JPH09131511A - 窒素酸化物及びハロゲン化水素の除去方法、及び除去装置 - Google Patents

窒素酸化物及びハロゲン化水素の除去方法、及び除去装置

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JPH09131511A
JPH09131511A JP7291459A JP29145995A JPH09131511A JP H09131511 A JPH09131511 A JP H09131511A JP 7291459 A JP7291459 A JP 7291459A JP 29145995 A JP29145995 A JP 29145995A JP H09131511 A JPH09131511 A JP H09131511A
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JP
Japan
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gas
water
nitrogen oxides
hydrogen halide
hydrogen
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JP7291459A
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English (en)
Inventor
Haruhiko Tsubogami
晴彦 坪上
Akira Yoshioka
明 吉岡
Shigehiko Iwabori
滋彦 岩堀
Hideaki Asano
秀昭 浅野
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃ガス中に含まれる窒素酸化物とHF等のハ
ロゲン化水素とを同時に効率良く除去することができる
窒素酸化物及びハロゲン化水素の除去方法、及び除去装
置を提供する。 【解決手段】 炭素繊維および/または合成繊維17の
表面に水を付着させた後、窒素酸化物及びハロゲン化水
素を含むガスを前記繊維17に接触させて窒素酸化物及
びハロゲン化水素を前記水に吸収させ、前記ガスから窒
素酸化物及びハロゲン化水素を除去することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ステンレ
ススチールの酸洗工程や、金、白金等の貴金属を含む金
属のメッキ工程、酸洗工程、溶解工程等の工程において
発生するガス(廃ガス)中に含まれる窒素酸化物及びハ
ロゲン化水素を除去する際に用いて好適な窒素酸化物及
びハロゲン化水素の除去方法、及び除去装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属等の表面処理技術において
は、例えば、メッキ工程、酸洗工程、溶解工程等におい
て窒素酸化物を含有するガス(廃ガス)が発生すること
が知られている。この廃ガス中に含まれる窒素酸化物を
除去する方法としては、過酸化水素水と苛性ソーダとを
含有する液体をミスト状にして前記廃ガス中に噴霧し、
当該液体と廃ガス中の窒素酸化物とを反応させて窒素酸
化物を前記廃ガスから除去する方法があり、この方法を
適用した装置も提案され実用に供されている。
【0003】しかしながら、従来の除去方法では、過酸
化水素水と苛性ソーダを含有する液体を用いているため
に、特に、苛性ソーダは強アルカリであることから取扱
に注意を要するという、取扱上の問題点があった。ま
た、ミスト状の過酸化水素水と苛性ソーダに廃ガスを接
触させているので、これらミストと廃ガスとの接触効率
が悪く、窒素酸化物の除去効率が悪いという問題点があ
った。そこで、特開平6−114237号に示された様
な、窒素酸化物の除去装置及び除去方法が提案されてい
る。この除去装置は、下方に廃ガス導入口が、上方に廃
ガス排出口がそれぞれ形成された反応容器に、該反応容
器内を上下2室に仕切る仕切板を設け、この仕切板にガ
ラス繊維を積層巻きした円筒状のフィルタエレメントを
複数段重ねたフィルタを設け、かつ該反応容器内に前記
フィルタの表面に過酸化水素水を噴霧する複数の噴霧手
段が設けられたもので、廃ガスが過酸化水素水により湿
潤状態にあるガラス繊維間を通過する間に、この過酸化
水素水に接触することにより廃ガス中の窒素酸化物が除
去されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ステンレス
スチールや、金、白金等の貴金属の表面処理技術におい
ては、金属の表面を清浄化する必要があるために、硝酸
にHF(フッ化水素)等のハロゲン化水素を1%程度添
加した混酸を用いて金属の表面に付着した不純物等を除
去する工程が採られている。この工程においては、窒素
酸化物(NOX)の他にHF等のハロゲン化水素を含有
するガスが発生するが、特にHFは、ガラスを溶解させ
る性質があるために、HFを含む廃ガスを上記装置に導
入すると、フィルタがHFに侵されて使用に堪えられな
くなってしまうという問題点があった。そこで、予め前
