JPH09137640A - 膜屋根 - Google Patents

膜屋根

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JPH09137640A
JPH09137640A JP29146195A JP29146195A JPH09137640A JP H09137640 A JPH09137640 A JP H09137640A JP 29146195 A JP29146195 A JP 29146195A JP 29146195 A JP29146195 A JP 29146195A JP H09137640 A JPH09137640 A JP H09137640A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
film
membrane
roof
skeletal
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP29146195A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Kikuchi
正雄 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下部構造物と切り離して構築することがで
き、既設構造物の上部に設営することが容易にできる膜
屋根を提供する。 【解決手段】 上方に凸に湾曲した膜体11と、膜体1
1の膜面に沿って配され自身に与えられた剛性により膜
体11に張力を付与する骨体12とを有し、前記骨体1
2が、膜体と一体化された筒状の空気袋からなり、内部
に空気圧が導入されることで骨体12としての剛性が与
えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設構造物の上部
に設営することのできる空気圧式の自立型の膜屋根に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の空気圧式膜屋根(いわゆる空気ド
ーム)は、膜屋根とその下の構造物を一体に構築して、
内部を密閉空間とし、その密封空間内に空気圧を導入す
ることで膜屋根を膨らませて浮上させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合、膜屋根と下
部構造物を一体に構築する必要があり、そのためのコス
トが大きいという問題があった。また、下部構造物と膜
屋根を新規に構築することになるため、既設構造物に増
設することは困難であった。
【0004】本発明は、上記事情を考慮し、下部構造物
と切り離して構築することができ、既設構造物の上部に
設営することが容易にできる膜屋根を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の膜屋根
は、上方に凸に湾曲した膜体と、膜体の膜面に沿って配
され自身に与えられた剛性により膜体に張力を付与する
骨体とを有し、前記骨体が、前記膜体と一体化された筒
状の空気袋からなり、内部に空気圧が導入されることで
骨体としての剛性が与えられていることを特徴とする。
【0006】請求項2の発明の膜屋根は、請求項1にお
いて、前記空気袋からなる骨体の一端がエア循環装置の
吐出側に接続され、他端がエア循環装置の吸入側に接続
されていることを特徴とする。
【0007】請求項3の発明の膜屋根は、請求項2にお
いて、前記エア循環装置に、循環空気を加熱するヒータ
が設けられていることを特徴とする。
【0008】請求項4の発明の膜屋根は、請求項1〜3
のいずれかにおいて、前記膜体が、軸線方向を水平に向
けた上に凸の円弧筒形に形成され、前記骨体としての空
気袋が、円弧筒形の膜体の周方向に延び且つ軸線方向に
所定ピッチで配された横通し部を備えていることを特徴
とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。図1は実施例のエアテント(膜屋根
の本体)1を下部構造物2の上に設営した状態を示す斜
視図であり、図2はその正面図である。また、図3は図
2のIII部詳細図、図4は図2のIV矢視図である。
このエアテント1は、膜体11と、膜体11の膜面に沿
って配され自身に与えられた剛性により膜体11に張力
を付与する骨体12とを有する。骨体12は、膜体11
と一体化された筒状の空気袋からなり、内部に所定以上
の空気圧が導入されることで、骨体12としての剛性を
持つようになっている。
【0010】膜体11は、軸線方向を水平に向けた上に
凸の円弧筒形(湾曲形状)に形成され、骨体12として
の空気袋は、円弧筒形の膜体11の周方向に延び且つ軸
線方向に所定ピッチで配された横通し部12aと、膜体
11の頂部に軸線方向に沿って配された中央縦通し部1
2bと、膜体11の両側部に軸線方向に沿って配された
端部縦通し部12cとからなる。これらは相互に連通し
ている。
【0011】また、膜体11の両端には、骨体12の横
通し部12aの位置に、端部支持部材13が設けられ、
図3に示すように、この端部支持部材13のローラ14
が、下部構造物2の支柱3の上端に架設されたH形鋼か
らなるガイドレール4に係合することにより、端部支持
部材13が、ガイドレール4に沿って移動できるように
なっている。また、膜体11の頂部の下側には、図4に
示すように、エアテント1の落下防止のため、両端を支
柱5、5に支持された下降防止ワイヤー6が張られてい
る。
【0012】このエアテント1の空気袋からなる骨体1
2の一端と他端は、それぞれエア循環装置18の吐出側
と吸入側に接続されている。エア循環装置18は、図5
に示すように、空気を循環させる送風ファン20を有し
ている。送風ファン20の吐出側は、循環空気を必要に
応じて加熱するヒータ21を介して、配管22によって
骨体12の端部縦通し部12cの一端に接続されてい
る。また、骨体12の他方の端部縦通し部12cの一端
は、配管23を介して、循環空気の急激な圧力低下防止
のためのボリュームタンク24の一端に接続され、この
ボリュームタンク24の他端が送風ファン20の吸入側
に接続され、これにより空気の循環系が構成されてい
