JPH09127883A - 三次元画像表示装置 - Google Patents

三次元画像表示装置

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JPH09127883A
JPH09127883A JP28040695A JP28040695A JPH09127883A JP H09127883 A JPH09127883 A JP H09127883A JP 28040695 A JP28040695 A JP 28040695A JP 28040695 A JP28040695 A JP 28040695A JP H09127883 A JPH09127883 A JP H09127883A
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JP
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light
light flux
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image
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Withdrawn
Application number
JP28040695A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tazaki
洋志 田崎
Takeshi Ogasawara
剛 小笠原
Takeshi Hashimoto
武 橋本
Mitsuru Namiki
満 雙木
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表示された三次元画像が見やすい三次元画像表
示装置を提供すること。 【解決手段】蛍光物質を分散した表示体10に、さらに
発光した蛍光を吸収する吸収材料を分散させる。これに
より、第1の光ビーム11と第2の光ビーム12の交点
で発生した蛍光の一部はこれらの吸収材料によって吸収
される。表示体10中での蛍光の伝搬距離が長いほど蛍
光の光エネルギー即ち光強度は吸収によって減少するの
で、表示体10外部の観察者に対して、より遠方にある
第1及び第2の光ビーム11,12の交点で発光した蛍
光ほど光エネルギー即ち光強度が減衰する。即ち、三次
元物体の像を構成する発光点の集合からなる画像を表示
してこれを観察するときに、観察者側の部分を構成する
発光点からの蛍光が明るく、一方、観察者から本来見え
ない反対側の部分を構成する発光点からの蛍光が暗く観
察されることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光による多段励起
で蛍光発光する蛍光物質を分散してなる略透明な表示体
に、異なる方向から複数の光束を照射することで前記光
束の交点において可視の蛍光を発光させて三次元画像を
表示する三次元画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特公昭51−1132号公
報、特開平3−107120号公報、特開平5−224
608号公報に開示されているように、光による多段励
起で可視領域の蛍光を発光する蛍光物質を分散してなる
略透明な表示体に、異なる方向から2本の赤外不可視レ
ーザビーム等を照射して2本のビームの交点で可視領域
の蛍光を発光させ、そのような発光点の集合によって三
次元の画像を表示しようとする装置が提案されている。
【0003】これらの三次元画像表示装置においては、
蛍光物質を励起する赤外不可視光及び発生する可視光に
対して吸収のできるだけ少ない透明な材料(例えば、酸
化物ガラス、フッ化物ガラスなど)を表示体の母材とし
て、これに赤外不可視光を吸収して可視光を発光する蛍
光物質(例えば、Er3+やPr3+等の希土類イオン又は
これらのイオンを含む分子など)を加えたものを表示体
としている。このような表示体に、異なる方向から適当
な波長と強度を持つ2本の赤外不可視レーザビームを照
射すると、2本の赤外不可視レーザビームの交点の蛍光
物質が2段階で励起され、励起されたエネルギー準位か
らの緩和過程で可視の発光が起こる。このとき、可視の
発光強度は、励起光強度のほぼ二乗に比例して増大す
る。この発光点を空間的に走査することで、表示体内に
三次元物体の像を表示することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の三
次元画像表示装置では、発光点の集合で画像を表示して
おり、全ての発光点からの光は全方位に向かって伝搬し
ていくので、三次元画像の観察者にとって、画像の本来
見えない部分からの発光が見える部分に重なって表示さ
れることになる。即ち、例えば三次元物体の表面を構成
する発光点からなる三次元物体の画像を表示してこれを
観察するときに、三次元物体の像のうち観察者側の部分
を構成する発光点からの蛍光だけでなく、観察者から本
来見えない反対側の部分を構成する発光点からの蛍光が
重なって観察されることになり、結果的に画像が見にく
くなる。
【0005】また、励起レーザビームは、表示体内部を
伝搬しながら蛍光物質に吸収されていくので、励起レー
ザビームの表示体への入力端と入力端から最も遠い他端
では励起レーザビームの強度の差は無視できないものに
なる。一方、可視光の発光強度は励起レーザビームの強
度のほぼ二乗に比例して増大するので、表示体内部での
励起光強度の差は可視光の発光強度の差となる。よっ
て、励起レーザビームの強度が一定であるならば、表示
体内部の第1と第2の励起レーザビームの交点(即ち発
光点)が第1又は第2の励起レーザビームの表示体への
入力端に近いほどその交点での発光強度は強くなり表示
像は明るくなるが、その交点が入力端から遠ざかるほど
表示像は暗くなる。結果として、表示像が所望の三次元
画像を忠実に表すようなものとならず、観察者はこのよ
うな見にくい画像を頭の中で再構成することが必要にな
る。
【0006】さらには、従来の三次元画像表示装置で
は、可視光を吸収しない透明な材料を表示体の母材とし
て用いているので、観察する際に、表示体の背後の空間
に存在する背景像が表示像に重なり、表示像が見にくく
なる。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、表示された三次元画像が見やすい三次元画像表示装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、光による多段励起で蛍
光発光する蛍光物質を分散してなる略透明な表示体と、
前記表示体に第1の方向から特定波長の光束を照射する
第1の光束照射手段と、前記第1の方向とは異なる第2
の方向から特定波長の光束を照射する第2の光束照射手
段と、前記第1及び第2の光束照射手段による光束の照
射位置を制御する制御手段とからなり、前記表示体内で
前記第1の光束と第2の光束を交差せしめ、この交差位
置に存在する前記蛍光物質を蛍光発光させることで三次
