JPH0913867A - 地中情報収集装置 - Google Patents

地中情報収集装置

Info

Publication number
JPH0913867A
JPH0913867A JP16265595A JP16265595A JPH0913867A JP H0913867 A JPH0913867 A JP H0913867A JP 16265595 A JP16265595 A JP 16265595A JP 16265595 A JP16265595 A JP 16265595A JP H0913867 A JPH0913867 A JP H0913867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noise
signal
receiving coil
circuit
rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP16265595A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3084550B2 (ja
Inventor
Shojiro Kimura
象二郎 木村
Fumio Sakata
文男 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
REIDETSUKU KK
Sakata Denki Co Ltd
Original Assignee
REIDETSUKU KK
Sakata Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by REIDETSUKU KK, Sakata Denki Co Ltd filed Critical REIDETSUKU KK
Priority to JP16265595A priority Critical patent/JP3084550B2/ja
Publication of JPH0913867A publication Critical patent/JPH0913867A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3084550B2 publication Critical patent/JP3084550B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 受信コイルに雑音として混入する磁気信号を
低減することによって信号伝送距離を延長させる。 【構成】 送信コイル18と、主受信コイル19と、更
に、主受信コイル19の中心軸と直交する方向の中心軸
を持ち、主受信コイル19に隣接して設けられて、第1
の誘導雑音信号を発生する第1の雑音受信コイル20
と、主受信コイル及び第1の雑音受信コイルの各中心軸
と直交する方向の中心軸を持ち、主受信コイル19に隣
接して設けられて、第2の誘導雑音信号を発生する第2
の雑音受信コイル21と、第1及び第2の雑音受信コイ
ルの各々の出力を合成して合成雑音波形を得る雑音合成
回路22と、雑音合成回路22の出力の振幅と位相を調
整する振幅位相調整回路23と、振幅位相調整回路23
の調整した出力と主受信コイル19の出力との差信号を
取り出して復調器入力信号として出力する差動回路24
とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中に差し込まれる鋼
製のロッドを有し、このロッドの先端部に設けたセンサ
で検出された信号を地中情報として地表側において収集
するための地中情報収集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる地中情報収集装置は、例えば、回
転する鋼製のロッドを有するボーリングマシーンに備え
られる。ボーリングマシーンにおいて、ロッド先端部の
情報、例えば、温度を実時間で得ようとする場合、ロッ
ド先端部に温度センサを取付け、この温度センサで検出
された信号を地中情報として地表側において収集するこ
とが必要になる。
【0003】従来の地中情報収集装置は、例えば、特開
平6−77863号に示されるように、鋼製のロッド
と、このロッドの先端付近に埋め込まれたセンサと、こ
のロッド内にセンサに近接して収容された送信回路部
と、、このセンサで検知した地中情報により搬送波を変
調する送信回路部と、ソレノイド状の送信コイルとを有
する。送信回路部は、センサで検出した信号、即ち、地
中情報により搬送波を変調して変調搬送波を送信コイル
に出力する。送信コイルは、変調搬送波に基づいて鋼製
のロッドを伝播するような磁気信号を発生せしめ、この
磁気信号はロッドを通して地表側に伝達される。地表側
でロッドから磁気信号を受けるために、ロッドの地表側
にソレノイド状の受信コイルが設けられる。この受信コ
