JPH09139878A - 画像処理システム - Google Patents

画像処理システム

Info

Publication number
JPH09139878A
JPH09139878A JP7298132A JP29813295A JPH09139878A JP H09139878 A JPH09139878 A JP H09139878A JP 7298132 A JP7298132 A JP 7298132A JP 29813295 A JP29813295 A JP 29813295A JP H09139878 A JPH09139878 A JP H09139878A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
lens
image pickup
focus lens
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7298132A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Kimura
一夫 木村
Kazutake Kamihira
員丈 上平
Takahiro Muraki
隆浩 村木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP7298132A priority Critical patent/JPH09139878A/ja
Publication of JPH09139878A publication Critical patent/JPH09139878A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数台の撮像装置で撮像した画像から複数の
ユーザーが同時に、また独立にピントずれのない焦点が
あった画像を選択することが可能な画像処理システムを
提供すること。 【解決手段】 少なくとも1台以上の撮像手段と、該撮
像手段の出力画像情報の内から、希望する位置の画像を
各ユーザーが選択する画像選択手段と、該画像選択手段
の出力に基づいて選択位置の画像を複数のユーザーに分
配する画像情報分配手段と、該画像情報分配手段の出力
画像情報を表示する表示手段とを具備する画像処理シス
テムにおいて、前記撮像手段は、複数の焦点距離を有す
る光屈折手段と、該光屈折手段の出力である異なる焦点
距離の光を同時に電気信号に変換する光電気変換手段と
を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理システム
に関し、特に、複数のユーザー(視聴者)各々が独立し
て希望する視野で撮像された画像情報を任意に選択して
切り出す技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像処理システムは、たとえば、
特表平6−505370号公報に開示される「遠く離れ
た所の多数の像を表示するテレビジョンシステム」が代
表的である。
【0003】この「遠く離れた所の多数の像を表示する
テレビジョンシステム」では、複数台の撮像装置で撮像
された全周画像から、複数の独立したユーザーである視
聴者がそれぞれ独立して、任意の視野の画像を選択でき
るシステム構成について記載されている。
【0004】すなわち、複数台の撮像装置を用いて全周
画像を撮像する際の撮像装置のアレイ化の一手法とし
て、ミラーを用いた撮像装置のアレイ化の方法と、その
撮像装置で撮像した画像から連続した1画面分の画像を
任意に切り出す(選択する)画像処理システムの構成等
が記載されている。
【0005】しかしながら、このシステムでは、特に、
その撮像システムにおいて、アレイ化された撮像装置の
それぞれの焦点合わせの方法等についてはいっさい記載
されておらず、基本的には、撮像装置の焦点は単一の固
定焦点であることを前提としていた。
【0006】複数の焦点距離を有するレンズ、すなわ
ち、多重焦点を有する光学系を用いた技術としては、本
願発明とは技術分野が異なる医療技術の分野において、
文献(1)の「江森康文著、“コンタクトレンズおよび
眼内レンズの現状”、光設計研究グループ機関誌No.
6、日本光学会光設計研究グループ、AP95321
0、pp.34−48、1995」に記載の眼内レンズ
がある。
【0007】この眼内レンズは、水晶体を病気で失った
人の視力の回復をねらったものであり、文献(1)に記
載されている例では、焦点調節機能がない固定焦点レン
ズを用い、このレンズの曲率をレンズ内の位置(場所)
によって変えることにより、固定焦点レンズを多重焦点
として使用する。
【0008】すなわち、遠方の物体に焦点が合う曲率の
部分と、近くの物体に焦点が合う曲率の部分とを同時に
使用したり、あるいは、視線方向により、遠方の物体に
焦点が合う曲率の部分と、近くの物体に焦点が合う曲率
の部分とを切り換えて使用することにより、遠近両方の
物体に焦点が合うようにしたものである。
【0009】また、同様な医療技術を用いた例として、
遠近両用の眼鏡が製品化されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。
【0011】従来の画像処理システムは、同一の画像す
なわち複数台の撮像装置で撮像した全周画像に、各々独
