JPH09128513A

JPH09128513A - 入室門管理カード

Info

Publication number: JPH09128513A
Application number: JP30328695A
Authority: JP
Inventors: Kichinosuke Nagashio; 吉之助長塩
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-10-30
Filing date: 1995-10-30
Publication date: 1997-05-16

Abstract

(57)【要約】【課題】音声認識および指紋照合方式を取り入れ高い
セキュリティを維持する入室門管理カード。【解決手段】薄板式マイク３と音声入力を処理するＩ
Ｃ４と電源用の接点５と登録済みの指紋像１４を有する
薄板式マイクカード２と、マイクカード２を挿入するカ
ード挿入口１３とマイクカバー６と指紋像の検出窓１５
と電源接点７とボタン型二次電池８と二次電池を充電す
る夜昼用二枚の太陽電池９、１０と太陽電池と二次電池
の接続を切り換えるスイツチ１２を備えたマイクカード
ケース１を有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、特定の場所に入
門、入室できる資格を持つ人を確認するアクセスコント
ロール（入室門管理）等に使用する入室門管理カードに
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の犯罪防止や秘密保持のために特定
の部屋や場所に入れる資格を持つ人を確認するアクセス
コントロールでは、ＩＤカードをカードリーダーで読取
って確認したり、暗証番号をキー入力して確認したりす
る方式が主流であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな磁気記録したＩＤカードや暗証番号等は、今日にお
いては解読して偽造することもそれほど困難ではないの
で悪用されるケースが多発し、システムのセキュリティ
が大幅に低下してしまうという問題がある。

【０００４】そこで、本発明の目的は、代替改ざんの難
しい音声認識と指紋照合を基に構成してセキュリティを
高め、同時に一般カードや定期券等の使用資格も厳格に
チェックできる総合的な用途の入室門管理カードを提供
することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、音声認識と指紋照合によって入室門管理
を行う入室門管理カードを構成している。

【０００６】また、音声認識と指紋照合およびＩＤ情報
からなる個人身分証明情報による入室門管理と、一般カ
ード、定期券等の使用資格ェックを行うことができる入
室門管理カードを構成している。

【０００７】

【発明の実施の形態】本出願に係る発明の目的を実現す
る構成は、請求項１に記載のように、薄板式マイクとマ
イクの入力信号を処理する電気回路ＩＣと電源供給用の
接点と登録済みの指紋像を備えたカード形状の薄板式マ
イクカードと、前記薄板式マイクカードを挿入するカー
ド挿入口と前記薄板式マイクのマイクカバーと前記指紋
像の検出窓と前記電源供給用の接点に接続する電源接点
と該電源接点に電源を供給するボタン型の二次電池と前
記二次電池を充電する夜間および昼間用の二枚の太陽電
池と前記二枚の太陽電池を切換えるスイッチを備えたマ
イクカードケースを有することを特徴とする入室門管理
カードにある。

【０００８】この構成によれば、音声認識と指紋照合方
式による入室門管理カードを用いて入室門管理を行うこ
とができる。

【０００９】本出願に係る発明の目的を実現する他の構
成は、請求項２に記載のように、指紋像等の４個の検出
窓を設けた音声認識用の薄板式マイクカードと、身分証
明情報等の３個の検出窓を設け登録済みの指紋像を記録
した指紋カードと、定期券情報等の２個の検出窓を設け
個人情報を記録した身分証明カードと、一般カード情報
の検出窓を設けた乗車用定期券カードと、カード情報を
記録した一般カードと、前記各カードの各挿入口と前記
薄板式マイクのマイクカバーおよび指紋像等の４個の検
出窓と電源接点とボタン型の二次電池と該二次電池を充
電する夜間、昼間用の二枚の太陽電池と前記二枚の太陽
電池を切換えるスイッチを備えたカードケースを有する
ことを特徴とする入室門管理カードにある。

【００１０】この構成によれば、音声認識と指紋照合と
ＩＤ情報等の個人識別情報方式による入室門管理カード
を用いて入室門管理と、定期券および一般カードの使用
資格チェックを行うことができる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図１は本発明の第１実施例に係る入室門管理カード
の斜視図である。図１において、１は本体樹脂製のマイ
クカードケース、２はマイクカードケース１内に挿入装
着する薄板式マイクカードであり、薄板式マイクカード
２には薄板式マイク３と、信号処理用のＩＣ４と、ＩＣ
４の電源供給用の接点５を設けている。このマイク３で
拾う音声の音声判別装置（図示していない）への入力
は、ＩＣ４で増幅して接点を介し電気信号として入力す
るか、ワイアレス方式による信号入力とするか、あるい
は、マイクケース１の裏面に小スピーカを設けて音声と
して入力する等の方式となる。１４は予めシステム側に
登録済みの本人の指紋像（例えば人差し指１本分）を透
明インキで印字記録したものである。

【００１２】マイクカードケース１には、薄板式マイク
２を挿入装着するための挿入口１３と、薄板式マイク３
のマイクカバー６と、接点５と嵌合接続する電源接点７
と、電源接点７に接続するボタン型の二次電池（リチウ
ム等）８と、この二次電池８は電池カバーを外して出入
れする。９は夜間の蛍光灯用太陽電池、１０は昼間用の
太陽電池で、太陽電池キャップ１１を手動で左右にスラ
イドさせて昼間は蛍光灯用の太陽電池９を遮蔽し、夜間
は昼間用の太陽電池１０を遮蔽する。なお太陽電池９、
１０の出入れはマイクケース１の上側より行う。１２は
キャップ１１に連動して太陽電池９と１０の二次電池８
との接続を切換えるスイッチである。この太陽電池９と
１０の切換えは手動スライド方式としたが、光量センサ
ーを用いて電子スイッチによる自動切換え方式としても
よい。１５は判別装置側で紫外線等の特殊波長波を照射
して指紋像１４を光学的に読取るための検出窓である。

【００１３】つぎに動作について説明する。薄板式マイ
クカード２を挿入口１３よりマイクカードケース１に装
着して、判別装置の所定位置に向けてマイク３を通して
発声する。

【００１４】図２は図１に示すマイクの音声を判別する
判別装置のブロック図である。図２に示すように、マイ
ク３を介した音声は特徴抽出部で多数の帯域フィルタに
よる音声分析処理等を経て、得られる特徴とシステムに
登録済みの本人の単語パターン登録辞書のパラメータ
を、照合部でマッチング方式等により照合して、登録本
人の音声か違う人間の音声かを判定部で判別して結果を
表示する。

【００１５】音声が登録本人と判定された後、指示に従
って判別装置の所定位置にマイクカードケース１をセッ
トすると、判別装置は特殊光を検出窓１５より指紋像１
４に照射して読取り、同時に本人の同一指紋を採取部
（指紋採取用のガラス板とＣＣＤ）で再採取し、読取り
指紋像１４と今再採取した指紋とシステムに登録してい
る指紋像３者を照合して本人を特定する。この指紋判別
処理はシステムに登録する指紋像と、今採取した指紋と
の照合だけでも判別は可能であるが、カードに記録した
指紋像１４との三者照合の方が特徴点（マニューシャ）
の比較照合回数が少なくて済むので判別時間が短縮でき
る。

【００１６】以上の音声チェックと、指紋照合のいずれ
でも登録本人と判定されたら、システムは立入りが厳し
い金庫室、あるいは、秘密保持が必要な研究室、特殊工
場等への門、ドアーを開いて入室門を許可するという処
理が行われることになる。

【００１７】次に、本発明の第２実施例について説明す
る。図３は本発明の第２実施例に係る入室門管理カード
ケースの斜視図である。図４は図３に示す入室門管理カ
ードケースに使用する薄板式マイクカード等の平面図で
ある。図５は図３に示す入室門管理カードケースに使用
する一般カード等の平面図である。

【００１８】図３において、５０はカードケース、５１
は薄板式マイクのマイクカバー、５２はＩＤ情報、暗証
番号等の身分証明情報検出窓、５３は定期券等の情報検
出窓、５４は指紋像検出窓、５５は一般カード情報の検
出窓、５６は薄板式マイクカードの挿入口、５７は指紋
カード挿入口、５８は身分証明カードの挿入口、５９は
定期券カードの挿入口、６０は一般カードの挿入口であ
る。その他の前実施例と同一構成には同一符号を付し、
重複する説明は省略する。

【００１９】図４（ａ）は薄板式マイクカード６４で、
７０は薄板式マイク、４、５は前実施例と同じＩＣと接
点であり、その他に指紋、身分証明、定期券、一般カー
ド検出用の４個の検出窓がある。図４（ｂ）は指紋カー
ド６５で、７１は透明インキで記録した指紋像で、身分
証明、定期券、一般カードの３個の検出窓がある。図４
（ｃ）は身分証明情報カード６６で、透明インキによる
ＩＤ等の身分証明情報７２、定期券情報の検出窓１個が
ある。図５（ａ）は定期券カード６７で、定期券情報７
３、一般カード情報検出窓１個がある。図５（ｂ）は一
般カード６８で、カード情報７４のみがある。

【００２０】また、本実施例では、ＩＤ情報や暗証番
号、氏名住所等の身分証明情報と、一般カードの情報は
更にセキュリティを高めるために、ボックス図形・コー
ドと呼ぶ特殊な二次元図形コードを使用してコード化
し、可視光線では透明で紫外線などの特殊光線を照射す
ると読取り可能となる透明インキを用いて印字してい
る。図６は本発明のボックス図形コードの角切型基本コ
ードを示す図である。図６（ａ）において、一番外側の
ボックス（四辺形）は各辺がａ、ｂ、ｃ、ｄで構成さ
れ、その内側の二番目のボックスは辺ａ１、ｂ１、ｃ
１、ｄ１で、三番目のボックスはａ２、ｂ２、ｃ２、ｄ
２で、最内のボックスは辺ａ３、ｂ３、ｃ３、ｄ３で構
成され、それぞれ各辺をセグメントとしてビットに対応
させれば、１つの四辺形（ボツクス）で４ビット、４つ
の四辺形を重ねた１基本コードでは１６ビット表示が可
能である。

【００２１】図６（ｂ）に示す一番外側のホックスを例
にとって、各セグメントａ、ｂ、ｃ、ｄによるビット表
示について更に詳しく説明する。セグメントの直線に切
断部分Ａが無い場合が“１”、切断による欠落部分Ａが
ある時は“０”というように約束すれば、図２（ｂ）の
ボックスの直線ａ＝“１”、直線ｂ＝“１”、直線ｃ＝
“１”、直線ｄ＝“０”となる。従って、図２（ｂ）の
１ボックスは２進数コード“１１１０”を示していると
解することがきる。

【００２２】２進数への換算処理について更に図７の２
進数コードの説明図を参照すると、例えば、１０進数の
１４と１３と２５０は２進数ではそれぞれ“１１１
０”、“１１０１”、“１１１１１０１０”となるが、
１０進法による２ⁿの表記を、図７（ａ）のように、辺
ｄ＝２⁰＝１、辺ｃ＝２¹＝２、辺ｂ＝２²＝４、辺ａ＝
２³＝８というように指定し、２進数の桁数ｎを図７
（ｂ）に示すように、辺ｄ＝１桁、辺ｃ＝２桁、辺ｂ＝
３桁、辺ａ＝４桁というように指定して、各桁に従って
“１”と“０”を並べれば２進数のコード表示とするこ
とができる。

【００２３】例えば、図７（ｃ）ては、セグメントｄ
（欠落あり）＝１桁＝“０”、セグメントｃ＝２桁＝
“１”、セグメントｂ＝３桁＝“１”、セグメントａ＝
４桁＝“１”となり、桁数の大きい方から並べれば２進
数“１１１０”を表示し、これは図７（ａ）を参照すれ
ば、セグメントｄ＝“０”＝０、セグメントｃ＝“１”
＝２、セグメントｂ＝“１”＝４、セグメントａ＝
“１”＝８より、０＋２＋４＋８＝１４であって１０進
数で表すことになる。

【００２４】同様に、図７（ｄ）では、セグメントｃ
（欠落あり）＝“０”なので、１０進数表示の１＋４＋
８＝１３は、２進数では“１１０１”となる。このよう
にボックス図形コードで２進数ビット表示が可能なの
で、２進数より１６進数への表示も容易であり、数字の
みではなく１バイトで英字、２バイトで漢字表示も容易
なので、ボックス図形コードを用いて情報をコード化す
ることができる。

【００２５】つぎに動作について説明する。各カード６
４〜６８をカードケース５０の各挿入口５６〜６０へ装
着して、判別装置は身分証明情報検出窓５２より特殊光
線を照射して、身分証明カード６６のボックス図形コー
ドによるＩＤ、氏名住所等の個人情報を読取りデコード
した後に、薄板式マイクカード６４のマイク７０を通し
て音声を入力し照合して登録人の音声か否かを判別す
る。

【００２６】音声判別によって本人と判定されれば、続
いて、指紋カード６５の指紋像７１を指紋像検出窓５４
を通して読取り、登録指紋像と本人から採取した指紋の
３者を照合して本人と判定されたら、間違いなく登録本
人によるアクセスであると判断して、判別装置（システ
ム）は、例えば、カード取り引きの場合はカード処理を
許可し、特殊光線を照射してカード６８のボックス図形
コードのデータ７４を、カード情報検出窓５５より光学
的に読取りデコードして、カード処理を実行する。この
場合のカードは銀行カード、クレジットカード、プリペ
イドカード等何にでも適用可能である。

【００２７】また、定期券処理等の場合は、例えば、先
の本人確認処理に続き定期券カード６７の通勤区間駅
名、通用年月日、氏名等の定期券情報７３を定期券情報
検出窓５３より光学的に読取って処理し、改札口の通過
を許可する手順となる。

【００２８】このように、本実施例は、本人の資格チェ
ックとして音声認識、指紋照合を取り入れたので単なる
入室門管理上の効果の他に、カード処理等における非常
に高いセキュリティが得られる。

【００２９】また、定期券の改札チェックに応用すれば
キセルや他人による使用等の悪用を大幅に低減できる。

【００３０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
音声認識と指紋照合を併用した入室門管理カードによっ
て、入室門管理を行うように構成したので、セキュリテ
ィの極めて高い入室門管理が可能になる。

【００３１】また、音声認識と指紋照合とＩＤ情報を併
用した入室門管理カードによって、入室門管理の他に一
般カードシステム、定期券使用資格チェックを行うよう
に構成したので、非常にセキュリティの高いカードシス
テムが構築できる。また、定期券等の不正使用等も簡単
な構成により高い確率で阻止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例に係る入室門管理カードの
斜視図である。

【図２】図１に示す薄板式マイクより入力する音声の判
別装置のブロック図である。

【図３】本発明の第２実施例に係る入室門管理カードケ
ースの斜視図である。

【図４】図３に示す入室門管理カードケースに挿入する
薄板式マイクカード等の平面図である。

【図５】図３に示す入室門管理カードケースに挿入する
一般カード等の平面図である。

【図６】図５に示す一般カード情報等に用いるボックス
図形コードを示す図である。

【図７】図６に示すボックス図形コードにおける２進数
コードの説明図である。

【符号の説明】

１マイクカードケース２薄板式マイクカード３薄板式マイク４ＩＣ５、７接点６、５１マイクカバー８二次電池９夜間用太陽電池１０昼間用太陽電池１１太陽電池キャップ１２スライドスイッチ１３挿入口１４指紋像１５、５４指紋検出窓５０カードケース５２身分証明情報検出窓５３定期券情報検出窓５５一般カード情報検出窓５６〜６０カード挿入口６４マイクカード６５指紋像カード６６身分証明カード６７定期券カード６８一般カード

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】薄板式マイクとマイクの入力信号を処理
する電気回路ＩＣと電源供給用の接点と登録済みの指紋
像を備えたカード形状の薄板式マイクカードと、前記薄
板式マイクカードを挿入するカード挿入口と前記薄板式
マイクのマイクカバーと前記指紋像の検出窓と前記電源
供給用の接点に接続する電源接点と該電源接点に電源を
供給するボタン型の二次電池と前記二次電池を充電する
夜間および昼間用の二枚の太陽電池と前記二枚の太陽電
池を切換えるスイッチを備えたマイクカードケースを有
することを特徴とする入室門管理カード。
【請求項２】指紋像等の４個の検出窓を設けた音声認
識用の薄板式マイクカードと、身分証明情報等の３個の
検出窓を設け登録済みの指紋像を記録した指紋カード
と、定期券情報等の２個の検出窓を設け個人情報を記録
した身分証明カードと、一般カード情報の検出窓を設け
た乗車用定期券カードと、カード情報を記録した一般カ
ードと、前記各カードの各挿入口と前記薄板式マイクの
マイクカバーおよび指紋像等の４個の検出窓と電源接点
とボタン型の二次電池と該二次電池を充電する夜間、昼
間用の二枚の太陽電池と前記二枚の太陽電池を切換える
スイッチを備えたカードケースを有することを特徴とす
る入室門管理カード。