JPH09133644A - 石炭の有機酸素定量方法 - Google Patents

石炭の有機酸素定量方法

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JPH09133644A
JPH09133644A JP29128295A JP29128295A JPH09133644A JP H09133644 A JPH09133644 A JP H09133644A JP 29128295 A JP29128295 A JP 29128295A JP 29128295 A JP29128295 A JP 29128295A JP H09133644 A JPH09133644 A JP H09133644A
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JP
Japan
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coal
carbon
oxygen
sample
nmr
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JP29128295A
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English (en)
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Kunio Miyazawa
邦夫 宮澤
Hitoshi Miyamoto
等 宮本
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JFE Engineering Corp
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石炭に含まれている全有機酸素量を高精
度にて定量し得る方法を提供する。 【解決手段】 石炭中の有機酸素を定量する際に、核磁
気共鳴分光法を用いて炭素原子由来のスペクトルを得、
酸素に結合した炭素とそれ以外の炭素に由来するピーク
別の波形分離を行って酸素体炭素の原子比を算出し、こ
れと別途炭素分析を行って求めた炭素分析値から、石炭
中の有機酸素量を算出することを特徴とする石炭中の有
機酸素の定量方法を特徴として構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭中の有機酸素
の定量方法に関する。更に詳しくは、石炭中の無機質を
除いた有機質中に含有される酸素の定量方法に関する。
【0002】
【従来の技術】石炭は、エネルギー源として発電に、ま
たコークス用原料として高炉製鉄などに広く用いられて
おり、有効利用のためには、石炭中の有機酸素量を知る
ことは極めて重要である。
【0003】石炭中の有機酸素量を求める従来公知の方
法としては、JIS M8813に規定されているよ
うに、石炭を構成している各元素、C,H,N,Sの各
分析値(%)と灰分値(%)をそれぞれ求め、これらの
合計を100%から差し引いたものを目的とする酸素
(%)としている。しかし、この方法ではそれぞれの元
素と灰分を分析することを必要とするので、分析操作時
間が長い上に、各元素と灰の分析誤差が集積されて必ず
しも好ましい結果にならない。さらに灰の分析操作では
石炭の燃焼残分を求めるため、石炭中の灰、すなわち無
機質の燃焼酸化により灰分量が増減し、そのため灰分分
析値は正確でない場合がある。
【0004】上記の方法による問題点を解決するため
に特公平1−18381号公報に記載されている方法
あるいは一般に行われているCHNコーダによる機器分
析方法のように石炭中の有機酸素をCOに変換し、これ
を定量して酸素量を求める方法がある。しかし、これに
ついても、石炭中には多量の炭素が含まれているので無
機質酸素(灰中酸素)からCOが発生しこれが誤差とな
るという欠点がある。この欠点をなくすには原炭を脱灰
処理する必要があり、この処理条件しだいでは、有機質
分も取り除かれてしまい、正確な定量はできない。
【0005】又、特開平1−92650号公報に記載
されているように、電子プローブマイクロアナライザー
(以下、「EPMA」と略記)を用いて露出石炭面の有
機酸素量を直接分析する方法がある。
【0006】しかしながら、このEPMAを用いる方法
