JPH0913989A - ガスタービンまたはジェットエンジンの圧縮機駆動方法およびそれに用いる圧縮機構造 - Google Patents
ガスタービンまたはジェットエンジンの圧縮機駆動方法およびそれに用いる圧縮機構造Info
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- JPH0913989A JPH0913989A JP18104995A JP18104995A JPH0913989A JP H0913989 A JPH0913989 A JP H0913989A JP 18104995 A JP18104995 A JP 18104995A JP 18104995 A JP18104995 A JP 18104995A JP H0913989 A JPH0913989 A JP H0913989A
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- jet engine
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 ガスタービンまたはジェットエンジンの軽量
化を図りながら効率が向上されてなるガスタービンまた
はジェットエンジンの圧縮機駆動方法およびそれに用い
る圧縮機構造を提供する。 【構成】 高圧圧縮機（遠心圧縮機）１を駆動軸２を介
して高圧タービン３により駆動してなるガスタービンＧ
において、低圧圧縮機（軸流圧縮機）４を有する補助軸
５を前記駆動軸２の先端部２ａの外側に同心円状に備
え、該補助軸５を駆動力伝達手段６により、駆動軸２よ
り低速で回転させてなるものである。
化を図りながら効率が向上されてなるガスタービンまた
はジェットエンジンの圧縮機駆動方法およびそれに用い
る圧縮機構造を提供する。 【構成】 高圧圧縮機（遠心圧縮機）１を駆動軸２を介
して高圧タービン３により駆動してなるガスタービンＧ
において、低圧圧縮機（軸流圧縮機）４を有する補助軸
５を前記駆動軸２の先端部２ａの外側に同心円状に備
え、該補助軸５を駆動力伝達手段６により、駆動軸２よ
り低速で回転させてなるものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はガスタービンまたはジェ
ットエンジンの圧縮機駆動方法およびそれに用いる圧縮
機構造に関する。さらに詳しくは、ガスタービンまたは
ジェットエンジンの軽量化、低慣性モーメント化および
低慣性エネルギー化、すなわち応答性の向上を図りなが
ら効率が向上されてなるガスタービンまたはジェットエ
ンジンの圧縮機駆動方法およびそれに用いる圧縮機構造
に関する。
ットエンジンの圧縮機駆動方法およびそれに用いる圧縮
機構造に関する。さらに詳しくは、ガスタービンまたは
ジェットエンジンの軽量化、低慣性モーメント化および
低慣性エネルギー化、すなわち応答性の向上を図りなが
ら効率が向上されてなるガスタービンまたはジェットエ
ンジンの圧縮機駆動方法およびそれに用いる圧縮機構造
に関する。
【０００２】
【従来の技術】航空用ガスタービンまたはジェットエン
ジン（以下、単にガスタービンという）においては、圧
縮機を駆動軸を介してタービンにより駆動することがな
されている。そして、この駆動機構に関しては、従来よ
り、例えば、図３ないし図６に示すような構成が用いら
れている。すなわち、図３に示すように、単一の駆動軸
２に上流側から軸流圧縮機（低圧圧縮機）４および遠心
圧縮機（高圧圧縮機）１をこの順に装着して、この駆動
軸２をタービン３により駆動するようにしてなるもの、
図４に示すように、駆動軸２を２重軸２Ａ，２Ｂとする
とともに、各軸２Ａ，２Ｂのそれぞれに圧縮機（低圧軸
流圧縮機４および高圧遠心圧縮機１）を装着し、各軸２
Ａ，２Ｂをそれぞれタービン３Ａ，３Ｂにより駆動する
ようにしてなるもの、図５に示すように、駆動軸２を３
重軸２Ａ，２Ｂ，２Ｃとするとともに、各軸２Ａ，２
Ｂ，２Ｃのそれぞれに圧縮機（低圧軸流圧縮機４、中圧
軸流圧縮機４Ｂおよび高圧遠心圧縮機１）を装着し、各
軸２Ａ，２Ｂ，２Ｃをそれぞれタービン３Ａ，３Ｂ，３
Ｃにより駆動するようにしてなるもの、図６に示すよう
