JPH0913438A - 配管着脱構造 - Google Patents

配管着脱構造

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JPH0913438A
JPH0913438A JP16523295A JP16523295A JPH0913438A JP H0913438 A JPH0913438 A JP H0913438A JP 16523295 A JP16523295 A JP 16523295A JP 16523295 A JP16523295 A JP 16523295A JP H0913438 A JPH0913438 A JP H0913438A
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JP
Japan
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movable
side pipe
end opening
pipe
fixed
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Application number
JP16523295A
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English (en)
Inventor
Akihisa Ishio
明久 石尾
Takashi Ichihashi
隆 市橋
Yonezo Shibata
米三 柴田
Takatsugu Iwamura
卓嗣 岩村
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】配管設備を持った構造物を移動可能な構成とし
た場合に、固定構造物と可動構造物との間の配管の接続
及び切り離しを安全且つ迅速に行うことができる配管着
脱構造を提供することを目的としている。 【構成】可動側配管8の下端開口部8aを支持する移動
テーブル9は水平移動可能に支持フレーム11に支持さ
れる。支持フレーム11は油圧シリンダ装置14によっ
て昇降可能となっている。固定側配管7の上端開口部7
aは、基礎構造物4の上面に設けられた凹部15に配置
されている。上記可動側配管8の下端開口部8aには自
動カップリング16が取り付けられる。上記固定側配管
7の上端開口部7aの側壁及び上記移動テーブル9に
は、上下で対向する位置決めセンサ17,18が設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、客席スタンドと共に空
調機械室や便所等の設備を備えた構造物等、配管設備を
有する可動構造物の設置位置を移動する際に、基礎とな
る固定構造物側に設けられた配管と上記可動構造物側の
配管とを接続又は分離可能とする配管着脱構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】通常の建物の配管設備では、基礎となる
構造物とその上に設けられる上部構造物とは積極的に相
対移動させることはないので、上記基礎構造物に敷設さ
れた配管と、上記上部構造物に敷設された配管とは、配
管工事をする場合以外は着脱することは考えていない。
【0003】但し、地震等によって基礎構造物に対して
上部構造物が横方向に相対変位することに対処可能とす
るために、上記基礎構造物側の配管と上部構造物側の配
管とをフレキシブル継手や伸縮配管によって接続して、
上部構造物が横方向に相対変位しても配管が切り離され
ることなく当該配管の使用が確保可能な構成としている
場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記基
礎構造物に対して上記上部構造物を移動可能な構成とし
た場合を考えると、基礎構造物(固定構造物)の配管と
上部構造物(可動構造物)の配管とを上記のようにフレ
キシブル継手や伸縮配管で接続したときには、移動可能
な上部構造物の移動量が上記伸縮量に規制されてしま
う。また、所望する上記上部構造物の移動量を得るため
に、上記伸縮配管を弛ませておくと、その部分が、上部
構造物を移動する際の邪魔となる。
【0005】また、上記上部構造物を横方向に移動可能
な構成とし、且つ、上記のような伸縮配管を使用しない
場合には、上部構造物の位置を変える前に、作業員が、
上記基礎構造物と上部構造物との接続部分に入って連結
