JPH09133646A - アルコール濃度測定装置及びその制御方法 - Google Patents

アルコール濃度測定装置及びその制御方法

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JPH09133646A
JPH09133646A JP28856195A JP28856195A JPH09133646A JP H09133646 A JPH09133646 A JP H09133646A JP 28856195 A JP28856195 A JP 28856195A JP 28856195 A JP28856195 A JP 28856195A JP H09133646 A JPH09133646 A JP H09133646A
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JP
Japan
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alcohol concentration
concentration
vaporized
sample
alcohol
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JP28856195A
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Katsuro Fujimoto
克郎 藤本
Yoshiharu Nakawa
良春 名川
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定後の蒸発紙の未交換、チャンバの排気不
十分状態の発生を防止し、確実にアルコール濃度を計測
する。 【解決手段】 判別手段5は予め設定した所定の判定タ
イミングにおける気化アルコール濃度及び予め設定した
基準気化アルコール濃度に基づいて所定の判定タイミン
グにおける気化アルコール濃度が基準気化アルコール濃
度を超えているか否かを判別し、測定禁止手段6は、判
別手段5の判別に基づいて所定の判定タイミングにおけ
る気化アルコール濃度が基準気化アルコール濃度を超え
ている場合に測定手段4による溶液アルコール濃度の測
定を禁止し、あるいは、警告手段7により警告を行なう
ので、測定終了後の試料含浸用紙2の未交換あるいは試
料チャンバ3内の排気不十分である場合に測定が行なう
ことがなくなり、正しい溶液アルコール濃度データを容
易、かつ、確実に収集できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルコール濃度測
定装置及びその制御方法に係り、特に醸造過程における
発酵物のアルコール濃度測定に用いられるアルコール濃
度測定装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より日本酒やワイン等のアルコール
飲料の醸造過程においては、適時発酵物の一部を取り出
し、アルコール濃度の測定を行なっている。このアルコ
ール濃度測定の一般的手法としては、サンプリングした
発酵物を濾過することにより、固形物を取り除いて、液
体の試料を作製し、この液体試料の比重を浮き子式比重
計を用いて求めることによりアルコール濃度を算出する
手法が知られている。
【0003】しかし、この手法によれば、測定試料が多
量に必要であり、サンプリングすべき発酵物の量も多
く、試料の作製に時間がかかってしまうという不具合が
あった。これを解決すべく、出願人は、使い捨て可能な
試料含浸用紙(濾紙)に測定試料であるアルコールを含
む溶液を含浸させ、気密なチャンバ内に配置してアルコ
ールを分散させるとともに、この試料含浸用紙を所定温
度に加熱することによりアルコールの気化を促進し、チ
ャンバ内に充満したアルコールの濃度(気化アルコール
濃度)を例えば接触燃焼式ガスセンサ等により検出し
て、得られた気化アルコール濃度に基づいて元の測定試
料のアルコール濃度(溶液アルコール濃度)を求めるア
ルコール濃度検出装置を提案している(詳細は、実開平
7−12962号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のアルコール
濃度測定装置においては、試料含浸用紙は、アルコール
濃度測定毎に交換する必要があるが、もし仮に試料含浸
用紙の交換が行なわれていない場合でも、測定は可能で
あった。
【0005】従って、試料含浸用紙を使用して測定を行
なった後に、再度試料を導入して溶液アルコール濃度を
測定してしまった場合には、試料含浸用紙に既に含まれ
ている残存アルコールによって測定値に誤差が生じてし
まうという問題点があった。また、同様にして、チャン
バの排気が不十分である場合にも、チャンバ内の残存ア
ルコールによって測定値に誤差が生じてしまうという問
題点があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、測定後の蒸発紙
の未交換、チャンバの排気不十分状態の発生を防止し、
確実にアルコール濃度を計測することが可能なアルコー
ル濃度測定装置及びその制御方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、図1(a)の基本構成図に
示すように、アルコール濃度測定装置1Aは、使い捨て
方式の試料含浸用紙2に試料溶液を含浸させ、試料チャ
ンバ3内において試料含浸用紙2を加熱することにより
気化したアルコールの濃度である気化アルコール濃度C
Gを検出し、検出した気化アルコール濃度CGに基づい
て前記試料溶液中のアルコールの濃度である溶液アルコ
ール濃度CSを測定する測定手段4と、予め設定した所
定の判定タイミングにおける気化アルコール濃度CG及
び予め設定した基準気化アルコール濃度CGREF に基づ
いて前記所定の判定タイミングにおける気化アルコール
