JPH09126904A - 温度計測装置 - Google Patents

温度計測装置

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JPH09126904A
JPH09126904A JP27949195A JP27949195A JPH09126904A JP H09126904 A JPH09126904 A JP H09126904A JP 27949195 A JP27949195 A JP 27949195A JP 27949195 A JP27949195 A JP 27949195A JP H09126904 A JPH09126904 A JP H09126904A
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JP
Japan
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temperature
signal
measurement
gate
microcomputer
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Withdrawn
Application number
JP27949195A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Abe
仁 阿部
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DENSHI GIKEN KK
Original Assignee
DENSHI GIKEN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 計測に要する時間や計測精度を選択できる温
度計測装置。 【解決手段】 熱電対センサ61〜66から出力される熱
起電力Vt1〜Vt6は、セレクタ13を介して順次、増
幅回路14により低または高ゲインで増幅され、V/F
コンバータ17により信号Sfに変換される。セレクト
スイッチ10およびモードスイッチ11は、4種類の計
測モードの選択用スイッチである。ゲートコントロール
回路19は、当該計測モードのプリセットデータDp分
出力パルスCbをカウントし、ゲート信号Sgを生成す
る。カウンタ20はゲート信号Sgが”1”となってい
る間ゲートを開き、この間に入力される信号Sfをカウ
ントしてカウントデータDcをマイコン12へ出力す
る。マイコン12は、カウントデータDcを読み込んだ
後、変換テーブルにより温度に変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度の計測に用い
られる温度計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱電対センサにより被計測温
度を電圧として検出して、該電圧を温度に変換すること
により温度を計測する温度計測装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のこの
種の温度計測装置においては、計測に要する時間や計測
精度が固定であり、このため、被計測物の温度変化状態
に適合した測定が難しいという問題があった。すなわ
ち、温度変化が激しい被計測物の場合は、少々精度が悪
くても短時間で測定できることが望ましく、一方、温度
変化が緩やかな被計測物の場合は、少し時間がかかって
も高精度の測定が望ましい。そこで、この発明は、計測
に要する時間や計測精度を選択することができる温度計
測装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、温度センサと、前記温度センサの検出信号に対応す
る周波数信号を発生する信号発生手段と、前記信号発生
手段の出力信号を開閉する開閉手段と、前記開閉手段を
予め設定された第1または第2の時間、開状態とする制
御手段と、前記第1または第2の時間のいずれかを指定
する指定手段と、前記開閉手段を通過した前記周波数信
号をカウントするカウント手段と、前記カウント手段の
出力を温度に変換する変換手段とを具備することを特徴
としている。
【0005】請求項2に記載の発明は、複数の温度セン
サと、前記複数の温度センサの各検出信号を順次選択す
る選択手段と、前記選択手段によって選択された検出信
号に対応する周波数信号を発生する信号発生手段と、前
記信号発生手段の出力信号を開閉する開閉手段と、前記
開閉手段を予め設定された第1または第2の時間、開状
態とする制御手段と、前記第1または第2の時間のいず
れかを指定する指定手段と、前記開閉手段を通過した前
記周波数信号をカウントするカウント手段と、前記カウ
ント手段の出力を温度に変換する変換手段とを具備する
ことを特徴としている。
【0006】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の温度計測装置において、基準信号を発
