JPH09133349A - ガス器具 - Google Patents

ガス器具

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JPH09133349A
JPH09133349A JP29151095A JP29151095A JPH09133349A JP H09133349 A JPH09133349 A JP H09133349A JP 29151095 A JP29151095 A JP 29151095A JP 29151095 A JP29151095 A JP 29151095A JP H09133349 A JPH09133349 A JP H09133349A
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combustion
switch
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然ガス仕様への転換作業を短時間で行う。 【解決手段】 板金バーナ11を配列したバーナ1の給
気口11bに臨ませたノズル21を備えたマニホールド
2の燃料流入口25と、ガバナ比例弁33を有するガス
制御機構3の接続口34との間にパッキング4を設けた
燃焼部において、天然ガス仕様への転換作業時に、ダン
パ14を取り除き、パッキング4の代わりにオリフィス
付パッキング5を挿入し、ガバナ比例弁33の制御量を
切り替える。マニホールド2の複数のノズル21を交換
する必要がなく、転換作業を短時間で行うことができ
る。また、部品点数を少なくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス器具に関し、
特に、都市ガスにおいて、非天然ガス仕様から天然ガス
仕様に転換するための構造を有する都市ガス用のガス器
具に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ガスには多種のガス種(4A,4
B,4C,5A,5B,5AN,6A,5C,6B,6
C,7C)が用いられているが、近年では、天然ガス
(13A,12A)に転換、移行しつつある。このた
め、各ガス器具には、ガス種転換に対応するために、天
然ガス仕様に移行できるような構造と制御機構とがあら
かじめ組み込まれている。従来、大発熱量を発生するガ
ス給湯器等において、複数の炎口を有する板金バーナを
複数配列し、送風機によって燃焼用空気を供給するもの
では、ガス種転換作業において、各板金バーナの給気口
に配した給気口面積変更用のダンパの交換あるいは取り
外しとともに、各給気口に臨ませた複数のガス噴出ノズ
ルの交換を行う。また、他方では、ガス供給量を目標熱
量に応じて調節を行うための比例弁のガス供給量の制御
特性および送風機の送風制御特性の変更のためのガス種
切替スイッチの切り替えが制御ユニットにおいて行われ
る。
【0003】こうしたガス種転換の作業において、板金
バーナの給気口に臨ませた複数のノズルの交換を行うた
めには、ノズルが取り付けられたマニホールドを、バー
ナ及びバーナへのガス供給を制御するために設けられた
電磁弁及び比例弁等からなるガス制御機構(ガスコント
ロール部)から取り外したうえで、各ノズルを天然ガス
に対応したノズルに交換した後、再び、マニホールドを
ガス制御機構の接続口へ嵌め合わせて、新たなノズルを
バーナの給気口に臨ませる作業が行われる。このとき、
マニホールドとガス制御機構の接続口との嵌め合わせ部
位に挿入されていたパッキングは、気密性を確保するた
めに新たなパッキングに交換して、挿入する必要があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような天然ガス仕
様への転換作業は、転換地域の家庭等のすべてのガス器
具について短時間で転換作業を完了する必要があるた
め、作業時間の短縮を図ることは重要な課題である。上
記のとおり、従来のガス種転換作業では、複数のノズル
を交換しなければならないため、作業が面倒で作業時間