されている配管の切り離し作業を行い、その後に、上部
構造物を移動させ、再び、作業員が、上記基礎構造物と
上部構造物との接続部分に入って配管の接続作業を行う
必要があり、手間が掛かると共に、両構造物間に作業員
が入り込むためには、所定の安全対策を講じておく必要
がある。
【0006】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、配管設備を持った構造物を移動可能に
構成した場合に、固定構造物と可動構造物との間の配管
の接続及び切り離しが安全且つ迅速に行うことができる
配管着脱構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載された配管着脱構造
は、固定構造物に配設されて上端開口部が上方を向く固
定側配管と、上記固定構造物に沿って相対移動可能な可
動構造物に配設されて下端開口部が上記固定側配管の上
端開口部と上下方向で対向可能な可動側配管と、上記可
動側配管の下端開口部及び固定側配管の上端開口部の少
なくとも一方を上下方向に移動可能にする移動機構と、
上記固定側配管の上端開口部及び可動側配管の下端開口
部の少なくとも一方に設けられて両配管の上記開口端部
同士を着脱可能に接続する管継手と、上記固定側配管の
上端開口部及び可動側配管の下端開口部の少なくとも一
方を当該可動側配管の下端開口部と固定側配管の上端開
口部とが同軸となる位置に向けて横方向に移動する位置
決め装置と、上記固定側配管の上端開口部及び可動側配
管の下端開口部の少なくとも一方を上下方向に移動させ
る昇降装置とを備えることを特徴としている。
【0008】また、請求項2に記載した発明は、請求項
1に記載された構成に対し、上記位置決め装置は、上記
固定側配管の上端開口部位置と可動側配管の下端開口部
位置との横方向への相対位置を検出する位置検出センサ
と、上記固定側配管の上端開口部及び可動側配管の下端
開口部の少なくとも一方を横方向に移動させる移動装置
と、上記位置検出センサの検出信号に基づいて上記移動
装置に駆動信号を供給するコントローラとを備えること
を特徴としている。
【0009】また、請求項3に記載した発明は、請求項
1又は請求項2に記載された構成に対して、上記固定側
配管又は可動側配管の一方に設けられて配管内に所定圧
力を供給可能な圧力供給手段と、上記固定側配管又は可
動側配管の他方に設けられて配管内の圧力を検知する圧
力検知手段とを備えて、上記両配管の接続状態を検査す
る接続検査機構を有することを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1に記載した発明の作用について説明す
る。固定側配管と可動側配管とを切り離す場合には、昇
降装置を作動させることで、可動側配管の下端開口部を
上方に移動させるか、固定側配管の上端開口部を下方に
移動させる。すると、上記可動側配管の下端開口部と上
記固定側配管の上端開口部との間に軸方向に向かう引張
力が負荷され、その引張力等によって両配管を接続して
いた管継手が外れ、上記下端開口部と上端開口部とが切
り離されることとなる。
【0011】この状態では、可動側配管の下端開口部は
上方に引き上げられているか、固定側配管の上端開口部
が、下方に引き込まれているので、当該下端開口部及び
上端開口部は、可動構造物を横方向に移動する際に邪魔
となることはない。また、上記のように下端開口部と上
端開口部とを切り離して可動構造物を移動させた後に、
再び、固定構造物に設けられた固定側配管と可動側配管
とを接続する場合には、位置決め装置を駆動させること
で、可動側配管の下端開口部又は固定側配管の上端開口
部を横方向に移動して、該下端開口部と固定側配管の上
端開口部とを同軸に位置決めさせ、その後に、上記昇降
装置を駆動させて可動側配管を下降させるか固定側配管
を上昇させることで、可動側配管の下端開口部を固定側
配管の上端開口部に相対的に押しつける。すると、この
押圧力等によって、上記下端開口部と上端開口部との間
が管継手によって自動的に接続される。
【0012】次に、請求項2に記載した発明の作用につ
いて説明する。接続する上端開口部位置に対する下端開
口部の横方向への相対位置が位置検出センサによって検
出され、コントローラが、上位検出信号に応じた駆動信
号を移動装置に供給することで、上記上端開口部と下端
開口部との位置合わせが自動的に実施される。
