JPH0914194A - 循環ポンプ - Google Patents
循環ポンプInfo
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- JPH0914194A JPH0914194A JP8002116A JP211696A JPH0914194A JP H0914194 A JPH0914194 A JP H0914194A JP 8002116 A JP8002116 A JP 8002116A JP 211696 A JP211696 A JP 211696A JP H0914194 A JPH0914194 A JP H0914194A
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- impeller
- motor
- fluid
- annular flange
- stator
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/18—Rotors
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/18—Rotors
- F04D29/22—Rotors specially for centrifugal pumps
- F04D29/2261—Rotors specially for centrifugal pumps with special measures
- F04D29/2266—Rotors specially for centrifugal pumps with special measures for sealing or thrust balance
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/08—Sealings
- F04D29/16—Sealings between pressure and suction sides
- F04D29/165—Sealings between pressure and suction sides especially adapted for liquid pumps
- F04D29/167—Sealings between pressure and suction sides especially adapted for liquid pumps of a centrifugal flow wheel
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インペラーの囲い板構造とポンプハウジング
の吸入リング構造を改善して、モーターの動力損失及び
高圧流体の漏れを低減し得る循環ポンプを提供する。 【解決手段】 本発明の循環ポンプはモーター60、イ
ンペラー70、及びポンプハウジング80で構成され
る。モーターのモーター軸63は下側ブシュベアリング
67aと上側ブシュベアリング67bとによって回転及
び軸方向摺動自在に支持されている。インペラーの囲い
板72の環状フランジ72aの上側面には複数の凹溝7
2bが設けられ、複数の凹溝は環状フランジの上面にそ
の中心に関して点対称関係で配置され、それぞれの凹溝
は環状フランジの回転による遠心力によって環状フラン
ジの中心側端から外郭側に流動する旋回流の理論的流線
に沿って形成されている。複数の凹溝によって囲い板と
吸入リング84との間隙を介して流入された流体が外側
に加圧される。
の吸入リング構造を改善して、モーターの動力損失及び
高圧流体の漏れを低減し得る循環ポンプを提供する。 【解決手段】 本発明の循環ポンプはモーター60、イ
ンペラー70、及びポンプハウジング80で構成され
る。モーターのモーター軸63は下側ブシュベアリング
67aと上側ブシュベアリング67bとによって回転及
び軸方向摺動自在に支持されている。インペラーの囲い
板72の環状フランジ72aの上側面には複数の凹溝7
2bが設けられ、複数の凹溝は環状フランジの上面にそ
の中心に関して点対称関係で配置され、それぞれの凹溝
は環状フランジの回転による遠心力によって環状フラン
ジの中心側端から外郭側に流動する旋回流の理論的流線
に沿って形成されている。複数の凹溝によって囲い板と
吸入リング84との間隙を介して流入された流体が外側
に加圧される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボイラーなどのよう
なシステムに装着され流体を加圧して強制循環させるた
めの循環ポンプに関し、より具体的には、インペラーの
囲い板構造及びポンプハウジングの吸入リング構造を改
善し、モーターの動力損失及び高圧流体の漏れ損失を低
減した循環ポンプに関する。
なシステムに装着され流体を加圧して強制循環させるた
めの循環ポンプに関し、より具体的には、インペラーの
囲い板構造及びポンプハウジングの吸入リング構造を改
善し、モーターの動力損失及び高圧流体の漏れ損失を低
減した循環ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】循環ポンプとは、ボイラーなどのような
システムに装着され、圧力の作用によって流体を加圧循
環させる装置のことである。一般に、かかる循環ポンプ
は流体への加圧のための動力源としてのモーターと、上
記モーターの出力軸に結合され該モーター軸の回転によ
って上記モーター軸と共に回転しながら流体と直接接触
して上記流体を加圧するインペラーと、上記インペラー
をその内部に収容し、流体が上記インペラーに流入され
る流入通路及び上記インペラーによって加圧された流体
が流出される流出通路を含むポンプハウジングとで構成
される。このような従来の循環ポンプにおいては、ポン
プハウジングの流入通路を介して流入された流体はモー
ターの駆動に従って回転するインペラーによって加圧さ
れポンプハウジングの流出通路を介して流出される。