立したユーザーが同時にアクセスして希望する視野角で
撮像された画像を選択する構成であった。
【0012】したがって、各ユーザーが選択した画像が
同一の視野角の画像であっても、その画像を選択したユ
ーザー毎に希望する焦点位置が異なっている可能性があ
るので、全周画像を撮像する撮像装置の焦点位置は、予
め所定の位置に固定されていた。
【0013】このため、ユーザーは撮像装置の焦点位置
から大きく異なる所に位置する物体の画像を自由に選択
することはできても、その物体に撮像装置の焦点位置を
合わせることができないので、ピントがずれた画像しか
選択できないという問題があった。
【0014】特に、ユーザーが希望する物体が撮像装置
の近くに存在している場合には、その物体の画像は大き
くピントがずれてしまうという問題があった。
【0015】本発明の目的は、複数台の撮像装置で撮像
した画像から複数のユーザーが同時に、また独立にピン
トずれのない焦点があった画像を選択することが可能な
画像処理システムを提供することにある。
【0016】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0018】(1)少なくとも1台以上の撮像手段と、
該撮像手段の出力画像情報の内から、希望する位置の画
像を各ユーザーが選択する画像選択手段と、該画像選択
手段の出力に基づいて選択位置の画像を複数のユーザー
に分配する画像情報分配手段と、該画像情報分配手段の
出力画像情報を表示する表示手段とを具備する画像処理
システムにおいて、前記撮像手段は、複数の焦点距離を
有する光屈折手段と、該光屈折手段の出力である異なる
焦点距離の光を同時に電気信号に変換する光電気変換手
段とを具備する。
【0019】前述した手段によれば、例えば、近くの物
体(近景)に焦点が合う第1の焦点距離と、遠くの物体
(遠景)に焦点が合う第2の焦点距離との2つの異なる
焦点距離を有する光屈折手段を用いることにより、光電
気変換手段により電気信号に変換された画像、すなわ
ち、撮像手段で撮像された画像は、近景および遠景にと
もに焦点があった画像となる。
【0020】したがって、前述する撮像手段が撮像した
画像に対して、複数のユーザーの各々が画像選択手段に
より希望する画像を選択すると、その画像選択手段の出
力に基づいて選択位置の画像、すなわち、ユーザーが希
望する画像が画像情報分配手段に出力され、この画像情
報分配手段からユーザーの持つ表示装置に画像が転送さ
れるので、複数のユーザーの各々が独立して、同時にピ
ントずれのない、すなわち、焦点があった画像を選択す
ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、発明の実
施の形態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明
する。
【0022】なお、発明の実施の形態を説明するための
全図において、同一機能を有するものは同一符号を付
け、その繰り返しの説明は省略する。
【0023】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1の画像システムの概略構成を示すブロック図であ
り、101はテレビカメラ(撮像手段)、102はカメ
ラアレイ、103は仮想スクリーン1、104は仮想ス
クリーン2、105は近景の被写体(物体)、106は
遠景の被写体、120は信号線、121は画像情報分配
手段、123は通信ネットワーク、122は双方向信号
線a、124は双方向信号線b、130〜132は信号
変換手段、140〜142はモニタ(表示手段)、15
0〜152はポインティングデバイス(画像選択手段)
を示す。
【0024】図1において、テレビカメラ101は後述
する多重焦点のレンズ(光屈折手段)を有しており、こ
の多重焦点のレンズにより、たとえば、CCD(Cha
rge Coupled Device)等の周知の光
電気変換素子(光電気変換手段)上に画像を結像させる
ことにより、その画像を電気信号に変換する。
【0025】また、テレビカメラ101の焦点は、後述
するように、仮想スクリーン1(103)で示す近景
と、仮想スクリーン2(104)で示す遠景との2個所
に焦点が合っている。
【0026】カメラアレイ102は、その円周に沿って
8台のテレビカメラ101を上下2段の合計16台並べ
ることにより、カメラアレイ102の全周360°の画
像を撮像する構成となっている。
【0027】近景の被写体105は仮想スクリーン1
(103)上にある被写体であり、遠景の被写体106
は仮想スクリーン2(104)上にある被写体である。
【0028】信号線120は、テレビカメラ101で撮
像した画像を画像情報分配手段121へ伝送するための
周知の伝送線路である。
【0029】画像情報分配手段121は、カメラアレイ
102を構成する複数台のテレビカメラ101が撮像し
た、それぞれ視野角の異なる複数の画像のアナログ信号
をデジタル信号に変換すると共に、各画像ごとに異なる
信号利得、γ(ガンマ)値、黒レベル値の補正、さらに
は、幾何学的補正およびひずみ補正等を行うことによ
り、各画像毎の画質のばらつきを所定値以下に抑える。
【0030】また、画像情報分配手段121は、テレビ
カメラ101が撮像したカメラアレイ102の周囲の全