【0013】次に、請求項3に記載した発明の作用につ
いて説明する。固定側配管の上端開口部と可動側配管の
下端開口部とを接続した状態で、圧力供給手段を作動す
ると、一方の配管に所定の圧力が負荷され、両配管が適
正に接続されていれば、他の配管にも所定の圧力が発生
する。この圧力を圧力検知手段で検知することで、両配
管の接続が適正かどうかが検査される。
【0014】
【実施例】本発明の実施例について図面に基づいて説明
する。本発明が採用される構造物は、例えば、図5に示
すように、所定のイベント空間を囲むように形成された
円環状の上部構造物1であって、その円環状の上部構造
物1のイベント空間側(内周側)には、客席スタンド部
2a,3aが配設されている。その円環状の構造物は、
上面が地面を構成する基礎構造物4(固定構造物)の上
に設置され、その基礎構造物4に支持されている。
【0015】また、上記上部構造物1には、上記客席ス
タンド部2a,3aと共に図示しない空調機械室、便
所、厨房、消火等の設備が設けられ、その設備のため
の、給水、排水、ガス、給湯、暖房温水、蒸気、冷水、
冷却水、通気、消火等の配管がそれぞれ配設されてい
る。上記各配管は、上記基礎構造物4側に配設された固
定側配管に連結している。
【0016】また、上記円環状の上部構造物1の一部は
横断面円弧状の可動構造物2を構成し、その可動構造物
2は、図6に示すように、基礎構造物4の上面に配設さ
れた移動レール5に沿って外方に後退可能となってい
て、これによって、上記イベント空間を、開催するイベ
ント規模(野球観戦やサッカー観戦等)に合わせて変え
ることができるようになっている。その可動構造物2側
にも、上記便所等の設備が設けられている。
【0017】なお、図5中、6は、可動構造物2を後退
させた際にイベント空間の一部を囲む側壁を構成する構
築物を示している。また、上記上部構造物1の図示しな
い屋根部材は、上部構造物1の非可動部分3と図4中一
点鎖線で示す位置Cに配設される図示しない一対の柱部
材とで支持され、上記可動構造物2は、屋根部材を支持
しない構造となっている。
【0018】また、上記のように、可動構造物2は横方
向に移動可能となっているので、可動構造物2側に配設
された可動側配管8と、基礎構造物4に配設された固定
側配管7とは、着脱可能に接続されている。次に、その
可動構造物2と基礎構造物4との配管の接続部分の構成
について説明する。
【0019】可動構造物2側に配設された各配管8の一
端部側は、図1に示すように、当該可動構造物2の下部
まで延設され、その下端開口部8aは、軸を上下に向け
て配置されている。その下端開口部8a側は、移動テー
ブル9に支持されている。また、上記可動側配管8にお
ける移動テーブル9で支持されている位置よりも上側部
分には移動機構を構成するフレキシブル継手10が介挿
されることで、上記下端開口部8aは上下左右方向に移
動可能となっている。なお、フキシブル継手10の代わ
りに、途中位置を弛ませて移動機構を構成するようにし
てもよい。
【0020】また、上記移動テーブル9は、水平方向に
のみ移動可能に案内された状態で、支持フレーム11に
支持されていると共に、その支持フレーム11に支持さ
れる電動モータ12を駆動することによって、既存のモ
ータ駆動移動テーブルと同様に、水平移動するようにな
っている。その電動モータ12は、コントローラ13か
らの駆動信号によって作動するようになっている。
【0021】ここで、上記移動テーブル9、支持フレー
ム11及び電動モータ12によって、可動側配管8の下
端開口部を上下方向に移動可能とする移動装置が構成さ
れることになる。また、上記支持フレーム11は、昇降
装置を構成する複数台の油圧シリンダ装置14の各ピス
トンロッド14a先端部に水平に支持されている。その
各油圧シリンダ装置14は、軸を上下に向けて配設され
ピストンロッド14aが上下方向に移動可能に構成され
て、その各ピストンロッド14aが、コントローラ13
からの駆動信号に応じて同期を取って上下方向に昇降す
るようになっている。
【0022】また、基礎構造物4に配設された固定側配
管7の一端部側は、基礎構造物4の上面に設けられた凹
部15に配置され、その上端開口部7aは、上方を向い
て露出可能となっている。但し、上記上端開口部7aの
先端位置は、基礎構造物4の上面よりも低い位置に設定
されて、可動構造物2が移動する際に障害物とならない
ようになっている。なお、上記各凹部15の上側は、図
