JPH09138387A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH09138387A
JPH09138387A JP7297236A JP29723695A JPH09138387A JP H09138387 A JPH09138387 A JP H09138387A JP 7297236 A JP7297236 A JP 7297236A JP 29723695 A JP29723695 A JP 29723695A JP H09138387 A JPH09138387 A JP H09138387A
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史朗 上田
Katsuhiko Shibata
克彦 柴田
Masumi Sasuga
眞澄 流石
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/36Assembling printed circuits with other printed circuits
    • H05K3/361Assembling flexible printed circuits with other printed circuits

Abstract

(57)【要約】 【課題】一端が液晶表示素子の透明絶縁基板の端部に接
続され、他端が該基板の下面あるいは上面に折り返され
る信号入力用のフレキシブル基板の断線の発生を抑制
し、信頼性を向上する。 【解決手段】液晶表示素子を構成する一方の透明ガラス
基板SUB1の端部に、フレキシブル基板FPC2の一
端が接続され、該基板SUB1の端辺の外側近傍で中間
部が折り返され、他端が基板SUB1の端部の下側に配
置され、かつ、フレキシブル基板FPC2のフィルムB
FIの端部が折り曲げ線方向に沿って波状に形成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子とそ
の駆動用フレキシブル回路基板とを有する液晶表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばアクティブ・マトリクス方式の液
晶表示装置の液晶表示素子では、液晶層を介して互いに
対向配置されるガラス等からなる2枚の透明絶縁基板の
うち、その一方のガラス基板の液晶層側の面に、そのx
方向に延在し、y方向に並設されるゲート線群と、この
ゲート線群と絶縁されてy方向に延在し、x方向に並設
されるドレイン線群とが形成されている。
【0003】これらのゲート線群とドレイン線群とで囲
まれた各領域がそれぞれ画素領域となり、この画素領域
にスイッチング素子として例えば薄膜トランジスタ(T
FT)と透明画素電極とが形成されている。
【0004】ゲート線に走査信号が供給されることによ
り、薄膜トランジスタがオンされ、このオンされた薄膜
トランジスタを介してドレイン線からの映像信号が画素
電極に供給される。
【0005】なお、ドレイン線群の各ドレイン線はもち
ろんのこと、ゲート線群の各ゲート線においても、それ
ぞれ透明絶縁基板の周辺にまで延在されて外部端子を構
成し、この外部端子にそれぞれ接続されて映像駆動回
路、ゲート走査駆動回路、すなわち、これらを構成する
複数個の駆動用IC(半導体集積回路)が該透明絶縁基
板の周辺に外付けされるようになっている。つまり、こ
れらの各駆動用ICを搭載したテープキャリアパッケー
ジ(TCP)を基板の周辺に複数個外付けする。
【0006】しかし、このように透明絶縁基板は、その
周辺に駆動用ICが搭載されたTCPが外付けされる構
成となっているので、これらの回路によって、透明絶縁
基板のゲート線群とドレイン線群との交差領域によって
構成される表示領域の輪郭と、該透明絶縁基板の外枠の
輪郭との間の領域(通常、額縁と称している)の占める
面積が大きくなってしまい、液晶表示モジュールの外形
寸法を小さくしたいという要望に反する。
【0007】それゆえ、このような問題を少しでも解消
するために、すなわち、液晶表示素子の高密度化と液晶
表示モジュールの外形をできる限り縮小したいとの要求
から、TCP部品を使用せず、映像駆動用ICおよびゲ
ート走査駆動用ICを透明絶縁基板上に直接搭載する構
成が提案された。このような実装方式をフリップチップ
方式、あるいはチップ・オン・ガラス(COG)方式と
いう。
【0008】また、公知例ではないが、フリップチップ
方式の液晶表示装置に関しては、同一出願人であるが、
モジュール実装方法について先願がある(特願平6−2
56426号)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】液晶表示装置(すなわ
ち、液晶表示モジュール)は、例えば、表示用の透明電
極と配向膜等をそれぞれ積層した面が対向するように所
定の間隙を隔てて2枚のガラス等からなる透明絶縁基板
を重ね合せ、該両基板間の周縁部近傍に枠状(ロの字
状)に設けたシール材により、両基板を貼り合せると共
に、シール材の一部に設けた切り欠け部である液晶封入
口から両基板間のシール材の内側に液晶を封止し、さら
に両基板の外側に偏光板を設けて成る液晶表示素子(す
なわち、液晶表示パネル、LCD:リキッド クリスタ
ル ディスプレイ(Liquid Crystal Display))と、液晶
表示素子の下に配置され、液晶表示素子に光を供給する
バックライトと、液晶表示素子の外周部の外側に配置し
た液晶駆動用回路基板と、バックライトを収納、保持す
るモールド成型品である下側ケースと、前記各部材を収
納し、表示窓があけられた金属製シールドケース等で構
成されている。
【0010】近年、情報化社会の進展に伴ない、液晶表
示装置が表示部として組み込まれるパソコン、ワープロ
等の情報処理装置もノートブックサイズ等の携帯可能な
ものが望まれており、液晶表示装置の外形寸法の縮小
と、表示領域の拡大が望まれている。
【0011】液晶表示素子を構成する重ね合せた2枚の
透明絶縁基板の一方の基板上に、駆動用ICチップを搭
載したフリップチップ方式の液晶表示素子において、駆
動用ICへの信号の電気的入力は、多層フレキシブル基
板を介して供給される構造となっている。多層フレキシ
ブル基板は、その一端が前記基板の端部に異方性導電膜
により、電気的かつ機械的に接続され、中間部が折り曲
げられ、かつ、その他端は、液晶表示モジュールの画面
の周囲のいわゆる額縁部寸法の縮小を目的として、駆動
用ICを搭載した前記基板の反対面(あるいは同一面)
側に折り返されている。従来、多層フレキシブル基板の
透明絶縁基板との接続部はベースフィルムと配線との2
層、折り曲がる部分はベースフィルムと配線とカバーフ
ィルムとの3層となっており、2層から3層になる部分
はカバーフィルムの硬さにより応力が集中し、「く」の
字状に折り曲がり、折り曲げ線と垂直方向に走っている
該多層フレキシブル基板の配線が断線する問題があり、
信頼性が低かった。
【0012】本発明の目的は、一端が液晶表示素子の透
明絶縁基板の端部に接続され、他端が該基板の下面ある
いは上面に折り返される信号入力用のフレキシブル基板
の断線の発生を抑制し、信頼性を向上し得る液晶表示装
置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、一端が液晶表示素子の端部に接続され、
中間部が折り返され、他端が前記液晶表示素子の端部の
下側または上側に配置されたフレキシブル回路基板を有
する液晶表示装置において、前記フレキシブル回路基板
のフィルムの端部が折り曲げ線方向に沿って波状または
鋸歯状等の山部と谷部を有する形状に形成されているこ
とを特徴とする。
【0014】また、液晶層を介して重ね合せた2枚の透
明絶縁基板の一方の前記基板面上に、駆動用ICチップ
を搭載したフリップチップ方式の液晶表示素子と、一端
が前記液晶表示素子の端部に接続され、その端辺の外側
近傍で中間部が折り返され、他端が前記液晶表示素子の
端部の下側または上側に配置されたフレキシブル回路基
板とを有する液晶表示装置において、前記フレキシブル
回路基板のフィルムの端部が折り曲げ線方向に沿って波
状または鋸歯状に形成されていることを特徴とする。
【0015】また、前記フレキシブル回路基板が、ほぼ
長方形状の多層配線部分と、該多層配線部分から突出
し、所定の間隔を置いて配列された複数個の突出部分を
有し、該突出部分で前記折り曲げを行なうことを特徴と
する。
【0016】また、前記突出部分が1層または2層の導
体層を有することを特徴とする。
【0017】また、前記フレキシブル回路基板の前記一
端から前記フィルムの端部の前記波状または鋸歯状の山
部までの長さが、該フレキシブル回路基板の前記透明絶
縁基板との接続長例えば1.75mm+ガラスから成る
前記透明絶縁基板の切断誤差0.3〜0.5mm以内で
あることを特徴とする。
【0018】また、前記フレキシブル回路基板の曲げ部
分の長さが、(前記透明絶縁基板の厚さ×円周率)/2
であることを特徴とする。例えばガラスから成る前記透
明絶縁基板の厚さは約0.7〜1.1mmである。
【0019】また、前記波状または鋸歯状の山部と谷部
との間の距離が一定で、(前記透明絶縁基板の厚さ×円
周率)÷2mmであることを特徴とする。
【0020】また、前記波状または鋸歯状の隣接する山
部と山部との間の長さが一定で約1mmであることを特
徴とする。
【0021】また、前記フレキシブル回路基板が、ドレ
イン線駆動用回路基板であることを特徴とする。
【0022】さらに、前記フレキシブル回路基板の上面
と、前記一方の基板の下面とが両面テープにより接着し
てあることを特徴とする。
【0023】本発明では、一端が液晶表示素子の透明絶
縁基板の端部に接続され、他端が該基板の下面あるいは
上面に折り返される信号入力用のフレキシブル基板にお
いて、フィルムの端部を折り曲げ線方向に沿って、波状
や鋸歯状等の山部と谷部を有する形状に形成したので、
折り曲げ部のフィルムの端部における応力集中を分散さ
せ、折り曲げ部で良好なアールをつけることができ、断
線の発生を抑制し、信頼性を向上することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
例について詳細に説明する。なお、以下で説明する図面
で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰返
しの説明は省略する。
【0025】《液晶表示モジュールの全体構成》図1
は、液晶表示モジュールMDLの分解斜視図である。
【0026】SHDは金属板から成るシールドケース
(メタルフレームとも称す)、WDは表示窓、SPC1
〜4は絶縁スペーサ、FPC1、2は折り曲げられた多
層フレキシブル回路基板(FPC1はゲート側回路基
板、FPC2はドレイン側回路基板)、PCBはインタ
ーフェイス回路基板、ASBはアセンブルされた駆動回
