JPH09131975A - 印刷インキ瞬間被覆方法及び組成物並びに装置 - Google Patents

印刷インキ瞬間被覆方法及び組成物並びに装置

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JPH09131975A
JPH09131975A JP31489795A JP31489795A JPH09131975A JP H09131975 A JPH09131975 A JP H09131975A JP 31489795 A JP31489795 A JP 31489795A JP 31489795 A JP31489795 A JP 31489795A JP H09131975 A JPH09131975 A JP H09131975A
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JP
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printing ink
printing
heat
resin
ink
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JP31489795A
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English (en)
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Masakazu Kouno
雅主 河野
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Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタンプや孔版印刷のようにインキの乾きが
遅い印刷方法において、被印刷体に転移した印刷インキ
に瞬時に熱溶融性樹脂のコーティングを施すことによ
り、印刷インキの裏移りを防止するとともに印刷インキ
に光沢を与える印刷インキ被覆方法であって、家庭内で
も手軽に行える方法を提供する。 【解決手段】 被印刷体(1)に印刷インキ(2)を転
移させた後、直ちに熱溶融性樹脂の粉末を該被印刷体の
印刷面に散布して、該印刷面上の印刷インキに選択的に
該熱溶融性樹脂(3)を付着させ、しかる後、該印刷面
に閃光放電照射(4,5)を施して該熱溶融性樹脂の粉
末を瞬間的に溶融させて印刷インキの被覆層を形成する
ことからなる印刷インキ瞬間被覆方法。印刷インキ又は
熱溶融性樹脂にカーボン等の光エネルギー吸収物質
(7)を含有させ、その閃光放電照射時の発熱作用によ
り熱溶融性樹脂の溶融を促進する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタンプや孔版印
刷のようにインキの乾きが遅い印刷方法において、被印
刷体に転移したインキに瞬時にコーティングを施すこと
により、印刷インキの裏移りを防止するとともに印刷イ
ンキに光沢を与える方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷物の品質を上げる為に、熱溶融性樹
脂の粉末を印刷直後の印刷物にふりかけ、更にそれをト
ースターやアイロンなどで加熱することにより熱溶融性
樹脂を溶融させて印字部分を透明にコーティングしたり
エンボス加工したり、着色した熱溶融性樹脂を溶融させ
て着色コーティングすることにより、印刷物の裏移りを
防止したり、印刷物に光沢を与えることが行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のコーテ
ィング方法は、熱溶融性樹脂の加熱に際して、家庭では
トースターやアイロンを使用しなければならず、手軽に
処理できないのが実状である。
【0004】本発明は、家庭内でも熱溶融性樹脂を瞬間
的に溶融させて、被印刷体に転移されたインキを手軽に
コーティングできる方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、被印刷体に印刷インキを転移させた後、直ちに熱
溶融性樹脂の粉末を該被印刷体の印刷面に散布して、該
印刷面上の印刷インキに選択的に該熱溶融性樹脂を付着
させ、しかる後、該印刷面に閃光放電照射を施して該熱
溶融性樹脂の粉末を瞬間的に溶融させて印刷インキの被
覆層を形成することからなる印刷インキ瞬間被覆方法に
よって達成される。
【0006】本発明では、孔版印刷やスタンプ等により
被印刷体に転移された印刷インキが乾燥する前に熱溶融
性樹脂の粉末を印刷面に散布するので、適宜該粉末を被
印刷体から払い落とす操作を行うだけで、印刷インキが
転移していない被印刷体の表面に落下した熱溶融性樹脂
の粉末は該表面から払い落とされる一方で、被印刷体の
印刷インキ上に落下した熱溶融性樹脂の粉末は印刷イン
キを被覆するように付着したまま印刷面に残される。し