イルは中心軸を有し、この中心軸がロッドの軸方向と一
致するようにロッドを磁芯として巻かれる。これによ
り、ロッドに磁気信号があると、受信コイルには誘導信
号が発生する。受信コイルには受信回路部が接続され、
この受信回路部は、受信コイルからの誘導信号を受け、
この誘導信号を復調して地中情報を再生する。
【0004】ところで、受信コイルは中心軸の方向とは
異なる方向から入射する外部磁気信号によっても誘導信
号を発生する。このような誘導信号は、地中情報収集装
置とは別の外部機器から到来する雑音に起因した雑音信
号であり、除去されるべきである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の地中情報収集装置は、このような雑音信号を除
去する機能を有していない。一方、地中の送信コイルか
ら送信される磁気信号は、信号伝送距離、即ち、ロッド
の長さが長くなるにつれて、地表側では微弱となる。こ
のため、地中情報を表す誘導信号と雑音による誘導信号
との比、つまり信号対雑音比(S/N比)はロッドの長
さが長くなるにつれて小さくなる。この結果、信号伝送
距離は、雑音が大きくなるにしたがって短くなり、ひい
ては地中情報を収集し得る深さが浅くなるというという
問題点があった。
【0006】従って、本発明は、上述した受信コイルに
雑音として混入する磁気信号を低減することによって信
号伝送距離を延長させることができる地中情報収集装置
を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、地中に
差し込まれる鋼製のロッドと、該ロッドの先端付近に設
けられたセンサと、前記ロッドの先端付近に設けられて
前記センサで検出された検出信号を地中情報信号として
受け、前記地中情報信号により搬送波を変調して変調搬
送波を出力する送信回路部と、前記ロッドの中心軸と一
致する中心軸を持ち、前記変調搬送波により磁気信号を
発生し、該磁気信号を前記ロッドを通して前記先端とは
反対の他端側に伝送せしめるソレノイド状の送信コイル
と、前記ロッドの前記他端側に該ロッドを周回するよう
に巻かれ、前記ロッドを通して送られてくる前記磁気信
号を誘導電気信号に変換するソレノイド状の主受信コイ
ルと、前記誘導電気信号を復調器入力信号として受けて
前記地中情報信号を復調する復調回路とを有する地中情
報収集装置において、該装置は更に、前記主受信コイル
の中心軸と直交する方向の中心軸を持つように巻かれ、
前記主受信コイルに隣接して設けられて、雑音振幅と雑
音位相とを有する第1の誘導雑音信号を発生する第1の
ソレノイド状の雑音受信コイルと、前記主受信コイルの
中心軸及び前記第1のソレノイド状の雑音受信コイルの
中心軸と直交する方向の中心軸を持ち、前記主受信コイ
ルに隣接して設けられて、雑音振幅と雑音位相とを有す
る第2の誘導雑音信号を発生する第2のソレノイド状の
雑音受信コイルと、該第1及び第2の雑音受信コイルの
各々の出力を合成して前記主受信コイルに誘起される雑
音波形に極めて近い合成雑音波形を得る雑音合成回路
と、該雑音合成回路の出力の振幅と位相を前記主受信コ
イルの出力の雑音成分の振幅と位相に一致するように調
整する振幅位相調整回路と、該振幅位相調整回路の調整
した出力と前記主受信コイルの出力との差信号を取り出
して前記復調器入力信号として出力する差動回路とを有
することを特徴とする地中情報収集装置が得られる。
【0008】
【作用】本発明による地中情報収集装置においては、主
受信コイルの中心軸方向に送信コイルがある時、この軸
方向と異なる角度を持つ磁気信号は他の機器又は不特定
の雑音発生源より発生した雑音信号とする。
【0009】第1及び第2のソレノイド状の雑音受信コ
イルは主受信コイルの中心軸方向の磁気信号成分に対す
る検出感度が極めて小さいことから、主受信コイルの中
心軸以外の方向から入射する雑音だけを受信する効果が
得られ、かつ第1及び第2の雑音受信コイルから得られ
る雑音信号を合成することにより主受信コイルに混入す
る雑音信号に極めて近い同一位相または逆位相の雑音信
号が得られる。
【0010】主受信コイルから得られる出力信号から第
1及び第2の雑音受信コイルから得られる出力信号を差
し引けば、雑音低減効果が得られるため、地中から送信
される信号検出レベルが向上することになる。
【0011】第1及び第2の雑音受信コイルで検出され
る信号は、第1及び第2の雑音受信コイルに対する信号
の入射方向によって信号出力強度と位相が異なるため、
増幅率と位相を調整することにより主受信コイルに混入
する雑音の振幅と位相に合わせることで雑音の低減効果
を高めることが可能となる。
【0012】振幅位相調整回路は、手動による調整また
は適応型フィルタを用いた自動調整により最適な雑音低
