JPH09134289A - 推論モデル更新機能を備えた帰納推論装置及び帰納推論装置の推論モデル更新方法 - Google Patents

推論モデル更新機能を備えた帰納推論装置及び帰納推論装置の推論モデル更新方法

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JPH09134289A
JPH09134289A JP28988195A JP28988195A JPH09134289A JP H09134289 A JPH09134289 A JP H09134289A JP 28988195 A JP28988195 A JP 28988195A JP 28988195 A JP28988195 A JP 28988195A JP H09134289 A JPH09134289 A JP H09134289A
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JP28988195A
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Tomoyuki Hagi
倫幸 萩
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】過去の大量のデータを用いて予測を行なう帰納
推論装置において、例えば推論予測精度の低下に伴ない
新たな推論モデルを作成する場合でも、推論モデル全体
の再作成を行なう必要なく、推論モデルの作成時間を短
縮すること。 【解決手段】推論モデルデータ記憶部202 に記憶された
既存の推論モデルに対し、不良部分モデル決定部101 に
より、その末端ノードから順次予測値と実績値との比較
による正誤判定を行なって不良部分のモデルを決定し、
この不良部分モデルに関係する実績データのみを不良部
分モデルデータ編集部102 により実績データ記憶部201
から読出して新部分モデル作成用の実績データとして編
集し、推論モデル作成部103 により前記不良部分モデル
に替わる新部分モデルを作成すると共に、部分モデル差
し替え部104 により前記既存推論モデル中の不良部分モ
デルを新部分モデルに差し替え、新規の推論モデルとし
て格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば多数の要素
が関係している商品の売上げの予測を行なう場合のよう
に、大量のデータを用いて予測を行なう帰納推論装置に
おいて、推論モデル全体の再作成を行なわずに予測精度
の高い推論モデルへの更新を行なう推論モデル更新機能
を備えた帰納推論装置及び帰納推論装置の推論モデル更
新方法に関する。
【0002】
【従来の技術】帰納推論装置とは、例えば商品売上げを
予測する場合について説明すると、POS(Point
Of Sales)システム等により得られた商品管
理に関する過去の大量の実績データに基づいて、予測対
象商品の売上げに関連性の強いデータの順に分岐した木
構造の推論モデルを作成し、この推論モデルにおいて各
分岐点でのデータを条件として木の分岐をたどっていく
ことにより、一連の分岐条件を満足した予測値として得
られるものである。
【0003】このような帰納推論装置では、推論モデル
は、その作成時点までに蓄積された過去の実績データに
基づいて作成されるため、一度作成された推論モデルに
よる予測精度は、日数が経つにつれ低下する性質を持っ
ている。
【0004】従来の帰納推論装置では、一度作成された
推論モデルの予測精度が低下すると、その時点で、それ
までに蓄積された過去の実績データに基づき、推論モデ
ルの全体を新たに再作成している。特に、前記商品の売
上予測のように、毎日の予測を必要とするものについて
は、数日毎に推論モデル全体の再作成を行なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の帰
納推論装置では、推論モデルの予測精度が低下すると、
その推論モデルの全体をその時点までに蓄積された過去
の実績データに基づき新たに再作成しているが、再作成
された新しい推論モデルとこれまでに使用された旧い推
論モデルとを比較してみると、モデルの上位部分の変更