記ガスからHFを除去するために、充填塔と称される装
置が用いられている。
【0005】この充填塔は、塔内に表面積の大きな充填
物、例えば、セラミックス製、合成樹脂製またはステン
レススチール製からなるラシヒリングやレッシングリン
グ等を詰め、この充填物に上方から洗浄水や薄い荷性ソ
ーダ液等の液体を流すとともに、下方からHFを含有す
るガスを流し、ガスに含まれるHFを液体に吸収させて
前記ガスよりHFを除去するものである。この充填塔と
除去装置を併用する方法では、HFと窒素酸化物とを別
々の工程により除去しているために、工程及び装置が複
雑になるとともに、除去に長時間を要し、コストアップ
の要因になるという問題点がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、廃ガス中に含まれる窒素酸化物とHF等のハ
ロゲン化水素とを同時に効率良く除去することができる
窒素酸化物及びハロゲン化水素の除去方法、及び除去装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、次の様な窒素酸化物及びハロゲン化水素の除去方
法、及び除去装置を採用した。すなわち、本発明の請求
項1記載の窒素酸化物及びハロゲン化水素の除去方法
は、炭素繊維および/または合成繊維の表面に水を付着
させた後、窒素酸化物及びハロゲン化水素を含むガスを
前記繊維に接触させて該窒素酸化物及びハロゲン化水素
を前記水に吸収させ、前記ガスから窒素酸化物及びハロ
ゲン化水素を除去する方法である。
【0008】請求項2記載の窒素酸化物及びハロゲン化
水素の除去方法は、窒素酸化物及びハロゲン化水素を吸
収した前記水を再度前記繊維の表面に付着させて当該水
にさらに窒素酸化物及びハロゲン化水素を吸収させ、前
記ガスから窒素酸化物及びハロゲン化水素を除去する方
法である。
【0009】請求項3記載の窒素酸化物及びハロゲン化
水素の除去装置は、窒素酸化物及びハロゲン化水素を含
むガスが導入されるガス導入口と当該ガスから窒素酸化
物及びハロゲン化水素を除去したガスが排出されるガス
排出口とを備えた反応容器と、この反応容器内に設けら
れて前記ガス導入口とガス排出口との間に介装され、炭
素繊維および/または合成繊維を積層してなる気液接触
層と、この気液接触層の表面に水を噴霧する噴霧手段
と、前記反応容器から排出される窒素酸化物及びハロゲ
ン化水素を吸収した水を貯留する水槽と、当該水槽と前
記噴霧手段との間に設けられ当該水槽に貯留された窒素
酸化物及びハロゲン化水素を吸収した水を前記噴霧手段
に供給する供給手段とを備えたものである。
【0010】請求項4記載の窒素酸化物及びハロゲン化
水素の除去装置は、複数の除去部を直列に配置し、当該
除去部は、窒素酸化物及びハロゲン化水素を含むガスが
導入されるガス導入口と当該ガスから窒素酸化物及びハ
ロゲン化水素を除去したガスが排出されるガス排出口と
を備えた反応容器と、この反応容器内に設けられて前記
ガス導入口とガス排出口との間に介装され、炭素繊維お
よび/または合成繊維を積層してなる気液接触層と、こ
の気液接触層の表面に水を噴霧する噴霧手段と、前記反
応容器から排出される窒素酸化物及びハロゲン化水素を
吸収した水を貯留する水槽とを備え、前記除去部各々
は、前段側の除去部のガス排出口と隣接する後段側の除
去部のガス導入口とを連通させて複数段としたものであ
る。
【0011】請求項5記載の窒素酸化物及びハロゲン化
水素の除去装置は、前記除去部の噴霧手段と水槽との間
に、該水槽に貯留された窒素酸化物及びハロゲン化水素
を吸収した水を前記噴霧手段に供給する供給手段を設け
たものである。
【0012】請求項6記載の窒素酸化物及びハロゲン化
水素の除去装置は、複数の前記水槽の間に、後段側の水
槽に貯留された窒素酸化物及びハロゲン化水素を吸収し
た水を前段側の水槽に移送する移送手段を設けたもので
ある。
【0013】請求項7記載の窒素酸化物及びハロゲン化
水素の除去装置は、前記水槽に、窒素酸化物及びハロゲ
ン化水素を吸収した水を冷却する冷却手段を設けたもの
である。
【0014】本発明の請求項1記載の除去方法では、炭
素繊維および/または合成繊維の表面に水を付着させた
後、窒素酸化物及びハロゲン化水素を含むガスを前記繊
維に接触させて該窒素酸化物及びハロゲン化水素を前記
水に吸収させることにより、前記ガスに含まれる窒素酸
化物及びハロゲン化水素は前記繊維の表面に付着した水
に接触して効率的に吸収され、前記ガスから効率的に除
去される。推測ではあるが、前記窒素酸化物が酸化され
るのは、前記繊維の表面積が大きいことにより、空気中
の酸素による酸化が促進されることによると考えられ
る。これにより、前記窒素酸化物は酸化剤を用いなくと
も酸化され、前記水に吸収されて硝酸となる。
【0015】請求項2記載の除去方法では、窒素酸化物
及びハロゲン化水素を吸収した前記水を再度前記繊維の
表面に付着させた後に、窒素酸化物及びハロゲン化水素
を含むガスを前記繊維に接触させて前記水にさらに当該
ガスに含まれる窒素酸化物及びハロゲン化水素を吸収さ