生する基準信号発生手段と、電源投入時に、前記基準信
号に基づいて計測誤差を補正する補正手段とを設けたこ
とを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態
による温度計測装置の外観構成を示す一部分解斜視図で
ある。この図において、1は本体ケースである。2は乾
電池であり、本体ケース1内に収容されている。3は外
部機器接続用コネクタである。4は本体ケース1の前面
を塞ぐ板部材であり、取付ネジ5、5により本体ケース
1に取り付けられている。
【0008】61〜66は、熱電対センサであり、各々の
一端が検出部71〜76となっており、また各々の他端に
コネクタ81〜86が接続されている。上記コネクタ81
〜86は、本体ケース1のコネクタ挿入部に各々挿入さ
れている。このように、この温度計測装置は、6つの熱
電対センサ61〜66により、6CH(チャンネル)の温
度計測が可能とされている。9は、LCD(液晶ディス
プレイ)であり、CH表示およびそのCHの計測温度を
表示する。
【0009】11は、モードスイッチであり、このモー
ドスイッチ11を押す毎にLCD9の表示がCH温度表
示となり、あるいは計測モード表示となる。この温度計
測装置における計測モードを以下に示す。 (FAST-広範囲モード) 1CHあたりのサンプリング時間:25msec(FAST) 測定範囲:0〜1200℃(広範囲) 分解能:0.5℃ (FASTー狭範囲モード) 1CHあたりのサンプリング時間:25msec(FAST) 測定範囲:-50〜200℃(狭範囲) 分解能:0.1℃ (SLOW-広範囲モード) 1CHあたりのサンプリング時間:160msec(SLOW) 測定範囲:0〜1200℃(広範囲) 分解能:0.1℃ (SLOWー狭範囲モード) 1CHあたりのサンプリング時間:160msec(SLOW) 測定範囲:-50〜200℃(狭範囲) 分解能:0.1℃
【0010】10は、セレクトスイッチであり、LCD
9にCH温度が表示されている時においてこのセレクト
スイッチ10を押す毎に、表示される計測温度のCHが
インクリメントされる。また、LCD9に計測モードが
表示されている時に、このセレクトスイッチ10を押す
と、押す毎に計測モードが順次変化する。
【0011】図2は、図1に示す温度計測装置の電気的
構成を示すブロック図である。この図において、図1の
各部に対応する部分には、同一の符号を付けその説明を
省略する。この図において、12は、装置各部を制御す
るマイクロコンピュータ(以下、マイコンと称する)で
あり、後述するカウントデータDcを温度に変換すると
きに用いられる変換テーブルを有している。このマイコ
ン12の動作については、後述する。
【0012】熱電対センサ61〜67は、計測温度に比例
した大きさの熱起電力Vt1〜Vt6を各々出力する。
この熱電対センサ61〜66は、-50〜1200℃の範囲の温
度を検出することができ、熱起電力Vt1〜Vt6は、上
述したFAST-広範囲モードおよびSLOW-広範囲モード
(0〜1200℃)のときは0〜50mV、またFAST-狭範囲モ
ードおよびSLOW-狭範囲モード(-50〜200℃)のとき
は-0.3〜1.2mVの範囲である。
【0013】13は、マイコン12により、FAST-広
範囲モードおよびFAST-狭範囲モードのとき25msec、
またSLOW-広範囲モードおよびSLOW-狭範囲モードの
とき160msecの各周期で切り換え制御されるセレクタで
あり、入力される熱起電力Vt1〜Vt6を順次、熱起電
力Vtとして出力する。14は、熱起電力Vtを増幅す
る増幅回路であり、スイッチ22の切り換えにより抵抗
R1が介挿されたとき低ゲインに、また抵抗R2が介挿さ
れたとき高ゲインとされる。このスイッチ22は、マイ
コン12により切り換え制御され、増幅回路14は、
FAST-広範囲モードおよびSLOW-広範囲モード(0〜120
0℃)のとき低ゲインに、またFAST-狭範囲モードおよ
びSLOW-狭範囲モード(-50〜200℃)のとき高ゲイン
に設定される。
【0014】この増幅回路14は、低ゲイン設定時にお
いては「0〜50mV」を「0〜0.8V」に増幅し、また高ゲイ
ン設定時においては「-0.3〜1.2mV」を「0〜0.8V」に増
幅する。15は、後述する自動校正時に用いられる一定
の基準電圧Vs(0.9016V)を発生する基準電圧発生回
路である。
【0015】23は、熱電対センサ63の冷接点の温度
を検出する測温抵抗体であり、温度変化によって自身の
抵抗値が変化する素子である。24は、上記測温抵抗体
23の抵抗値をこれに比例する電圧に変換する抵抗/電
圧変換回路であり、上記測温抵抗体23が介挿されたブ
リッジ回路と、該ブリッジ回路の電位差を増幅する差動
増幅回路から構成されている。この抵抗/電圧変換回路
24から出力される出力電圧Vtoは、熱電対センサ6
3の冷接点温度に比例する。