は見られず、下位部分にのみ変更が多いことが判明し
た。
【0006】つまり、従来の帰納推論装置において推論
モデルの再作成を行なう際には、変更を必要としない部
分をも含めたモデルの全体を新たに作成しているため、
該変更を必要としない部分のモデルの作成処理は無駄に
なり、その分だけ推論モデルの作成時間にロスがあると
いう問題が生じる。
【0007】本発明は、前記のような問題に鑑みなされ
たもので、例えば推論予測精度の低下に伴ない新たな推
論モデルを作成する場合でも、推論モデル全体の再作成
を行なう必要なく、推論モデルの作成時間を短縮するこ
とが可能になる推論モデル更新機能を備えた帰納推論装
置及び帰納推論装置の推論モデル更新方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係わ
る推論モデル更新機能を備えた帰納推論装置は、推論モ
デルが記憶される推論モデル記憶手段と、実績データが
記憶される実績データ記憶手段と、この実績データ記憶
手段により記憶された実績データに基づき前記推論モデ
ル記憶手段に記憶された推論モデルに従った予測を行な
う予測手段と、前記推論モデル記憶手段に記憶された既
存の推論モデルに従って前記予測手段により予測された
予測データと前記実績データ記憶手段に記憶された実績
データとの比較による該予測データの正誤判定により前
記既存の推論モデルの不良の部分モデルを決定する不良
部分モデル決定手段と、この不良部分モデル決定手段に
より決定された不良部分モデルに関係する実績データの
みを前記実績データ記憶手段に記憶された全実績データ
の中から抽出して編集する不良部分モデルデータ編集手
段と、この不良部分モデルデータ編集手段により編集さ
れた実績データに基づき推論モデルを作成する推論モデ
ル作成手段と、この推論モデル作成手段により作成され
た推論モデルを前記既存の推論モデルの中の不良部分モ
デルに替わる新部分モデルとして差し替え、前記推論モ
デル記憶手段に新規の推論モデルとして記憶させる部分
モデル差し替え手段とを具備したことを特徴とする。
【0009】つまり、本発明に係わる推論モデル更新機
能を備えた帰納推論装置では、推論モデル記憶手段に記
憶された既存の推論モデルに対し、不良部分モデル決定
手段により、例えばその末端ノードから順次予測値と実
績値との比較による正誤判定が行なわれて不良部分のモ
デルが決定され、この不良部分モデルに関係する実績デ
ータのみが不良部分モデルデータ編集手段により実績デ
ータ記憶手段から抽出されて新部分モデル作成用の実績
データとして編集され、推論モデル作成手段により前記
不良部分モデルに替わる新部分モデルが作成されると共
に、部分モデル差し替え手段により前記既存推論モデル
中の不良部分モデルが新部分モデルに差し替えられ、新
規の推論モデルとして前記推論モデル記憶手段に新たに
記憶されることになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面により本発明の実施の形
態について説明する。図1は本発明の実施形態に係わる
推論モデル更新機能を備えた帰納推論装置の基本的な全
体構成を示すブロック図である。
【0011】この帰納推論装置は、帰納推論装置本体1
0、キーボード11、実績データ供給装置12、ディス
プレイ(表示装置)13から構成される。帰納推論装置
本体10は、CPU、ROM,RAM等を備えてなり、
ROMには、推論モデル作成プログラム、推論モデル更
新プログラム、推論予測実行プログラム等が予め記憶さ
れる。
【0012】実績データ供給装置12は、例えばPOS
システムの場合であれば、様々な商品の管理,販売の実
績データが逐次得られるもので、この実績データ供給装
置12により得られるリアルタイムな実績データは、そ
の都度、帰納推論装置本体10に供給されデータベース
化されて蓄積される。
【0013】すなわち、帰納推論装置本体10は、キー
ボード11の操作により成されるユーザの指示に従っ
て、実績データ供給装置12から供給されて蓄積された
過去の実績データに基づき、推論モデルの作成処理、作
成された推論モデルによる推論予測実行処理、そして、
予測精度が低下した際の推論モデルの更新処理等を行な
うもので、この帰納推論装置本体10にて得られた実績
