JPH09137899A - 配管自動接続切替え装置 - Google Patents

配管自動接続切替え装置

Info

Publication number
JPH09137899A
JPH09137899A JP7296881A JP29688195A JPH09137899A JP H09137899 A JPH09137899 A JP H09137899A JP 7296881 A JP7296881 A JP 7296881A JP 29688195 A JP29688195 A JP 29688195A JP H09137899 A JPH09137899 A JP H09137899A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connection
joint
unit
moving body
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7296881A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Shima
一己 島
Hisao Watanabe
久夫 渡辺
Osamu Okuda
修 奥田
Hiroshi Koiso
浩 小磯
Mieko Kato
三重子 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Engineering Corp
Original Assignee
Toyo Engineering Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Engineering Corp filed Critical Toyo Engineering Corp
Priority to JP7296881A priority Critical patent/JPH09137899A/ja
Publication of JPH09137899A publication Critical patent/JPH09137899A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロスコンタミネーションの可能性がなく、
洗浄作業を確実に行うことができ、しかも機械としての
過剰な冗長性を持たないで、全体的に廉価である配管自
動接続切替え装置を提供する。 【解決手段】 位置決めスライドする機構を内蔵する移
動体セル7をユニットA1の下方において並列に2個設
備し、所望の組み合わせに応じて移動体セル7内の移動
体8を移動させ、移動体8内にある接続継手b1又はb
2とユニットA1側の固定された接続継手a1〜a6の
何れかとを対向させる。その後、継手の接続装置により
自動的に接続がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つの配管群の配
管自動接続切替え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、食品並びに飲料製造プラントで
は、ある中間製品を一工程の複数個のタンク群から他工
程のタンクに、所望の目的に応じて移送する場合には、
固定配管ヘッダー群を設備して、ラインの切替え、すな
わちバルブの切替え操作によって行っている。このよう
なシステムで必要とされるバルブの数は、一方の配管数
と他方の配管数との積に相当する数になる。例えば、食
品業界のようにサニタリー性を重視する場合にはその材
質もステンレス鋼を使用する必要があり、切替えバルブ
も特殊なものであるために、ライン数が多い場合には相
当の金額となる。
【0003】筆者らはこのような状況を解決するための
切替えシステムとして、特願平4−21252、特願平
4−125812、特願平4−315207、特願平5
−214034を提案している。これらの方式は、従来
のような固定配管ヘッダー群を構成するのではなく、必
要あるときに必要なラインの接続ができるシステムとな
っている。例えば特願平5−214034にあって、図
9に示すように、二つの配管群を接続するとき、一方の
配管群と同数で、その長手方向を平行にして互いに隣接
して配列された移動体セル109群をユニットA100
とし、他方の配管群の配管と同数で、その長手方向をユ
ニットA100の移動体セル109群の長手方向に直交
する方向に平行に、かつ、互いに隣接して配列された移
動体セル110群をユニットB200とする。
【0004】ユニットA100の各移動体セル109に
は、一方の配管群の各配管につながるホース端固定部1
06に可撓性ホース103を介して接続された移動体1
05が、移動体セル109の長手方向に移動自在に設け
られている。そして、移動体105の内部には可撓性ホ
ース103の端部に接続された接続継手(不図示)が組
み込まれていて、移動体105が各移動体セル109内
を移動するとき、それぞれの接続継手の端面が一つの仮
想的平面に沿って移動するようになっている。ユニット
B200においても同様に、もう一方の配管群の各配管