に、駆動軸２を２重軸２Ａ，２Ｂとし、内側の軸２Ｂの
先端に減速機９を装着し、その減速機９にファン１０を
装着するとともに、外側の軸２Ａに低圧軸流圧縮機４お
よび高圧圧縮機１を装着し、そして各軸２Ａ，２Ｂをそ
れぞれタービン３Ａ，３Ｂにより駆動するようにしてな
るものが用いられている。
ジン（以下、単にガスタービンという）においては、圧
縮機を駆動軸を介してタービンにより駆動することがな
されている。そして、この駆動機構に関しては、従来よ
り、例えば、図３ないし図６に示すような構成が用いら
れている。すなわち、図３に示すように、単一の駆動軸
２に上流側から軸流圧縮機（低圧圧縮機）４および遠心
圧縮機（高圧圧縮機）１をこの順に装着して、この駆動
軸２をタービン３により駆動するようにしてなるもの、
図４に示すように、駆動軸２を２重軸２Ａ，２Ｂとする
とともに、各軸２Ａ，２Ｂのそれぞれに圧縮機（低圧軸
流圧縮機４および高圧遠心圧縮機１）を装着し、各軸２
Ａ，２Ｂをそれぞれタービン３Ａ，３Ｂにより駆動する
ようにしてなるもの、図５に示すように、駆動軸２を３
重軸２Ａ，２Ｂ，２Ｃとするとともに、各軸２Ａ，２
Ｂ，２Ｃのそれぞれに圧縮機（低圧軸流圧縮機４、中圧
軸流圧縮機４Ｂおよび高圧遠心圧縮機１）を装着し、各
軸２Ａ，２Ｂ，２Ｃをそれぞれタービン３Ａ，３Ｂ，３
Ｃにより駆動するようにしてなるもの、図６に示すよう
に、駆動軸２を２重軸２Ａ，２Ｂとし、内側の軸２Ｂの
先端に減速機９を装着し、その減速機９にファン１０を
装着するとともに、外側の軸２Ａに低圧軸流圧縮機４お
よび高圧圧縮機１を装着し、そして各軸２Ａ，２Ｂをそ
れぞれタービン３Ａ，３Ｂにより駆動するようにしてな
るものが用いられている。
【０００３】しかしながら、図３に示す構成において
は、１軸で低圧圧縮機４と高圧圧縮機１とを駆動するよ
うにしているために、低圧圧縮機４と高圧圧縮機１とを
同一回転数で駆動しなければならず、そのためそれぞれ
最適な回転数で駆動させることができないという問題が
ある。また、最適な回転数とできないために、所望圧力
比を得ようとすれば、段数を多くしなければならないと
いう問題も生ずる。
は、１軸で低圧圧縮機４と高圧圧縮機１とを駆動するよ
うにしているために、低圧圧縮機４と高圧圧縮機１とを
同一回転数で駆動しなければならず、そのためそれぞれ
最適な回転数で駆動させることができないという問題が
ある。また、最適な回転数とできないために、所望圧力
比を得ようとすれば、段数を多くしなければならないと
いう問題も生ずる。
【０００４】図４に示す構成においては、駆動軸２を２
重軸２Ａ，２Ｂとするとともに、それぞれを独立のター
ビン３Ａ，３Ｂで駆動するようにしているため、軸数に
応じたタービンを設ける必要があるとともに、各軸に軸
受等の付属部品を装着しなければならず、そのため軸長
が長くなり、ガスタービンＧの重量の増大を招来すると
いう問題がある。この重量増大は、迅速な応答性を要求
される軍用ヘリコプターに搭載されるガスタービンＧに
とっては致命的な欠陥となる。
重軸２Ａ，２Ｂとするとともに、それぞれを独立のター
ビン３Ａ，３Ｂで駆動するようにしているため、軸数に
応じたタービンを設ける必要があるとともに、各軸に軸
受等の付属部品を装着しなければならず、そのため軸長
が長くなり、ガスタービンＧの重量の増大を招来すると
いう問題がある。この重量増大は、迅速な応答性を要求
される軍用ヘリコプターに搭載されるガスタービンＧに
とっては致命的な欠陥となる。
【０００５】図５に示す構成においても前記と同様な問
題がある。
題がある。
【０００６】図６に示す構成においては、ファン１０と
駆動軸２とを減速機９を介して直列接続としているの
で、ガスタービンＧの全長が長くなるとともに、重量の
増大を招来し、前記図４に示すものと同様な問題があ
る。
駆動軸２とを減速機９を介して直列接続としているの
で、ガスタービンＧの全長が長くなるとともに、重量の
増大を招来し、前記図４に示すものと同様な問題があ
る。
【０００７】なお、いわゆるヘビィーデューティー・ガ
スタービンに関しては、特公平７ー３１８１号公報に、
図７に示すような、下流方向の流れを発生する低圧圧縮
機４と、この低圧圧縮機４の下流にある高圧圧縮機１