データや、作成あるいは更新された推論モデル、推論予
測実行された予測データ等は、ディスプレイ13にて表
示される。
【0014】図2は前記推論モデル更新機能を備えた帰
納推論装置における帰納推論装置本体10内部の構成を
示すブロック図である。この帰納推論装置本体10に
は、不良部分モデル決定部101、不良部分モデルデー
タ編集部102、推論モデル作成部103、部分モデル
差し替え部104、予測部105、結果表示部106、
実績データ格納部107が備えられると共に、前記実績
データ供給装置12から供給される実績データを実績デ
ータ格納部107を介してデータベース化して蓄積する
実績データ記憶部201、作成あるいは更新された推論
モデルが保持される推論モデルデータ記憶部202、推
論予測実行された予測データが保持される予測データ記
憶部203が備えられる。
【0015】不良部分モデル決定部101は、キーボー
ド11から推論モデル更新(再作成)の指示があった際
に、推論モデルデータ記憶部202に保持されている既
存の推論モデルに従って予測部105により推論予測実
行され予測データ記憶部203に保持されたある商品の
売上げ等の予測データと実際の売上げ等の実績データと
を比較してその予測値の正誤を判定し、誤った予測値が
得られる推論モデル内の不良部分(不良ノード)をその
末端ノードから順次検証して不良であるモデルの範囲
(不良部分モデル)を決定するもので、この不良部分モ
デル決定部101による不良部分モデル決定データは不
良部分モデルデータ編集部102に与えられる。
【0016】不良部分モデルデータ編集部102は、実
績データ記憶部201に蓄積されて記憶されている現在
までの全ての実績データの中から前記不良部分モデルに
関係する種類(属性)の実績データのみを読出し、該不
良部分モデルに対応した範囲の新たな推論モデルを作成
するための帰納推論用データとして編集するもので、こ
の不良部分モデルデータ編集部102により編集された
帰納推論用の実績データは推論モデル作成部103に与
えられる。
【0017】推論モデル作成部103は、前記キーボー
ド11により通常の推論モデル作成の指示が与えられた
際には実績データ記憶部201に記憶されている全実績
データに基づき推論モデルの全体を作成し、また、前記
キーボード11により推論モデル更新(再作成)の指示
が与えられた際には前記不良部分モデルデータ編集部1
02から与えられた部分モデル作成用の実績データに基
づき新たな推論モデル(新部分モデル)を作成するもの
で、この推論モデル作成部103において推論モデルの
全体が作成された場合には、その全体の推論モデルデー
タはそのまま推論モデルデータ記憶部202に格納さ
れ、また、新部分モデルが作成された場合には、その新
部分モデルデータは部分モデル差し替え部104に与え
られる。
【0018】部分モデル差し替え部104は、推論モデ
ルデータ記憶部202に保持されている既存の推論モデ
ルを読出し、そのうちの前記不良部分モデル決定部10
1により決定された不良部分モデルを前記推論モデル作
成部103により作成された新部分モデルに差し替え新
規の推論モデルに更新するもので、この部分モデル差し
替え部104における新部分モデルへの差し替えにより
更新された新規推論モデルは推論モデルデータ記憶部2
02に格納される。
【0019】予測部105は、前記推論モデルデータ記
憶部202に保持されている推論モデルに従ってある商
品の売上げ等の予測処理を実行するもので、この予測部
105により得られた予測データ(売上げ予測値等)は
予測データ記憶部203に格納される。
【0020】結果表示部106は、キーボード11から
の各種の指示に従って、例えば実績データ記憶部201
から読出された実績データ、あるいは推論モデル作成部
103により作成された推論モデル、あるいは予測部1
05により予測された売上げ予測値等を表示データとし
て出力するもので、この結果表示部106から出力され
た表示データは前記表示装置13に転送されて表示され
る。
【0021】図3は前記推論モデル更新機能を備えた帰
納推論装置における不良部分モデル決定部101内部の
構成を示すブロック図である。この不良部分モデル決定