せる。窒素酸化物及びハロゲン化水素を吸収した水(硝
酸とハロゲン化水素酸との混酸)がさらにガスに含まれ
る窒素酸化物及びハロゲン化水素を吸収するので、窒素
酸化物及びハロゲン化水素を吸収した水(混酸)は高濃
度の混酸となり、この高濃度の混酸の状態で回収され
る。
【0016】請求項3記載の除去装置では、ガスに含ま
れる窒素酸化物及びハロゲン化水素を吸収するための水
は、前記噴霧手段から前記気液接触層の表面に向かって
噴霧され、気液接触層を構成する炭素繊維および/また
は合成繊維の繊維間に入り込み、当該繊維を湿潤状態と
する。ここで窒素酸化物及びハロゲン化水素を含むガス
をガス導入口から反応容器内に導入すると、当該ガスは
気液接触層を通過し、ガス排出口から反応容器外へ排出
される間に、前記繊維間に付着した水と効率的に接触
し、ガスに含まれる窒素酸化物及びハロゲン化水素が前
記水に吸収される。推測ではあるが、本装置において前
記窒素酸化物が酸化されるのは、前記繊維の表面積が大
きいことにより、空気中の酸素による酸化が促進される
ことによると考えられる。これにより、前記窒素酸化物
は酸化剤を用いなくとも酸化され、前記水に吸収されて
硝酸となる。
【0017】請求項4記載の除去装置では、複数の除去
部を直列に配置し、当該除去部各々を、前段側の除去部
のガス排出口と隣接する後段側の前記除去部のガス導入
口とを連通させて複数段としたことにより、簡単な装置
構成でガスに含まれる窒素酸化物及びハロゲン化水素を
より効率的に除去することが可能になる。また、装置構
成が簡単であるから、装置のコストが低下し、保守管理
が容易となる。
【0018】請求項5記載の除去装置では、前記除去部
の噴霧手段と水槽との間に、該水槽に貯留された窒素酸
化物及びハロゲン化水素を吸収した水を前記噴霧手段に
供給する供給手段を設けたことにより、一度窒素酸化物
及びハロゲン化水素を吸収した水(硝酸とハロゲン化水
素酸との混酸)は、前記供給手段により再度噴霧手段か
ら気液接触層の表面に向かって噴霧され、気液接触層を
構成する炭素繊維および/または合成繊維を湿潤状態と
し、ガスに含まれる窒素酸化物及びハロゲン化水素を再
度吸収する。このように、窒素酸化物及びハロゲン化水
素を吸収した水(硝酸とハロゲン化水素酸との混酸)を
循環使用することにより、処理コストが減少する。
【0019】請求項6記載の除去装置では、複数の前記
水槽の間に、後段側の水槽に貯留された窒素酸化物及び
ハロゲン化水素を吸収した水(硝酸とハロゲン化水素酸
との混酸)を前段側の水槽に移送する移送手段を設けた
ことにより、後段側から排出された窒素酸化物及びハロ
ゲン化水素を吸収した水(硝酸とハロゲン化水素酸との
混酸)は前段側に移送されてさらに窒素酸化物及びハロ
ゲン化水素を吸収することとなり、窒素酸化物及びハロ
ゲン化水素を吸収した水(硝酸とハロゲン化水素酸との
混酸)の再使用が可能になり、処理コストが減少する。
【0020】請求項7記載の除去装置では、前記水槽
に、窒素酸化物及びハロゲン化水素を吸収した水を冷却
する冷却手段を設けたことにより、前記水の反応熱によ
る温度上昇を抑制し、硝酸及びハロゲン化水素酸の蒸気
圧を低く保つ。これにより、混酸の濃度をより高く保つ
ことが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の窒素酸化物及びハ
ロゲン化水素の除去方法、及び除去装置の各実施形態に
ついて図面に基づき説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態の
窒素酸化物及びハロゲン化水素の除去装置の概略構成図
である。
【0022】この除去装置1は、下方にNOx(窒素酸
化物)及びハロゲン化水素を含むガスgが導入されるガ
ス導入口2が設けられるとともに上方に当該ガスgから
NOx及びハロゲン化水素を除去したガスg´が排出さ
れるガス排出口3が設けられた反応容器4と、この反応
容器4内に設けられ該反応容器4内を上下2室に仕切る
仕切板5と、該仕切板5の中央の開口部5aに設けら
れ、炭素繊維および/または合成繊維を積層してなる有
底円筒状の気液接触層6と、前記反応容器4の側壁に設
けられ該気液接触層6の表面にNOx及びハロゲン化水
素を吸収する水道水を噴霧する噴霧器7と、前記反応容
器4の底部に設けられ、NOx及びハロゲン化水素を吸
収した水道水を排出するドレン8と、ドレン8から排出
されるNOx及びハロゲン化水素を吸収した水道水を貯
留する水槽9と、前記噴霧手段7と水槽9との間に設け
られ、これらを接続する管10と、当該管10に設けら
れ前記水槽9に貯留されたNOx及びハロゲン化水素を
吸収した水道水(硝酸とハロゲン化水素酸との混酸)を
再度噴霧手段7に供給するポンプ(供給手段)11とに
より構成されている。
【0023】そして、ガス導入口2に接続される管12
及びガス排出口3に接続される管13各々には、NOx
を検知するセンサ14が設けられている。また、前記水
槽9には水道水を供給する給水管15及びNOx及びハ
ロゲン化水素を含む水道水(硝酸とハロゲン化水素酸と
の混酸)を排出するドレン16が設けられている。