と、この高圧圧縮機１の下流にある燃焼器Ｃと、この燃
焼器Ｃの下流にある高圧タービン３と、この高圧タービ
ン３の下流にあり、負荷に動作的に連結されている低圧
タービン７と、前記低圧圧縮機４と前記高圧圧縮機１と
の間に配置されており、前記低圧圧縮機４により発生さ
れた前記流れを中間冷却する中間冷却手段ｈと、前記高
圧タービン３を前記高圧圧縮機１と前記低圧圧縮機４と
に連結している駆動機構列ｇとを備えたガスタービン原
動機Ｇが提案されている。
スタービンに関しては、特公平７ー３１８１号公報に、
図７に示すような、下流方向の流れを発生する低圧圧縮
機４と、この低圧圧縮機４の下流にある高圧圧縮機１
と、この高圧圧縮機１の下流にある燃焼器Ｃと、この燃
焼器Ｃの下流にある高圧タービン３と、この高圧タービ
ン３の下流にあり、負荷に動作的に連結されている低圧
タービン７と、前記低圧圧縮機４と前記高圧圧縮機１と
の間に配置されており、前記低圧圧縮機４により発生さ
れた前記流れを中間冷却する中間冷却手段ｈと、前記高
圧タービン３を前記高圧圧縮機１と前記低圧圧縮機４と
に連結している駆動機構列ｇとを備えたガスタービン原
動機Ｇが提案されている。
【０００８】しかしながら、前記提案にかかわるガスタ
ービンＧにおいても、低圧圧縮機４と高圧圧縮機１とを
駆動機構列ｇが介装されている駆動軸により連結してい
るので、ガスタービンＧの全長が長くなり、図６に示す
構成と同様な問題がある。また、前記提案は、いわゆる
ヘビィーデューティー・ガスタービンにかかわるもので
あるため、いわゆる航空用ガスタービンに適用するには
無理がある。
ービンＧにおいても、低圧圧縮機４と高圧圧縮機１とを
駆動機構列ｇが介装されている駆動軸により連結してい
るので、ガスタービンＧの全長が長くなり、図６に示す
構成と同様な問題がある。また、前記提案は、いわゆる
ヘビィーデューティー・ガスタービンにかかわるもので
あるため、いわゆる航空用ガスタービンに適用するには
無理がある。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、ガスタービンま
たはジェットエンジンの軽量化を図りながら効率が向上
されてなるガスタービンまたはジェットエンジンの圧縮
機駆動方法およびそれに用いる圧縮機構造を提供するこ
とを目的としている。
術の課題に鑑みなされたものであって、ガスタービンま
たはジェットエンジンの軽量化を図りながら効率が向上
されてなるガスタービンまたはジェットエンジンの圧縮
機駆動方法およびそれに用いる圧縮機構造を提供するこ
とを目的としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明のガスタービンま
たはジェットエンジンの圧縮機駆動方法は、圧縮機（高
圧圧縮機）を駆動軸を介してタービンにより駆動してな
るガスタービンまたはジェットエンジンにおいて、圧縮
機（低圧圧縮機）を有する補助軸を前記駆動軸の外側に
同心円状に備え、該補助軸を前記駆動軸により駆動する
ことを特徴とする。
たはジェットエンジンの圧縮機駆動方法は、圧縮機（高
圧圧縮機）を駆動軸を介してタービンにより駆動してな
るガスタービンまたはジェットエンジンにおいて、圧縮
機（低圧圧縮機）を有する補助軸を前記駆動軸の外側に
同心円状に備え、該補助軸を前記駆動軸により駆動する
ことを特徴とする。
【００１１】ここで、前記補助軸の回転方向は、例えば
前記駆動軸の回転方向と同一方向とされる。また、前記
補助軸は、前記駆動軸とは異なる回転数、例えば前記駆
動軸の回転数よりも低い回転数で駆動される。
前記駆動軸の回転方向と同一方向とされる。また、前記
補助軸は、前記駆動軸とは異なる回転数、例えば前記駆
動軸の回転数よりも低い回転数で駆動される。
【００１２】一方、本発明のガスタービンまたはジェッ
トエンジンの圧縮機構造は、圧縮機をタービンに接続さ
れている駆動軸を介して駆動するようにしてなるガスタ
ービンまたはジェットエンジンにおいて、前記駆動軸の
外側に圧縮機を有する補助軸を同心円状に、かつ独立に
回転可能に装着し、そして前記補助軸を駆動力伝達手段
を介して前記駆動軸により駆動してなることを特徴とす
る。
トエンジンの圧縮機構造は、圧縮機をタービンに接続さ