示しない床蓋によって閉塞可能となっている。
【0023】また、上記凹部15及び上記固定側配管7
は、移動させた可動構造物2の設置位置に沿って複数箇
所設けられていて、該凹部15に設けられた各固定側配
管7の各上端開口部7aは、可動構造物2の移動に伴い
当該可動構造物2の可動側配管8の下端開口部8aと上
下方向で対向可能となっている。また、上記可動側配管
8の下端開口部8aには、管継手を構成する自動カップ
リング16が取り付けられている。この自動カップリン
グ16は、上記下端開口部8aと上端開口部7aとを上
下に対向させた状態で上記可動側配管8側を降下させ
て、その下端開口部8aを上記固定側配管7の上端開口
部7aに当接するように押圧することで、上記両開口部
間を接続し、且つ、その接続状態から下端開口部8aを
上方に移動させる際の引張力によって、上記接続状態が
切り離されるようになっている。
【0024】また、上記固定側配管7の上端開口部7a
の側壁には、固定側センサ17が設けられ、また、上記
移動テーブル9における上記可動側配管8を支持してい
る近傍には、上記固定側センサ17と対をなす可動側セ
ンサ18が設けられている。上記両センサ17,18は
上下方向で対向することで位置検出センサを構成してい
る。その構成は、例えば、光電スイッチ等の光センサで
あって、固定側センサ17が発光素子となり、且つ、可
動側センサ18が受光素子となっている。
【0025】そして、発光素子の発光部中央と受光素子
の受光部中央とは、上記上端開口部7aと下端開口部8
aとが上下方向で同軸となった状態で、上下方向で一致
するように設定されている。そして、後述するコントロ
ーラ13からの信号によって上記固定側センサ17であ
る発光素子が発光し、可動側センサ18である受光素子
が上記発光素子の発光した光を受光し、その受光信号を
コントローラ13に供給可能となっている。
【0026】なお、上記光センサからなる位置検出セン
サは上記のような構成に限定されず、固定側センサ17
に反射鏡を採用し、可動側センサ18を発光且つ受光す
る光電センサとして、コントローラ13によって信号を
供給するセンサを一方側に集中させておいてもよい。ま
た、上記コントローラ13は、操作盤20からの信号に
基づいて配管切り離し又は配管接続のための駆動信号
を、各油圧シリンダ装置14や電動モータ12に供給可
能となっている。
【0027】即ち、コントローラ13は、操作盤20か
ら配管切り離し信号を入力すると、各油圧シリンダ装置
14に駆動信号を供給して、各油圧シリンダ装置14の
ピストンロッド14aを所定量だけ上昇させるようにな
っている。また、コントローラ13は、操作盤20から
配管接続信号を入力すると、先ず、上記固定側センサ1
7に発光信号を供給すると共に、可動側センサ18から
の受光信号に基づいて、上記固定側センサ17と可動側
センサ18とが上下方向で対向するまで、電動モータ1
2に駆動信号を供給する。この上記電動モータ12及び
移動テーブル9を介した上記可動側配管7の下端開口部
7aの当該コントローラ13による移動制御は、例え
ば、移動テーブル9を一旦,一方に寄せた後に、上記可
動側センサ18からの受光信号によって同軸となったこ
とを検知するまで移動テーブル9を他方に向けて水平移
動させることで行われる。又は、上記位置検出センサ
に、可動側配管8の下端開口部8aと固定側配管7の上
端開口部7aとの横方向への相対変位を検知可能な構造
のセンサを採用して、コントローラ13によって、その
位置検出センサが検知した相対変位量に基づいて上記電
動モータ12を駆動するように制御しても構わない。
【0028】続けて、コントローラ13は、各油圧シリ
ンダ装置14に駆動信号を供給することで、各ピストン
ロッド14aを所定量だけ降下させるようになってい
る。ここで、上記移動装置、位置検出センサ、及びコン
トローラ13によって位置決め装置が構成されている。
次に、上記配管着脱構造の作動等について説明する。
【0029】可動構造物2を、図5中実線で示す位置か
ら一定鎖線で示す位置まで移動させてイベント空間を広
げる場合について説明する。まず、上記可動構造物2の
位置を変える前に、固定側配管7及び可動側配管8のバ
ルブ21,22を閉じ、操作盤20を操作してコントロ
ーラ13に対して配管切り離し信号を供給する。
【0030】すると、上記信号を入力したコントローラ
13は、各油圧シリンダ装置14にピストンロッド14