る。なお、ボリュームタンク24と端部縦通し部12c
とをつなぐ配管23の途中には、空気圧が規定以上にな
った際の安全性確保のための安全弁25が組み込まれて
いる。
【0013】次に、エアテント1とエア循環装置20を
含めた全体のシステムの作用を説明する。このエアテン
ト1を構築する場合、設置場所にエアテント1を搬送
し、送風ファン20を駆動して、空気袋からなる骨体1
2に空気圧を導入する。骨体12内の空気圧がある一定
以上になると、骨体12は内部の空気圧の働きで剛性を
有するようになり、自身の湾曲した状態の曲率を大きく
する力が働いて、両端を突っ張る。従って、その力によ
り湾曲部分の頂点を浮上させる力が発生して自力で立ち
上がり、膜体11に所定の張力を付与して、エアテント
1全体が上に凸の状態で浮上する。
【0014】この場合、骨体12に所定ピッチの横通し
部12aを設けたことにより、円弧筒形の膜体11に有
効な張力を与えることができ、高い自立性を維持でき
る。このようにエアテント1自体の剛性で自立させるこ
とができるので、既設構造物に増設するだけで、天候に
左右されない屋根下環境を作り出すことができる。例え
ば、図6に示すような露天野球場31、あるいは図7に
示すような建設現場32等にエアテント1を搬入して空
気を送風するだけで、簡単に低コストで、ドーム形の屋
根を作ることができる。また、図1に示すように、構築
した状態でエアテント1はガイドレール4に沿って移動
できるので、移動式の屋根としての利用も可能である。
【0015】また、骨体12の内部の空気圧は、エア循
環装置18によって一定に保たれるので、浮上高さが一
定に確保され、屋根としての機能を常に維持することが
できる。万一、空気圧の低下が生じても、ボリュームタ
ンク24があるので、急激な空気圧の低下は避けられ
る。また、屋根高さの低下が生じた場合でも、落下防止
ワイヤ6を張設してあるので、落下の心配はない。ま
た、空気の温度が低い場合は、ヒータ21で加熱しなが
ら空気を循環させる。そうすると、浮力が増し、エアテ
ント1全体の重さが軽くなる。また、積雪がある場合に
は、融雪効果も期待できる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、空気袋からなる骨体に空気圧を導入すること
で、骨体に剛性を与えることができ、その骨体の剛性で
膜体に張力を与えることにより、膜体を上に凸の湾曲形
状に保持することができる。従って、膜屋根自体の剛性
で自立させることができ、既設構造物に増設するだけ
で、天候に左右されない屋根下環境を、容易かつ低コス
トに作り出すことができる。
【0017】請求項2の発明によれば、空気袋からなる
骨体の内部に充填する空気を、エア循環装置によって循
環させることができ、常に一定の剛性をもって膜屋根を
自立させることができる。
【0018】請求項3の発明によれば、ヒータで循環空
気を加熱することにより、空気袋内の空気の浮力を高め
ることができ、膜屋根の重さを軽くできる。
【0019】請求項4の発明によれば、空気袋からなる
骨体に空気圧を導入することで、円弧筒形の膜体に有効
な張力を与えることができ、自立性を高めることが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の正面図である。
【図3】図2のIII部の詳細図である。
【図4】図2のIV矢視図である。
【図5】本発明の一実施例の運転システムの構成図であ
る。
【図6】本発明の一実施例を野球場の屋根に適用した例
を示す平面図である。
【図7】本発明の一実施例を建設現場の屋根に適用した
例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 エアテント(膜屋根の本体部) 11 膜体 12 骨体 12a 横通し部 18 エア循環装置 21 ヒータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に凸に湾曲した膜体と、膜体の膜面
    に沿って配され自身に与えられた剛性により膜体に張力
    を付与する骨体とを有し、前記骨体が、前記膜体と一体
    化された筒状の空気袋からなり、内部に空気圧が導入さ
    れることで骨体としての剛性が与えられていることを特
    徴とする膜屋根。
  2. 【請求項2】 前記空気袋からなる骨体の一端がエア循
    環装置の吐出側に接続され、他端がエア循環装置の吸入
    側に接続されていることを特徴とする請求項1記載の膜
    屋根。
  3. 【請求項3】 前記エア循環装置に、循環空気を加熱す
    るヒータが設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の膜屋根。
  4. 【請求項4】 前記膜体が、軸線方向を水平に向けた上
    に凸の円弧筒形に形成され、前記骨体としての空気袋
    が、円弧筒形の膜体の周方向に延び且つ軸線方向に所定
    ピッチで配された横通し部を備えていることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載の膜屋根。
JP29146195A 1995-11-09 1995-11-09 膜屋根 Withdrawn JPH09137640A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013023898A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Tatsuya Endo 圧力膜複合構造物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9169632B2 (en) 2011-03-17 2015-10-27 Tatsuya Endo Building support structure
JP2013023898A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Tatsuya Endo 圧力膜複合構造物

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