部101には、予測結果正誤判定部1011、階層アッ
プ部1012、データ順位付け部1013、ノード正誤
判定部1014、不良階層決定部1015が備えられ
る。
【0022】予測結果正誤判定部1011は、キーボー
ド11から推論モデル更新(再作成)の指示があった際
に、推論モデルデータ記憶部202に保持されている既
存の推論モデルに従った推論予測により予測データ記憶
部203に格納されたある商品の売上げ等の予測値と実
際の売上げ等の実績値とを比較してその予測値の正誤を
判定し、誤った予測値が記述された推論モデルの末端ノ
ードを検索するもので、この予測結果正誤判定部101
1による予測誤りのある末端ノードの検索情報は階層ア
ップ部1012に与えられる。
【0023】階層アップ部1012は、推論モデルデー
タ記憶部202に記憶されている既存の推論モデルに対
し、予測結果正誤判定部1011により検索指示された
予測誤りのある末端ノードより1階層分上位のノードの
指示、あるいは後述するノード正誤判定部1014によ
り判定指示された予測誤りのあるノードより1階層分上
位のノードの指示を行なうもので、この階層アップ部1
012によるノード指示情報はデータ順位付け部101
3に与えられる。
【0024】データ順位付け部1013は、前記階層ア
ップ部1012による現在の指示ノードより下位の各ノ
ードそれぞれに記述された複数の予測値の過去の出現実
績を示す実績頻度データをその複数の予測値毎に加算し
て現在の指示ノードに対応させた複数の予測値の実績頻
度データとして記述し、該実績頻度の高い順に出現確率
の高い予測値として順位付けするもので、このデータ順
位付け部1013による現在の指示ノードでの複数の予
測値に対応する予測確率の順位付け情報はノード正誤判
定部1014に与えられる。
【0025】ノード正誤判定部1014は、データ順位
付け部1013により順位付けされた、現在の指示ノー
ドにおける、例えば予測確率の最も高い予測値と実績値
とを比較してその指示ノードでの予測値の正誤を判定す
るもので、このノード正誤判定部1014により現在の
指示ノードに対応させた予測値が誤りと判定された場合
にはその誤り判定されたノード指示情報は前記階層アッ
プ部1012に与えられ、また、正しいと判定された場
合にはその正判定されたノード指示情報は不良階層決定
部1015に与えられる。
【0026】不良階層決定部1015は、前記ノード正
誤判定部1014により正判定された指示ノードの階層
より下位の階層にある全てのノードを不良ノードとし、
その不良ノードの集まりである部分モデルを不良部分モ
デルとして決定するもので、この不良階層決定部101
5により決定された不良部分モデル決定データは、前記
不良部分モデルデータ編集部102に与えられる。
【0027】次に、前記構成による推論モデル更新機能
を備えた帰納推論装置における推論モデルの更新動作に
ついて説明する。本実施形態の動作説明では、まず、帰
納推論装置による推論予測の対象を商品Aの売上げ、予
測対象日を10月1日とし、その推論モデルの作成と、
該作成された推論モデルによる売上げ予測の実行とを、
1月1日から9月30日までの実績データに基づき行な
ったものとする。そして、予測対象日である10月1日
の商品Aの売上げ実績も得られたものとする。
【0028】図4は推論モデルの基本構造を示す概念図
である。図5は前記推論モデル更新機能を備えた帰納推
論装置の実績データ記憶部201に蓄積された1月1日
から9月30日までの実績データを示す図である。
【0029】図6は前記推論モデル更新機能を備えた帰
納推論装置の推論モデルデータ記憶部202に記憶され
た10月1日の商品Aの売上げ予測用の既存の推論モデ
ルを示す図である。
【0030】図7は前記推論モデル更新機能を備えた帰
納推論装置の予測部105にて実行される10月1日の
商品Aの売上げ予測算出処理及びその売上げ予測に対し
実績データ記憶部201に得られた10月1日の商品A
の売上げ実績を示す図である。
【0031】すなわち、実績データ供給装置12により
供給された1月1日から9月30までの実績データが、
図5に示すように、帰納推論装置本体10の実績データ
格納部107を介して実績データ記憶部201に蓄積さ