減効果を得ることができる。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の一実施例に係る地中情報収
集装置の全体構成を模式的に示した図である。
【0014】本実施例の地中情報収集装置も、従来の地
中情報収集装置と同様に、地中に差し込まれる鋼製ロッ
ド11と、鋼製ロッド11の先端付近に設けられた温度
センサ12と、鋼製ロッド11の先端付近に設けられて
温度センサ12で検出された検出信号を地中情報信号と
して受け、この地中情報信号により搬送波を変調して変
調搬送波を出力する送信回路部26と、鋼製ロッド11
の中心軸と一致する中心軸を持ち、上記変調搬送波によ
り磁気信号を発生し、この磁気信号を鋼製ロッド11を
通して上記先端とは反対の他端側に伝送せしめるソレノ
イド状の送信コイル18と、鋼製ロッド11の上記他端
側に鋼製ロッド11を周回するように巻かれ、鋼製ロッ
ド11を通して送られてくる磁気信号を誘導電気信号に
変換するソレノイド状の主受信コイル19と、上記誘導
電気信号を復調器入力信号として受けて上述した地中情
報信号を復調する復調回路25とを有している。
【0015】しかして、本実施例の地中情報収集装置
は、更に、主受信コイル19の中心軸と直交する方向の
中心軸を持つように巻かれ、主受信コイル19に隣接し
て設けられて、雑音振幅と雑音位相とを有する第1の誘
導雑音信号を発生する第1のソレノイド状の雑音受信コ
イル20と、主受信コイル19の中心軸及び第1のソレ
ノイド状の雑音受信コイル20の中心軸と直交する方向
の中心軸を持ち、主受信コイル19に隣接して設けられ
て、雑音振幅と雑音位相とを有する第2の誘導雑音信号
を発生する第2のソレノイド状の雑音受信コイル21
と、第1及び第2の雑音受信コイル20及び21の各々
の出力を合成して主受信コイル19に誘起される雑音波
形に極めて近い合成雑音波形を得る雑音合成回路22
と、雑音合成回路22の出力の振幅と位相を主受信コイ
ル19の出力の雑音成分の振幅と位相に一致するように
調整する振幅位相調整回路23と、振幅位相調整回路2
3の調整した出力と主受信コイル19の出力との差信号
を取り出して復調器入力信号として出力する差動回路2
4とを有する。なお図において27は受信回路部をあら
わす。
【0016】送信回路部26は、温度センサ12が出力
する直流電圧を入力電圧に応じたデジタル値を持つ信号
に変換するA/D変換回路13と、このA/D変換回路
13の出力信号が入力され、通信を行うための直列符号
を出力する伝送符号発生回路14と、搬送波として一定
の周波数の信号を出力する発振回路15と、伝送符号発
生回路14から直列符号を受け、これによって発振回路
15から得られた搬送波を変調する変調回路16と、変
調回路16から得られた搬送波帯の出力を電力増幅し、
この増幅した電気信号を磁気に変換する為に送信コイル
18に出力する増幅回路17とを含んでいる。
【0017】さて、上述したように、鋼製ロッド11の
先端部には温度センサ12が組み込まれており、この温
度センサ12は地中の温度に対応する直流電圧を出力す
る。この直流電圧はA/D変換回路13に与えられ、こ
こで入力電圧に応じたデジタル値を持つ信号に変換され
伝送符号発生回路14に入力され、伝送符号発生回路1
4は通信を行うための直列符号を出力する。発振回路1
5は搬送波として例えば1kHzの信号を出力し、その
出力は変調回路16に与えられる。変調回路16は伝送
符号発生回路14から直列符号を受け、これによって発
振回路15から得られた搬送波を変調する。変調回路1
6から得られた搬送波帯の出力は増幅回路17で電力増
幅された後、電気信号を磁気に変換する為に送信コイル
18に加えられる。
【0018】送信コイル18は鋼製ロッド11の先端付
近のロッド部分を磁芯として巻かれて構成され、増幅回
路17からの励磁電力により鋼製ロッド11の磁束変化
を生じさせる。
【0019】なお送信コイル18は実際には鋼製ロッド
11の表面より内側にあり、外部は損傷しないように保
護されている。このようにして形成された磁束は、鋼製
ロッド11の他端すなわち地表側に達する。地表側には
鋼製ロッド11の中心軸を軸とする主受信コイル19
と、この主受信コイル19に近接してこれと直交する方
向に第1の雑音受信コイル20と第2の雑音受信コイル
21が備えらえている。この3つの受信コイルの動作を
説明する前に、図2及び図3を参照して複数のコイルを
配置した時の一般的な説明をする。
【0020】図2は、主受信コイル19を基準にして、
この主受信コイル19と直交する第1の雑音受信コイル
20(図1参照)又は第1及び第2の雑音受信コイル2
0及び21を配置したときのコイルの感度方向性と信号
位相関係を説明する図である。
【0021】図1をも参照して、主受信コイル19の中
心軸直下より送信コイル18からの磁気信号の垂直成分
が入射する状態において、雑音として混入する磁気信号