れている駆動軸を介して駆動するようにしてなるガスタ
ービンまたはジェットエンジンにおいて、前記駆動軸の
外側に圧縮機を有する補助軸を同心円状に、かつ独立に
回転可能に装着し、そして前記補助軸を駆動力伝達手段
を介して前記駆動軸により駆動してなることを特徴とす
る。
【００１３】本発明のガスタービンまたはジェットエン
ジンの圧縮機構造においては、前記駆動力伝達手段が減
速機構を有してなるのが好ましい。
ジンの圧縮機構造においては、前記駆動力伝達手段が減
速機構を有してなるのが好ましい。
【００１４】ここで、前記補助軸の圧縮機は、例えば軸
流圧縮機とされ、その中でも軸流圧縮機の動翼がタンデ
ム翼列とされてなるのが好ましく、またタンデム翼列の
中でも相互干渉抑制型タンデム翼列とされてなるのがさ
らに好ましい。
流圧縮機とされ、その中でも軸流圧縮機の動翼がタンデ
ム翼列とされてなるのが好ましく、またタンデム翼列の
中でも相互干渉抑制型タンデム翼列とされてなるのがさ
らに好ましい。
【００１５】
【作用】本発明においては、高圧圧縮機を駆動する駆動
軸の外側に同心円状に低圧圧縮機を有する補助軸を設
け、この補助軸を駆動軸により駆動するようにしている
ので、低圧圧縮機を駆動するための独立したタービンな
らびにそれに接続されている駆動軸およびそれ用の軸受
設備等の付属設備を不要とでき、かつ、低圧圧縮機を駆
動する駆動軸の長さを短くできるので、ガスタービンの
重量の低減および構造の簡素化を図ることができる。換
言すれば、エンジンの慣性が小さくなり、応答性が向上
する。また、高温側の部品点数が減少しているので、エ
ンジンの信頼性が向上する。
軸の外側に同心円状に低圧圧縮機を有する補助軸を設
け、この補助軸を駆動軸により駆動するようにしている
ので、低圧圧縮機を駆動するための独立したタービンな
らびにそれに接続されている駆動軸およびそれ用の軸受
設備等の付属設備を不要とでき、かつ、低圧圧縮機を駆
動する駆動軸の長さを短くできるので、ガスタービンの
重量の低減および構造の簡素化を図ることができる。換
言すれば、エンジンの慣性が小さくなり、応答性が向上
する。また、高温側の部品点数が減少しているので、エ
ンジンの信頼性が向上する。
【００１６】本発明の好ましい態様においては、減速機
構により補助軸に設けられた低圧圧縮機と、駆動軸に設
けられた高圧圧縮機とを異なる回転数で回転することが
できるので、低圧圧縮機と高圧圧縮機とをそれぞれ最適
の回転数で回転することができる。そのため、重量の低
減を図りながらガスタービンの効率を向上させることが
できる。
構により補助軸に設けられた低圧圧縮機と、駆動軸に設
けられた高圧圧縮機とを異なる回転数で回転することが
できるので、低圧圧縮機と高圧圧縮機とをそれぞれ最適
の回転数で回転することができる。そのため、重量の低
減を図りながらガスタービンの効率を向上させることが
できる。
【００１７】本発明の別の好ましい態様においては、低
圧圧縮機を構成している軸流圧縮機の動翼がタンデム翼
列とされているので、重量のより一層の低減を図りなが
らガスタービンの効率を向上させることができる。その
中でも、タンデム翼列が相互干渉抑制型タンデム翼列と
されている態様においては、タンデム翼列内に発生する
衝撃波の相互干渉が抑制されるので、より一層の効率の
向上が図られる。
圧圧縮機を構成している軸流圧縮機の動翼がタンデム翼
列とされているので、重量のより一層の低減を図りなが
らガスタービンの効率を向上させることができる。その
中でも、タンデム翼列が相互干渉抑制型タンデム翼列と
されている態様においては、タンデム翼列内に発生する
衝撃波の相互干渉が抑制されるので、より一層の効率の
向上が図られる。
【００１８】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本発明を実施
例に基づいて説明するが、本発明はかかる実施例のみに
限定されるものではない。
例に基づいて説明するが、本発明はかかる実施例のみに
限定されるものではない。
【００１９】本発明の一実施例のガスタービン（ターボ
シャフト・エンジン）の概略図を図１に示し、同実施例
のガスタービンＧは、高圧圧縮機（遠心圧縮機）１を駆