が掛かるとともに、部品として複数のノズルを準備しな
ければならないため、部品代の負担が掛かるという問題
がある。
【0005】本発明は、都市ガス用のガス器具の非天然
ガス仕様から天然ガス仕様へのガス種転換作業におい
て、作業時間の短縮を図るとともに、部品代の負担等を
軽減できる安価なガス種転換構造を有するガス器具を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1で
は、複数の板金バーナを配列してなるバーナと、該バー
ナへ供給する燃料ガスの供給圧を調整するためのガス圧
調整手段を少なくとも有し、ガス供給源に接続されたガ
ス制御機構と、前記バーナの前記複数の板金バーナの各
給気口にそれぞれ臨ませたガス噴出用の複数のノズルを
備え、前記ガス制御機構の接続口にパッキングを介して
嵌め合わせられるマニホールドとを具備するガス器具に
おいて、天然ガスへのガス種転換作業に際して前記パッ
キングをオリフィス付パッキングに交換せしめるように
したことを技術的手段とする。
【0007】こうした構成からなる本発明では、天然ガ
スへのガス種転換作業において、複数の板金バーナの給
気口に臨ませたノズルを有するマニホールドを、バーナ
およびガス制御機構から取り外し、ガス制御機構とマニ
ホールドとの接続部位に挿入したパッキングをオリフィ
ス付パッキングに交換して、再度組み付けを行う。
【0008】天然ガスへのガス種転換作業後、天然ガス
が供給されると、ガス圧調整手段により、目標熱量に応
じたガス圧がオリフィス付パッキングのオリフィスに加
わり、目標熱量に応じた流量の天然ガスがバーナへ供給
される。天然ガス仕様へのガス種転換作業においては、
マニホールドに備えられた複数のノズルを交換したり、
ノズルの取り付け部でのガス漏れ検査の必要性もないた
め、従来に比べて短時間で作業を終えることができる。
【0009】請求項2では、請求項1において、前記オ
リフィス付パッキングは、オリフィスを中央部に形成し
た金属円盤と、少なくとも前記オリフィスを露出させて
前記金属円盤を内包した樹脂部材とからなることを技術
的手段とする。請求項3では、請求項2において、前記
樹脂部材は、前記金属円盤の外周部に肉厚部を有するこ
とを技術的手段とする。請求項4では、請求項2から4
において、前記オリフィス付パッキングは、少なくとも
前記金属円盤を、表裏対称に形成されたことを技術的手
段とする。ガスの通過流量の制御に大きな影響のあるオ
リフィスの形状が、表裏対称であるため、パッキングの
交換作業において、表裏の確認の必要がなく、短時間で
交換が可能である。請求項5では、請求項1から4にお
いて、前記ガス圧調整手段は通電電流値に応じて二次圧
を調整するガバナ比例弁であり、前記ガバナ比例弁を、
設定温度あるいは負荷等に応じて決定される目標熱量に
応じて制御するとともに、使用するガス種に応じて前記
ガバナ比例弁の制御量を切り替えるための切り替え手段
を備えた制御手段を備えたことを技術的手段とする。他
方では、制御手段において、ガバナ比例弁の電流値特性
等の制御量を切り替え手段によって切り替えるだけでよ
い。天然ガスへのガス種転換作業後、決定される目標熱
量に応じてガバナ比例弁が制御されると、制御量に応じ
たガス圧がオリフィス付パッキングのオリフィスに加わ
り、目標熱量に応じた流量の天然ガスがバーナへ供給さ
れる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明を、以下に示す実施例
に基づいて説明する。図1は、本発明に係わる都市ガス
用のガス給湯器の概略構成を示す。ガス給湯器は、バー
ナ1、マニホールド2、ガス制御機構3、送風機10等
の燃焼部と、燃焼部によって水を加熱するための熱交換
器6、自動水量制御装置61及びその給水配管からなる
給湯部と、燃焼部及び給湯部を制御するための各種セン
サを備えた制御ユニット7とからなる。
【0011】制御ユニット7は、給湯部の通水に応じて
水を目標温度に自動的に加熱するもので、目標温度は、