周画像から、信号変換手段130〜132から伝送され
る要求信号にしたがい、ユーザーが希望する視野角の画
像を選択した後、モニタ140〜142の画面サイズの
画像を切り出し、この画像を画像信号としてユーザーの
もとに設置される信号変換手段130〜132へ出力す
る。
【0031】双方向信号線a(122)は、画像情報分
配手段121と通信ネットワーク123とを接続するた
めの複数本の周知の双方向信号線であり、たとえば、電
話回線等の公衆回線における事業所と公衆回線とを結ぶ
契約回線に相当する。
【0032】通信ネットワーク123は、たとえば、企
業等が所有するISDN(Integrated Se
rvice Digital Network)専用回
線、電話回線等の公衆回線、ローカルエリアネットワー
ク等に代表される双方向通信が可能な周知の通信ネット
ワークである。
【0033】双方向信号線b(124)は、通信ネット
ワーク123と信号変換手段130〜132を接続する
ための周知の双方向信号線であり、たとえば、電話回線
等の公衆回線における一般家庭と公衆回線とを結ぶ契約
回線に相当する。
【0034】信号変換手段130〜132は、画像情報
分配手段121から双方向信号線a(122)、双方向
信号線b(124)および通信ネットワーク123を介
して伝送される画像信号を、モニタ140〜142に表
示させるための表示信号に変換してモニタ140〜14
2に出力すると共に、視聴者が360°の全周画像の中
でどの画像を選択したかを示す情報を要求信号に変換
し、双方向信号線a(122)、双方向信号線b(12
4)および通信ネットワーク123を介して画像情報分
配手段121に出力する。
【0035】モニタ140〜142は、周知のモニタで
あり、信号変換手段130〜132から変換・出力され
る表示信号に基づく映像を表示する。
【0036】ポインティングデバイス150〜152
は、マウス、ジョイスティック、あるいは、キーボード
等の周知の入力装置であり、視聴者が操作することによ
り全周画像のどの領域を選択するかの指示を行う。
【0037】図2は画像情報分配手段の概略構成を示す
ブロック図であり、201は画像入力信号線、202は
画像信号変換補正手段、203は画像信号分配手段、2
04は画像選択合成手段、205は画像信号、206は
要求信号を示す。
【0038】図2において、画像入力信号線201はテ
レビカメラ101と画像信号変換補正手段202とを接
続する信号線であり、16台のテレビカメラ101で撮
像された画像情報、すなわち、電気信号に変換された画
像情報を画像信号変換補正手段202に入力する。
【0039】画像信号変換補正手段202は、16台の
テレビカメラ101が撮像した画像のアナログ信号を、
デジタル信号に変換した後、利得補正、γ補正、黒レベ
ル補正等を行うことにより、テレビカメラ101でアナ
ログの電気信号に変換された画像情報をデジタルの画像
情報に変換すると共に、各画像間のばらつきを補正す
る。
【0040】画像信号分配手段203は、複数台のテレ
ビカメラ101が撮像した16枚の画像を、各ユーザー
に対応する画像選択合成手段204に分配するための周
知の分配手段であり、たとえば、バス形式の伝送線路で
構成される。
【0041】画像選択合成手段204は、画像信号分配
手段203から伝送されるテレビカメラ101が撮像し
たカメラアレイ102の周囲の全周画像から、信号変換
手段130〜132から伝送される要求信号206にし
たがい、ユーザーが希望する視野角の画像を選択した
後、モニタ140〜142の画面サイズの画像を切り出
す。
【0042】この切り出された画像情報は、画像信号2
05として信号変換手段130〜132に出力される。
【0043】図3は、16台のテレビカメラが撮像した
個々の画像を360°の全周画像に合成した画像を示す
図であり、301〜310は画像、321〜326は画
像のつなぎ目、331,332は画像選択範囲を示す。
【0044】図3において、画像301〜310はそれ
ぞれ16台のテレビカメラ101が撮像した画像であ
り、この画像301〜310を順番に並べたものであ
る。
【0045】画像のつなぎ目321〜326は、テレビ
カメラ101が撮像した画像のつなぎ目を示し、図3に
示すように、紙面垂直方向から見て上下2段、左右に8
枚づつ画像を並べる場合、このつなぎ目321〜326
が目立たないようにするために、画像がだぶって撮像さ
れている部分では、そのだぶりがないように、一方、画
像が欠けて撮像されている場合では、その部分の画像を
推定し、表示させる等の画像補間をした後、1枚の全周
画像として合成する。
【0046】画像選択範囲331は、たとえば、ユーザ
ーaがポインティングデバイス150を操作することに
よって指示した画像の切りだし範囲であり、画像選択範
囲332は、たとえば、ユーザーbがポインティングデ
バイス151を操作することによって指示した画像の切
り出し範囲である。
【0047】なお、本実施の形態1において、2つの画
像選択範囲331,332が各々独立して画像切りだし
位置(画像選択範囲)を設定できる。
【0048】図4は実施の形態1の画像処理システムに
用いるテレビカメラの概略構成を示す図であり、401
は固定焦点レンズ、402は撮像素子、403は光軸を
