JPH09140094A - 回転駆動源 - Google Patents

回転駆動源

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JPH09140094A
JPH09140094A JP29999895A JP29999895A JPH09140094A JP H09140094 A JPH09140094 A JP H09140094A JP 29999895 A JP29999895 A JP 29999895A JP 29999895 A JP29999895 A JP 29999895A JP H09140094 A JPH09140094 A JP H09140094A
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JP
Japan
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motor
main
main shaft
gear
rotation
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JP29999895A
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English (en)
Inventor
Satoru Asakura
悟 朝倉
Tamotsu Hashimoto
保 橋本
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転駆動源に関し、トルクを低下させること
なくモータの最高回転数以上の回転数を得られるように
する。 【解決手段】 サブモータ24〔第1の回転駆動手段〕
と、そのサブモータ24によって回転駆動される〔第2
の回転駆動手段〕とを組み合わせている。この場合、サ
ブモータ24がメインモータ14自体を回転させ、その
メインモータ14の主軸10が出力側に接続されてい
る。そのため、メインモータ14とサブモータ24とに
供給する電圧または電流を適切に供給することによっ
て、両モータ14,24の最高回転数を加算した回転数
まで上昇させることができる。こうして、主軸回転数を
幅広く確保することができる。一方、両モータ14,2
4が互いに回転駆動しているので、トルクの低下は生じ
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の回転駆動手
段を用いて出力側の主軸回転数を可変させる回転駆動源
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高い主軸回転数を得るには、最高
回転数の高いモータを選択して使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このために、最高回転
数の低いモータしか使用できない場合には、必要な回転
数が得られない。また、最高回転数の高いモータが使用
できる場合であっても、その最高回転数以上の回転数は
得られない。一方、増速ギアを用いればモータの最高回
転数以上の回転数に増速させることは可能であるが、こ
のようにするとトルクが低下してしまう。本発明はこの
ような点に鑑みてなされたものであり、その課題はトル
クを低下させることなくモータの最高回転数以上の回転
数を得ることができる回転駆動源を実現することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の回転駆動源
は、第1の回転駆動手段と、その第1の回転駆動手段に
よって回転駆動される第2の回転駆動手段との組み合わ
せを少なくとも一組以上有している。請求項1の発明に
よると、第1の回転駆動手段で第2の回転駆動手段自体
が回転され、その第2の回転駆動手段も別個に主軸を回
転させ、こうした態様が少なくとも一組以上によって構
成されている。そのため、全回転駆動手段の最高回転数
を加算した回転数まで上昇させることが可能になる。し
かも、全回転駆動手段が互いに回転駆動しているので、
増速ギアのようなトルクの低下は生じない。また、この
回転駆動源によると、トルクを低下させることなく制御
可能な回転数の幅を大幅に広げることが可能になる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 〔第1の実施の形態〕まず、本発明を一組のモータに適
用した場合について、図1を参照しながら説明する。図
1は、一組のモータによる第1の構成を示す模式図であ
る。
【0006】第1の構成は、図1に示すように、可動の
メインモータ14と固定のサブモータ24とを有する。
サブモータ24の主軸22の一端がブラケット20に接
続されており、このブラケット20はメインモータ14
自体を回転させるように固定されている。この構成によ
って、サブモータ24の主軸22が回転すると、その主
軸22の回転に伴ってメインモータ14自体が回転す
る。なお、メインモータ14は、その重量を支えるため
に図示しないベアリングで軸支されている。また、ベア
リングによる軸支のみならず、回転加工装置に備えられ
ているスピンドルを磁気軸受によって軸支すると同様
に、磁気によって非接触状態で軸支することも可能であ
る。
【0007】一方、主軸22はサブモータ24を貫通し
て設けられており、その主軸22の他端はワンウェイク
ラッチ28に接続されている。このワンウェイクラッチ
28によって、主軸22は例えば矢印D2方向には回転
するが、その逆方向への回転は規制される。そのため、
出力側の負荷が変動する等のように何らかの原因によっ
て、メインモータ14の主軸10が逆方向に回転しよう
としても、その逆回転を防止することができる。モータ
ブラケット34には、上記主軸10はベアリング12を
介して、サブモータ24はそれ自体を固定して、ワンウ
ェイクラッチ28は主軸22が一方向回転可能に、それ