路基板付き液晶表示素子、PNLは重ね合せた2枚の透
明絶縁基板の一方の基板上に駆動用ICを搭載した液晶
表示素子(液晶表示パネルとも称す)、GC1およびG
C2はゴムクッション、PRSはプリズムシート(2
枚)、SPSは拡散シート、GLBは導光板、RFSは
反射シート、MCAは一体成型により形成された下側ケ
ース(モールドケース)、LPは蛍光管、LPCはラン
プケーブル、LCTはインバータ用の接続コネクタ、G
Bは蛍光管LPを支持するゴムブッシュであり、図に示
すような上下の配置関係で各部材が積み重ねられて液晶
表示モジュールMDLが組み立てられる。
【0027】図2は、液晶表示モジュールMDLの組立
完成図で、液晶表示素子PNLの表面側(すなわち、上
側、表示側)からみた正面図、前側面図、右側面図、左
側面図である。
【0028】図3は、液晶表示モジュールMDLの組立
完成図で、液晶表示素子の裏面側(下側)からみた裏面
図である。
【0029】モジュールMDLは、下側ケースMCA、
シールドケースSHDの2種の収納・保持部材を有す
る。
【0030】HLDは、当該モジュールMDLを表示部
としてパソコン、ワープロ等の情報処理装置に実装する
ために設けた4個の取付穴である。下側ケースMCAの
取付穴MH(図10、11参照)に一致する位置にシー
ルドケースSHDの取付穴HLDが形成されており(図
2参照)、両者の取付穴にねじ等を通して情報処理装置
に固定、実装する。当該モジュールMDLでは、バック
ライト用のインバータをMI部分に配置し、接続コネク
タLCT、ランプケーブルLPCを介してバックライト
BLに電源を供給する。本体コンピュータ(ホスト)か
らの信号および必要な電源は、モジュール裏面に位置す
るインターフェイスコネクタCT1を介して、液晶表示
モジュールMDLのコントローラ部および電源部に供給
する。
【0031】なお、図2において、モジュールMDLの
シールドケースSHDの各外形最大寸法については、横
(長辺)方向の長さWは275.5±0.5mm、縦
(短辺)方向の長さHは199±0.5mm、厚さTは
8±0.5mm、有効画素部ARからはかって、シール
ドケースSHDの上額縁までの幅X1は5.25mm、
下額縁までの幅X2は9.25mm、左額縁までの幅Y
1は16.5mm、右額縁までの幅Y2は5.5mm、
右額縁までのコーナー部近傍の幅広部の幅Y3は7.5
mmである。
【0032】図29は、図1に示した実施例であるTF
T液晶表示モジュールのTFT液晶表示素子とその外周
部に配置された回路を示すブロック図である。図示して
いないが、本例では、ドレインドライバIC1〜ICM
よびゲートドライバIC1〜ICNは、液晶表示素子の一
方の透明絶縁基板上に形成されたドレイン側引き出し線
DTMおよびゲート側引き出し線GTMと異方性導電膜
あるいは紫外線硬化樹脂等でチップ・オン・ガラス実装
(COG実装)されている。本例では、XGA仕様であ
る800×3×600の有効ドット(縦横の画素サイズ
=307.5μm)を有する液晶表示素子に適用してい
る。このため、液晶表示素子の透明絶縁基板上には、2
40出力のドレインドライバICを1長辺に10個(M
=10)と、101出力および100出力のゲートドラ
イバICを短辺に6個(N=6)とをCOG実装してい
る。液晶表示素子の下側にはドレインドライバ部103
が配置され、また、左側面部には、ゲートドライバ部1
04、同じ左側面部には、コントローラ部101、電源
部102が配置される。コントローラ部101および電
源部102、ドレインドライバ部103、ゲートドライ
バ部104は、それぞれ電気的接続手段JN1、2によ
り相互接続させる。なお、コントローラ部101および
電源部102は、ゲートドライバ部104の裏側に配置
される。
【0033】以下、各構成部品の具体的な構成を図2〜
図28に示し、各部材について詳しく説明する。
【0034】《金属製シールドケースSHD》図2に、
シールドケースSHDの上面、前側面、右側面、左側面
が示され、シールドケースSHDの斜め上方からみたと
きの斜視図は図1に示される。
【0035】シールドケース(メタルフレーム)SHD
は、1枚の金属板をプレス加工技術により、打ち抜きと
折り曲げ加工により作製される。WDは液晶表示素子P
NLを視野に露出する開口を示し、以下表示窓と称す。
【0036】NLはシールドケースSHDと下側ケース
MCAとの固定用爪(全部で12個)、HKは同じく固
定用のフック(全部で6個)であり、シールドケースS
HDに一体に設けられている。図1、図2に示された固
定用爪NLは折り曲げ前の状態で、駆動回路付き液晶表
示素子ASBをスペーサSPCを挟んで、シールドケー
スSHDに収納した後、それぞれ内側に折り曲げられて
下側ケースMCAに設けられた四角い固定用凹部NR
(図10の各側面図参照)に挿入される(折り曲げた状
態は図3参照)。固定用フックHKは、それぞれ下側ケ
ースMCAに設けた固定用突起HP(図10の側面図参
照)に嵌合される。これにより、駆動回路付き液晶表示
素子ASB等を保持・収納するシールドケースSHD
と、導光板GLB、蛍光管LP等を保持・収納する下側
ケースMCAとがしっかりと固定される。また、液晶表
示素子PNLの下面の表示に影響を与えない四方の縁周
囲には薄く細長い長方形状のゴムクッションGC1、G
C2(ゴムスペーサとも称す。図1参照)が設けられて
いる。また、固定用爪NLと固定用フックHKは取り外
しが容易なため(固定用爪NLの折り曲げを延ばし、固
定用フックHKを外すだけ)、2部材の分解・組立が容
易なので、修理が容易で、バックライトBLの蛍光管L
Pの交換も容易である。また、本実施例では、図2に示
すように、一方の辺を主に固定用フックHKで固定し、
向かい合う他方の辺を固定用爪NLで固定しているの
で、すべての固定用爪NLを外さなくても、一部の固定
用爪NLを外すだけで分解することができる。したがっ
て、修理やバックライトの交換が容易である。
【0037】CSPは貫通穴で、製造時、固定して立て
たピンに、シールドケースSHDを貫通穴CSPに挿入
して実装することにより、シールドケースSHDと他部
品との相対位置を精度よく設定するためのものである。
絶縁スペーサSPC1〜4は、絶縁物の両面に粘着材が
塗布されており、シールドケースSHDおよび駆動回路
付き液晶表示素子ASBを確実に絶縁スペーサの間隔を
保って固定できる。また、当該モジュールMDLをパソ
コン等の応用製品に実装するとき、この貫通穴CSPを
位置決めの基準とすることも可能である。
【0038】《絶縁スペーサ》図1、26〜28に示す
ように、絶縁スペーサSPCは、シールドケースSHD
と駆動回路付き液晶表示素子ASBとの絶縁を確保する
だけでなく、シールドケースSHDとの位置精度の確保
や駆動回路付き液晶表示素子ASBとシールドケースS
HDとの固定をする。
【0039】《多層フレキシブル基板FPC1、2》図
4は、液晶表示素子PNLの外周部に、ゲート側フレキ
シブル基板FPC1と、折り曲げる前のドレイン側フレ
キシブル基板FPC2を実装した駆動回路基板付き液晶
表示素子の正面図である。
【0040】図5は、インターフェイス回路基板PCB
を実装した図4の駆動回路基板付き液晶表示素子の裏面
図である。
【0041】図6は、シールドケースSHDを下に置い
て、フレキシブル基板FPC1、2、インターフェイス
回路基板PCBを実装した後、フレキシブル基板FPC
2を折り曲げ、液晶表示素子PNLをシールドケースS
HDに収納した状態の裏面図である。
【0042】図4の左側の6個は垂直走査回路側の駆動
用ICチップ、下側の10個は映像信号駆動回路側の駆
動用ICチップで、異方性導電膜(図24のACF2)
や紫外線硬化剤等を使用して透明絶縁基板上にチップ・
オン・ガラス(COG)実装されている。従来法では、
駆動用ICチップがテープ オートメイティド ボンディ
ング法(TAB)により実装されたテープキャリアパッ
ケージ(TCP)を異方性導電膜を使用して液晶表示素
子PNLに接続していた。COG実装では、直接駆動I
Cを使用するため、前記のTAB工程が不要となり工程
短縮となり、テープキャリアも不要となるため原価低減
の効果もある。さらに、COG実装は、高精細・高密度
液晶表示素子PNLの実装技術として適している。すな
わち、本例では、SVGAパネルとして800×3×6
00ドットの12.1インチ画面サイズのTFT液晶表
示モジュールを設計した。このため、赤(R)、緑
(G)、青(B)の各ドットの大きさは、307.5μ
m(ゲート線ピッチ)×102.5μm(ドレイン線ピ
ッチ)となっており、1画素は、赤(R)、緑(G)、
青(B)の3ドットの組合せで、307.5μm角とな
っている。このため、ドレイン線引き出しDTMを80
0×3本とすると、引き出し線ピッチは100μm以下
となってしまい、現在使用可能なTCP実装の接続ピッ
チ限界以下となる。一方、COG実装では、使用する異
方性導電膜等の材料にも依存するが、おおよそ駆動用I
CチップのバンプBUMP(図24参照)のピッチで約
70μmおよび下地配線との交叉面積で約50μm角が
現在使用可能な最小値といえる。このため、本例では、
液晶表示素子PNLの片側の長辺側にドレインドライバ
ICを一列に並べ、ドレイン線を片側の長辺側に引き出
した。したがって、駆動用ICチップのバンプBUMP
(図24参照)ピッチを約70μmおよび下地配線との
交叉面積を約50μm角に設計でき、下地配線とより高
い信頼性の接続が可能となった。ゲート線ピッチは30
7.5μmと十分大きいため、片側の短辺側にてゲート
線引き出しGTMを引き出しているが、さらに高精細に
なると、対向する2個の短辺側にゲート線引き出し線G
TMを交互に引き出すことも可能である。
【0043】ドレイン線あるいはゲート線を交互に引き
出す方式では、前述したように、引き出し線DTMある
いはGTMと駆動ICの出力側BUMPとの接続は容易
になるが、周辺回路基板を液晶表示素子PNLの対向す
る2長辺の外周部に配置する必要が生じ、このため外形
寸法が片側引き出しの場合よりも大きくなるという問題
があった。特に、表示色数が増えると表示データのデー
タ線数が増加し、情報処理装置の最外形が増加する。こ
のため、本例では、多層フレキシブル基板を使用し、ド
レイン線を片側のみに引き出すことで従来の問題を解決
する。
【0044】図17(a)は、ゲートドライバを駆動す
るための多層フレキシブル基板FPC1の裏面(下面)
図、(b)は正面(上面)図である。図15(a)は、
ドレインドライバを駆動するための多層フレキシブル基
板FPC2の裏面(下面)図、(b)は正面(上面)図
である。図21(a)は、図15(a)のA−A′切断
線における断面図、(b)はB−B′切断線における断
面図、(c)はC−C′切断線における断面図である。
なお、図21の厚さ方向と平面方向の寸法の割合は、実
際の寸法と異なり、誇張して表わされている。