示す。
【0049】図4において、固定焦点レンズ401は、
焦点距離が長いすなわち焦点位置404の外側のレンズ
と、焦点距離が短いすなわち焦点位置405の中心のレ
ンズとからなる2つの固定焦点を持つレンズである。
【0050】撮像素子402は、たとえば、CCD(C
hage Coupled Device)からなる周
知の光電気変換素子であり、撮像素子402に照射され
る光の強度を電気信号に変換する。
【0051】光軸403は、焦点位置404の外側のレ
ンズと焦点位置405の中心のレンズとからなる固定焦
点レンズ401の周知の光軸である。
【0052】図4(1)に示すように、固定焦点レンズ
401は、焦点距離の異なる外側のレンズと中心のレン
ズとからなるので、固定焦点レンズ401に入力する遠
方からの光線の内、外側のレンズに入射する光線406
は、固定焦点レンズ401で屈折した光線407とな
り、撮像素子402上の焦点位置404で結像する。
【0053】一方、中心のレンズに入射する光線408
は、固定焦点レンズ401で屈折した光線409とな
り、撮像素子402と固定焦点レンズ401との間の焦
点位置405で結像する。
【0054】また、図4(2)に示すように、固定焦点
レンズ401に入射する近景からの光線の内、中心のレ
ンズに入射する光線410は、固定焦点レンズ401で
屈折した光線411となり、撮像素子402上の焦点位
置404で結像する。
【0055】一方、外側のレンズに入射する光線412
は、固定焦点レンズ401で屈折した光線413とな
り、撮像素子402よりも固定焦点レンズ401から離
れた位置である焦点位置405で結像することになる。
【0056】したがって、光軸403が同一であり、ま
た、2つの焦点距離を持つ固定焦点レンズ401を用い
ることにより、遠方からの光線406と近景からの光線
410とがいずれも撮像素子402上で結像することに
なるので、遠景および近景のいずれの被写体(物体)に
も焦点を合わせることが可能となる。
【0057】しかしながら、前述するような構成の場
合、光線408,410のように撮像素子402上で光
線が結像しない光線も同時に存在し、画像の品質を低下
させてしまう。
【0058】したがって、撮像素子402上で結像しな
い光線409,411の焦点位置405,414を、撮
像素子402上の焦点位置404から大きくはなすこと
により、光線409,411によるぼやけた像が撮像素
子402に結像することを防止できる。
【0059】なお、固定焦点レンズ401と撮像素子4
02とは、図示しない周知の支持機構により指示される
と共に、固定焦点レンズ401を通過した以外の光が撮
像素子402に入射しないように、固定焦点レンズ40
1と撮像素子402とは図示しない周知の遮光機構によ
り、遮光されている。
【0060】次に、図1に基づき本実施の形態1の画像
処理システムについて説明すると、16台のテレビカメ
ラ101で撮像され、アナログ信号に変換された近景の
被写体105と遠景の被写体106とを撮像した画像
は、信号線120を介して画像情報分配手段121に入
力される。
【0061】このとき、各テレビカメラ101で撮像さ
れた近景の被写体105と遠景の被写体106とは、前
述するように、共にピントがあっている。
【0062】画像情報分配手段121に入力された16
枚の画像は、まず、画像信号変換補正手段202で16
枚のデジタル信号の画像(画像情報、デジタル画像情
報)に変換され、次に、各画像情報はテレビカメラ10
1間の画像信号のばらつきを補正するために、画像信号
変換補正手段202で画像情報間のばらつきを補正され
る。
【0063】この後、画像情報は画像信号分配手段20
3により、16枚の各画像情報ごとに分割されたまま
で、画像選択合成手段204に入力される。
【0064】このとき、たとえば、ポインティングデバ
イス150を操作してユーザーが選択画像領域331の
画像の切り出しを指示した場合、この指示は信号変換手
段130により要求信号206に変換され、この要求信
号206が双方向信号線a(122)、双方向信号線b
(124)および通信ネットワーク123を介して、画
像選択合成手段204に入力される。
【0065】要求信号206を受信した画像選択合成手
段204は、要求信号206に基づいて、4チャンネル
分の画像情報301,302,303,304を選択
し、次に、この画像情報301,302,303,30
4を同一の視点の画像に変換した後、加算することによ
り1枚の画像情報に合成する。
【0066】次に、この合成した1枚の画像情報からユ
ーザーが支持した選択画像領域331の領域に相当する
部分を切り出し、画像信号205として出力することに
より、画像信号205は双方向信号線a(122)、双
方向信号線b(124)および通信ネットワーク123
を介して信号変換手段130に入力される。
【0067】信号変換手段130では画像信号205を
モニタ140に表示させるための映像信号に変換し、ユ
ーザーが希望する画像をモニタ140に表示させる。
【0068】このとき、モニタ140に表示される画像
は、遠景および近景を撮像するための2つの焦点距離を
有する固定焦点レンズ401で撮像された画像となるの
で、遠景の被写体106および近景の被写体105の両
方の被写体に焦点が合った画像となる。