システムに装着され、圧力の作用によって流体を加圧循
環させる装置のことである。一般に、かかる循環ポンプ
は流体への加圧のための動力源としてのモーターと、上
記モーターの出力軸に結合され該モーター軸の回転によ
って上記モーター軸と共に回転しながら流体と直接接触
して上記流体を加圧するインペラーと、上記インペラー
をその内部に収容し、流体が上記インペラーに流入され
る流入通路及び上記インペラーによって加圧された流体
が流出される流出通路を含むポンプハウジングとで構成
される。このような従来の循環ポンプにおいては、ポン
プハウジングの流入通路を介して流入された流体はモー
ターの駆動に従って回転するインペラーによって加圧さ
れポンプハウジングの流出通路を介して流出される。
【0003】図1及び図2は、上記従来の循環ポンプの
一実施例を示す。同図によれば、従来の循環ポンプ1は
モーター10、インペラー20、及びポンプハウジング
30を備える。モーター10は固定子11、回転子1
2、及びモーター軸13を含む。固定子11はモーター
ハウジング14の内側に固定されている。回転子12は
モーター軸13と堅固に結合されており、また固定子缶
15によって固定子11と隔離されている。モーター軸
13の一端は下側ベアリングホルダー16a及び下側ブ
シュベアリング17aによってモーターハウジング14
の内側底部に支持されており、モーター軸13の他端は
モーターエンドシールド(motor end shi
eld)18を貫通し、かつ上側ベアリングホルダー1
6b及び上側ブシュベアリング17bによってモーター
エンドシールド18に支持されている。また、上記モー
ター軸13はトラストベアリング17cによって上記モ
ーター軸13の軸方向への上昇が抑制できるように支持
されている。下側ベアリングホルダー16aと固定子缶
15との間にはOリング19aが、また、モーターエン
ドシールド18と固定子缶15との間にはOリング19
bがそれぞれ介在され流体の漏れを防ぐ。
一実施例を示す。同図によれば、従来の循環ポンプ1は
モーター10、インペラー20、及びポンプハウジング
30を備える。モーター10は固定子11、回転子1
2、及びモーター軸13を含む。固定子11はモーター
ハウジング14の内側に固定されている。回転子12は
モーター軸13と堅固に結合されており、また固定子缶
15によって固定子11と隔離されている。モーター軸
13の一端は下側ベアリングホルダー16a及び下側ブ
シュベアリング17aによってモーターハウジング14
の内側底部に支持されており、モーター軸13の他端は
モーターエンドシールド(motor end shi
eld)18を貫通し、かつ上側ベアリングホルダー1
6b及び上側ブシュベアリング17bによってモーター
エンドシールド18に支持されている。また、上記モー
ター軸13はトラストベアリング17cによって上記モ
ーター軸13の軸方向への上昇が抑制できるように支持
されている。下側ベアリングホルダー16aと固定子缶
15との間にはOリング19aが、また、モーターエン
ドシールド18と固定子缶15との間にはOリング19
bがそれぞれ介在され流体の漏れを防ぐ。
【0004】インペラー20はインペラー本体21と囲
い板22とからなり、上記インペラー本体21と囲い板
22とは超音波によって溶着されるのが一般的である。
上記インペラー本体21はブシュ23を介在してモータ
ー軸13の他端に押し込みばめされている。上記囲い板
22の中央には貫通孔24が設けられている。
い板22とからなり、上記インペラー本体21と囲い板
22とは超音波によって溶着されるのが一般的である。
上記インペラー本体21はブシュ23を介在してモータ
ー軸13の他端に押し込みばめされている。上記囲い板
22の中央には貫通孔24が設けられている。
【0005】モーター10の上側にはポンプハウジング
30が結合されている。上記ポンプハウジング30はそ
の両側に流入通路31及び流出通路32が形成されてお
り、その中央にはインペラーチャンバー33が形成され
ている。上記インペラーチャンバー33内にはインペラ
ー20が配置されている。上記インペラー20の囲い板
22の上側にはフランジ部34a及びシリンダー部34
bが備えられ、その中央には流体ガイド孔35の形成さ
れた吸入リング34が上記ポンプハウジング30の流入
通路31のインペラーチャンバー33側の一端に備えら
れている。上記吸入リング34のシリンダー部34bは
上記インペラー20の囲い板22の中央に備えられた貫
通孔24内に所定長さだけ突出されている。また、上記
囲い板22の貫通孔24と上記吸入リング34のシリン
ダー部34bの外壁との間及び上記囲い板22の上端と
上記吸入リング34のフランジ部34aの下側との間に
は所定の間隙が形成されている。ポンプハウジング30
とモーターエンドシールド18との間にはOリング19
cが介在され流体の漏れを防いでいる。
30が結合されている。上記ポンプハウジング30はそ
の両側に流入通路31及び流出通路32が形成されてお
り、その中央にはインペラーチャンバー33が形成され
ている。上記インペラーチャンバー33内にはインペラ
ー20が配置されている。上記インペラー20の囲い板
22の上側にはフランジ部34a及びシリンダー部34
bが備えられ、その中央には流体ガイド孔35の形成さ
れた吸入リング34が上記ポンプハウジング30の流入
通路31のインペラーチャンバー33側の一端に備えら
れている。上記吸入リング34のシリンダー部34bは
上記インペラー20の囲い板22の中央に備えられた貫
通孔24内に所定長さだけ突出されている。また、上記
囲い板22の貫通孔24と上記吸入リング34のシリン
ダー部34bの外壁との間及び上記囲い板22の上端と
上記吸入リング34のフランジ部34aの下側との間に
は所定の間隙が形成されている。ポンプハウジング30
とモーターエンドシールド18との間にはOリング19