【0045】図18は、多層フレキシブル基板FPC内
の信号配線と透明絶縁基板SUB1上の駆動用ICへの
入力信号との接続関係を示す配線概略図である。多層フ
レキシブル基板FPC内の信号配線は、透明絶縁基板S
UB1の1辺に平行な第1の配線群と垂直な第2の配線
群がある。第1の配線群は、駆動用IC間に共通の信号
を供給する共通配線群で、第2の配線群は、各駆動用I
Cに必要な信号を供給する配線群である。このため、最
低でも、部分FSLは1層の導体層から構成される。ま
た、部分FMLは最低でも、2層の導体層から構成さ
れ、貫通穴で、第1の配線群と第2の配線群とを電気接
続する必要がある。本例では、折り曲げたときに、下偏
向版の端に触れない長さまで、部分FMLの短辺長さを
短くする必要が生じた。
【0046】すなわち、図21に示すように、3層以上
の導体層、例えば、本例では、8層の導体層L1〜8の
部分FMLを液晶表示素子PNLの1辺に並行して設
け、この部分に周辺回路配線や電子部品を搭載すること
で、データ線数が増加しても、基板外形を保持したまま
層数を増やすことで対応できる。導体層L1は部品パッ
ド、グランド用、L2は階調基準電圧Vref、5ボルト
(3.3ボルト)電源用、L3はグランド用、L4はデ
ータ信号、クロックCL2、クロックCL1用、L5は
第2の配線群である引き出し配線用、L6は階調基準電
圧Vref用、L7はデータ信号用、L8は5ボルト
(3.3ボルト)電源用である。
【0047】各導体層間の接続は、貫通孔VIA(図2
3(a)参照)を通して電気的に接続される。導体層L
1〜8は、銅CU配線から形成されるが、液晶表示素子
PNLの駆動ICへの入力端子配線Td(図19、20
参照)と接続される導体層L5の部分には、銅CU上ニ
ッケル下地Ni上にさらに金メッキAUを施している。
したがって、出力端子TMと入力端子配線Tdとの接続
抵抗が低減できる。各導体層L1〜8間は、絶縁層とし
てポリイミドフィルムBFIからなる中間層を介在さ
せ、粘着剤層BINにより各導体層を固着する。導体層
は、出力端子TM以外は、絶縁層で被覆されるが、多層
配線部分FMLでは、絶縁を確保するためソルダレジス
トSRSを最上および最下層に塗布した。さらに、最表
面側には絶縁シルク材SLKを貼り付けた。
【0048】多層フレキシブル基板の利点は、COG実
装する場合に必要な接続端子部分TMを含む導体層L5
が他の導体層と一体で構成でき、部品点数が減ることで
ある。
【0049】また、3層以上の導体層の部分FMLで構
成することで、変形が少なく硬い部分になるため、この
部分に位置決め用穴FHLを配置できる。また、多層フ
レキシブル基板の折り曲げ時にも、この部分で変形を生
じることなく、信頼性および精度良い折り曲げができ
る。さらに、後で述べるが、ベタ状あるいは直径200
μmの細かい穴MESHを多数設けたメッシュ状導体パ
ターンERH(図23(a)参照)を表面層L1に配置
でき、残りの2層以上の導体層で、部品実装用や周辺配
線用導体パターンの配線を行うことができる。
【0050】さらに、突出部分FSLは単層L5の導体
層である必要はなく、突出部分FSLを2層の導体層で
構成することもできる。この構成は、駆動ICへの入力
端子配線Tdのピッチが狭くなった場合に、端子配線T
dおよび接続端子部分TMのパターンを千鳥状に複数列
の配線群にパターン形成し、異方性導電膜等で各々を電
気的に接続させ、第1の導体層にある接続端子部分TM
の引き出し時に、一方の列の配線群は貫通孔VIAを介
して他層の第2の導体層に接続させる場合や、周辺配線
の一部を突出部分FSL内の第2の導体層に配置する場
合に、2層の導体層の構成は有効である。
【0051】このように、突出部分FSLを2層以下の
導体層で構成することで、ヒートツールでの熱圧着時
に、熱伝導が良く圧力を均一に加えることができ、接続
端子部分TMと端子配線Tdの電気的な信頼性を向上で
きる。また、多層フレキシブル基板の折り曲げ時にも、
接続端子部分TMに曲げ応力を与えることなく、精度良
い折り曲げができる。また、突出部分FSL部分が半透
明であるため、導体層のパターンが多層フレキシブル基
板の上面側からも観察できるため、接続状態等のパター
ン検査が上面側からもできるという利点もある。なお、
図15のJT2は、ドレイン側フレキシブル基板FPC
2とインターフェイス回路基板PCBとを電気的に接続
するための凸部、CT4は凸部JTの先端部に設けたフ
レキシブル基板FPC2とインターフェイス回路基板P
CBとを電気的に接続するためのフラットタイプコネク
タである。
【0052】図16(a)は、図15(a)のJ部の拡
大詳細図、(b)は多層フレキシブル基板FPC2の実
装および折り返し状態を示す側面図である。
【0053】図16(a)において、PXは端部が波状
のポリイミドフィルムBFIの波長、PYは波高(波の
振幅×2)、P1は波の山どうしを結ぶ直線(波の山線
と称す)、P2は波の谷どうしを結ぶ直線(波の谷線と
称す)、LY2は多層フレキシブル基板FPC2の下部
透明ガラス基板SUB1との接続部の長さ(接続長と称
す)、LY1は多層フレキシブル基板FPC2の下部透
明ガラス基板SUB1との接続部と波の山線P1との間
の長さである。
【0054】ドレイン側フレキシブル基板FPC2は、
図16(b)に示すように、一端が液晶表示素子PNL
の下部透明ガラス基板SUB1の端部のドレイン線の端
子(図19、20のTd)に異方性導電膜ACFを介し
て接続され、その端辺の外側で波高PYの中間部で折り
返され、他端の多層配線部分FMLが下部透明ガラス基
板SUB1の端部の下側に配置され、両面テープBAT
により下部透明ガラス基板SUB1の下面に貼り付られ
ている。なお、図16(a)の出力端子TMに付した番
号1〜45は、図19、20の端子Tdに付した番号1
〜45に対応しており、異方性導電膜ACF1を介在し
て電気接続される。図16(a)のPDは出力端子TM
のピッチで、0.41mmである。本例では、フレキシ
ブル基板FPC2の絶縁層であるポリイミド樹脂から成
るポリイミドフィルム(カバーフィルム)BFIの端部
が、折り曲げ線方向に沿って波状(あるいは鋸歯状)に
形成されている。例えば、波長PX=0.6mm、波高
Y=0.6〜1mm、波のうねり半径(アール)は
0.3mm、接続長LY2=1.75mm、LY1=
0.3〜0.5mmである。下部透明ガラス基板SUB
1と接続されたフレキシブル基板FPC2の端部から山
線P1までの長さは、該フレキシブル基板FPC2の下
部透明ガラス基板SUB1との接続長LY2=1.75
mm+透明ガラス基板SUB1のガラスの切断誤差0.
3〜0.5mm以内である。また、フレキシブル基板F
PC2の曲げ部分の長さは、透明ガラス基板SUB1の
厚さ(0.7〜1.1mm)×円周率π÷2=1.7〜
1.1mmである。該曲げ部分の長さの間に、波の山線
1と谷線P2とが存在する。また、本例では、フレキシ
ブル基板FPC2の長さは263.42±0.5mm、
多層配線部分FMLと突出部分FSLを含めた幅は8.
7mm、多層配線部分FMLの幅は5mm、突出部分F
SLの幅は3.7mm、フレームグランドパッドFGP
とFGPとの中心線間隔(図15(b)参照)は47.
76mm、凸部JT2の先端のコネクタCT4を設けた
長方形部分の長辺の長さは22mm、図16(a)にお
いて、番号1と45を付した出力端子TMの中心線間隔
は18.04mm、コネクタCT4の最外端子の中心線
間隔は14.5mm、多層の合計厚みは約350〜40
0μmである。
【0055】このように本例では、一端が液晶表示素子
の透明ガラス基板SUB1の端部に接続され、他端が該
基板SUB1の下面(あるいは上面)に折り返される信
号入力用のフレキシブル基板FPC2において、突出部
分FSLのポリイミドフィルムBFIの端部を折り曲げ
線方向に沿って、波状(あるいは鋸歯状等の山部と谷部
を有する形状)に形成したので、折り曲げ部のポリイミ
ドフィルムBFIの端部における応力集中を分散させ、
折り曲げ部で良好なアールをつけることができ、断線の
発生を抑制し、信頼性を向上することができる。
【0056】なお、本例では、ゲート側フレキシブル基
板FPC1の導体層は3層で、L1はVdg(10V)、
sg(5V)、Vss(グランド)用、L2は引き出し配
線、クロックCL3、FLM、Vdg(10V)用、L3
はVEG(−10〜−7V)、VEE(−14V)、V
SG(5V)、コモン電圧Vcom用である。また、フレキ
シブル基板FPC1の長さは172.3mm、多層配線
部分FMLと突出部分FSLを含めた幅は7.25m
m、多層配線部分FMLの幅は4.5mm、突出部分F
SLの幅は2.75mm、電気的接続手段JN1の幅は
5.5mm、長さは9.6mm、突出部分FSLの最外
の出力端子TMの中心線間隔は11.5mm、多層の合
計厚みは273μmである。
【0057】フレキシブル基板上のアラインメントマー
クALMG(図17(a))、ALMD(図16
(a))について説明する。
【0058】図15〜図17に示すフレキシブル基板F
PC1、2において、出力端子TMの長さは、接続信頼
性確保のため、通常2mm程度に設計する。しかし、フ
レキシブル基板FPC1、2の長辺が170〜264m
mと長いため、わずかな長軸方向の回転を含む位置ずれ
により、入力端子配線Tdと出力端子TMとの位置ずれ
が生じ、接続不良となる可能性がある。液晶表示素子P
NLとフレキシブル基板FPC1、2との位置合せは、
各基板の両端に開けた開口孔FHLを固定ピンに差し込
んだ後、入力端子配線Tdと出力端子TMを数個所で合
せて行うことができる。しかし、本例では、さらに合せ
精度を向上させるため、アラインメントマークALM
G、ALMDを各突出部分FSL毎に2個ずつ設けた。
【0059】ゲートドライバ駆動ICの入力としては、
計24本あり、出力端子TMに各々電気接続させる。端
子TMのピッチPGは約500μmである。アラインメ
ントマークALMGは、各駆動ICへの前記24本の端
子TMの近傍に位置させ、入力端子配線Tdパターンと
の位置合せ精度向上および接続後の検査を行う。本例で
は、接続信頼性を向上させるため、20本の入力用端子
TMと隣接した位置にダミー線を設け、さらに、ロの字
のアラインメントマークALMGは、前記ダミー線にパ
ターン接続してもうけ、対向する透明基板SUB1上の
四角の塗りつぶしパターン(ドレイン側であるが、図1
9、20のALC参照)が丁度ロの字内に納まる状態に
位置合せする。
【0060】ドレインドライバ駆動ICの入力として
は、図19、20に示すように、計45本あり、図16
(a)に示す出力端子TMの番号1〜45に電気接続さ
せる。端子TMのピッチPDは約410μmである。本
例では、図16(a)に示すアラインメントマークAL
MDは、前記41本の入力用端子TMと隣接して、接続
信頼性向上用のダミー線NC(端子番号2および44)
