来技術の問題点を解決するために、複数本の光フ
ァイバを収納してなる金属管型光ファイバユニットにお
いて、金属管内に光ファイバと併せて緩衝性を有する介
在物を、空隙占有率が50%から90%の範囲で収納し
た構造とすることを特徴とする。なお、ここでいう介在
物の空隙占有率は、金属管内部空間の全容積から光ファ
イバの体積を差引いた体積に対する介在物即ち緩衝性材
料の体積の比率であり、介在物(緩衝性材料)の体積は
介在として挿入することによる圧縮力を受ける前の体積
で計算する。
【0006】
【作用】本発明にかかる金属管型光ファイバユニット
は、図1、図2に示すように金属管内に緩衝性を有する
介在物を含むので、この介在物と光ファイバの間に適度
な摩擦抵抗が生ずる。従って、金属管型光ファイバユニ
ットに架設後に何らかの振動や熱応力など外力が加わっ
た際にも金属管内で光ファイバが長さ方向に不規則に移
動することなく、製造当初に長さ方向に付与した均一な
余長分布をそのまま保つことができる。この為、従来問
題となっていた振動などによる光ファイバの長さ方向の
ずれによる光の伝送損失の増加を防止することができ
る。更に介在物は、緩衝性を有するので光ファイバと金
属管型の内壁との間で生ずる側圧を低減し、光の伝送損
失を減少する手段としても有効に働く。
【0007】また、介在物に吸水性をもたせることによ
って、ケーブルの端末などから一時的に水が侵入しケー
ブル内を水が進行してゆく走水を防止し、水素吸収によ
る光の伝送損失の増加を防ぐことができる。
【0008】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本発明の実施
例を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の
要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0009】第1の実施例について説明する。図1に本
実施例にかかる金属管型光ファイバユニット1の横断面
図を、図3に金属管型光ファイバユニット1を架空地線
(OPGW)に組込んだ場合の横断面図を、図4に金属
管型光ファイバユニット1の製造方法を、図5、図6に
金属管型光ファイバユニット1の振動試験前後の光の伝
送損失の測定結果を示す。
【0010】まず、本実施例にかかる金属管型光ファイ
バユニット1を図1に基づいて説明する。3は光ファイ
バであって、6心ずつ225デニールの太さのコットン
糸で粗巻して紐巻バンドル4とした状態のもの2本を金
属管6内に収納し、長さ方向に余長を均一に付与したも
のである。
【0011】5は介在物であって、緩衝性を有する発泡
プラスチック材料から成る紐を用いるが、その他コット
ン等の繊維束であってもよい。この介在物5は、金属管
内において、光ファイバの体積占有部分を除く空隙に対
する占有率を50%乃至90%とすることによって有効
に機能させることができる。介在物の金属管内の空隙に
対する占有率が50%より小さいと光ファイバの金属管
内での移動を有効に防止できなくなる。逆に介在物の空
隙占有率が90%より大きいと、製造時に又は架設後に
生じた光ファイバの局部的な曲げが緩和しょうとする動
きを妨げ、光の伝送損失の増加の原因となる。また製造
後に光ファイバユニットに振動等が加えられたとき、介
在物自身が光ファイバに側圧を与え光の伝送損失が増加
する。6は金属管であって、外形3.2mm、内径2.
8mmのステンレス管である。
【0012】本実施例の金属管型光ファイバユニット1
の製造方法は、図4に示すように、金属テープサプライ
10からステンレスからなる金属テープ9を、光ファイ
バサプライ11から光ファイバを含む紐巻バンドル4
を、介在物サプライ12から225デニールコットンか
らなる介在物5をそれぞれ光ファイバ導入管18を介し
てロール成形装置13に挿入することにより、光ファイ
バを含む紐巻バンドル4が前記介在物5で包まれ金属壁
と接しないように各材料を適宜組合せて成形し、成形装
置13を出た位置で最外装の金属テープ10を溶接した
後、引落ダイス17と巻取りキャプスタン15により外
形4.7mm、内径4.3mm、肉厚0.2mmのステ
ンレス管から外形3.2mm、内径2.8mmの金属管
6に引き落として縮径して出来上がった金属管型光ファ
イバユニット1を、他端において巻取りドラム16によ
り一定速度で巻き取ってゆくことにより製造するもので
ある。
【0013】本発明による金属管型光ファイバユニット
1は、図3に示すように、金属管型光ファイバユニット
1の外周に鋼線7の撚線層と、更にその外側にアルミ線
8の撚線層を形成することにより光ファイバ複合架空地
線(OPGW)として利用することができる。
【0014】介在物の金属管内の空隙に対する占有率を
0%、20%、40%、60%、80%とした各金属管
型光ファイバユニット1について、OPGWまで試作を
行ない、試験長30mについて、周波数30Hz、全振
幅10mm、振動回数107以上にわたり振動試験を実
施し、試験前後の光の伝送損失を1.55μmの光を用
いて測定した。結果を図5に示す。
【0015】図5の金属管内の空隙に対する占有率が0
%のときには光の伝送損失は0.3dB/length
以上あるが、空隙占有率が50%以上になると伝送損失
は0.05dB/length以下となり、介在物5に
より光の伝送損失が顕著に減少することがわかる。ここ
で、lengthとは金属管型光ファイバユニット1の
試験長30mである。これは、介在物5の空隙占有率が
50%以上になると、与えられた振動によって光ファイ
バがケーブルの長さ方向似ずれたり、内壁と衝突したり
するのが介在物5により抑止されることを示している。
【0016】しかし、図6に示すように振動試験前の初
期伝送特性は介在物5の金属管内の空隙に対する占有率
が90%以上になり、大きすぎると逆に悪くなり、空隙
に対する占有率が95%で0.30dB/kmとなる。
【0017】従って、以上の結果から、介在物の空隙に
対する占有率は50%乃至90%にするのが好ましいと
いえる。
【0018】本実施例では、金属管に収納する光ファイ
バの形態として、図1に示すように複数本を紐で束ねた
組巻きバンドル4を用いたが、収納する光ファイバの形
態は図2に示す金属管型光ファイバユニットのように複
数本がばらばらな状態であってもよい。
【0019】図2に示す金属管型光ファイバユニット
は、ばらばらな状態の3本の光ファイバ3を介在物5と
共に金属管6内に収納し、長さ方向に一定の割合で余長