につながるホース固定端部108に可撓性ホース104
を介して接続された移動体(不図示)がユニットA10
0の移動体105の移動方向に直角な方向に移動自在で
あって、前記各移動体(不図示)に組み込まれている接
続継手の端面が一つの仮想平面に沿って移動するように
なっている。このような構成のユニットA100とユニ
ットB200は、各々の仮想平面を平行に対向させて配
置されている。従って、ユニットA100に属する移動
体105とユニットB200に属する移動体(不図示)
は相互に直交するように移動する。各移動体は、組み合
わせの指令により、駆動部107及びねじ軸102等か
らなる駆動装置により所定の位置まで移動させられ相互
に接続される。
【0005】このような構成によれば、ユニットA及び
ユニットBの配管継手は移動体により、自在な位置に移
動させられ、次いで相互に接続がなされ可撓性の配管要
素を介して一方の配管群と他方の配管群間の流路が形成
される。従って、ユニットA,ユニットBにつながって
いる配管群の間で各移動体の組み合わせに従い切替え操
作が実現する。
【0006】しかしながら実際の現場では、複数本のラ
インが、同時に切替え操作を実現する必要が無く、順次
移送する場合も多々ある。例えば、複数の原料を製造タ
ンクへ順次移送し製造のための操作(例えば攪拌)をす
る場合などであり、このような方式でタンクに多数の原
料を移送することは実際に頻繁に行われている。このよ
うな運転を行う現場にあっては切替え頻度は頻繁ではな
く、1工程あたりの移送量が大量である場合が多い。
【0007】この場合にはタンクの容量が比較的大きく
なり、従来の移動槽方式では対処できないので、いきお
い従来前の固定配管とバルブの切り替えによる方式が採
用されている。このような場合にあっても、バルブシー
トの破損によるクロスコンタミネーション(異種混入汚
染)の可能性をなくしたり、洗浄作業を容易にかつ確実
に行いたい要求は強い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】複数の原料ラインと複
数のタンクの間で切替えを行う装置としては、特願平5
−214034による従来の技術があるが、複数ライン
を同時に切替え操作をする必要がない場合に、従来の技
術による装置を用いる際の問題点としては、次のような
事が挙げられる。 (1).ユニットA側とユニットB側のラインの数だけ、
移動体セルを必要とし、それぞれのセルを自動制御させ
る必要があり、切替え頻度が少ない場合には、冗長性が
ある。 (2).可撓性配管がラインの数だけ必要である。 (3).接続のための駆動装置も複数必要である。
【0009】そこで本発明は、これらを解決するために
設備を最少にし、クロスコンタミネーションの可能性が
なく、洗浄作業を確実に行うことができ、しかも機械と
しての過剰な冗長性を持たないで、全体的に廉価である
配管自動接続切替え装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、任意の数の上流側配管と2本以下の下流側
配管との接続を自動的に切り替える配管自動接続切替え
装置であって、前記上流側配管の各々とつながった接続
継手aを接続口の向きを揃えて直線上に配列したユニッ
トと、前記接続継手aの接続口を向けた側に、前記ユニ
ット側から見て前記接続継手aの配列方向と平行に配置
された、前記下流側配管の数と同数の移動体セルとから
成り、前記各移動体セルには、前記各接続継手aと接続
可能な1つの接続継手bを有する移動体と、前記接続継
手bと前記下流側配管をつなぐための可撓性配管と、前
記移動体を前記ユニット側から見て前記接続継手aの配
列方向と平行な方向に移動させ、目的の接続継手aの近
傍に位置決めする第1の移動装置とが内蔵され、 さら
に前記各移動体には、前記接続継手bを前記ユニット側
から見て前記接続継手aの配列方向と直交する方向に移
動させ、前記目的の接続継手aと対向する位置に位置決
めする第2の移動装置と、対向した接続継手aと接続継
手bを接続させるための接続装置とが少なくとも設けら
れたことを特徴とする。
【0011】そして、前記ユニット側の接続継手aは前
記移動体セル側の接続継手bより上部に位置しているこ
とがクロスコンタミネーションを回避する上で好まし
く、また、前記可撓性配管は前記移動体セル内でU字形
とされていることが移動体の移動を容易にする上で好ま
しい。
【0012】また、上記の装置では、前記上流側配管の
うち少なくとも1本を洗浄専用配管とすることを特徴と
する。これによれば、所望のラインを洗浄できる他、目
的のラインにおいて液体を流通させている場合でも同時
に洗浄することができる。
【0013】さらに、前記可撓性配管に1つの流量測定
用計器を設けたものであってもよい。これによれば、自
動計量しながら下流側配管に原料等を移送することがで
きる。
【0014】(作用)上記のとおりの発明では、2以下
の下流側配管と同数の移動体セルが、ユニット側から見
て接続継手aの配列方向と平行でかつ、接続継手aの接