【0024】前記気液接触層6は、図2に示すように、
線径が10μmのテフロン繊維(四フッ化エチレン系繊
維)17をその充填密度が250kg/m3となるよう
に80mmの厚みに積層巻きして形成された円筒状のエ
レメントを3個積み重ねて構成されている。前記充填密
度は、気液接触層6の大きさ、通過するガスの流量、噴
霧する水道水の量等を考慮して250〜300kg/m
3の範囲で設定される。 気液接触層6を構成
する繊維は、NOx及びハロゲン化水素に対して耐食性
を有し、かつ表面の水に対する親和性がよく、水分を保
持し易いものであればよく、上述した四フッ化エチレン
系繊維の他、炭素繊維、ポリ塩化ビニル(PVC)系繊
維、ポリプロピレン(PP)系繊維等が好適に用いられ
る。
【0025】次に、ガスgからNOx及びハロゲン化水
素を除去する方法について、上記除去装置1を用いて説
明する。ここでは、ハロゲン化水素としてHFを含むガ
スgに適用するが、HCl、HBr、HI等、他のハロ
ゲン化水素を含むガスであっても同様に適用可能であ
る。まず、噴霧器7を用いて気液接触層6の表面に水道
水を噴霧し、気液接触層6を湿潤状態とする。
【0026】次に、NOx及びHFを含むガスgを、ガ
ス導入口2より反応容器4内に導入すると、当該ガスg
は気液接触層6の外周面から該気液接触層6内に侵入
し、該気液接触層6を通過する。この間に、前記ガスg
は気液接触層6のテフロン繊維17の表面に付着した水
道水に接触してNOx及びHFが吸収され除去されて、
NOx及びHFの濃度が低下したガスg´となる。この
ガスg´は気液接触層6の内周面から外方に向かって放
出された後、上方へ向かって流動し、仕切板5の開口部
を通過し、ガス排出口3より外方へ排出される。
【0027】一方、反応容器4から排出されたNOx
びHFを含む水道水(硝酸とフッ化水素酸との混酸)は
水槽9内に貯留され、ポンプ11により再度噴霧器7に
供給され、循環使用される。このNOx及びHFを吸収
した水道水は、循環使用される間に更にガスg中のNO
x及びHFを吸収することとなる。
【0028】水道水に吸収されたNOxは、推測ではあ
るが、水道水に接触して吸収される間に、テフロン繊維
17の表面に存在する酸素により酸化され硝酸に変わ
る。一方、HFは水道水に溶解することによりフッ化水
素酸に変わる。したがって、NOx及びHFを吸収した
水道水は硝酸及びフッ化水素酸を含む混酸に変わる。ま
た、このNOx及びHFを吸収した水道水、すなわち混
酸を循環使用する間、吸収されたNOxは酸化されて硝
酸に変わるので、NOx及びHFを吸収した水道水は最
終的に高濃度の混酸に変わることとなる。
【0029】この高濃度の混酸は、その一部がドレン1
6から外部へ排出され回収される。一方、この減少した
水道水の量に見合った新しい水道水が給水管15により
水槽9に補充される。このように、テフロン繊維17に
水道水を付着させた後、この水道水にNOx及びHFを
含むガスgを接触させるので、ガス中のNOx及びHF
は水道水に効率的に吸収され、ガスgから除去される。
【0030】表1は、上記除去装置1の効果確認のため
に行った実験結果を示したもので、気液接触層6を構成
する繊維として、炭素繊維とテトロン繊維の2種類を選
び、処理ガス量を4.0m3/minとし、各0.5時
間流したときのそれぞれのNOx及びHFそれぞれの平
均除去率を比較した(実施例A,B)。また、ラシヒリ
ングを充填した充填塔を用いて行ったものを従来例とし
た。この場合においても、0.5時間のNOx及びHF
それぞれの平均除去率を求め上記実施例A,Bと比較し
た。
【0031】
【表1】
【0032】表1によれば、実施例A,Bでは、処理し
た後の廃ガス中のNOxの平均除去率はそれぞれ83
%、80%、また、HFの平均除去率はそれぞれ99
%、98%であるのに対し、従来例ではNOxの平均除
去率は28%、また、HFの平均除去率は95%であ
り、上記実施例A,Bは従来例と比べてNOx、HF共
に効率的に除去されていることがわかる。これにより、
NOx及びHFそれぞれの平均除去率が大幅に向上して
いることが明白である。
【0033】以上説明したように、本実施形態の除去方
法によれば、炭素繊維および/またはテフロン繊維17
の表面に水道水を付着させた後、NOx及びHFを含む
ガスgを前記繊維に接触させてNOx及びHFを前記水
道水に吸収させるので、前記ガスg中のNOx及びHF
を効率的に吸収・除去することができる。
【0034】本実施形態の除去装置1によれば、ガス導
入口2とガス排出口3とを備えた反応容器4と、この反
応容器4内に設けられた仕切板5と、仕切板5の開口部
に設けられた有底円筒状の気液接触層6と、この気液接
触層6に水道水を噴霧する噴霧器7と、前記反応容器4
から排出されるNOx及びHFを含む水道水を貯留する
水槽9とを備えたので、簡単な装置構成でガスg中のN
x及びHFを効率的に除去することができる。また、
装置構成が簡単であるので、装置のコストを低下させる
ことができ、保守管理も容易である。
【0035】また、前記噴霧器7と水槽9との間に、こ