元画像を表示する三次元画像表示装置において、前記蛍
光物質による蛍光の光エネルギーを一部吸収する吸収材
料が前記表示体内に分散されていることを特徴とする。
【0009】即ち、蛍光物質を分散した表示体に、さら
に発光した蛍光を吸収する吸収材料を分散させると、第
1の光束と第2の光束の交点で発生した蛍光の一部はこ
れらの吸収材料によって吸収される。表示体中での蛍光
の伝搬距離が長いほど蛍光の光エネルギー即ち光強度は
吸収によって減少するので、表示体外部の観察者に対し
て、より遠方にある第1の光束と第2の光束の交点で発
光した蛍光ほど光エネルギー即ち光強度が減衰する。よ
って、表示された三次元像のうち、相対的に観察者に近
い部分は明るく、観察者から遠方にある部分は暗くな
る。このように、三次元物体の像を構成する発光点の集
合からなる画像を表示してこれを観察するときに、観察
者側の部分を構成する発光点からの蛍光が明るく、一方
観察者から本来見えない反対側の部分を構成する発光点
からの蛍光が暗く観察されることになり、表示された三
次元画像が観察しやすくなる。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、光による
多段励起で蛍光発光する蛍光物質を分散してなる略透明
な表示体と、前記表示体に第1の方向から特定波長の光
束を照射する第1の光束照射手段と、前記第1の方向と
は異なる第2の方向から特定波長の光束を照射する第2
の光束照射手段と、前記第1及び第2の光束照射手段に
よる光束の照射位置を制御する制御手段とからなり、前
記表示体内で前記第1の光束と第2の光束を交差せし
め、この交差位置に存在する前記蛍光物質を蛍光発光さ
せることで三次元画像を表示する三次元画像表示装置に
おいて、前記第1及び第2の光束照射手段による第1の
光束と第2の光束との交差位置が前記第1又は第2の光
束照射手段による前記表示体における光束の入力端から
離れるに従って、前記表示体内の前記蛍光物質の濃度が
高くなるように分散されていることを特徴とする。
【0011】即ち、蛍光物質を分散させた表示体中を第
1及び第2の光束が伝搬するとき、表示体中の蛍光物質
によって伝搬経路全域で吸収が起こるため、第1又は第
2の光束が表示体に入射する入力端から離れるほど蛍光
物質を励起する第1及び第2の光束の光エネルギー即ち
光強度は減衰し、その結果第1又は第2の光束の入力端
から離れた交点(即ち発光点)ほど蛍光発光の光エネル
ギー即ち光強度は弱くなる。ここで、第1又は第2の光
束の入力端から離れるに従って蛍光物質の濃度が高くな
るように表示体中に分散された蛍光物質の濃度分布を制
御して、蛍光物質に吸収される第1又は第2の光束の光
エネルギーが表示体中のどの場所でもほぼ均一になるよ
うにすれば、表示体中の全ての発光点で蛍光発光の光強
度をほぼ均一にすることができる。このように、三次元
物体の像を構成する全ての発光点の明るさをほぼ均一に
できる。
【0012】さらに、請求項3に記載の発明は、光によ
る多段励起で蛍光発光する蛍光物質を分散してなる略透
明な表示体と、前記表示体に第1の方向から特定波長の
光束を照射する第1の光束照射手段と、前記第1の方向
とは異なる第2の方向から特定波長の光束を照射する第
2の光束照射手段と、前記第1及び第2の光束照射手段
による光束の照射位置を制御する制御手段とからなり、
前記表示体内で前記第1の光束と第2の光束を交差せし
め、この交差位置に存在する前記蛍光物質を蛍光発光さ
せることで三次元画像を表示する三次元画像表示装置に
おいて、前記表示体の表面又は周囲に可視光の光エネル
ギーを一部吸収する吸収材料が配置されていることを特
徴とする。
【0013】即ち、表示体表面又は周囲に可視光の光エ
ネルギーを一部吸収する吸収材料を配置すると、表示体
の背後の外部空間にあって透明である表示体を通して観
察される背景の像は、可視光の光エネルギーを一部吸収
する吸収材料を2回透過することになり、その透過光強
度即ち背景像の光強度を大幅に減少させることができ
る。このように、表示された三次元物体の像の背後に重
なる背景像の光強度を大幅に減じることにより表示され
る三次元画像が見やすくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。
【0015】図1の(A)は、本発明の第1の実施の形
態を示す図で、蛍光物質と可視光吸収材料を分散させた
表示体10に、第1及び第2の光束照射手段であるレー
ザ光源(図示せず)から出射する第1及び第2の光ビー
ム11,12を2方向から照射して、その交点で光多段
励起による可視の蛍光発光を得て、この蛍光発光点を光
束の照射位置の制御手段(図示せず)によって走査する
ことで三次元画像を表示している。
【0016】ここで、本発明の理解を助けるために、光
多段励起について簡単に説明しておく。図1の(B)
は、原子又は分子又はこれらのイオン内の電子の励起及
び緩和状態の模式図であり、通常、基底準位にある電子
は、波長λ1 の光を吸収することにより第一励起(中
間)準位に遷移する。次に、波長λ2 の光を吸収するこ
とにより第二励起準位に遷移する。この第二励起準位ま
で励起した電子は、緩和する過程で波長λ3 の可視光を
放出して、基底準位に戻る。従って、異なる方向から第
1の波長λ1 の光ビーム11と第2の波長λ2 の光ビー
ム12を照射することで、それら光ビームの交点におい
て第3の波長λ3 の可視光を得ることができる。
【0017】このような原理を利用する本実施の形態に
おいては、上記表示体10は、光多段励起用の第1及び
第2の光ビーム11,12の波長によって可視の蛍光発
光が得られるものであれば良い。例えば、第1及び第2
の光ビーム11,12の波長λ1 ,λ2 が赤外領域であ
るならば、ZBLANと呼ばれるフッ化物ガラスの原料
(フッ化ジルコニウム、フッ化バリウム、フッ化ランタ
ン、フッ化アルミニウム、フッ化ナトリウム)に蛍光物
質となるエルビウム、プラセオジウムなどの希土類フッ
化物と、発光した蛍光波長を吸収する吸収材料となる遷
移金属、希土類金属、表示体中でコロイドを形成し吸収
を生ずるAu,Ag,Cu及びCdS,CdSe,Cd
Teなどとを加えて、その混合物を塩素ガス雰囲気中で
溶融したのち、急冷したものを必要な形状に切り出し研
磨して用いる。このとき、蛍光物質と吸収材料の分布は
一様である。
【0018】本第1の実施の形態の作用を図1の(C)
を用いて説明する。なお、この図は、三次元物体の輪郭
像13のみを表示している表示体の一断面である。
【0019】いま、観察者の位置を点Aとすると、三次
元物体の輪郭像13を表す発光点である点Bと点Cから
の蛍光発光は観察者の位置で重なって観測される。即
ち、三次元像の観察者側の輪郭像と、その位置の観察者
からは観測できない遠方の輪郭像が重なることになる。
しかし、表示体10中には、可視蛍光の吸収材料が分散
されているので、観察者からより遠方の発光点Cからの
蛍光は、吸収のある表示体10中をより長く伝搬するこ
とになり、伝搬距離のより短い観察者側の発光点Bから
の蛍光に比べて、観測される光エネルギー即ち光強度が
弱くなる。また、吸収材料の分布は一様であるので、観