続口を向けた側に配置されている。各移動体セル内にお
いては、1つの接続継手bを持つ移動体は第1の駆動装
置によりユニット側から見て接続継手aの配列方向と平
行な方向に移動自在である。そして、接続継手bは第2
の駆動装置により前記ユニット側から見て前記接続継手
aの配列方向と直交する方向に移動自在であって、接続
装置により接続継手aと接続することができる。
【0015】こうした装置において任意の数の上流側配
管と2本以下の下流側配管との接続は次の手順により行
う。
【0016】目的の下流側配管と可撓性配管を介してつ
ながっている接続継手bを持つ移動体セル内の移動体を
第1の移動装置により、目的の上流側配管とつながって
いる、ユニットの接続継手aの近傍まで移動させ、位置
決めする。次に、目的の接続継手aと対向する位置に前
記移動体の接続継手bを第2の移動装置により移動させ
て、位置決めを行い、前記移動体に備わる接続装置によ
り継手同士を接続する。これにより、所望の流路が確立
する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0018】(第1の実施形態)まず第1の実施例につ
いて説明する。図1は本発明の配管自動接続切替え装置
の第1の実施形態において接続前の状態を示す全体斜視
図、図2は図1に示す配管自動接続切替え装置の摸式的
側面図、図3及び図4は図2に示すユニットAとユニッ
トBの接続継手同士の接続を説明するための摸式的上面
図である。
【0019】図1において、本形態の配管自動接続切替
え装置におけるユニットA1とユニットB2とは、それ
ぞれが水平で平行に対向するように設けているが設置ス
ペース等を考慮してどのようにユニットを設置しても良
いがライン中に液溜まりが出来ないように設置すること
が望ましい。以下は特記しない限り、水平に設ける場合
の説明である。この場合には液溜まりは出来ない。
【0020】尚、本実施例で引用する継手は、特願平5
−29648によるものであるがこれに限定するもので
はなく、所要の用途に応じて適宜選定する。
【0021】本形態の切替え装置全体は例えば図2のよ
うに表される。図2において、ユニットA1側には、所
定の原料や中間製品などの上流側のタンクに配管等でつ
ながっている複数の接続継手a1〜a6が一平面上に並
列な配列で配置されている。各接続継手a1〜a6は下
流側ラインとつながっているユニットB2側に接続口を
向けて常に接続されるのを待機している状態でいる。図
2では、ユニットA1の接続継手の数は6個であるが、
これに限ったものではない。
【0022】ユニットA1の下部のユニットB2は ユ
ニットAを挟むように平行に配設された2個の移動体セ
ル7を備えている(図1参照)。ユニットB2は、1個
の移動体セルであっても構わない。これは払い出しタン
クの数を運転スケジュール等を考慮の上決定し、そのタ
ンクの数より移動体セルの数を決定すれば良い。
【0023】図2及び図3に示すようにユニットB2側
の各移動体セル7はそれぞれ、ユニットA1の接続継手
a1〜a6と接続可能な1個の接続継手b1又はb2を
備える移動体8からなる。移動体セル7内の移動体8
は、移動体8を目的とするX軸方向の所定の位置まで移
動し位置決めを行う第1の移動装置(不図示)に取り付
けられている。
【0024】各移動体セル7の移動体8の接続継手b1
又はb2はそれぞれ、可撓性配管であるフレキシブルホ
ース10の一端とつながっている。フレキシブルホース
10は移動体セル7内でケーブルベア状であって、X軸
方向の移動を容易にするため側面から見て横倒れのU字
状にされている。移動体8の接続継手b1又はb2に接
続されている部分のホース10はY軸方向の移動を容易
にするため、図3及び図4に示すようにユニットA1側
(上面側)から見て小さいU字状になっている。また、
ホース10の他の一端はそれぞれ、例えば払い出しタン
ク(不図示)につながる配管要素と接続されている。
【0025】さらに移動体8には、所定位置にまで来た
ら接続継手をX軸とは直角なY軸方向にスライドさせる
第2の移動装置であるスライド機構と、接続継手b1又
はb2とユニットA1の継手a1〜a6の何れかとを接
続させる為の接続装置とが設けられている。ホース10
に余長部分をもたせることによって、接続継手b1又は
b2がスライドして接続する動きにも追従できる。
【0026】ここで移動体8の第1の移動装置は、移動
体8の案内支持する一以上の案内15と、移動体8と螺
合するねじ軸(ボールねじ、台形ねじなどが一般的であ
る)13と、ねじ軸13を回転駆動するサーボモータ等
の駆動部12と、位置検出機構などとから構成されてお
り、現在の自動化技術の中でよく知られた技術である。
駆動部12と位置検出機構およびフィードバック機構に
より、ねじ軸13に螺合させられている移動体8は正確
に位置決めさせられることができる。もちろん、ねじ軸
によることなく、例えばタイミングベルトやラックピニ
オンによってもよい。直線運動をさせるためには、回転
運動を直線運動に変換するためのねじ軸13部分および