れると、その実績データに基づき、推論モデル作成部1
03により、図6に示すような推論モデルが作成され、
推論モデルデータ記憶部202に記憶される。
【0032】この場合、推論モデルは、商品Aの売上げ
に対し関連性の強い(信頼性の高い)属性が記述された
ノードの順に分岐作成され、全体で100階層程度のモ
デルとなる。また、推論モデルの末端ノードには、過去
の実績に基づく商品Aの売上げデータの分布が複数の売
上げ予測値とその実績頻度として記述され、最も実績頻
度の高い売上げ予測値がそのノードの最適予測値として
設定される。
【0033】例えば図6における推論モデルの末端ノー
ド(天候:晴れ)には、商品Aの売上げ分布が、0ケー
スの場合が1回「0ケース:1」、1ケースの場合が2
回「1ケース:2」、2ケースの場合が0回「2ケー
ス:0」、3ケースの場合が30回「3ケース:30」
として複数の売上げ予測値とその実績頻度の組合せによ
って記述されるが、実績頻度が“30”と最も高い売上
げ予測値“3ケース”が当該末端ノード(天候:晴れ)
の最適予測値として設定される。
【0034】そして、前記推論モデルデータ記憶部20
2に記憶された推論モデル(図6参照)に従って、前記
実績データ記憶部201に記憶されている実績データ
(図5参照)に基づき、予測部105により、図7
(A)に示すように、10月1日の商品Aの売上げ予測
が「1ケース」として算出され予測データ記憶部203
に格納される。
【0035】すると、前記予測データ記憶部203に記
憶された10月1日の商品Aの売上げ予測「1ケース」
は、結果表示部106から出力され表示装置13に表示
される。
【0036】こうして、前記推論モデルデータ記憶部2
02に記憶された推論モデル(図6参照)に従って、予
測データ記憶部203に10月1日の商品Aの売上げ予
測「1ケース」が得られた状態で、この後、実際の10
月1日が終ると、該10月1日の商品Aの売上げ実績値
が、例えば図7(B)に示すように「2ケース」とし
て、実績データ供給装置12から供給され帰納推論装置
本体10の実績データ格納部107を介して実績データ
記憶部201に格納される。
【0037】このように、推論モデルデータ記憶部20
2に記憶された既存の推論モデル(図6参照)によって
10月1日の商品Aの売上げ予測「1ケース」が得ら
れ、また、実際の10月1日の商品Aの売上げ実績値
「2ケース」が得られた後に、キーボード11によって
前記既存の推論モデルの更新(再作成)を指示すると、
帰納推論装置本体10において推論モデル更新処理が実
行される。
【0038】図8は前記推論モデル更新機能を備えた帰
納推論装置による既存の推論モデルに対する不良部分モ
デル決定処理に伴なう不良ノードの判定手順を示す図で
あり、同図(A)は下位第2ノードN(n-1)0(曜日:
日)に対応する商品Aの売上げデータ分布算出状態を示
す図、同図(B)は下位第3ノードN(n-2)0(商品B前
日売上:〜14)に対応する商品Aの売上げデータ分布算
出状態を示す図である。
【0039】すなわち、前記キーボード11により推論
モデルの更新(再作成)が指示されると、不良モデル決
定部101の予測結果正誤判定部1011において、予
測データ記憶部203に記憶されている10月1日の商
品Aの売上げ予測値「1ケース」と実績データ記憶部2
01に記憶されている10月1日の商品Aの売上げ実績
値「2ケース」とが比較され、推論モデルデータ記憶部
202に記憶された既存の推論モデル(図6参照)によ
る売上げ予測値が“誤り”であることが判定され、図8
(A)に示すように、その誤り予測値「1ケース」が最
適予測値として記述された末端ノードN(n)1(天候:
雨)が検索される。
【0040】すると、階層アップ部1012により、前
記予測結果正誤判定部1011により検索指示された予
測誤りのある末端ノードN(n)1(天候:雨)より1階層
分上位のノードN(n-1)0(曜日:日)が指示され、デー
タ順位付け部1013により、前記階層アップ部101
2による現在の指示ノードN(n-1)0(曜日:日)より下
位の末端ノードN(n)0(天候:晴れ)/N(n)1(天候:
雨)/N(n)2(天候:曇)それぞれに記述された各売上