動軸２を介して高圧タービン３で回転させるようにして
なるものにおいて、この駆動軸２の先端部２ａを遠心圧
縮機１の前方（上流側）の所定位置まで延伸させ、その
外側に低圧圧縮機４を有する補助軸５を同心円状に、か
つ独立に回転可能に装着し、そしてその補助軸５を駆動
軸３により、例えば駆動力伝達手段６を介して回転して
なるものである。
シャフト・エンジン）の概略図を図１に示し、同実施例
のガスタービンＧは、高圧圧縮機（遠心圧縮機）１を駆
動軸２を介して高圧タービン３で回転させるようにして
なるものにおいて、この駆動軸２の先端部２ａを遠心圧
縮機１の前方（上流側）の所定位置まで延伸させ、その
外側に低圧圧縮機４を有する補助軸５を同心円状に、か
つ独立に回転可能に装着し、そしてその補助軸５を駆動
軸３により、例えば駆動力伝達手段６を介して回転して
なるものである。
【００２０】この駆動力伝達手段６は、例えば図２に示
すように、駆動軸２の先端部２ａに一体的に形成された
かさ歯車６１と、このかさ歯車６１に歯合するハウジン
グＨの適宜位置に回転可能に装着されているかさ歯車６
２と、このかさ歯車６２に前記かさ歯車６１の反対側で
歯合する、補助軸５の先端部５ａに一体的に形成された
かさ歯車６３とからなる歯車列６Ａとされる。このた
め、補助軸５の駆動軸２への装着は、その先端部５ａが
前記位置となるよう調整がなされている。また、この歯
車列６Ａの歯数は、低圧圧縮機４の回転数が、例えば高
圧圧縮機１の回転数の１／２程度となるように調整され
ている。なお、図２に示す例においては、低圧圧縮機４
の回転方向と高圧圧縮機１の回転方向とは逆となるよう
にされているが、設計条件によっては一層の効率の向上
を図る点から、歯車数を適宜調節することにより、低圧
圧縮機４の回転方向と高圧圧縮機１の回転方向とが同一
となるようにしてもよい。また、図１および図２中、符
号７は低圧タービン、符号８は出力軸、符号９はギャボ
ックス、符号５１はボールベアリングを、符号５２はロ
ーラーベアリングを示す。
すように、駆動軸２の先端部２ａに一体的に形成された
かさ歯車６１と、このかさ歯車６１に歯合するハウジン
グＨの適宜位置に回転可能に装着されているかさ歯車６
２と、このかさ歯車６２に前記かさ歯車６１の反対側で
歯合する、補助軸５の先端部５ａに一体的に形成された
かさ歯車６３とからなる歯車列６Ａとされる。このた
め、補助軸５の駆動軸２への装着は、その先端部５ａが
前記位置となるよう調整がなされている。また、この歯
車列６Ａの歯数は、低圧圧縮機４の回転数が、例えば高
圧圧縮機１の回転数の１／２程度となるように調整され
ている。なお、図２に示す例においては、低圧圧縮機４
の回転方向と高圧圧縮機１の回転方向とは逆となるよう
にされているが、設計条件によっては一層の効率の向上
を図る点から、歯車数を適宜調節することにより、低圧
圧縮機４の回転方向と高圧圧縮機１の回転方向とが同一
となるようにしてもよい。また、図１および図２中、符
号７は低圧タービン、符号８は出力軸、符号９はギャボ
ックス、符号５１はボールベアリングを、符号５２はロ
ーラーベアリングを示す。
【００２１】ところで、図２に示す例では、補助軸５に
装着されている低圧圧縮機４の動翼４１は通常の動翼形
状とされているが、タンデム翼列とされるのが好まし
い。このタンデム翼列とすれば、所定の圧力比を得るた
めの段数を減らすことができ、より一層の重量の減少を
図ることができる。このタンデム翼列とする場合、特願
平７ー１９７７９号に提案されている相互干渉抑制型タ
ンデム翼列とされるのが好ましい。また、その段数も図
２に示す例では作図の便宜上、１段とされているが、こ
の段数も要求される圧力比に応じて適宜調整される。
装着されている低圧圧縮機４の動翼４１は通常の動翼形
状とされているが、タンデム翼列とされるのが好まし
い。このタンデム翼列とすれば、所定の圧力比を得るた
めの段数を減らすことができ、より一層の重量の減少を
図ることができる。このタンデム翼列とする場合、特願
平７ー１９７７９号に提案されている相互干渉抑制型タ
ンデム翼列とされるのが好ましい。また、その段数も図
２に示す例では作図の便宜上、１段とされているが、こ
の段数も要求される圧力比に応じて適宜調整される。