案内15部分が必要とされる。電気エネルギーによる移
動機構の他に、空気エネルギー、具体的には、空気シリ
ンダーによって位置決めされてもよい。
【0027】また、スライド機構(第2の移動装置)9
の駆動には、例えば空気シリンダーを用いて空気を供給
することでスライドさせる事ができる。
【0028】本装置は、これらの位置決めスライドする
機構を内蔵する移動体セル7を並列に2個設備し、所望
の組み合わせに応じて移動体セル内の移動体8を移動さ
せ、移動体8内にある接続継手b1又はb2とユニット
A1側の固定された接続継手a1〜a6の何れかとを対
向させる。その後、継手の接続装置により自動的に接続
がなされる。
【0029】また前記の接続継手には、特願平6−11
2078で提案している雌雄の関係で接合されるもの
や、特願平5−296548で提案している洗浄性能に
優れる継手など用途に応じて選定する。
【0030】可撓性配管としては種々のものを使用する
ことができる。代表例として一般のフレキシブルホース
であり、内部を流れる流体の性状、使用条件(圧力・温
度等)、安全性を考慮して材料の選定がなされればよ
い。例えば、ゴム製のホースや、各種材料のシートを数
十層に積層して複合構造とされたコンポジット製のも
の、さらにそれらの内外をワイヤースパイラルで補強し
たもの等である。特にコンポジット構造でワイヤースパ
イラルで補強したものは圧力が高くても使用でき、可撓
性にも優れている。
【0031】また、接続継手の構成材料としては、特に
限定するものではないが、食品を扱う業界ではステンレ
ス鋼が多用される。また、流体に接する面は、バフ仕上
げされることが多い。
【0032】次に図3、図4に基づき、例えばユニット
A1側タンク(不図示)から移動体セル7側の払い出し
タンク(不図示)へ流体の流通を行いながら、もう1つ
の払い出しタンクの洗浄を実現する方法を例に挙げて説
明する。
【0033】まず、図3において、ユニットA1側の接
続継手a4とつながったタンク(不図示)の原料を、ユ
ニットB2側の接続継手b2に可撓性配管10を介して
つながっている払い出しタンク(不図示)に移送する場
合について説明をする。
【0034】所望の原料銘柄をユニットA1側の配管群
より選択し、ユニットB2側の第1の移動装置により移
動体8と共に接続継手b2を、所望の原料ラインにつな
がるユニットA1側の接続継手a4の位置までX軸方向
へ直線移動させ位置決めを行う。次に、移動体8のスラ
イド機構(第2の移動装置)9により接続継手b2をY
軸方向にスライドさせ接続継手a4の真下に設置する。
これにより、図5に断面図として示すように、移動体8
の接続継手b2とユニットA1側の接続継手a4が向か
い合い、移動体8内の接続装置(不図示)の駆動により
接続される。
【0035】この接続継手同士の結合に際しては、芯を
あわせるためのガイド機構及び芯ずれを吸収する適当な
変位吸収機構が用いられるのは、在来の接続継手と同様
であり、図示しない。例えば、ガイド機構としてよく用
いられるのは、勾配をもったテーパーコーンやガイドピ
ンとガイド孔の組み合わせによる方法である。
【0036】変位吸収機構としては、接続継手全体をフ
リーベアリングを介して左右に滑動自在なようにして支
承する機構がある。
【0037】以上のような案内機構および変位吸収機構
により芯合わせがなされた後に、接続継手同士が最終的
に押し付け合う。接続継手が特願平5−29648の様
式である場合には、これでシール52dに適当な面圧が
付与されてシールができる状態となる。この状態で、フ
ェルール部52bをクランプ35にて締め付けることに
より、機械的な固持すなわちメカニカルロックを行う。
このクランプとしては、サニタリー部品・装置の締め込
みに用いられる半割りクランプを自動的に行うことによ
って実現できる。フェルール部52bはテーパーになっ
ており、同じくテーパーになっているクランプ35を用
いて締め込むことにより、くさび効果により、小さな力
で大きな締め付け力、すなわち面圧力を得ることができ
る。したがって、流体圧力が大きい場合でも、小さな力
で済む。
【0038】次に、接続継手b2に設けられた、内弁4
9を駆動するための不図示の内弁駆動装置(アクチュエ
ーター)を作動させる。接続継手a4の内弁48は、通
常は自動復帰ばね86によって閉になるようセットされ
ていて、別途アクチュエーターを有しないのがよい。数
が多いので個々に取り付けるとコスト高になるからであ
る。
【0039】接続継手a4の内弁48の開閉は接続継手
b2の内弁49の上下によってなされる。接続継手b2
の内弁49は、通常はばね(不図示)によって閉になる
ようセットされていて、内弁駆動装置として例えば空気
シリンダーに空気を入れることによって開となるように
動作し、次いで接続継手a4の内弁48を押し上げるよ
うに動作する。
【0040】これによって、図6に断面図として示すよ
うに、接続継手a4とb2の流体の流路が確立する。そ
の結果、接続継手a4に接続されているタンクの流体か