察者の位置が変化しても、常に観察者からより遠方の発
光点における蛍光は暗く、相対的に観察者に近い発光点
における蛍光は明るく観察される。
【0020】よって、三次元物体の輪郭像を観察する際
に、観察者から遠方に表示される輪郭像よりも観察者側
に表示される輪郭像のほうが常に明るくなり、表示され
た三次元物体の像が観察しやすくなる。
【0021】なお、本実施の形態における光多段励起用
の第1及び第2の光ビーム11,12を照射するレーザ
光源を不可視波長のレーザ光源とすれば、吸収されずに
透過してくる第1及び第2の光ビーム11,12の透過
光は不可視であるので、可視の蛍光発光点の集合で表示
される三次元画像に重なっても表示画像の見えに影響し
ない。特に、上述の不可視波長のレーザ光源を赤外レー
ザ光源として多段励起を赤外光によって行うようにすれ
ば、やはり不可視である紫外光によって多段励起を行う
場合に比べて、その透過光や散乱光による人体への影響
を低くすることができる。また、赤外光は、紫外光に比
べて、表示体10や光学部品に含まれる不純物等による
非発光の吸収や不要な蛍光が少ないので、特殊ガラスや
特に精製した結晶等の高価な光学部品を使用しなくとも
よい。
【0022】また、本実施の形態における表示体10
は、当然、各種の変形、変更が可能である。例えば、表
示体10は、固体であるならば、蛍光物質と可視光吸収
材料を分散させた酸化物等のガラス材料、或いは蛍光物
質と可視吸収材料を含む結晶とすることができるし、表
示体を透明容器に封入した蛍光物質と可視光吸収材料を
含む液体又は気体としてもよい。
【0023】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。
【0024】図2に示すように、本第2の実施の形態で
は、蛍光物質を分散させた表示体20に、第1及び第2
の光束照射手段であるレーザ光源(図示せず)から出射
する第1及び第2の光ビーム21,22を2方向から照
射して、その交点で可視の蛍光を得て、この蛍光発光点
を光束の照射位置の制御手段(図示せず)によって走査
することで三次元画像を表示している。
【0025】このとき、第1の光ビーム21と第2の光
ビーム22との交差位置が表示体20における第1又は
第2の光ビーム21,22の入力端から離れるに従っ
て、表示体20内の蛍光物質の濃度が高くなるように蛍
光物質の濃度分布を制御する。
【0026】ここで、表示体20は、光多段励起用の第
1及び第2の光ビーム21,22の波長λ1 ,λ2 によ
って可視の波長λ3 の蛍光発光が得られるものであれば
良い。例えば、第1及び第2の光ビーム21,22の波
長が赤外領域であるならば、ZBLANと呼ばれるフッ
化物ガラスの原料(フッ化ジルコニウム、フッ化バリウ
ム、フッ化アルミニウム、フッ化ナトリウム)に蛍光物
質となるエルビウム、プラセオジウムなどの希土類フッ
化物を加えて、その混合物を塩素ガス雰囲気中で溶融し
たのち、急冷したものを必要な形状に切り出し研磨して
用いる。
【0027】また、表示体20の蛍光物質の濃度制御
は、ガラス中に分散材料或いはイオンなどの濃度勾配を
形成する手法であるゾルゲル法或いはイオン交換法など
によって行われる。あるいは、蛍光物質濃度の異なるガ
ラス母材を多数作製し、これを角柱状に切り出して濃度
順に密着して並べて、加熱して融合させた後、冷却した
ものを適当な形状に切り出してもよい。
【0028】本第2の実施の形態の作用を、図2を参照
して説明する。
【0029】表示体20に入射した第1及び第2の光ビ
ーム21,22は、伝搬しながら表示体20中の蛍光物
質によって徐々に吸収されていくので、第1又は第2の
光ビーム21,22の入射端から遠ざかるに従ってその
光エネルギー即ち光強度は減衰する。蛍光発光の光強度
は励起光強度のほぼ二乗に比例して増大することが知ら
れているので、蛍光物質の濃度が一定であり、励起光で
ある第1及び第2の光ビーム21,22が伝搬に伴って
蛍光物質に一定量ずつ吸収されて減衰していくならば、
第1又は第2の光ビーム21,22の入射端から遠ざか
るに従って蛍光発光の光強度は弱くなっていく。一方、
表示体20中の蛍光物質の濃度を高くしてやると、励起
光である第1及び第2の光ビーム21,22の光エネル
ギーを吸収する単位体積あたりの光吸収率が上昇して吸
収光エネルギーが増加するので、蛍光発光の光強度を強
くすることができる。よって、図2に示すように、第1
又は第2の光ビーム21,22の入射端から遠ざかるに
従って表示体20中の蛍光物質の濃度を高くして単位体
積あたりの光吸収率を上昇させてやることで、伝搬に伴
う第1及び第2の光ビーム21,22の光強度の減衰分
が相殺されるようにしてやれば、吸収される光エネルギ
ーが表示体20中の全ての発光点でほぼ等しくなり、即
ち表示体20中の全ての発光点において蛍光発光の光強
度をほぼ均一にすることができる。
【0030】よって、表示体20内の第1及び第2の光
ビーム21,22の交点(即ち、発光点)の位置によら
ず表示像の明るさがほぼ均一になる。
【0031】なお、本第2の実施の形態における光多段
励起用の第1及び第2の光ビーム21,22を照射する
レーザ光源を不可視波長のレーザ光源とすれば、吸収さ
れずに透過してくる第1及び第2の光ビーム21,22
の透過光は不可視であるので、可視の蛍光発光点の集合
で表示される三次元画像に重なっても表示画像の見えに
影響しない。特に、上述の不可視波長のレーザ光源を赤
外レーザ光源として多段励起を赤外光によって行うよう
にすれば、やはり不可視である紫外光によって多段励起
を行う場合に比べて、その透過光や散乱光による人体へ
の影響を低くすることができる。また、赤外光は、紫外
光に比べて表示体や光学部品に含まれる不純物等による
非発行の吸収や不要な蛍光が少ないので、特殊ガラスや
特に精製した結晶等の高価な光学部品を使用しなくとも
よい。
【0032】また、本第2の実施の形態における表示体
20は、当然、各種の変形、変更が可能である。例え
ば、表示体が固体であるならば、蛍光物質を分散させた
酸化物等のガラス材料、あるいは蛍光物質を含む結晶と
することができるし、表示体を透明容器に封入した蛍光
物質を含む液体又は気体として、外部から電界等を印加
して蛍光物質を偏在させるようにしても良い。
【0033】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。
【0034】図3に示すように、本第3の実施の形態に
おいては、蛍光物質を分散させた表示体30の全ての表
面に、可視光の光エネルギーを一部吸収する吸収材料を
含む薄膜33を形成し、この表示体30に第1及び第2
の光束照射手段であるレーザ光源(図示せず)から出射
する第1及び第2の光ビーム31,32を2方向から照
射して、その交点で光多段励起による可視の蛍光発行を
得て、この蛍光発光点を光束の照射位置の制御手段(図
示せず)によって走査することで三次元画像を表示して
いる。
【0035】ここで、可視光の光エネルギーを吸収する
薄膜33は、例えば遷移金属、希土類金属、コロイドを