cが介在され流体の漏れを防いでいる。
【0006】上記のような構成の従来の循環ポンプは、
モーター10の固定子11に電流が印加されれば、固定
子11と回転子12との電磁気的作用によって、下側ブ
シュベアリング17a及び上側ブシュベアリング17b
によってモーターハウジング14に関して回転自在に支
持されているモーター軸13が回転し、これに従って上
記モーター軸13の一端にブシュ23によって押し込み
ばめされているインペラー20が回転する。インペラー
20が回転すれば、ポンプハウジング30の流入通路3
1及び吸入リング34を介して上記インペラー20の内
部に流入された流体は、上記インペラー20によって加
圧されポンプハウジング30のインペラーチャンバー3
3内に送出され、次いで流出通路32を介して送出され
る。この際、上記インペラーチャンバー33内に流入さ
れた高圧流体の一部はモーター軸13と上側ブシュベア
リング17bとの隙間を通じて固定子缶15の内部に流
入される。該流入された流体によってモーター10は冷
却される。
モーター10の固定子11に電流が印加されれば、固定
子11と回転子12との電磁気的作用によって、下側ブ
シュベアリング17a及び上側ブシュベアリング17b
によってモーターハウジング14に関して回転自在に支
持されているモーター軸13が回転し、これに従って上
記モーター軸13の一端にブシュ23によって押し込み
ばめされているインペラー20が回転する。インペラー
20が回転すれば、ポンプハウジング30の流入通路3
1及び吸入リング34を介して上記インペラー20の内
部に流入された流体は、上記インペラー20によって加
圧されポンプハウジング30のインペラーチャンバー3
3内に送出され、次いで流出通路32を介して送出され
る。この際、上記インペラーチャンバー33内に流入さ
れた高圧流体の一部はモーター軸13と上側ブシュベア
リング17bとの隙間を通じて固定子缶15の内部に流
入される。該流入された流体によってモーター10は冷
却される。
【0007】しかしながら、かかる構成の従来の循環ポ
ンプによれば、循環ポンプ1の作動の際には、インペラ
ーチャンバー33内の流体圧が流入通路31内の流体圧
より高圧であるため、インペラー20は吸入リング側に
付勢される。しかし、インペラー20の固定されたモー
ター軸13はトラストベアリング17cによって軸方向
への上昇が抑制された状態で支持されているため、上記
インペラー20は上記吸入リング側への力に対抗しなが
ら回転し、従って、モーター10の回転力の一部は上記
圧力差による抵抗力の克服のために所要されてしまう。
即ち、上記のような従来の循環ポンプは、前記したよう
な動力損失によってその効率が低下する等の問題点を抱
えていた。
ンプによれば、循環ポンプ1の作動の際には、インペラ
ーチャンバー33内の流体圧が流入通路31内の流体圧
より高圧であるため、インペラー20は吸入リング側に
付勢される。しかし、インペラー20の固定されたモー
ター軸13はトラストベアリング17cによって軸方向
への上昇が抑制された状態で支持されているため、上記
インペラー20は上記吸入リング側への力に対抗しなが
ら回転し、従って、モーター10の回転力の一部は上記
圧力差による抵抗力の克服のために所要されてしまう。
即ち、上記のような従来の循環ポンプは、前記したよう
な動力損失によってその効率が低下する等の問題点を抱
えていた。
【0008】また、上記のような従来の循環ポンプによ
れば、循環ポンプ1の作動の際には、インペラーチャン
バー33内の流体圧が流入通路31内の流体圧より高圧
であるため、インペラーチャンバー33内に流出された
高圧の流体は、囲い板22の上端と吸入リング34のフ
ランジ部34aの下側との間に形成されている間隙及び
囲い板22の貫通孔24と吸入リング34のシリンダー
部34bの外壁との間に形成されている間隙を介して流
入通路31側に漏れてしまう。即ち、前記した従来の循
環ポンプにおいては、高圧流体の漏れによる効率低下な
どの問題点があった。
れば、循環ポンプ1の作動の際には、インペラーチャン
バー33内の流体圧が流入通路31内の流体圧より高圧
であるため、インペラーチャンバー33内に流出された
高圧の流体は、囲い板22の上端と吸入リング34のフ
ランジ部34aの下側との間に形成されている間隙及び
囲い板22の貫通孔24と吸入リング34のシリンダー
部34bの外壁との間に形成されている間隙を介して流
入通路31側に漏れてしまう。即ち、前記した従来の循
環ポンプにおいては、高圧流体の漏れによる効率低下な
どの問題点があった。
【0009】なお、上記のような従来の循環ポンプによ
れば、循環ポンプ1の作動の際に、インペラー20が吸
入リング側に付勢され移動するようになれば、囲い板2
2の上端と吸入リング34のフランジ34aの下側面と
が相互接触してポンプに致命的な損傷を被らせるように
なるので、インペラー20の軸方向への移動を抑制する
ためにモーター軸13をトラストベアリング17cによ
って支持しなければならなかった。これに因って、ポン
プの部品数及び製作工程が増え、結果としては、ポンプ
構造の複雑化、かつ製作費用の上昇をもたらすとの問題
点があった。
れば、循環ポンプ1の作動の際に、インペラー20が吸
入リング側に付勢され移動するようになれば、囲い板2
2の上端と吸入リング34のフランジ34aの下側面と
が相互接触してポンプに致命的な損傷を被らせるように
なるので、インペラー20の軸方向への移動を抑制する
ためにモーター軸13をトラストベアリング17cによ
って支持しなければならなかった。これに因って、ポン
プの部品数及び製作工程が増え、結果としては、ポンプ
構造の複雑化、かつ製作費用の上昇をもたらすとの問題
点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
従来技術の問題点を解決するためになされたものであ
り、本発明の目的は、モーターの動力損失が低減でき、