【００２２】次に、かかる構成とされているガスタービ
ンＧの運転について説明する。 空気取入口（図示省略）から取入れられた空気（矢印
１１で示す）は、高圧タービン３により回転されている
駆動軸２により、駆動力伝達手段６を介して回転されて
いる補助軸５に装着されている低圧圧縮機４に導かれ
て、それにより圧縮される。ここで、補助軸５の回転数
および回転方向は、駆動力伝達手段６により低圧圧縮機
４による圧縮比が所望の値となるよう調整されている。
ンＧの運転について説明する。 空気取入口（図示省略）から取入れられた空気（矢印
１１で示す）は、高圧タービン３により回転されている
駆動軸２により、駆動力伝達手段６を介して回転されて
いる補助軸５に装着されている低圧圧縮機４に導かれ
て、それにより圧縮される。ここで、補助軸５の回転数
および回転方向は、駆動力伝達手段６により低圧圧縮機
４による圧縮比が所望の値となるよう調整されている。
【００２３】低圧圧縮機４により所望圧力比に圧縮さ
れた空気（矢印１２で示す）は、空気流路（図示省略）
を通り高圧圧縮機１に導かれ、そこで高圧タービン３に
より所望回転数で回転されている駆動軸５に装着されて
いる高圧圧縮機１により所望の圧縮比で圧縮される。
れた空気（矢印１２で示す）は、空気流路（図示省略）
を通り高圧圧縮機１に導かれ、そこで高圧タービン３に
より所望回転数で回転されている駆動軸５に装着されて
いる高圧圧縮機１により所望の圧縮比で圧縮される。
【００２４】そして、このようにして低圧圧縮機４およ
び高圧圧縮機１により所望圧力比に圧縮された空気（矢
印１３で示す）は、燃焼室Ｃに導かれて燃焼に供され
る。
び高圧圧縮機１により所望圧力比に圧縮された空気（矢
印１３で示す）は、燃焼室Ｃに導かれて燃焼に供され
る。
【００２５】このように、本実施例においては高圧ター
ビン３により所望回転数で回転されている駆動軸２に高
圧圧縮機１を装着するとともに、その駆動軸２により低
圧圧縮機４が装着されている補助軸５を、駆動力伝達手
段６を介して所望回転数により回転させるようにしてい
るので、少ない圧縮機段数で高圧力比が得られるととも
に、低圧圧縮機４を駆動するためのタービンならびに駆
動軸およびそれに付随する軸受設備、とりわけ高温側の
軸受設備等を不要とできるので、ガスタービンＧの全長
の短縮化、ガスタービンＧの軽量化、低慣性モーメント
化、低慣性エネルギー化、すなわち応答性の向上および
ガスタービンＧの構成の簡素化を図りながら、効率の向
上を図ることができる。また、高温側の部品点数が減少
されているので、エンジンの信頼性も向上する。
ビン３により所望回転数で回転されている駆動軸２に高
圧圧縮機１を装着するとともに、その駆動軸２により低
圧圧縮機４が装着されている補助軸５を、駆動力伝達手
段６を介して所望回転数により回転させるようにしてい
るので、少ない圧縮機段数で高圧力比が得られるととも
に、低圧圧縮機４を駆動するためのタービンならびに駆
動軸およびそれに付随する軸受設備、とりわけ高温側の
軸受設備等を不要とできるので、ガスタービンＧの全長
の短縮化、ガスタービンＧの軽量化、低慣性モーメント
化、低慣性エネルギー化、すなわち応答性の向上および
ガスタービンＧの構成の簡素化を図りながら、効率の向
上を図ることができる。また、高温側の部品点数が減少
されているので、エンジンの信頼性も向上する。
【００２６】以上、本発明を実施例に基づいて説明して
きたが、本発明はかかる実施例のみに限定されるもので
はなく、種々改変が可能である。例えば、実施例におい
ては低圧圧縮機として軸流圧縮機が用いられているが、
遠心圧縮機とされてもよい。また、実施例においてはガ
スタービンとしてはターボシャフト・エンジンとされた
が、ターボプロップ・エンジンとされてもよく、さらに
は純然たるジェットエンジンとされてもよい。
きたが、本発明はかかる実施例のみに限定されるもので
はなく、種々改変が可能である。例えば、実施例におい
ては低圧圧縮機として軸流圧縮機が用いられているが、
遠心圧縮機とされてもよい。また、実施例においてはガ
スタービンとしてはターボシャフト・エンジンとされた
が、ターボプロップ・エンジンとされてもよく、さらに