ぞれ設けられている。
【0008】例えば、メインモータ14に定格電圧また
は定格電流がブラシ16,18およびスリップリング3
0,32を介して供給された場合の回転数をn1とす
る。同様に、サブモータ24に定格電圧または定格電流
が電源供給線26を介して供給された場合の回転数をn
2とする。一方、いずれのモータ14,24も電圧また
は電流が供給されない場合には回転せず、回転数は0と
なる。このとき、メインモータ14とサブモータ24と
に電圧または電流を適切に供給すれば、主軸10の回転
数(すなわち主軸回転数)は0〜(n1+n2)までの
間で制御することが可能になる。
【0009】したがって、第1の発明の実施の形態で
は、サブモータ24〔第1の回転駆動手段〕と、そのサ
ブモータ24によって回転駆動されるメインモータ14
〔第2の回転駆動手段〕とを組み合わせている。この場
合、サブモータ24がメインモータ14自体を回転駆動
させ、そのメインモータ14の主軸10が出力側に接続
されている。そのため、メインモータ14とサブモータ
24とに供給する電圧または電流を適切に供給すること
によって、両モータ14,24の最高回転数を加算した
回転数(n1+n2)まで上昇させることができる。こ
うして、主軸回転数を幅広く確保することができる。一
方、両モータ14,24が互いに回転駆動しているの
で、増速ギアのようなトルクの低下は生じない。
【0010】ここで、連続的に主軸回転数を可変する態
様だけでなく、メインモータ14とサブモータ24とに
それぞれ供給する定格電圧または定格電流のオン/オフ
を制御するようにしてもよい。このオン/オフ制御を行
う場合には、次に示す表1のような態様が実現される。
なお表中、オンの場合を「○」で、オフの場合を「×」
でそれぞれ表している。
【0011】
【表1】
【0012】この表1から分かるように、定格電圧また
は定格電流のオン/オフ制御を行うだけでも、両モータ
14,24とも駆動しない態様,メインモータ14のみ
の駆動する態様,サブモータ24のみの駆動する態様,
両モータ14,24とも駆動する態様のように、四通り
の態様の主軸回転数が簡単に得られる。
【0013】〔第2の実施の形態〕次に、動力伝達手段
としてのギア(歯車)を一組のモータの間に介装させる
場合について、図2を参照しながら説明する。図2は、
一組のモータによる第2の構成を示す模式図である。な
お、図1と同一の要素には同一番号を付して説明を省略
する。
【0014】第2の構成は、図2に示すように、メイン
モータ14とサブモータ24との間をギアで連結して動
力(回転力)を伝達している。具体的には、サブモータ
24の主軸22に主動ギア40を設け、この主動ギア4
0と噛み合う従動ギア42をメインモータ14の外周に
設ける。そして、主軸22の回転を、主動ギア40およ
び従動ギア42を介してメインモータ14に伝達する。
また、ワンウェイクラッチ28に接続されるギア44が
従動ギア42に噛み合って設けられている。このため、
ワンウェイクラッチ28によってメインモータ14の回
転が一方向に規制される。ここで、メインモータ14
は、モータブラケット34に設けられているベアリング
12,46によって主軸10の両端部が支持されてい
る。
【0015】この構成によれば、サブモータ24の主軸
22を回転させると、主動ギア40と噛み合う従動ギア
42によってメインモータ14を回転駆動させる。ま
た、このメインモータ14はサブモータ24と独立して
主軸10を回転させるので、主軸回転数はサブモータ2
4によって回転されるメインモータ14の回転数とメイ
ンモータ14によって回転される回転数との和になる。
したがって、第2の発明の実施の形態では、サブモータ
24〔第1の回転駆動手段〕がメインモータ14〔第2
の回転駆動手段〕自体を回転駆動させ、そのメインモー
タ14の主軸10が出力側に接続されている。そのた
め、第1の発明の実施の形態と同様に、出力側の主軸1
0のトルクを低下させることなく、主軸回転数を幅広く
確保することができる。
【0016】ここで、ギアを用いてメインモータ14自
体を回転させるには、図3に示すような構成であっても
よい。図3には、第2の発明の実施の形態における他の
構成を模式的に示し、図2と同一の要素には同一番号を
付して説明を省略する。図3に示す構成では、サブモー
タ24の外周に主動ギア52を設け、メインモータ14
の外周に従動ギア66を設けている。また、サブモータ
24自体を回転させるために、電圧または電流はブラシ
56,58およびスリップリング54,60を介して供
給するとともに、その主軸22を固定片50,62によ
って固定している。なお、ワンウェイクラッチ28に接
続されるギア64を従動ギア66に噛み合わせ、このギ
ア64によってメインモータ14の回転が一方向に規制
される点は、上記第2の発明の実施の形態と同様であ
る。
【0017】上記の構成によれば、サブモータ24の主
軸22が固定されているために、サブモータ24を駆動
させるとサブモータ24自体が回転する。そのため、サ
ブモータ24の主軸22の回転は、主動ギア52と噛み
合う従動ギア66によってメインモータ14を回転駆動
させる。また、このメインモータ14はサブモータ24
と独立して主軸10を回転させるので、主軸回転数はサ
ブモータ24によって回転されるメインモータ14の回
転数とメインモータ14によって回転される回転数の和
となる。したがって、上記第2の発明の実施の形態と同
様の効果を得ることができる。
【0018】ここで、メインモータ14とサブモータ2
4との空間的な配置関係によって、主動ギア40と従動
ギア42に用いられるギアの種類には、平行軸歯車(平
歯車,はすば歯車,やまば歯車)や、交差軸歯車(かさ
歯車,するばかさ歯車,まがりばかさ歯車,マイタ歯
車,冠歯車)、食違い歯車(ねじ歯車,円筒ウォームギ
ア,鼓形ウォームギア,ハイポイドギア)、あるいはフ
ェースギア等があり、これらのいずれのギアを適用する