【0069】以上説明したように、本実施の形態1の画
像処理システムによれば、360°の全周画像を撮像す
るカメラアレイ102を構成する16台のテレビカメラ
101のレンズを、遠景からの光線406が撮像素子4
02上の焦点位置404で結像する外側のレンズと、近
景からの光線410が撮像素子402上の焦点位置40
4で結像する中心のレンズとからなる固定焦点レンズ4
01で構成することにより、遠景および近景にピントが
あった画像を得ることができるので、複数のユーザーの
各々が独立して、同時にピントずれのない画像を選択で
きる。
【0070】なお、本実施の形態1において、固定焦点
レンズ401として2つの異なる焦点距離を有するレン
ズの場合でその動作および効果を説明したが、固定焦点
レンズ401の焦点距離は2つに限定される訳ではな
く、3つ以上の異なる焦点距離を有していてもよいこと
は言うまでもない。
【0071】また、レンズ以外に、ミラー等を用いて同
様の複数の焦点距離を有する光学系を用いてもよい。
【0072】(実施の形態2)図5は本発明の実施の形
態2の画像処理システムに用いるテレビカメラの概略構
成を示す図であり、501は固定焦点レンズ、502は
光軸を示す。
【0073】図5において、固定焦点レンズ501は紙
面垂直方向の上側が焦点距離が長い、すなわち、焦点位
置503のレンズと、紙面垂直方向の下側が焦点距離が
短い、すなわち、焦点位置504のレンズとからなる2
つの固定焦点を持つレンズである。
【0074】光軸502は、焦点位置503の上側のレ
ンズと焦点位置504の下側のレンズとからなる固定焦
点レンズ501の周知の光軸であり、固定焦点レンズ5
01の中心を通る。
【0075】また、前述する固定焦点レンズ501と撮
像素子402とは図示しない支持機構により支持される
と共に、固定焦点レンズ501を通過した以外の光が撮
像素子402に入射しないように、固定焦点レンズ50
1と撮像素子402とは図示しない周知の遮光機構によ
り、遮光されている。
【0076】図5(1)に示すように、固定焦点レンズ
501は焦点距離が異なる上側のレンズと下側のレンズ
からなるので、図5(1)に示すように、遠方から固定
焦点レンズに入力する光線の内、上側のレンズに入射す
る光線505は、固定焦点レンズ501で屈折され、撮
像素子402上の焦点位置503で結像する光線506
となる。
【0077】一方、下側のレンズに入射する光線507
は、固定焦点レンズ501で屈折され、撮像素子402
と固定焦点レンズ501の間の焦点位置504で結像し
てしまう光線508となる。
【0078】また、図5(2)に示すように、近景から
固定焦点レンズに入力する光線の内、下側のレンズに入
射する光線509は、固定焦点レンズ501で屈折さ
れ、撮像素子402上の焦点位置503で結像する光線
510となる。
【0079】一方、上側のレンズに入射する光線511
は、固定焦点レンズ501で屈折され、撮像素子402
よりも固定焦点レンズ501から離れた焦点位置512
で結像してしまう光線513となる。
【0080】したがって、テレビカメラ101に図5に
示す固定焦点レンズ501を用いることにより、遠方
(遠景)からの光線505と近景からの光線509との
光線のいずれもが撮像素子402上で結像させることが
できるので、遠景および近景のいずれの被写体に対して
も、前述する実施の形態1と同様に焦点を合わせること
が可能となる。
【0081】また、本実施の形態2に示すテレビカメラ
101を用いた画像処理システムの構成および動作は、
実施の形態1に示す画像処理システムと同じである。
【0082】なお、本実施の形態2において、固定焦点
レンズ501として2つの異なる焦点距離を有するレン
ズの場合でその動作および効果を説明したが、固定焦点
レンズ501の焦点距離は2つに限定される訳ではな
く、3つ以上の異なる焦点距離を有していてもよいこと
は言うまでもない。
【0083】また、レンズ以外に、ミラー等を用いて同
様の複数の焦点距離を有する光学系を用いてもよい。
【0084】(実施の形態3)図6は本発明の実施の形
態3の画像処理システムに用いるテレビカメラの概略構
成を示す図であり、601は固定焦点レンズ、602は
被写体(物体)、603は結像を示す。
【0085】図6において、固定焦点レンズ601は主
点位置がそれぞれ異なる第1のレンズ604と、第2の
レンズ605とから構成される。
【0086】被写体602は、図示しない固定焦点レン
ズ601の光軸からずれた位置に存在する被写体であ
る。
【0087】結像603は、第2のレンズ605によっ
て撮像素子402上に結像された被写体602の結像で
ある。
【0088】また、前述する固定焦点レンズ601と撮
像素子402とは図示しない支持機構により支持される
と共に、固定焦点レンズ601を通過した以外の光が撮
像素子402に入射しないように、固定焦点レンズ60
1と撮像素子402とは図示しない周知の遮光機構によ
り、遮光されている。
【0089】図6(1)に示すように、固定焦点レンズ
601の第1のレンズ604に遠方から入射する光線6
06は、第1のレンズ604で屈折され、撮像素子40
2上の焦点位置607で結像する光線608となる。
【0090】一方、第2のレンズ605に遠方から入射