aを移動させる駆動信号を供給する。駆動信号を入力し
た各油圧シリンダ装置14は、同期をとって各ピストン
ロッド14aを上方に所定量だけ移動させる。これによ
って、各ピストンロッド14aに支持されている支持フ
レーム11及び移動テーブル9が上方に垂直移動するこ
とで、可動側配管8の下端開口端部側は、上方に引っ張
られ、その引張力によって、自動カップリング16によ
って接続されていた固定側配管7の上端開口部7aと可
動側配管8の下端開口部8aとが切り離される(図1の
状態)。
【0031】このとき、上記可動側配管8の下端開口部
8aが可動構造物2内に収納されるまで当該下端開口部
8aを上昇させる。これによって、両配管の切り離しが
完了する。次に、可動構造物2を移動レール5に沿って
所定位置まで例えば後退させる。このとき、上記切り離
した固定側配管7の上端開口部7aを収納している凹部
15上面には、自動又は手動で図示しない床蓋を被せて
閉塞しておく。また、可動構造物2を移動させたとき
に、上記可動側配管8の下端開口部8aと上下に対向す
る基礎構造物4の上面位置に設けられた凹部15に対し
て、その凹部15を閉塞している床蓋を自動又は手動で
外しておく。
【0032】そして、可動構造物2を目的の位置まで後
退させたら、操作盤20を操作してコントローラ13に
配管接続信号を供給する。配管接続信号が供給されたコ
ントローラ13は、上述のように、固定側センサ17に
発光信号を供給しながら可動側センサ18から受光信号
を入力し、その受光信号によって両センサ17,18が
上下方向で対向、つまり、可動側配管8の下端開口部8
aと固定側配管7の上端開口部7aとが同軸となるま
で、電動モータ12に駆動信号を供給し、該電動モータ
12によって移動テーブル9を横方向に移動させる。
【0033】コントローラ13は、受光信号に基づいて
両配管7,8が同軸となったことを検知したら、各油圧
シリンダ装置14に駆動信号を供給して各ピストンロッ
ド14aを下降させる。このピストンロッド14aに下
降によって、支持フレーム11及び移動テーブル9が水
平状態を保持したままで下方に移動して、移動テーブル
9に支持されている可動側配管8の下端開口部8a側も
下方に移動する。そして、上記可動側配管8の下端開口
部8aが固定側配管7の上端開口部7aに上方から押し
つけられ、その押圧力によって自動カップリング16が
両配管7,8の開口端部同士を接続する(図2に示す状
態)。
【0034】次に、固定側配管7及び可動側配管8のバ
ルブ21,22を開いて連通状態とする。このように、
本実施例では、各油圧シリンダ装置14のピストンロッ
ド14aを上方に移動させることで、固定側配管7と可
動側配管8とが自動的に切り離される。また、両配管
7,8の接続の際も、移動テーブル9の移動による微調
整によって、自動的に両配管7,8の位置合わせが行わ
れると共に、油圧シリンダ装置14のピストンロッド1
4aを下降させることで両配管7,8が自動的に接続さ
れる。
【0035】従って、基礎構造物4と上部構造物1の接
続部分に作業員が入り込んで作業を行う必要はなく、昇
降装置を駆動するだけ両配管7,8の切り離しができる
と共に、自動的に位置決め装置で位置決めを行い、可動
側配管8を降下させるだけで両配管7,8の接続ができ
る。この結果、配管7,8の接続や切り離しが、安全且
つ迅速に行うことができるようになる。
【0036】なお、上記実施例では、各配管のバルブ2
1,22の開閉を、コントローラ13とは別の手段によ
って自動又は手動で実施するように説明しているが、コ
ントローラ13による上記切り離し制御の始め又は接続
制御の終わりに、該コントローラ13からの指令によっ
て自動的に上記バルブ21,22の開閉操作を行うよう
に構成してもよい。
【0037】また、上記実施例では、油圧シリンダ装置
14の各ピストンロッド14aの降下量を制御すること
で、可動側配管8の下端開口部8aと固定側配管7の上
端開口部7aとの間に所定の押圧力を発生させ、その押
圧力を自動カップリング16に付与して両配管7,8を
接続させるようにしているが、両開口部間に圧電素子等
からなる圧力センサを配設して、その圧力センサが検知
する圧力が所定圧力以上となるまで、ピストンロッド1
4aを降下させるように制御してもよい。
【0038】次に、第2実施例について説明する。上記
第1実施例と同様な部材には同一の符号を付して説明す