また高圧流体の漏れがなく、しかもモーター軸の軸方向
への移動を抑制するためのトラストベアリングなどの部
品が不要であるため、簡単な構成かつ安価な製作費用の
効率的な循環ポンプを提供することにある。
従来技術の問題点を解決するためになされたものであ
り、本発明の目的は、モーターの動力損失が低減でき、
また高圧流体の漏れがなく、しかもモーター軸の軸方向
への移動を抑制するためのトラストベアリングなどの部
品が不要であるため、簡単な構成かつ安価な製作費用の
効率的な循環ポンプを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、モーターハウジングと、上記モーターハウ
ジングの内側に固定されている固定子と、上記固定子を
流体から隔離するための固定子缶(stator ca
n)、モーターエンドシールド及び複数のシール部材
と、上記固定子に電流が印加されれば上記固定子との電
磁気的な相互作用によって回転する回転子と、上記回転
子と一体として結合されており、その一端は下側ブシュ
ベアリングによって上記モーターハウジングの内側底部
に回転及び軸方向摺動自在に支持され、その他端は上記
モーターエンドシールドに設けられた貫通孔を貫いて突
出され、かつ上記他端付近で上側ブシュベアリングによ
って上記モーターエンドシールドの貫通孔に回転及び軸
方向摺動自在に支持されているモーター軸とを含むモー
ター;流体を加圧する複数の羽根を備え、上記モーター
軸の上記他端に緊合されているインペラー本体、及びそ
の一側が上記インペラー本体の上側に堅固に取り付けら
れており、その中心部には流体流入のための通路を提供
するための貫通孔が備えられ、またその他側には環状フ
ランジが形成された囲い板(上記環状のフランジの上側
面には複数の凹溝が設けられている)を含むインペラ
ー;及び上記モーターの上側に結合され、その両側には
それぞれ流入通路及び流出通路が形成されており、その
中央には上記インペラーが位置し、上記流入通路及び流
出通路と連通するインペラーチャンバーを備えるハウジ
ング本体と、上記ハウジング本体の流入通路の内側末端
に結合され、上記流入通路を介して上記インペラー内に
流動する流体をガイドするための吸入リングとを含むポ
ンプハウジング;で構成される。
の本発明は、モーターハウジングと、上記モーターハウ
ジングの内側に固定されている固定子と、上記固定子を
流体から隔離するための固定子缶(stator ca
n)、モーターエンドシールド及び複数のシール部材
と、上記固定子に電流が印加されれば上記固定子との電
磁気的な相互作用によって回転する回転子と、上記回転
子と一体として結合されており、その一端は下側ブシュ
ベアリングによって上記モーターハウジングの内側底部
に回転及び軸方向摺動自在に支持され、その他端は上記
モーターエンドシールドに設けられた貫通孔を貫いて突
出され、かつ上記他端付近で上側ブシュベアリングによ
って上記モーターエンドシールドの貫通孔に回転及び軸
方向摺動自在に支持されているモーター軸とを含むモー
ター;流体を加圧する複数の羽根を備え、上記モーター
軸の上記他端に緊合されているインペラー本体、及びそ
の一側が上記インペラー本体の上側に堅固に取り付けら
れており、その中心部には流体流入のための通路を提供
するための貫通孔が備えられ、またその他側には環状フ
ランジが形成された囲い板(上記環状のフランジの上側
面には複数の凹溝が設けられている)を含むインペラ
ー;及び上記モーターの上側に結合され、その両側には
それぞれ流入通路及び流出通路が形成されており、その
中央には上記インペラーが位置し、上記流入通路及び流
出通路と連通するインペラーチャンバーを備えるハウジ
ング本体と、上記ハウジング本体の流入通路の内側末端
に結合され、上記流入通路を介して上記インペラー内に
流動する流体をガイドするための吸入リングとを含むポ
ンプハウジング;で構成される。
【0012】ここで、上記複数の凹溝は上記環状フラン
ジの上面にその中心に関して点対称を為して配置される
のが望ましく、上記それぞれの凹溝は上記環状フランジ
の回転によって発生する遠心力によって上記環状フラン
ジの中心側端より外郭側へと流動する旋回流の理論的流
線に沿って形成されるのが望ましい。上記吸入リングは
フランジ部及び傾斜ガイド部からなるのが望ましく、上
記貫通孔の上側端部には上記傾斜ガイド部と同一角度で
傾斜した傾斜面を形成するのが望ましい。
ジの上面にその中心に関して点対称を為して配置される
のが望ましく、上記それぞれの凹溝は上記環状フランジ
の回転によって発生する遠心力によって上記環状フラン
ジの中心側端より外郭側へと流動する旋回流の理論的流
線に沿って形成されるのが望ましい。上記吸入リングは
フランジ部及び傾斜ガイド部からなるのが望ましく、上
記貫通孔の上側端部には上記傾斜ガイド部と同一角度で
傾斜した傾斜面を形成するのが望ましい。
【0013】かかる構成の本発明による循環ポンプは、
インペラーの回転によってインペラーチャンバー内の流
体圧が流入通路内の流体圧より高圧となり、インペラー
は吸入リング側に付勢され、上記インペラーは回転しな
がら上記吸入リング側に上昇するようになる。インペラ
ーチャンバー内の流体と流入通路内の流体の圧力差によ
ってインペラーと吸入リングとの間に形成されている間
隙に流入された流体は、環状フランジの上面に形成され
た複数の凹溝によって、再び環状フランジの外側に逸脱
しようとする遠心力の作用を受ける。該流体と高圧流体
との衝突によって、上記囲い板と上記吸入リングとの間
には相当な圧力を有する流体膜が形成され、この流体膜
は上記インペラーに関して流体ベアリングとして働き、
上記インペラーが上記吸入リングに接触せずに円滑に回
転し得るようにする。
インペラーの回転によってインペラーチャンバー内の流
体圧が流入通路内の流体圧より高圧となり、インペラー
は吸入リング側に付勢され、上記インペラーは回転しな