する光線609は、第2のレンズで屈折され、撮像素子
402と固定焦点レンズ601との間の焦点位置610
で結像する光線611となる。
【0091】また、図6(2)に示すように、被写体6
02のような固定焦点レンズ601の図示しない光軸か
ら大きくずれた位置の被写体602から第1のレンズ6
04に入射する光線612は、第1のレンズ604で屈
折され、撮像素子402からずれた焦点位置613で結
像する光線614となる。
【0092】一方、被写体602から第2のレンズ60
5に入射する光線615は、第2のレンズ605で屈折
され、撮像素子402上の焦点位置616で結像する光
線617となる。
【0093】したがって、たとえば、撮像素子402を
図6に示すように予め上側の撮像素子621と、下側の
撮像素子622とに分割しておくことにより、前述する
ように、上側の撮像素子621には近景の画像が結像し
やすくなり、下側の撮像素子622には遠景の画像が結
像しやすくなる。
【0094】このため、上側および下側の撮像素子62
1,622から得られる画像信号を時間的に切り替えて
入力することにより、テレビカメラ101の焦点距離、
および、視点位置の変更が可能となる。
【0095】さらには、上側および下側の撮像素子62
1,622から得られる画像信号を同時に入力し、画像
合成することにより、遠景および近景のいずれにもピン
トがあった画像を得ることができる。
【0096】なお、本実施の形態3において、固定焦点
レンズ601として2つの異なる焦点距離を有するレン
ズの場合でその動作および効果を説明したが、固定焦点
レンズ601の焦点距離は2つに限定される訳ではな
く、3つ以上の異なる焦点距離を有していてもよいこと
は言うまでもない。
【0097】また、レンズ以外に、ミラー等を用いて同
様の複数の焦点距離を有する光学系を用いてもよい。
【0098】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本
発明は、前記発明の実施の形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。
【0099】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。
【0100】撮像手段のレンズを、遠景からの光線が撮
像素子上で結像するレンズと、近景からの光線が撮像素
子上で結像するレンズとからなる固定焦点レンズで構成
することにより、遠景および近景の両方にピントがあっ
た画像を得ることができるので、複数台の撮像装置で撮
像した画像から複数のユーザーが同時に、また独立にピ
ントずれのない焦点があった画像を選択することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発明の実施の形態1の画像システムの
概略構成を示すブロック図である。
【図2】画像情報分配手段の概略構成を示すブロック図
である。
【図3】テレビカメラが撮像した個々の画像を360°
の全周画像に合成した画像を示す図である。
【図4】実施の形態1の画像処理システムに用いるテレ
ビカメラの概略構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態2の画像処理システムに用
いるテレビカメラの概略構成を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態3の画像処理システムに用
いるテレビカメラの概略構成を示す図である。
【符号の説明】
101…テレビカメラ、102…カメラアレイ、103
…仮想スクリーン1、104…仮想スクリーン2、10
5…近景の被写体、106…遠景の被写体、120…信
号線、121…画像情報分配手段、123…通信ネット
ワーク、122…双方向信号線a、124…双方向信号
線b、130〜132…信号変換手段、140〜142
…モニタ、150〜152…ポインティングデバイス、
201…画像入力信号線、202…画像信号変換補正手
段、203…画像信号分配手段、204…画像選択合成
手段、205…画像信号、206…要求信号、301〜
310…画像、321〜326…画像のつなぎ目、33
1,332…画像選択範囲、401,501,601…
固定焦点レンズ、402…撮像素子、403,502…
光軸、602…被写体、603…結像。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1台以上の撮像手段と、該撮
    像手段の出力画像情報の内から、希望する位置の画像を
    各ユーザーが選択する画像選択手段と、該画像選択手段
    の出力に基づいて選択位置の画像を複数のユーザーに分
    配する画像情報分配手段と、該画像情報分配手段の出力
    画像情報を表示する表示手段とを具備する画像処理シス
    テムにおいて、 前記撮像手段は、複数の焦点距離を有する光屈折手段
    と、該光屈折手段の出力である異なる焦点距離の光を同
    時に電気信号に変換する光電気変換手段とを具備するこ
    とを特徴とする画像処理システム。