が主受信コイル19に対してある角度を持って入射する
場合、この磁気信号の垂直成分NV は雑音として受信さ
れるが、水平成分NH については主受信コイル19が検
出感度を持たないことから雑音とはならない。以上のこ
とから、図3における主受信コイル19に直交した中心
軸を持つ第1又は第2の雑音受信コイル20又は21に
は雑音として混入する磁気信号の水平成分NH が検出さ
れ、垂直成分NV は検出感度を持たないことから、送信
コイル18からの磁気信号を含め検出されない。従っ
て、第1又は第2の雑音受信コイル20又は21で検出
される信号は、それぞれ水平成分NH のSin、Cos
の成分雑音として混入する磁気信号となる。実際の環境
における雑音源は多数の雑音波源の合成信号であること
から、第1及び第2の雑音受信コイル20及び21で受
信した両信号のスカラを求め両信号の極性から決定した
符号を乗じて求めた合成雑音信号は主受信コイル19に
入射する雑音成分に極めて近い波形が得られる。このよ
うにして得られた合成雑音信号に対し、信号振幅の調整
と位相を調整することにより、主受信コイル19に入射
する雑音性の磁気信号成分と同じ振幅と位相を持つ信号
を再生することができる。この信号を主受信コイル19
で得られた信号から差し引くことで、主受信コイル19
で得られる信号から雑音性の磁気信号成分を除去するこ
とができる。
【0022】図1に戻って、主受信コイル19は、その
中心軸を鋼製ロッド11が通過するように取り付けられ
ており、第1及び第2の雑音受信コイル20及び21は
中心軸が主受信コイル19の中心軸とは直交する方向で
取り付けられている。このため、鋼製ロッド11方向の
磁気信号に対しては、第1及び第2の雑音受信コイル2
0及び21は検出感度を有さない。ここで、主受信コイ
ル19と第1及び第2の雑音受信コイル20及び21か
らは誘導雑音が検出され、図示してない増幅器で増幅さ
れ、増幅された第1の雑音受信コイル20及び第2の雑
音受信コイル21の出力は雑音合成回路22により先に
述べたようにスカラ変換し符号を付加した上で振幅位相
調整回路23で振幅と位相を調整して差動回路24に入
力し、一方増幅された主受信コイル19の出力は直接差
動回路24に入力し、ここで2つの出力の差信号が得ら
れ、復調回路25で復調されて雑音成分の影響が少ない
地中情報が得られる。
【0023】図3は、主受信コイル19、第1及び第2
の雑音受信コイル20及び21の配置を示す図である。
第2の雑音受信コイル21はその中心軸21aが主受信
コイル19の中心軸19aと第1の雑音受信コイル20
の中心軸20aとの両方に直交するように取り付けられ
ており、第1の雑音受信コイル20と同様に、鋼製ロッ
ド11方向の磁気信号に対しては受信感度を持たない。
【0024】図4は、上記3つの受信コイル19、20
及び21を用いた場合の第1及び第2の雑音受信コイル
20及び21の出力信号の合成、振幅及び位相を調整す
る回路を含めた地上部分の受信回路部27(図1をも参
照)の構成を具体的に示す図である。
【0025】主受信コイル19、第1の雑音受信コイル
20及び第2の雑音受信コイル21から出力される信号
は、第1の増幅回路32、第2の増幅回路33及び第3
の増幅回路34でそれぞれ増幅される。第2及び第3の
増幅回路33及び34の出力はそれぞれ第1の二乗回路
35及び第2の二乗回路36で二乗されて加算回路37
に入力され両者が加算される。加算回路37の出力は平
方根回路38に入力され加算信号を平方に開き合成雑音
のスカラを得る。また第2及び第3の増幅回路33及び
34の出力は象限判別回路39に入力され、入力信号電
圧の符号の組み合わせにより象限判定を行い第1または
第4象限であれば+1を、第2または第3象限であれば
−1を出力し、乗算回路40で平方根回路38の出力と
乗算して合成雑音信号波形出力を得て振幅位相調整回路
41に入力され、差動回路42の出力にあらわれる雑音
信号成分が最小になるように振幅と位相が調整される。
差動回路42では主受信コイル19から得られ、第1の
増幅回路32により増幅された信号から前記の調整され
た合成雑音の引き算が行われ、主受信コイル19に入射
した雑音が除去される。
【0026】以上のように、感度方向性が異なる2つ以
上の受信コイルを用い、第1及び第2の雑音受信コイル
20及び21の出力を合成して合成雑音信号を得て、こ
の合成雑音信号出力の振幅と位相を、主受信コイル19
に入射する雑音性信号に一致するように調整し、主受信
コイル19より得られる信号から引き算することによ
り、受信コイルの雑音を除去することができ、信号対雑
音の比率が大きく改善される。
【0027】尚、以上の説明において、2乃至3の受信
コイルを全て互いに直角に配置するように説明したが、
ある程度は直角から離れても、幾何学的に説明されるこ