こともできる。例えば、交差軸フェースギアを適用した
形態を図4に示す。この図4に示すように、主動ギア7
2を設けた主軸22を上向きにして、メインモータ14
の下側にサブモータ24を配置する。メインモータ14
には主動ギア72と噛み合う従動ギア70を外周に設け
ている。この構成では、二個以上のモータを連結すると
きに、モータの配置関係に合わせてコンパクトにするこ
とができる。なお、図4では、図2や図3と同一の要素
には同一番号を付している。
【0019】〔第3の実施の形態〕次に、動力伝達手段
としてのベルトを一組のモータの間に介装させる場合に
ついて、図5を参照しながら説明する。図5は、一組の
モータによる第3の構成を示す模式図である。なお、図
1等と同一の要素には同一番号を付して説明を省略す
る。
【0020】第3の構成は、図5に示すように、メイン
モータ14とサブモータ24との間をベルトで連結して
動力を伝達している。具体的には、サブモータ24の主
軸22にベルトプーリ80を、メインモータ14の外周
にベルトプーリ84をそれぞれ設けている。そして、こ
のベルトプーリ80とベルトプーリ84との間にベルト
82を掛けて駆動することによって、主軸22の回転を
メインモータ14に伝達している。なお、ベルト82に
は歯付きベルト,平形ベルト,V形ベルト等のように様
々なベルトを用いることができ、このベルト82に対応
してベルトプーリ80,84が設けられている。また、
ワンウェイクラッチ28がモータブラケット34に設け
られている点は、第1の発明の実施の形態と同様であ
る。さらに、メインモータ14は、モータブラケット3
4に設けられているベアリング12,46によって主軸
10の両端部が支持されている点は、第2の発明の実施
の形態と同様である。
【0021】この構成によれば、サブモータ24の主軸
22を回転させると、ベルトプーリ80の回転とともに
ベルト82が回転し、ベルトプーリ84を介してメイン
モータ14自体を回転駆動させる。また、このメインモ
ータ14はサブモータ24と独立して主軸10を回転さ
せるので、主軸回転数はサブモータ24によって回転さ
れるメインモータ14の回転数とメインモータ14によ
って回転される回転数の和となる。したがって、第3の
発明の実施の形態では、サブモータ24〔第1の回転駆
動手段〕がメインモータ14〔第2の回転駆動手段〕自
体を回転駆動させ、そのメインモータ14の主軸10が
出力側に接続されている。そのため、第1の発明の実施
の形態と同様に、出力側の主軸10のトルクを低下させ
ることなく、主軸回転数を幅広く確保することができ
る。
【0022】ここで、ベルトを用いてメインモータ14
自体を回転させるには、図6に示すような構成であって
もよい。図6には、第3の発明の実施の形態における他
の構成を模式的に示し、図5と同一の要素には同一番号
を付して説明を省略する。図6に示す構成では、サブモ
ータ24の外周にベルトプーリ92を、メインモータ1
4の外周にベルトプーリ84を設けている。そして、こ
のベルトプーリ92とベルトプーリ84との間にベルト
82を掛けて駆動することによって、主軸22の回転を
メインモータ14自体の回転に伝達している。また、サ
ブモータ24自体を回転させるために、電圧または電流
はブラシ96,98およびスリップリング94,100
を介して供給するとともに、主軸22を固定片90,1
02によって固定している。なお、ワンウェイクラッチ
28に接続されるギア106を、メインモータ14の外
周に設けているギア104に噛み合わせている。こうし
て、ワンウェイクラッチ28によってメインモータ14
の回転を一方向に規制している。
【0023】上記の構成によれば、図3に示す構成と同
様に、サブモータ24を駆動させるとサブモータ24自
体が回転し、そのサブモータ24の回転はベルト82の
駆動によってメインモータ14を回転駆動させる。ま
た、このメインモータ14はサブモータ24と独立して
主軸10を回転させるので、主軸回転数はサブモータ2
4によって回転されるメインモータ14の回転数とメイ
ンモータ14によって回転される回転数の和となる。し
たがって、上記第3の発明の実施の形態と同様の効果を
得ることができる。
【0024】〔第4の実施の形態〕次に、動力伝達手段
としてのトルクコンバータを一組のモータの間に介装さ
せる場合について、図7を参照しながら説明する。図7
は、一組のモータによる第4の構成を示す模式図であ
る。なお、図1等と同一の要素には同一番号を付して説
明を省略する。
【0025】第4の構成は、図7に示すように、メイン
モータ14とサブモータ24との間をトルクコンバータ
114で連結して動力を伝達している。具体的には、サ
ブモータ24の主軸22と、メインモータ14に固定さ
れているブラケット20の端部とをそれぞれトルクコン
バータ114に接続している。このトルクコンバータ1
14によって、主軸22の回転をメインモータ14に伝
達する。また、ワンウェイクラッチ28に接続されるギ
ア110が、ブラケット20に設けられているギア11
2と噛み合っている。そのため、ワンウェイクラッチ2
8によってメインモータ14の回転が一方向に規制され
る。
【0026】この構成によれば、サブモータ24を駆動
させるとトルクコンバータ114を通じてメインモータ
14を回転させており、このメインモータ14はサブモ
ータ24と独立して主軸10を回転駆動させている。そ
のため、上記第1の発明の実施の形態と同様の効果を得
ることができる。なお、トルクコンバータ114にはト
ルクの増幅作用があるため、サブモータ24にトルクの
小さなモータを用いた場合でも、トルクを低下させるこ
となく、主軸回転数の幅を広く確保することができる。
【0027】ここで、動力を伝達する手段としては上記
トルクコンバータ114に限らず、電磁クラッチや摩擦
クラッチ等を用いた場合でも、上記と同様の効果を得る
ことができる。また、図示を省略するが、上述した第