は純然たるジェットエンジンとされてもよい。
【００２７】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
低圧圧縮機と高圧圧縮機とを備えるガスタービンやジェ
ットエンジンにおいて、低圧圧縮機を駆動するためのタ
ービンおよび駆動軸を独立に設けることなく、高圧圧縮
機を駆動する駆動軸により低圧圧縮機を駆動力伝達手段
を介して所望回転数で回転させるようにしているので、
高圧力比が容易に得られ、ガスタービンやジェットエン
ジンの全長の短縮化および軽量化、低慣性モーメント
化、低慣性エネルギー化、すなわち応答性の向上、なら
びに構成の簡素化を図りながら、ガスタービンやジェッ
トエンジンの効率の向上が図られるという優れた効果が
得られる。
低圧圧縮機と高圧圧縮機とを備えるガスタービンやジェ
ットエンジンにおいて、低圧圧縮機を駆動するためのタ
ービンおよび駆動軸を独立に設けることなく、高圧圧縮
機を駆動する駆動軸により低圧圧縮機を駆動力伝達手段
を介して所望回転数で回転させるようにしているので、
高圧力比が容易に得られ、ガスタービンやジェットエン
ジンの全長の短縮化および軽量化、低慣性モーメント
化、低慣性エネルギー化、すなわち応答性の向上、なら
びに構成の簡素化を図りながら、ガスタービンやジェッ
トエンジンの効率の向上が図られるという優れた効果が
得られる。
【００２８】また、高温側の部品点数が減少されるの
で、エンジンの信頼性も向上するという優れた効果も得
られる。
で、エンジンの信頼性も向上するという優れた効果も得
られる。
【図１】本発明の一実施例のガスタービンの概略図であ
る。
る。
【図２】同実施例の要部断面図である。
【図３】従来のガスタービンの一例の概略図である。
【図４】従来のガスタービンの他の例の概略図である。
【図５】従来のガスタービンのさらに他の例の概略図で
ある。
ある。
【図６】従来のガスタービンのさらに他の例の概略図で
ある。
ある。
【図７】特公平７ー３１８１号公報の提案にかかわるガ
スタービンの概略図である。
スタービンの概略図である。
１ 高圧圧縮機、遠心圧縮機 ２ 駆動軸 ３ 高圧タービン ４ 低圧圧縮機、軸流圧縮機 ４１ 動翼 ５ 補助軸 ６ 駆動力伝達手段 ６Ａ 歯車列 ６１，６２，６３ かさ歯車 ７ 低圧タービン ８ 出力軸 ９ ギャボックス、減速機 １１，１２，１３ 空気の流れ Ｇ ガスタービン Ｈ ハウジング Ｃ 燃焼室
Claims (10)
- 【請求項１】 圧縮機を駆動軸を介してタービンにより
駆動してなるガスタービンまたはジェットエンジンにお
いて、圧縮機を有する補助軸を前記駆動軸の外側に同心
円状に備え、該補助軸を前記駆動軸により駆動すること
を特徴とするガスタービンまたはジェットエンジンの圧
縮機駆動方法。 - 【請求項２】 前記補助軸の回転方向が前記駆動軸の回
転方向と同一方向とされてなることを特徴とする請求項
１記載のガスタービンまたはジェットエンジンの圧縮機
駆動方法。 - 【請求項３】 前記補助軸を前記駆動軸とは異なる回転
数で駆動することを特徴とする請求項１または２記載の
ガスタービンまたはジェットエンジンの圧縮機駆動方
法。 - 【請求項４】 前記補助軸の回転数が前記駆動軸の回転
数よりも低くされていることを特徴とする請求項３記載
のガスタービンまたはジェットエンジンの圧縮機駆動方
法。 - 【請求項５】 圧縮機をタービンに接続されている駆動
軸を介して駆動するようにしてなるガスタービンまたは
ジェットエンジンにおいて、 前記駆動軸の外側に圧縮機を有する補助軸を同心円状
に、かつ独立に回転可能に装着し、 前記補助軸を駆動力伝達手段を介して前記駆動軸により
駆動してなることを特徴とするガスタービンまたはジェ
ットエンジンの圧縮機構造。 - 【請求項６】 前記駆動力伝達手段が減速機構を有して
なることを特徴とする請求項５記載のガスタービンまた
はジェットエンジンの圧縮機構造。 - 【請求項７】 前記補助軸の圧縮機が軸流圧縮機とされ
てなることを特徴とする請求項６記載のガスタービンま
たはジェットエンジンの圧縮機構造。 - 【請求項８】 前記軸流圧縮機の動翼がタンデム翼列と
されてなることを特徴とする請求項７記載のガスタービ
