JPH09139618A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JPH09139618A
JPH09139618A JP7298297A JP29829795A JPH09139618A JP H09139618 A JPH09139618 A JP H09139618A JP 7298297 A JP7298297 A JP 7298297A JP 29829795 A JP29829795 A JP 29829795A JP H09139618 A JPH09139618 A JP H09139618A
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JP
Japan
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matching circuit
antenna
circuit
antenna element
wavelength
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JP7298297A
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English (en)
Inventor
Akihiko Uchino
晃彦 内野
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の、異なる2周波数帯域で動作するアンテ
ナ装置は、寸法の大きいホイップアンテナでしか実現さ
れない、機械強度が弱い、機構部品が多くなりケース内
の占有スペースが大きい、整合回路が複雑になり損失が
増大するなどの課題がある。 【解決手段】直列共振型アンテナ素子(たとえば4分の
1波長ヘリカルコイル)と、前記アンテナ素子の給電点
付近に設けられた第1の整合回路と、前記給電点とRF
回路を結び、使用周波数の2分の1波長以上の長さを有
する伝送線路と、前記伝送線路を介して前記第1の整合
回路より使用周波数の2分の1波長以上の間隔を設けら
れた第2の整合回路を備えることで、前記課題を解決す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯用無線機、特に
アナログ携帯電話、ディジタル携帯電話等、送信周波数
帯域と受信周波数帯域が異なる無線機に関する。あるい
は、特に、異なる通信サービスに対応可能な、異なる2
つの周波数帯域を有するデュアルモード無線機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、2つの周波数帯で使用可能なアン
テナとしては、ホイップアンテナ素子内に共振回路を設
けて2つの周波数帯で共振するように構成したものや、
ホイップアンテナ素子の給電点付近の整合回路にて2つ
の周波数帯で整合可能とするもの、または、ホイップア
ンテナ素子とヘリカルコイルの2つの共振素子を持ち、
さらにインピーダンス変換回路を介して給電されるもの
等がある。
【0003】図10は、ホイップアンテナ素子51内に
共振回路41を設けて2つの周波数帯で共振するように
構成された従来例である。また、RF回路16とアンテ
ナ素子51との間には、インピーダンス整合回路42が
設けられている。
【0004】図11は、ホイップアンテナ素子51の給
電点付近の整合回路43にて2つの周波数帯で整合を取
るように構成された従来例である。
【0005】図12は、ホイップアンテナ素子51とヘ
リカルコイル44の2つの共振素子を持ち、さらにイン
ピーダンス変換素子45を介して給電されるように構成
された従来例である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図10に示す従来例で
は、整合回路42は簡単になるが、ホイップアンテナ素
子51の中間部分に共振回路41が挿入されるので機械
的な構造が複雑になり部品点数の増加を招くばかりか、
この部分でアンテナ素子51が折れ曲がり易くなる、ホ
イップアンテナ径が大きくなり筐体内に収納時したとき
の占有スペースが大きい、という欠点がある。図11に
示す従来例では、整合回路の構成が複雑(通常、L・C
で4素子以上)となり、損失が大きくなるという欠点が
ある。図12に示す従来例は、インピーダンス変換素子
45が大きく、筐体内の占有スペースが大きくなるとい
う欠点がある。
【0007】更に、上記3つの従来例では、伸長収納型
のアンテナの場合、伸長状態に限って、2つの周波数帯
で動作可能となるのであって、収納状態では2つの周波
数帯で動作可能とはならない。
【0008】本発明はこのような課題を解決するために
行われたものであり、伸長状態でも収納状態でも2つの
周波数帯で動作可能で、構造が単純で、損失の小さいア
ンテナ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、直列共振型ア
ンテナ素子21と、前記アンテナ素子の給電点22付近