ら、接続継手b2に接続されている払い出しタンクへの
流体の移送が行われる。
【0041】流通動作が終了したら、空気シリンダーへ
の空気の供給を停止し、図7に断面図として示すよう
に、内弁48及び49の弁体が元の状態に復帰させられ
る。
【0042】ここで、上部弁体48と下部弁体49との
接合部のシール部52eと、その外側の接液部61とは
汚れているので、接続を解除して切り離す前に内弁の接
液面61およびシール部52eを洗浄する。
【0043】この洗浄のために、ユニットB2側が持つ
接続継手b2側の同心軸に洗浄チャンバー90が設けら
れている。
【0044】この洗浄チャンバー90を用いて面間を洗
浄する場合は、図7において、弁体軸52の内側にて同
心にて設けられている洗浄チャンバー90の空間に、弁
軸52の下部から洗浄液が供給される。
【0045】供給された洗浄液は、チャンバー90の先
端に設けた噴出機構91により接液面61に向けて噴出
される。この噴出機構91としては各種のものがある
が、細い隙間を用いるものや、斜めに設けられた細孔を
用いるもの、噴出が渦巻状になるように切線方向に穿孔
されたものなどがある。加圧供給された洗浄液は先端の
噴出機構91から噴出され、上下の弁体同士をシールす
るシール部52eおよびその外側の接液面61を洗浄
し、下部の弁体49の内側に設けているロート状の中央
開放空間85及びその下部に設けた排出管等より外部に
排出される。
【0046】これは面間CIP(Cleaning in Place )
であり、切り離し前に接触面を洗浄できることは、切り
離した後に周囲を汚す事がないので便利である。また、
所望により面間CIP終了後に滅菌のためのスチームを
送ることにより、面間SIP(Sterilization in Plac
e)が可能になることは勿論である。
【0047】この後に、前記の機械固持のための半割り
クランプ35による締め込みが解除され、離脱がなされ
る。
【0048】接続継手同士が切り離され、スライド機構
(第2の移動装置)9によりスライドし、次に移動体8
を駆動し長手方向の元の位置(ホームポジション)ヘ戻
る。
【0049】ここで、下流側のユニットB2内の接続継
手b1の先に接続されている払い出しタンク内の流体が
払い出され、例えば洗浄を行う場合についての説明を行
う。もちろん、図4に示すように、別の接続継手b2に
つながっている他方の払い出しタンク(不図示)に原料
を流通している場合でも同時に洗浄を行うことができ
る。
【0050】上下の各接続継手の接触面は、面間CIP
によって洗浄されることは前述されたが、ユニットB2
側の接続継手内、フレキシブルホースや固定配管などの
配管要素内及び配管要素の先にある払い出しタンクを洗
浄する場合は、次のような手順で行う。
【0051】1.ユニットA1側に設けた洗浄用ライン
(CIPライン)とつながっている接続継手a1の位置
まで、ユニットB側の第1の移動装置により移動体8と
共に接続継手b1を移動させ位置決めする。
【0052】2.接続にあたっては前述した通り、移動
体8のスライド機構(第2の移動装置)9により接続継
手b1をスライドさせ接続継手a1の真下に配置する。
これにより、図5の断面図に示すように、移動体8の接
続継手b1とユニットA1側の接続継手a1が向かい合
い、移動体8内の接続装置(不図示)の駆動により接続
される。
【0053】3.上下接続継手a1及びb1についての
内弁の開閉は前述した通り、移動体セル7の接続継手b
1が持つ内弁駆動装置(不図示)で、図6の断面図に示
したように接続継手の内弁を開き洗浄液を流通させる。
【0054】この手順で、ユニットB2側で使用した接
続継手、配管要素、タンクの洗浄が実現される。
【0055】さらに、洗浄終了後は次のような手順で行
う。
【0056】4.接続継手a1−b1の内弁を閉じる。
これによって、ユニットB2側の配管内に洗浄液が流入
されない。
【0057】5.機械固持のための半割りクランプ35
による締め込みが解除され、離脱がなされる。
【0058】6.ユニットB2の移動体8が持つ接続装
置(不図示)で継手同士の接続を解除する。
【0059】7.ユニットB2の接続継手b1がスライ
ド機構(第2の移動装置)9によって接続継手a1の真
下からずれ、移動体セル7内の元の位置に戻る。
【0060】8.スライド機構(第2の移動装置)9に
よって移動体セル7内の所定の位置に戻ったら、次に移
動体8は第1の移動装置により、移動体セル7の長手方
向の元の位置(ホームポジション)へ戻る。
【0061】この様にして、1つのタンクに原料を送る
と同時に他の1つのライン及びタンクの洗浄を自動で行
うことが実現できる。そして、洗浄終了後のラインでは
次の製品の流通のための準備を行える。
【0062】洗浄の方法によっては、ユニットA1側に
おいて1本だけを洗浄専用のラインとせず、複数本を洗
浄の為のラインとすることもできる。例えば洗浄工程後
次の工程として、例えばリンシング(仕上げ洗浄)を行
うためにリンシング専用ラインを設けることなどであ
る。また、洗浄後滅菌することが必要な場合には、スチ