濃度CGが基準気化アルコール濃度CGREF を超えてい
るか否かを判別する判別手段5と、前記判別に基づいて
前記所定の判定タイミングにおける気化アルコール濃度
CGが基準気化アルコール濃度CGREF を超えている場
合に測定手段4による溶液アルコール濃度CSの測定を
禁止する測定禁止手段6と、を備えて構成する。
【0008】請求項1記載の発明によれば、アルコール
濃度測定装置1Aの測定手段4は、使い捨て方式の試料
含浸用紙2に試料溶液を含浸させ、試料チャンバ3内に
おいて試料含浸用紙2を加熱することにより気化したア
ルコールの濃度である気化アルコール濃度CGを検出
し、判別手段5に出力するとともに、検出した気化アル
コール濃度CGに基づいて前記試料溶液中のアルコール
の濃度である溶液アルコール濃度CSを測定する。
【0009】判別手段5は予め設定した所定の判定タイ
ミングにおける気化アルコール濃度CG及び予め設定し
た基準気化アルコール濃度CGREF に基づいて所定の判
定タイミングにおける気化アルコール濃度CGが基準気
化アルコール濃度CGREF を超えているか否かを判別し
て判別結果を測定禁止手段6に出力する。
【0010】これにより測定禁止手段6は、判別手段5
の判別に基づいて所定の判定タイミングにおける気化ア
ルコール濃度CGが基準気化アルコール濃度CGREF を
超えている場合に測定手段4による溶液アルコール濃度
CSの測定を禁止する。請求項2記載の発明は、図1
(b)の基本構成図に示すように、アルコール濃度測定
装置1Bは、使い捨て方式の試料含浸用紙2に試料溶液
を含浸させ、試料チャンバ3内において試料含浸用紙2
を加熱することにより気化したアルコールの濃度である
気化アルコール濃度CGを検出し、検出した前記気化ア
ルコール濃度CGに基づいて前記試料溶液中のアルコー
ルの濃度である溶液アルコール濃度CSを測定する測定
手段4と、予め設定した所定の判定タイミングにおける
前記気化アルコール濃度CG及び予め設定した基準気化
アルコール濃度CGREF に基づいて前記所定の判定タイ
ミングにおける前記気化アルコール濃度CGが前記基準
気化アルコール濃度CGREF を超えているか否かを判別
する判別手段5と、前記判別に基づいて前記所定の判定
タイミングにおける前記気化アルコール濃度CGが前記
基準気化アルコール濃度CGREF を超えている場合に警
告を行なう警告手段7と、を備えて構成する。
【0011】請求項2記載の発明によれば、アルコール
濃度測定装置1Bの測定手段4は、使い捨て方式の試料
含浸用紙2に試料溶液を含浸させ、試料チャンバ3内に
おいて試料含浸用紙2を加熱することにより気化したア
ルコールの濃度である気化アルコール濃度CGを検出
し、判別手段5に出力するとともに、検出した気化アル
コール濃度CGに基づいて試料溶液中のアルコールの濃
度である溶液アルコール濃度CSを測定する。
【0012】判別手段5は、予め設定した所定の判定タ
イミングにおける気化アルコール濃度CG及び予め設定
した基準気化アルコール濃度CGREF に基づいて所定の
判定タイミングにおける気化アルコール濃度CGが基準
気化アルコール濃度CGREFを超えているか否かを判別
し判別結果を警告手段7に出力する。
【0013】警告手段7は、判別手段5の判別に基づい
て所定の判定タイミングにおける気化アルコール濃度C
Gが基準気化アルコール濃度CGREF を超えている場合
に警告を行なう。請求項3記載の発明は、請求項2記載
の発明において、警告手段7は、試料含浸用紙2が未だ
交換されていないことを警告するように構成する。
【0014】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の作用に加えて、警告手段7は、試料含浸用紙
2が未だ交換されていないことを警告する。請求項4記
載の発明は、請求項2記載の発明において、警告手段7
は、チャンバ3内の排気が不十分であることを警告する
ように構成する。
【0015】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の作用に加えて、警告手段7は、チャンバ3内
の排気が不十分であることを警告する。請求項5記載の
発明は、使い捨て方式の試料含浸用紙に試料溶液を含浸
させ、試料チャンバ内において前記試料含浸用紙を加熱
することにより気化したアルコールの濃度に基づいて前
記試料溶液中のアルコールの濃度である溶液アルコール
濃度CSを測定するアルコール濃度測定装置の制御方法
において、前記気化アルコール濃度を検出する気化アル
コール濃度検出工程と、検出した前記気化アルコール濃
度に基づいて前記試料溶液中のアルコールの濃度である
溶液アルコール濃度を演算する濃度演算工程と、予め設
定した所定の判定タイミングにおける前記気化アルコー
ル濃度及び予め設定した基準気化アルコール濃度に基づ
いて前記所定の判定タイミングにおける前記気化アルコ
ール濃度が前記基準気化アルコール濃度を超えているか
否かを判別する判別工程と、前記判別に基づいて前記所
定の判定タイミングにおける前記気化アルコール濃度が
前記基準気化アルコール濃度を超えている場合に前記濃
度演算工程への移行を禁止する演算禁止手段と、を備え
て構成する。
【0016】請求項5記載の発明によれば、気化アルコ
ール濃度検出工程は、気化アルコール濃度を検出する。
これにより濃度演算工程は、気化アルコール濃度検出工
程により検出した気化アルコール濃度に基づいて試料溶
液中のアルコールの濃度である溶液アルコール濃度を演
算する。
【0017】判別工程は、予め設定した所定の判定タイ
ミングにおける気化アルコール濃度及び予め設定した基
準気化アルコール濃度に基づいて所定の判定タイミング
における気化アルコール濃度が基準気化アルコール濃度
を超えているか否かを判別し、演算禁止手段は、この判
別に基づいて所定の判定タイミングにおける気化アルコ