JP7298132A 1995-11-16 1995-11-16 画像処理システム Pending JPH09139878A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7298132A JPH09139878A (ja) 1995-11-16 1995-11-16 画像処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7298132A JPH09139878A (ja) 1995-11-16 1995-11-16 画像処理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09139878A true JPH09139878A (ja) 1997-05-27

Family

ID=17855605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7298132A Pending JPH09139878A (ja) 1995-11-16 1995-11-16 画像処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09139878A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001188025A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Topcon Corp 波面センサ、これを用いたレンズメータ及び能動光学式反射望遠鏡
US6734911B1 (en) 1999-09-30 2004-05-11 Koninklijke Philips Electronics N.V. Tracking camera using a lens that generates both wide-angle and narrow-angle views
JP2007142949A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Fujifilm Corp 多焦点カメラの撮影光学系
JP2007150465A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Fujifilm Corp 多焦点カメラの撮像ユニット取付構造
KR100822832B1 (ko) * 2006-03-28 2008-04-17 엠텍비젼 주식회사 카메라의 피사계 심도 조정 장치 및 방법
CN100389336C (zh) * 2005-05-26 2008-05-21 株式会社电装 成像模块
EP2138976A2 (en) 2008-06-27 2009-12-30 Sony Corporation Synthesis of a panoramic high-resolution image from multiple images
US7692714B2 (en) 2006-06-02 2010-04-06 Canon Kabushiki Kaisha Imaging system, imaging apparatus, and method for controlling the imaging apparatus
US8077214B2 (en) 2008-06-27 2011-12-13 Sony Corporation Signal processing apparatus, signal processing method, program and recording medium
JP2014228698A (ja) * 2013-05-22 2014-12-08 株式会社 清原光学 単眼鏡および双眼鏡
CN109421600A (zh) * 2017-08-29 2019-03-05 Lg电子株式会社 车辆用环视提供装置及车辆
KR20210066751A (ko) * 2019-11-28 2021-06-07 주식회사 로투보 포커싱 렌즈

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6734911B1 (en) 1999-09-30 2004-05-11 Koninklijke Philips Electronics N.V. Tracking camera using a lens that generates both wide-angle and narrow-angle views
JP2001188025A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Topcon Corp 波面センサ、これを用いたレンズメータ及び能動光学式反射望遠鏡
CN100389336C (zh) * 2005-05-26 2008-05-21 株式会社电装 成像模块
US7680411B2 (en) 2005-11-21 2010-03-16 Fujifilm Corporation Imaging optical system for multi-focus camera
JP2007142949A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Fujifilm Corp 多焦点カメラの撮影光学系