る。この第2実施例は、消火設備の消火配管系に本発明
を適用した例である。本第2実施例の配管着脱構造の基
本構成は、上記第1実施例と同様である。但し、本第2
実施例の配管着脱構造には、自動接続検査機構が設けら
れている点が相違している。
【0039】その構成を説明すると、図3に示すよう
に、固定側配管7の末端部に設けられているフート弁3
0が水源である水槽31内に挿入されている。また、上
記固定側配管7の途中には圧力供給手段を構成する加圧
送水装置32が介挿されて水槽31内の水を加圧して供
給可能となっている。また、上記自動カップリング16
の外周側にはリミットスイッチ33が設けられている。
このリミットスイッチ33は、上記自動カップリング1
6による接続が完了したかどうかを検出して、その検出
信号をコントローラ13に供給可能となっている。
【0040】また、上記可動側配管8の途中には、自動
警報装置34や圧力スイッチ35が配設され、更に、ス
プリンクラヘッド等の散水設備36が設けられている。
上記圧力スイッチ35は、配管8内の圧力が所定圧力以
下になった場合に作動してその検知信号を制御盤37に
供給可能となっている。なお、上記自動警報装置34
は、従来と同様な構成となっており、例えば,流水検知
装置、表示装置、及び音響装置から構成される。
【0041】また、上記可動側配管8の末端部8bに
は、圧力検知手段を構成する流量計38や圧力計39が
介装されていると共にその末端部8bに末端試験弁40
が接続されている。上記末端試験弁40は、コントロー
ラ13又は監視盤41からの指令によって開閉するよう
になっている。また、上記流量計38及び圧力計39
は、その可動側配管8の末端部8bの流量及び圧力を検
出しその検出値に応じた信号を監視盤41に供給可能と
なっている。
【0042】また、上記制御盤37は、上記圧力スイッ
チ35からの検知信号によって作動し、上記加圧送水装
置32に駆動信号を供給可能となっていると共に、監視
盤41に作動信号を供給可能となっている。また、上記
監視盤41は、制御盤37からの信号を入力することで
作動し、上記流量計38や圧力計39からの信号に基づ
いて上記可動側配管8の末端部8bでの放水量や放水圧
力を判定して所望の基準範囲外と判断したら警報を表示
するようになっている。そして、検査が終了したら、上
記末端試験弁40に閉止信号を供給すると共に、制御盤
37に加圧送水装置32への停止信号を供給可能となっ
ている。
【0043】なお、上記制御盤37や監視盤41は、上
記のような配管接続時の検査だけに使用されるものでは
なく、消火設備の定期検査を行う際にも使用できるもの
である。他の構成は、上記第1実施例と同様である。次
に、本第2実施例の作動等について説明する。
【0044】上記第1実施例と同様に可動側配管8が下
降して該可動側配管8の下端開口部8aと固定側配管7
の上端開口部7aとが自動カップリング16によって接
続されると、その接続がリミットスイッチ33によって
検知されて、その検出信号がコントローラ13に供給さ
れる。コントローラ13は、上記検出信号を入力する
と、固定側配管7及び可動側配管8のバルブ21,22
に開指令を供給した後に末端試験弁40に開指令を供給
する。これによって、自動検査機構が作動を開始する。
【0045】上記末端試験弁40を開放すると、その末
端部8bからの放水により可動側配管8中の圧力が低下
する。そして、その可動側配管8中の圧力が所定値以下
となると、その圧力低下が圧力スイッチ35で検知さ
れ、その検知信号が制御盤37に供給される。制御盤3
7では、上記圧力スイッチ35から検知信号を入力する
と、加圧送水装置32に作動信号を供給する。すると、
加圧送水装置32は、水槽31中の水を固定側配管7を
介して可動側配管8に加圧して供給する。同時に、上記
制御盤37は、監視盤41に作動開始信号を供給する。
【0046】監視盤41では、上記流量計38及び圧力
計39からの信号を入力し、末端部8bからの放水圧力
及び放水流量が所定基準範囲内かどうかを判定する。そ
して、所定基準範囲内の場合には、上記両配管7,8の
接続は正しく行われ、且つ、消火設備として可動側配管
8に所望の水圧が付与可能と判断し、正常であることを
表示すると共に、上記制御盤37に加圧送水装置32へ
の停止信号を供給し、且つ、上記末端試験弁40に閉止
信号を供給して、検査を終了する。
【0047】上記監視盤41に採用される所定基準値