ール濃度が基準気化アルコール濃度を超えている場合に
濃度演算工程への移行を禁止する。
【0018】請求項6記載の発明は、使い捨て方式の試
料含浸用紙に試料溶液を含浸させ、試料チャンバ内にお
いて前記試料含浸用紙を加熱することにより気化したア
ルコールの濃度に基づいて前記試料溶液中のアルコール
の濃度である溶液アルコール濃度を測定するアルコール
濃度測定装置の制御方法において、前記気化アルコール
濃度を検出する気化アルコール濃度検出工程と、検出し
た前記気化アルコール濃度に基づいて前記試料溶液中の
アルコールの濃度である溶液アルコール濃度を演算する
濃度演算工程と、予め設定した所定の判定タイミングに
おける前記気化アルコール濃度及び予め設定した基準気
化アルコール濃度に基づいて前記所定の判定タイミング
における前記気化アルコール濃度が前記基準気化アルコ
ール濃度を超えているか否かを判別する判別工程と、前
記判別に基づいて前記所定の判定タイミングにおける前
記気化アルコール濃度が前記基準気化アルコール濃度を
超えている場合に警告を行なう警告工程と、を備えて構
成する。
【0019】請求項6記載の発明によれば、気化アルコ
ール濃度検出工程は、気化アルコール濃度を検出する。
濃度演算工程は、検出した気化アルコール濃度に基づい
て試料溶液中のアルコールの濃度である溶液アルコール
濃度を演算する。判別工程は、予め設定した所定の判定
タイミングにおける気化アルコール濃度及び予め設定し
た基準気化アルコール濃度に基づいて所定の判定タイミ
ングにおける気化アルコール濃度が基準気化アルコール
濃度を超えているか否かを判別し、警告工程は、この判
別に基づいて所定の判定タイミングにおける気化アルコ
ール濃度が基準気化アルコール濃度を超えている場合に
警告を行なう。
【0020】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、前記警告工程は、前記試料含浸用紙が未だ
交換されていないことを警告するように構成する。請求
項7記載の発明によれば、請求項6記載の発明の作用に
加えて、警告工程は、前記試料含浸用紙が未だ交換され
ていないことを警告する。
【0021】請求項8記載の発明は、請求項6記載の発
明において、前記警告工程は、前記チャンバ内の排気が
不十分であることを警告するように構成する。請求項8
記載の発明によれば、請求項6記載の発明の作用に加え
て、警告工程は、チャンバ内の排気が不十分であること
を警告する。
【0022】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の好適
な実施形態を説明する。図2にアルコール濃度測定装置
のチャンバ気密時の外観斜視図を、図3にアルコール濃
度測定装置のチャンバ開放時の外観斜視図示す。
【0023】アルコール濃度測定装置10は、大別する
と、試料測定用のチャンバを有するチャンバ部11と、
各種データを表示する表示部12と、各種データ入力、
操作を行なうキースイッチ部13と、測定結果をプリン
トアウトするプリンタ部14と、を備えて構成されてい
る。
【0024】チャンバ部11は、シリンジにより試料溶
液を注入するためのシリンジ注入口15が設けられた上
蓋16と、上蓋16により気密な空間となるチャンバ1
7と、を備えて構成されている。上蓋16の下面には、
チャンバ17を気密な状態とするためのパッキング部1
8と、試料であるアルコールを含む溶液を含浸させた試
料含浸用紙(濾紙)を保持するための試料保持部19
と、が設けられている。この場合において、試料含浸用
紙としては、濾紙に限られるものではなく、アルコール
を含む試料溶液を拡散し、アルコールを吸着することな
く、蒸発させやすい材料であれば、他の材料でも可能で
ある。
【0025】図4にアルコール濃度測定装置の正面部分
断面図を示す。チャンバ17内には、気化したアルコー
ル(気相アルコール)のアルコール濃度である気化アル
コール濃度を検出する接触燃焼式ガスセンサ20と、チ
ャンバ17内の温度を測定する温度センサ21と、測定
時にチャンバ17内のガスを攪拌するとともに、測定終
了後にチャンバ17内のガスを排気するためのファン2
2と、チャンバ17内を加熱するためのヒータ23と、
が設けられている。
【0026】図5にアルコール濃度測定装置の制御系の
概要構成ブロック図を示す。図5において、図4と同一
の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。アルコール濃度測定装置の制御系は、接触燃焼式ガ
スセンサ20の出力線に接続され、チャンバ17内の気
化アルコール濃度に対応する気化アルコール濃度検出信
号を出力する検出回路30と、アルコール濃度測定装置
全体を制御するコントローラ31と、コントローラ31
の制御下で温度センサ21の出力信号に基づいてヒータ
23の制御を行ないチャンバ17内の温度を所定温度に
保持する温度コントローラ32、コントローラ31の制
御下でファン22を駆動するファンコントローラ33
と、コントローラ31が異常を検出した場合に警告音を
出力するブザー34とが設けられており、さらにコント
ローラ31には、表示部12、キースイッチ部13及び
プリンタ部14が接続されている。
【0027】次に図6乃至図8の動作処理フローチャー
トを参照してアルコール濃度測定装置の動作を説明す
る。電源が投入されると(ステップS1)、コントロー
ラ31は、温度コントローラ32を制御し、初期暖機を
開始する(ステップS2)。
【0028】これにより温度コントローラ32はヒータ
23に通電する。次にコントローラ31は初期暖機の開
始時刻から20分が経過したか否かを判別し(ステップ
S3)、20分が経過するまで待機状態となる。この場
合において、「20分」が経過したか否かを判別するの
は、およそ20分でチャンバ17内の温度が予め設定し
た温度(本実施形態では68℃)にほぼ達することが可