を配置する。さらにその外側には、液晶容量Clcの対
向電極であり、透明絶縁基板SUB2の内側にある共通
透明画素電極COMに電圧Vcomを供給するため、図1
6(a)に示す端子(番号1および45)が配置され
る。こうして、コモン電圧は、透明絶縁基板SUB1上
の配線Tdパターンを通して、導電性ビーズやペースト
から、透明絶縁基板SUB2側の共通透明画素電極CO
Mに供給される。
【0061】アラインメントマークALMDは、この電
極COMに電気的につながる端子(番号1および45)
にパターン接続してもうけ、透明基板SUB1上の四角
の塗りつぶしパターンALD(図20参照)と合せる。
さらに、本例では、図15(a)ドレインドライバ基板
FPC2の下端部にて、ゲートドライバ基板FPC1と
の接続を行うためのジョイント用パターン(図示省略)
を設けている。
【0062】次に、2層以下の導体層部分FSLの形状
につき説明する。
【0063】単層あるいは2層の導体配線からなる部分
FSLの突出長さは、本例では折り曲げ部(図16
(a)参照)を設けたため、約3.7mmとした。ただ
し、折り曲げない構造では、部分FSLをさらに短くで
きる。
【0064】部分FSLの突出形状は、駆動IC毎に分
離した凸状の形状とした。したがって、ヒートツールで
の熱圧着時にフレキシブル基板が長軸方向に熱膨張し
て、端子TMのピッチPGおよびPDが変化し、接続端子
Tdとの剥がれや接続不良が生じる現象を防止できる。
すなわち、駆動IC毎に分離した凸状の形状とすること
で、端子TMのピッチPGおよびPDずれを最大でも駆動
IC毎の周期の長さに対応する熱膨張量とすることがで
きる。本例では、フレキシブル基板の長軸方向で10分
割に分離した凸状の形状とすることにしており、この熱
膨張量を約1/10に減少させることができ、端子TM
への応力緩和にも寄与し、熱に対する液晶モジュールM
DLの信頼性を向上できる。
【0065】以上のように、アラインメントマークAL
MGおよびALMDを設け、部分FSLの突出形状を駆
動IC毎に分離した凸状とすることで、接続配線数や表
示データのデータ本数が増加しても精度良く、接続信頼
性を確保しながら、周辺駆動回路を縮小できる。
【0066】次に、3層以上の導体層部分FMLについ
て説明する。
【0067】FPC1、2の導体層部分FMLには、チ
ップコンデンサCHG、CHDが実装される。すなわ
ち、ゲート側基板FPC1では、グランド電位Vss
(0ボルト)と電源Vdg(10ボルト)の間あるい
は、電源Vsg(5ボルト)と電源Vdgの間にチップ
コンデンサCHGを6個ハンダ付けする。さらに、ドレ
イン側基板FPC2では、グランド電位Vssと電源V
dd(5ボルトまたは3.3ボルト)の間あるいは、グ
ランド電位Vssと電源Vddの間にチップコンデンサ
CHDを合計10個ハンダ付けする。これらのコンデン
サCHG、CHDは、電源ラインに重畳するノイズを低
減するためのものである。
【0068】本例では、これらのチップコンデンサCH
Dを片側の表面導体層L1のみにハンダ付けし、折り曲
げ後に透明絶縁基板SUB1の下側に全て位置するよう
に設計した。したがって、液晶モジュールMDLの厚み
を一定に保ちながら、電源ノイズの平滑化用コンデンサ
を基板FPC1、2に搭載可能となった。
【0069】次に、情報処理装置から発生する高周波ノ
イズの低減方法につき説明する。
【0070】金属シールドケースSHD側は、液晶モジ
ュールMDLの表面側であり、情報処理機器の正面側で
あるため、この面からのEMI(エレクトロ マグネテ
ィック インタフィアレンス)ノイズの発生は、外部機
器に対する使用環境に大きな問題を生じる。
【0071】このため、本例では、導体層部分FMLの
表面層L1は、可能な限り直流電源のベタ状あるいはメ
ッシュ状パターンERHで被覆している。図23(a)
は、図15(b)の一部分にある多層配線部分FML部
分の表面導体層パターン構成を示す平面(正面、上面)
図である。メッシュMESHは、表面導体層L1に開け
た300μm径程度の多数の穴からなり、このメッシュ
状パターンERHは、貫通穴VIAおよびコンデンサ部
品CHDの部分は除いて、ほぼ全面を被覆する。
【0072】さらに、パターンERHがソルダレジスト
SRSから露出したパターンFGPを図15(b)に示
すように、ドレイン側基板FPC2に5個所に配置し、
後述の金属薄板から成るフレームグランドHS(図1、
14)を介して、シールドケースSHDのグランドFG
F(図2参照)とハンダ付けを行い、EMIノイズを低
減している。すなわち、本例のように、回路基板が複数
に分割されている場合、直流的には駆動回路基板のうち
少なくとも1箇所がフレームグランドに接続されていれ
ば、電気的な問題は起きないが、高周波領域ではその箇
所が少ないと、各駆動回路基板の特性インピーダンスの
違い等により電気信号の反射、グランド配線の電位が振
られる等が原因で、EMIを引き起こす不要な輻射電波
の発生ポテンシャルが高くなる。特に、薄膜トランジス
タを用いたアクティブ・マトリクス方式のモジュールM
DLでは、高速のクロックを用いるので、EMI対策が
難しい。これを防止するために、ドレインドライバ基板
FPC2に少なくとも1箇所、本例では5箇所でグラン
ド配線(交流接地電位)をインピーダンスが十分に低い
共通のフレーム(すなわち、シールドケースSHD)に
接続する。フレームグランドHSを介することにより、
高周波領域におけるグランド配線が強化されるので、全
体で1箇所だけシールドケースSHDに接続した場合と
比較すると、本実施例の5箇所の場合は輻射の電界強度
で大幅に改善が見られた。
【0073】《フレームグランドHS》図14(a)
は、フレームグランドを取るための金属薄板(以下、フ
レームグランドと称す)HSの前側面図、(b)は裏面
図、(c)は横側面図、(d)は(a)、(b)のA
部、B部、C部、D部の拡大詳細図である。
【0074】なお、フレームグランドHSの構造は図1
4に示され、フレームグランドHSの他の部材との位置
関係は図1に示され、フレームグランドHSの設置後の
位置関係は図26、28に示される。
【0075】EMI対策のために、いわゆるフレームグ
ランドを取るためのフレームグランドHSは、シールド
ケースSHDの厚さより薄い厚さ0.2mmの1枚の細
長い金属薄板をその伸張方向に沿って90度に折り曲げ
た、互いに垂直な細長い第1の金属薄板HSBと第2の
金属薄板HSHから成る。金属薄板HSBからは、凸部
JTが、該金属薄板HSBと同一平面でかつ下方向に伸
びている。凸部JTは、図14(a)に示すように、金
属薄板HSHの伸張方向に一定の間隔をあけて5個設け
られ、金属製シールドケースSHDのグランドFGF
(図2)と半田付けにより、電気的かつ機械的に接続さ
れる部分である。HIS2は、ドレイン線駆動用フレキ
シブル基板FPC2の面上にその伸張方向に一定の間隔
をあけて5個設けられたフレームグランドパッドFGP
(図15(b)参照)と半田付けにより、電気的かつ機
械的に接続される部分で、それに対応して5個設けられ
ている。各半田接続部HIS2に隣接してそれぞれ穴H
OLEが設けられている。この穴HOLEの存在によ
り、半田付け時の熱容量を減らすことができ、半田付け
部HIS2とフレームグランドパッドFGPとの半田付
けを良好に行うことができる。なお、この穴HOLEの
代わりに、切り欠きを設けてもよい。HIS1は金属薄
板HSH上に貼った絶縁材で、半田付け部HIS2以外
は、金属表面を被覆し、他部品との短絡を防止する。半
田付け部HIS2および凸部JTの両面は、半田付け可
能な面となっており、その他の面はさび止めが塗布され
ている。さらに、金属薄板HSHには、フレキシブル基
板FPC2に実装されたチップ部品(図4、15、22
(a)、26のCHD:電源ラインにつなげられ、電源
ノイズ除去用チップコンデンサ)が収まる切り欠きDN
Tが設けられている。
【0076】図1、26、28に示すように、フレキシ
ブル基板FPC2は、その一端が液晶表示素子PNLの
下部透明ガラス基板SUB1の上面端部に接続され、そ
の端辺の外側近傍で中間部が折り返され、他端が下部透
明ガラス基板SUB1の端部下面の下側に配置されてい
る。互いに垂直な金属薄板HSBと金属薄板HSHを有
するフレームグランドHSは、フレキブル基板FPC2
のグランドラインと金属製シールドケースSHDとを電
気的に接続するものであり、金属薄板HSHは、下部透
明ガラス基板SUB1の端部の下側に配置されたフレキ
シブル基板FPC2の下側に配置され、金属薄板HSH
の半田接続部HIS2がフレキシブル基板FPC2のフ
レームグランドパッド(図4、6、15、22(a)の
FGP)と半田SLD2により電気的かつ機械的に接続
される。また、金属薄板HSBは、図26、28に示す
ように、シールドケースSHDの内側側面に沿って配置
され、その凸部JTが該シールドケースのグランドFG
F(図2参照)と半田SLD1により電気的かつ機械的
に接続される。
【0077】本例では、ドレイン線駆動用フレキシブル
基板FPC2のグランドラインと、インピーダンスの十
分低い金属製シールドケースSHDとを金属製薄板から
成るフレームグランドHSを介して電気的に接続したの
で、前述のように安定したグランドラインを供給するこ
とができ、高周波領域におけるグランドラインを強化す
ることができる。したがって、外部から侵入したり、内
部で発生するノイズの影響を除くことができるので、安
定した表示品質が得られ、また、EMIを引き起こす有
害な輻射電波の発生を抑制することができる。また、シ
ールドケースSHDの上面あるいは側面の一部を切り欠
いて一体に形成した爪を折り曲げて、回路基板のグラン
ドラインと接続する技術と比べて、接続の作業性がよ
く、折り曲げ方向の必要なスペースを削減でき、液晶表
示モジュールMDLの額縁部と厚さの寸法の縮小化、液
晶表示モジュールMDLおよび情報処理装置(図35、
36)の薄型化、小型化、大画面化に有利である。な
お、本例では、フレームグランドHSを介してシールド
ケースSHDと電気的に接続する回路基板は、ドレイン
線駆動用フレキシブル基板FPC2であり、ゲート線走
査駆動用フレキシブル基板FPC1にはフレームグラン
ドを取っていないが、これはドレイン側フレキシブル基
板FPC2に入力されるクロックは速く、ノイズが発生
し易く、ゲート側フレキシブル基板FPC1に入力され
るクロックは遅く、ノイズが発生しにくいためであり、
また、フレームグランドパッドFGPをフレキシブル基
板FPC2の伸張方向に間隔をあけて複数個設けたこと
により、電源、グランドの電位がより安定となるので、
シールドケースSHDと1点で接続するよりも、インピ
ーダンスマッチングを良好に取れる。また、回路基板の
信号入力側から遠い部分でフレームグランドを取ること
は、グランドをより安定でき、かつ、フレキシブル基板
のアンテナとしての効果を防ぐことができる。