げ予測値の実績頻度データがその予測値毎に加算され現
在の指示ノードN(n-1)0(曜日:日)に対応させた各予
測値の実績頻度データとして記述されると共に、その実
績頻度の高い順に出現確率の高い予測値として順位付け
される。この場合、現在の指示ノードN(n-1)0(曜日:
日)における最適予測値は「3ケース」である。
【0041】すると、ノード正誤判定部1014によ
り、前記データ順位付け部1013において順位付けさ
れた現在の指示ノードN(n-1)0(曜日:日)における最
適予測値「3ケース」と前記実績データ記憶部201に
記憶されている実績値「2ケース」とが比較され、当該
指示ノードN(n-1)0(曜日:日)における最適予測値が
“誤り”であることが判定される。
【0042】するとさらに、図8(B)に示すように、
階層アップ部1012により、前記ノード正誤判定部1
014により判定指示された予測誤りのあるノードN(n
-1)0(曜日:日)より1階層分上位のノードN(n-2)0
(商品B前日売上:〜14)が指示され、データ順位付け
部1013により、前記階層アップ部1012による現
在の指示ノードN(n-2)0(商品B前日売上:〜14)より
下位の各ノードNそれぞれに記述された各売上げ予測値
の実績頻度データがその予測値毎に加算され現在の指示
ノードN(n-2)0(商品B前日売上:〜14)に対応させた
各予測値の実績頻度データとして記述されると共に、そ
の実績頻度の高い順に出現確率の高い予測値として順位
付けされる。この場合、現在の指示ノードN(n-2)0(商
品B前日売上:〜14)における最適予測値は「2ケー
ス」である。
【0043】すると、ノード正誤判定部1014によ
り、前記データ順位付け部1013において順位付けさ
れた現在の指示ノードN(n-2)0(商品B前日売上:〜1
4)における最適予測値「2ケース」と前記実績データ
記憶部201に記憶されている実績値「2ケース」とが
比較され、当該指示ノードN(n-2)0(商品B前日売上:
〜14)における最適予測値が“正”であることが判定さ
れる。
【0044】すると、不良階層決定部1015により、
前記ノード正誤判定部1014により正判定された指示
ノードN(n-2)0(商品B前日売上:〜14)より下位の階
層(曜日/天候)にある全てのノードの集まりが不良部
分モデルとして決定される。
【0045】こうして、既存の推論モデルにおける下位
第2階層以下の全ノードN(n-1)(曜日) /N(n)(天候)
が不良部分モデルとして決定されると、当該不良部分モ
デルに替わる新部分モデルの作成,差し替え処理が行な
われる。
【0046】図9は前記推論モデル更新機能を備えた帰
納推論装置の不良部分モデルデータ編集部102による
新部分モデル作成用の実績データの編集状態を示す図で
ある。
【0047】図10は前記推論モデル更新機能を備えた
帰納推論装置の推論モデル更新処理に伴ない作成された
新部分モデルを示す図である。図11は前記推論モデル
更新機能を備えた帰納推論装置の推論モデル更新処理に
より不良部分モデルが新部分モデルに差し替えられた新
規の推論モデルを示す図である。
【0048】すなわち、前記帰納推論装置本体10の不
良部分モデル決定部101において、推論モデルデータ
記憶部202に記憶されている既存の推論モデル(図6
参照)における下位第2階層以下の全ノードN(n-1)(曜
日) /N(n)(天候) が不良部分モデルとして決定される
と、不良部分モデルデータ編集部102により、実績デ
ータ記憶部201に記憶されている10月1日現在まで
の全ての実績データの中から前記不良部分モデルに関係
する種類(属性)の実績データのみが読出され、図9に
示すように、新部分モデル作成用の実績データとして編
集される。
【0049】すると、推論モデル作成部103により、
前記不良部分モデルデータ編集部102にて編集された
新部分モデル作成用の実績データ(図9参照)に基づ
き、図10に示すように、下位第3階層目のノードN(n
-2)0(商品B前日売上:〜14)に続く下位第2階層以下
の新部分モデルが作成される。
【0050】すると、部分モデル差し替え部104によ
り、推論モデルデータ記憶部202に保持されている既