制御ユニット7にリモコンが接続された場合にはリモコ
ンによって随時任意に設定でき、リモコンなしで使用さ
れる場合にはあらかじめ制御ユニット7内の温度設定ス
イッチによって設定される温度に固定される。
【0012】バーナ1の発熱量は、設定温度および熱交
換器6の出口に備えられたサーミスタの検知温度とに基
づいて算出される必要熱量に応じて、ガス制御機構3の
ガバナ比例弁33の電流値を調節することによって制御
される。なお、図1において、8はバーナ1及び熱交換
器6を収容する燃焼室ケーシング、9は以上ガス給湯器
の各構成全体を収容する給湯器ケーシングである。
【0013】以下、燃焼部について詳細に説明する。バ
ーナ1は、図2に示すように、横向きの略U字形の混合
通路を形成し上方に複数の炎口11aが形成された複数
の板金バーナ11を積層配列し、フレーム金具12の底
板部12aの上に載置した後、フレーム金具12,13
の上下にそれぞれ形成された複数のV字溝12b,13
bでこれら板金バーナ11を前後から挟み込んで一体化
してなる。各板金バーナ11の側方下端の給気口11b
は、フレーム金具12に形成された各給気穴12cによ
って開口面積が設定される。ここで、各給気穴12c
は、例えば、天然ガス(12A,13A)の使用時に、
供給されるガス量に対応した燃焼用一次空気が、送風機
10の作動によって適切に各板金バーナ11へ供給され
るような開口面積が設定されている。
【0014】フレーム金具12の給気穴12cの外側に
は、例えば6A,6B等の非天然ガスの使用時に、供給
されるガス量に対応した燃焼用一次空気が送風機10の
作動によって適切に供給されるようにするために、各板
金バーナ11の給気口11bの開口面積を制限するため
に、給気穴12cより小さな複数の開口14aが形成さ
れたダンパ14がフレーム金具12の給気穴12cの形
成面に密着するようにして配されており、ダンパ14
は、各板金バーナ11の各給気口11bに臨ませた複数
のノズル21を有するマニホールド2とともに、フレー
ム金具12にねじによって固定されている。
【0015】マニホールド2は、両端が閉塞された直棒
状の燃料分散管22と燃料分散管22の中間部で略直角
方向から燃料分散管22に対して燃料ガスを供給する供
給管23とを接合した略T字形状を呈しており、燃料分
散管22は、複数の板金バーナ11の給気口11b側に
それぞれ燃料ガスを噴出するためのノズル21が取り付
けられた複数の噴出口24を有し、供給管23は、図3
に示すように、燃料分散管22との反接続端側が閉塞さ
れ、反接続端の近傍に、噴出口24と同方向に開口した
燃料流入口25が形成されている。なお、各ノズル21
は、あらかじめ設定された都市ガスの種類に応じた口径
を有するものが用いられている。
【0016】ガス制御機構3は、図4に示すように、2
つの電磁弁31、32が電磁式のガバナ比例弁33と一
体に形成された弁組立体で、マニホールド2の燃料流入
口25の上流に設けられ、上流側から順に電磁弁31、
電磁弁32、ガバナ比例弁33が配列され、ガバナ比例
弁33の下流側(図示上方)には、マニホールド2を接
続するための接続口34を備えた検圧室35が設けられ
ている。
【0017】検圧室35は、ガバナ比例弁33によって
調節される供給ガス圧を、外部の検圧装置(デジタルマ
ノメータ)によって検査するための部分で、検圧室35
には、ねじ35bによって密封可能にされた検圧口35
aが備えられている。
【0018】ガス制御機構3の接続口34とマニホール
ド2の燃料流入口25との間には、気密性を確保するた
めのパッキング4が挿入されている。パッキング4は、
非天然ガスの都市ガス(例えば、6A,6B等)の仕様
において用いられるもので、図5に示すように、表面に
断面が円弧状の隆起部41を有し、裏面が平坦面42の
環状の合成ゴム等の樹脂部材からなる。
【0019】非天然ガスの都市ガス(例えば、6A,6
B等)の仕様では、図4に示すように、パッキング4の
平坦面42をガス制御機構3の接続口34側に配し、隆
起部41側が接続口34と嵌め合わされるマニホールド