たがって、その後、該印刷面に閃光放電照射を施して熱
を加えると印刷インキに付着した熱溶融性樹脂の粉末は
溶融して融合し、印刷インキの上に連続した被覆層を瞬
時に形成する。
【0007】本発明の印刷インキ瞬間被覆方法において
は、印刷インキが通常の黒色インキのようにカーボン等
の光エネルギー吸収物質を含有している場合、閃光放電
照射に際して該光エネルギー吸収物質が熱を発するの
で、熱溶融性樹脂の溶融が効果的に達成でき好都合であ
る。また、熱溶融性樹脂に予め光エネルギー吸収物質を
混合又は練り込み等により含有させて印刷インキ瞬間被
覆用組成物としてもよく、とりわけ、印刷インキが光エ
ネルギー吸収物質を含まない場合、該被覆用組成物中の
光エネルギー吸収物質の発熱によって熱可塑性樹脂の溶
融が促進されるので好ましい。
【0008】かかる光エネルギー吸収物質は、光のエネ
ルギーを吸収して熱のエネルギーに変換することができ
る材料であればよく、光熱変換効率の良い材料、例え
ば、カーボンブラック、ランプブラック、炭化珪素、窒
化炭素、金属粉、金属酸化物、無機顔料、有機顔料、有
機染料等が好ましい。これらの中でも、フタロシアニン
系色素、シアニン系色素、スクアリリウム系色素、ポリ
メチン系色素のように特定波長域で大きな光吸収性を示
すものが好ましい。
【0009】本発明で用いられる熱溶融性樹脂として
は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリ
ウレタン、ポリカーボネート、ポリ酢酸ビニル、アクリ
ル樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂を用いることができ
る。
【0010】本発明の閃光放電照射は、電子閃光放電
管、キセノンランプ又はタングステン白熱ランプ等の閃
光放電照射手段を用いて被印刷体に非接触状態で行うこ
とができ、特に、かかる閃光放電照射手段の周りに光反
射板を備えて印刷面に閃光を集中させることができるよ
うにした閃光放電照射装置を用いて行うことが好まし
い。
【0011】
【発明を実施するための形態】以下、図面に示した具体
例を参照しつつ、本発明をさらに詳細に説明するが、本
発明は該具体例によって何等限定されるものではない。
【0012】図1は被印刷体としての印刷用紙1に印刷
インキ2を転移させた印刷物の状態を示す断面図であ
り、かかる印刷物は、例えば、形状を自己保持できる硬
度のカーボン入りの印刷インキ2を用い、その印刷イン
キをインキ塊として孔版原紙上に載置し、該孔版原紙を
印刷用紙1に当接させるとともに該インキ塊に押圧力を
加えて印刷用紙1に孔版印刷を行う原理の孔版印刷装
置、例えばプリントゴッコ(商品名:理想科学工業株式
会社製)等の簡易印刷機を使用することにより得ること
ができる。
【0013】本発明によれば、上記のようなカーボン入
りの印刷インキ2で図1のような印刷物を得た場合、印
刷直後の印刷インキ2が完全に乾燥する前に、印刷用紙
1に印字された印刷インキ2の部分に熱溶融性樹脂3の
粉末を散布して付着させ、その後適宜、印刷用紙1の印
刷インキ2が転移していない部分に落ちた熱溶融性樹脂
3を払い落とす。すると、図2に示されるように、印刷
物は、印刷用紙1の印刷インキ2の部分を覆うようにし
て熱溶融性樹脂3が該印刷インキ2に選択的に付着した
状態となる。
【0014】そして、図3に示されるように、タングス
テン白熱ランプ等の閃光放電照射手段4の周りに光反射
板5を備えてなる閃光放電照射装置を用いて、印刷用紙
1の印刷面の上方から閃光放電照射することにより、印
刷インキ2のカーボンが発熱するとともに、熱溶融性樹
脂3の粉末が瞬時に加熱されて溶融する。
【0015】そして、溶融した熱溶融性樹脂3の粉末は
相互に融合して、図4に示されるように、印刷インキ2
の上に被覆層を形成するとともに直ちに硬化し、印刷イ
ンキ2が裏移りするのを有効に防止する。また、この被
覆層は印刷インキ2に光沢を与えるとともに、印刷部が
エンボス加工された風合の印刷面を提供する。
【0016】図1乃至図4の場合、熱溶融性樹脂3は印
刷インキ2に含まれるカーボンの発熱によって溶融が促
進されるので、熱溶融性樹脂3と印刷インキ2との接触
面積が大きい方が有利であり、熱溶融性樹脂3の粉末の
粒度は小さいほうが好ましい。
【0017】多くの印刷インキはカーボン等の光エネル
ギー吸収物質を色材として含んでいるが、印刷インキの
中にはそのような光エネルギー吸収物質を含まない場合
も多く、後者のような場合、熱溶融性樹脂の加熱が不足
することもある。その場合、図5のように、印刷インキ
2に付着した熱溶融性樹脂3に光エネルギー吸収物質7
を散布するか、予め光エネルギー吸収物質を熱溶融性樹
脂3に混合させておくことが好ましい。
【0018】かくして、図6に示されるように、タング
ステン白熱ランプ等の閃光放電照射手段4の周りに光反
射板5を備えてなる閃光放電照射装置を用いて、印刷用
紙1の印刷面の上方から閃光放電照射することにより、