ンまたはジェットエンジンの圧縮機構造。 - 【請求項９】 前記タンデム翼列が相互干渉抑制型タン
デム翼列とされてなることを特徴とする請求項８記載の
ガスタービンまたはジェットエンジンの圧縮機構造。 - 【請求項１０】 請求項５ないし請求項９のいずれかに
記載の圧縮機構造を備えてなることを特徴とするガスタ
ービンまたはジェットエンジン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18104995A JPH0913989A (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | ガスタービンまたはジェットエンジンの圧縮機駆動方法およびそれに用いる圧縮機構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18104995A JPH0913989A (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | ガスタービンまたはジェットエンジンの圧縮機駆動方法およびそれに用いる圧縮機構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0913989A true JPH0913989A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=16093889
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18104995A Pending JPH0913989A (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | ガスタービンまたはジェットエンジンの圧縮機駆動方法およびそれに用いる圧縮機構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0913989A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6099249A (en) * | 1996-08-09 | 2000-08-08 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki | Structure of output section of jet propulsion engine or gas turbine |
| JP2011508135A (ja) * | 2007-12-20 | 2011-03-10 | ボルボ エアロ コーポレイション | ガスタービンエンジン |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4919405A (ja) * | 1972-04-13 | 1974-02-20 | ||
| US4025221A (en) * | 1973-05-22 | 1977-05-24 | United Turbine AB and Co., Kommanditbolag | Automotive gas turbine power plant |
| JPH06317180A (ja) * | 1993-05-06 | 1994-11-15 | Isamu Nemoto | クロス・コンパウンド式ファン・エンジン |
| JPH073181A (ja) * | 1993-06-15 | 1995-01-06 | Pola Chem Ind Inc | 肌色系焼結顔料およびこれを含有してなる肌色系メークアップ化粧料 |
-
1995
- 1995-06-23 JP JP18104995A patent/JPH0913989A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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|---|---|---|---|---|
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980728 |