JPH0914125A - 斜板型アキシャルピストンポンプ又はモータ - Google Patents
斜板型アキシャルピストンポンプ又はモータInfo
- Publication number
- JPH0914125A JPH0914125A JP7179616A JP17961695A JPH0914125A JP H0914125 A JPH0914125 A JP H0914125A JP 7179616 A JP7179616 A JP 7179616A JP 17961695 A JP17961695 A JP 17961695A JP H0914125 A JPH0914125 A JP H0914125A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slipper
- swash plate
- piston pump
- axial piston
- motor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Reciprocating Pumps (AREA)
- Hydraulic Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スラストプレート7とスリッパ80との隙間か
ら漏洩する作動液の量を低減するとともにコストを低減
する。 【構成】 スリッパ80の下面83に円板状くり抜き部81を
設け、このくり抜き部81内にスラストプレート7と摺接
する樹脂材料からなる円板状のスリッパパッド86を嵌挿
した。
ら漏洩する作動液の量を低減するとともにコストを低減
する。 【構成】 スリッパ80の下面83に円板状くり抜き部81を
設け、このくり抜き部81内にスラストプレート7と摺接
する樹脂材料からなる円板状のスリッパパッド86を嵌挿
した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は斜板型アキシャルピスト
ンポンプ又はモータに関する。
ンポンプ又はモータに関する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来の斜板型アキシャルピストン
ポンプの1例が示されている。図5において、1は軸、
2A、2Bは軸受、3はスプライン、4はシリンダブロッ
ク、5はシリンダブロック4に穿設されたシリンダ、6
はシリンダ5内に液密往復摺動自在に嵌挿されたピスト
ン、8はピストン6の基端に枢支されたスリッパ、12は
エンドプレートで、作動油の吸入口9と吐出口10を具え
ている。
ポンプの1例が示されている。図5において、1は軸、
2A、2Bは軸受、3はスプライン、4はシリンダブロッ
ク、5はシリンダブロック4に穿設されたシリンダ、6
はシリンダ5内に液密往復摺動自在に嵌挿されたピスト
ン、8はピストン6の基端に枢支されたスリッパ、12は
エンドプレートで、作動油の吸入口9と吐出口10を具え
ている。
【0003】11はケーシング、13はグレードル、14は斜
板で、グレードル13に固定され、その傾斜面にはスラス
トプレート7が固着されていいる。15はバルブプレート
である。
板で、グレードル13に固定され、その傾斜面にはスラス
トプレート7が固着されていいる。15はバルブプレート
である。
【0004】軸1が駆動されると、スプライン3を介し
てシリンダブロック4が回転する。すると、スラストプ
レート7とスリッパ8が摺動し、かつ、シリンダブロッ
ク4とバルブプレート15とが摺動することによって、ピ
ストン6は回転しながら往復動する。これによって作動
液を吸入口9、バルブプレート15を介してシリンダ5内
に吸入して圧縮し、これをバルブプレート15、吐出口10
を経て吐出する。
てシリンダブロック4が回転する。すると、スラストプ
レート7とスリッパ8が摺動し、かつ、シリンダブロッ
ク4とバルブプレート15とが摺動することによって、ピ
ストン6は回転しながら往復動する。これによって作動
液を吸入口9、バルブプレート15を介してシリンダ5内
に吸入して圧縮し、これをバルブプレート15、吐出口10
を経て吐出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の斜板型アキ
シャルピストンポンプにおいては図6に示すように、ス
ラストプレート7の表面とスリッパ8の下面8Aとの摺動
面を潤滑するため、シリンダ5内の高圧の作動液の一部
をピストン6の基端に穿設された油路6A及びスリッパ8
を上下に貫通する油路8Bを経て導いているので、粘度の
低い作動液を使用すると、スラストプレート7の表面と
スリッパ8の下面8Aとの隙間から漏洩する作動液の量が
増大してモータの体積効率が低下する。
シャルピストンポンプにおいては図6に示すように、ス
ラストプレート7の表面とスリッパ8の下面8Aとの摺動
面を潤滑するため、シリンダ5内の高圧の作動液の一部
をピストン6の基端に穿設された油路6A及びスリッパ8
を上下に貫通する油路8Bを経て導いているので、粘度の
低い作動液を使用すると、スラストプレート7の表面と
スリッパ8の下面8Aとの隙間から漏洩する作動液の量が
増大してモータの体積効率が低下する。
【0006】一般に漏れ流量Qは次式で表される。 Q= 1/μ・h3 ・P・K 但し、hは隙間、Pは作動液の圧力、μは作動液の粘
度、Kは定数である。上記式から明らかなように圧力P
が高いとき及び隙間hが大きい時に漏れ流量Qが多くな
る。
度、Kは定数である。上記式から明らかなように圧力P
が高いとき及び隙間hが大きい時に漏れ流量Qが多くな
る。
【0007】これを防ぐため、スリッパ8をスラストプ