形成し吸収を生ずるAu,Ag,Cu及びCdS,Cd
Se,CdTeなどとこれらを含む酸化物などからな
り、スパッタ法、蒸着法、塗布法等の薄膜形成手段によ
って表示体30の表面に形成される。なお、本第3の実
施の形態における吸収材料は、表示体30の表面に形成
された薄膜33の構成だけでなく、例えば上述の可視光
の光エネルギーを吸収する吸収材料を分散させたガラス
板などの透明材料として、これを表示体30の周囲に配
置しても同様の効果が得られる。
【0036】本第3の実施の形態の作用を、図3を用い
て説明する。
【0037】表示体30内の第1及び第2の光ビーム3
1,32の交点で発生する可視の蛍光発光の発光点の集
合で形成された三次元画像を観察しようとするとき、透
明である表示体30の背後の外部空間にある背景の像が
表示された三次元画像に重なるために、表示像が観察し
にくくなる。そこで、同図に示すように、表示体30の
表面に可視光の光エネルギーを一部吸収する吸収材料を
含む薄膜33を形成してやると、背景光は観察者の位置
に達するまでに吸収材料を含む薄膜33を2回透過する
ことになり、その透過光エネルギー即ち背景像の光エネ
ルギー(光強度)を大幅に減少させることができる。一
方、表示された三次元画像からの可視の蛍光は、観察者
の位置に達するまでに上述の可視光吸収材料を含む薄膜
33を1回だけ透過するので、薄膜33の吸収による光
エネルギー即ち光強度の減衰は、背景光の光強度の減衰
に比べて小さい。さらに、第1及び第2の光ビーム3
1,32の光パワー密度或いは蛍光物質の濃度を大きく
して三次元画像を構成する蛍光の発光強度を強くすれ
ば、背景光との光強度の差をさらに大きくすることがで
きる。
【0038】上述のように、表示体30の表面に形成し
た可視光の吸収材料からなる薄膜によって、表示された
三次元物体の像の背後に重なる背景光を吸収させて、そ
の光強度を減じることにより、表示される三次元画像を
見やすくすることができる。
【0039】なお、本第3の実施の形態における光多段
励起用の第1及び第2の光ビーム31,32を照射する
レーザ光源を不可視波長のレーザ光源とすれば、吸収さ
れずに透過してくる第1及び第2の光ビーム31,32
の透過光は不可視であるので、可視の蛍光発光点の集合
で表示される三次元画像に重なっても表示画像の見えに
影響しない。特に、上述の不可視波長のレーザ光源を、
赤外レーザ光源として多段励起を赤外光によって行うよ
うにすれば、やはり不可視である紫外光によって多段励
起を行う場合に比べて、その透過光や散乱光による人体
への影響を低くすることができる。また、赤外光は、紫
外光に比べて表示体や光学部品に含まれる不純物等によ
る非発光の吸収や不要な蛍光が少ないので、特殊ガラス
や特に精製した結晶等の高価な光学部品を使用しなくと
もよい。
【0040】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。
【0041】図4に示すように、本実施の形態において
は、蛍光物質を分散させた表示体40の第1及び第2の
光ビーム41,42が入射する部分を除く表面に、第1
及び第2の光ビーム41,42の光エネルギーを充分に
吸収する吸収材料を含む薄膜43を形成し、表示体40
の上記薄膜43を形成していない2面から第1及び第2
の光束照射手段であるレーザ光源(図示せず)から出射
する第1及び第2の光ビーム41,42を照射して、そ
の交点で光多段励起による可視の蛍光発光を得て、この
蛍光発光点を光束の照射位置の制御手段(図示せず)に
よって走査することで三次元画像を表示している。
【0042】ここで、第1及び第2の光ビーム41,4
2の光エネルギーを吸収する薄膜43は、例えば遷移金
属、希土類金属、コロイドを形成し吸収を生ずるAu,
Ag,Cu及びCdS,CdSe,CdTeなどとこれ
らを含む酸化物などからなり、スパッタ法、蒸着法、塗
布法等の薄膜形成手段によって表示体40の表面に形成
される。なお、本実施の形態における吸収材料は、表示
体40の表面に形成された薄膜43の構成だけでなく、
例えば上述の第1及び第2の光ビーム41,42の光エ
ネルギーを吸収する吸収材料を分散させたガラス板など
の透明材料として、これを表示体40の周囲に配置して
も同様の効果が得られる。
【0043】本第4の実施の形態の作用を、図4を用い
て説明する。
【0044】表示体40内の第1及び第2の光ビーム4
1,42の交点で発生する可視の蛍光発光の発光点の集
合で形成された三次元画像を観察しようとするとき、光
多段励起用の第1及び第2の光ビーム41,42の一部
は、表示体40中に分散された蛍光物質に吸収されずに
表示体40の外部に透過し、観察者の位置で、表示され
た三次元画像に重なることになる。ここで、同図に示す
ように、第1及び第2の光ビーム41,42が入射する
部分を除く表面に、第1及び第2の光ビーム41,42
の光エネルギーを充分に吸収する吸収材料を含む薄膜4
3を形成してやると、表示体40中の蛍光物質に吸収さ
れずに透過してくる第1及び第2の光ビーム41,42
は、上述の薄膜43に吸収されて表示体40の外部にほ
とんど透過してこなくなるので、観察者は、第1及び第
2の光ビーム41,42の影響を受けずに三次元画像を
観察できる。即ち、第1及び第2の光ビーム41,42
が可視のレーザビームである場合は、可視の蛍光波長λ
3 が励起用の可視の第1及び第2の光ビーム41,42
の波長λ1 ,λ2 と異なる波長であるならば、蛍光物質
で吸収されなかった可視の第1及び第2の光ビーム4
1,42は、上述の薄膜43で吸収されて表示体40外
部にはほとんど透過してこなくなるので、表示画像が見
やすくなる。また、第1及び第2の光ビーム41,42
が赤外や紫外領域の波長であるならば、蛍光物質で吸収
されなかった赤外或いは紫外領域の不可視の第1及び第
2の光ビーム41,42は、上述の薄膜43で吸収され
て表示体40外部にはほとんど透過してこなくなるの
で、目やその他の人体への影響がなく安全に観察でき
る。
【0045】なお、本第4の実施の形態における光多段
励起用の第1及び第2の光ビーム41,42を照射する
レーザ光源を不可視波長のレーザ光源とすれば、第1及
び第2の光ビーム41,42と蛍光発光の波長がともに
可視波長域にある場合よりも、第1及び第2の光ビーム
41,42を吸収する吸収材料の材料設計、作製が簡単
に行なえる。これは、第1及び第2の光ビーム41,4
2と蛍光発光の波長がともに可視波長域にある場合に
は、第1及び第2の光ビーム41,42の波長近傍を吸
収する複数波長域吸収材料或いは蛍光発光の波長近傍を
透過する狭帯域透過材料を設計、作製しなければならな
いが、このような材料の設計、作製は、不可視である赤
外光或いは紫外光全域を吸収する材料の設計、作製より
も難しいからである。
【0046】また、特に上述の不可視波長のレーザ光源
を赤外レーザ光源として多段励起を赤外光によって行う
ようにすれば、やはり不可視である紫外光によって多段
励起を行なう場合に比べて、その透過光や散乱光による
人体への影響を低くすることができる。また、赤外光
は、紫外光に比べて表示体や光学部品に含まれる不純物