は、例えば、放水圧力が1kgf /cm2以上10kgf /cm
2 以下とし、また、放水量を80l/mm以上とする。ま
た、上記放水量Qに推定は、下記式により算出する。 Q=k・√P ここで、Pは放水圧力を、kは比例定数を示している。
【0048】一方、上記監視盤41は、末端部8bから
の放水圧力及び放水流量が所定基準範囲外と判断した場
合には、警報を表示し、さらに、上記制御盤37に加圧
送水装置32への停止信号を供給すると共に、上記末端
試験弁40に閉止信号を供給する。また、上記検査と共
に、可動側配管8に水が流れることで、上記自動警報装
置34も適性に警報が発生され、また、上記加圧送水装
置32の停止操作を行った際に、上記自動警報装置34
による警報が停止することが確認できる。
【0049】このように、本実施例では、配管7,8の
接続が実施された後に、消火配管を構成する可動側配管
8の末端部8bまで所定の放水圧力及び放水量が適性に
供給されるかどうかの検査が自動的に実施され、さら
に、自動警報装置34の検査も同時に実施されるように
なる。なお、上記第2実施例は、着脱する配管として消
火配管を例にとり、自動検査機構によって、上記消火配
管を接続した際の接続状態の検査と共に消火配管として
要求される放水検査や自動警報装置検査等を自動的に検
査させるようにしているが、配管接続時の自動接続検査
機構はこれに限定されるものではない。
【0050】例えば、図4に示すように、固定側配管7
の上端開口部7a近傍に対して該配管内に空気圧を供給
可能なコンプレッサ等の圧力供給手段50を設け且つ可
動側配管8の下端開口部8a近傍に圧力検知手段51を
配設しておき、両配管7,8を接続した後で且つ両配管
7,8の各バルブ21,22を開く前に、上記圧力供給
手段50を作動して所定の圧縮空気を供給し可動側配管
8側の圧力が所定圧力となるかどうかを上記圧力検知手
段51で検知することによって接続時の検査を自動的に
行うようにしてもよい。
【0051】また、上記全実施例では、可動構造物2と
して空調機械室等と共に客席が移動可能な構造体を例に
取って説明しているが、これに限定されるものではな
い。要は、固定構造部の上面に沿って可動構造物2が相
対移動可能となっていると共に、その可動構造物2側に
配管設備が配設される構造であれば、本発明は適用可能
である。
【0052】さらに、上記実施例では、上記可動構造物
2は水平移動するようになっているが、これに限定され
るものではなく、例えば、基礎構造物4の上面に対して
斜め方向に移動レールを構築して、可能構造物2が、上
記移動レールに案内されて基礎構造物4の上面に沿って
斜め方向に移動可能な構成となっていてもよい。また、
上記全実施例では、可動側配管8の下端開口部8aを移
動装置で横方向に移動させ、その下端開口部8aを昇降
装置で昇降可能としているが、この構成に限定されるも
のではない。例えば、可動側配管8側を移動させること
なく、固定側配管7の上端開口部7a側を移動装置で横
方向に移動させると共に昇降装置で昇降可能に構成する
ことで、当該固定側配管7の上端開口部7a側を動かし
て両配管7,8の自動着脱を実施するようにしてもよ
い。
【0053】また、例えば、移動装置で固定側配管7の
上端開口部7aを横方向に移動可能とし、且つ、昇降装
置で可動側配管8の下端開口部8aを昇降させるように
構成するなどしてもよい。但し、一種類の配管に対し
て、対応する可動側配管8は1本であるのに対し、固定
側配管7は、可動構造物2の移動位置に合わせて複数箇
所に設ける必要があるので、上記移動装置や昇降装置
は、可動側配管8側に設けた方がコスト上,有利であ
る。
【0054】また、上記実施例では、自動カップリング
16に押圧力又は引張力を負荷することで、配管7,8
間の接続及び切り離しを行うように説明しているが、こ
れに限定されるものではなく、例えば、当該自動カップ
リング16に回転機構を設け、コントローラ13からの
指令で回転させるように構成して、ねじ込みによっても
接続可能としても構わない。
【0055】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の配管
着脱構造では、上部の可動構造物を横方向に移動可能と
しても、固定構造物側の配管と可動構造物側の配管とを
安全且つ確実に、しかも自動的に接続又は切り離しがで
きるようになるという効果がある。
【0056】例えば、請求項2に記載した発明を採用す