に設けられた第1の整合回路23と、前記給電点22と
RF回路16を結び、使用周波数の2分の1波長以上の
長さを有する伝送線路24と、前記伝送線路24を介し
て前記第1の整合回路23より使用周波数の2分の1波
長以上の間隔を設けられた第2の整合回路26を備える
ことを特徴とする。また、伸長収納型のアンテナの場合
は、前記直列共振型アンテナ素子21の上方に、非接触
にて第2のアンテナ32を配置し、前記直列共振型アン
テナ素子21と電磁界結合するようにする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明について、図面を参照しな
がら詳細に説明する。図1(a)は本発明の実施例であ
る。なお、説明には820MHz付近に受信帯域を有
し、950MHz付近に送信帯域を有する通信サービス
に使用される携帯無線機を用いる。送受信機11が収め
られているケース15の頂面に突起部14が設けられて
いる。その突起部14には、直列共振型アンテナ素子で
ある4分の1波長ヘリカルコイル21が配置される。給
電点22のごく近くには第1の整合回路となる並列のキ
ャパシタ23がある。給電点22とRF回路16を結ぶ
役目をする同軸ケーブル24がケース内側に沿ってケー
ス底面16まで伸びている。ケース底面付近には第2の
整合回路となる並列のキャパシタ23があり、その先に
はRF回路16が存在する。アンテナに関する機構上の
構成はごく簡単である。また、機構設計上の特別な工夫
も要らないため、筐体内部のスペースを占有することも
ない。また、整合用のL・C素子は2つの使用にとどま
っており、同軸ケーブルによる損失は非常に小さい。よ
って、アンテナ素子21以外での損失は非常に小さく抑
えられている。また、図1(b)は本実施例における回
路構成図である。次に、スミス図表を用いて、インピー
ダンス整合を行う方法について説明する。図2(a)
は、給電点22からアンテナ素子側を見たときの反射係
数、(b)はVSWR特性(横軸は周波数)である。ヘ
リカルコイル21を使用したアンテナは直列共振回路で
周波数特性があらわされるため、スミス図表中の抵抗一
定の円上に反射係数の軌跡61が描かれる。ここで実軸
を横切る点(VSWR最小の点)で示される周波数をf
0とする。この場合、f0を885MHz付近に設定
し、820MHzにおけるVSWRと950MHzにお
けるVSWRがほぼ一致するようにしている。f0は、
ヘリカルコイル21の巻き数を適当に決定することで所
望の値が実現される。図3(a)は、アンテナ素子に並
列のキャパシタ23を付加したときの反射係数、(b)
はVSWR特性である。この場合、キャパシタの容量を
2pFとしている。図4(a)は、同軸ケーブルの末端
25からアンテナ側を見たときの反射係数、(b)はV
SWR特性である。図3(a)の反射係数を観測する位
置を徐々に同軸ケーブルの末端側にずらしていくと、反
射係数は原点を中心に時計回りに2β・l(単位はラジ
アン)だけ回転する。ここで β:着目する周波数における真空中での波数 l:観測点をずらした距離を真空中の距離に換算したも
の である。なお、同軸ケーブルの特性インピーダンスは5
0Ωとする。820MHzにおける反射係数1が回転す
る様子と、950MHzにおける反射係数2が回転する
様子を比較する。820MHzにおける波数よりも95
0MHzにおける波数の方が若干大きいので、ずらした
単位長さ当たりの回転量は950MHzにおける反射係
数2のほうが若干大きい。よって、両反射係数の位相差
は小さくなる方向である。このように観測する位置をず
らしていき、真空中で約870psの距離からアンテナ
側を見たときが、図4の特性となる。このとき、820
MHzにおける反射係数1も、950MHzにおける反
射係数2も、スミス図表(アドミタンス図表)中のコン
ダクタンス一定の円上に位置している。図5(a)は、
同軸ケーブル末端25付近に、並列のキャパシタ26を
付加したときの反射係数、(b)はVSWR特性であ
る。この場合、コンデンサの容量を3pFとしている。
これにより、820MHzの反射係数1と950MHz
の反射係数2を同時に50Ω付近に移動できる。この結
果、820MHz近辺と950MHz近辺の両帯域で低
VSWRとなり、アンテナとしての良好な動作が可能と
なる。
【0011】図6(a)は、このアンテナ装置にホイッ
プアンテナを組み合わせて伸長収納型アンテナとしたと
きの実施例である。この実施例はホイップ31を引きだ
した状態に対応している。ヘリカルコイル21の上方に
2分の1波長の長さを有する第2のアンテナ素子32が
組み合わせられる。ヘリカルコイル21と第2のアンテ
ナ素子32は電気的に非接触であり、電磁界的に結合さ
れている。図6(b)は本実施例における回路構成図で
ある。図7(a)は、位置Dからアンテナ側を見た、引
き出し時のアンテナ装置の反射係数、(b)はVSWR
特性である。第2のアンテナ素子32を適当に調整する
ことで、820MHz近辺と950MHz近辺の両帯域