がら上記吸入リング側に上昇するようになる。インペラ
ーチャンバー内の流体と流入通路内の流体の圧力差によ
ってインペラーと吸入リングとの間に形成されている間
隙に流入された流体は、環状フランジの上面に形成され
た複数の凹溝によって、再び環状フランジの外側に逸脱
しようとする遠心力の作用を受ける。該流体と高圧流体
との衝突によって、上記囲い板と上記吸入リングとの間
には相当な圧力を有する流体膜が形成され、この流体膜
は上記インペラーに関して流体ベアリングとして働き、
上記インペラーが上記吸入リングに接触せずに円滑に回
転し得るようにする。
【0014】従って、上記のような本発明の循環ポンプ
によれば、インペラーが囲い板と吸入リングとの間に形
成された流体膜によって流体ベアリングの形で支持され
るため、インペラーチャンバー内の流体と流入通路内の
流体との圧力差に因る抵抗の克服に所要されるモーター
の動力損失が低減でき、複数の凹溝によって環状フラン
ジの上面とフランジ部の下面との間に形成されている間
隙を介して流入された流体に与えられる遠心力によっ
て、上記流体漏れの原因となる圧力差の相当分が相殺さ
れるため、上記高圧流体の漏れに因るポンプの効率低下
を防ぐことができ、また、インペラーが囲い板と吸入リ
ングとの間に形成された流体膜によって流体ベアリング
の形で支持されるため、インペラーの軸方向移動を抑制
するための別途の部材(例えば、トラストベアリングな
ど)が不要となり、構造が簡単で製作費用の安価な循環
ポンプを提供することができる。
によれば、インペラーが囲い板と吸入リングとの間に形
成された流体膜によって流体ベアリングの形で支持され
るため、インペラーチャンバー内の流体と流入通路内の
流体との圧力差に因る抵抗の克服に所要されるモーター
の動力損失が低減でき、複数の凹溝によって環状フラン
ジの上面とフランジ部の下面との間に形成されている間
隙を介して流入された流体に与えられる遠心力によっ
て、上記流体漏れの原因となる圧力差の相当分が相殺さ
れるため、上記高圧流体の漏れに因るポンプの効率低下
を防ぐことができ、また、インペラーが囲い板と吸入リ
ングとの間に形成された流体膜によって流体ベアリング
の形で支持されるため、インペラーの軸方向移動を抑制
するための別途の部材(例えば、トラストベアリングな
ど)が不要となり、構造が簡単で製作費用の安価な循環
ポンプを提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図3乃至図6は、本発明による循
環ポンプの一実施例を示す。同図によれば、本発明の循
環ポンプ51はモーター60、インペラー70、及びポ
ンプハウジング80を備える。モーター60はモーター
ハウジング64を備える。上記モーターハウジング64
の内側には固定子61が固定されている。上記固定子6
1は固定子缶65、モーターエンドシールド68、及び
複数のシール部材69a、69b及び69cによって流
体から隔離されている。回転子62はモーター軸63と
堅固に結合されている。モーター軸63の一端は下側ベ
アリングホルダー66a及び下側ブシュベアリング67
aによってモーターハウジング64の内側底部に回転及
び軸方向摺動自在に支持されている。モーター軸63の
他端はモーターエンドシールド68に設けられた貫通孔
68aを貫いて突出され、また上側ブシュベアリング6
7bによってモーターエンドシールド68に回転及び軸
方向摺動自在に支持されている。下側ベアリングホルダ
ー66aと固定子缶65との間にはシール部材69aが
介在され流体の漏れを防止し、また、モーターエンドシ
ールド68と固定子缶65との間にはシール部材69b
が介在され流体の漏れを防止している。
環ポンプの一実施例を示す。同図によれば、本発明の循
環ポンプ51はモーター60、インペラー70、及びポ
ンプハウジング80を備える。モーター60はモーター
ハウジング64を備える。上記モーターハウジング64
の内側には固定子61が固定されている。上記固定子6
1は固定子缶65、モーターエンドシールド68、及び
複数のシール部材69a、69b及び69cによって流
体から隔離されている。回転子62はモーター軸63と
堅固に結合されている。モーター軸63の一端は下側ベ
アリングホルダー66a及び下側ブシュベアリング67
aによってモーターハウジング64の内側底部に回転及
び軸方向摺動自在に支持されている。モーター軸63の
他端はモーターエンドシールド68に設けられた貫通孔
68aを貫いて突出され、また上側ブシュベアリング6
7bによってモーターエンドシールド68に回転及び軸
方向摺動自在に支持されている。下側ベアリングホルダ
ー66aと固定子缶65との間にはシール部材69aが
介在され流体の漏れを防止し、また、モーターエンドシ
ールド68と固定子缶65との間にはシール部材69b
が介在され流体の漏れを防止している。
【0016】インペラー70はインペラー本体71及び
囲い板72からなる。上記インペラー本体71と囲い板
72とは超音波によって溶着されるのが一般的である。
上記インペラー本体71は流体を加圧するための複数の
羽根71aを備え、また、モーター軸63の上記他端に
堅固に固定されている。上記囲い板72はその一側がイ
ンペラー本体71の上側に堅固に取り付けられており、
その中心部には流体の流入のための貫通孔73が設けら
れている。上記貫通孔73の上側端部には傾斜面73a
が形成されている。上記囲い板72の他側には環状フラ
ンジ72aが備えられ、また、上記環状フランジ72a
の上面には複数の凹溝72bが形成されている。上記複
数の凹溝72bは上記環状フランジ72aの中心に関し
て点対称関係で配置されている。上記それぞれの凹溝7
2bは、上記環状フランジ72aの回転によって発生す
る遠心力の作用によって上記環状フランジ72aの中心
側の端から外郭側へと流動する旋回流の理論的流線に沿
って形成されている。
囲い板72からなる。上記インペラー本体71と囲い板