【0078】《インターフェイス回路基板PCB》図2
5(a)は、コントローラ部および電源部の機能を有す
るインターフェイス回路基板PCBの裏面(下面)図、
(b)は搭載したハイブリッド集積回路HIの部分前横
側面図と横側面図、(c)はインターフェイス回路基板
PCBの正面(上面)図である。
【0079】本例では、基板PCBはガラスエポキシ材
からなる6層の多層プリント基板を採用した。多層フレ
キシブル基板も使用可能であるが、この部分は折り曲げ
構造を採用しなかったため、価格が相対的に安い多層プ
リント基板とした。
【0080】電子部品は全て情報処理装置から見て裏面
側である基板PCBの下面側に搭載する。表示制御装置
用として、1個の集積回路素子TCONを基板上に配置
している。集積回路素子TCONは、パッケージに収納
されておらず、プリント基板上に集積回路ICを直接ボ
ールグリッドアレイ(Ball Grid Array)実装して成
る。インターフェイスコネクタCT1は、基板のほぼ中
央に位置し、さらに複数の抵抗、コンデンサや高周波ノ
イズ除去用回路部品EMIが搭載されている。
【0081】また、ハイブリッド集積回路HIは、回路
の一部をハイブリッド集積化し、小さな回路基板の上面
および下面に主に供給電源形成用の複数個の集積回路や
電子部品が実装されて構成され、インターフェイス回路
基板PCB上に1個実装されている。図に示すように、
ハイブリッド集積回路HIのリードを長く形成し、回路
基板PCBとハイブリッド集積回路HIとの間の回路基
板PCB上にもTCON等を含む電子部品EPが複数個
実装されている。
【0082】また、ゲートドライバ基板FPC1とイン
ターフェイス回路基板PCBとの電気的接続手段JN1
を介する電気接続は、本例では、コネクタCT3を使用
している。
【0083】コネクタCT3を使用した理由は、画素数
や表示色数が増えて配線間ピッチが狭くなっても、フレ
キシブル基板FPC1と信頼性良く電気接続できるため
である。
【0084】基板PCBの上面は、情報処理装置から見
て表面側であり、EMIノイズが最も輻射されるポテン
シャルが高い方向である。このため、本例では、図25
(c)に示すように、多層の表面導体層をほぼ全面にグ
ランドのベタ状あるいは、メッシュ状パターンERHで
被覆している。図23(b)は、メッシュ状パターンE
RHの拡大した上面(正面)図である。ソルダレジスト
SRSの下に銅導体のメッシュ状パターンERHが貫通
穴VIA部分を除いて全面被覆形成されている。このパ
ターンERHは、基板PCBの下面のグランドパターン
GNDと電気的に接続することで、EMIノイズ輻射を
減少させることができる。なお、グランドパターンGN
Dは、基板PCBのグランドGNDとシールドケースS
HDのグランドFGNとをつなぎ、さらに、コネクタC
T1からくるグランドと半田付けすることにより、本体
側のグランドに接続される。
【0085】なお、本例では、インターフェイス回路基
板PCBの長さは172.3mm、幅は13.1mmで
ある。
【0086】前述したように、フレキシブル基板FPC
1、2も、基板の表面導体層はパターンERHで被覆さ
れており、液晶表示素子PNLの2辺の外周部は、全て
直流電位で固定され、効果的に基板内側からのEMIノ
イズ輻射を減少させることができる。
【0087】図27(a)は図2のC−C′切断線にお
ける断面図、(b)はD−D′切断線における断面図で
ある。
【0088】図27に示すように、透明ガラス基板SU
B1、SUB2面と垂直な方向から見た場合、インター
フェイス回路基板PCBは、液晶表示素子PNLと重ね
合せられ、下部透明絶縁基板SUB1の下面の下側に配
置されている。また、ゲートドライバフレキシブル基板
FPC1は、その一端部が液晶表示素子PNLの透明ガ
ラス基板SUB1と直接電気的、機械的に接続され、ド
レイン側と異なり折り曲げることなく、ほぼその全幅が
インターフェイス回路基板PCBの上に重ね合せられて
いる。このように、インターフェイス回路基板PCBを
液晶表示素子PNLと一部重ね合わせ、さらに、ゲート
ドライバ回路基板FPC1をインターフェイス回路基板
PCB上に重ね合せて配置することにより、額縁部の
幅、面積を縮小でき、液晶表示素子および該液晶表示素
子を表示部として組み込んだパソコン、ワープロ等の情
報処理装置の外形寸法を縮小できる。なお、インターフ
ェイス回路基板PCBは、図25(c)に示すメッシュ
状パターンERHが形成された面が両面テープBATに
より、下部透明ガラス基板SUB1の下面に貼り付けら
れ、固定されている。また、本例のインターフェイス回
路基板PCBの長さは172.3mm、幅は13.1m
mである。導体層はL1〜L6の6層から成り、L1は
部品パッド用、L2は信号とグランド用、L3は信号
用、L4、L5はそれぞれ電源用、L6はグランド用
で、メッシュ状パターンERHが形成されている。
【0089】《駆動回路基板付き液晶表示素子ASB》
次に、駆動回路基板付き液晶表示素子ASBについて説
明する。
【0090】図26(a)に示すように、透明絶縁基板
SUB1のパターン形成面とは反対側の面に、ドレイン
ドライバフレキシブル基板FPC2を折り曲げて接着し
ている。有効画素エリアARのわずか(約1mm)外側
に偏光板POL1とPOL2があり、そこから、約1〜
2mm離れて基板FPC2のFMLの端部が位置する。
透明絶縁基板SUB1の端からFPC2の折れ曲り部の
突出の先端までの距離は、わずか約1mmと小さく、コ
ンパクト実装が可能となる。したがって、本例では、有
効画素エリアARから基板FPC2の折れ曲り部の突出
の先端までの距離は約7.5mmとなった。
【0091】次に、フレキシブル基板折り曲げ実装方法
につき説明する。
【0092】図22は、多層フレキシブル基板の折り曲
げ実装方法を示す斜視図である。ドレインドライバ基板
FPC2とゲートドライバ基板FPC1の接続は、ジョ
イナーとしてFPC2と一体のフレキシブル基板から成
る凸部JT2の先端部に設けたフラットコネクタCT4
を使用し、折り曲げて図25(a)に示すインターフェ
イス基板PCBのコネクタCT2に電気的に接続する。
【0093】次に、フレキシブル基板FPC2の導体層
部分FMLの部品実装が全くない面に両面テープBAT
(図28、26、5参照)を貼り、治具を使用して、導
体層部分BNTにて折り曲げる。
【0094】使用した両面テープBATの幅は3mmで
あり、長さ160〜240mmと細長い形状であるが、
接着性が確保できれば良く、短い形状のものを数個所で
貼付けても良い。また、両面テープBATは、透明絶縁
基板SUB1側に予め貼っていても良い。
【0095】以上のように、治具を使用して、多層フレ
キシブル基板FPC2を精度良く折り曲げ、透明絶縁基
板SUB1の表面に接着できる。
【0096】《ゴムクッションGC》ゴムクッションG
C1、2は、図1、6、26(b)、27(b)に示さ
れる。ゴムクッションGC1、2は、液晶表示素子PN
Lの下部透明ガラス基板SUB1の額縁周辺の端部下面
とバックライトBLを収納する下側ケースMCAとの間
に、プリズムシートPRSを介して配置されている。ゴ
ムクッションGC1、2の弾性を利用して、シールドケ
ースSHDを装置内部方向に押し込むことにより固定用
フックHKが固定用突起HPにひっかかり、また、固定
用爪NLが折り曲げられ、固定用凹部NRに挿入され
て、各固定用部材がストッパとして機能し、シールドケ
ースSHDと下側ケースMCAとが固定され、モジュー
ル全体が一体となってしっかりと保持され、他の固定用
部材が不要である。したがって、組立が容易で製造コス
トを低減できる。また、機械的強度が大きく、耐振動衝
撃性が高く、装置の信頼性を向上できる。なお、ゴムク
ッションGC1、GC2には、片側に粘着材が付いてお
り、基板SUB2の所定個所に貼られる。
【0097】《バックライトBL》図7は、バックライ
トBLの正面図、図8は、図7のバックライトBLから
プリズムシートPRS、拡散シートSRSを取り外した
ときのバックライトBLの正面図である。図9は、別の
構成例を示す図8と同様のバックライトBLの正面図で
ある。
【0098】液晶表示素子PNLを背面から照らすサイ
ドライト方式バックライトBLは、1本の冷陰極蛍光管
LP、蛍光管LPのランプケーブルLPC、蛍光管LP
およびランプケーブルLPCを保持する2個のゴムブッ
シュGB、導光板GLB、導光板GLBの上面全面に接
して配置された拡散シートSPS、導光板GLBの下面
全面に配置された反射シートRFS、拡散シートSPS
の上面全面に接して配置された2枚のプリズムシートP
RSから構成される。
【0099】反射シートLSは、蛍光管LPを反射シー
トLP上に配置した後、丸めて180度折り曲げ、粘着
材を有する両面テープBATによりその端部を導光板G
LBの端部下面に接着させる(図26(a)参照)。
【0100】《拡散シートSPS》拡散シートSPS
は、導光板GLBの上に載置され、導光板GLBの上面
から発せられる光を拡散し、液晶液晶表示素子PNLに
均一に光を照射する。
【0101】《プリズムシートPRS》プリズムシート
PRSは、拡散シートSPSの上に載置され、下面は平
滑面で、上面がプリズム面となっている。プリズム面
は、例えば、互いに平行直線状に配列された断面形状が
V字状の複数本の溝から成る(言い換えれば、多数本の
3角柱状のプリズムを平行に配列して成る)。プリズム
シートPRSは、拡散シートSPSから広い角度範囲に
わたって拡散される光をプリズムシートPRSの法線方
向に集めることにより、バックライトBLの輝度を向上
させることができる。したがって、バックライトBLを
低消費電力化することができ、その結果、モジュールM
DLを小型化、軽量化することができ、製造コストを低
減することができる。なお、プリズムシートPRSを2
枚使用する場合は、2枚のプリズムシートPRSの各溝
の伸張方向が直交するように、2枚重ねて配置される。
【0102】《拡散シートSPSとプリズムシートPR
Sの固定方法》光学シートである拡散シートSPSと2
枚のプリズムシートPRSの各1辺端部に、それぞれシ
ートの設置時に位置が一致する固定用の小穴が2個ずつ
設けられている。これに対応して、モールド成型により
製造される下側ケースMCAの1辺両端部に、ピン状の
凸部MPNが該ケースMCAと一体に設けられている。
なお、凸部MPNは、図8に示されるように、下側ケー
スMCAの該1辺側の、バックライトBLのインバータ
収納部MIの上下両側に1個ずつ設けてある。拡散シー
トSPSとプリズムシートPRSの設置の際は、これら
の小穴に凸部MPNをそれぞれ貫通させた後、該凸部M
PNの先端部に該凸部が貫通するスリーブSLVをそれ
ぞれはめ込み、拡散シートSPSと2枚のプリズムシー
トPRSを固定する。スリーブSLVは例えばシリコン
ゴム等の弾性体から成り、該スリーブSLVの穴の内径
が凸部MPNの外径より小さくなっており、これによ