存の推論モデル(図6参照)が読出され、そのうちの前
記不良部分モデル決定部101により決定された不良部
分モデルが前記推論モデル作成部103により作成され
た新部分モデル(図10参照)に差し替えられ、図11
に示すように、新規の推論モデルに更新される。
【0051】そして、前記部分モデル差し替え部104
における新部分モデルへの差し替えにより更新された新
規の推論モデル(図11参照)は推論モデルデータ記憶
部202に格納される。
【0052】これにより、予測精度の低下した既存の推
論モデル(図6参照)は、現時点までの実績データに基
づく予測精度の高い新規の推論モデル(図11参照)に
更新されるようになる。
【0053】したがって、前記構成の推論モデル更新機
能を備えた帰納推論装置によれば、推論モデルデータ記
憶部202に記憶された既存の推論モデルに対し、不良
部分モデル決定部101により、その末端ノードから順
次予測値と実績値との比較による正誤判定を行なって不
良部分のモデルを決定し、この不良部分モデルに含まれ
る階層属性に関係する実績データのみを不良部分モデル
データ編集部102により実績データ記憶部201から
読出して新部分モデル作成用の実績データとして編集
し、推論モデル作成部103により前記不良部分モデル
に替わる新部分モデルを作成すると共に、部分モデル差
し替え部104により前記既存推論モデル中の不良部分
モデルを新部分モデルに差し替え、新規の推論モデルと
して推論モデルデータ記憶部202に新たに格納するの
で、実績データ記憶部201に記憶されている全実績デ
ータに基づいて推論モデルの全体を再作成する必要はな
く、非常に短時間に、予測精度の高い新規推論モデルへ
の更新を行なうことができる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、推論モ
デル記憶手段に記憶された既存の推論モデルに対し、不
良部分モデル決定手段により、例えばその末端ノードか
ら順次予測値と実績値との比較による正誤判定が行なわ
れて不良部分のモデルが決定され、この不良部分モデル
に関係する実績データのみが不良部分モデルデータ編集
手段により実績データ記憶手段から抽出されて新部分モ
デル作成用の実績データとして編集され、推論モデル作
成手段により前記不良部分モデルに替わる新部分モデル
が作成されると共に、部分モデル差し替え手段により前
記既存推論モデル中の不良部分モデルが新部分モデルに
差し替えられ、新規の推論モデルとして前記推論モデル
記憶手段に新たに記憶されるようになる。
【0055】よって、例えば推論予測精度の低下に伴な
い新たな推論モデルを作成する場合でも、推論モデル全
体の再作成を行なう必要なく、推論モデルの作成時間を
短縮することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる推論モデル更新機能
を備えた帰納推論装置の基本的な全体構成を示すブロッ
ク図。
【図2】前記推論モデル更新機能を備えた帰納推論装置
における帰納推論装置本体内部の構成を示すブロック
図。
【図3】前記推論モデル更新機能を備えた帰納推論装置
における不良部分モデル決定部内部の構成を示すブロッ
ク図。
【図4】推論モデルの基本構造を示す概念図。
【図5】前記推論モデル更新機能を備えた帰納推論装置
の実績データ記憶部に蓄積された1月1日から9月30
日までの実績データを示す図。
【図6】前記推論モデル更新機能を備えた帰納推論装置
の推論モデルデータ記憶部に記憶された10月1日の商
品Aの売上げ予測用の既存の推論モデルを示す図。
【図7】前記推論モデル更新機能を備えた帰納推論装置
の予測部にて実行される10月1日の商品Aの売上げ予
測算出処理及びその売上げ予測に対し実績データ記憶部
に得られた10月1日の商品Aの売上げ実績を示す図。
【図8】前記推論モデル更新機能を備えた帰納推論装置
による既存の推論モデルに対する不良部分モデル決定処
理に伴なう不良ノードの判定手順を示す図であり、同図
(A)は下位第2ノードN(n-1)0(曜日:日)に対応す
る商品Aの売上げデータ分布算出状態を示す図、同図
(B)は下位第3ノードN(n-2)0(商品B前日売上:〜
14)に対応する商品Aの売上げデータ分布算出状態を示
す図。