ームラインを設けてスチームを通せば良いのは勿論のこ
とである。ユニットA1側の洗浄専用ラインに対応して
接続および流通せしめる方法は原料等を流通させた方法
と同様である。
【0063】この接続継手駆動のための第1の移動装
置、スライド機構(第2の移動装置)、接続装置、接続
継手内弁駆動装置のそれぞれはユニットB2側の移動体
8に設けられていることで、駆動のための機器や供給源
をユニットB2側で全部を一括して内蔵することができ
るので、システム構築上シンプルに設計することができ
る。
【0064】この配管自動接続切替え装置の管理システ
ムとしては、配管群の配管の組合せ管理を行う上位コン
ピュータ及び、移動体の移動及び接続部の接続継手の接
続を管理するコンピュータからなる。いわゆる生産管理
を行うことにより、次工程への移送や製品の銘柄切替え
が決定されると、それにより、タンク内容物の移動シー
ケンスが決定される。移液の順序、ルート決定、バルブ
操作順序が決定され、配管接続切替え装置での組合せが
決定される。
【0065】次いで、移動体の移動及び接続を管理する
システムが作動される。そこでは、情報に基づいて移動
体の移動方向、移動距離等が管理されて、さらに確実に
接続がなされたことを確認することも含まれる。
【0066】これらの管理システムは、本装置がユニッ
ト化し易く、拡張性に富むので、管理システムも分散型
のシステム構成が望まれる。
【0067】(第2の実施形態)ところで現場の設備、
扱う製品等の関係上、例えば原料タンクと、払い出しタ
ンクが同レベルの位置に設置されている場合がある。本
形態は、ユニットAとユニットBの配管要素内の流体が
上から下へ流れない場合の配管切替え方式を提案する。
【0068】図8は本発明の配管自動接続切替え装置の
第2の実施形態の全体配置を示す概略斜視図である。
【0069】本形態の装置は、図8に示すように、原料
タンクとつながっている複数の配管継手が所定の間隔で
配置されてなるユニットA21を2つの移動体セル22
で挟んだ構成である。ユニットA21内の配管継手は移
動体セル22内の配管継手よりも上部に配置されてい
る。なお、移動体セル22の構造およびユニットA内の
接続継手の構造は第1の実施形態と同じであるので、そ
の説明は省略する。
【0070】この場合でも接続継手の接続にあたって
は、原料タンク側とつながっている接続継手が上部に位
置していることで、払い出された流体とのコンタミネー
ションが絶対にないのは勿論のことである。
【0071】所望のラインの接続方法は、第1の実施形
態と同様でユニットB2側の接続継手によって行われ
る。流通終了後に、配管要素内に液溜まりが無いように
するためには、例えば空気を送って流体を払い出すこと
によって解決できる。
【0072】(第3の実施形態)第3の実施形態とし
て、第1及び第2の実施形態で説明した移動体セル内の
接続継手につながった下流側ラインに流量計測器を設け
た配管自動接続切替え装置を提案する。例えば、図2に
示した移動体セル側のフレキシブルホース10に、流量
を計測する計器を1つ設置することで流量の制御、流体
の混合、調合等が自動で行われる。
【0073】流量計測用計器の選定としては、市販のも
のが多種あるが、流通流体の性状、使用場所等を考慮し
て、選定すれば良い。例えば、高粘度流体や、微少流量
を計測する場合には、質量流量計を設置することが多
い。さらに質量流量計の選定にあたっても曲管のもの、
直管のものや材質等多種の要因の中から、洗浄性能等を
考慮して最適な計器を選べば良い。この様式で、下流側
ラインが質量流量計を介して充填機と接続された場合、
自動で計量充填が可能になるは勿論の事である。
【0074】(その他)上述した実施形態においては、
洗浄性の高い内弁付き接続継手を使用して配管自動接続
切替え装置を実現させたが、接続継手として、配管と同
一内径を持つ内弁なし接続継手を使用することにより、
高粘度で流通が難しい原料等でも上流側から、例えばピ
グ(管内用スクレーパー)を打つことで流通させること
が可能になる。
【0075】また、本装置内での洗浄を必要としない場
合には、洗浄のラインをユニットA側に設けないシステ
ムも可能であるのは勿論の事である。
【0076】
【発明の効果】本発明は、任意の数の上流側配管(例え
ば原料ライン)と2本以下の下流側配管(例えばタンク
ライン)との接続を自動的に切り替える装置であって、
上流側配管の各々とつながった接続継手aを接続口の向
きを揃えて直線上に配列したユニットを設けると共に、
接続継手aの接続口を向けた側に下流側配管の数と同数
の移動体セルを、ユニット側から見て接続継手aの配列
方向と平行に配置し、各移動体セル内には、各接続継手
aと接続可能な1つの接続継手bを有する移動体と、接
続継手bと下流側配管をつなぐための可撓性配管と、移
動体をユニット側から見て接続継手aの配列方向と平行
な方向に移動させ、目的の接続継手aの近傍に位置決め
する第1の移動装置とを配設し、さらに、各移動体に
は、接続継手bをユニット側から見て接続継手aの配列