り、スリーブSLVが脱落しにくいようになっている。
【0103】また、本例では、位置固定の精度をさらに
向上させるため、光学シートの別の1辺端部に、少なく
とも1個の小穴を設け、前記ケースの別の1辺端部に一
体に設けたピン状の凸部に前記小穴を貫通させることに
した。図11に、透明絶縁基板SUB1および回路基板
PCBとケースMCAとの平面的相対位置関係を示す。
バックライトBLとは反対側の辺で、前記ケースの1辺
端部に一体に設けたピン状の凸部MPNに、光学シート
の追加の1個の小穴を貫通させ、合計3個の小穴で精度
良く位置固定を行う。この追加の小穴およびピン状の凸
部MPNは、透明絶縁基板SUB1の下側で、さらに、
該透明絶縁基板SUB1の外周部の内側に配置させ、液
晶モジュール外形を縮小している。ピン状の凸部MPN
は、ゲート側フレキシブル基板FPC1下に配置されて
いる回路基板PCBとは、平面的に重ならない位置にあ
るので、液晶モジュールの厚みを増やすことなく、前記
ケースMCAに一体に設けることができる。
【0104】このような構成により、バックライトの拡
散シートSPSとプリズムシートPRSを設置する際、
作業性が良く、また、凸部MPNと小穴との組み合せに
より自動的に位置が決まるため、位置決めが正確かつ容
易にできる。さらに、所定のシート1枚を容易に脱着す
ることができ、不良シートのみ交換が可能であり、シー
ト類の再生(リペア)が容易にできる。この結果、製造
時間が低減でき、作業性が改善でき、原価を低減でき
る。
【0105】《反射シートRFS》反射シートRFS
は、導光板GLBの下に配置され、導光板GLBの下面
から発せられる光を液晶液晶表示素子PNLの方へ反射
させる。
【0106】《下側ケースMCA》図10は、下側ケー
スMCAの正面図、前側面図、後側面図、右側面図、左
側面図、図11は、図10の正面図のA部、B部、C
部、D部(すなわち、下側ケースMCAのコーナー部)
の拡大詳細図である。
【0107】モールド成型により形成した下側ケースM
CAは、蛍光管LP、ランプケーブルLPC、導光板G
LB等の保持部材、すなわち、バックライト収納ケース
であり、合成樹脂で1個の型で一体成型することにより
作られる。下側ケースMCAは、金属製シールドケース
SHDと、各固定部材と弾性体の作用により、しっかり
と合体するので、モジュールMDLの耐振動衝撃性、耐
熱衝撃性が向上でき、信頼性を向上できる。
【0108】下側ケースMCAの底面には、周囲の枠状
部分を除く中央の部分に、該面の半分以上の面積を占め
る大きな開口MOが形成されている。これにより、モジ
ュールMDLの組み立て後、液晶液晶表示素子PNL
と、下側ケースMCAとの間のゴムクッションGC1、
2(図26(b)、図27(b)参照)の反発力によ
り、下側ケースMCAの底面に上面から下面に向かって
垂直方向に加わる力によって、下側ケースMCAの底面
がふくらむのを防止でき、最大厚みを抑えることができ
る。したがって、ふくらみを抑えるために、下側ケース
の厚さを厚くしなくて済み、下側ケースの厚さを薄くす
ることができるので、モジュールMDLを薄型化、軽量
化することができる。
【0109】図10のMCLは、インターフェイス回路
基板PCBの発熱部品、本実施例では、図5、図24
(a)、(b)に示したハイブリッドIC化した電源回
路(DC−DCコンバータDD)等の実装部に対応する
箇所の下側ケースMCAに設けた切欠き(コネクタCT
1接続用の切欠きを含む)である。このように、回路基
板PCB上の発熱部を下側ケースMCAで覆わずに、切
欠きを設けておくことにより、インターフェイス回路基
板PCBの発熱部の放熱性を向上することができる。す
なわち、現在、薄膜トランジタTFTを用いた液晶表示
装置を高性能化し、使い易さを向上するため、多階調
化、単一電源化が要求されている。これを実現するため
の回路は、消費電力が大きく、また、回路手段をコンパ
クトに実装しようとすると、高密度実装となり、発熱が
問題となる。したがって、下側ケースMCAに発熱部に
対応して切欠きMCLを設けることにより、回路の高密
度実装性、およびコンパクト性を向上することができ
る。この他にも、表示制御集積回路素子TCONが発熱
部品と考えられ、この上の下側ケースMCAを切り欠い
てもよい。
【0110】図10のMHは、当該モジュールMDLを
パソコン等の応用装置に取り付けるための4個の取付穴
である。金属製シールドケースSHDにも、下側ケース
MCAの取付穴MHに一致する取付穴HLDが形成され
ており、ねじ等を用いて応用製品に固定、実装される。
【0111】蛍光管LPとランプケーブルLPCとを保
持したゴムブッシュGBは、ゴムブッシュGBがぴった
りはまるように形成された収納部MGにはめ込まれ、蛍
光管LPは下側ケースMCAと非接触で収納部ML内に
収納される。
【0112】図10、11のMBは導光板GLBの保持
部で、PJ部は、位置決め部である。MLは蛍光管LP
の収納部、MGはゴムブッシュGBの収納部である。M
C1〜4はランプケーブルLPC1および2の収納部で
ある。
【0113】《導光板GLBの下側ケースMCAへの収
納》本例では、バックライトの導光板GLBを収納、保
持する下側ケースMCAの位置決め部(支持枠)PJの
破損を防止するようにした。
【0114】図12(a)は、導光板GLBと該導光板
GLBを収納、保持する下側ケースMCAの位置決め部
PJのコーナー部を示す正面図、(b)は従来の導光板
GLBによる位置決め部PJのコーナー部におけるラン
プ側にモジュールMDLを落下したときの力のかかり具
合を示す正面図、(c)は本例の導光板GLBによる位
置決め部PJのコーナー部における力のかかり具合を示
す正面図である。
【0115】図12(a)に示すように、導光板GLB
の4個のコーナー部を面取りして直線状の斜め部を設
け、この導光板GLBの斜め部に対応して位置決め部P
Jのコーナー部にも直線状の斜め部を設けてある。従来
では(b)に示すように、導光板GLBのコーナー部が
直角であり、位置決め部PJのコーナー部も直角だった
ので、導光板GLBの辺方向(y方向)の力Fに対して
弱く、モジュールの構成要素の中で特に重い部材である
導光板が振動や衝撃により当該液晶表示モジュール内で
移動した場合、位置決め部PJが破損し、さらにランプ
LPを破壊することがあった。しかし、本例では、導光
板GLBと位置決め部PJの各コーナー部に斜め部を設
けたので、(c)に示すように、位置決め部PJにかか
る力Fが2個の方向成分fx、fyに分解され、合力とし
ては等しくても2個のx、y成分の力としては軽減で
き、したがって、近年、幅や薄さが小さくなる傾向にあ
る下側ケースMCAの位置決め部PJにかかる衝撃が軽
減され、位置決め部PJの破損を防止でき、耐衝撃性が
向上し、信頼性が向上する。
【0116】《冷陰極蛍光管LPの配置位置》図26
(a)に示すように、モジュールMDL内において、細
長い蛍光管LPは、液晶液晶表示素子PNLの長辺の一
方に実装されたドレイン側フレキシブル基板FPC2お
よびドレイン側駆動ICの下のスペース(図26参照)
に配置されている。これにより、モジュールMDLの外
形寸法を小さくすることができるので、モジュールMD
Lを小型化、軽量化することができ、製造コストを低減
することができる。
【0117】すなわち、図7〜9に示すように、バック
ライトBLの冷陰極蛍光管LPは、液晶表示モジュール
MDLの長辺側で、かつ表示下方側に配置されている。
すなわち、図35、図36に示すように、パソコンある
いはワープロ等の情報処理装置に、液晶表示モジュール
MDLを表示部として組み込んだとき、冷陰極蛍光管L
Pが表示部の長辺下方側になるように配置されている。
なお、LPC2は約1100Vの高電圧がかかる高圧側
のランプケーブル、LPC1はグランド電圧側のランプ
ケーブルである。図7、8に示す例は、インバータIV
を表示部内のインバータ収納部MIに配置する場合で、
ランプケーブルLPC1は後で詳述するように、液晶表
示モジュールMDLの左および上の2辺に沿って配線さ
れ、ランプケーブルLPC2は右の1辺に沿って配線さ
れ、両ランプケーブルLPC1、2は、右上方から出て
いる。一方、図9に示す例では、インバータIVを情報
処理装置のキーボード部内に配置することもでき、ラン
プケーブルLPC1は液晶表示モジュールMDLの左、
上および右の3辺に沿って配線され、両ランプケーブル
LPC1、2は、右下から出ている。
【0118】このように冷陰極蛍光管LPを液晶表示モ
ジュールMDLの表示下方側に配置したことにより、図
36に示すように、情報処理装置のキーボード部にイン
バータIVを配置する場合でも、冷陰極蛍光管LPの高
圧側のランプケーブルLPC2の長さを短くすることが
でき、ノイズの発生や波形の変化を引き起こすインピー
ダンスを低減でき、冷陰極蛍光管LPの始動性を向上で
きる。なお、インバータIVをキーボード部側に配置す
る場合は、表示部の幅をさらに縮小できる。また、冷陰
極蛍光管LPを液晶表示モジュールMDLの表示上方側
に配置した場合に比べ、冷陰極蛍光管LPが図35、3
6の表示部の開閉による衝撃を受けにくく、信頼性が向
上する。また、図35、36に示すように、液晶表示素
子PNL(表示画面)の中心が、表示部の中心より上方
へシフトされるので、使用者がキーボードを打つ手で表
示画面の下方が見にくくなるのを防止できる。
【0119】また、図9〜図11、図26から明らかな
ように、表示上方側では、ランプケーブルLPC1は導
光板GLBの下を通っているので、縦方向の長さを縮小
できる。
【0120】《ランプケーブルLPCの下側ケースMC
Aへの収納》本例では、コンパクトに実装を行うため
と、EMIノイズへの悪影響がないようにランプケーブ
ルLPCの配線を工夫した。
【0121】図26(b)は、図2に示す液晶表示モジ
ュールMDLのB−B′切断線における断面図を示す。
【0122】すなわち、前述のように、図8では、2本
のランプケーブルLPCの内、グランド電圧側のケーブ
ルLPC1は、蛍光管LPの収納部以外の2辺の外形に
沿うように、下側ケースMCAに形成された溝から成る
収納部MC4、MC2に収納される(図10、図26
(b)、図27(a)参照)。高圧側ケーブルLPC2
は、インバータ(インバータ電源回路)IVに接続され
る部分に近いように、短く配線し、下側ケースMCAに
形成された溝から成る収納部MC1に収納される(図1
0、図27(b)参照)。また、図9では、グランド電
圧側のケーブルLPC1は、蛍光管LPの収納部以外の
3辺の外形に沿うように、下側ケースMCAに形成され
た溝から成る収納部MC4、MC2、MC1(図10参
照)に収納される。高圧側ケーブルLPC2は、インバ
ータIVが内蔵された情報処理装置のキーボード部に近
いように、短く配線し、下側ケースMCAに形成された
溝から成る収納部MC3に収納される。したがって、グ