とであるが、効果の減少は小さく、実用的には差支えな
い。
【0028】また、上述した実施例においては、センサ
として温度センサ12を例に挙げたが、検知したい情報
の種類例えばトルク、水圧などに応じて適宜選択される
ことは言うまでもない。
【0029】また、上記した振幅と位相の調整方法の他
に、差動回路42の出力をオシロスコープなどで監視し
ながら振幅と位相を手動調整する方法や、差動回路42
の出力の平均二乗誤差がゼロになるように振幅と位相を
自動調整する方法もある。
【0030】
【発明の効果】以上の説明でも明らかなように、本発明
によれば、第1の受信コイル以外の受信コイルを中心軸
方向が異なるように配置することにより、信号対雑音の
比率が大きく改善されることから、磁気による信号の到
達距離(深度)が著しく改善されるため、地中情報収集
装置の信頼性および経済性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る地中情報収集装置の全
体構成を模式的に示した図である。
【図2】図1に示した地中情報収集装置における主受信
コイルを基準にして、この主受信コイルと直交する第1
の雑音受信コイル又は第1及び第2の雑音受信コイルを
配置したときのコイルの感度方向性と信号位相関係を説
明するための図である。
【図3】図1に示した地中情報収集装置における主受信
コイル、第1及び第2の雑音受信コイルの配置を示す図
である。
【図4】図1に示した地中情報収集装置において、主受
信コイル、第1及び第2の雑音受信コイルを用いた場合
の第1及び第2の雑音受信コイルの出力信号の合成、振
幅及び位相を調整する回路を含めた地上部分の受信回路
部の構成を具体的に示す図である。
【符号の説明】
11 鋼製ロッド 12 温度センサ 13 A/D変換回路 14 伝送符号発生回路 15 発振回路 16 変調回路 17 増幅回路 18 送信コイル 19 主受信コイル 19a 主受信コイルの中心軸 20 第1の雑音受信コイル 20a 第1の雑音受信コイルの中心軸 21 第2の雑音受信コイル 21a 第2の雑音受信コイルの中心軸 22 雑音合成回路 23 振幅位相調整回路 24 差動回路 25 復調回路 26 送信回路部 27 受信回路部 32 第1の増幅回路 33 第2の増幅回路 34 第3の増幅回路 35 第1の二乗回路 36 第2の二乗回路 37 加算回路 38 平方根回路 39 象限判別回路 40 乗算回路 41 振幅位相調整回路 42 差動回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に差し込まれる鋼製のロッドと、該
    ロッドの先端付近に設けられたセンサと、前記ロッドの
    先端付近に設けられて前記センサで検出された検出信号
    を地中情報信号として受け、前記地中情報信号により搬
    送波を変調して変調搬送波を出力する送信回路部と、前
    記ロッドの中心軸と一致する中心軸を持ち、前記変調搬
    送波により磁気信号を発生し、該磁気信号を前記ロッド
    を通して前記先端とは反対の他端側に伝送せしめるソレ
    ノイド状の送信コイルと、前記ロッドの前記他端側に該
    ロッドを周回するように巻かれ、前記ロッドを通して送
    られてくる前記磁気信号を誘導電気信号に変換するソレ
    ノイド状の主受信コイルと、前記誘導電気信号を復調器
    入力信号として受けて前記地中情報信号を復調する復調
    回路とを有する地中情報収集装置において、 該装置は更に、前記主受信コイルの中心軸と直交する方
    向の中心軸を持つように巻かれ、前記主受信コイルに隣
    接して設けられて、雑音振幅と雑音位相とを有する第1
    の誘導雑音信号を発生する第1のソレノイド状の雑音受
    信コイルと、前記主受信コイルの中心軸及び前記第1の
    ソレノイド状の雑音受信コイルの中心軸と直交する方向
    の中心軸を持ち、前記主受信コイルに隣接して設けられ
    て、雑音振幅と雑音位相とを有する第2の誘導雑音信号
    を発生する第2のソレノイド状の雑音受信コイルと、該
    第1及び第2の雑音受信コイルの各々の出力を合成して
    前記主受信コイルに誘起される雑音波形に極めて近い合
    成雑音波形を得る雑音合成回路と、該雑音合成回路の出
    力の振幅と位相を前記主受信コイルの出力の雑音成分の
    振幅と位相に一致するように調整する振幅位相調整回路
    と、該振幅位相調整回路の調整した出力と前記主受信コ
    イルの出力との差信号を取り出して前記復調器入力信号
    として出力する差動回路とを有することを特徴とする地
    中情報収集装置。
  2. 【請求項2】 地中に差し込まれる鋼製のロッドと、該
    ロッドの先端付近に設けられたセンサと、前記ロッドの