を与えたケースである。光ファイバ3、介在物5、金属
管6はともに前記と同じものを用いた。製造方法、振動
試験も同様に行ない、同様にすぐれたな結果がえられ
た。
【0020】第2の実施例について説明する。本実施例
は、介在物に吸水性を付与して、ケーブルの端末などか
ら一時的に水が侵入しケーブル内を水が進行してゆく走
水を防止して、水の侵入による光ファイバの疲労特性悪
化および水素吸収による光の伝送損失の増加を抑制する
ケースである。本実施例は、介在物5として、第1の実
施例において用いた緩衝性を有する発泡プラスチック材
料から成る紐に対し、吸水性を付与するためにアクリロ
ニトリルの加水分解物を塗布したものを用い、他は実施
例1と同条件で、図1に示す金属管型光ファイバユニッ
トを試作した。金属管内の空隙に対する占有率が70%
の金属管型光ファイバユニットについて、EIA規格E
IA/TIA−455−82Aに基づき、水頭長1.0
mの走水試験を行なった。1日後、3日後、10日後の
走水長を測定したところ、3日で3mに達した後は10
日後も変化せず、介在物5には十分な止水性のあること
が確認できた。これにより水の侵入による光ファイバの
疲労特性の悪化および水素吸収による光の伝送損失の増
加を抑制できることがわかる。
【0021】
【効果】金属管型光ファイバユニットにおいて、金属管
内に一定体積の介在物を収納することにより、光ファイ
バがケーブルの長さ方向に不規則に移動するのを抑止等
できるため、振動、短絡電流による温度上昇等厳しい条
件下での使用によっても光の伝送損失を増加摺ることが
無い。従って、本発明にかかる金属管型光ファイバユニ
ットを風等による振動の影響を受けやすい光ファイバ複
合架空地線の光ファイバ収納部分に利用すると非常に効
果的である。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる金属管型光ファイバユニットの
第1の実施例を示す。
【図2】本発明にかかる金属管型光ファイバユニットの
第2の実施例を示す。
【図3】本発明にかかる金属管型光ファイバユニットを
OPGWに組み込んだケーブルの横断面を示す。
【図4】本発明にかかる金属管型光ファイバユニットの
製造方法を示す。
【図5】本発明にかかる金属管型光ファイバユニットを
OPGWに組み込んだケーブルの振動試験結果を示す。
【図6】本発明にかかる金属管型光ファイバユニットを
OPGWに組み込んだケーブルの振動試験前の初期伝送
特性を示す。
【図7】従来の金属管型光ファイバユニットの断面を示
す。
【符号の説明】
1:複数本の光ファイバの組巻きバンドルを組込んだ金
属管型光ファイバユニット 2:複数本の光ファイバを組込んだ金属管型光ファイバ
ユニット 3:光ファイバ 4:光ファイバの組巻きバンドル 5:介在物 6:金属管 7:鋼線 8:アルミ線 9:金属テープ 10:金属テープサプライ 11:光ファイバサプライ 12:介在物サプライ 13:ロール成型装置 14:溶接装置 15:巻取りキャプスタン 16:巻取りドラム 17:引落ダイス 18:光ファイバ導入管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の光ファイバを金属管に挿入して
    なる金属管型光ファイバユニットにおいて、光ファイバ
    と共に、緩衝性を有する介在物が挿入されていることを
    特徴とする金属管型光ファイバユニット
  2. 【請求項2】 複数本の光ファイバを金属管に挿入して
    なる金属管型光ファイバユニットにおいて、光ファイバ
    と共に、緩衝性を有する介在物が光ファイバが金属管壁
    と接触しないように挿入されていることを特徴とする請
    求項1に記載の金属管型光ファイバユニット
  3. 【請求項3】 前記介在物の前記金属管内における空隙
    に対する占有率が50%以上から90%以下の範囲であ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の金属管型光
    ファイバユニット
  4. 【請求項4】 前記介在物が吸水性を有することを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の金
    属管型光ファイバユニット
JP8129403A 1995-09-18 1996-05-24 金属管型光ファイバユニット Pending JPH09145970A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8129403A JPH09145970A (ja) 1995-09-18 1996-05-24 金属管型光ファイバユニット

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23829295 1995-09-18
JP7-238292 1995-09-18
JP8129403A JPH09145970A (ja) 1995-09-18 1996-05-24 金属管型光ファイバユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09145970A true JPH09145970A (ja) 1997-06-06

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ID=26464810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8129403A Pending JPH09145970A (ja) 1995-09-18 1996-05-24 金属管型光ファイバユニット

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JP (1) JPH09145970A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11264923A (ja) * 1998-01-26 1999-09-28 Alcatel Cit 少なくとも一本の光導体及び水素吸収物質を含む実質的に気密の金属管をもつケ―ブル
WO2004038474A1 (en) * 2002-10-25 2004-05-06 Fujikura Ltd. Optical drop cable

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