1,第2,第3の発明の実施の形態についてもトルクコ
ンバータ114を同様に適用することが可能である。具
体的には、サブモータ24の主軸22の先端部と、ギア
やベルトプーリ等の軸との間に、トルクコンバータ11
4を接続すればよい。この場合には、トルクコンバータ
114が有するトルクの増幅作用によりトルクを増幅さ
せながら、主軸回転数の幅を広く確保することができ
る。
【0028】〔第5の実施の形態〕次に、一組のモータ
の間を直結させる場合について、図8を参照しながら説
明する。図8は、一組のモータによる第5の構成を示す
模式図である。なお、図1等と同一の要素には同一番号
を付して説明を省略する。
【0029】第5の構成は、図8に示すように、メイン
モータ14とサブモータ24との間を直結して動力を伝
達している。具体的には、メインモータ14を貫通する
主軸10とサブモータ24の主軸22とを一体に形成し
ている。このため、サブモータ24を駆動させると、主
軸22の回転を直接メインモータ14の主軸10に伝達
する。一方、メインモータ14はその前後において主軸
10がベアリング12,126によって支持されてい
る。そのため、メインモータ14を駆動させると、主軸
10ではなくメインモータ14自体が回転することにな
る。また、そのメインモータ14の外周には主動ギア1
24が設けられており、その主動ギア124は出力軸1
20に設けられている従動ギア122と噛み合ってい
る。さらに、ワンウェイクラッチ28に接続されるギア
128が、上記ギア124と噛み合っている。そのた
め、ワンウェイクラッチ28によってメインモータ14
の回転が一方向に規制される。
【0030】この構成によれば、サブモータ24を駆動
させるとメインモータ14の主軸10を回転駆動させ、
メインモータ14を駆動させるとメインモータ14自体
を回転駆動させる。そのメインモータ14の回転はギア
124,122を介して出力軸120に伝達される。こ
のとき、メインモータ14とサブモータ24とは独立し
て駆動させるので、主軸回転数はサブモータ24によっ
て回転されるメインモータ14の回転数とメインモータ
14によって回転される回転数との和になる。したがっ
て、第5の発明の実施の形態では、第1の発明の実施の
形態と同様に、出力側の主軸10のトルクを低下させる
ことなく、主軸回転数を幅広く確保することができる。
【0031】ここで、メインモータ14とサブモータ2
4とを直結するには、図9に示すような構成であっても
よい。図9には、第5の発明の実施の形態における他の
構成を模式的に示し、図1等と同一の要素には同一番号
を付して説明を省略する。図9に示す構成では、メイン
モータ14とサブモータ24との間をブラケット13
0,140を用いて固定している。また、サブモータ2
4自体を回転させるために、電圧または電流はブラシ1
34,136およびスリップリング144,146を介
して供給するとともに、主軸22を固定片138によっ
て固定している。なお、ワンウェイクラッチ28に接続
されるギア142を、サブモータ24の外周に設けられ
ているギア132に噛み合わせている。こうして、ワン
ウェイクラッチ28によってメインモータ14およびサ
ブモータ24の回転が一方向に規制される。
【0032】上記の構成によれば、サブモータ24の主
軸22が固定されているために、サブモータ24を駆動
させるとサブモータ24自体が回転する。そのため、サ
ブモータ24の回転は、ブラケット130,140を介
してメインモータ14自体を回転駆動させる。また、こ
のメインモータ14はサブモータ24と独立して主軸1
0を回転させるので、主軸回転数はサブモータ24によ
って回転されるメインモータ14の回転数とメインモー
タ14によって回転される回転数の和となる。したがっ
て、上記第5の発明の実施の形態と同様の効果を得るこ
とができる。
【0033】さらに、図9に示す構成に対してトルクコ
ンバータ114を適用する場合には、図10に示すよう
な構成にすればよい。すなわち、メインモータ14とサ
ブモータ24との間を固定していたブラケット130,
140に代えて、メインモータ14にブラケット148
aを設け、サブモータ24にブラケット148bを設け
る。そして、ブラケット148aの端部とブラケット1
48bの端部をそれぞれトルクコンバータ114に接続
する。この場合でも、トルクコンバータ114が有する
トルクの増幅作用によりトルクを増幅させながら、主軸
回転数の幅を広く確保することができる。
【0034】〔第6の実施の形態〕次に、本発明をモー
タとエンジンとの組み合わせに適用した場合について、
図11を参照しながら説明する。図11は、モータとエ
ンジンの組み合わせの構成を示す模式図である。
【0035】図11に示すように、車両200にはエン
ジン208が搭載されており、そのエンジン208から
はマフラー210を通じて排気ガスが排出される。ま
た、エンジン208の回転軸206の端部には、主動ギ
ア202が設けられている。さらに、その主動ギア20
2は、モータ216の外周に設けられている従動ギア2
18と噛み合っている。そのモータ216の主軸214
は一端部においてワンウェイクラッチ220によって回
転方向が一方向に規制されている。また、主軸214の
他端部はその動力(回転力)を車輪212に伝達し、車
両200を前後へ進行させるようになっている。上記の
構成によれば、エンジン208を起動させて回転軸20
6を回転させると、主動ギア202および従動ギア21
8を介してモータ216自体を回転駆動させることにな
る。一方、モータ216はエンジン208と独立して主
軸214を回転させる。そのため、車輪212を駆動さ
せる主軸214の回転数、すなわち主軸回転数はエンジ
ン208によって回転されるモータ216自体の回転数
とモータ216によって回転される回転数との和にな
る。
【0036】したがって、第6の発明の実施の形態で
は、エンジン208〔第1の回転駆動手段〕と、そのエ