    先端付近に設けられて前記センサで検出された検出信号
    を地中情報信号として受け、前記地中情報信号により搬
    送波を変調して変調搬送波を出力する送信回路部と、前
    記ロッドの中心軸と一致する中心軸を持ち、前記変調搬
    送波により磁気信号を発生し、該磁気信号を前記ロッド
    を通して前記先端とは反対の他端側に伝送せしめるソレ
    ノイド状の送信コイルと、前記ロッドの前記他端側に該
    ロッドを周回するように巻かれ、前記ロッドを通して送
    られてくる前記磁気信号を誘導電気信号に変換するソレ
    ノイド状の主受信コイルと、前記誘導電気信号を復調器
    入力信号として受けて前記地中情報信号を復調する復調
    回路とを有する地中情報収集装置において、 該装置は更に、前記主受信コイルの中心軸と直交する方
    向の中心軸を持つように巻かれ、前記主受信コイルに隣
    接して設けられて、雑音振幅と雑音位相とを有する第1
    の誘導雑音信号を発生する第1のソレノイド状の雑音受
    信コイルと、前記主受信コイルの中心軸及び前記第1の
    ソレノイド状の雑音受信コイルの中心軸と直交する方向
    の中心軸を持ち、前記主受信コイルに隣接して設けられ
    て、雑音振幅と雑音位相とを有する第2の誘導雑音信号
    を発生する第2のソレノイド状の雑音受信コイルと、前
    記主受信コイル、前記第1のソレノイド状の雑音受信コ
    イル及び前記第2のソレノイド状の雑音受信コイルから
    出力される信号をそれぞれ増幅する第1、第2及び第3
    の増幅回路と、該第2及び第3の増幅回路の出力をそれ
    ぞれ二乗する第1及び第2の二乗回路と、該第1及び第
    2の二乗回路の出力を受けて両者を加算する加算回路
    と、該加算回路の出力を受けて加算信号を平方に開き合
    成雑音のスカラを得る平方根回路と、前記第2及び第3
    の増幅回路の出力を受けて入力信号電圧の符号の組み合
    わせにより象限判定を行い第1または第4象限であれば
    +1を、第2または第3象限であれば−1を出力する象
    限判別回路と、該象限判別回路の出力を前記平方根回路
    の出力と乗算して合成雑音信号波形出力を得る乗算回路
    と、該乗算回路の出力を受けて差動回路の出力にあらわ
    れる雑音信号成分が最小になるように振幅と位相を調整
    する振幅位相調整回路と、前記主受信コイルから得られ
    前記第1の増幅回路により増幅された信号と前記振幅位
    相調整回路の出力信号との差信号を取り出して前記復調
    器入力信号として出力する差動回路とを有することを特
    徴とする地中情報収集装置。
JP16265595A 1995-06-28 1995-06-28 地中情報収集装置 Expired - Fee Related JP3084550B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16265595A JP3084550B2 (ja) 1995-06-28 1995-06-28 地中情報収集装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16265595A JP3084550B2 (ja) 1995-06-28 1995-06-28 地中情報収集装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0913867A true JPH0913867A (ja) 1997-01-14
JP3084550B2 JP3084550B2 (ja) 2000-09-04

Family

ID=15758762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16265595A Expired - Fee Related JP3084550B2 (ja) 1995-06-28 1995-06-28 地中情報収集装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3084550B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010047938A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Kansai Electric Power Co Inc:The 地盤評価方法および地盤評価装置
CN102684741A (zh) * 2011-12-08 2012-09-19 河南科技大学 一种水下通信装置与方法