能だからである。
【0029】初期暖機の開始時刻から20分が経過した
場合には(ステップS3;Yes)、コントローラ31
は、温度コントローラ32を介して入力される温度セン
サ21による温度データに基づいて、チャンバ17内の
温度が68±0.5℃になったか否かを判別し(ステッ
プS4)、チャンバ17内の温度が68±0.5℃にな
るまで待機状態となる。
【0030】チャンバ17内の温度が68±0.5℃に
なった場合には(ステップS4;Yes)、表示部12
の液晶ディスプレイ(LCD)にカレンダー(西暦年月
日)を表示し(ステップS5)、動作モードを切換える
モード切換え処理に移行する(ステップS6)。
【0031】切換え可能な動作モードとしては、濃度測
定前のデータ校正を行なう校正モードと、実際の濃度測
定を行なう計測モードと、測定したアルコール濃度デー
タの検索を行ない、表示、プリントアウトを行なう検索
モードと、日本酒度を算出して表示、プリントアウトを
行なう日本酒度算出モードと、外部の情報機器(パーソ
ナルコンピュータ等)に対してRS232C通信ポート
を介してデータを送信する通信モードと、図示しない濃
度測定レンジを切換えるレンジ切換モードと、を備えて
構成されている。
【0032】電源投入時であって、未だアルコール濃度
測定も行なわれていない場合には、アルコール濃度デー
タも保持していないので、校正モードあるいはレンジ切
換モードにのみ移行することが可能となっている。ま
た、既にアルコール濃度測定が行なわれている場合であ
っても、測定モードへの移行は校正モードが終了した後
にのみ可能となっている。校正モード 図7に校正モードの動作処理フローチャートを示す。こ
の場合において、実際のアルコール濃度測定に適合すべ
く予め濃度測定レンジは設定されているものとし、試料
保持部19には、試料含浸用紙(濾紙)25がすでにセ
ットされているものとする。
【0033】校正処理には、自動校正と、手動校正とが
あり、図7は、手動校正を行なう場合のものである。ま
ず、校正モードに移行するとコントローラ31により表
示部12に上蓋16を閉じる旨のコントローラ31によ
りメッセージが表示される。
【0034】これにより、オペレータが上蓋を閉じる
と、所定時間後(約10秒後)にコントローラ31は、
表示部12に校正用に用いるエタノール水溶液(校正用
エタノール水溶液)のアルコール濃度を入力すべき旨の
表示を行なうので、オペレータは予め準備したエタノー
ル水溶液のアルコール濃度をキースイッチ部13の図示
しない数字キーを用いて入力する(ステップS30)。
【0035】次にオペレータは、上蓋16を全閉状態に
し(ステップS31)、設定されている濃度測定レンジ
に応じて校正用エタノール水溶液をシリンジ24(図4
参照)を用いて採取し、シリンジ注入口15にセットす
る。そしてキースイッチ部13の図示しないセットキー
を用いてセットが完了した旨をコントローラ31に対し
て通知する。
【0036】これと並行してコントローラ31は、オペ
レータにより上蓋16が全閉状態とされてから10秒間
待機した後(ステップS32)、検出回路30を介して
入力される接触燃焼式ガスセンサ20の出力信号の電圧
値(第1ベース電圧VB1;図9参照)を記憶する(ス
テップS33)。
【0037】次にコントローラ31は、試料注入量を表
示部12に表示し、オペレータが指示された量の校正用
エタノール水溶液を注入すると(ステップS34)、
「ゲイン校正中」の表示を表示部12に表示するととと
もに、校正終了までの残り時間を減算タイマによりカウ
ントダウンしながら表示する。図7の場合、校正開始か
ら校正終了までの時間は60秒となっている。
【0038】これと並行してコントローラ31は、検出
回路30を介して入力される接触燃焼式ガスセンサ20
の出力信号のピーク値を記憶する(ステップS35)。
校正が終了するとコントローラ31は、その旨を表示部
12に表示する。このときオペレータがキースイッチ部
13の図示しないセットキーを押すことにより、コント
ローラ31は、表示部12に「ゲイン校正終了」の旨の
表示を行ない、上蓋16を半開状態とする(ステップS
36)。
【0039】そしてコントローラ31は、表示部12に
「排気を行なうので、上蓋を全開状態にして下さい」と
いう旨の表示を行なう。これによりオペレータが上蓋1
6を全開状態にすると、コントローラ31は、処理をス
テップS8の再準備処理(詳細は図8参照)に移行し、
排気操作を行なう(ステップS40)。
【0040】排気操作と並行してコントローラ31は、
表示部12に「排気中、濾紙交換」並びに試料含浸用紙
の交換のためにオペレータに許容される待機時間(図7
の場合、10秒)の残り時間を表示する。そしてオペレ
ータは、許容された待機時間の間に試料含浸用紙を交換
する(ステップS41)。
【0041】つづいてコントローラ31は、オペレータ
に試料含浸用紙の交換のために許容された時間が経過す
ると、表示部12に「排気終了、上蓋を閉じて下さい」
という表示を行なうので、オペレータは上蓋16を再び
半開状態とする。この結果、コントローラ31は、温度
コントローラ32及びファンコントローラ33を制御し
て2分間の再暖機を行なう(ステップS42)。
【0042】以上の説明は、手動校正の場合であった
が、自動校正の場合には、予め設定された濃度の校正用
エタノール水溶液を用いるので、処理ステップS30が
省略されている点が異なる。計測モード つづいてコントローラ31は、温度コントローラ32を
介して入力される温度センサ21による温度データに基
づいて、チャンバ17内の温度が所定温度(本実施形態
では、68±0.5℃)になったか否かを判別し(ステ
ップS4)、チャンバ17内の温度が所定温度になるま
で待機状態となる。
【0043】次にコントローラ31は、検出回路30を
介して入力される接触燃焼式ガスセンサ20の出力信号