【図9】前記推論モデル更新機能を備えた帰納推論装置
の不良部分モデルデータ編集部による新部分モデル作成
用の実績データの編集状態を示す図。
【図10】前記推論モデル更新機能を備えた帰納推論装
置の推論モデル更新処理に伴ない作成された新部分モデ
ルを示す図。
【図11】前記推論モデル更新機能を備えた帰納推論装
置の推論モデル更新処理により不良部分モデルが新部分
モデルに差し替えられた新規の推論モデルを示す図。
【符号の説明】
10 …帰納推論装置本体、 11 …キーボード、 12 …実績データ供給装置、 13 …ディスプレイ(表示装置)、 101 …不良部分モデル決定部、 102 …不良部分モデルデータ編集部、 103 …推論モデル作成部、 104 …部分モデル差し替え部、 105 …予測部、 106 …結果表示部、 107 …実績データ格納部、 201 …実績データ記憶部、 202 …推論モデルデータ記憶部、 203 …予測データ記憶部、 1011…予測結果正誤判定部、 1012…階層アップ部、 1013…データ順位付け部、 1014…ノード正誤判定部、 1015…不良階層決定部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 推論モデルが記憶される推論モデル記憶
    手段と、 実績データが記憶される実績データ記憶手段と、 この実績データ記憶手段により記憶された実績データに
    基づき前記推論モデル記憶手段に記憶された推論モデル
    に従った予測を行なう予測手段と、 前記推論モデル記憶手段に記憶された既存の推論モデル
    に従って前記予測手段により予測された予測データと前
    記実績データ記憶手段に記憶された実績データとの比較
    による該予測データの正誤判定により前記既存の推論モ
    デルの不良の部分モデルを決定する不良部分モデル決定
    手段と、 この不良部分モデル決定手段により決定された不良部分
    モデルに関係する実績データのみを前記実績データ記憶
    手段に記憶された全実績データの中から抽出して編集す
    る不良部分モデルデータ編集手段と、 この不良部分モデルデータ編集手段により編集された実
    績データに基づき推論モデルを作成する推論モデル作成
    手段と、 この推論モデル作成手段により作成された推論モデルを
    前記既存の推論モデルの中の不良部分モデルに替わる新
    部分モデルとして差し替え、前記推論モデル記憶手段に
    新規の推論モデルとして記憶させる部分モデル差し替え
    手段とを具備したことを特徴とする推論モデル更新機能
    を備えた帰納推論装置。
  2. 【請求項2】 不良部分モデル決定手段による既存の推
    論モデルに対する予測データの正誤判定は、該既存推論
    モデルの末端ノードから順次上位階層のノードを指示し
    て行ない、予測データが誤判定とされたノードを不良ノ
    ードとして不良部分モデルを決定することを特徴とする
    請求項1記載の推論モデル更新機能を備えた帰納推論装
    置。
  3. 【請求項3】 既存の推論モデルに従って予測された予
    測データと実績データとの比較による該予測データの正
    誤判定により前記既存の推論モデルの不良の部分モデル
    を決定し、 決定された不良部分モデルに関係する実績データのみを
    全実績データの中から抽出して編集し、 編集された実績データに基づき推論モデルを作成し、 作成された推論モデルを前記既存の推論モデルの中の不
    良部分モデルに替わる新部分モデルとして差し替え新規
    の推論モデルを得るようにしたことを特徴とする帰納推
    論装置の推論モデル更新方法。
  4. 【請求項4】 前記既存の推論モデルに対する予測デー
    タの正誤判定は、該既存推論モデルの末端ノードから順
    次上位階層のノードを指示して行ない、予測データが誤
    判定とされたノードを不良ノードとして不良部分モデル
    を決定するようにしたことを特徴とする請求項3記載の
    帰納推論装置の推論モデル更新方法。
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