2の燃料流入口25側に配される。
【0020】次に、以上の構成からなる非天然ガス仕様
の都市ガス用のガス給湯器を天然ガス仕様に変更する場
合に、上記のパッキング4に代えて用いられるオリフィ
ス付パッキング5について説明する。オリフィス付パッ
キング5は、ガス給湯器を天然ガス仕様で使用する場合
に、上記のパッキング4の代わりに交換して用いられ
る。
【0021】オリフィス付パッキング5は、図6に示す
ように、中央部にオリフィス51を備えたもので、オリ
フィス51を形成した例えば真鍮などの金属円盤52の
外側に、樹脂部材53をモールド成形によって形成させ
たものである。金属円盤52は、オリフィス51を含め
て表裏対称となっている。
【0022】また、樹脂部材53は、金属円盤52の外
周側に、それぞれ断面が円弧形状に隆起した肉厚部55
を備えており、この肉厚部55も、表裏対称となってい
る。従って、オリフィス付パッキング5は、表裏対称で
あり、交換作業時に、表裏の確認の必要がなく、その結
果、ガス給湯器の設置場所での現場作業における取り付
けミスを防止できる。
【0023】次に、制御ユニット7における、ガス種切
替のための構成について説明する。制御ユニット7は、
設定温度とサーミスタの検知温度とに基づいて目標熱量
を算出し、算出された目標熱量に応じて送風機10を制
御するとともに、燃焼用空気の供給状態に応じて適切な
空燃比で燃料ガスを供給するために、送風機10の回転
数を検出して、その検出回転数に対応した通電電流値で
ガバナ比例弁33を制御する。
【0024】バーナ1への供給ガス量を各ガス種に対応
させるためには、検出回転数に対応して通電電流値を決
定する際に、各ガス種毎にあらかじめ決められた通電電
流特性に基づいて電流値を決定する必要がある。そのた
め、各ガス種毎に、検出回転数に応じた通電電流値特性
のデータマップをあらかじめ記憶しておき、ガス種切替
スイッチを操作して、目的のガス種に対応した通電電流
値特性のデータマップを選択するようにしている。
【0025】ガス種切替スイッチにおけるガス種の選択
操作は、図7に示すような複数のディップスイッチ71
のオン、オフの組合せ(例えば3個のスイッチによる8
種)で行われるが、どのガス種を使用している場合で
も、天然ガス使用への移行に伴う転換作業では、すべて
の場合に、ガス種切替スイッチを天然ガス仕様に設定す
る必要があり、逆に言えば、ガス種切替スイッチを天然
ガス仕様以外のガス種へ切替操作することはない。
【0026】このため、本実施例では、ガス種切替スイ
ッチの操作を短時間で、容易に行うことができるように
するために、ガス種を個別に選択設定するための複数の
ディップスイッチ71とともに、これらのディップスイ
ッチ71の設定位置がどの状態であっても、簡単に天然
ガス仕様に切り替えができるようにするために、さらに
大型で操作がし易い天然ガス仕様設定用のスライドスイ
ッチ72を設けて、このスライドスイッチ72を一つだ
け天然ガス仕様に切り替えるだけで、簡単に天然ガス仕
様の設定できるようにしている。
【0027】そのために通電電流値特性のデータマップ
を記憶するための記憶用メモリには、従来の2倍の記憶
容量を設けて、複数のディップスイッチ71の組合せに
よる設定状態に応じたガス種の通電電流値特性のデータ
マップと、ディップスイッチ71のすべての組合せの設
定状態にそれぞれ天然ガス仕様の通電電流値特性を記憶
したデータマップとを記憶させている。
【0028】これにより、スライドスイッチ72では、
複数のディップスイッチ71によるガス種の個別設定の
ためのデータマップと、ディップスイッチ71の組合せ
設定状態がどの状態であっても、天然ガス仕様の通電電
流値特性のデータマップが選択できるようにしたデータ
マップの2組のデータマップとのどちらかを選択するよ
うにしており、スライドスイッチ72が天然ガス仕様を
選択している場合(例えばオン)には、ディップスイッ
チ71のすべての組合せ設定状態が天然ガス仕様の通電
電流値特性のデータマップを選択し、スライドスイッチ