の電圧値(第2ベース電圧VB2;図9参照)が、第1
ベース電圧VB1との関係において、以下の関係式を満
たすか否かを判別する(ステップS10)。
【0044】 VB2<VB1+VTH (1) ここで、VTHは、図9に示すように、許容電圧差であ
り、接触燃焼式ガスセンサ20の出力電圧をVOUTと
し、試料含浸用紙を交換した場合には、常に、 VOUT<VB1+VTH の関係を満たし、かつ、測定時には、常に、 VOUT>VB1+VTH の関係を満たすように設定されており、例えば、VTH=
0.5[mV]に設定する。
【0045】ステップS10の判別において、(1)式
を満たしていない場合(ステップS10;No)、すな
わち、試料含浸用紙の交換が行なわれなかったか、ある
いは、排気が不十分だった場合には、表示部12にその
旨を表示し、ブザーにより警告する。
【0046】より具体的には、図9中において一点鎖線
(符号VB2’)で示すような場合、試料含浸用紙が交
換されていない、あるいは、排気が不十分だったものと
して、表示部12の液晶ディスプレイ(LCD)にその
旨を表示し、警告音をブザー34を介して出力し、処理
を再準備処理ステップS12に移行する。
【0047】これによりコントローラ31は、表示部1
2に「排気を行なうので、上蓋を全開状態にして下さ
い」という旨の表示を行ない、オペレータが上蓋16を
全開状態にすると、排気操作を行なう(ステップS4
0)。排気操作と並行してコントローラ31は、表示部
12に「排気中、濾紙交換」並びに試料含浸用紙の交換
のためにオペレータに許容される待機時間(図7の場
合、10秒)の残り時間を表示する。
【0048】そしてオペレータは、試料含浸用紙の交換
をしていなかった場合には、許容された待機時間の間に
試料含浸用紙を交換する(ステップS41)。つづいて
コントローラ31は、オペレータに試料含浸用紙の交換
のために許容された時間が経過すると、表示部12に
「排気終了、上蓋を閉じて下さい」という表示を行なう
ので、オペレータは上蓋16を再び半開状態とする。
【0049】この結果、コントローラ31は、温度コン
トローラ32及びファンコントローラ33を制御して2
分間の再暖機を行なう(ステップS42)。そしてコン
トローラ31は、計測が完了したか否かを判別し(ステ
ップS13)、この場合には、計測が完了していないこ
とは明らかであるので、処理をステップS9に再び移行
し、ステップS9〜ステップS13の処理を繰り返す。
【0050】ステップS10の判別において、(1)式
を満たしている場合(ステップS10;Yes)、すな
わち、図9中において実線(符号VB2)で示す場合に
は、試料含浸用紙が交換されたものとして計測処理(ス
テップS11)に移行する。計測処理に移行するとコン
トローラ31により表示部12に上蓋16を閉じる旨の
コントローラ31によりメッセージが表示される。
【0051】これにより、オペレータが上蓋を閉じる
と、所定時間後(約10秒後)にコントローラ31は、
表示部12に「試料番号入力」の表示を行なうので、オ
ペレータはキースイッチ部13の数字キーを用いて試料
番号を入力し、当該入力した試料番号を確定させるべ
く、キースイッチ部13のセットキーを押す。
【0052】これによりコントローラ31は、表示部1
2に注入すべき試料溶液量を表示するので、オペレータ
は、試料溶液をシリンジ24(図4参照)を用いて採取
し、シリンジ注入口15にセットする。そしてキースイ
ッチ部13の図示しないセットキーを用いてセットが完
了した旨をコントローラ31に対して通知する。
【0053】次にコントローラ31は、「試料注入」を
表示部12に表示し、オペレータが指示された量の試料
溶液を注入すると、「測定中」の表示を表示部12に表
示するととともに、測定終了までの残り時間を減算タイ
マによりカウントダウンしながら表示する。
【0054】測定が終了するとコントローラ31は、検
出回路30を介して入力される接触燃焼式ガスセンサ2
0の出力信号の電圧値に基づいて、試料溶液中のアルコ
ール濃度(溶液アルコール濃度)を表示部12に表示す
るとともに、当該測定結果をプリンタ部14によりプリ
ントアウトする。
【0055】さらにコントローラ31は、測定結果を確
認したか否かを表示部12を介して問合せるので、オペ
レータは、測定結果を確認した後、キースイッチ部13
のセットキーを押す。これによりコントローラ31は、
測定結果を不揮発性メモリ31aに格納するとともに、
上蓋16を半開状態とし、表示部12に「排気を行なう
ので、上蓋を全開状態にして下さい」という旨の表示を
行なう。
【0056】これによりオペレータが上蓋16を全開状
態にすると、コントローラ31は、処理をステップS1
2の再準備処理に移行し、排気操作を行なう(ステップ
S40)。排気操作と並行してコントローラ31は、表
示部12に「排気中、濾紙交換」並びに試料含浸用紙の
交換のためにオペレータに許容される待機時間(図7の
場合、10秒)の残り時間を表示する。
【0057】そしてオペレータは、許容された待機時間
の間に試料含浸用紙を交換する(ステップS41)。つ
づいてコントローラ31は、オペレータに試料含浸用紙
の交換のために許容された時間が経過すると、表示部1
2に「排気終了、上蓋を閉じて下さい」という表示を行
なうので、オペレータは上蓋16を再び半開状態とす
る。
【0058】この結果、コントローラ31は、温度コン
トローラ32及びファンコントローラ33を制御して2
分間の再暖機を行なう(ステップS42)。そしてコン
トローラ31は、計測が完了したか否かを判別するた
め、表示部12に「測定を続けますか」というメッセー
ジを表示し、オペレータに指示の入力をうながす。
【0059】そして、オペレータの指示入力に基づいて
計測が完了したか否かを判別し(ステップS13)、計
測が完了していない旨の指示入力がされた場合には(ス
テップS13;No)、処理をステップS9に再び移行