ることで、固定側配管の端部と可動側配管の端部との位
置合わせを自動的に実施できるという効果がある。さら
に、請求項3に記載した発明を採用することで、両配管
を接続した際の接続状態が適正かどうかを自動で検査す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の配管着脱構造における固
定側配管と可動側配管が切り離されている状態を示す図
である。
【図2】本発明に係る実施例の配管着脱構造における固
定側配管と可動側配管が接続されている状態を示す図で
ある。
【図3】本発明に係る第2実施例を説明するための図で
ある。
【図4】本発明に係る実施例の接続後の検査の一例を示
す図である。
【図5】本発明に係る実施例の構造物であって屋根部材
を省略した斜視図である。
【図6】本発明に係る実施例の可動構造物の移動を示す
模式図である。
【符号の説明】
2 可動構造物 4 基礎構構造物(固定側構造物) 7 固定側配管 7a 上端開口部 8 可動側配管 8a 下端開口部 9 移動テーブル 10 伸縮継手(移動機構) 11 支持フレーム 12 電動モータ 13 コントローラ 14 油圧シリンダ装置 16 自動カップリング(管継手) 32 加圧送水装置(圧力供給手段) 38 流量計(圧力検知手段) 39 圧力計(圧力検知手段) 50 圧力供給手段 51 圧力検知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩村 卓嗣 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定構造物に配設されて上端開口部が上
    方を向く固定側配管と、上記固定構造物に沿って相対移
    動可能な可動構造物に配設されて下端開口部が上記固定
    側配管の上端開口部と上下方向で対向可能な可動側配管
    と、上記可動側配管の下端開口部及び固定側配管の上端
    開口部の少なくとも一方を上下方向に移動可能にする移
    動機構と、上記固定側配管の上端開口部及び可動側配管
    の下端開口部の少なくとも一方に設けられて両配管の上
    記開口端部同士を着脱可能に接続する管継手と、上記固
    定側配管の上端開口部及び可動側配管の下端開口部の少
    なくとも一方を当該可動側配管の下端開口部と固定側配
    管の上端開口部とが同軸となる位置に向けて横方向に移
    動する位置決め装置と、上記固定側配管の上端開口部及
    び可動側配管の下端開口部の少なくとも一方を上下方向
    に移動させる昇降装置とを備えることを特徴とする配管
    着脱構造。
  2. 【請求項2】 上記位置決め装置は、上記固定側配管の
    上端開口部位置と可動側配管の下端開口部位置との横方
    向への相対位置を検出する位置検出センサと、上記固定
    側配管の上端開口部及び可動側配管の下端開口部の少な
    くとも一方を横方向に移動させる移動装置と、上記位置
    検出センサの検出信号に基づいて上記移動装置に駆動信
    号を供給するコントローラとを備えることを特徴とする
    請求項1に記載された配管着脱構造。
  3. 【請求項3】 上記固定側配管又は可動側配管の一方に
    設けられて配管内に所定圧力を供給可能な圧力供給手段
    と、上記固定側配管又は可動側配管の他方に設けられて
    配管内の圧力を検知する圧力検知手段とを備えて、上記
    両配管の接続状態を検査する接続検査機構を有すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載された配管着
    脱構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101879213B1 (ko) * 2018-03-08 2018-07-19 주식회사 나우누리 진공배관 승강 유지장치 및 이를 이용한 진공배관 리크 검사방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101879213B1 (ko) * 2018-03-08 2018-07-19 주식회사 나우누리 진공배관 승강 유지장치 및 이를 이용한 진공배관 리크 검사방법

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