レート7に押し付けると、耐磨耗性及び耐焼付性の高い
材質を要求されるため、スリッパ8が高価になるという
問題があった。
レート7に押し付けると、耐磨耗性及び耐焼付性の高い
材質を要求されるため、スリッパ8が高価になるという
問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために発明されたものであって、その要旨とすると
ころは、複数のシリンダ内にそれぞれ液密往復摺動自在
に嵌挿されたピストンの基端にスリッパを枢支し、この
スリッパと摺接するスラストプレートを斜板に固定して
なる斜板型アキシャルピストンポンプ又はモータにおい
て、上記スリッパの下面に円板状くり抜き部を設けると
ともにこのくり抜き部に上記スラストプレートと摺接す
る樹脂材料からなる円板状のスリッパパッドを嵌挿した
ことを特徴とする斜板型アキシャルピストンポンプ又は
モータにある。
するために発明されたものであって、その要旨とすると
ころは、複数のシリンダ内にそれぞれ液密往復摺動自在
に嵌挿されたピストンの基端にスリッパを枢支し、この
スリッパと摺接するスラストプレートを斜板に固定して
なる斜板型アキシャルピストンポンプ又はモータにおい
て、上記スリッパの下面に円板状くり抜き部を設けると
ともにこのくり抜き部に上記スラストプレートと摺接す
る樹脂材料からなる円板状のスリッパパッドを嵌挿した
ことを特徴とする斜板型アキシャルピストンポンプ又は
モータにある。
【0009】他の特徴とするところは、上記くり抜き部
の底面に円環状の溝を設けるとともにこの溝を外部に連
通させる連絡溝を設けたことにある。
の底面に円環状の溝を設けるとともにこの溝を外部に連
通させる連絡溝を設けたことにある。
【0010】
【作用】本発明においては、スラストプレートはスリッ
パと直接接触することなく、樹脂材料からなる円板状の
スリッパパッドと摺接する。
パと直接接触することなく、樹脂材料からなる円板状の
スリッパパッドと摺接する。
【0011】
【実施例】本発明の1実施例が図1ないし図4に示され
ている。従来のスリッパ8に代えてスリッパ80が用いら
れている。このスリッパ80の下面53には円板状のくり抜
き部81が穿設され、このくり抜き部81の底面89には円環
状の溝87が穿設されている。そして、この溝87は放射方
向に伸びる2本の連絡溝88を介して外部に連絡してい
る。
ている。従来のスリッパ8に代えてスリッパ80が用いら
れている。このスリッパ80の下面53には円板状のくり抜
き部81が穿設され、このくり抜き部81の底面89には円環
状の溝87が穿設されている。そして、この溝87は放射方
向に伸びる2本の連絡溝88を介して外部に連絡してい
る。
【0012】そして、スリッパ80の頭部には球面状凸部
82が形成され、この凸部82はピストン6の基端に形成さ
れた球面状の凹所62内にもみすり運動自在に嵌合されて
いる。そして、スリッパ80を上下に貫通する油路84が穿
設され、この油路84はピストン6の基端に穿設された油
路61と連通している。
82が形成され、この凸部82はピストン6の基端に形成さ
れた球面状の凹所62内にもみすり運動自在に嵌合されて
いる。そして、スリッパ80を上下に貫通する油路84が穿
設され、この油路84はピストン6の基端に穿設された油
路61と連通している。
【0013】くり抜き部81内にはスラストプレート7と
摺接する樹脂材料からなる円板状のスリッパパッド86が
嵌挿され、このスリッパパッド86の中央には油路84と連
通する穴90が設けられている。他の構成は図5及び図6
に示す従来のものと同様であり、対応する部材には同じ
符号を付してその説明を省略する。
摺接する樹脂材料からなる円板状のスリッパパッド86が
嵌挿され、このスリッパパッド86の中央には油路84と連
通する穴90が設けられている。他の構成は図5及び図6
に示す従来のものと同様であり、対応する部材には同じ
符号を付してその説明を省略する。
【0014】しかして、この斜板型アキシャルピストン
ポンプの運転時、軸1が回転すると、スプライン3を介
してシリンダブロック4が回転し、これに伴ってシリン
ダブロック4の右端面はバルブプレート15と摺動し、か
つ、スリッパパッド86がスラストプレート7と摺動する
ことによって、ピストン6がシリンダ5内を往復動す
る。
ポンプの運転時、軸1が回転すると、スプライン3を介
してシリンダブロック4が回転し、これに伴ってシリン
ダブロック4の右端面はバルブプレート15と摺動し、か
つ、スリッパパッド86がスラストプレート7と摺動する
ことによって、ピストン6がシリンダ5内を往復動す
る。
【0015】ピストン6が復動する過程で作動液が吸込
口9、バルブプレート15を通ってシリンダ5内に吸入さ
れ、ピストン6が往動する過程で圧縮されバルブプレー
ト15、吐出口10を経て吐出される。
口9、バルブプレート15を通ってシリンダ5内に吸入さ
れ、ピストン6が往動する過程で圧縮されバルブプレー
ト15、吐出口10を経て吐出される。
【0016】作動液の一部は油路61を通ってスリッパ80
の球面状凸部82及びこれと摺接するピストン6の球面状
凹所62を潤滑し、他の一部は油路84を通ってくり抜き部
81の底面89とスリッパパッド86の上面との摺動面を潤滑
し、残部は油路90を通ってスリッパパッド86とスラスト
プレート7との摺動面を潤滑する。そして、余剰の油は
円環状の溝87、放射状の連絡溝88を経て外部に逃がされ
る。
の球面状凸部82及びこれと摺接するピストン6の球面状
凹所62を潤滑し、他の一部は油路84を通ってくり抜き部
81の底面89とスリッパパッド86の上面との摺動面を潤滑
し、残部は油路90を通ってスリッパパッド86とスラスト