等による非発光の吸収や不要な蛍光が少ないので、特殊
ガラスや特に精製した結晶等の高価な光学部品を使用し
なくともよい。
【0047】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。
【0048】図5に示すように、本第5の実施の形態に
おいては、蛍光物質を分散させた表示体50に、第1及
び第2の光束照射手段であるレーザ光源(図示せず)か
ら出射する第1及び第2の光ビーム51,52を2方向
から照射して、その交点で光多段励起による可視の蛍光
発光を得て、この蛍光発光点を光束の照射位置の制御手
段(図示せず)によって走査することで三次元画像を表
示している。
【0049】このとき、表示体50の近傍に、テレビジ
ョン(以下、TVと略す)カメラ53と画像処理装置5
4からなる観察者100の位置を検出する手段を配置
し、観察者100を含む画像をTVカメラ53で取り込
んで、画像処理装置54によって観察者100の位置
と、その位置から見える表示画像の範囲を求めて、上記
第1及び第2の光ビーム51,52の照射位置の制御手
段(図示せず)に情報を転送している。なお、観察者1
00の位置を検出する手段は、表示体50に対する観察
者100の位置が検出できる手段であればよいので、上
述の構成以外に、例えば、観察者に電波発信器を携帯さ
せる構成や、測距計と回転角度センサを組み合わせる構
成などとしてもよい。
【0050】ここで、本第5の実施の形態の作用を図5
を用いて説明する。
【0051】前述した第1の実施の形態で述べたよう
に、表示体50に三次元物体の輪郭像55を表示する
と、三次元像の観察者100側の輪郭像と、その位置の
観察者100からは観測できない遠方の輪郭像とが重な
り、表示画像が見にくくなる。そこで表示体50の近傍
に配置したTVカメラ53によって、観察者100を含
む画像を取り込んで、画像処理装置54で観察者100
の位置と、その位置から見ることのできる表示像の範囲
を求める。次に、この情報に基づいて第1及び第2の光
ビーム51,52の照射位置の制御手段(図示せず)を
制御して、求められた観察者100の位置から観察する
ことのできる三次元画像の範囲に含まれる第1及び第2
の光ビーム51,52の交点のみを発光させて、三次元
画像を表示する。
【0052】上述のように、表示しようとする三次元画
像の観察者100側の部分を構成する発光点からの蛍光
だけで三次元画像を表示するように構成されているの
で、表示された三次元画像が観察しやすくなる。
【0053】なお、本第5の実施の形態における光多段
励起用の第1及び第2の光ビーム51,52を照射する
レーザ光源を、不可視波長のレーザ光源とすれば、吸収
されずに透過してくる第1及び第2の光ビーム51,5
2の透過光は不可視であるので、可視の蛍光発光点の集
合で表示される三次元画像に重なっても、表示画像の見
えに影響しない。特に、上述の不可視波長のレーザ光源
を、赤外領域の波長を発振する赤外レーザ光源とする
と、やはり不可視である紫外光によって多段励起を行な
う場合に比べて、その透過光や散乱光による人体への影
響を低くすることができる。また、赤外光は、紫外光に
比べて表示体や光学部品に含まれる不純物等による非発
光の吸収や不要な蛍光が少ないので、特殊ガラスや特に
精製した結晶等の高価な光学部品を使用しなくともよ
い。
【0054】次に、本発明の第6の実施の形態を説明す
る。
【0055】図6に示すように、本第6の実施の形態に
おいては、蛍光物質を分散させた表示体60に、第1及
び第2の光束照射手段であるレーザ光源(図示せず)か
ら出射する第1及び第2の光ビーム61,62を2方向
から照射して、その交点で光多段励起による可視の蛍光
発光を得て、この蛍光発光点を光束の照射位置の制御手
段(図示せず)によって走査することで三次元画像を表
示している。
【0056】このとき、第1の光ビーム61と第2の光
ビーム62との交差位置が、表示体60における第1の
光ビーム61の入力端から離れるに従って第1の光ビー
ム61の光強度が強くなるように、かつ表示体60にお
ける第2の光ビーム62の入力端から離れるに従って第
2の光ビーム62の光強度が強くなるように、光ビーム
の照射位置の制御手段(図示せず)を構成する電気光学
結晶型の光強度変調器63,64を用いて光ビームの強
度を変調している。なお、これら光強度変調器63,6
4は、電気光学結晶型のものだけでなく、液晶型のもの
を用いても同様の効果が得られる。
【0057】ここで、本第6の実施の形態の作用を、図
6を用いて説明する。
【0058】前述の第2の実施の形態で述べたように、
表示体60に入射した第1及び第2の光ビーム61,6
2は、伝搬しながら表示体60中の蛍光物質によって徐
々に吸収されていくので、第1又は第2の光ビーム6
1,62の入射端から遠ざかるに従ってその光エネルギ
ー即ち光強度は減衰し、同時に蛍光発光の光強度も弱く
なっていく。ここで、第1及び第2の光ビーム61,6
2の交差位置が第1の光ビーム61の入力端から離れる
に従って、第1の光ビーム61の光強度を光強度変調器
63を用いて強くし、かつ第1及び第2の光ビーム6
1,62の交差位置が第2の光ビーム62の入力端から
離れるに従って、第2の光ビーム62の光強度を光強度
変調器64を用いて強くして、第1又は第2の光ビーム
61,62の入力端からの伝搬距離に応じた光強度の減
衰分が相殺されるようにしてやれば、励起光である第1
及び第2の光ビーム61,62の光強度が、表示体60
中のすべての交点(即ち発光点)でほぼ等しくなり、即
ち表示体60中のすべての発光点において蛍光発光の光
強度をほぼ均一にすることができる。
【0059】よって、表示体60内の第1及び第2の光
ビーム61,62の交点(即ち、発光点)の位置によら
ず、表示像の明るさがほぼ均一になる。
【0060】なお、本第6の実施の形態における光多段
励起用の第1及び第2の光ビーム61,62を照射する
レーザ光源を不可視波長のレーザ光源とすれば、吸収さ
れずに透過してくる第1及び第2の光ビーム61,62
の透過光は不可視であるので、可視の蛍光発光点の集合
で表示される三次元画像に重なっても表示画像の見えに
影響しない。特に、上述の不可視波長のレーザ光源を赤
外レーザ光源として多段励起を赤外光によっておこなう
ようにすれば、やはり不可視である紫外光によって多段
励起を行なう場合に比べて、その透過光や散乱光による
人体への影響を低くすることができる。また、赤外光
は、紫外光に比べて表示体や光学部品に含まれる不純物
等による非発光の吸収や不要な蛍光が少ないので、特殊
ガラスや特に精製した結晶等の高価な光学部品を使用し
なくともよい。
【0061】以上の6つの実施の形態を組み合わせるこ
とによって、さらに表示される三次元画像が観察しやす
くなる。
【0062】即ち、第1の実施の形態と第2の実施の形
態、第1の実施の形態と第6の実施の形態、第5の実施
の形態と第2の実施の形態、及び第5の実施の形態と第
6の実施の形態を組み合わせる。すると、三次元物体の
輪郭像を構成する全ての発光点の発光光量が均一になる
一方で、外部の観察者の位置で観測したときに本来見え
ない反対側の部分を構成する発光点からの蛍光は暗くな
るか、または発光させないように構成されているので、
外部の全ての観察位置で、表示される三次元物体の像の
うち観察者側を構成する部分が均一に明るくなり、三次
元画像が観察しやすくなる。
【0063】また、第3の実施の形態と第4の実施の形
態は、各々の実施の形態と上述の全ての組み合わせに適
用することが可能であり、表示体の背後にあり表示体を
透過する背景光の一部と外部に透過する光多段励起用の
レーザビームとを除去することで、表示画像は見やすく
なり、かつ安全に観察が行なえる。
【0064】以上実施の形態に基づいて本発明を説明し
たが、本発明は上述した実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可
能である。ここで、本発明の要旨をまとめると以下のよ
うになる。
【0065】(1) 光による多段励起で蛍光発光する
蛍光物質を分散してなる略透明な表示体と、前記表示体
に第1の方向から特定波長の光束を照射する第1の光束
照射手段と、前記第1の方向とは異なる第2の方向から
特定波長の光束を照射する第2の光束照射手段と、前記
第1及び第2の光束照射手段による光束の照射位置を制
御する制御手段とからなり、前記表示体内で前記第1の
光束と第2の光束を交差せしめ、この交差位置に存在す
る前記蛍光物質を蛍光発光させることで三次元画像を表
示する三次元画像表示装置において、前記蛍光物質によ
る蛍光の光エネルギーを一部吸収する吸収材料が前記表
示体内に分散されていることを特徴とする三次元画像表
示装置。
【0066】即ち、図1の(A)乃至(C)に示す第1
の実施の形態に対応するもので、蛍光物質を分散した表
示体に、さらに発光した蛍光を吸収する吸収材料を分散
させると、第1の光束と第2の光束の交点で発生した蛍
光の一部はこれらの吸収材料によって吸収される。表示
体中での蛍光の伝搬距離が長いほど蛍光の光エネルギー
即ち光強度は吸収によって減少するので、表示体外部の
観察者に対して、より遠方にある第1の光束と第2の光
束の交点で発光した蛍光ほど光エネルギー即ち光強度が
減衰する。よって、表示された三次元像のうち、相対的
に観察者に近い部分は明るく、観察者から遠方にある部
分は暗くなる。
【0067】つまり、従来技術は、発光点の集合で画像
を表示しており、全ての発光点からの光は全方位に向か
って伝搬していくので、三次元画像の観察者にとって画
像の本来見えない部分からの発光が見える部分に重なっ
て表示されることになる。即ち、例えば三次元物体の表
面を構成する発光点からなる三次元物体の画像を表示し
てこれを観察するときに、三次元物体の像のうち観察者
側の部分を構成する発光点からの蛍光だけでなく、観察
者から本来見えない反対側の部分を構成する発光点から
の蛍光が重なって観察されることになり、結果的に画像
が見にくくなる。従来技術においては、上述の像を形成
する発光の重なりによる画像の劣化の対処方法という観
点について記載されていない。
【0068】本発明は、この観点に着目し、発光の重な
りの影響による画質の劣化を減じる表示体を提供する。
即ち、本発明によれば、三次元物体の像を構成する発光
点の集合からなる画像を表示してこれを観察するとき
に、観察者側の部分を構成する発光点からの蛍光が明る
く、一方観察者から本来見えない反対側の部分を構成す
る発光点からの蛍光が暗く観察されることになり、表示
された三次元画像が観察しやすくなる。
【0069】(2) 光による多段励起で蛍光発光する
蛍光物質を分散してなる略透明な表示体と、前記表示体
に第1の方向から特定波長の光束を照射する第1の光束
照射手段と、前記第1の方向とは異なる第2の方向から
特定波長の光束を照射する第2の光束照射手段と、前記
第1及び第2の光束照射手段による光束の照射位置を制
御する制御手段とからなり、前記表示体内で前記第1の
光束と第2の光束を交差せしめ、この交差位置に存在す
る前記蛍光物質を蛍光発光させることで三次元画像を表
示する三次元画像表示装置において、前記第1及び第2
の光束照射手段による第1の光束と第2の光束との交差
位置が前記第1又は第2の光束照射手段による前記表示
体における光束の入力端から離れるに従って、前記表示
体内の前記蛍光物質の濃度が高くなるように分散されて
いることを特徴とする三次元画像表示装置。
【0070】即ち、図2の第2の実施の形態に対応する
もので、蛍光物質を分散させた表示体中を第1及び第2
の光束が伝搬するとき、表示体中の蛍光物質によって伝
搬経路全域で吸収が起こるため、第1又は第2の光束が
表示体に入射する入力端から離れるほど蛍光物質を励起
する第1及び第2の光束の光エネルギー即ち光強度は減
衰し、その結果第1又は第2の光束の入力端から離れた
交点(即ち発光点)ほど蛍光発光の光エネルギー即ち光
強度は弱くなる。ここで、第1又は第2の光束の入力端
から離れるに従って蛍光物質の濃度が高くなるように表
示体中に分散された蛍光物質の濃度分布を制御して、蛍
光物質に吸収される第1又は第2の光束の光エネルギー
が表示体中のどの場所でもほぼ均一になるようにすれ
ば、表示体中の全ての発光点で蛍光発光の光強度をほぼ
均一にすることができる。
【0071】つまり、従来技術では、励起レーザビーム
は表示体内部を伝搬しながら蛍光物質に吸収されていく
ので、励起レーザビームの表示体への入力端と入力端か
ら最も遠い他端では励起レーザビームの強度の差は無視
できないものになる。一方、可視光の発光強度は励起レ
ーザビームの強度のほぼ二乗に比例して増大するので、
表示体内部での励起光強度の差は可視光の発光強度の差
となる。よって、励起レーザビームの強度が一定である
ならば、表示体内部の第1と第2の励起レーザビームの
交点(即ち発光点)が第1又は第2の励起レーザビーム
の表示体への入力端に近いほどその交点での発光強度は
強くなり表示像は明るくなるが、その交点が入力端から
遠ざかるほど表示像は暗くなる。従来技術においては、
上述の励起レーザビームの交点の位置による可視の発光
強度の差に関する対処方法という観点について記載され
ていない。
【0072】本発明は、この観点に着目し、可視光の発
光強度が均一になる表示体を提供する。即ち、本発明に
よれば、三次元物体の像を構成する全ての発光点の明る
さをほぼ均一にできる。
【0073】(3) 光による多段励起で蛍光発光する
蛍光物質を分散してなる略透明な表示体と、前記表示体
に第1の方向から特定波長の光束を照射する第1の光束
照射手段と、前記第1の方向とは異なる第2の方向から
特定波長の光束を照射する第2の光束照射手段と、前記
第1及び第2の光束照射手段による光束の照射位置を制
御する制御手段とからなり、前記表示体内で前記第1の
光束と第2の光束を交差せしめ、この交差位置に存在す
る前記蛍光物質を蛍光発光させることで三次元画像を表
示する三次元画像表示装置において、前記表示体の表面
又は周囲に可視光の光エネルギーを一部吸収する吸収材
料が配置されていることを特徴とする三次元画像表示装
置。
【0074】即ち、図3の第3の実施の形態に対応する
もので、表示体表面又は周囲に可視光の光エネルギーを
一部吸収する吸収材料を配置すると、表示体の背後の外
部空間にあって透明である表示体を通して観察される背
景の像は、可視光の光エネルギーを一部吸収する吸収材
料を2回透過することになり、その透過光強度即ち背景
像の光強度を大幅に減少させることができる。
【0075】つまり、従来技術では、可視光を吸収しな
い透明な材料を表示体の母材として用いているので、観
察する際に表示体の背後の空間に存在する背景像が表示
像に重なり、表示像が見にくくなる。従来技術において
は、上述の表示体の背後の空間に存在する背景像と表示
像の重なりによる画像の質の劣化の対処方法という観点
について記載されていない。
【0076】本発明は、この観点に着目し、表示体の背
後の背景像と表示像の重なりの影響を減じる構成を備え
た表示体を提供する。即ち、本発明によれば、表示され
た三次元物体の像の背後に重なる背景像の光強度を大幅
に減じることにより表示される三次元画像が見やすくな
る。
【0077】(4) 光による多段励起で蛍光発光する
蛍光物質を分散してなる略透明な表示体と、前記表示体
に第1の方向から特定波長の光束を照射する第1の光束
照射手段と、前記第1の方向とは異なる第2の方向から
特定波長の光束を照射する第2の光束照射手段と、前記
第1及び第2の光束照射手段による光束の照射位置を制
御する制御手段とからなり、前記表示体内で前記第1の
光束と第2の光束を交差せしめ、この交差位置に存在す
る前記蛍光物質を蛍光発光させることで三次元画像を表
示する三次元画像表示装置において、前記第1及び第2
の光束が入射する部分を除く前記表示体の表面又は周囲
に前記第1及び第2の光束の光エネルギーを吸収する吸
収材料が配置されていることを特徴とする三次元画像表
示装置。
【0078】即ち、図4の第4の実施の形態に対応する
もので、第1及び第2の光束が入射する部分を除く表示
体の表面又は周囲に第1及び第2の光束の光エネルギー
を吸収する吸収材料を配置することで、表示体外部に透
過してくる第1及び第2の光束の光エネルギーを吸収す
る。
【0079】つまり、従来技術においては、表示体内に
分散された蛍光物質を励起するためのレーザビームの一
部は、表示体内の蛍光物質に吸収されずに表示体の外部
へ透過して、表示される三次元画像に重なる。励起レー
ザビームが可視光であれば表示像が見にくくなる。ま
た、励起レーザビームの波長或いは透過光の光強度によ
っては人体に対する安全上好ましくない。従来技術で
は、このような表示体外部に透過してくる励起レーザビ
ームの処理という観点について記載されていない。
【0080】本発明は、この観点に着目し、表示体外部
に透過してくる励起レーザビームを除去する構成を備え
た表示体を提供する。即ち、本発明によれば、観察者は
第1及び第2の光束に照射されることがないので、第
1,第2の光束の影響を受けずに三次元画像を観察でき
る。特に第1,第2の光束が赤外や紫外領域の波長の場
合であっても、目やその他の人体への影響がなく安全に
観察できる。
【0081】(5) 光による多段励起で蛍光発光する
蛍光物質を分散してなる略透明な表示体と、前記表示体
に第1の方向から特定波長の光束を照射する第1の光束
照射手段と、前記第1の方向とは異なる第2の方向から
特定波長の光束を照射する第2の光束照射手段と、前記
第1及び第2の光束照射手段による光束の照射位置を制
御する制御手段とからなり、前記表示体内で前記第1の
光束と第2の光束を交差せしめ、この交差位置に存在す
る前記蛍光物質を蛍光発光させることで三次元画像を表
示する三次元画像表示装置において、観察者の位置を検
出する検出手段を更に具備し、前記制御手段が前記検出
手段の情報をもとに、表示する三次元画像のうち観察者
に面する部分の像を表示するように前記第1と第2の光
束照射手段を制御することを特徴とする三次元画像表示
装置。
【0082】即ち、図5の第5の実施の形態に対応し、
観察者の位置を検出する手段は例えばTVカメラと画像
処理装置に該当するもので、観察者の位置を検出する手
段によって観察者の位置を求め、求められた観察者の位
置から観察することのできる三次元画像の範囲に含まれ
る第1と第2の光束の交点のみを発光させるように第1
と第2の光束の照射位置の制御手段を制御して三次元画
像を表示する。
【0083】つまり、従来技術は、発光点の集合で画像
を表示しており、全ての発光点からの光は全方位に向か
って伝搬していくので、三次元画像の観察者にとって画
像の本来見えない部分からの発光が見える部分に重なっ
て表示されることになる。即ち、例えば三次元物体の表
面を構成する発光点からなる三次元物体の画像を表示し
てこれを観察するときに、三次元物体の像のうち観察者
側の部分を構成する発光点からの蛍光だけでなく、観察
者から本来見えない反対側の部分を構成する発光点から
の蛍光が重なって観察されることになり、結果的に画像
が見にくくなる。従来技術においては、上述の像を形成
する発光の重なりによる画像の劣化の対処方法という観
点について記載されていない。
【0084】本発明は、この観点に着目し、発光の重な
りの影響による画質の劣化を減じる表示方法を提供す
る。即ち、三次元物体の像を構成する発光点の集合から
なる画像を表示してこれを観察するときに、表示しよう
とする三次元画像の観察者側の部分を構成する発光点か
らの蛍光だけで三次元画像を表示するように構成されて
いるので、表示された三次元画像が観察しやすくなる。
【0085】(6) 光による多段励起で蛍光発光する
蛍光物質を分散してなる略透明な表示体と、前記表示体
に第1の方向から特定波長の光束を照射する第1の光束
照射手段と、前記第1の方向とは異なる第2の方向から
特定波長の光束を照射する第2の光束照射手段と、前記
第1及び第2の光束照射手段による光束の照射位置を制
御する制御手段とからなり、前記表示体内で前記第1の
光束と第2の光束を交差せしめ、この交差位置に存在す
る前記蛍光物質を蛍光発光させることで三次元画像を表
示する三次元画像表示装置において、前記制御手段は、
前記第1及び第2の光束照射手段による第1の光束と第
2の光束との交差位置が前記第1の光束照射手段による
前記表示体における光束の入力端から離れるに従って、
前記第1の光束照射手段による光束の光強度が強くなる
ように制御し、かつ第1の光束と第2の光束との交差位
置が前記第2の光束照射手段による前記表示体における
光束の入力端から離れるに従って、前記第2の光束照射
手段による光束の光強度が強くなるように制御すること
を特徴とする三次元画像表示装置。
【0086】即ち、図6の第6の実施の形態に対応する
もので、蛍光物質を分散させた表示体中を第1及び第2
の光束が伝搬するとき、表示体中の蛍光物質によって伝
搬経路全域で吸収が起こるため、第1又は第2の光束が
表示体に入射する入力端から離れるほど蛍光物質を励起
する第1及び第2の光束の光エネルギー即ち光強度は減
衰し、その結果第1又は第2の光束の入力端から離れた
交点(即ち発光点)ほど蛍光発光の光エネルギー即ち光
強度は弱くなる。ここで、第1の光束の入力端から離れ