し、ステップS9〜ステップS13の処理を繰り返す。
【0060】ステップS13の判別において計測が完了
した場合には(ステップS13;Yes)、コントロー
ラ31は、作業が完了したか否かを判別するため、表示
部12に「作業を続けますか」というメッセージを表示
し、オペレータに指示の入力をうながす。
【0061】そして、オペレータの指示入力に基づいて
作業が完了したか否かを判別し(ステップS14)、作
業が完了した旨の指示入力がされた場合には(ステップ
S14;Yes)、処理を終了する。ステップS14の
判別において作業が完了していない旨の指示入力がされ
た場合には(ステップS14;No)、処理をステップ
S5に再び移行し、表示部12の液晶ディスプレイ(L
CD)にカレンダー(西暦年月日)を表示し(ステップ
S5)、動作モードを切換えるモード切換え処理に移行
する(ステップS6)。
【0062】この場合においては、既にアルコール濃度
の測定が行なわれているので、切換え可能な動作モード
としては、校正モード、計測モード、検索モード、日本
酒度算出モード、通信モード及び図示しないレンジ切換
モードがあるが、校正モード、計測モード及びレンジ切
換モードについては上述したので、検索モード、日本酒
度算出モード及び通信モードについて簡単に説明する。検索モード モード切換え処理(ステップS6)において、検索モー
ドが選択されると、コントローラ31は、表示部12に
検索対象の試料番号を入力をうながす表示を行なうの
で、オペレータは、キースイッチ部13の数字キーを用
いて検索対象の試料番号を入力し、キースイッチ部13
のセットキーを押すことにより確定する(ステップS1
7)。
【0063】これにより、コントローラ31は、不揮発
性メモリ31aから対応するアルコール濃度データを読
み出し、測定日付、測定時間、試料番号、アルコール濃
度及び測定レンジを表示部12に表示する(ステップS
18)。オペレータが表示内容を確認後、キースイッチ
部13のセットキーを押すと、表示内容がプリントアウ
トされる(ステップS19)。
【0064】プリントアウト後、処理をステップS14
に移行し、以下、同様の処理を行なう。日本酒度算出モード モード切換え処理(ステップS6)において、日本酒度
算出モードが選択されると、コントローラ31は、表示
部12に日本酒度算出に必要な各種データ(例えば、ア
ルコール濃度とエキス分又は糖度)の入力をうながす表
示を行なうので、オペレータは、キースイッチ部13の
数字キーを用いて必要な各種データを入力し、キースイ
ッチ部13のセットキーを押すことにより確定する(ス
テップS20)。
【0065】これにより、コントローラ31は、日本酒
度を算出し(ステップS21)、算出した日本酒度のデ
ータ表示を行なって(ステップS22)、当該表示した
データをプリントアウトする(ステップS23)。プリ
ントアウト後、処理をステップS14に移行し、以下、
同様の処理を行なう。通信モード モード切換え処理(ステップS6)において、通信モー
ドが選択されると、コントローラ31は、RS232C
インターフェース32bを介して、測定データ等の各種
データを外部の情報機器(パーソナルコンピュータ等)
に送出し、その旨を表示部12の液晶ディスプレイに表
示する。
【0066】送出終了後、処理をステップS14に移行
し、以下、同様の処理を行なう。以上の説明のように、
本実施形態によれば、試料含浸用紙の交換忘れや、排気
不十分により誤ったアルコール濃度測定が行なわれるこ
とがないので、正確なアルコール濃度データをより確実
に収集することが可能となる。
【0067】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、アルコー
ル濃度測定装置1Aの測定手段4は、使い捨て方式の試
料含浸用紙2に試料溶液を含浸させ、試料チャンバ3内
において試料含浸用紙2を加熱することにより気化した
アルコールの濃度である気化アルコール濃度を検出し、
判別手段5に出力するとともに、検出した気化アルコー
ル濃度に基づいて前記試料溶液中のアルコールの濃度で
ある溶液アルコール濃度を測定し、判別手段5は予め設
定した所定の判定タイミングにおける気化アルコール濃
度及び予め設定した基準気化アルコール濃度に基づいて
所定の判定タイミングにおける気化アルコール濃度が基
準気化アルコール濃度を超えているか否かを判別して判
別結果を測定禁止手段6に出力し、測定禁止手段6は、
判別手段5の判別に基づいて所定の判定タイミングにお
ける気化アルコール濃度が基準気化アルコール濃度を超
えている場合に測定手段4による溶液アルコール濃度の
測定を禁止するので、測定終了後の試料含浸用紙2の未
交換あるいは試料チャンバ3内の排気不十分である場合
には、溶液アルコール濃度の測定が行なわれることはな
く、正しい溶液アルコール濃度データを容易、かつ、確
実に収集することが可能となる。
【0068】請求項2記載の発明によれば、アルコール
濃度測定装置1Bの測定手段4は、使い捨て方式の試料
含浸用紙2に試料溶液を含浸させ、試料チャンバ3内に
おいて試料含浸用紙2を加熱することにより気化したア
ルコールの濃度である気化アルコール濃度を検出し、判
別手段5に出力するとともに、検出した気化アルコール
濃度に基づいて試料溶液中のアルコールの濃度である溶
液アルコール濃度を測定し、判別手段5は、予め設定し
た所定の判定タイミングにおける気化アルコール濃度及
び予め設定した基準気化アルコール濃度に基づいて所定
の判定タイミングにおける気化アルコール濃度が基準気
化アルコール濃度を超えているか否かを判別し判別結果
を警告手段7に出力し、警告手段7は、判別手段5の判
別に基づいて所定の判定タイミングにおける気化アルコ
ール濃度が基準気化アルコール濃度を超えている場合に
警告を行なうので、測定終了後の試料含浸用紙2の未交
換あるいは試料チャンバ3内の排気不十分である場合に