72とは超音波によって溶着されるのが一般的である。
上記インペラー本体71は流体を加圧するための複数の
羽根71aを備え、また、モーター軸63の上記他端に
堅固に固定されている。上記囲い板72はその一側がイ
ンペラー本体71の上側に堅固に取り付けられており、
その中心部には流体の流入のための貫通孔73が設けら
れている。上記貫通孔73の上側端部には傾斜面73a
が形成されている。上記囲い板72の他側には環状フラ
ンジ72aが備えられ、また、上記環状フランジ72a
の上面には複数の凹溝72bが形成されている。上記複
数の凹溝72bは上記環状フランジ72aの中心に関し
て点対称関係で配置されている。上記それぞれの凹溝7
2bは、上記環状フランジ72aの回転によって発生す
る遠心力の作用によって上記環状フランジ72aの中心
側の端から外郭側へと流動する旋回流の理論的流線に沿
って形成されている。
【0017】モーター60の上側にはポンプハウジング
80が結合されている。上記ポンプハウジング80はそ
の両側に流入通路81及び流出通路82が形成され、そ
の中央にはインペラーチャンバー83が形成されてい
る。上記インペラーチャンバー83内にはインペラー7
0が配置され、上記インペラーチャンバー83は流入通
路81及び流出通路82とそれぞれ連通する。上記ポン
プハウジング80の流入通路81のインペラーチャンバ
ー83側の末端には吸入リング84が装着されている。
上記吸入リング84はフランジ部84aと、上記囲い板
72の貫通孔73の上側端部に形成された傾斜面73a
と同一角度で傾斜した傾斜ガイド部84bとを備える。
ポンプハウジング80とモーターエンドシールド68と
の間はシール部材69cが介在され流体漏れを防止して
いる。
80が結合されている。上記ポンプハウジング80はそ
の両側に流入通路81及び流出通路82が形成され、そ
の中央にはインペラーチャンバー83が形成されてい
る。上記インペラーチャンバー83内にはインペラー7
0が配置され、上記インペラーチャンバー83は流入通
路81及び流出通路82とそれぞれ連通する。上記ポン
プハウジング80の流入通路81のインペラーチャンバ
ー83側の末端には吸入リング84が装着されている。
上記吸入リング84はフランジ部84aと、上記囲い板
72の貫通孔73の上側端部に形成された傾斜面73a
と同一角度で傾斜した傾斜ガイド部84bとを備える。
ポンプハウジング80とモーターエンドシールド68と
の間はシール部材69cが介在され流体漏れを防止して
いる。
【0018】このような本発明の循環ポンプは、モータ
ー60の固定子61に電流が印加されれば、固定子61
と回転子62との電磁気的な作用によって、下側ブシュ
ベアリング67aと上側ブシュベアリング67bとによ
ってモーターハウジング64に関して回転自在に支持さ
れているモーター軸63が回転し、これに従って、上記
モーター軸63の一端に堅固に固定されているインペラ
ー70が回転する。インペラー70が回転すれば、ポン
プハウジング80の流入通路81及び吸入リング84を
介して上記インペラー70の内部に流入された流体は、
上記インペラー70によって加圧されポンプハウジング
80のインペラーチャンバー83内に送出され、次いで
流出通路82を介して送出される。この際、上記インペ
ラーチャンバー83内に流入された高圧流体の一部はモ
ーター軸63と上側ブシュベアリング67bとの隙間を
介して固定子缶65の内部に流入される。該流入された
流体によってモーター60は冷却される。
ー60の固定子61に電流が印加されれば、固定子61
と回転子62との電磁気的な作用によって、下側ブシュ
ベアリング67aと上側ブシュベアリング67bとによ
ってモーターハウジング64に関して回転自在に支持さ
れているモーター軸63が回転し、これに従って、上記
モーター軸63の一端に堅固に固定されているインペラ
ー70が回転する。インペラー70が回転すれば、ポン
プハウジング80の流入通路81及び吸入リング84を
介して上記インペラー70の内部に流入された流体は、
上記インペラー70によって加圧されポンプハウジング
80のインペラーチャンバー83内に送出され、次いで
流出通路82を介して送出される。この際、上記インペ
ラーチャンバー83内に流入された高圧流体の一部はモ
ーター軸63と上側ブシュベアリング67bとの隙間を
介して固定子缶65の内部に流入される。該流入された
流体によってモーター60は冷却される。
【0019】インペラー70が回転すれば、流入通路8
1を介して流入された流体はインペラー70に備えられ
た複数の羽根71aによってインペラーチャンバー83
内に加圧されるため、インペラーチャンバー83内の流
体圧は流入通路81内の流体圧より高圧となる。従っ
て、インペラー70は吸入リング84側に付勢される。
一方、インペラー70の固定されたモーター軸63は下
側ブシュベアリング67a及び上側ブシュベアリング6
7bによってモーターハウジング64に関して回転及び
摺動自在に支持されているため、上記インペラー70は
回転しながら上記吸入リング84側に上昇する。
1を介して流入された流体はインペラー70に備えられ
た複数の羽根71aによってインペラーチャンバー83
内に加圧されるため、インペラーチャンバー83内の流
体圧は流入通路81内の流体圧より高圧となる。従っ
て、インペラー70は吸入リング84側に付勢される。
一方、インペラー70の固定されたモーター軸63は下
側ブシュベアリング67a及び上側ブシュベアリング6
7bによってモーターハウジング64に関して回転及び
摺動自在に支持されているため、上記インペラー70は
回転しながら上記吸入リング84側に上昇する。
【0020】また、循環ポンプ51の作動時は、前記し
た理由によってインペラーチャンバー83内の流体圧が
流入通路81内の流体圧より高圧となるため、インペラ
ーチャンバー83内に流出された高圧の流体は、囲い板