れらを接続する管10を設け、当該管10に水槽9に貯
留されたNOx及びHFを含む水道水(硝酸とフッ化水
素酸との混酸)を再度噴霧器7に供給するポンプ11を
設けたので、NOx及びHFを吸収した水道水を循環使
用することができ、したがって、処理コストを減少させ
ることができる。
【0036】なお、図3に示すように、水槽9に貯留さ
れたNOx及びHFを吸収した水道水を所定の温度(例
えば、30℃以下、好ましくは25℃以下)に保つため
に、該水槽9に、5〜7℃程度の冷却水を循環させるコ
イル状の冷却管18と温度計19と図示しない制御装置
からなる冷却装置(冷却手段)を設けてもよい。この場
合、NOx及びHFを吸収した水道水の反応熱による温
度上昇が抑制されるので、硝酸及びフッ化水素の蒸気圧
を低く保つことができ、水道水中の硝酸及びフッ化水素
の濃度をより高く保つことができ、NOx及びHFを吸
収した水(硝酸とハロゲン化水素酸との混酸)の再使用
及び循環使用を行うことができる。
【0037】(第2の実施形態)図4は、本発明の第2
の実施形態の窒素酸化物及びハロゲン化水素の除去装置
の概略構成図である。この除去装置21は、2つの除去
部22a,22bを直列に接続してNOx及びHFの除
去を2段階で行うもので、除去部22a,22b各々の
構成は、上述した第1の実施形態の除去装置1と全く同
様であり、除去部22a,22b各々の各構成要素につ
いては、上記除去装置1における各構成要素を表す算用
数字の後に、第1段をa、第2段をbのようにa,bの
添字を付加することで表す。
【0038】そして、これら除去部22a,22bは、
ガス排出口3aとガス導入口2bとが管23により接続
されて連通され、当該管23にはNOxを検知するセン
サ14が設けられている。また、水槽9a,9b同士は
管24により連通され、当該管24には、水槽9bに貯
留されたNOx及びHFを含む水道水を水槽9aに送る
ポンプ(移送手段)25が設けられている。
【0039】次に、ガスgからNOx及びHFを除去す
る方法について、上記除去装置21を用いて説明する。
まず、噴霧器7a(7b)により気液接触層6a(6
b)の表面に水道水を噴霧し、気液接触層6a(6b)
を湿潤状態とする。次に、NOx及びHFを含むガスg
を、ガス導入口2aより前段の除去部22aの反応容器
4a内に導入すると、当該ガスgは気液接触層6aの外
周面から該気液接触層6a内に侵入し、該気液接触層6
aを通過する。この間に、前記ガスgは気液接触層6a
のテフロン繊維17の表面に付着した水道水に接触して
NOx及びHFが吸収され除去されて、NOx及びHFの
濃度が低下したガスg´となる。このガスg´は気液接
触層6aの内周面から外方に向かって放出された後、上
方へ向かって流動し、仕切板5aの開口部を通過し、ガ
ス排出口3aより管23を経由して後段の除去部22b
に導入される。
【0040】一方、反応容器4aから排出されたNOx
及びHFを含む水道水(硝酸とフッ化水素酸との混酸)
は水槽9a内に貯留され、ポンプ11aにより再度噴霧
器7aに供給され、循環使用される。このNOx及びH
Fを吸収した水道水は、循環使用される間に更にガスg
中のNOx及びHFを吸収することとなる。
【0041】前記除去部22bに導入されたガスg′に
は、まだ、かなりのNOx及びHFが残存しているの
で、当該ガスg´が気液接触層6bを通過する間にテフ
ロン繊維17の表面に付着した水道水に接触してNOx
及びHFがさらに吸収され除去されて、NOx及びHF
をほとんど含まないガスg″となる。このガスg″は気
液接触層6bの内周面から外方に向かって放出された
後、上方へ向かって流動し、仕切板5bの開口部を通過
し、ガス排出口3bより排出される。
【0042】一方、前記反応容器4bから排出されたN
x及びHFを吸収した水道水は水槽9b内に貯留さ
れ、ポンプ11bにより再度噴霧器7bに供給されると
ともに、給水管15により水槽9bに水道水が補充さ
れ、水槽9b内のNOx及びHFを吸収した水道水の一
部がポンプ25により水槽9aに移送され、水槽9a内
のNOx及びHFを吸収した水道水の一部がドレン16
により排出され、回収される。
【0043】水道水に吸収されたNOxは、上述した第
1の実施形態と同様に、テフロン繊維17の表面上で空
気中の酸素により酸化され硝酸に変わり、HFは水道水
に溶解することによりフッ化水素酸に変わる。したがっ
て、NOx及びHFを吸収した水道水は硝酸及びフッ化
水素酸を含む混酸に変わる。また、このNOx及びHF
を吸収した水道水、すなわち混酸を循環使用する間、吸
収されたNOxは酸化されて硝酸に変わるので、NOx
びHFを吸収した水道水は最終的に高濃度の混酸に変わ
ることとなる。このように、本実施形態では、NOx
びHFの除去を2段階で行うことにより、ガスg中のN
x及びHFは2段階で効率的に吸収され、ガスgから
除去される。
【0044】表2は、本実施形態の2段階除去の効果確
認のために行った実験結果を示したもので、ここでは、
除去装置21を用いて2段階除去を行ったものを実施例
Cとし、除去装置1を用いて1段階除去を行ったもの、