オペレータがそれらの事実を知らずに測定を継続するこ
とがなくなり、正しい溶液アルコール濃度データを容
易、かつ、確実に収集することが可能となる。
【0069】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の効果に加えて、警告手段7は、試料含浸用紙
2が未だ交換されていないことを警告するので、オペレ
ータは容易にその事実を知ることができるとともに、対
応する処理(試料含浸用紙の交換処理等)を迅速に行な
うことが可能となる。
【0070】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の効果に加えて、警告手段7は、チャンバ3内
の排気が不十分であることを警告するので、オペレータ
は容易にその事実を知ることができるとともに、対応す
る処理(チャンバ3内の排気処理等)を迅速に行なうこ
とが可能となる。請求項5記載の発明によれば、気化ア
ルコール濃度検出工程は、気化アルコール濃度を検出
し、濃度演算工程は、気化アルコール濃度検出工程によ
り検出した気化アルコール濃度に基づいて試料溶液中の
アルコールの濃度である溶液アルコール濃度を演算し、
判別工程は、予め設定した所定の判定タイミングにおけ
る気化アルコール濃度及び予め設定した基準気化アルコ
ール濃度に基づいて所定の判定タイミングにおける気化
アルコール濃度が基準気化アルコール濃度を超えている
か否かを判別し、演算禁止手段は、この判別に基づいて
所定の判定タイミングにおける気化アルコール濃度が基
準気化アルコール濃度を超えている場合に濃度演算工程
への移行を禁止するので、測定終了後の試料含浸用紙2
の未交換あるいは試料チャンバ3内の排気不十分である
場合には、溶液アルコール濃度の測定が行なわれること
はなく、正しい溶液アルコール濃度データを容易、か
つ、確実に収集することが可能となる。
【0071】請求項6記載の発明によれば、気化アルコ
ール濃度検出工程は、気化アルコール濃度を検出する。
濃度演算工程は、検出した気化アルコール濃度に基づい
て試料溶液中のアルコールの濃度である溶液アルコール
濃度を演算し、判別工程は、予め設定した所定の判定タ
イミングにおける気化アルコール濃度及び予め設定した
基準気化アルコール濃度に基づいて所定の判定タイミン
グにおける気化アルコール濃度が基準気化アルコール濃
度を超えているか否かを判別し、警告工程は、この判別
に基づいて所定の判定タイミングにおける気化アルコー
ル濃度が基準気化アルコール濃度を超えている場合に警
告を行なうので、測定終了後の試料含浸用紙2の未交換
あるいは試料チャンバ3内の排気不十分である場合にオ
ペレータがそれらの事実を知らずに測定を継続すること
がなくなり、正しい溶液アルコール濃度データを容易、
かつ、確実に収集することが可能となる。
【0072】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の発明の効果に加えて、警告工程は、前記試料含浸用
紙が未だ交換されていないことを警告するので、オペレ
ータは容易にその事実を知ることができるとともに、対
応する処理(試料含浸用紙の交換処理等)を迅速に行な
うことが可能となる。
【0073】請求項8記載の発明によれば、請求項6記
載の発明の効果に加えて、警告工程は、チャンバ内の排
気が不十分であることを警告するので、オペレータは容
易にその事実を知ることができるとともに、対応する処
理(チャンバ3内の排気処理等)を迅速に行なうことが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成図である。
【図2】アルコール濃度測定装置の外観斜視図(上蓋閉
時)である。
【図3】アルコール濃度測定装置の外観斜視図(上蓋開
時)である。
【図4】アルコール濃度測定装置の正面部分断面図であ
る。
【図5】アルコール濃度測定装置の制御系の概要構成ブ
ロック図である。
【図6】アルコール濃度測定装置のメイン処理フローチ
ャートである。
【図7】アルコール濃度測定装置の校正処理フローチャ
ートである。
【図8】アルコール濃度測定装置の再準備処理フローチ
ャートである。
【図9】アルコール濃度測定装置の動作説明図である。
【符号の説明】
1A、1B アルコール濃度測定装置 2 試料含浸用紙 3 試料チャンバ 4 測定手段 5 判別手段 6 測定禁止手段 7 警告手段 CG 気化アルコール濃度 CGREF 基準気化アルコール濃度 CS 溶液アルコール濃度 10 アルコール濃度測定装置 11 チャンバ部 12 表示部 13 キースイッチ部 14 プリンタ部 15 シリンジ注入口 16 上蓋 17 チャンバ 18 パッキング部 19 試料保持部 20 接触燃焼式ガスセンサ 21 温度センサ 22 ファン 23 ヒータ 24 シリンジ 30 検出回路 31 コントローラ 31a メモリ(不揮発性) 31b RS232Cインターフェース(I/F) 32 温度コントローラ 33 ファンコントローラ 34 ブザー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使い捨て方式の試料含浸用紙に試料溶液
    を含浸させ、試料チャンバ内において前記試料含浸用紙
    を加熱することにより気化したアルコールのの濃度であ
    る気化アルコール濃度を検出し、検出した前記気化アル
    コール濃度に基づいて前記試料溶液中のアルコールの濃
    度である溶液アルコール濃度を測定する測定手段と、 予め設定した所定の判定タイミングにおける前記気化ア
    ルコール濃度及び予め設定した基準気化アルコール濃度
    に基づいて前記所定の判定タイミングにおける前記気化
    アルコール濃度が前記基準気化アルコール濃度を超えて
    いるか否かを判別する判別手段と、 前記判別に基づいて前記所定の判定タイミングにおける