JP2007150465A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Fujifilm Corp 多焦点カメラの撮像ユニット取付構造
KR100822832B1 (ko) * 2006-03-28 2008-04-17 엠텍비젼 주식회사 카메라의 피사계 심도 조정 장치 및 방법
US7692714B2 (en) 2006-06-02 2010-04-06 Canon Kabushiki Kaisha Imaging system, imaging apparatus, and method for controlling the imaging apparatus
EP2138976A2 (en) 2008-06-27 2009-12-30 Sony Corporation Synthesis of a panoramic high-resolution image from multiple images
US8077214B2 (en) 2008-06-27 2011-12-13 Sony Corporation Signal processing apparatus, signal processing method, program and recording medium
US8189960B2 (en) 2008-06-27 2012-05-29 Sony Corporation Image processing apparatus, image processing method, program and recording medium
JP2014228698A (ja) * 2013-05-22 2014-12-08 株式会社 清原光学 単眼鏡および双眼鏡
CN109421600A (zh) * 2017-08-29 2019-03-05 Lg电子株式会社 车辆用环视提供装置及车辆
EP3450255A1 (en) * 2017-08-29 2019-03-06 LG Electronics Inc. Around view monitoring apparatus for vehicle, and vehicle
US10800330B2 (en) 2017-08-29 2020-10-13 Lg Electronics Inc. Around view monitoring apparatus for vehicle, and vehicle
CN109421600B (zh) * 2017-08-29 2022-07-26 Lg电子株式会社 车辆用环视提供装置及车辆
KR20210066751A (ko) * 2019-11-28 2021-06-07 주식회사 로투보 포커싱 렌즈

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3549898B2 (ja) 広角の画像形成用システム及び方法
RU2201607C2 (ru) Всенаправленное устройство формирования изображения
US6704043B2 (en) Optical device
US6734911B1 (en) Tracking camera using a lens that generates both wide-angle and narrow-angle views
US6583815B1 (en) Method and apparatus for presenting images from a remote location
US8305425B2 (en) Solid-state panoramic image capture apparatus
JP5514072B2 (ja) 風景の画像を異なる解像度で取り込むことを可能にするイメージング装置
WO1998047291A2 (en) Video teleconferencing
EP1178352A1 (en) Method of and apparatus for presenting panoramic images at a local receiver, and a corresponding computer program
US5803570A (en) Calibration system and method for display optical systems
JP2005006341A (ja) パノラマ画像形成器
JPH09139878A (ja) 画像処理システム
JP2941752B2 (ja) 多視方向3次元映像具現方法及びシステム
CN1231071C (zh) 立体系统
JPH09186917A (ja) 撮像装置
JP2006261871A (ja) ハンズフリーカメラにおける画像処理装置
JP2004153605A (ja) 撮像装置及び撮像画像伝送システム
GB2087189A (en) Imaging apparatus
JPH10107975A (ja) 画像入力装置
CN117233874B (zh) 图像采集器件及图像采集设备
JP2003512783A (ja) 周辺視覚を伴うカメラ
JP3397403B2 (ja) 撮像装置
JPH0324512A (ja) 電子内視鏡装置
JP3397396B2 (ja) 撮像装置
JPH03113411A (ja) 走査型撮像装置