るに従って第1の光束の光強度が強くなるように第1の
光束の光強度を光束の照射位置の制御手段によって制御
し、かつ第2の光束の入力端から離れるに従って第2の
光束の光強度が強くなるように第2の光束の光強度を光
束の照射位置の制御手段によって制御して、蛍光物質に
吸収される第1と第2の光束の光強度が表示体中のどの
場所でもほぼ均一になるようにすれば、表示体中の全て
の発光点で蛍光発光の光強度をほぼ均一にすることがで
きる。
【0087】つまり、従来技術では、励起レーザビーム
は表示体内部を伝搬しながら蛍光物質に吸収されていく
ので、励起レーザビームの表示体への入力端と入力端か
ら最も遠い他端では励起レーザビームの強度の差は無視
できないものになる。一方、可視光の発光強度は励起レ
ーザビームの強度のほぼ二乗に比例して増大するので、
表示体内部での励起光強度の差は可視光の発光強度の差
となる。よって、励起レーザビームの強度が一定である
ならば、表示体内部の第1と第2の励起レーザビームの
交点(即ち発光点)が第1又は第2の励起レーザビーム
の表示体への入力端に近いほどその交点での発光強度は
強くなり表示像は明るくなるが、その交点が入力端から
遠ざかるほど表示像は暗くなる。従来技術においては、
上述の励起レーザビームの交点の位置による可視の発光
強度の差に関する対処方法という観点について記載され
ていない。
【0088】本発明は、この観点に着目し、可視光の発
光強度が均一になるような表示方法を提供する。即ち、
三次元物体の像を構成する全ての発光点の明るさをほぼ
均一にできる。
【0089】(7) 前記第1及び第2の光束照射手段
による光源は赤外領域の不可視光源であり、前記蛍光物
質による蛍光発光は可視領域の光であることを特徴とす
る上記(1)乃至(6)のいずれかに記載の三次元画像
表示装置。
【0090】即ち、全ての実施の形態に対応するもの
で、第1及び第2の光束照射手段による光源が赤外領域
の不可視光源であり、また蛍光物質による蛍光発光が可
視領域の光であるので、表示用の第1及び第2の光束の
散乱光等が外部に透過してきても観察者には観測され
ず、表示すべき三次元像を形成する可視の発光のみが観
測される。
【0091】つまり、表示用の第1及び第2の光束の散
乱光等は観測されず、三次元像を形成する可視の発光の
みが観測されるので、表示された三次元画像が観察しや
すい。
【0092】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
表示された三次元画像が見やすい三次元画像表示装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は第1の実施の形態の構成を示す図、
(B)は原子又は分子又はこれらのイオン内の電子の励
起及び緩和状態の模式図であり、(C)は第1の実施の
形態の作用を説明するための図である。
【図2】第2の実施の形態の構成を示す図である。
【図3】第3の実施の形態の構成を示す図である。
【図4】第4の実施の形態の構成を示す図である。
【図5】第5の実施の形態の構成を示す図である。
【図6】第6の実施の形態の構成を示す図である。
【符号の説明】
10,20,30,40,50,60…表示体、 11,21,31,41,51,61…第1の光ビー
ム、 12,22,32,42,52,62…第2の光ビー
ム、 13,55…三次元物体の輪郭像、 33…可視光の光エネルギーを一部吸収する吸収材料を
含む薄膜、 43…光エネルギーを充分に吸収する吸収材料を含む薄
膜、 53…テレビジョン(TV)カメラ、 54…画像処理装置、 63,64…光強度変調器、 100…観察者。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 雙木 満 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光による多段励起で蛍光発光する蛍光物
    質を分散してなる略透明な表示体と、前記表示体に第1
    の方向から特定波長の光束を照射する第1の光束照射手
    段と、前記第1の方向とは異なる第2の方向から特定波
    長の光束を照射する第2の光束照射手段と、前記第1及
    び第2の光束照射手段による光束の照射位置を制御する
    制御手段とからなり、前記表示体内で前記第1の光束と
    第2の光束を交差せしめ、この交差位置に存在する前記
    蛍光物質を蛍光発光させることで三次元画像を表示する
    三次元画像表示装置において、 前記蛍光物質による蛍光の光エネルギーを一部吸収する
    吸収材料が前記表示体内に分散されていることを特徴と
    する三次元画像表示装置。
  2. 【請求項2】 光による多段励起で蛍光発光する蛍光物
    質を分散してなる略透明な表示体と、前記表示体に第1
    の方向から特定波長の光束を照射する第1の光束照射手
    段と、前記第1の方向とは異なる第2の方向から特定波
    長の光束を照射する第2の光束照射手段と、前記第1及
    び第2の光束照射手段による光束の照射位置を制御する
    制御手段とからなり、前記表示体内で前記第1の光束と
    第2の光束を交差せしめ、この交差位置に存在する前記
    蛍光物質を蛍光発光させることで三次元画像を表示する
    三次元画像表示装置において、 前記第1及び第2の光束照射手段による第1の光束と第
    2の光束との交差位置が前記第1又は第2の光束照射手
    段による前記表示体における光束の入力端から離れるに
    従って、前記表示体内の前記蛍光物質の濃度が高くなる
    ように分散されていることを特徴とする三次元画像表示
    装置。
  3. 【請求項3】 光による多段励起で蛍光発光する蛍光物
    質を分散してなる略透明な表示体と、前記表示体に第1
    の方向から特定波長の光束を照射する第1の光束照射手
    段と、前記第1の方向とは異なる第2の方向から特定波
    長の光束を照射する第2の光束照射手段と、前記第1及
    び第2の光束照射手段による光束の照射位置を制御する
    制御手段とからなり、前記表示体内で前記第1の光束と
    第2の光束を交差せしめ、この交差位置に存在する前記
    蛍光物質を蛍光発光させることで三次元画像を表示する
    三次元画像表示装置において、 前記表示体の表面又は周囲に可視光の光エネルギーを一
    部吸収する吸収材料が配置されていることを特徴とする
    三次元画像表示装置。
JP28040695A 1995-10-27 1995-10-27 三次元画像表示装置 Withdrawn JPH09127883A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010520507A (ja) * 2007-03-06 2010-06-10 サン ルーウェン 表示装置、および表示装置を含む携帯電話、コンピュータ、テレビ

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