すなわち上述した第1の実施形態の実施例Bを比較例A
とし、また、表1の従来例の操作を2段階行ったものを
比較例Bとした。なお、気液接触層6a,6bを構成す
る繊維としては、テフロン繊維のみを用いた。
【0045】
【表2】
【0046】表2によれば、実施例Cの後段で処理した
後の廃ガス中のNOxの平均除去率は比較例Aと比べて
14%向上し、また、HFの平均除去率は比較例Aと比
べて1.8%向上しており、2段除去では1段除去に比
べてガス中のNOx及びHFの平均濃度が減少している
ことがわかる。したがって、NOx及びHFそれぞれの
除去率が大幅に向上していることが明白である。また、
比較例Bにより、従来の方法を2段階繰り返しても実施
例Cには遠く及ばないことが明白である。
【0047】以上説明したように、本実施形態の除去方
法によれば、炭素繊維および/またはテフロン繊維17
の表面に水道水を付着させた後、NOx及びHFを含む
ガスgを前記繊維に接触させてNOx及びHFを前記水
道水に吸収させる工程を2段階行うので、前記ガスg中
のNOx及びHFをさらに効率的に吸収・除去すること
ができる。
【0048】また、本実施形態の除去装置21によれ
ば、除去部22a,22bを2段に配置し、除去部22
aのガス排出口3aと除去部22bのガス導入口2bと
を管23により接続し、水槽9a,9b同士を管24に
より連通し、当該管24に水槽9bに貯留されたNOx
及びHFを含む水道水を水槽9aに送るポンプ25を設
けたので、簡単な装置構成でガスg中のNOx及びHF
を効率的に除去することができる。また、装置構成が簡
単であるので、装置のコストを低下させることができ、
保守管理も容易である。さらに、水道水を循環させれば
よいので、装置のランニングコストを低下させることが
でき、しかも安全である。
【0049】(第3の実施形態)図5は、本発明の第3
の実施形態の窒素酸化物及びハロゲン化水素の除去装置
の概略構成図である。この除去装置31は、上述した第
2の実施形態と同様に、第1の実施形態の除去装置1を
3台、直列に接続してNOx及びHFの除去を3段階で
行うものであり、各構成要素を表す算用数字の後に、第
1段をa、第2段をb、第3段をcのようにa〜cの添
字を付加することで表すことも第2の実施形態と全く同
様である。
【0050】この除去装置31では、NO及びHFを
含むガスgを、複数段の除去部22a 〜22cに順次
導入することにより、テフロン繊維17に付着させた水
道水にNOx及びHFを含むガスを接触させる工程を3
段階行い、前記ガスg中のNOx及びHFを順次吸収し
除去するので、ガスg中のNOx及びHFがさらに効率
的に吸収され、ガスgから除去される。吸収されたNO
xは上述した第1及び第2の実施形態と同様に酸化され
て硝酸に変わり、一方HFはフッ化水素酸に変わる。
【0051】表3は、本実施形態による除去方法の効果
確認のために行った実験結果を示したもので、ここで
は、除去装置31を用いて3段階除去を行ったものを実
施例Dとし、除去装置21を用いて2段階除去を行った
もの、すなわち上述した第2の実施形態の実施例Cを比
較例Cとし、また、表1の従来例の操作を3段階行った
ものを比較例Dとした。なお、気液接触層6a〜6cを
構成する繊維としては、テフロン繊維のみを用いた。
【0052】
【表3】
【0053】表3によれば、本実施例Dの第3段で処理
した後の廃ガス中のNOxの平均除去率は比較例Cと比
べて4.6%向上し、また、HFの平均除去率は比較例
Cと比べて0.1%向上しており、3段除去では2段除
去に比べてガス中のNOx及びHFの平均濃度が減少し
ていることがわかる。したがって、ガスg中のNOx
びHFが殆ど残留しない程度までに効率的に吸収・除去
されていることが明白である。また、比較例Dにより、
従来の方法を3段階繰り返しても本実施例Dには遠く及
ばないことが明白である。
【0054】以上説明したように、本実施形態の除去方
法によれば、テフロン繊維17の表面に水道水を付着さ
せた後、NOx及びHFを含むガスgをテフロン繊維1
7に接触させてNOx及びHFを前記水道水に吸収させ
る工程を3段階行うので、ガスg中のNOx及びHFを
殆ど残留しない程度までに効率的に吸収・除去すること
ができる。
【0055】本実施形態の除去装置によれば、除去部2
2a〜22cを3段に配置・接続したので、簡単な装置
構成でガスg中のNOx及びHFをさらに効率的に除去
することができる。また、装置構成が簡単であるので、
保守管理を容易に行うことができ、装置のコストを低下
させることができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の窒素酸化物及びハロゲン化水素の除去方法によれ
ば、炭素繊維および/または合成繊維の表面に水を付着
させた後、窒素酸化物及びハロゲン化水素を含むガスを
前記繊維に接触させて該窒素酸化物及びハロゲン化水素
を前記水に吸収させ、前記ガスから窒素酸化物及びハロ
ゲン化水素を除去するので、前記ガスに含まれる窒素酸
化物及びハロゲン化水素を前記ガスから効率的に除去す