は、この装置の特性上表面から10μm程度の表層のみ
しか測定対象としないため石炭全体のいわゆるバルク分
析値を求めたい場合には、不適当である。又、測定に際
してあらかじめ石炭の表面に導電性膜を形成させておく
必要があるが、石炭は非常に酸化・変質しやすい物質で
あるので、導電性膜形成時、あるいはEPMA測定時に
石炭試料にかかるエネルギーにより石炭表層より酸素が
CO,CO2として脱離する危険性もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記したよう
な実情に鑑み、石炭中の有機酸素のバルク分析値を正確
に得る方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、石炭試料の
表層部・内部に亘って全体を観測することができ、かつ
石炭試料内の分子結合の開裂等に影響を及ぼさないラジ
オ波領域の電磁波を利用して測定する核磁気共鳴分光法
を検出手段として用いることに着目して本発明を完成す
るに至った。
【0009】即ち、本発明は石炭中の有機酸素を定量す
る際に、核磁気共鳴分光法(以下、単に「NMR」と略
記する)を用いて炭素原子由来スペクトルを得、酸素に
結合した炭素とそれ以外の炭素に由来するピーク別の波
形分離を行って酸素対炭素の原子比を算出し、これと別
途に炭素分析を行って求めた炭素分析値から石炭中の有
機酸素量を算出することを要旨とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】NMRを用い、分析対象である酸
素を測定しようと試みる場合、石炭中の酸素の大部分を
占める16Oは核磁気共鳴現象を現さないことから、石炭
のNMRスペクトルを得るには、対象核種は石炭分子の
骨格構造を形成する炭素の同位体で、天然に約1.1%
存在し、またNMRにより観測可能な13Cを測定核とす
る。しかし、13Cは天然存在量が少なく、又、固体の石
炭試料であるため、通常の測定方法ではスペクトルのシ
グナルとノイズの比、すなわちS/N比が向上せず、ま
たスペクトルの分解能が低い。そのため、本発明に於て
はS/N比向上のための交差分極法(Cross−Po
larization法)および分解能向上のためのマ
ジック角回転法(Magic Angle Spinn
ing法)と称されている、いわゆるCP/MAS法が
適用され、これは固体試料の高S/N比、高分解能スペ
クトルを得る手法として好ましいものである。
【0011】通常、13C核のように天然存在量の少ない
核の場合、13C核同士が充分な距離をおいて離れている
ため、ラジオ波によって与えられたエネルギーで励起し
た状態(励起状態)から元の状態(基底状態)に戻る迄
の目安となるスピン−格子緩和時間が極めて長くなる。
これはスペクトルの積算効率に極めて不利である。一
方、1H核は天然存在量が多いので、濃厚な状態で存在
するため、スピン−格子緩和時間が短い。そこで、1
核と13C核の交差緩和を利用し、1H核からの磁化を13
C核に移し替える交差分極(Cross Polari
zation)により、著しい積算の効率化と感度向上
を図ることができる。具体的には、NMRの静磁場の下
1H核が共鳴する周波数のラジオ波を照射して励起し
た状態にしておき、その後13C核が共鳴する周波数のラ
ジオ波を与えて所定の接触時間を保つと磁化移動が起こ
り、上記の効果が現れる。
【0012】また、石炭のような国体試料の場合、液体
試料とは異なり核同士の相互作用により、共鳴吸収ピー
クの幅の広いスペクトルになり、S/N比の向上、及び
分解能向上には好ましくない。このスペクトルの広幅化
は、NMRの静磁場に対して試料を54°44´傾けた
状態で高速回転すると取り除かれる。これをマジック角
回転法(Magic Angle Spinning
法)という。通常は、5〜10mmΦ、20〜30mm
程度の、上部に羽根の付いているセラミック製の試料管
に試料を詰め、3〜15KHzの回転速度で回転させ
る。駆動は上部の羽根に空気あるいは窒素などを吐き付
けることによって行う。なお、試料充填後の試料管の重
心がずれていると高速回転の障害となるので試料は粉体
にしてから読めることが好ましい。
【0013】CP/MAS 13C NMRスペクトルは
次のようにして得られる。
【0014】先ず、試料(インドネシア産の石炭)を2
00JISメッシュ全通となるように粉砕し、これを四
塩化炭素中に入れた。浮遊している部分を回収して脱灰