    前記気化アルコール濃度が前記基準気化アルコール濃度
    を超えている場合に前記測定手段による前記溶液アルコ
    ール濃度の測定を禁止する測定禁止手段と、 を備えたことを特徴とするアルコール濃度測定装置。
  2. 【請求項2】 使い捨て方式の試料含浸用紙に試料溶液
    を含浸させ、試料チャンバ内において前記試料含浸用紙
    を加熱することにより気化したアルコールのの濃度であ
    る気化アルコール濃度を検出し、前記気化アルコール濃
    度に基づいて前記試料溶液中のアルコールの濃度である
    溶液アルコール濃度を測定する測定手段と、 予め設定した所定の判定タイミングにおける前記気化ア
    ルコール濃度及び予め設定した基準気化アルコール濃度
    に基づいて前記所定の判定タイミングにおける前記気化
    アルコール濃度が前記基準気化アルコール濃度を超えて
    いるか否かを判別する判別手段と、 前記判別に基づいて前記所定の判定タイミングにおける
    前記気化アルコール濃度が前記基準気化アルコール濃度
    を超えている場合に警告を行なう警告手段と、 を備えたことを特徴とするアルコール濃度測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のアルコール濃度測定装置
    において、 前記警告手段は、前記試料含浸用紙が未だ交換されてい
    ないことを警告することを特徴とするアルコール濃度測
    定装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のアルコール濃度測定装置
    において、 前記警告手段は、前記チャンバ内の排気が不十分である
    ことを警告することを特徴とするアルコール濃度測定装
    置。
  5. 【請求項5】 使い捨て方式の試料含浸用紙に試料溶液
    を含浸させ、試料チャンバ内において前記試料含浸用紙
    を加熱することにより気化したアルコールのの濃度に基
    づいて前記試料溶液中のアルコールの濃度である溶液ア
    ルコール濃度を測定するアルコール濃度測定装置の制御
    方法において、 前記気化アルコール濃度を検出する気化アルコール濃度
    検出工程と、 検出した前記気化アルコール濃度に基づいて前記試料溶
    液中のアルコールの濃度である溶液アルコール濃度を演
    算する濃度演算工程と、 予め設定した所定の判定タイミングにおける前記気化ア
    ルコール濃度及び予め設定した基準気化アルコール濃度
    に基づいて前記所定の判定タイミングにおける前記気化
    アルコール濃度が前記基準気化アルコール濃度を超えて
    いるか否かを判別する判別工程と、 前記判別に基づいて前記所定の判定タイミングにおける
    前記気化アルコール濃度が前記基準気化アルコール濃度
    を超えている場合に前記濃度演算工程への移行を禁止す
    る演算禁止手段と、 を備えたことを特徴とするアルコール濃度測定装置の制
    御方法。
  6. 【請求項6】 使い捨て方式の試料含浸用紙に試料溶液
    を含浸させ、試料チャンバ内において前記試料含浸用紙
    を加熱することにより気化したアルコールのの濃度に基
    づいて前記試料溶液中のアルコールの濃度である溶液ア
    ルコール濃度を測定するアルコール濃度測定装置の制御
    方法において、 前記気化アルコール濃度を検出する気化アルコール濃度
    検出工程と、 検出した前記気化アルコール濃度に基づいて前記試料溶
    液中のアルコールの濃度である溶液アルコール濃度を演
    算する濃度演算工程と、 予め設定した所定の判定タイミングにおける前記気化ア
    ルコール濃度及び予め設定した基準気化アルコール濃度
    に基づいて前記所定の判定タイミングにおける前記気化
    アルコール濃度が前記基準気化アルコール濃度を超えて
    いるか否かを判別する判別工程と、 前記判別に基づいて前記所定の判定タイミングにおける
    前記気化アルコール濃度が前記基準気化アルコール濃度
    を超えている場合に警告を行なう警告工程と、 を備えたことを特徴とするアルコール濃度測定装置の制
    御方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のアルコール濃度測定装置
    の制御方法において、 前記警告工程は、前記試料含浸用紙が未だ交換されてい
    ないことを警告することを特徴とするアルコール濃度測
    定装置の制御方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のアルコール濃度測定装置
    の制御方法において、 前記警告工程は、前記チャンバ内の排気が不十分である
    ことを警告することを特徴とするアルコール濃度測定装
    置の制御方法。
JP28856195A 1995-11-07 1995-11-07 アルコール濃度測定装置及びその制御方法 Withdrawn JPH09133646A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011007809A (ja) * 1998-09-17 2011-01-13 Cem Corp 揮発性物質含有量を測定する方法及び装置
JP2012032232A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Shimadzu Corp 分析装置のカバー開閉機構
JP2013220175A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Nippon Koden Corp 生体情報モニタ装置

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