JP2020204213A (ja) * 2019-06-18 2020-12-24 鹿島建設株式会社 ワイヤーライン掘削装置に用いられる判定システム、ワイヤーライン掘削システム、及びワイヤーライン掘削工法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010047938A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Kansai Electric Power Co Inc:The 地盤評価方法および地盤評価装置
CN102684741A (zh) * 2011-12-08 2012-09-19 河南科技大学 一种水下通信装置与方法
CN102684741B (zh) * 2011-12-08 2014-06-04 河南科技大学 一种水下通信装置与方法
JP2020204213A (ja) * 2019-06-18 2020-12-24 鹿島建設株式会社 ワイヤーライン掘削装置に用いられる判定システム、ワイヤーライン掘削システム、及びワイヤーライン掘削工法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3084550B2 (ja) 2000-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5883548A (en) Demodulation system and method for recovering a signal of interest from an undersampled, modulated carrier
US8344724B2 (en) Non-intrusive monitoring of power and other parameters
CA2245912A1 (fr) Systeme d'echange de donnees par communication sans contact entre une borne et des objets portatifs telealimentes
WO1998007244A3 (en) Diversity circuit for magnetic communication system
GB2163029A (en) Inductive communication system
CN111751890A (zh) 一种能够抑制背景的地雷探测系统及方法
US5557673A (en) Auditory assistance apparatus and method
JPH0913867A (ja) 地中情報収集装置
JPH0818515A (ja) 低雑音地中情報収集装置
JP2873983B2 (ja) 鋼製ロッドによる地中情報収集方式
US6580314B1 (en) Demodulation system and method for recovering a signal of interest from a modulated carrier sampled at two times the phase generated carrier frequency
CN212083533U (zh) 电信号采集装置、电信号检测装置及故障指示器
RU2232464C2 (ru) Способ подавления узкополосной помехи в системе широкополосной связи
KR102613656B1 (ko) Gmi 마그네토미터를 이용하는 자기장 통신 방법 및 장치
CN117870852B (zh) 探测器及其电子听音电路
JPH0677863A (ja) 地中データ収集装置
CN117110422B (zh) 一种阵列式远场涡流数据解析方法及系统
CN115144910B (zh) 一种应用于电力领域的管线探测仪接收机
JPH07249189A (ja) ストレイン用無線遠隔測定装置
JP2001086042A (ja) 配電線搬送通信装置
JPH07146374A (ja) 埋設配管位置特定装置およびその特定方法
CN109541697A (zh) 一种带有噪声抑制结构的金属检测系统及方法
JP2877156B2 (ja) 導電管路信号伝送方法及び装置
JP2874368B2 (ja) データ伝送カップラ
CN113395068A (zh) 电信号采集装置、电信号检测装置及故障指示器

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000607

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080707

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140707

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees