JPH09128831A - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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Publication number
JPH09128831A
JPH09128831A JP8207194A JP20719496A JPH09128831A JP H09128831 A JPH09128831 A JP H09128831A JP 8207194 A JP8207194 A JP 8207194A JP 20719496 A JP20719496 A JP 20719496A JP H09128831 A JPH09128831 A JP H09128831A
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Application number
JP8207194A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Chiba
孝義 千葉
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リードモードとライトモードの識別信号の再生
能力を差別化する。 【解決手段】光磁気ディスクの記録フォーマットとし
て、アドレス部に2個のIDを設けたセクタフォーマッ
トを適用する。ホストからのコマンドを解析する(ST
1)。レーザ駆動回路等に、ライトコマンドであるとき
はライトモードのパラメータを設定し(ST4)、リー
ドコマンドであるときはリードモードのパラメータを設
定し(ST5)、リードモードとライトモードにおける
識別信号の再生(読み取り)能力を差別化する。ターゲ
ットトラックにシーク制御をした後に、識別信号の検出
結果に基づいてターゲットの識別信号の再生がエラーで
あるか否かを判定する(ST7)。ターゲットのアドレ
ス部の2個のIDのいずれに対しても正しい識別信号を
得ることができないときは、識別信号の再生エラーとな
る。識別信号の再生がエラーでないとき、ライト/リー
ド処理をする(ST8)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば光磁気デ
ィスク記録再生装置等に適用して好適な記録再生装置に
関する。詳しくは、記録トラックに沿って、情報信号が
記録される複数の情報記録領域と、各情報記録領域に対
応する識別信号が記録される識別領域とを有する記録媒
体に対して情報信号の記録および再生を行う記録再生装
置において、リードモードとライトモードとで識別信号
の再生時における再生手段やサーボ手段に係るパラメー
タを異なる値に設定することによって、リードモードと
ライトモードとにおける識別信号の再生(読み取り)能
力を差別化しようとした記録再生装置に係るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光磁気ディスク記録再生装置にお
いては、種々の記録フォーマットが提案されている。図
9は、ユーザデータが512バイト/セクタである5.
25インチ光磁気ディスクのセクタフォーマットを示し
ている。図10は、ユーザデータが1024バイト/セ
クタである5.25インチ光磁気ディスクのセクタフォ
ーマットを示している。これら図9および図10に示す
セクタフォーマットで異なる点は、データフィールド
と、それに続くバッファの長さのみである。
【0003】図9および図10に示すセクタフォーマッ
トは、それぞれアドレス部、フラグ部、データ部および
バッファから構成される。
【0004】アドレス部は各セクタのディスク上の物理
的な番地(physical block address)を表す領域であ
り、予め基板上にピットによってプリフォーマットされ
ている。フラグ部は、セクタ内のデータの状態を示すフ
ラグを書き込むための領域である。データ部は、ユーザ
データを書き込むための領域である。バッファは、ディ
スク回転変動マージン用の領域であり、記録時に回転ジ
ッタ等によるずれが生じたとしても、データとアドレス
が重なってしまうことがないように設けられている。
【0005】アドレス部は、SM(Sector Mark)と呼
ばれる先頭パターンから始まり、実際に回転しているデ
ィスクの回転位相を与えるVFO(Variable Frequency
Oscillator)と、アドレスデータの開始位置を与える
AM(Address Mark)と、識別信号としてのトラックナ
ンバーおよびセクタナンバーの入ったID(Identife
r)との組み合わせよりなるアドレス情報パターンが3
回繰り返され、PA(Postamble)で終わっている。
【0006】ここで、3個のID(ID1〜ID3)に
は、それぞれ同一の識別信号が繰り返し書かれている。
各IDには、トラックナンバーおよびセクタナンバーの
識別信号の他に、その誤りを検出するためのCRC(Cyc
lic Redundancy Check)コードも書かれている。
【0007】フラグ部には、書き込みが行われたことを
示すFLAGの他に、プッシュプル法におけるトラッキ
ングオフセット検出用のマークであるODF(Offset D
etection Flag)、レーザーパワーのレベルを調整する
ためのテスト部であるALPC(Automatic Laser Powe
r Control)等がある。
【0008】データ部には、PLLロック用の連続デー
タパターンであるVFO(VariableFrequency Oscillat
or)を書き込む領域と、データ部の同期信号であるSY
NCを書き込むための領域の他に、ユーザデータなどを
書き込むための領域としてのデータフィールドがある。
データフィールドには、ユーザデータの他に、本来書き
たいセクタが欠陥であるとき交替セクタに書く処理、い
わゆる欠陥処理をするためのコントロールバイト、誤り
訂正用の冗長語であるECC(Error Correction Cod
e)、誤り検出をするためのCRC(Cyclic Redundancy
Check)コード、同期用の特殊コードパターンであるR
esyncが書き込まれる。
【0009】このように、図9および図10に示すセク
タフォーマットでは、ディスクの欠陥などを考慮して、
アドレス部の3個のIDには、上述したように同一の識
別信号が繰り返し書き込まれている。そして、従来は、
例えば、データライト(記録)モードでは3個のIDの
うち2個以上のIDより正しく識別信号が読み取れる場
合にライト処理をし、データリード(再生)モードでは
3個のIDのうち1個以上のIDより正しく識別信号が
読み取れる場合にリード処理をするといった制御法を採
っていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9および
図10に示すセクタフォーマットでは、アドレス部に3
個のIDを設けているため、それだけアドレス部のバイ
ト数が大きくなり、ディスクの記録容量を高める際に大
きな支障となる。そこで、アドレス部に3個のIDを設
ける代わりに、例えば2個のID(ID1,ID2)を設
けることで、冗長度を下げ、ユーザデータの記録容量を
上げることが考えられる。
【0011】そして、このように2個のIDを設ける場
合、例えば図11または図12に示すように、データラ
イトやデータリードの処理を制御することが考えられ
る。これら、図11、図12において、「○」は識別信
号を正しく読み取れたことを示しており、逆に「×」は
識別信号を正しく読み取れなかったことを示している。
【0012】図11に示す制御においては、データライ
トモードでは2個のIDの双方より正しく識別信号が読
み取れた場合にそのセクタのライト処理をし、データリ
ードモードでは2個のIDのうち1個以上のIDより正
しく識別信号が読み取れた場合にそのセクタのリード処
理をするものである。
【0013】また、図12に示す制御においては、デー
タライトモードでは2個のIDのうち1個以上のIDよ
り正しく識別信号が読み取れる場合にライト処理をし、
データリードモードでは2個のIDのうち1個以上のI
Dより正しく識別信号が読み取れる場合にリード処理を
すると共に、2個のIDの双方より正しく識別信号が読
み取れない場合であっても、前後の連続性があると判断
するときには、リード処理をするものである。
【0014】すなわち、図13に示すように、例えば、
100トラック3セクタ(100T3S)、100トラ
ック4セクタ(100T4S)の識別信号は正しく読み
取れるが、ターゲットの100トラック5セクタ(10
0T5S)の識別信号が正しく読み取れない場合、次の
100トラック6セクタ(100T6S)の識別信号が
正しく読み取れることで、前後の連続性があると判断す
る。この場合、識別信号が正しく読み取れない100ト
ラック5セクタのデータを予めリードしてメモリに格納
しておき、100トラック6セクタの識別信号が正しく
読み取れて前後の連続性があると判断した後に、そのメ
モリよりデータを読み出してホストコンピュータに送る
ことになる。
【0015】図11に示す制御では、2個のIDの双方
より正しく識別信号が読み取れない場合にライト処理を
することができず、ディスクの欠陥等による交替セクタ
が増大し、記録容量を有効に利用できなくなるという不
都合がある。また、図12に示す制御では、識別信号が
正しく読み取れないターゲットセクタのデータを予めリ
ードしてメモリに格納しておく等の処理が必要となり、
処理が複雑になるという不都合がある。
【0016】そこで、この発明では、例えばアドレス部
に2個のIDが設けられる場合に、その2個のIDから
正しく読み取られる識別信号の個数に応じてライト処理
やリード処理を制御することを不要とするため、リード
モードとライトモードとにおける識別信号の読み取り能
力を差別化することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明に係る記録再生
装置は、記録トラックに沿って、情報信号が記録される
複数の情報記録領域と、各情報記録領域に対応する識別
信号が記録される識別領域とを有する記録媒体に対し
て、上記情報信号の記録および再生を行う記録再生装置
において、記録媒体から上記情報信号および識別信号を
再生する再生手段と、記録媒体に少なくとも情報信号を
記録する記録手段と、記録媒体から情報信号を再生する
リードモードと記録媒体に情報信号を記録するライトモ
ードとで、少なくとも識別信号の再生時における再生手
段に係るパラメータを異なる値に設定するパラメータ設
定手段と、識別信号の再生がエラーであるか否かを検出
するエラー検出手段と、エラー検出手段が識別信号の再
生がエラーであると検出した際に、リードモードでは情
報信号の再生を、ライトモードでは情報信号の記録を、
実質的に禁止する制御手段とを備えるものである。
【0018】例えば、再生手段は光学ヘッドからなり、
パラメータ設定手段はレーザパワー等の光学ヘッドに係
わるパラメータを設定する。また、再生手段は、識別信
号および情報信号を再生する再生ヘッドと、この再生ヘ
ッドの出力信号を2値化する2値化手段とを備え、パラ
メータ設定手段は2値化手段に係わるパラメータを設定
する。また、再生手段は、識別信号および情報信号を再
生する再生ヘッドと、この再生ヘッドの出力信号のゲイ
ンを制御するゲイン制御手段と、このゲイン制御手段の
出力信号を2値化する2値化手段とを備え、パラメータ
設定手段はゲイン制御手段のゲインを設定する。また、
再生手段は光学ヘッドからなり、この光学ヘッドを記録
媒体の記録トラックに対して追従させるサーボ手段(ト
ラッキングサーボ手段、フォーカスサーボ手段)をさら
に備え、パラメータ設定手段はサーボ手段に係わるパラ
メータを設定する。
【0019】この発明において、記録媒体は、記録トラ
ックに沿って、情報信号が記録される複数の情報記録領
域と、各情報記録領域に対応する識別信号が記録される
識別領域とを有している。そして、再生手段によって、
記録媒体の識別領域より識別信号が再生されると共に、
記録媒体の情報記録領域より情報信号が再生される。ま
た、記録手段によって、記録媒体の情報記録領域に情報
信号が記録される。
【0020】リードモードとライトモードとで、少なく
とも識別信号の再生時における再生手段に係るパラメー
タが異なる値に設定される。例えば、リードモードで
は、ライトモードに比べて、識別信号の再生が容易とな
るように、パラメータが設定される。これにより、リー
ドモードとライトモードとにおける識別信号の再生(読
み取り)能力が差別化される。
【0021】そして、エラー検出手段によって、識別信
号の再生がエラーであるか否かが検出される。例えばア
ドレス部に2個のIDが設けられる場合に、その2個の
IDのいずれからも識別信号が正しく再生できないとき
は、識別信号の再生がエラーであると検出される。識別
信号の再生がエラーであると検出されるとき、リードモ
ードでは情報信号の再生が、ライトモードでは情報信号
の記録が、実質的に禁止される。例えば、情報信号の再
生は行われるが、その再生された情報信号を出力しない
という場合、実質的に情報信号の再生の禁止に当たる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態について説明する。
【0023】図1は、実施の形態としての光磁気ディス
ク記録再生装置100の構成を示している。
【0024】この記録再生装置100の光磁気ディスク
101の記録フォーマットとしては、5.25インチ光
磁気ディスクの4倍密度のセクタフォーマットが適用さ
れる。まず、この4倍密度のセクタフォーマットについ
て説明する。図7は、ユーザデータが512バイト/セ
クタである4倍密度のセクタフォーマットを示してい
る。図8は、ユーザデータが1024バイト/セクタで
ある4倍密度のセクタフォーマットを示している。これ
ら図7および図8に示すセクタフォーマットで異なる点
は、データフィールドと、それに続くバッファの長さの
みである。
【0025】図7および図8に示すセクタフォーマット
は、それぞれアドレス部、フラグ部、データ部およびバ
ッファから構成される。
【0026】アドレス部は各セクタのディスク上の物理
的な番地(physical block address)を表す領域であ
り、予め基板上にピットによってプリフォーマットされ
ている。フラグ部は、セクタ内のデータの状態を示すフ
ラグを書き込むための領域である。データ部は、ユーザ
データを書き込むための領域である。バッファは、ディ
スク回転変動マージン用の領域であり、記録時に回転ジ
ッタ等による記録位置のずれが生じたとしても、データ
とアドレスが重なってしまうことがないように設けられ
ている。
【0027】アドレス部は、SM(Sector Mark)と呼
ばれる先頭パターンから始まり、実際に回転しているデ
ィスクの回転位相を与えるVFO(Variable Frequency
Oscillator)と、アドレスデータの開始位置を与える
AM(Address Mark)と、識別信号としてのトラックナ
ンバーおよびセクタナンバーの入ったID(Identife
r)との組み合わせよりなるアドレス情報パターンが2
回繰り返され、PA(Postamble)で終わっている。
【0028】ここで、2個のID(ID1,ID2)に
は、それぞれ同一の識別信号が書かれている。各IDに
は、トラックナンバーおよびセクタナンバーの識別信号
の他に、その誤りを検出するためのCRC(Cyclic Redu
ndancy Check)コードも書かれている。
【0029】フラグ部には、書き込みが行われたことを
示すFLAGの他に、レーザーパワーのレベルを調整す
るためのテスト部であるALPC(Automatic Laser Po
werControl)等がある。
【0030】データ部には、PLLロック用の連続デー
タパターンであるVFO(VariableFrequency Oscillat
or)を書き込む領域と、データ部の同期信号であるSY
NCを書き込むための領域の他に、ユーザデータなどを
書き込むための領域としてのデータフィールドがある。
データフィールドには、ユーザデータの他に、本来デー
タを書きたいセクタが欠陥であるとき交替セクタに書く
処理、いわゆる欠陥処理をするためのコントロールバイ
ト、誤り訂正用の冗長語であるECC(Error Correcti
on Code)、誤り検出をするためのCRC(Cyclic Redun
dancy Check)コード、同期用の特殊コードパターンで
あるResyncが書かれる。
【0031】このように、図7および図8に示す4倍密
度のセクタフォーマットでは、アドレス部に2個のID
を設けるものであり、3個のIDを設けるものに比べ
て、ディスクの記録容量を高めることができる。
【0032】図1に戻って、記録再生装置100は、光
磁気ディスク(MOD)101を回転駆動するためのス
ピンドルモータ102と、ライト(記録)処理時やイレ
ーズ処理時に補助磁界を発生するための磁気ヘッド10
3と、この磁気ヘッド103を駆動するための磁気ヘッ
ド駆動回路104と、システムを構成する各回路や全て
の処理を管理するシステムコントローラとしてのマイク
ロコンピュータ(以下、「マイコン」という)105と
を有している。ここで、イレーズ処理時とライト処理時
とでは、磁気ヘッド103で発生される補助磁界の磁界
方向が互いに反転するようにされる。この補助磁界の磁
界方向の変更は、マイコン105によって磁気ヘッド駆
動回路104が制御されることで行われる。
【0033】また、記録再生装置100は、レーザダイ
オード、対物レンズ、光検出器、プリアンプ等から構成
される光学ヘッド(光ピックアップ)106と、この光
学ヘッド106のレーザダイオードを駆動するためのレ
ーザ駆動回路107とを有している。上述した磁気ヘッ
ド103と光学ヘッド106は、光磁気ディスク101
を挟むように対向して配設されている。
【0034】レーザ駆動回路107には、ライトモード
で、後述するように記録データRDが供給される。その
ため、光学ヘッド106のレーザダイオードは、ライト
モードでは、記録データRDに対応してオンオフ制御さ
れる。これにより、光磁気ディスク101のデータ部
に、記録データRDが記録される。
【0035】また、光学ヘッド106からは リードモ
ードでは、光磁気ディスク101のデータ部からの再生
信号SMOが得られると共に、ライトモードおよびリード
モードでは、光磁気ディスク11のアドレス部(プリフ
ォーマット部)からの再生信号SRFが得られる。さら
に、光学ヘッド106からは、従来周知の検出方法によ
るトラッキングエラー信号ETおよびフォーカスエラー
信号EFが出力される。
【0036】図2は、レーザ駆動回路107の具体的な
構成を示している。このレーザ駆動回路107は、ライ
トレーザパワーの制御データDWPを保持するレジスタ
108と、このレジスタ108に保持されている制御デ
ータDWPをアナログ信号に変換するためのD/A変換
器109と、このD/A変換器109の出力信号を記録
データRDで変調し、その変調信号に応じたドライブ信
号SDWを出力するドライバ110とを有している。
【0037】また、レーザ駆動回路107は、リードレ
ーザパワーの制御データDRPを保持するレジスタ11
1と、このレジスタ111に保持されている制御データ
DRPをアナログ信号に変換するためのD/A変換器1
12と、このD/A変換器112の出力信号に応じたド
ライブ信号SDRを出力するドライバ113とを有して
いる。
【0038】また、レーザ駆動回路107は、イレーズ
レーザパワーの制御データDEPを保持するレジスタ1
14と、このレジスタ114に保持されている制御デー
タDEPをアナログ信号に変換するためのD/A変換器
115と、このD/A変換器115の出力信号に応じた
ドライブ信号SDEを出力するドライバ116とを有し
ている。
【0039】ここで、レジスタ108,111,114
には、マイコン105の制御によって制御データDW
P,DRP,DEPがパラメータとしてセットされる。
後述するように、レジスタ111にセットされる制御デ
ータDRPは、ホストコンピュータよりライトコマンド
が供給される場合(ライトモード)とリードコマンドが
供給される場合(リードモード)とでは異なるものとさ
れる。それにより、ホストコンピュータよりライトコマ
ンドが供給される場合には、リードコマンドが供給され
る場合に比べて、リードレーザパワーが低くされ、アド
レス部のIDからの識別信号の再生(読み取り)能力が
低下するようにされる。なお、制御データDWP,DR
P,DEPは、例えばマイコン105に接続された不揮
発性のメモリ119に予め格納されている。
【0040】また、レーザ駆動回路107は、ドライバ
110,113,116より出力されるドライブ信号S
DW,SDR,SDEを選択的に取り出してレーザダイ
オード(LD)118に供給するスイッチ回路117を
有している。この場合、スイッチ回路117のW側、R
側、E側の固定端子には、それぞれドライブ信号SD
W,SDR,SDEが供給される。そして、スイッチ回
路117の可動端子に得られるドライブ信号がレーザダ
イオード118に供給される。
【0041】ここで、スイッチ回路117の切り換え
は、マイコン105の制御のもと、後述するディスクコ
ントローラより供給される切換制御信号SWPによって
行われる。スイッチ回路117は、リードモードでは、
R側に接続されたままとされる。スイッチ回路117が
R側に接続されるとき、レーザダイオード118がドラ
イバ113より出力されるドライブ信号SDRで駆動さ
れるため、アドレス部やデータ部等の再生が可能とな
る。
【0042】また、ライトモードでは、光磁気ディスク
101のターゲットの識別信号が再生されるまではR側
に接続されたままとされ、ターゲットの識別信号が再生
された後、磁気ディスク101のターゲットのデータ部
に対応する期間でE側に接続され、さらにその後にター
ゲットのデータ部に対応する期間でW側に接続される。
【0043】スイッチ回路117がE側に接続されると
き、レーザダイオード118がドライバ116より出力
されるドライブ信号SDEで駆動されるため、ターゲッ
トのデータ部のイレーズが可能となる。また、スイッチ
回路117がW側に接続されるとき、レーザダイオード
118がドライバ110より出力されるドライブ信号S
DWで駆動されるため、ターゲットのデータ部に対して
記録データRDの記録が可能となる。つまり、ライト処
理では、光磁気ディスク101のターゲットの識別信号
が再生された後に、ターゲットのデータ部のイレーズが
行われ、次にそのデータ部に記録データRDの記録が行
われることとなる。
【0044】また、図1に戻って、記録再生装置100
は、サーボコントローラ121を有している。サーボコ
ントローラ121には、光学ヘッド106より出力され
るエラー信号ET,EFが供給される。このサーボコント
ローラ121の動作は、マイコン105によって管理さ
れる。サーボコントローラ121によって、光学ヘッド
106のトラッキング制御、フォーカス制御、スライド
制御が行われ、さらにスピンドルモータ102の回転も
制御される。
【0045】このサーボコントローラ121では、トラ
ッキングエラー信号ETに基づいてトラッキングフォー
ルト信号FTが形成されると共に、フォーカスエラー信
号EFに基づいてフォーカスフォールト信号FFが形成さ
れる。
【0046】図3は、サーボコントローラ121のトラ
ッキングフォールト検出部122の構成を示している。
このフォールト検出部122は、トラッキングエラー信
号E Tを正規化するため正規化回路123と、この正規
化回路123で正規化されたトラッキングエラー信号E
Tをディジタル信号に変換するためのA/D変換器12
4とを有している。
【0047】光学ヘッド106より出力されるトラッキ
ングエラーETのレベルは、トラックに対する光学ヘッ
ド106の位置ずれが同じであっても、光検出器の感度
やレーザダイオードのパワー等のばらつきによって異な
ってくる。そのため、正規化回路123では、上述した
光検出器の感度やレーザダイオードのパワー等のばらつ
きを補償するものであり、光学ヘッド106に所定の位
置ずれがあるとき、トラッキングエラー信号ETのレベ
ルが一定値となるように、トラッキングエラー信号ET
に与えるゲインが設定されている。また、A/D変換器
124では、トラッキングエラー信号ETの中心値(位
置ずれがないときの値)が、例えば16進表示で「8
0」となるように変換される。
【0048】また、フォールト検出部122は、トラッ
キングフォールトを検出するためのしきい値TU,TD
を保持するレジスタ125と、A/D変換器124より
ディジタル信号として出力されるトラッキングエラー信
号ETのレベルがレジスタ125に保持されているしき
い値TU,TDを越えるか否かを判断し、越えるときは
トラッキングフォールト信号FTを出力するフォールト
検出回路126とを有している。しきい値TUおよびT
Dは、それぞれトラッキングエラー信号ETの中心値に
対して上側および下側のしきい値である。
【0049】ここで、レジスタ125には、マイコン1
05の制御によってしきい値TUおよびTDがパラメー
タとしてセットされる。後述するように、レジスタ12
5にセットされるしきい値TU,TDは、ホストコンピ
ュータよりライトコマンドが供給される場合(ライトモ
ード)とリードコマンドが供給される場合(リードモー
ド)とでは異なるものとされる。つまり、ライトコマン
ドが供給される場合のしきい値TU,TDをTUW,T
Wとして、リードコマンドが供給される場合のしきい
値TU,TDをTUR,TDRとすると、TUW<TUR
TDW>TDRを満足するようにされる。これにより、ホ
ストコンピュータよりライトコマンドが供給される場
合、リードコマンドが供給される場合に比べて、トラッ
キングフォールト信号FTが出力されやすくなる。な
お、しきい値TU(TUW,TUR),TD(TDW,T
R)は、例えばマイコン105に接続された不揮発性
のメモリ119に予め格納されている。
【0050】例えば、図4に示すようにトラッキングエ
ラー信号ETが変化するものとする。ホストコンピュー
タよりライトコマンドが供給されている場合には、トラ
ッキングエラー信号ETがしきい値TUWを越えるため、
トラッキングフォールト信号FTが出力される。一方、
ホストコンピュータよりリードコマンドが供給されてい
る場合には、トラッキングエラー信号ETは、しきい値
TUR,TDRのいずれも越えないため、トラッキングフ
ォールト信号FTは出力されない。
【0051】詳細説明は省略するが、サーボコントロー
ラ121のフォーカスフォールト検出部も上述したトラ
ッキングフォールト検出部122と同様に構成され、フ
ォーカスエラー信号EFがしきい値を越える場合にフォ
ーカスフォールト信号FFが出力される。そして、その
しきい値はホストコンピュータよりライトコマンドが供
給される場合とリードコマンドが供給される場合とでは
異なるものとされ、ホストコンピュータよりライトコマ
ンドが供給される場合、リードコマンドが供給される場
合に比べて、フォーカスフォールト信号FFが出力され
やすくされる。
【0052】また、図1に戻って、記録再生装置100
は、光学ヘッド106からの再生信号SRF,SMOに対し
て、それぞれ波形等化処理や2値化処理等をし、2値化
データDRF,DMOを後述するディスクコントローラのデ
コーダ部に供給する波形整形回路131を有している。
【0053】図5は、波形整形回路131の再生信号S
RFの処理部132の構成を示している。この処理部13
2は、再生信号SRFを増幅するためのゲイン制御アンプ
133と、このゲイン制御アンプ133で増幅された再
生信号SRFに対して波形等化処理をする波形等化回路1
34と、この波形等化回路134の出力信号を所定のし
きい値と比較して2値化処理をする2値化回路135
と、この2値化回路135の出力データよりクロック信
号CKRFを再生するクロック再生回路136と、2値化
回路135の出力データをクロック信号CKRFでラッチ
して、このクロック信号CKRFに同期した2値化データ
RFを得るDフリップフロップ137とを有している。
ディスクコントローラのデコーダ部には、Dフリップフ
ロップ137より出力される2値化データDRFの他に、
クロック信号CKRFも供給される。
【0054】また、処理部132は、ゲイン制御アンプ
133のゲインを制御するための制御データDGCを保
持するレジスタ138と、このレジスタ138に保持さ
れている制御データDGCをアナログ信号に変換してゲ
イン制御アンプ133にゲイン制御信号として供給する
ためのD/A変換器139とを有している。
【0055】ここで、レジスタ138には、マイコン1
05の制御によって制御データDGCがパラメータとし
てセットされる。後述するように、レジスタ138にセ
ットされる制御データDGCは、ホストコンピュータよ
りライトコマンドが供給される場合(ライトモード)と
リードコマンドが供給される場合(リードモード)とで
は異なるものとされる。それにより、ホストコンピュー
タよりライトコマンドが供給される場合には、リードコ
マンドが供給される場合に比べて、例えばゲイン制御ア
ンプ133で再生信号SRFに与えられるゲインが低くさ
れ、アドレス部のIDからの識別信号の再生(読み取
り)能力が低下するようにされる。なお、ゲイン制御デ
ータDGCは、例えばマイコン105に接続された不揮
発性のメモリ119に予め格納されている。
【0056】また、図1に戻って、記録再生装置100
は、ホストコンピュータとの間でコマンドやデータの送
受を行うためのSCSI(Small Computer System Inte
rface)インタフェース141と、SCSIインタフェ
ース141で受信したホストコンピュータからのコマン
ドをマイコン105に転送し、またSCSIインタフェ
ース141で受信したホストコンピュータからの書き込
みデータを処理して記録データRDを形成し、さらに波
形整形回路131からの2値化データDRF,D MOを処理
して、アドレス部のIDに書かれている識別信号を得る
と共に、ホストコンピュータに送信する読み出しデータ
を得るためのディスクコントローラ142とを有してい
る。
【0057】ディスクコントローラ142は、バッファ
リングのためのメモリを備えている。上述したホストコ
ンピュータからの書き込みデータはバッファメモリに一
旦格納され、その後にその書き込みデータに対してエン
コーダ部143で誤り訂正符号の付加処理、変調処理等
が行われて記録データRDが形成される。また、2値化
データDMOに対してデコーダ部144で復調処理、誤り
訂正処理等が行われて読み出しデータが得られ、この読
み出しデータはバッファメモリに一旦格納され、その後
に所定タイミングでSCSIインタフェース141を介
してホストコンピュータに送信される。
【0058】また、ディスクコントローラ142のデコ
ーダ部144では、2値化データD RFよりアドレス部の
IDに対応するデータが抽出されて復調処理が行われ、
さらにCRC演算を経て正しい識別信号を得るようにさ
れる。後述するように、ホストコンピュータよりライト
コマンドやリードコマンドが供給される場合、シーク制
御後にターゲットの識別信号の検出が行われる。この場
合、2個のIDのいずれに対しても正しい識別信号を得
ることができないときは、識別信号の再生(読み取り)
エラーとされる。
【0059】なお、シーク制御後にターゲットの識別信
号の検出が行われる際に、上述したようにサーボコント
ローラ121よりトラッキングフォールト信号FTやフ
ォーカスフォールト信号FFが出力される場合には、識
別信号の検出処理が中止される。この場合も、正しい識
別信号を得ることができないことから、識別信号の再生
(読み取り)エラーとされる。
【0060】ディスクコントローラ142における識別
信号の検出結果(再生エラーも含む)は、マイコン10
5に転送され、ライト処理やリード処理の実行が制御さ
れる。
【0061】また、記録再生装置100のSCSIイン
タフェース141、ディスクコントローラ142、サー
ボコントローラ121、波形整形回路131およびレー
ザ駆動回路107は、それぞれCPU(central proces
sing unit)バス145を介してマイコン105に接続
されている。そして、SCSIインタフェース141
は、SCSIバス150を介してホストコンピュータ2
00に接続されている。
【0062】次に、図6のフローチャートを使用して、
図1に示す光磁気ディスク記録再生装置100の動作を
説明する。図6のフローチャートは、ホストコンピュー
タ200からのコマンドを受信した時のマイコン105
の制御動作を示している。
【0063】ホストコンピュータ200からのコマンド
をSCSIインタフェース141で受信する場合、この
コマンドはディスクコントローラ142を介してマイコ
ン105に転送される。マイコン105は、そのコマン
ドを解析し(ステップST1)、データライトコマンド
であるか否か、データリードコマンドであるか否かを判
定する(ステップST2,ST3)。コマンドがデータ
ライトコマンドおよびデータリードコマンドのいずれで
もないときは、マイコン105は、そのコマンドに対応
した制御動作に移行する。
【0064】コマンドがデータライトコマンドである場
合、マイコン105は、上述したレーザ駆動回路10
7、サーボコントローラ121、波形整形回路131
に、メモリ119よりライトモードのパラメータを読み
出して設定する(ステップST4)。
【0065】すなわち、レーザ駆動回路107のリード
レーザパワーの制御データDRPを保持するレジスタ1
11(図2参照)には、ライトモードの制御データDR
Pをセットする。これにより、リードモードに比べて、
リードレーザパワーが低くなり、アドレス部のIDから
の識別信号の再生(読み取り)能力が低下するようにさ
れる。
【0066】また、サーボコントローラ121のトラッ
キングフォールト検出部122のしきい値TU,TDの
データを保持するレジスタ125(図3参照)には、ラ
イト時のしきい値TUW,TDWをセットする。これによ
り、リードモードに比べて、トラッキングフォールト信
号FTが出力されやすくなる。同様に、サーボコントロ
ーラ121のフォーカスフォールト検出部のしきい値の
データを保持するレジスタにも、ライトモードのしきい
値をセットする。これにより、リードモードに比べて、
フォーカスフォールト信号FFが出力されやすくなる。
【0067】上述したようにシーク制御後にターゲット
の識別信号の検出が行われる際に、トラッキングフォー
ルト信号FTやフォーカスフォールト信号FFが出力され
る場合には、識別信号の検出処理が中止される。したが
って、サーボコントローラ121のトラッキングフォー
ルト検出部122やフォーカスフォールト検出部のレジ
スタにライトモードのしきい値のデータをセットするこ
とで、アドレス部のIDからの識別信号の再生(読み取
り)能力が低下するようにされる。
【0068】また、波形整形回路131の再生信号SRF
の処理部132におけるゲイン制御データDGCを保持
するレジスタ138(図5参照)には、ライトモードの
制御データDGCをセットする。これにより、リードモ
ードに比べて、例えばゲイン制御アンプ133で再生信
号SRFに与えられるゲインが低くなり、アドレス部のI
Dからの識別信号の再生(読み取り)能力が低下するよ
うにされる。
【0069】また、コマンドがデータリードコマンドで
ある場合、マイコン105は、レーザ駆動回路107、
サーボコントローラ121、波形整形回路131に、メ
モリ119よりリードモードのパラメータを読み出して
設定する(ステップST5)。これにより、ライトモー
ドに比べて、アドレス部のIDからの識別信号の再生
(読み取り)能力が向上するようにされる。
【0070】上述したようにコマンドがデータライトコ
マンドやデータリードコマンドであって、レーザ駆動回
路107、サーボコントローラ121、波形整形回路1
31にパラメータを設定した後に、マイコン105はサ
ーボコントローラ121を制御し、光学ヘッド106を
ターゲットのトラック位置に位置決めするためにシーク
制御をする(ステップST6)。この場合、ディスクコ
ントローラ142のデコーダ部144で波形整形回路1
31からの2値化データSRFを処理して得られる識別信
号(トラックナンバー、セクタナンバー)を参照して、
シーク動作が行われる。ただし、現在目標のトラック位
置に位置している場合は、シーク動作は行われない。
【0071】そして、シーク制御後も、ディスクコント
ローラ142では、識別信号の検出処理が行われてい
る。つまり、2値化データDRFよりアドレス部のIDに
対応するデータが抽出されて復調処理され、さらにCR
C演算を経て識別信号を検出する処理が行われており、
その検出結果はディスクコントローラ142よりマイコ
ン105に逐次送信される。
【0072】このような状態で、マイコン105は、タ
ーゲットの識別信号の再生(読み取り)がエラーである
か否かを判定する(ステップST7)。この場合、ター
ゲットのアドレス部の2個のIDのいずれに対しても正
しい識別信号を得ることができないときは、識別信号の
再生エラーと判定する。
【0073】なお、上述したように、シーク制御後にタ
ーゲットの識別信号の検出が行われる際に、サーボコン
トローラ121よりトラッキングフォールト信号FT
フォーカスフォールト信号FFが出力される場合には識
別信号の検出処理が中止され、ターゲットのアドレス部
の2個のIDのいずれに対しても正しい識別信号を得る
ことができないことから、結果的に識別信号の再生(読
み取り)エラーとなる。
【0074】ターゲットのアドレス部の2個のIDのう
ち1個以上のIDに対して正しい識別信号が得られ、タ
ーゲットの識別信号の再生がエラーでないと判定すると
き、マイコン105は、ディスクコントローラ142等
を制御して、ライト処理またはリード処理が行われるよ
うにする(ステップST8)。
【0075】すなわち、ホストコンピュータ200から
データライトコマンドが供給されている場合(ライトモ
ード)には、ライト処理が行われる。このライト処理で
は、最初に光磁気ディスク101のターゲットのデータ
部のイレーズが行われ、次にそのデータ部にディスクコ
ントローラ142のエンコーダ部143より出力される
記録データRDの記録が行われる。ここで、記録データ
RDは、SCSIインタフェース141で受信されてバ
ッファメモリに格納されているホストコンピュータ20
0からの書き込みデータに対して、エンコーダ部143
で誤り訂正符号の付加処理や変調処理等が行われて形成
されたものである。
【0076】また、ホストコンピュータ200からデー
タリードコマンドが供給されている場合(リードモー
ド)には、リード処理が行われる。このリード処理で
は、光磁気ディスク101のターゲットのデータ部から
の再生信号SMOを2値化した2値化データDMOに対し
て、ディスクコントローラ142のデコーダ部144で
復調処理や誤り訂正処理等が行われて読み出しデータが
得られる。そして、この読み出しデータはバッファメモ
リに一旦格納され、その後に所定タイミングでSCSI
インタフェース141を介してホストコンピュータ20
0に送信される。
【0077】一方、ターゲットのアドレス部の2個のI
Dのいずれに対しても正しい識別信号が得られず、ター
ゲットの識別信号の再生がエラーであると判定すると
き、マイコン105は、エラー処理をするように制御す
る(ステップST9)。例えば、エラー処理では、コマ
ンドの実行を拒否することをホストコンピュータ200
に通知する。
【0078】また例えば、エラー処理では、ディスクコ
ントローラ142からの識別信号の検出処理の結果に基
づいて、ターゲットの識別信号の再生(読み取り)がエ
ラーであるか否かを再度判定し、識別信号の再生がエラ
ーでないと判定するときはライト処理またはリード処理
をするように制御する。この場合、ホストコンピュータ
200からデータリードコマンドが供給されているとき
は、ステップST5で設定されるパラメータを変更し、
識別信号の再生能力を向上させてもよい。これは、リー
ドモードでは、光磁気ディスク101のターゲットのデ
ータ部よりできるだけデータの読み出しを行いたいとい
う要請があるからである。
【0079】このようにターゲットの識別信号の再生が
エラーであるか否かの判定は、1回だけでなく、所定回
数繰り返すようにしてもよい。そして、最終的にターゲ
ットの識別信号の再生がエラーであると判定するとき
は、コマンドの実行を拒否することをホストコンピュー
タ200に通知することとなる。
【0080】以上説明したように、本実施の形態におい
ては、レーザ駆動回路107、サーボコントローラ12
1、波形整形回路131に設定されるパラメータは、ホ
ストコンピュータ200よりデータライトコマンドが供
給される場合(ライトモード)とデータリードコマンド
が供給される場合(リードモード)とで異なるものとさ
れ、ライトモードとリードモードの識別信号の再生(読
み取り)能力が差別化される。つまり、ライトモードに
おける識別信号の再生能力は、リードモードに比べて低
下するようにされている。
【0081】そのため、ライトモードでターゲットのア
ドレス部の2個のIDのうち1個以上のIDに対して正
しい識別信号が得られる場合にライト処理をし、リード
モードでも同様の条件でリード処理をすることは(図6
のST7,ST8参照)、2個のIDから正しく読み取
られる識別信号の個数に応じてライト処理やリード処理
をする場合と同等となる。
【0082】本実施の形態においては、2個のIDから
正しく読み取られる識別信号の個数に応じてライト処理
やリード処理を制御するものでなく、例えば図11に示
す制御における不都合、すなわち2個のIDの双方より
正しく識別信号が読み取れない場合にライト処理をする
ことができず、ディスクの欠陥等による交替セクタが増
大し、記録容量を有効に利用できなくなるという不都合
や、例えば図12に示す制御における不都合、つまり識
別信号が正しく読み取れないセクタのデータをリードし
てメモリに格納しておく等の処理が必要となり、処理が
複雑になるという不都合は発生しない。
【0083】なお、上述実施の形態においては、レーザ
駆動回路107、サーボコントローラ121、波形整形
回路131に設定すべきパラメータの全てを、ライトモ
ードとリードモードとで異なる値に設定し、ライトモー
ドとリードモードの識別信号の再生(読み取り)能力を
差別化するものを示したが、レーザ駆動回路107、サ
ーボコントローラ121、波形整形回路131に設定す
べきパラメータの一部のみを、ライトモードとリードモ
ードとで異なる値に設定し、ライトモードとリードモー
ドの識別信号の再生能力を差別化するようにしてもよ
い。
【0084】また、上述実施の形態においては、ライト
モードとリードモードとでパラメータを異なる値に設定
する回路として、レーザ駆動回路107、サーボコント
ローラ121、波形整形回路131を示したが、識別信
号の再生能力に係わるパラメータを有するその他の回路
においてライトモードとリードモードとでパラメータを
異なる値に設定するようにしてもよい。
【0085】また、上述実施の形態において、サーボコ
ントローラ121のトラッキングフォールト検出部12
2(図3参照)では、パラメータとしてのしきい値T
U,TDをライトモードとリードモードとで異なる値と
するものであるが、しきい値TU,TDの代わりに、正
規化回路123でトラッキングエラー信号ETに与えら
れるゲインをパラメータとし、このゲインをライトモー
ドとリードモードとで異なる値に設定するようにしても
よい。このトラッキングフォールト検出部122と同様
に構成されるサーボコントローラ121のフォーカスフ
ォールト検出部に関しても同様のことが言える。
【0086】また、上述実施の形態において、波形整形
回路131の再生信号SRFの処理部132(図5参照)
では、パラメータとしてのゲイン制御データDGCをラ
イトモードとリードモードとで異なる値とするものであ
るが、ゲイン制御データDGCの代わりに、2値化回路
135のしきい値をパラメータとし、このしきい値をラ
イトモードとリードモードとで異なる値に設定するよう
にしてもよい。
【0087】また、上述実施の形態において、リードモ
ードに、アドレス部(プリフォーマット部)およびデー
タ部におけるリードレーザパワーが同じであるものを示
したが、データ部におけるリードレーザパワーをアドレ
ス部におけるリードレーザパワーとは異なるようにレー
ザパワーを切り換えるようにしてもよい。
【0088】また、上述実施の形態においては、光磁気
ディスク101の記録フォーマットが、アドレス部に2
個のIDが設けられる5.25インチ4倍密度のセクタ
フォーマットであるものを示したが、この発明は光磁気
ディスク101の記録フォーマットが、アドレス部に3
個のIDが設けられるセクタフォーマットであるものに
も同様に適用することができる。
【0089】また、上述実施の形態においては、この発
明を光磁気ディスク記録再生装置100に適用したもの
であるが、この発明は、記録トラックに沿って、情報信
号が記録される複数の情報記録領域と、各情報記録領域
に対応する識別信号が記録される識別領域とを有する記
録媒体に対して、情報信号の記録および再生を行う、そ
の他の記録再生装置にも同様に適用できることは勿論で
ある。
【0090】
【発明の効果】この発明によれば、記録トラックに沿っ
て、情報信号が記録される複数の情報記録領域と、各情
報記録領域に対応する識別信号が記録される識別領域と
を有する記録媒体に対して情報信号の記録および再生を
行う記録再生装置において、リードモードとライトモー
ドとで識別信号の再生時における再生手段やサーボ手段
に係るパラメータを異なる値に設定するものであり、リ
ードモードとライトモードとにおける識別信号の再生
(読み取り)能力を差別化できる。
【0091】そのため、例えばアドレス部に2個のID
が設けられる場合に、ライトモードでは2個のIDのう
ち1個以上のIDに対して正しい識別信号が得られる場
合にライト処理をし、リードモードでも同様の条件でリ
ード処理をしても、2個のIDから正しく読み取られる
識別信号の個数に応じてライト処理やリード処理をする
場合と同等となる。したがって、この発明によれば、2
個のIDから正しく読み取られる識別信号の個数に応じ
てライト処理やリード処理を制御することを不要とで
き、このように個数で差別してライト処理やリード処理
を制御する場合における不都合の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態としての光磁気ディスク
記録再生装置を示すブロック図である。
【図2】レーザ駆動回路を示すブロック図である。
【図3】サーボコントローラのトラッキングフォールト
検出部を示すブロック図である。
【図4】トラッキングフォールト検出の動作を説明する
ための図である。
【図5】波形整形回路の再生信号SRFの処理部を示すブ
ロック図である。
【図6】コマンド受信時のマイコンの制御動作を示すフ
ローチャートである。
【図7】この発明に係る4倍密度セクタフォーマット
(512バイト/セクタ)を示す図である。
【図8】この発明に係る4倍密度セクタフォーマット
(1024バイト/セクタ)を示す図である。
【図9】従来の5.25インチ光磁気ディスクのセクタ
フォーマット(512バイト/セクタ)を示す図であ
る。
【図10】従来の5.25インチ光磁気ディスクのセク
タフォーマット(1024バイト/セクタ)を示す図で
ある。
【図11】データのライト/リード処理の制御例を示す
図である。
【図12】データのライト/リード処理の他の制御例を
示す図である。
【図13】識別信号の連続性の判断を説明するための図
である。
【符号の説明】
100・・・光磁気ディスク記録再生装置、101・・
・光磁気ディスク、103・・・磁気ヘッド、104・
・・磁気ヘッド駆動回路、105・・・マイクロコンピ
ュータ、106・・・光学ヘッド、107・・・レーザ
駆動回路、108,111,114・・・レジスタ、1
10,113,116・・・ドライバ、117・・・ス
イッチ回路、118・・・レーザダイオード、119・
・・不揮発性のメモリ、121・・・サーボコントロー
ラ、122・・・トラッキングフォールト検出部、12
3・・・正規化回路、125・・・レジスタ、126・
・・フォールト検出回路、131・・・波形整形回路、
132・・・再生信号SRFの処理部、133・・・ゲイ
ン制御アンプ、134・・・波形等化回路、135・・
・2値化回路、136・・・クロック再生回路、137
・・・Dフリップフロップ、138・・・レジスタ、1
41・・・SCSIインタフェース、142・・・ディ
スクコントローラ、143・・・エンコーダ部、144
・・・デコーダ部、145・・・CPUバス、150・
・・SCSIバス、200・・・ホストコンピュータ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録トラックに沿って、情報信号が記録
    される複数の情報記録領域と、各情報記録領域に対応す
    る識別信号が記録される識別領域とを有する記録媒体に
    対して、上記情報信号の記録および再生を行う記録再生
    装置において、 上記記録媒体から上記情報信号および上記識別信号を再
    生する再生手段と、 上記記録媒体に少なくとも上記情報信号を記録する記録
    手段と、 上記記録媒体から上記情報信号を再生するリードモード
    と上記記録媒体に上記情報信号を記録するライトモード
    とで、少なくとも上記識別信号の再生時における上記再
    生手段に係るパラメータを異なる値に設定するパラメー
    タ設定手段と、 上記識別信号の再生がエラーであるか否かを検出するエ
    ラー検出手段と、 上記エラー検出手段が、上記識別信号の再生がエラーで
    あると検出した際に、上記リードモードでは上記情報信
    号の再生を、上記ライトモードでは上記情報信号の記録
    を、実質的に禁止する制御手段とを備えることを特徴と
    する記録再生装置。
  2. 【請求項2】 上記再生手段が、光学ヘッドからなり、 上記パラメータ設定手段は、上記光学ヘッドに係わるパ
    ラメータを設定することを特徴とする請求項1に記載の
    記録再生装置。
  3. 【請求項3】 上記パラメータ設定手段は、上記光学ヘ
    ッドの上記識別信号の再生時におけるレーザパワーを上
    記パラメータとして、上記リードモードと上記ライトモ
    ードとで異なる値に設定することを特徴とする請求項2
    に記載の記録再生装置。
  4. 【請求項4】 上記エラー検出手段は、上記光学ヘッド
    によって上記識別領域から再生された信号に基づいて、
    上記識別信号のエラー状態を検出することを特徴とする
    請求項3に記載の記録再生装置。
  5. 【請求項5】 上記再生手段は、 上記識別信号および上記情報信号を再生する再生ヘッド
    と、 上記再生ヘッドの出力信号を2値化する2値化手段とを
    備え、 上記パラメータ設定手段は、上記2値化手段に係わるパ
    ラメータを設定することを特徴とする請求項1に記載の
    記録再生装置。
  6. 【請求項6】 上記再生手段は、さらに、 上記再生ヘッドと上記2値化手段の間に接続されたゲイ
    ン制御手段を備え、 上記パラメータ設定手段は、上記リードモードと上記ラ
    イトモードとで、上記ゲイン制御手段で上記再生ヘッド
    の出力信号に与えるゲインを、上記パラメータとして異
    なる値に設定することを特徴とする請求項5に記載の記
    録再生装置。
  7. 【請求項7】 上記エラー検出手段は、上記2値化手段
    の出力信号に基づいて、上記識別信号のエラー状態を検
    出することを特徴とする請求項6に記載の記録再生装
    置。
  8. 【請求項8】 上記光学ヘッドを上記記録媒体の上記記
    録トラックに対して追従させるサーボ手段をさらに備
    え、 上記パラメータ設定手段は、上記サーボ手段に係わるパ
    ラメータを設定することを特徴とする請求項2に記載の
    記録再生装置。
  9. 【請求項9】 上記サーボ手段は、 上記光学ヘッドの上記記録トラックに対するサーボエラ
    ー信号を検出するサーボエラー検出手段と、 上記サーボエラー信号に基づいて、上記光学ヘッドを上
    記記録トラックに追従させる追従手段とを含み、 上記エラー検出手段は、 上記光学ヘッドによって上記識別領域から再生された信
    号に基づいて、上記識別信号のエラー状態を検出する第
    1の手段と、 上記第1の手段の検出結果に拘わらず、上記サーボエラ
    ー信号の振幅値がしきい値以上である際に、上記識別信
    号の再生がエラーであると検出する第2の手段とを含
    み、 上記パラメータ設定手段は、上記しきい値を、上記パラ
    メータとして、上記リードモードと上記ライトモードと
    で異なる値に設定することを特徴とする請求項8に記載
    の記録再生装置。
  10. 【請求項10】 上記サーボ手段は、 上記光学ヘッドの上記記録トラックに対するトラッキン
    グエラーを検出するトラッキングエラー検出手段である
    ことを特徴とする請求項9に記載の記録再生装置。
  11. 【請求項11】 上記サーボ手段は、 上記光学ヘッドの上記記録トラックに対するフォーカス
    エラーを検出するフォーカスエラー検出手段であること
    を特徴とする請求項9に記載の記録再生装置。
  12. 【請求項12】 上記各識別領域には、上記識別信号が
    2重に記録されていることを特徴とする請求項1に記載
    の記録再生装置。
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