72の環状フランジ72aの上面と吸入リング84のフ
ランジ部84aの下面との間に形成されている間隙及び
囲い板72の傾斜面73aと吸入リング84の傾斜ガイ
ド部84bとの間に形成されている間隙を介して、流入
通路81側に漏れてしまうようになる。
た理由によってインペラーチャンバー83内の流体圧が
流入通路81内の流体圧より高圧となるため、インペラ
ーチャンバー83内に流出された高圧の流体は、囲い板
72の環状フランジ72aの上面と吸入リング84のフ
ランジ部84aの下面との間に形成されている間隙及び
囲い板72の傾斜面73aと吸入リング84の傾斜ガイ
ド部84bとの間に形成されている間隙を介して、流入
通路81側に漏れてしまうようになる。
【0021】この際、上記囲い板72の環状フランジ7
2aの上面と吸入リング84のフランジ部84aの下面
との間に形成されている間隙を介して流入された流体
は、上記環状フランジ72aの上面に形成された複数の
凹溝72bによって、再び環状フランジ72aの外側に
逸脱しようとする遠心力の作用を受ける。上記遠心力に
よって、上記流体漏れの原因である圧力差の相当分が相
殺され、これによって上記間隙を介した流体の漏れは著
しく低減する。
2aの上面と吸入リング84のフランジ部84aの下面
との間に形成されている間隙を介して流入された流体
は、上記環状フランジ72aの上面に形成された複数の
凹溝72bによって、再び環状フランジ72aの外側に
逸脱しようとする遠心力の作用を受ける。上記遠心力に
よって、上記流体漏れの原因である圧力差の相当分が相
殺され、これによって上記間隙を介した流体の漏れは著
しく低減する。
【0022】また、上記凹溝72bの外側端付近におけ
る、高圧流体と上記凹溝72bによって外側に加圧され
た流体との衝突によって、上記囲い板72と上記吸入リ
ング84との間には相当な圧力を有する流体膜が形成さ
れ、この流体膜は上記インペラー70に関して流体ベア
リングとして働き、上記インペラー70が上記吸入リン
グ84に接触せずに円滑に回転し得るようにする。ま
た、上記凹溝72bを介して環状フランジ72aの外側
に加圧された流体は、図6に矢印aで示すように、高圧
流体の流入方向bに対して、インペラー70の回転方向
c側に斜めに流出されるため、上記凹溝72bを介して
流動する流体の一部は上記囲い板72と上記吸入リング
84との間の流体膜形成を助長する役割を果たす。尚、
上記吸入リング84の傾斜ガイド部84b及び囲い板7
2の傾斜面73aは、上記インペラー70に対して上記
流体膜の圧力が作用する有効断面積を広げて、上記流体
膜の流体ベアリングとしての役割が円滑に行われるよう
にする。
る、高圧流体と上記凹溝72bによって外側に加圧され
た流体との衝突によって、上記囲い板72と上記吸入リ
ング84との間には相当な圧力を有する流体膜が形成さ
れ、この流体膜は上記インペラー70に関して流体ベア
リングとして働き、上記インペラー70が上記吸入リン
グ84に接触せずに円滑に回転し得るようにする。ま
た、上記凹溝72bを介して環状フランジ72aの外側
に加圧された流体は、図6に矢印aで示すように、高圧
流体の流入方向bに対して、インペラー70の回転方向
c側に斜めに流出されるため、上記凹溝72bを介して
流動する流体の一部は上記囲い板72と上記吸入リング
84との間の流体膜形成を助長する役割を果たす。尚、
上記吸入リング84の傾斜ガイド部84b及び囲い板7
2の傾斜面73aは、上記インペラー70に対して上記
流体膜の圧力が作用する有効断面積を広げて、上記流体
膜の流体ベアリングとしての役割が円滑に行われるよう
にする。
【0023】従って、本発明の循環ポンプによれば、モ
ーター軸63に結合されモーター軸63と共に回転する
インペラー70が、上記囲い板72と上記吸入リング8
4との間に形成された流体膜によって流体ベアリングの
形で支持されるため、インペラーチャンバー83と流入
通路81との圧力差による抵抗を克服するための所要分
だけの省エネルギーが図れ、結果として、エネルギー損
失によるポンプの効率低下が防げる。
ーター軸63に結合されモーター軸63と共に回転する
インペラー70が、上記囲い板72と上記吸入リング8
4との間に形成された流体膜によって流体ベアリングの
形で支持されるため、インペラーチャンバー83と流入
通路81との圧力差による抵抗を克服するための所要分
だけの省エネルギーが図れ、結果として、エネルギー損
失によるポンプの効率低下が防げる。
【0024】また、本発明の循環ポンプによれば、イン
ペラーチャンバー83と流入通路81との圧力差に因る
高圧流体の漏れが、上記複数の凹溝72bによって上記
環状フランジ72aの上面と上記フランジ部84aの下
面との間に形成されている間隙を介して流入された流体
に加われる遠心力によって、上記流体漏れの原因となる
圧力差の相当分が相殺されるため、上記高圧流体の漏れ
に因るポンプの効率低下を防ぐことができる。
ペラーチャンバー83と流入通路81との圧力差に因る
高圧流体の漏れが、上記複数の凹溝72bによって上記
環状フランジ72aの上面と上記フランジ部84aの下
面との間に形成されている間隙を介して流入された流体
に加われる遠心力によって、上記流体漏れの原因となる
圧力差の相当分が相殺されるため、上記高圧流体の漏れ
に因るポンプの効率低下を防ぐことができる。
【0025】なお、本発明の循環ポンプによれば、モー
ター軸63に結合されモーター軸63と共に回転するイ
ンペラー70が、上記囲い板72と上記吸入リング84
との間に形成された流体膜によって流体ベアリングの形
で支持されるため、インペラー70の軸方向移動を抑制
するための別途の部材(例えば、トラストベアリングな
ど)が不要となり、簡単な構造で安価な製作費用の循環
ポンプを提供することができる。
ター軸63に結合されモーター軸63と共に回転するイ
ンペラー70が、上記囲い板72と上記吸入リング84
との間に形成された流体膜によって流体ベアリングの形