ることができる。
【0057】請求項2記載の窒素酸化物及びハロゲン化
水素の除去方法によれば、窒素酸化物及びハロゲン化水
素を吸収した前記水を再度前記繊維の表面に付着させて
当該水にさらに窒素酸化物及びハロゲン化水素を吸収さ
せ、前記ガスから窒素酸化物及びハロゲン化水素を除去
するので、ガスに含まれる窒素酸化物及びハロゲン化水
素をさらに効率的に除去することができ、窒素酸化物及
びハロゲン化水素を吸収した水を高濃度の混酸に変えて
回収することができる。
【0058】請求項3記載の窒素酸化物及びハロゲン化
水素の除去装置によれば、窒素酸化物及びハロゲン化水
素を含むガスが導入されるガス導入口と当該ガスから窒
素酸化物及びハロゲン化水素を除去したガスが排出され
るガス排出口とを備えた反応容器と、この反応容器内に
設けられて前記ガス導入口とガス排出口との間に介装さ
れ、炭素繊維および/または合成繊維を積層してなる気
液接触層と、この気液接触層の表面に水を噴霧する噴霧
手段と、前記反応容器から排出される窒素酸化物及びハ
ロゲン化水素を吸収した水を貯留する水槽と、当該水槽
と前記噴霧手段との間に設けられ当該水槽に貯留された
窒素酸化物及びハロゲン化水素を吸収した水を前記噴霧
手段に供給する供給手段とを備えたので、前記ガスに含
まれる窒素酸化物及びハロゲン化水素を前記ガスから効
率的に除去することができ、窒素酸化物及びハロゲン化
水素を吸収した水を混酸に変えて回収することができ
る。
【0059】請求項4記載の窒素酸化物及びハロゲン化
水素の除去装置によれば、複数の除去部を直列に配置
し、当該除去部は、窒素酸化物及びハロゲン化水素を含
むガスが導入されるガス導入口と当該ガスから窒素酸化
物及びハロゲン化水素を除去したガスが排出されるガス
排出口とを備えた反応容器と、この反応容器内に設けら
れて前記ガス導入口とガス排出口との間に介装され、炭
素繊維および/または合成繊維を積層してなる気液接触
層と、この気液接触層の表面に水を噴霧する噴霧手段
と、前記反応容器から排出される窒素酸化物及びハロゲ
ン化水素を吸収した水を貯留する水槽とを備え、前記除
去部各々は、前段側の除去部のガス排出口と隣接する後
段側の除去部のガス導入口とを連通させて複数段とした
ので、簡単な装置構成で前記ガスに含まれる窒素酸化物
及びハロゲン化水素を前記ガスから効率的に除去するこ
とができる。また、装置構成が簡単であるから、装置の
コストを低下させることができ、保守管理を容易に行う
ことができる。
【0060】請求項5記載の窒素酸化物及びハロゲン化
水素の除去装置によれば、前記除去部の噴霧手段と水槽
との間に、該水槽に貯留された窒素酸化物及びハロゲン
化水素を吸収した水を前記噴霧手段に供給する供給手段
を設けたので、窒素酸化物及びハロゲン化水素を吸収し
た水を循環使用することができ、処理コストを低減させ
ることができる。
【0061】請求項6記載の窒素酸化物及びハロゲン化
水素の除去装置によれば、複数の前記水槽の間に、後段
側の水槽に貯留された窒素酸化物及びハロゲン化水素を
吸収した水を前段側の水槽に移送する移送手段を設けた
ので、後段側から排出された窒素酸化物及びハロゲン化
水素を吸収した水を前段側に移送することによりさらに
窒素酸化物及びハロゲン化水素を吸収することができ、
前記水に含まれる硝酸及びフッ化水素酸の各濃度を高め
ることができ、窒素酸化物及びハロゲン化水素をより濃
度の高い混酸に変えて回収することができる。また、窒
素酸化物及びハロゲン化水素を吸収した水(硝酸とハロ
ゲン化水素酸との混酸)の再使用ができ、処理コストを
減少させることができる。
【0062】請求項7記載の窒素酸化物及びハロゲン化
水素の除去装置によれば、前記水槽に、窒素酸化物及び
ハロゲン化水素を吸収した水を冷却する冷却手段を設け
たので、前記水の反応熱による温度上昇を抑制し硝酸及
びハロゲン化水素酸の蒸気圧を低く保つことができる。
したがって、硝酸及びハロゲン化水素酸の濃度をより高
く保つことができ、高濃度の混酸として回収することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の窒素酸化物及びハロ
ゲン化水素の除去装置を示す概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の窒素酸化物及びハロ
ゲン化水素の除去装置の気液接触層を示す部分拡大断面
図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の窒素酸化物及びハロ
ゲン化水素の除去装置の変形例を示す部分構成図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施形態の窒素酸化物及びハロ
ゲン化水素の除去装置を示す概略構成図である。
【図5】本発明の第3の実施形態の窒素酸化物及びハロ