プレート7との摺動面を潤滑する。そして、余剰の油は
円環状の溝87、放射状の連絡溝88を経て外部に逃がされ
る。
【0017】
【発明の効果】本発明においては、スラストプレートは
スリッパと直接接触することなく、樹脂材料からなる円
板状のスリッパパッドと摺接するので、スリッパを高価
な材料とする必要がなくなる。
スリッパと直接接触することなく、樹脂材料からなる円
板状のスリッパパッドと摺接するので、スリッパを高価
な材料とする必要がなくなる。
【0018】そして、スリッパパッドは樹脂材料からな
るので、耐摩耗性及び耐焼付性が高く、この結果、低粘
度流体を作動液として用いた場合にもスリッパパッドの
押し付け力を大きくできるので、スリッパパッドとスラ
ストプレートとの隙間からの作動液の漏洩量を低減でき
る。
るので、耐摩耗性及び耐焼付性が高く、この結果、低粘
度流体を作動液として用いた場合にもスリッパパッドの
押し付け力を大きくできるので、スリッパパッドとスラ
ストプレートとの隙間からの作動液の漏洩量を低減でき
る。
【0019】また、スリッパパッドは安価な樹脂材料か
ら構成されているので、斜板型アキシャルピストンポン
プ又はモータのコストを低減できる。
ら構成されているので、斜板型アキシャルピストンポン
プ又はモータのコストを低減できる。
【0020】請求項2に示すように、くり抜き部の底面
に円環状の溝を設けるとともにこの溝を外部に連通させ
る連絡溝を設ければ、くり抜き部の底面とスリッパパッ
ドの上面を効果的に潤滑できる。
に円環状の溝を設けるとともにこの溝を外部に連通させ
る連絡溝を設ければ、くり抜き部の底面とスリッパパッ
ドの上面を効果的に潤滑できる。
【図1】本発明の実施例を示す斜板型アキシャルピスト
ンポンプ又はモータの略示的断面図である。
ンポンプ又はモータの略示的断面図である。
【図2】上記実施例の部分的拡大断面図である。
【図3】上記実施例のスリッパを示し、(A) は(B) のA
矢に沿う矢視図、(B) は部分的に破断した正面図であ
る。
矢に沿う矢視図、(B) は部分的に破断した正面図であ
る。
【図4】上記実施例のスリッパパッドを示し、(A) は
(B) のA矢に沿う矢視図、(B) は部分的に破断した正面
図である。
(B) のA矢に沿う矢視図、(B) は部分的に破断した正面
図である。
【図5】従来の斜板型アキシャルピストンポンプ又はモ
ータの略示的断面図である。
ータの略示的断面図である。
【図6】従来の斜板型アキシャルピストンポンプ又はモ
ータの部分的拡大断面図である。
ータの部分的拡大断面図である。
1 軸 4 シリンダブロック 5 シリンダ 11 ケーシング 14 斜板 2A、2B 軸受 15 バルブプレート 6 ピストン 9 吸入口 12 エンドプレート 3 スプライン 7 スラストプレート 10 吐出口 13 グレードル 80 スリッパ 83 下面 81 くり抜き部 86 スリッパパッド 87 溝 88 連絡溝
Claims (2)
- 【請求項1】 複数のシリンダ内にそれぞれ液密往復摺
動自在に嵌挿されたピストンの基端にスリッパを枢支
し、このスリッパと摺接するスラストプレートを斜板に
固定してなる斜板型アキシャルピストンポンプ又はモー
タにおいて、 上記スリッパの下面に円板状くり抜き部を設けるととも
にこのくり抜き部に上記スラストプレートと摺接する樹
脂材料からなる円板状のスリッパパッドを嵌挿したこと
を特徴とする斜板型アキシャルピストンポンプ又はモー
タ。 - 【請求項2】 上記くり抜き部の底面に円環状の溝を設
けるとともにこの溝を外部に連通させる連絡溝を設けた
ことを特徴とする請求項1記載の斜板型アキシャルピス
トンポンプ又はモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7179616A JPH0914125A (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | 斜板型アキシャルピストンポンプ又はモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7179616A JPH0914125A (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | 斜板型アキシャルピストンポンプ又はモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0914125A true JPH0914125A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=16068874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7179616A Pending JPH0914125A (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | 斜板型アキシャルピストンポンプ又はモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0914125A (ja) |
-
1995
- 1995-06-23 JP JP7179616A patent/JPH0914125A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040106 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20040109 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20040121 |