光エネルギー吸収物質7が発熱するとともに、熱溶融性
樹脂3の粉末が瞬時に溶融し、図4に示されると同様に
被覆層が形成される。
【0019】また、光エネルギー吸収物質7は熱溶融性
樹脂3に予め均一に練り込んでおくことが好ましく、図
7に示されるように、これを印刷インキ2が転移された
印刷用紙1に散布して印刷インキ2に選択的に付着させ
て余分な熱溶融性樹脂3を取り除いた後、図8に示され
るように前述と同様の閃光放電照射装置を用いて閃光放
電照射することにより、光エネルギー吸収物質7が発熱
するとともに、熱溶融性樹脂3の粉末は均一に加熱され
て瞬時に溶融し、図4に示されると同様に被覆層が形成
される。
【0020】図3、図6及び図8の閃光放電照射手段4
としてキセノンランプを用いることもできるが、キセノ
ンランプをすべての熱溶融性樹脂が溶融するように全発
光させると、印刷インキ2に含まれている水分の瞬間的
な蒸発などによるガスの発生により、該印刷インキ2に
付着した熱溶融性樹脂3が飛散して、被覆層がうまく形
成されない場合がある。これは、キセノンランプ発光
時、一度の発光ですべての熱溶融性樹脂を溶融させよう
とし、瞬間的に必要以上の熱が加えられる為に起こる現
象であり、これを防止するためには、低い熱量の発光を
複数回連続的に与えることにより熱溶融性樹脂の飛散を
防止しつつ溶融させることがのぞましい。
【0021】また、本発明の閃光放電装置として、前述
の簡易印刷機”プリントゴッコ”(商品名:理想科学工
業株式会社製)の孔版原紙製版用ランプハウスに閃光バ
ルブを装着して使用することもできる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、印刷インキに熱溶融性
樹脂を付着させてこれに閃光放電照射を施すだけで被覆
層が形成されるので、従来のトースターやアイロンのよ
うに被印刷体を過度に加熱することもなく、家庭内でも
安全且つ簡単にインキの裏移りの防止やエンボス加工を
達成することができる。また、印刷インキ又は熱溶融性
樹脂に光エネルギー吸収物質を含有させ、閃光放電照射
とその照射時の光エネルギー吸収物質の発熱作用とを併
用することにより、より迅速に印刷インキの被覆層を形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において印刷用紙に印刷インキを転移さ
せた状態で示す印刷物の側断面図である。
【図2】本発明において印刷インキに熱溶融性樹脂の粉
末を選択的に付着させた状態で示す印刷物の側断面図で
ある。
【図3】図2の印刷物に閃光放電照射を施す状態を示す
側断面図である。
【図4】本発明において印刷インキに被覆層を形成した
状態で示す側断面図である。
【図5】本発明において印刷インキに熱溶融性樹脂の粉
末と光エネルギー吸収物質とを選択的に付着させた状態
で示す図2と同様の図である。
【図6】図5の印刷物に閃光放電照射を施す状態を示す
側断面図である。
【図7】本発明において光エネルギー吸収物質を含有す
る熱溶融性樹脂の粉末を印刷インキに選択的に付着させ
た状態で示す図2と同様の図である。
【図8】図7の印刷物に閃光放電照射を施す状態を示す
側断面図である。
【符号の説明】
1 印刷用紙 2 印刷インキ 3 熱溶融性樹脂 4 閃光放電照射手段 5 光反射板 7 光エネルギー吸収物質

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被印刷体に印刷インキを転移させた後、
    直ちに熱溶融性樹脂の粉末を該被印刷体の印刷面に散布
    して、該印刷面上の印刷インキに選択的に該熱溶融性樹
    脂を付着させ、しかる後、該印刷面に閃光放電照射を施
    して該熱溶融性樹脂の粉末を瞬間的に溶融させて印刷イ
    ンキの被覆層を形成することからなる印刷インキ瞬間被
    覆方法。
  2. 【請求項2】 印刷インキは光エネルギー吸収物質を含
    有している請求項1に記載の瞬間被覆方法。
  3. 【請求項3】 光エネルギー吸収物質はカーボンである
    請求項2に記載の瞬間被覆方法。
  4. 【請求項4】 熱溶融性樹脂は光エネルギー吸収物質を
    含有している請求項1に記載の瞬間被覆方法。
  5. 【請求項5】 熱溶融性樹脂と光エネルギー吸収物質と
    を含有してなる印刷インキ瞬間被覆用組成物。
  6. 【請求項6】 被印刷体に転移された印刷インキ上に付
    着された熱溶融性樹脂に閃光放電照射を瞬間的に施して
    溶融させる閃光放電照射手段と、その周りに設けられた
    該閃光の反射板とからなる、印刷インキ瞬間被覆用閃光
    放電照射装置。
JP31489795A 1995-11-09 1995-11-09 印刷インキ瞬間被覆方法及び組成物並びに装置 Pending JPH09131975A (ja)

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