ゲン化水素の除去装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 窒素酸化物及びハロゲン化水素の除去装置 2 ガス導入口 3 ガス排出口 4 反応容器 6 気液接触層 7 噴霧器(噴霧手段) 8 ドレン 9 水槽 10 管 11 ポンプ 12,13 管 14 NOxを検知するセンサ 15 給水管 16 ドレン 17 テフロン繊維 18 冷却管 19 温度計 21,31 窒素酸化物及びハロゲン化水素の除去装置 22a〜22c 除去部 2a〜2c ガス導入口 3a〜3c ガス排出口 4a〜4b 反応容器 6a〜6c 気液接触層 7a〜7c 噴霧器(噴霧手段) 8a〜8c ドレン 9a〜9c 水槽 10a〜10c 管 11a〜11c ポンプ 23,24 管 25 ポンプ g,g′,g″ NOx及びHFを含むガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C25D 21/04 B01D 53/34 134D (72)発明者 浅野 秀昭 大阪府寝屋川市石津南町8番35号 株式会 社公害防止機器研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素繊維および/または合成繊維の表面
    に水を付着させた後、窒素酸化物及びハロゲン化水素を
    含むガスを前記繊維に接触させて該窒素酸化物及びハロ
    ゲン化水素を前記水に吸収させ、前記ガスから窒素酸化
    物及びハロゲン化水素を除去することを特徴とする窒素
    酸化物及びハロゲン化水素の除去方法。
  2. 【請求項2】 窒素酸化物及びハロゲン化水素を吸収し
    た前記水を再度前記繊維の表面に付着させて当該水にさ
    らに窒素酸化物及びハロゲン化水素を吸収させ、前記ガ
    スから窒素酸化物及びハロゲン化水素を除去することを
    特徴とする請求項1記載の窒素酸化物及びハロゲン化水
    素の除去方法。
  3. 【請求項3】 窒素酸化物及びハロゲン化水素を含むガ
    スが導入されるガス導入口と当該ガスから窒素酸化物及
    びハロゲン化水素を除去したガスが排出されるガス排出
    口とを備えた反応容器と、この反応容器内に設けられて
    前記ガス導入口とガス排出口との間に介装され、炭素繊
    維および/または合成繊維を積層してなる気液接触層
    と、この気液接触層の表面に水を噴霧する噴霧手段と、
    前記反応容器から排出される窒素酸化物及びハロゲン化
    水素を吸収した水を貯留する水槽と、当該水槽と前記噴
    霧手段との間に設けられ当該水槽に貯留された窒素酸化
    物及びハロゲン化水素を吸収した水を前記噴霧手段に供
    給する供給手段とを備えたことを特徴とする窒素酸化物
    及びハロゲン化水素の除去装置。
  4. 【請求項4】 複数の除去部を直列に配置し、 当該除去部は、窒素酸化物及びハロゲン化水素を含むガ
    スが導入されるガス導入口と当該ガスから窒素酸化物及
    びハロゲン化水素を除去したガスが排出されるガス排出
    口とを備えた反応容器と、この反応容器内に設けられて
    前記ガス導入口とガス排出口との間に介装され、炭素繊
    維および/または合成繊維を積層してなる気液接触層
    と、この気液接触層の表面に水を噴霧する噴霧手段と、
    前記反応容器から排出される窒素酸化物及びハロゲン化
    水素を吸収した水を貯留する水槽とを備え、 前記除去部各々は、前段側の除去部のガス排出口と隣接
    する後段側の除去部のガス導入口とを連通させて複数段
    としたことを特徴とする窒素酸化物及びハロゲン化水素
    の除去装置。
  5. 【請求項5】 前記除去部の噴霧手段と水槽との間に、
    該水槽に貯留された窒素酸化物及びハロゲン化水素を吸
    収した水を前記噴霧手段に供給する供給手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項4記載の窒素酸化物及びハロゲン
    化水素の除去装置。
  6. 【請求項6】 複数の前記水槽の間に、後段側の水槽に
    貯留された窒素酸化物及びハロゲン化水素を吸収した水
    を前段側の水槽に移送する移送手段を設けたことを特徴
    とする請求項4または5のいずれか1項記載の窒素酸化
    物及びハロゲン化水素の除去装置。
  7. 【請求項7】 前記水槽に、窒素酸化物及びハロゲン化
    水素を吸収した水を冷却する冷却手段を設けたことを特
    徴とする請求項3,4,5または6のいずれか1項記載
    の窒素酸化物及びハロゲン化水素の除去装置。
JP7291459A 1995-11-09 1995-11-09 窒素酸化物及びハロゲン化水素の除去方法、及び除去装置 Withdrawn JPH09131511A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013000717A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Tada Denki Kk Noxを含有する被処理ガスの脱硝方法

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