72が個別設定側に設定されている場合(例えばオフ)
には、複数のディップスイッチ71の組合せ設定状態に
応じたガス種の通電電流値特性のデータマップを選択す
る。
【0029】表1にスライドスイッチ72の設定状態と
複数のディップスイッチ71の組合せ設定状態に対する
選択される通電電流値特性のデータマップとの関係の一
例を示す。
【0030】
【表1】
【0031】表1に示すように、天然ガス仕様設定用の
スライドスイッチ72がオンになっている場合には、個
別のガス種切替スイッチとしてのディップスイッチ71
のオン、オフの組合せがどの状態であっても、常に天然
ガス仕様のデータマップが選択され、天然ガス仕様設定
用のスライドスイッチ72がオフになっている場合に
は、個別のガス種切替スイッチとしてのディップスイッ
チ71のオン、オフの組合せに応じたガス種の仕様のデ
ータマップが選択される。従って、天然ガス仕様への転
換作業では、天然ガス仕様設定用のスライドスイッチ7
2のみを切り替えるだけでよく、作業が容易であるとと
もに、作業時間の短縮を図ることができる。
【0032】ガス種切替スイッチとしてのディップスイ
ッチ71及びスライドスイッチ72の操作によって各デ
ータマップを選択することによって得られる目標熱量
(検出回転数)に対する各ガス種毎のガバナ比例弁33
の通電電流値特性の一例を図8に示す。
【0033】次に、以上の構成からなる都市ガス用のガ
ス給湯器を、都市ガスのガス種転換に際して、天然ガス
仕様に変更する場合の作業について以下に説明する。
【0034】ガス管のガス元栓を閉じ、電源プラグを
抜くあるいはリモコンの電源スイッチをオフにするなど
して電源を切った後、給湯器ケーシング9のフロントカ
バーを取り外し、さらに、燃焼室ケーシング8のバーナ
1の正面の燃焼室前板を取り外す。 マニホールド2及びダンパ14をフレーム金具12に
固定するねじとマニホールド2をガス制御機構3に固定
するねじとを外して、マニホールド2及びダンパ14を
取り外す。
【0035】マニホールド2の燃料流入口25とガス
制御機構3の接続口34との間に挿入されているパッキ
ング4を取り外し、あらかじめガス給湯器本体内に付属
させてあるオリフィス付パッキング5を取り出して、オ
リフィス付パッキング5を燃料流入口25と接続口34
との間に挿入し、マニホールド2を再びフレーム金具1
3及びガス制御機構3にねじで取り付ける。このとき、
上記で取り外したダンパ14は、取り付けない。
【0036】制御ユニット7に備えられたガス種切替
スイッチのスライドスイッチ72を天然ガス仕様側へ切
り替え、検圧口35aの密封用ねじ35bを取り外し
て、そこにデジタルマノメータを接続する。 電源プラグを差すあるいはリモコンの電源スイッチを
オンにするなどして電源を入れ、ガス管の元栓を開く。
【0037】給湯栓を開き通水して燃焼を開始させて
から、制御ユニット7の最小燃焼強制スイッチ73を入
れ、天然ガス仕様における最小ガス圧になることをデジ
タルマノメータで確認する。最小燃焼強制スイッチ73
を元へ戻した後、制御ユニット7の最大燃焼強制スイッ
チ74を入れ、天然ガス仕様における最大ガス圧になる
ことをデジタルマノメータで確認する。確認後、最大燃
焼強制スイッチ74を元へ戻す。
【0038】なお、万一、最小、最大各ガス圧が得られ
ない場合には、最小ガス圧は、ガス制御機構3に備えら
れた能力調節ねじ36で、能力「小」の設定圧に調整
し、最大ガス圧は、制御ユニット7に備えられた能力
「大」用の可変抵抗器75を調節して調整する。
【0039】給湯栓を閉じ、通水を停止してバーナ1
の燃焼を停止させた後に、電源を切り、検圧口35aへ
密封用ねじ35bを元へ戻す。このとき、検圧口35a
でのガス漏れがないように密封用ねじに備えられたパッ
キングを忘れないように取り付ける。
【0040】再び電源を入れて通水してみて、検圧口
35a及びマニホールド2とガス制御機構3との接続部
でのガス漏れがないことを確かめた後、燃焼室ケーシン
グ8のバーナ1の正面の燃焼室前板及び給湯器ケーシン
グ9のフロントカバーを取り付けて作業を終了する。
【0041】以上のガス種仕様変換を行うことによっ
て、ガス給湯器では、図9に示すように、オリフィス付
パッキング5はマニホールド2の燃料流入口25とガス
制御機構3の接続口34との間に挟まれ、ガス制御機構
3からマニホールド2へガスが供給される際に、オリフ
ィス付パッキング5のオリフィス51によってガスの流
量が制限され、結果として、図10に示すように、非天
然ガスの場合のガス量に比べて少なくなった量のガスが
バーナ1へ供給されることになるが、天然ガスは、同量
の非天然ガスに比べて大きな熱量が得られるため、目標
熱量に対するガス供給量が少なくなってもガス種の変換
前と比べて、同等の熱量を得ることができる。。
【0042】なお、本実施例では、制御ユニット7にお
いてガス種切替スイッチのスライドスイッチ72を天然
ガス側へ切り替えを行っているが、これは、各種の非天
然ガスにそれぞれ対応して口径の異なるノズルを備えた
各非天然ガス仕様の機種のすべてから、同一のオリフィ
ス付パッキング5を用いて天然ガス仕様への転換ができ
るようにするために行うようにしたものであって、各非
天然ガス仕様からそれぞれ天然ガス仕様へ転換をするた
めの専用のオリフィス付パッキングを用いる場合には、
ガバナ比例弁の電流値特性の切替えは必要がなく、単
に、オリフィス付パッキングに交換するだけで、天然ガ
ス仕様への転換作業を終えることができる。
【0043】以上のとおり、本発明によれば、天然ガス
仕様への転換作業の際には、燃焼部においては、従来の
ように複数のノズルを交換する必要がなく、マニホール
ド2をバーナ1及びガス制御機構3から取り外して、パ
ッキング4をオリフィス付パッキング5に交換するだけ
でよいため、作業を簡単に行うことができる。また、そ
の作業において、オリフィス付パッキング5は表裏対称
となっているため、挿入の向きを確認する必要がないた
め、速やかに作業を行うことができる。また、マニホー
ルド2を取り外す際に燃焼室ケーシング8を開くため、
バーナ1の燃焼生成物を取り除くなどの清掃を行うこと
ができ、ガス種転換作業後の燃焼環境を整備することが
できる。また、フレーム金具12の給気穴12cが、あ
らかじめ天然ガスの仕様に合わせてあるため、ダンパ1
4を取り除くだけでよく、ダンパ14の交換の必要がな
い。
【0044】次に、上記の天然ガスへの転換作業の調圧
作業において、ガス圧検出のために操作される最小燃焼
強制スイッチ73及び最大燃焼強制スイッチ74の制御
ユニット7による操作検出について説明する。
【0045】これら最小燃焼強制スイッチ73及び最大
燃焼強制スイッチ74は、制御ユニット7において上記
のとおり算出される必要熱量とは関係なくバーナ1の燃
焼量を最小燃焼または最大燃焼にするために、ガバナ比
例弁33の通電電流値を、送風機10の回転数を最小目
標熱量に対応させて最小回転数に制御するとともに、選
択されたガス種の仕様における最小電流値または最大電
流値に一時的に変更するためのものである。従って、ガ
ス種変換作業後は、通常の熱量制御が行われる必要があ
る。一方では、作業者にとっては、ガス種転換作業にお
いて、最小燃焼強制スイッチ73及び最大燃焼強制スイ
ッチ74がそれぞれ操作できているか否かの判別が容易
にできる必要がある。
【0046】これら、相反する必要性を考慮して、本実
施例では、最小燃焼強制スイッチ73及び最大燃焼強制
スイッチ74として、オン状態およびオフ状態にそれぞ
れ固定可能な切替スイッチ(例えば、スライドスイッ
チ)を用いるとともに、制御ユニット7では、バーナ1
の燃焼検知状態において各スイッチが操作された瞬間を
とらえて、それぞれのスイッチの操作として判別する。
【0047】以下、制御ユニット7による各スイッチ操
作の検出動作について、図11に基づいて説明する。給
湯栓を開いて通水が検知されると(ステップ100にお
いてYES)、最小燃焼強制スイッチ73及び最大燃焼
強制スイッチ74の位置に関係なく、初期状態として、
点火制御の後、必要熱量に応じて燃焼量が制御される通