ランド電圧配線のみ長い経路をとるので、EMIノイズ
への悪影響は、従来と比べ変化ない。したがって、従来
のように、2本のランプケーブルLPC1、2を一辺側
から取り出す場合に比べ、図26(a)に示すように、
蛍光管LP側には、ランプケーブルLPC1がなく、配
線エリアを1.5〜2mmだけ減らせる。本例では、図
26(b)に示すように、ランプケーブルLPC1を透
明絶縁基板SUB1の内側で、導光板GLBの下側に位
置するように配置し、コンパクトな設計としている。
【0123】ランプケーブルLPC1、LPC2の先端
部にはインバータIVが接続される。インバータIV
は、インバータ収納部MIに収納されるか、パソコンや
ワープロ等の情報処理装置のキーボード部に収納され
る。前記のように、モジュールMDLをパソコン等の応
用製品に組み込んだ場合、ランプケーブルLPCがモジ
ュールの外側の側面を通ったり、インバータIVがモジ
ュールMDの外側にはみ出ることなく、バックライトB
Lの蛍光管LP、ランプケーブルLPC、ゴムブッシュ
GB、インバータIVをコンパクトに収納、実装するこ
とができ、モジュールMDLを小型化、軽量化すること
ができ、製造コストを低減することができる。
【0124】なお、蛍光管LPの設置場所は、導光板G
LBの短辺側に設置してもよい。
【0125】以下、本実施例のTFT液晶表示モジュー
ルについて、概要を説明する。
【0126】図30は、TFT液晶表示素子(パネル)
とその外周部に配置された回路を示すブロック図であ
る。TFT液晶表示素子(TFT−LCD)の下側のみ
にドレインドライバ部103が配置され、また、800
×3×600画素から構成されるXGA仕様の液晶表示
素子(TFT−LCD)の側面部には、ゲートドライバ
部104、コントローラ部101、電源部102が配置
される。
【0127】ドレインドライバ部103は、前述したよ
うに、多層フレキシブル基板を折り曲げ実装し、十分コ
ンパクト設計ができた。
【0128】コントローラ部101および電源部102
は、多層プリント基板PCBに実装する。コントローラ
部101、電源部102を搭載したインターフェイス基
板PCBは、液晶素子PNLの短辺の外周部に配置され
たゲートドライバ部104の裏側に配置される。これ
は、情報処理装置(機器)の横幅の制約があり、可能な
限り、表示部であるモジュールMDLの幅も縮小させる
必要があるためである。
【0129】図30に示すように、薄膜トランジスタT
FTは、隣接する2本のドレイン信号線Dと、隣接する
2本のゲート信号線Gとの交差領域内に配置される。
【0130】薄膜トランジスタTFTのドレイン電極、
ゲート電極は、それぞれ、ドレイン信号線D、ゲート信
号線Gに接続される。
【0131】薄膜トランジスタTFTのソース電極は画
素電極に接続され、画素電極とコモン電極との間に液晶
層が設けられるので、薄膜トランジスタTFTのソース
電極との間には、液晶容量CLCが等価的に接続される。
【0132】薄膜トランジスタTFTは、ゲート電極に
正のバイアス電圧を印加すると導通し、ゲート電極に負
のバイアス電圧を印加すると不導通になる。
【0133】また、薄膜トランジスタTFTのソース電
極と前ラインのゲート信号線との間には、保持容量Ca
ddが接続される。
【0134】なお、ソース電極、ドレイン電極は本来そ
の間のバイアス極性によって決まるもので、この液晶表
示装置の回路ではその極性は動作中反転するので、ソー
ス電極、ドレイン電極は動作中入れ替わると理解された
い。しかし、以下の説明では、便宜上一方をソース電
極、他方をドレイン電極と固定して表現する。
【0135】図33は、本例のTFT液晶表示モジュー
ルの各ドライバ(ドレインドライバ、ゲートドライバ、
コモンドライバ)の概略構成と、信号の流れを示すブロ
ック図である。
【0136】図33において、表示制御装置201、バ
ッファ回路210は図30に示すコントローラ部101
に設けられ、ドレインドライバ211は図30に示すド
レインドライバ部103に設けられ、ゲートドライバ2
06は図30に示すゲートドライバ部104に設けられ
る。
【0137】ドレインドライバ211は、表示データの
データラッチ部と出力電圧発生回路とから構成される。
【0138】また、階調基準電圧生成部208、マルチ
プレクサ209、コモン電圧生成部202、コモンドラ
イバ203、レベルシフト回路207、ゲートオン電圧
生成部204、ゲートオフ電圧生成部205およびDC
−DCコンバータ212は図30に示す電源部102に
設けられる。
【0139】図32に、コモン電極に印加されるコモン
電圧、ドレインに印加されるドレイン電圧、ゲート電極
に印加されるゲート電圧のレベル、および、その波形を
示す。なお、ドレイン波形は黒を表示しているときのド
レイン波形を示す。
【0140】図31は、本例のTFT液晶表示モジュー
ルにおける、ゲートドライバ206、ドレインドライバ
211に対する表示用データとクロック信号の流れを示
す図である。また、図34は、本体コンピュータから表
示制御装置201に入力される表示データおよび表示制
御装置201からドレイン、ゲートドライバへ出力され
る信号を示すタイミングチャートである。
【0141】表示制御装置201は、本体コンピュータ
からの制御信号(クロック、表示タイミング信号、同期
信号)を受けて、ドレインドライバ211への制御信号
として、クロックD1(CL1)、シフトクロックD2
(CL2)および表示データを生成し、同時に、ゲート
ドライバ206への制御信号として、フレーム開始指示
信号FLM、クロックG(CL3)および表示データを
生成する。
【0142】また、ドレインドライバ211の前段のキ
ャリー出力は、そのまま次段のドレインドライバ211
のキャリー入力に入力される。
【0143】図34から明かなように、ドレインドライ
バのシフト用クロックD2(CL2)は、本体コンピュ
ータから入力されるクロック信号(DCLK)および表
示用データの周波数と同じであり、XGA素子では約4
0MHzの高周波となり、EMI対策が重要となる。
【0144】《液晶表示モジュールMDLを実装した情
報処理》図35、36は、それぞれ液晶表示モジュール
MDLを実装したノートブック型のパソコン、あるいは
ワープロの斜視図である。図35は、インバータIV
を、表示部、すなわち、液晶表示モジュールMDLのイ
ンバータ収納部MI(図7、10参照)に配置した場
合、図36は、キーボード部に配置した場合を示す。
【0145】駆動ICの液晶表示素子PNL上へのCO
G実装と外周部のドレインおよびゲートドライバ用周辺
回路として多層フレキシブル基板を採用し、ドレインド
ライバ用回路に折り曲げ実装を採用することで、従来に
比べ大幅に外形サイズ縮小ができる。本例では、片側実
装されたドレインドライバ用周辺回路を情報機器のヒン
ジ上方の表示部の上側に配置できるため、コンパクトな
実装が可能となった。
【0146】情報機器からの信号は、まず、図では、左
側のインターフェイス基板PCBのほぼ中央に位置する
コネクタから表示制御集積回路素子(TCON)へ行
き、ここでデータ変換された表示データが、ドレインド
ライバ用周辺回路へ流れる。このように、フリップチッ
プ方式と多層フレキシブル基板とを使用することで、情
報機器の横幅の外形の制約が解消でき、小型で低消費電
力の情報機器を提供できた。
【0147】《駆動用ICチップ搭載部近傍の平面およ
び断面構成》図19は、例えばガラスからなる透明絶縁
基板SUB1上に駆動用ICを搭載した様子を示す平面
図である。さらに、A−A切断線における断面図を図2
4に示す。図19において、一方の透明絶縁基板SUB
2は、一点鎖線で示すが、透明絶縁基板SUB1の上方
に重なって位置し、シールパターンSL(図19参照)
により、有効表示部(有効画面エリア)ARを含んで液
晶LCを封入している。透明絶縁基板SUB1上の電極
COMは、導電ビーズや銀ペースト等を介して、透明絶
縁基板SUB2側の共通電極パターンに電気的に接続さ
せる配線である。配線DTM(あるいはGTM)は、駆
動用ICからの出力信号を有効表示部AR内の配線に供
給するものである。入力配線Tdは、駆動用ICへ入力
信号を供給するものである。異方性導電膜ACFは、一
列に並んだ複数個の駆動用IC部分に共通して細長い形
状となったものACF2と上記複数個の駆動用ICへの
入力配線パターン部分に共通して細長い形状となったも
のACF1を別々に貼り付ける。パッシベーション膜
(保護膜)PSV1、PSVは、図24にも示すが、電
食防止のため、できる限り配線部を被覆し、露出部分
は、異方性導電膜ACF1にて覆うようにする。
【0148】さらに、駆動用ICの側面周辺は、エポキ
シ樹脂あるいはシリコーン樹脂SILが充填され(図2
4参照)、保護が多重化されている。
【0149】図32に、コモン電極に印加されるコモン
電圧、ドレインに印加されるドレイン電圧、ゲート電極
に印加されるゲート電圧のレベル、および、その波形を
示す。なお、ドレイン波形は黒を表示しているときのド
レイン波形を示す。
【0150】ゲートオンレベル波形(直流)とゲートオ
フレベル波形は、−9〜−14ボルトの間でレベル変化
し、10ボルトでゲートオンする。ドレイン波形(黒表
示時)とコモン電圧Vcom波形は、約0〜3ボルトの
間でレベル変化する。例えば、黒レベルのドレイン波形
を1水平期間(1H)毎に変化させるため、論理処理回
路で1ビットずつ論理反転を行い、ドレインドレイバに
入力している。ゲートのオフレベル波形は、コモン電圧
Vcom波形と略同振幅、同位相で動作する。
【0151】図31は、本例のTFT液晶表示モジュー
ルにおける、ゲートドライバ104、ドレインドライバ
103に対する表示用データとクロック信号の流れを示
す図である。
【0152】表示制御装置101は、本体コンピュータ
からの制御信号(クロック、表示タイミング信号、同期
信号)を受けて、ドレインドライバ103への制御信号
として、クロックD1(CL1)、シフトクロックD2
(CL2)および表示データを生成し、同時に、ゲート
ドライバ104への制御信号として、フレーム開始指示
信号FLM、クロックG(CL3)および表示データを
生成する。
【0153】また、ドレインドライバ103の前段のキ
ャリー出力は、そのまま次段のドレインドライバ103
のキャリー入力に入力される。
【0154】以上本発明を実施例に基づいて具体的に説
明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものでは
なく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能
であることは勿論である。例えば、前記実施例では、ア
クティブ・マトリクス方式の液晶表示装置に適用した例
を示したが、単純マトリクス方式の液晶表示装置にも適
用可能である。また、前記実施例では、フリップチップ
方式の液晶表示装置に適用した例を示したが、その他の