ンジン208によって回転駆動されるモータ216〔第
2の回転駆動手段〕とを組み合わせている。この場合、
エンジン208がモータ216自体を回転駆動させ、そ
のモータ216の主軸214が車輪212(出力側)に
接続されている。そのため、主軸回転数は、モータ21
6とエンジン208との最高回転数を加算した回転数ま
で上昇させることができる。こうして、主軸回転数を幅
広く確保することができる。一方、モータ216とエン
ジン208とは互いに回転駆動しているので、増速ギア
のようなトルクの低下は生じない。また、第6の発明の
実施の形態によれば、特に主動ギア202および従動ギ
ア218を増速ギアとすることにより、エンジン208
が低回転の場合でも主軸回転数を高回転させることがで
きる。そのため、エンジン208で消費する燃料を低く
抑えることができ、またモータ216に供給する電力も
低く抑えることができる。
【0037】〔第7の実施の形態〕次に、図2に示す構
成を車両に適用した場合について、図12を参照しなが
ら説明する。なお、図2,図11と同一の要素には同一
番号を付して説明を省略する。また、具体的な構成は上
記第2の発明の実施の形態において説明したので、ここ
では車両に適用する点のみを述べる。図12において、
サブモータ24の電源供給線26には太陽電池230が
接続されており、メインモータ14のブラシ16,18
には蓄電池232が接続されている。また、メインモー
タ14の主軸10は、その動力(回転力)を車輪212
に伝達し、車両200を前後方向へ進行させるようにな
っている。
【0038】上記の構成によれば、太陽電池230によ
ってサブモータ24が駆動されるため、蓄電池232の
消費量を抑えることができる。そのため、低電力で車両
200を進行させることができる。なお、太陽電池23
0が大きな電力を出力できる場合にはメインモータ14
にも接続してもよい。こうすれば、蓄電池232が必要
なくなるので、車両200を無限に進行させることがで
き、その車両200の重量も軽くなる。こうした太陽電
池を用いてモータを駆動させる方式は、地上の車両20
0に限らず、ロケット,人工衛星や宇宙ステーション等
における姿勢制御や太陽電池パネルの作動制御等にも適
用することも可能である。
【0039】なお、上記第6,第7の発明の実施の形態
は、例えば自動車(二輪,4輪)や原動機付き自転車等
の車両200に限らず、飛行機、電車や機関車等の鉄道
用車両、船舶、ロケット等のように、おおよそエンジン
を搭載するすべての燃料機関に適用することも可能であ
る。
【0040】〔第8の実施の形態〕次に、上記第2の発
明の実施の形態を応用した第8の発明の実施の形態は、
動力伝達手段としての複数のギア(歯車)を一組のモー
タの間に介装させ、一のギアを選択して駆動させる場合
について、図13を参照しながら説明する。図13は一
組のモータによる第6の構成を示す模式図であって、図
13(A)には減速ギアを選択した場合を、図13
(B)には増速ギアを選択した場合をそれぞれ示す。な
お、図2と同一の要素には同一番号を付して説明を省略
する。
【0041】第6の構成は、図13(A)に示すよう
に、メインモータ14とサブモータ24との間を二組の
ギアのいずれかを選択して連結し、動力を伝達する。具
体的には、サブモータ24の主軸22に径の異なる主動
ギア302,304(図では主動ギア304の径が大き
い)を設け、メインモータ14の外周に主動ギア30
2,304とそれぞれ噛み合う従動ギア300,320
を設けている。また、サブモータ24に固定されたブラ
ケット306を、アクチュエータ310の軸308に接
続している。このアクチュエータ310の軸308は、
図面左右方向に所定量だけ移動可能になっている。な
お、その他は図2に示す構成と同様であるので、説明を
省略する。
【0042】この構成によれば、アクチュエータ310
を作動させて、サブモータ24を矢印D4方向にスライ
ドさせると、図13(A)に示すように主動ギア302
と従動ギア300が噛み合う。一方、サブモータ24を
矢印D8方向にスライドさせると、図13(B)に示す
ように主動ギア304と従動ギア320が噛み合う。こ
うして、二組のギアのいずれかを選択することが可能に
なる。したがって、第8の発明の実施の形態では、サブ
モータ24〔第1の回転駆動手段〕の回転が二組のギア
をいずれかを選択することによって回転数が増速または
減速され、メインモータ14〔第2の回転駆動手段〕自
体を回転駆動させる。また、そのメインモータ14の主
軸10が出力側に接続されている。そのため、第1の発
明の実施の形態と同様に、出力側の主軸10のトルクを
低下させることなく、主軸回転数を幅広く確保すること
ができる。さらに、この構成では、電圧または電流を変
化させることなく、変速を行うことができる。そして、
この構成は、図3に示す構成にも適用可能である。
【0043】ここで、サブモータ24を図面左右方向に
スライドさせるには、手動で行うことも可能である。す
なわち、図13(A)に示すように、軸308の端部3
12に操作棒314の一端部を回動可能に支持させて、
その操作棒314が支点316を中心に回動するように
設ける。また、操作棒314の他端部には把手318が
設けられている。上記の構成によれば、図13(A)に
示す状態において把手318を矢印D6方向(左回り)
に回すと、図13(B)に示す状態になる。一方、図1
3(B)に示す状態において把手318を矢印D10方
向(右回り)に回すと、図13(A)に示す状態にな
る。そのため、上記第8の発明の実施の形態と同様の効
果を得ることができる。なお、上記の構成をアクチュエ
ータ310とともに設ければ、電動でも手動でもギアが
切り換えられ、簡単に変速させることができる。また、
上記構成と同様にしてギアを三組以上設ければ、より多
様に回転数を増速または減速させてメインモータ14に
伝達することが可能になり、主軸回転数も多様になる。