常燃焼が開始される(ステップ101)。
【0048】通常燃焼中あるいは後述する強制最大燃焼
中に、最小燃焼強制スイッチ73がオフからオンへ操作
されて、オンエッジが検出されると(ステップ102に
おいてYES)、20分タイマがスタートして強制最小
燃焼が開始され(ステップ103)、最小燃焼強制スイ
ッチ73のオンエッジが検出されなければ(ステップ1
02においてNO)、そのままステップ104へ移行す
る。
【0049】その後ステップ104において、強制最小
燃焼中であれば(YES)、最小燃焼強制スイッチ73
がオフであるか否か判別し、最小燃焼強制スイッチ73
がオフである場合には(ステップ105においてYE
S)、20分タイマをクリアして(ステップ106)、
強制最小燃焼を終えてステップ101へ移行し、再び通
常燃焼を行う。強制最小燃焼中に、最小燃焼強制スイッ
チ73がオフでない場合には(ステップステップ105
においてNO)、強制最小燃焼が開始されてから20分
が経過したか否かを判別し、20分を経過していなけれ
ば(ステップ107においてNO)、ステップ108へ
移行する。20分が経過している場合には(ステップ1
07においてYES)、強制最小燃焼を終了して、ステ
ップ101へ移行して、再び通常燃焼を行う。
【0050】上記の通常燃焼中あるいは強制最小燃焼中
に、最大燃焼強制スイッチ74がオフからオンへ操作さ
れて、オンエッジが検出されると(ステップ108にお
いてYES)、20分タイマがスタートして強制最大燃
焼が開始され(ステップ109)、最大燃焼強制スイッ
チ74のオンエッジが検出されなければ(ステップ10
8においてNO)、そのままステップ110へ移行す
る。
【0051】その後ステップ110において、強制最大
燃焼中であれば(YES)、最大燃焼強制スイッチ74
がオフであるか否か判別し、最大燃焼強制スイッチ74
がオフである場合には(ステップ111においてYE
S)、20分タイマをクリアして(ステップ112)、
強制最大燃焼を終えてステップ101へ移行し、再び通
常燃焼を行う。強制最大燃焼中に、最大燃焼強制スイッ
チ74がオフでない場合には(ステップステップ111
においてNO)、強制最大燃焼が開始されてから20分
が経過したか否かを判別し、20分を経過していなけれ
ば(ステップ113においてNO)、ステップ114へ
移行する。20分が経過している場合には(ステップ1
13においてYES)、強制最大燃焼を終了して、ステ
ップ101へ移行して、再び通常燃焼を行う。
【0052】ステップ114では、通水が停止になった
か否かを判別し、通水が停止した場合には(YES)、
燃焼を停止し(ステップ115)、通水が停止されない
場合には(NO)、ステップ102へ移行して、上記の
とおり、ステップ102以降の処理を行う。
【0053】以上の制御動作を行うことによって、通常
燃焼中に最小燃焼強制スイッチ73、最大燃焼強制スイ
ッチ74のいずれかがオン操作された場合には、その時
点から20分間だけ、オン操作に応じて強制最小燃焼、
強制最大燃焼を行い、また、強制最小燃焼または強制最
大燃焼中に、他方のスイッチ73、74がオン操作され
た場合には、後から操作されたスイッチに応じた強制燃
焼を行う。
【0054】また、各スイッチ73、74のオン操作が
行われた後は、20分が経過すると、自動的に通常燃焼
へ移行するとともに、燃焼開始時においても、各スイッ
チ73、74の状態に関係なく通常燃焼が行われるた
め、万一、作業者が、転換作業の終了時に、各スイッチ
73、74のオフ操作を誤って怠った場合が生じても、
以後の使用において、使用者が不便を被ることがなく、
通常の使用ができる。
【0055】以上の実施例では、ガバナ比例弁を用い、
送風機を備えたガス給湯器を示したが、ガス圧調整手段
としてのガスガバナのみを備えた風呂バーナのように、
一定熱量で燃焼を行い、ガス量を制御するための制御手
段を備えない他の種類のガス器具においても、同様に、
オリフィス付パッキングとの交換を行うだけでガス種転
換作業を終えることができる。また、本発明は、ガス湯