方式の液晶表示装置にも適用可能である。
【0155】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一端が液晶表示素子の透明絶縁基板の端部に接続され、
他端が該基板の下面あるいは上面に折り返される信号入
力用のフレキシブル基板の断線の発生を抑制し、信頼性
を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能な液晶表示モジュールの分解
斜視図である。
【図2】液晶表示モジュールの組立て完成後の表示側か
ら見た正面図、前側面図、右側面図、左側面図である。
【図3】液晶表示モジュールの組立て完成後の裏面図で
ある。
【図4】液晶表示素子PNLの外周部に、ゲート側フレ
キシブル基板FPC1と折り曲げる前のドレイン側フレ
キシブル基板FPC2を実装した駆動回路付き液晶表示
素子の正面図である。
【図5】インターフェイス回路基板PCBを実装した図
4の駆動回路基板付き液晶表示素子の裏面図である。
【図6】シールドケースSHDを下に置いて、フレキシ
ブル基板FPC1、2、インターフェイス回路基板PC
Bを実装した後、フレキシブル基板FPC2を折り曲
げ、駆動回路基板付き液晶表示素子PNLをシールドケ
ースSHDに収納した状態の裏面図である。
【図7】バックライトBLの正面図と前側面図である。
【図8】図7のバックライトBLからプリズムシートP
RS、拡散シートSRSを取り外したときのバックライ
トBLの正面図と前側面図である。
【図9】別の構成例を示す図8と同様のバックライトB
Lの正面図と前側面図である。
【図10】下側ケースMCAの正面図、前側面図、後側
面図、右側面図、左側面図である。
【図11】図10の正面図のA部、B部、C部、D部
(すなわち、下側ケースMCAのコーナー部)の拡大詳
細図である。
【図12】(a)は、導光板GLBと該導光板GLBを
収納、保持する下側ケースMCAの位置決め部PJのコ
ーナー部を示す正面図、(b)は従来の導光板GLBに
よる位置決め部PJのコーナー部における力のかかり具
合を示す正面図、(c)は本例の導光板GLBによる位
置決め部PJのコーナー部における力のかかり具合を示
す正面図である。
【図13】反射シートLSを折り曲げる前のバックライ
トの正面図と側面図である。
【図14】(a)は、フレームグランドを取るための金
属薄板(以下、フレームグランドと称す)HSの前側面
図、(b)は裏面図、(c)は横側面図、(d)は
(a)のA部、B部、C部、D部の拡大詳細図である。
【図15】(a)はドレインドライバを駆動するための
多層フレキシブル基板FPC2の裏面(下面)図、
(b)は正面(上面)図である。
【図16】(a)は図15(a)のJ部の拡大詳細図、
(b)は多層フレキシブル基板FPC2の実装および折
り返し状態を示す側面図である。
【図17】(a)はゲートドライバを駆動するための多
層フレキシブル基板FPC1の裏面(下面)図、(b)
は正面(上面)図である。
【図18】多層フレキシブル基板FPC内の信号配線と
透明絶縁基板SUB1上の駆動用ICへの入力信号との
接続関係を示す配線概略図である。
【図19】液晶表示素子の透明絶縁基板SUB1上に駆
動用ICを搭載した様子を示す平面図である。
【図20】透明絶縁基板SUB1のドレイン駆動用IC
の搭載部周辺と、該基板の切断線CT1付近の要部平面
図である。
【図21】(a)は図15(a)のA−A′切断線にお
ける断面図、(b)はB−B′切断線における断面図、
(c)はC−C′切断線における断面図である。
【図22】折り曲げ可能な多層フレキシブル基板FPC
2の折り曲げ実装方法と、多層フレキシブル基板FPC
1と2との接続部を示す斜視図である。
【図23】(a)は多層フレキシブル基板FPC2の3
層以上の部分FMLにおける表面導体層のパターンを示
す正面(上面)図、(b)は図25(c)のインターフ
ェイス回路基板PCBの一部拡大詳細正面図で、それぞ
れ直流電圧に固定されたメッシュ状パターンERHでほ
ぼ全面被覆された状態を示す図である。
【図24】図19のA−A切断線における断面図であ
る。
【図25】(a)はコントローラ部および電源部の機能
を有するインターフェイス回路基板PCBの裏面(下
面)図、(b)は搭載したハイブリッド集積回路HIの
部分前側面図と横側面図、(c)はインターフェイス回
路基板PCBの正面(上面)図である。
【図26】(a)は図2のA−A′切断線における断面
図、(b)はB−B′切断線における断面図である。
【図27】(a)は図2のC−C′切断線における断面
図、(b)はD−D′切断線における断面図である。
【図28】フレームグランドHSの半田接続状態を示す
図26(a)の要部拡大詳細図である。
【図29】液晶表示モジュールの液晶表示素子とその周
辺に配置された回路を示すブロック図である。
【図30】TFT液晶表示モジュールの等価回路を示す
ブロック図である。
【図31】TFT液晶表示モジュールにおける、表示制
御装置からゲートおよびドレインドライバへの表示用デ
ータとクロック信号の流れを示す図である。
【図32】TFT液晶表示モジュールにおける、コモン
電極に印加されるコモン電圧、ドレイン電極に印加され
るドレイン電圧、ゲート電極に印加されるゲート電圧の
レベルおよびその波形を示す図である。
【図33】TFT液晶表示モジュールの各ドライバの概
略構成と、信号の流れを示すブロック図である。
【図34】TFT液晶表示モジュールにおける、本体コ
ンピュータから表示制御装置に入力される表示データお
よび表示制御装置からゲート、ドレインへ出力される信
号のタイミングチャートを示す図である。
【図35】液晶表示モジュールを実装したノートブック
型のパソコン、あるいはワープロの斜視図である。
【図36】液晶表示モジュールを実装した別のノートブ
ック型のパソコン、あるいはワープロの斜視図である。
【符号の説明】
PNL…液晶表示素子、SUB1…下部透明ガラス基
板、FPC2…ドレイン線駆動用フレキシブル基板、F
ML…多層配線部分、FSL…突出部分、TM…出力端
子、BFI…ポリイミドフィルム、PX…波状のフィル
ムの波長、PY…波高(波の振幅×2)、P1…波の山ど
うしを結ぶ直線(波の山線)、P2…波の谷どうしを結
ぶ直線(波の谷線)、LY2…接続部の長さ(接続
長)、LY1…接続部と波の山線P1との間の長さ、A
LMD…アライメントマーク、IC…駆動用ICチッ
プ、ACF…異方性導電膜、BAT…両面テープ。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端が液晶表示素子の端部に接続され、中
    間部が折り返され、他端が前記液晶表示素子の端部の下
    側または上側に配置されたフレキシブル回路基板を有す
    る液晶表示装置において、前記フレキシブル回路基板の
    フィルムの端部が折り曲げ線方向に沿って山部と谷部を
    有する形状に形成されていることを特徴とする液晶表示
    装置。
  2. 【請求項2】一端が液晶表示素子の端部に接続され、中
    間部が折り返され、他端が前記液晶表示素子の端部の下
    側または上側に配置されたフレキシブル回路基板を有す
    る液晶表示装置において、前記フレキシブル回路基板の
    フィルムの端部が折り曲げ線方向に沿って波状または鋸
    歯状に形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】液晶層を介して重ね合せた2枚の透明絶縁
    基板の一方の前記基板面上に、駆動用ICチップを搭載
    したフリップチップ方式の液晶表示素子と、一端が前記
    液晶表示素子の端部に接続され、その端辺の外側近傍で
    中間部が折り返され、他端が前記液晶表示素子の端部の
    下側または上側に配置されたフレキシブル回路基板とを
    有する液晶表示装置において、前記フレキシブル回路基
    板のフィルムの端部が折り曲げ線方向に沿って波状また
    は鋸歯状に形成されていることを特徴とする液晶表示装
    置。
  4. 【請求項4】前記フレキシブル回路基板が、ほぼ長方形
    状の多層配線部分と、該多層配線部分から突出し、所定
    の間隔を置いて配列された複数個の突出部分を有し、該
    突出部分で前記折り曲げを行なうことを特徴とする請求
    項1、2または3記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記突出部分が1層または2層の導体層を
    有することを特徴とする請求項4記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】前記フレキシブル回路基板の前記一端から
    前記フィルムの端部の前記波状または鋸歯状の山部まで
    の長さが、該フレキシブル回路基板の前記透明絶縁基板
    との接続長+前記透明絶縁基板の切断誤差以内であるこ
    とを特徴とする請求項2または3記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】前記フレキシブル回路基板の前記一端から
    前記フィルムの端部の前記波状または鋸歯状の山部まで
    の長さが、該フレキシブル回路基板の前記透明絶縁基板
    との接続長1.75mm+ガラスから成る前記透明絶縁
    基板の切断誤差0.3〜0.5mm以内であることを特
    徴とする請求項2または3記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】前記フレキシブル回路基板の曲げ部分の長
    さが、(前記透明絶縁基板の厚さ×円周率)/2である
    ことを特徴とする請求項2または3記載の液晶表示装
    置。
  9. 【請求項9】ガラスから成る前記透明絶縁基板の厚さが
    約0.7〜1.1mmであることを特徴とする請求項6
    記載の液晶表示装置。
  10. 【請求項10】前記波状または鋸歯状の山部と谷部との
    間の距離が一定で、(前記透明絶縁基板の厚さ×円周
    率)÷2mmであることを特徴とする請求項2または3
    記載の液晶表示装置。
  11. 【請求項11】前記波状または鋸歯状の隣接する山部と
    山部との間の長さが一定で約1mmであることを特徴と
    する請求項2または3記載の液晶表示装置。
  12. 【請求項12】前記フレキシブル回路基板が、ドレイン
    線駆動用回路基板であることを特徴とする請求項1、2
    または3記載の液晶表示装置。
  13. 【請求項13】前記フレキシブル回路基板の上面と、前
    記一方の基板の下面とが両面テープにより接着してある
    ことを特徴とする請求項3記載の液晶表示装置。
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