炭試料を得た。これを約5mmΦ、25mmの長さの試
料管に入れて、10KHzで回転させた。NMRの静磁
場は6.3Tで、このときの測定核である13C核の共鳴
周波数は67.8MHz、1H核のそれは270MHz
で、CPの測定条件となるように、それぞれ300W、
および100Wの高度のラジオ波を4.2usec照射
し、また接触時間(磁化移動の時間)は2msecとし
た。積算の繰り返しの間隔を7sec、積算回数を5,
000回としてS/N比を向上させた。また、基準はシ
リコンゴムの13C核のピーク出現位置を0ppmとして
スペクトルをプロットさせた。
【0015】脱灰炭の調製方法としては、公知手法とし
て以下のようなものがある。すなわち、石炭試料を微粉
砕、好ましくは200JISメッシュ全通にして、四塩
化炭素中に投入して、浮遊物を回収するという比重分離
方法がある。なお、このとき用いる分離用の薬剤は、四
塩化炭素に限定される訳でなく、比重が1.5〜1.7
程度で、石炭の有機質を溶解しないものであればよい。
また、微粉砕した石炭を、塩酸、弗酸などの酸によって
処理し、石炭中有機質をできる限り変質させることなく
灰分(無機質)を溶解して除去する方法もある。このよ
うにして脱灰処理して得られたインドネシア産の石炭に
ついて測定したCP/MAS NMRスペクトル及びピ
ーク分割例は図1に示したとおりである。
【0016】得られたNMRスペクトルは13Cのもので
あるため、酸素情報に変換するには図1に示すように、
波形分離により、酸素の結合した炭素とそれ以外の炭素
に由来するピークに分ける。各ピークの面積強度を求
め、これらから各種結合状態に対応した炭素の存在量に
比例する値を求める。これらの値から、各種結合状態、
すなわちそれぞれの官能基の炭素と酸素の量的関係を考
慮して、例えば、次式のようなNMRから求められると
ころの酸素対炭素の原子比(O/C)NMRが規定され
る。
【0017】
【数1】
【0018】ここで、用いているCP/MAS法は、定
量情報に関しては、装置定数的な因子ならびに測定条件
的な因子の影響を大きく受けるため、補正を施す必要が
ある。この補正方法は、好ましくは以下による方法が挙
げられる。
【0019】すなわち、原炭試料を粉砕後、四塩化炭素
を用いた比重分離により脱灰処理し石炭中の無機物(灰
分)を取り除いた石炭(脱灰炭)につき、NMRスペク
トルを測定して酸素対炭素の原子比〔(O/C)NMR
を求め、また、別に同じ脱灰炭を試料としてCHNコー
ダによる方法などでO/Cを求めておき、NMR法の補
正係数を決めておく。なお、この場合石炭中に無機物
(灰分)が全く存在しないので、CHNコーダー法、特
公平1−18381号公報に記載の方法によって正確な
分析値は得られる。
【0020】最後に、JIS M8813に規定される
方法、CHNコーダによる方法などの分析方法により原
炭中の炭素含有率(C%)を求め、上述の補正係数を用
いてNMR測定・波形解析により求められた酸素対炭素
の原子比〔(O/C)NMR〕から、石炭中の有機酸素量
を高精度にて算出することができる。
【0021】
【実施例】先ず、補正係数を得るための試料として、炭
素含有量の異なる銘柄の石炭5種を200JISメッシ
ュ全通となるように粉砕し、四塩化炭素を用いて比重分
離、すなわち浮遊する部分を回収して脱灰炭を調製し
た。。日本電子(株)製GX−270型NMRスペクト
ルメータを用い、CP/MAS法にて13C NMRスペ
クトルを得た。すなわち、脱灰炭試料を、約5mmΦ、
25mmの長さの試料管に詰め、10KHzで回転させ
た。13C核の共鳴周波数は67.8MHz、1H核の共
鳴周波数は270MHzで、CP条件を満足するように
それぞれ300W、100Wのラジオ波を4.2use
c照射し、また接触時間は2msecとした。積算の繰
り返しの間隔を7sec、積算回数を5,000回とし
てS/N比を向上させた。各ラジオ波照射後の13C核の
自由誘導減衰信号(Free Induction D
ecay)のデータ蓄積時間を0.038secとし、
これをフーリエ変換して通常のNMRスペクトルの形に
した。なお、このとき基準物質としてシリコンゴムを用
い、13C核出現位置を0ppmとした。尚、図1に脱灰
処理したインドネシア酸石炭のスペクトルを示した。こ
れを波形分離して、スペクトロメーターに付いて、制御
しているデータ処理に組み込まれているプログラムによ