沸器などのガス器具でもよく、ガス器具の種類は上記の
種類に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる都市ガス用のガス給湯器の概略
構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施例を示すガス給湯器の燃焼部を示
す組み付け図である。
【図3】実施例のガス給湯器のマニホールドの燃料流入
口を示す供給管の断面図である。
【図4】実施例のガス給湯器のガス制御機構の接続口を
示す側面図である。
【図5】実施例のガス給湯器の燃焼部において非天然ガ
ス仕様で用いられるパッキングを示す断面図である。
【図6】実施例のガス給湯器の燃焼部において天然ガス
仕様で用いられるオリフィス付パッキングを示す断面図
である。
【図7】実施例のガス給湯器の制御ユニットにおけるガ
ス種切替スイッチと調圧用の最小燃焼強制スイッチ及び
最大燃焼強制スイッチを示す平面図である。
【図8】実施例における目標熱量(検出回転数)に対す
る各ガス種毎のガバナ比例弁の通電電流値特性の一例を
示す通電電流値特性図である。
【図9】実施例においてオリフィス付パッキングを組み
込んだマニホールドとガス制御機構との接続部分を示す
部分断面図である。
【図10】実施例における目標熱量(検出回転数)に対
する各ガス種毎のバーナへのガス供給量を示す供給ガス
流量特性図である。
【図11】実施例の制御ユニットによる最小燃焼強制ス
イッチ及び最大燃焼強制スイッチの操作検出動作を説明
するための流れ図である。
【符号の説明】
1 バーナ 11 板金バーナ 11b 給気口 2 マニホールド 21 ノズル 3 ガス制御機構 33 ガバナ比例弁 34 接続口 4 パッキング 5 オリフィス付パッキング 51 オリフィス 52 金属円盤 53 樹脂部材 55 肉厚部 7 制御ユニット(制御手段) 71 ディップスイッチ(切り替え手段) 72 スライドスイッチ(切り替え手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の板金バーナを配列してなるバーナ
    と、 該バーナへ供給する燃料ガスの供給圧を調整するための
    ガス圧調整手段を少なくとも有し、ガス供給源に接続さ
    れたガス制御機構と、 前記バーナの前記複数の板金バーナの各給気口にそれぞ
    れ臨ませたガス噴出用の複数のノズルを備え、前記ガス
    制御機構の接続口にパッキングを介して嵌め合わせられ
    るマニホールドとを具備するガス器具において、 天然ガスへのガス種転換作業に際して前記パッキングを
    オリフィス付パッキングに交換せしめるようにしたこと
    を特徴とするガス器具。
  2. 【請求項2】 前記オリフィス付パッキングは、オリフ
    ィスを中央部に形成した金属円盤と、少なくとも前記オ
    リフィスを露出させて前記金属円盤を内包した樹脂部材
    とからなることを特徴とする請求項1記載のガス器具。
  3. 【請求項3】 前記樹脂部材は、前記金属円盤の外周部
    に肉厚部を有することを特徴とする請求項2記載のガス
    器具。
  4. 【請求項4】 前記オリフィス付パッキングは、少なく
    とも前記金属円盤を、表裏対称に形成されたことを特徴
    とする請求項2または4のいずれかに記載のガス器具。
  5. 【請求項5】 前記ガス圧調整手段は通電電流値に応じ
    て二次圧を調整するガバナ比例弁であり、 前記ガバナ比例弁を、設定温度あるいは負荷等に応じて
    決定される目標熱量に応じて制御するとともに、使用す
    るガス種に応じて前記ガバナ比例弁の制御量を切り替え
    るための切り替え手段を備えた制御手段を備えたことを
    特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のガス器
    具。
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