方向と直交する方向に移動させ、目的の接続継手aと対
向する位置に位置決めする第2の移動装置と、対向した
接続継手aと接続継手bを接続させるための接続装置と
を少なくとも付設したことにより、切替えの駆動装置を
最小限にしての自動切替えが実現し、さらには次のよう
な効果も奏する。 (1).切替えのための駆動装置数が減る。 (2).切替えの為および移動の為の装置を1つのユニット
側に内蔵することができるので、制御上の設計、運転が
簡単である。 (3).ラインが物理的に遮断されているので品種の混入が
全くない。 (4).切替えが簡単に実行でき、ラインが接続されている
かどうかが、目で確認できる。 (5).洗浄や滅菌が簡単にできる。 (6).ホースが絡み合わない。 (7).ユニット化がしやすく組み合わせが容易で拡張性が
ある。 (8).ホース内の液溜りの心配が少ない。 (9).あらゆる分野の切替えに設置が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配管自動接続切替え装置の第1の実施
形態において接続前の状態を示す全体斜視図である。
【図2】図1に示す配管自動接続切替え装置の摸式的側
面図である。
【図3】図2に示すユニットAとユニットBの接続継手
同士の接続を説明するための摸式的上面図である。
【図4】図2に示すユニットAとユニットBの接続継手
同士の接続を説明するための摸式的上面図である。
【図5】本発明で使用する洗浄性の高い接続継手の接続
前の断面図である。
【図6】接続継手同士が接続され、流体が流れる状態を
示す断面図である。
【図7】接続継手間が閉となり、面間の洗浄が行われる
状態を示す断面図である。
【図8】本発明の配管自動接続切替え装置の第2の実施
形態の全体配置を示す概略斜視図である。
【図9】配管自動接続切替え装置の従来例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1、21 ユニットA 2 ユニットB 7、22 移動体セル 8 移動体 9 スライド機構(第2の移動装置) 10 フレキシブルホース(可撓性配管) 12 駆動部 13 ねじ軸 15 案内 35 クランプ 48、49 内弁 52 弁体軸 52b フェルール部 52d、52e シール 61 接液面 85 中央開放空間 86 自動復帰ばね 90 洗浄チャンバー 91 噴出機構 a1〜a6、b1、b2 接続継手
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 三重子 千葉県船橋市前原東2丁目17番1

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の数の上流側配管と2本以下の下流
    側配管との接続を自動的に切り替える配管自動接続切替
    え装置であって、 前記上流側配管の各々とつながった接続継手aを接続口
    の向きを揃えて直線上に配列したユニットと、 前記接続継手aの接続口を向けた側に、前記ユニット側
    から見て前記接続継手aの配列方向と平行に配置され
    た、前記下流側配管の数と同数の移動体セルとから成
    り、 前記各移動体セルには、 前記各接続継手aと接続可能な1つの接続継手bを有す
    る移動体と、 前記接続継手bと前記下流側配管をつなぐための可撓性
    配管と、 前記移動体を前記ユニット側から見て前記接続継手aの
    配列方向と平行な方向に移動させ、目的の接続継手aの
    近傍に位置決めする第1の移動装置とが内蔵され、 さらに前記各移動体には、 前記接続継手bを前記ユニット側から見て前記接続継手
    aの配列方向と直交する方向に移動させ、前記目的の接
    続継手aと対向する位置に位置決めする第2の移動装置
    と、 対向した接続継手aと接続継手bを接続させるための接
    続装置とが少なくとも設けられたことを特徴とする配管
    自動接続切替え装置。
  2. 【請求項2】 前記ユニット側の接続継手aは前記移動
    体セル側の接続継手bより上部に位置していることを特
    徴とする請求項1に記載の配管自動接続切替え装置。
  3. 【請求項3】 前記可撓性配管は前記移動体セル内でU
    字形とされていることを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の配管自動接続切替え装置。
  4. 【請求項4】 前記上流側配管のうち少なくとも1本を
    洗浄専用配管とすることを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれか1項に記載の配管自動接続切替え装置。
  5. 【請求項5】 前記可撓性配管に1つの流量測定用計器
    を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1
    項に記載の配管自動接続切替え装置。