り、各結合状態(官能基)に対応するピークに分割し
た。面積強度を算出して(O/C)NMRを求めた。また
別途にCHNコーダにより元素分析して、(O/C)
CHN を求めた。(O/C)NMR と(O/C)CHNをプロ
ットし、補正係数を決定した。この結果を図2に示す。
【0022】この補正係数は、具体的には以下のように
用いる、すなわち、この図より
【0023】
【数2】 という相関式が得られる。そこで、NMRスペクトルか
ら(O/C)NMR =0.172,CHNコーダによるC
%=73.24%という石炭の場合、すなわち実施例1
のAの脱灰炭に相当する場合、
【0024】
【数3】 となる。
【0025】新たに3銘柄の脱灰炭(A・B・C)を調
製して、同様に、本発明によるNMR測定・解析、およ
び比較のためにCHNコーダによる元素分析を実施し
た。結果を表1に纏めた。脱灰炭であるため、CHNコ
ーダによる酸素元素分析値(O%)はとくに問題はな
く、両者は酸素含有率において非常により一致が見られ
る。脱灰炭ではあるが、分子構造的にはもとの原炭とほ
ぼ同一であるため、分析値が高真度・高精度であること
は明らかであり、本発明は石炭中の有機酸素の定量方法
として有効であることが判る。
【0026】また、2銘柄の石炭(原炭)について、本
発明および比較例として、特開平1−92650号公報
に記載されているEPMAによる分析法で求めた有機酸
素分析値を表2に示す。EPMAによる方法で得られた
分析値より、本発明で得られた分析値の方が小さい分析
値である。一般に、石炭の酸化は表層から進行すること
が広く知られており、EPMAは表面分析手段である。
したがって、本発明による分析値は表層酸化の影響を受
けていないことが判る。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【発明の効果】本発明はNMRを検出手段として用い、
石炭に含まれている有機酸素量を高真度・高精度で求め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 インドネシア産石炭(脱灰炭)の13C CP
/MAS NMRスペクトルとピーク分割例を示す。
【図2】 補正係数を求めるための補正の方法を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年1月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また、石炭のような固体試料の場合、液体
試料とは異なり核同士の相互作用により、共鳴吸収ピー
クの幅の広いスペクトルになり、S/N比の向上、及び
分解能向上には好ましくない。このスペクトルの広幅化
は、NMRの静磁場に対して試料を54°44´傾けた
状態で高速回転すると取り除かれる。これをマジック角
回転法(Magic Angle Spinning
法)という。通常は、5〜10mmΦ、20〜30mm
程度の、上部に羽根の付いているセラミック製の試料管
に試料を詰め、3〜15KHzの回転速度で回転させ
る。駆動は上部の羽根に空気あるいは窒素などを吹き付
けることによって行う。なお、試料充填後の試料管の重
心がずれていると高速回転の障害となるので試料は粉体
にしてから詰めることが好ましい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】先ず、試料(インドネシア産の石炭)を2
00JISメッシュ全通となるように粉砕し、これを四
塩化炭素中に入れた。浮遊している部分を回収して脱灰
炭試料を得た。これを約5mmΦ、25mmの長さの試
料管に入れて、10KHzで回転させた。NMRの静磁
場は6.3Tで、このときの測定核である13C核の共鳴
周波数は67.8MHz、1H核のそれは270MHz
で、CPの測定条件となるように、それぞれ300W、
および100Wの強度のラジオ波を4.2μsec照射
し、また接触時間(磁化移動の時間)は2msecとし
た。積算の繰り返しの間隔を7sec、積算回数を5,
000回としてS/N比を向上させた。また、基準はシ
リコンゴムの13C核のピーク出現位置を0ppmとして
スペクトルをプロットさせた。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】
【実施例】先ず、補正係数を得るための試料として、炭