【0044】〔第9の実施の形態〕次に、図2に示す構
成において、一組のモータに供給する電圧または電流を
変化させる場合について、図14を参照しながら説明す
る。図14は一組のモータによる第7の構成を示す模式
図である。なお、図2と同一の要素には同一番号を付し
て説明を省略する。また、具体的な構成は上記第2の発
明の実施の形態において説明したので、その説明は省略
する。図14において、メインモータ14には電源装置
400が接続され、サブモータ24には電源装置402
が接続されている。これらの電源装置400,402に
は、DC−DCコンバータやDCチョッパ等のような電
圧または電流を可変する回路が含まれている。
【0045】この構成によれば、電源装置400,40
2を適切に調整してメインモータ14とサブモータ24
とに電圧または電流を供給すると、その電圧または電流
に応じてメインモータ14の主軸10の回転数とサブモ
ータ24の主軸22の回転数が定まる。そのため、電源
装置400,402を適切に調整することによって、そ
れぞれのモータの回転数を自在に制御することができ
る。また、明らかに第2の発明の実施の形態と同様の効
果も得ることができる。なお、この第7の構成は、本明
細書に記載されている他の発明の実施の形態の全てにも
適用することができる。
【0046】ここで、メインモータ14とサブモータ2
4とに供給する電圧または電流を可変させるには、電源
と各モータとの間に抵抗回路等を設けてもよい。例え
ば、図15に示すように、電源と各モータとの間に抵抗
回路404を設ける。この抵抗回路404の抵抗値は、
ペダル406によって調整可能になっている。上記の構
成によれば、ペダル406を適切に調整することによっ
て、メインモータ14とサブモータ24とに供給する電
圧または電流を簡単に変えることができる。そのため、
それぞれのモータの回転数を簡単に変えることができ
る。また、明らかに第2の発明の実施の形態と同様の効
果も得ることができる。なお、調整手段はペダル406
に限らず、レバーや摺動抵抗器等であってもよい。
【0047】〔第10の実施の形態〕まず、本発明を二
組のモータに適用した場合について、図16を参照しな
がら説明する。図16は、二組(3台)のモータによる
構成を示す模式図である。
【0048】この構成は、図16に示すように第1モー
タ524,第2モータ548,第3モータ508の可動
モータを有する。これらの3台の可動モータはいずれも
ベアリング500,550や図示しないベアリング等に
よってモータブラケット502に軸支されている。ま
ず、第1モータ524の主軸522は固定片520,5
32によって両端を固定されているために、第1モータ
524を駆動させると第1モータ524自体が回転す
る。第1モータ524の外周には主動ギア526が設け
られており、この主動ギア526は第2モータ548の
主軸540の一端に設けられた従動ギア538と噛み合
っている。
【0049】次に、第1モータ524と同様に、第2モ
ータ548の外周には主動ギア546が設けられてお
り、この主動ギア546は第3モータ508の主軸50
4の一端に設けられた従動ギア514と噛み合ってい
る。なお、主軸540の他端はベアリング550によっ
てモータブラケット502に軸支されている。さらに、
第1モータ524と同様に、第3モータ508の外周に
は主動ギア506が設けられており、この主動ギア50
6は出力軸558に設けられた従動ギア556と噛み合
っている。なお、主軸504の他端はベアリング500
によってモータブラケット502に軸支されている。
【0050】一方、電源からの電圧または電流は、第1
モータ524にはブラシ536,534およびスリップ
リング528,530を介して、第2モータ548には
ブラシ544,542およびスリップリング516,5
18を介して、第3モータ508にはブラシ554,5
52およびスリップリング510,512を介してそれ
ぞれ供給される。また、図示しないが、図2に示すワン
ウェイクラッチ28と同様に、第3モータ508の主動
ギア506にはワンウェイクラッチに接続されるギアと
噛み合っている。この図示しないワンウェイクラッチに
よって、第3モータ508自体の回転は一方向に規制さ
れる。
【0051】この構成によれば、第1モータ524の主
軸522が固定されているために、第1モータ524を
駆動させると第1モータ524自体が回転する。そのた
め、第1モータ524の回転は、主動ギア526と噛み
合う従動ギア538によって第2モータ548の主軸5
40を回転駆動させる。また、第2モータ548を駆動
させると従動ギア538が主動ギア526と噛み合って
いるため、第2モータ548自体が回転する。そのた
め、第2モータ548の回転は、主動ギア546と噛み
合う従動ギア514によって第3モータ508の主軸5
40を回転駆動させる。
【0052】さらに、第3モータ508は第2モータ5
48と同様に、第3モータ508を駆動させると従動ギ
ア514が主動ギア546と噛み合っているため、第3
モータ508自体が回転する。そのため、第3モータ5
08の回転は、主動ギア506と噛み合う従動ギア55
6によって出力軸558を回転駆動させる。一方、これ
らの3台のモータ524,548,508はいずれも独
立して回転させるので、主軸回転数は3台のモータ52
4,548,508によって回転される回転数の和とな
る。なお、主動ギアと従動ギアとのギア比によって出力
軸558に出力される回転数は変化し、図示のようなギ
ア比の高い増速ギアの場合には、3台のモータ524,
548,508の実際の回転数以上の回転数になる。
【0053】したがって、第10の発明の実施の形態で
は、第1モータ524〔第1の回転駆動手段〕と、その
第1モータ524によって回転駆動される第2モータ5
48〔第2の回転駆動手段〕とを組み合わせている。ま
た、第2モータ548〔第1の回転駆動手段〕と、その
第2モータ548によって回転駆動される第3モータ5