で支持されるため、インペラー70の軸方向移動を抑制
するための別途の部材(例えば、トラストベアリングな
ど)が不要となり、簡単な構造で安価な製作費用の循環
ポンプを提供することができる。
【0026】以上、本発明を望ましい一実施例に基づい
て具体的に説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で変更及び
改良が可能なことは勿論である。
て具体的に説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で変更及び
改良が可能なことは勿論である。
【図1】従来の循環ポンプの一部を切欠した正面図であ
る。
る。
【図2】図1のインペラーとポンプハウジングの配置関
係を示す一部拡大図である。
係を示す一部拡大図である。
【図3】本発明による循環ポンプの一実施例の正断面図
である。
である。
【図4】図3のインペラーとポンプハウジングの配置関
係を示す一部拡大図である。
係を示す一部拡大図である。
【図5】図4におけるA部の拡大図である。
【図6】本発明による循環ポンプのインペラーの囲い板
の環状フランジの上面に形成された複数の凹溝の配置関
係を示す図である。
の環状フランジの上面に形成された複数の凹溝の配置関
係を示す図である。
【符号の説明】 61 固定子 62 回転子 63 モーター軸 64 モーターハウジング 65 固定子缶 67a 下側ブシュベアリング 67b 上側ブシュベアリング 68 モーターエンドシールド 68a 貫通孔 69a、69b、69c シール部材 70 インペラー 71 インペラー本体 71a 複数の羽根 72 囲い板 72a 環状フランジ 72b 複数の凹溝 73 貫通孔 80 ポンプハウジング 81 流入通路 82 流出通路 83 インペラーチャンバー 84 吸入リング
Claims (3)
- 【請求項1】 モーターハウジングと、上記モーターハ
ウジングの内側に固定されている固定子と、上記固定子
を流体から隔離するための固定子缶、モーターエンドシ
ールド及び複数のシール部材と、上記固定子に電流が印
加されれば上記固定子との電磁気的な相互作用によって
回転する回転子と、上記回転子と一体として結合され、
その一端は下側ブシュベアリングによって上記モーター
ハウジングの内側底部に回転及び軸方向摺動自在に支持
されており、その他端は上記モーターエンドシールドに
設けられた貫通孔を貫いて突出し、また上記他端の付近
で上側ブシュベアリングによって上記モーターエンドシ
ールドの貫通孔に回転及び軸方向摺動自在に支持されて
いるモーター軸とを含むモーター;流体を加圧する複数
の羽根を備え、上記モーター軸の上記他端に堅固に結合
されているインペラー本体及び、その一側が上記インペ
ラー本体の上側に堅固に取り付けられ、その中心部には
流体の流入のための貫通孔が設けられ、その他側には環
状フランジが形成されている囲い板(上記環状フランジ
の上側面には複数の凹溝が設けられている)を含むイン
ペラー;及び上記モーターの上側に結合されており、そ
の両側にはそれぞれ流入通路及び流出通路が形成され、
その中央には上記インペラーが位置し、上記流入通路及
び流出通路と連通するインペラーチャンバーを備えたハ
ウジング本体と、上記ハウジング本体の流入通路の内側
末端に結合され、上記流入通路を介して上記インペラー
内に流動する流体をガイドするための吸入リングとを含
むポンプハウジング;で構成されたことを特徴とする循
環ポンプ。 - 【請求項2】 上記複数の凹溝は上記環状フランジの上
面にその中心に関して点対称関係で配置され、上記それ
ぞれの凹溝は上記環状フランジの回転によって発生する
遠心力により上記環状フランジの中心側端から外郭側へ
と流動する旋回流の理論的流線に沿って形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の循環ポンプ。 - 【請求項3】 上記吸入リングはフランジ部及び傾斜ガ
イド部を備え、また上記貫通孔の上側端部には上記傾斜
ガイド部と同一角度で傾斜した傾斜面が形成されている
ことを特徴とする請求項1または2記載の循環ポンプ。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR18229/95 | 1995-06-29 | ||
KR1019950018229A KR970001995A (ko) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 온수순환펌프 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0914194A true JPH0914194A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=19418810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8002116A Pending JPH0914194A (ja) | 1995-06-29 | 1996-01-10 | 循環ポンプ |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5618168A (ja) |
JP (1) | JPH0914194A (ja) |
KR (1) | KR970001995A (ja) |
CN (1) | CN1139183A (ja) |
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DE102008023574A1 (de) * | 2008-05-05 | 2009-11-12 | Laing, Oliver | Umwälzpumpe |
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