素含有量の異なる銘柄の石炭5種を200JISメッシ
ュ全通となるように粉砕し、四塩化炭素を用いて比重分
離、すなわち浮遊する部分を回収して脱灰炭を調製し
た。。日本電子(株)製GX−270型NMRスペクトロ
メータを用い、CP/MAS法にて13C NMRスペク
トルを得た。すなわち、脱灰炭試料を、約5mmΦ、2
5mmの長さの試料管に詰め、10KHzで回転させ
た。13C核の共鳴周波数は67.8MHz、1H核の共
鳴周波数は270MHzで、CP条件を満足するように
それぞれ300W、100Wのラジオ波を4.2μse
c照射し、また接触時間は2msecとした。積算の繰
り返しの間隔を7sec、積算回数を5,000回とし
てS/N比を向上させた。各ラジオ波照射後の13C核の
自由誘導減衰信号(Free Induction D
ecay)のデータ蓄積時間を0.038secとし、
これをフーリエ変換して通常のNMRスペクトルの形に
した。なお、このとき基準物質としてシリコンゴムを用
い、13C核出現位置を0ppmとした。尚、図1に脱灰
処理したインドネシア産石炭のスペクトルを示した。こ
れを波形分離して、スペクトロメーターに付いて、制御
しているデータ処理に組み込まれているプログラムによ
り、各結合状態(官能基)に対応するピークに分割し
た。面積強度を算出して(O/C)NMRを求めた。また
別途にCHNコーダにより元素分析して、(O/C)
CHN を求めた。(O/C)NMR と(O/C)CHNをプロッ
トし、補正係数を決定した。この結果を図2に示す。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】新たに3銘柄の脱灰炭(A・B・C)を調
製して、同様に、本発明によるNMR測定・解析、およ
び比較のためにCHNコーダによる元素分析を実施し
た。結果を表1に纏めた。脱灰炭であるため、CHNコ
ーダによる酸素元素分析値(O%)はとくに問題はな
く、両者は酸素含有率において非常によい一致が見られ
る。脱灰炭ではあるが、分子構造的にはもとの原炭とほ
ぼ同一であるため、分析値が高真度・高精度であること
は明らかであり、本発明は石炭中の有機酸素の定量方法
として有効であることが判る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石炭中の有機酸素を定量する際に、核磁
    気共鳴分光法を用いて炭素原子由来のスペクトルを得、
    酸素に結合した炭素とそれ以外の炭素に由来するピーク
    別の波形分離を行って酸素対炭素の原子比を算出し、こ
    れと別途炭素分析を行って求めた炭素分析値から、石炭
    中の有機酸素量を算出することを特徴とする石炭中の有
    機酸素の定量方法
  2. 【請求項2】 核磁気共鳴分光法は交差分極/マジック
    角回転(CP/MAS)法による請求項1に記載の定量
    方法
  3. 【請求項3】 石炭試料を処理してなる脱灰炭につい
    て、その核磁気共鳴分光スペクトルから求めた酸素対炭
    素の原子比と別途CHNコーダによる方法によって求め
    た酸素対炭素の原子比とをプロットして補正係数を求
    め、これに基づいて補正を加える請求項1又は2に記載
    の定量方法。
JP29128295A 1995-11-09 1995-11-09 石炭の有機酸素定量方法 Pending JPH09133644A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6319725B1 (en) * 2000-03-30 2001-11-20 Agency Of Industrial Science And Technology Method for estimating composition of product obtained by liquefaction of coal
JP2005207817A (ja) * 2004-01-21 2005-08-04 Nippon Steel Corp 微粉炭の搬送性評価方法
JP2008275438A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Nippon Steel Corp 石炭中のスメクタイト類の定量方法

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