JP7296881A 1995-11-15 1995-11-15 配管自動接続切替え装置 Pending JPH09137899A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7296881A JPH09137899A (ja) 1995-11-15 1995-11-15 配管自動接続切替え装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7296881A JPH09137899A (ja) 1995-11-15 1995-11-15 配管自動接続切替え装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09137899A true JPH09137899A (ja) 1997-05-27

Family

ID=17839380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7296881A Pending JPH09137899A (ja) 1995-11-15 1995-11-15 配管自動接続切替え装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09137899A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010125488A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Apic Yamada Corp 切断装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010125488A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Apic Yamada Corp 切断装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10661296B2 (en) Adhesive dispensing assembly having a mechanism for cleaning the dispensing nozzle
US5928423A (en) Pneumatically fed powder supply system and powder coating apparatus
JP2537735B2 (ja) ピッグ対応型3方バタフライ弁
AU4504196A (en) Manifold valve assemblies with cleaning solution supply
KR20130056250A (ko) 유체 전달 시스템 및 상기 시스템의 작동 방법
US20160176657A1 (en) Coupling Point and Coupling Station for a Pneumatic Conveyance System for Conveying Bulk Material
US4516596A (en) System for cleaning a three-way valve
CA2638640C (en) Clean in place gassing manifold
JPH09137899A (ja) 配管自動接続切替え装置
JPH08219346A (ja) 配管自動接続装置
US5215131A (en) Automatic liquid delivery system
JP3429916B2 (ja) 配管自動接続切替え装置
JP4833341B2 (ja) 洗浄流体を供給するためのパイプシステムと相互に接続された貯蔵タンクシステムにおける自動サンプリング装置および方法
JP2003175997A (ja) 液体充填装置
US6558554B1 (en) Method for switching filters on-line without bubbles and with zero liquid waste
EP0654438B1 (en) Automatic pipeline switching device
JPH10196835A (ja) 自動洗浄用給液バルブ
JP3320574B2 (ja) 配管自動接続切替え装置
JP3584083B2 (ja) 配管自動接続切替え装置
JP5255478B2 (ja) 管路切替装置及びプラント配管システム
RU2421508C1 (ru) Устройство для эксплуатации резервуарных систем хранения с жесткой трубной обвязкой с системами труб для текучих сред
JPH05215300A (ja) 可撓性配管自動接続装置およびその管理システム
JPH06159600A (ja) 切替ステーション用自動配管接続装置
US8758708B2 (en) Device for collecting liquid samples for a vat
JP3505028B2 (ja) 色替バルブ装置