08〔第2の回転駆動手段〕とを組み合わせている。こ
のように、二組のモータに本発明を適用した場合にも、
3台のモータ524,548,508に電圧または電流
を適切に供給することによって、3台のモータ524,
548,508の最高回転数を加算した回転数まで上昇
させることができる。こうして、主軸回転数をより幅広
く確保することができる。一方、3台のモータ524,
548,508が互いに回転駆動しているので、トルク
の低下は生じない。なお、上記の構成で4台以上の複数
のモータを連鎖的(直列的)に接続すれば、主軸回転数
をさらに幅広く確保することができ、その場合にもトル
クの低下は生じない。
【0054】〔第11の実施の形態〕まず、本発明を複
数組のモータに適用した場合について、図17を参照し
ながら説明する。図17は、複数組のモータによる構成
を示す模式図である。
【0055】この構成は、図17に示すように6台のモ
ータ602,604,606,608,610,612
を有する。これらの6台のモータは、L字形状をなすケ
ース600内に回転可能に収納されている。モータ60
2の主軸は固定片632によって固定されており、モー
タ604,606,608,610,612の各主軸に
はそれぞれギア630,626,624,620,61
8が設けられている。また図示しないが、モータ602
とモータ604との間、モータ606とモータ608と
の間、モータ610とモータ612との間は、いずれも
例えば図3に示す主動ギア52と従動ギア66のように
外周に設けられているギアによって連結されている。同
様に、モータ604のギア630とモータ606のギア
626との間はギア628によって連結され、モータ6
08のギア624とモータ610のギア620との間は
ギア622によって連結されている。さらに、モータ6
12のギア618は、出力軸616に設けられているギ
ア614と噛み合っている。ギア614の径は、他のギ
アの径がよりも大きい。
【0056】この構成によれば、上記6台のモータをそ
れぞれ駆動させると、まずモータ602の主軸が固定さ
れているために、モータ602自体が回転してモータ6
04を回転させる。次にモータ604の主軸の回転は、
ギア630,628,626を介してモータ606の主
軸を回転駆動させる。以下、モータ606,610はモ
ータ602と同様の作動をし、モータ608,612は
モータ604と同様の作動をする。こうして、最終的に
はモータ612の主軸に設けられているギア618が、
出力軸616のギア618を回転駆動させることにな
る。このように、複数のモータによって高回転になった
主軸の回転数をギア614によって減速し、高いトルク
を得ることができる。
【0057】したがって、第11の発明の実施の形態で
は、モータ602〔第1の回転駆動手段〕と、そのモー
タ602によって回転駆動されるモータ604〔第2の
回転駆動手段〕とを組み合わせている。また、モータ6
04〔第1の回転駆動手段〕と、そのモータ604によ
って回転駆動されるモータ608〔第2の回転駆動手
段〕とを組み合わせている。以下同様にして、最後はモ
ータ610〔第1の回転駆動手段〕と、そのモータ61
0によって回転駆動されるモータ612〔第2の回転駆
動手段〕とを組み合わせている。このように、五組のモ
ータに本発明を適用した場合にも、6台のモータに電圧
または電流を適切に供給することによって、6台のモー
タの最高回転数を加算した回転数まで上昇させることが
できる。こうして、主軸回転数をより幅広く確保するこ
とができる。
【0058】〔他の実施の形態〕上述した回転駆動源に
おけるその他の部分の構造,形状,大きさ,材質,個
数,配置および動作条件等については、上記の一形態に
限定されるものでない。例えば、上記の一形態を応用し
た次の各形態を実施することもできる。 (1)図2に示すメインモータ14等のように自身が回
転する可動のモータは、図18に示すように、ブラシと
スリップリングをモータ700の背面710に設けても
よい。具体的には、スリップリング708,706を同
心円状に設け、そのスリップリング708,706に接
触するようにブラシ704,702をそれぞれ設ける。 (2)同様にして、図19に示すように、モータの構造
に応じてモータ800を貫通する主軸810に設けても
よい。具体的には、スリップリング808,806を主
軸810の外周に設け、そのスリップリング808,8
06に接触するようにブラシ802,804をそれぞれ
設ける。 上記(1),(2)のように構成することによって、ス
リップリングに埃やゴミ等が付着しにくくなるので、通
電抵抗を低く抑えることができる。
【0059】(3)図1に示すメインモータ14および
サブモータ24や、その他のモータには、図から明らか
なように直流電動機を適用しているが、この直流電動機
に限らず誘導電動機,同期電動機,交流整流子電動機等
の他の電動機も同様に適用することができる。この場合
であっても、上記第1〜第11の発明の実施の形態と同
様の効果を得ることができる。さらに、図14に示す電
源装置400,402にインバータ回路や、DCチョッ
パ回路(パルス幅変調,パルス周波数変調,電流ヒステ
リシス制御が可能なものであればなおよい)を用いるこ
とによってモータの回転数を自在に制御することが可能
になる。また、これらの電動機の主軸を発電機と共有す
ることによって、発電機から電力を得ることができる。 (4)第3の発明の実施の形態における動力伝達手段と
して、ギアの代わりにスプロケットを、ベルトの代わり
にチェーンをそれぞれ設けてもよい。この場合であって
も、スプロケットとチェーンによって動力(回転力)が
伝達されるので、出力側の主軸10のトルクを低下させ
ることなく、主軸回転数を幅広く確保することができ
る。
【0060】(5)第8の発明の実施の形態における動
力伝達手段として、複数組のギアを設ける代わりに無段
変速機(ベルト式,チェーン式,摩擦式等)を設けても