で低VSWRとなり、アンテナとしての良好な動作が可
能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の他の実施例を、図面に基づい
て説明する。図8は、図1に示した実施例と構成はほぼ
同じであるが、第2の整合回路に直列のインダクタ27
を使用している。これは、2つの周波数帯域でのアンテ
ナ素子の反射係数の位相差を小さくするために、給電点
から同軸ケーブル方向に観測位置をずらしていったとこ
ろ、抵抗一定の円上でかつ容量性(インピーダンスの虚
数成分が負)の場所で位相が追いついてしまった場合に
利用できる。
【0013】図9は、第1の整合回路と第2の整合回路
に、ともにスタブ回路28、29を用いたものであり、
両整合回路間の距離は基板上のマイクロストリップライ
ン30によって形成されている。このような構成でも、
発明の実施の形態にて説明したのと全く同じ原理で、異
なる2つの周波数帯で良好な動作が可能となるアンテナ
装置を構成することができる。
【0014】
【発明の効果】以上述べてきたように本発明によれば、
1つの直列共振アンテナで異なる2つの周波数帯域にお
ける良好な動作を実現できる。また、これにホイップア
ンテナを組み合わせた伸長収納型アンテナの伸長時にお
いても同時に、異なる2つの周波数帯域での良好な動作
を実現できる。しかも、整合回路の構成を簡単に出来る
ので損失が少なく、利得の大きなアンテナを得ることが
出来る。さらに、伸長収納型のホイップを設けた場合、
機構的にも簡単な構成となるため、折れや曲がりの心配
も無く、ケース内に特別な機構部品も要らないため占有
スペースが小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施例を示す図。(b)本発明
の実施例の回路構成図
【図2】(a)本発明の実施例の、位置Aからアンテナ
側を見た反射係数。(b)本発明の実施例の、位置Aか
らアンテナ側を見たVSWR。
【図3】(a)本発明の実施例の、位置Bからアンテナ
側を見た反射係数。(b)本発明の実施例の、位置Bか
らアンテナ側を見たVSWR。
【図4】(a)本発明の実施例の、位置Cからアンテナ
側を見た反射係数。(b)本発明の実施例の、位置Cか
らアンテナ側を見たVSWR。
【図5】(a)本発明の実施例の、位置Dからアンテナ
側を見た反射係数。(b)本発明の実施例の、位置Dか
らアンテナ側を見たVSWR。
【図6】(a)本発明の伸長収納型アンテナの伸長時の
実施例を示す図。(b)本発明の伸長収納型アンテナの
伸長時の実施例の回路構成図。
【図7】(a)本発明の伸長時の実施例の、位置Dから
アンテナ側を見た反射係数。(b)本発明の伸長時の実
施例の、位置Dからアンテナ側を見たVSWR。
【図8】本発明の他の実施例の図。
【図9】本発明のさらに他の実施例の図。
【図10】従来の、アンテナ素子に共振回路を接続し2
共振を得る場合の構成例を示す図。
【図11】従来の、整合回路により2共振特性を得る場
合の構成例を示す図。
【図12】従来の、2つの共振アンテナ素子を有しイン
ピーダンス変換回路を介して給電される場合の構成例を
示す図。
【符号の説明】
1 820MHzでの特性 2 950MHzでの特性 11 送受信機 12 ケース頂面 13 ケース底面 14 ケース突起部 15 ケース 16 RF回路部 21 ヘリカルコイル(直列共振アンテナ) 22 給電点 23 並列キャパシタ(第1の整合回路部) 24 同軸ケーブル(伝送線路) 25 ケーブル末端部 26 並列キャパシタ(第2の整合回路部) 27 直列インダクタ(第2の整合回路部) 28 スタブ回路(第1の整合回路部) 29 スタブ回路(第2の整合回路部) 30 マイクロストリップライン 31 ホイップアンテナ(伸長式) 32 第2のアンテナ素子(2分の1波長) 41 共振回路 42 整合回路 43 整合回路 44 ヘリカルコイル(共振素子) 45 インピーダンス変換回路部 51 ホイップアンテナ 61 反射係数の軌跡

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直列共振型アンテナ素子と、前記アンテナ
    素子の給電点付近に設けられた第1の整合回路と、前記
    給電点とRF回路を結び、使用周波数の2分の1波長以
    上の長さを有する伝送線路と、前記伝送線路を介して前
    記第1の整合回路より使用周波数の2分の1波長以上の
    間隔を設けられた第2の整合回路を備えることを特徴と
    するアンテナ装置。
  2. 【請求項2】前記直列共振型アンテナ素子の上方に、非
    接触にて第2のアンテナを配置し、前記直列共振型アン
    テナ素子と電磁界結合するようにした請求項1記載のア
    ンテナ装置。
JP7298297A 1995-11-16 1995-11-16 アンテナ装置 Pending JPH09139618A (ja)

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