よい。例えばベルト式無段変速機の場合は、一方のプー
リをモータの主軸に固定し、他方のプーリをばね押し可
動にしてその主軸に設ける。そして、これらの二つのプ
ーリの間にベルトを掛ける。この構成では、ばねの押し
付け力とベルトの張力がつりあう状態で回転数(回転速
度)が定まる。そのため、ばねの押し付け力を制御する
ことにより、次のモータへ伝達する動力(回転数,回転
力)を無段階に変化させることが可能になる。
【0061】
【他の発明の態様】以上、本発明を実施するための一形
態について説明したが、この一形態には特許請求の範囲
に記載した発明の態様以外に次のような発明の態様を有
するものである。この発明の態様を列挙するとともに、
必要に応じて関連説明を行う。 〔態様1〕 第1の回転駆動手段と、その第1の回転駆
動手段によって回転駆動される第2の回転駆動手段と、
を有することを特徴とする回転駆動源。態様1によれ
ば、第1の回転駆動手段が第2の回転駆動手段を回転駆
動させる。第2の回転駆動手段は第1の回転駆動手段と
独立して回転駆動するので、二つの最高回転数を加算し
た回転数まで上昇させることが可能になる。しかも、二
つの回転駆動手段が互いに回転駆動しているので、トル
クの低下は生じない。
【0062】〔態様2〕 第1の回転駆動手段と、nを
2以上の整数とするとき、k=2,3,…,nについて
それぞれ第(k−1)の回転駆動手段によって回転駆動
される第kの回転駆動手段と、を有することを特徴とす
る回転駆動源。態様2によれば、第1の回転駆動手段が
第2の回転駆動手段を回転駆動させ、その第2の回転駆
動手段は第2の回転駆動手段を回転駆動させる。以下同
様にして、第(n−1)の回転駆動手段は第nの回転駆
動手段を回転駆動させる。そのため、n個のそれぞれの
回転駆動手段の最高回転数を加算した回転数まで上昇さ
せることが可能になる。しかも、全回転駆動手段が互い
に回転駆動しているので、トルクの低下は生じない。
【0063】〔態様3〕 請求項1に記載の回転駆動源
において、前記第1の回転駆動手段は、動力伝達手段を
介して第2の回転駆動手段を回転駆動させることを特徴
とする回転駆動源。態様3によれば、動力伝達手段によ
って回転駆動させる第2の回転駆動手段の回転数を自在
に変化させることができる。
【0064】〔態様4〕 態様3に記載の回転駆動源に
おいて、前記動力伝達手段は、ギア駆動,ベルト駆動,
チェーン駆動,トルクコンバータのいずれかであること
を特徴とする回転駆動源。態様4によれば、第2の回転
駆動手段の回転数を簡単変えることができる。
【0065】〔態様5〕 請求項1に記載の回転駆動源
において、前記第1の回転駆動手段は、回転数変換手段
を介して第2の回転駆動手段を回転駆動させることを特
徴とする回転駆動源。態様5によれば、回転数変換手段
によって回転数を変えて第2の回転駆動手段を回転駆動
させるので、第1の回転駆動手段の最高回転数以上の回
転数で第2の回転駆動手段を回転駆動させることが可能
になる。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、全回転駆動手段の最高
回転数を加算した回転数まで上昇させることができる。
しかも、全回転駆動手段が互いに回転駆動しているの
で、増速ギアのようなトルクの低下は生じない。また、
この回転駆動源によると、トルクを低下させることなく
制御可能な回転数の幅を大幅に広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一組のモータによる第1の構成を示す模式図で
ある。
【図2】一組のモータによる第2の構成を示す模式図で
ある。
【図3】他の第2の構成を示す模式図である。
【図4】一組のモータによる第3の構成を示す模式図で
ある。
【図5】他の第3の構成を示す模式図である。
【図6】一組のモータによる第4の構成を示す模式図で
ある。
【図7】他の第4の構成を示す模式図である。
【図8】一組のモータによる第5の構成を示す模式図で
ある。
【図9】他の第5の構成を示す模式図である。
【図10】他の第5の構成にトルクコンバータを適用し
た場合の模式図である。
【図11】モータとエンジンの組み合わせの構成を示す
模式図である。
【図12】図2に示す構成を車両に適用した場合の模式
図である。
【図13】一組のモータによる第6の構成を示す模式図
である。
【図14】一組のモータによる第7の構成を示す模式図
である。
【図15】一組のモータによる第8の構成を示す模式図
である。
【図16】二組のモータによる構成を示す模式図であ
る。
【図17】複数組のモータによる構成を示す模式図であ
る。
【図18】モータの構成を示す図である。
【図19】モータの構成を示す図である。
【符号の説明】
10 主軸 12 ベアリング 14 メインモータ(第1の回転駆動手段) 16,18 ブラシ 20 ブラケット 22 主軸 24 サブモータ(第2の回転駆動手段) 26 電源供給線 28 ワンウェイクラッチ 30,32 スリップリング 34 モータブラケット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の回転駆動手段と、 その第1の回転駆動手段によって回転駆動される第2の
    回転駆動手段との組み合わせを少なくとも一組以上有す
    ることを特徴とする回転駆動源。
JP29999895A 1995-11-17 1995-11-17 回転駆動源 Pending JPH09140094A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009166155A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Hitachi Koki Co Ltd 留め具打込機
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