【0016】16は、スイッチであり、端子aに増幅回
路14の出力が、端子bに抵抗/電圧変換回路24の出
力電圧Vtoが、端子cに基準電圧Vsが各々入力さ
れ、マイコン12により切り換え制御される。17は、
V/F(電圧/周波数)コンバータであり、増幅回路1
4の出力、出力電圧Vtoまたは基準電圧Vsを、その
大きさに比例した周波数の信号Sfに変換する。
【0017】20は、V/Fコンバータ17の信号Sf
をカウントするカウンタであり、そのカウントデータD
cをマイコン12へ出力する。このカウンタ20は入力
部に信号SfをON/OFFするゲートを有しており、
このゲートがゲートコントロール回路19から出力され
るゲート信号SgによってON/OFF制御される。
【0018】ゲートコントロール回路19は内部にプリ
セットカウンタを有している。そして、マイコン12か
らプリセットデータDpが出力されると、そのプリセッ
トデータDpをプリセットカウンタにセットし、次い
で、マイコン12からスタートパルスPを受けると、ゲ
ート信号Sgを”1”とすると共に、分周器18の出力
パルスCbをプリセットカウンタによってダウンカウン
トする。そして、プリセットカウンタのカウント値が
「0」となった時点で、ゲート信号Sgを”0”とし、
マイコン12は、このゲート信号Sgをモニタすること
により、カウント終了を認識する。分周器18は、マイ
コン12のシステムクロックCsを1/52に分周して
出力する。21は、記憶装置であり、6CH分の温度デ
ータを記憶するものである。
【0019】次に、上述した温度計測装置の動作を説明
する。装置に電源が投入されると、まずマイコン12が
スイッチ16を端子c側に投入し、計測誤差の自動校正
を行う。そして、この自動校正が終了後、スイッチ16
を端子a側に投入し6CH分の温度測定を行った後、端
子b側に投入し熱電対センサ63の冷接点温度を上記6
CHの各々の温度に加えて冷接点補償を行う。
【0020】<温度測定>最初に、測定誤差が0である
として、温度測定の過程を説明する。この温度測定装置
には前述したように次の4つの測定モードがある。 基準電圧 増幅回路14 Dp Sg フ゜リセットカウンタ Vs時のDc のゲイン FAST-広範囲モート゛: 1879 15.97msec 12bit 3692 低ケ゛イン FASTー狭範囲モート゛: 1879 15.97msec 12bit 3692 高ケ゛イン SLOW-広範囲モート゛:15034 127.8msec 15bit 29542 低ケ゛イン SLOWー狭範囲モート゛:15034 127.8msec 15bit 29542 高ケ゛イン
【0021】また、マイコン12のシステムクロックC
s、分周器18の出力パルスCbの周波数、周期は各々
次の通りである。 Cs=6.144MHz;0.163μsec Cb=118.15KHz;8.5μsec
【0022】今、セレクトスイッチ10、モードスイッ
チ11によってFAST-広範囲モードが指定されている
とすると、マイコン12は、まず、計測範囲を0〜1200
℃にすべく、スイッチ22をd端子側に投入し抵抗R1
を介挿して増幅回路14を低ゲインに設定するととも
に、セレクタ13を次のCH(今の場合、温度計測の初
期状態であるので1CH目)に切り換え制御する。これ
と同時に、マイコン12は、プリセットデータDpとし
て「1879」をゲートコントロール回路19へ出力
し、次いで、スタートパルスPを出力する。スタートパ
ルスPが出力されると、ゲート信号Sgが”1”とな
り、以後、 1879*8.5(μsec)=15.97(msec) の間”1”信号を続け、そして、”0”信号に戻る。す
なわち、カウンタ20の入力部のゲートが15.97msecの
間、開となり、この間、V/Fコンバータ17の信号S
fがカウンタ20によってカウントアップされる。
【0023】ここで、信号Sfの周波数は熱電対センサ
61の測定温度に対応しており、したがって、カウンタ
20のカウント結果は熱電対センサ61の測定温度に対
応している。ゲート信号Sgが”0”に戻ると、カウン
タ20のカウントアップが停止する。マイコン12は、
ゲート信号Sgをモニタすることにより、カウント終了
を認識した後、カウンタ20から出力されているカウン
トデータDcを読み込み、そのカウントデータDcを内
部の変換テーブル(FASTモード用変換テーブル)によっ
て温度データに変換し、記憶装置21に該温度データを
記憶させる。
【0024】以下、上述した動作と同様にして2CH以
降の温度計測が行われ、6CH目の温度計測が終了する
と、マイコン12は、スイッチ16を端子b側に投入す
る。これにより、出力電圧Vtoがスイッチ16を介し
てV/Fコンバータ17へ出力され、上述した動作と同
様にして、マイコン12は、カウントデータDcを読み
込み、そのカウントデータScを内部の変換テーブルに
より温度データに変換する。この温度データは、熱電対
センサ63の冷接点温度のデータである。そしてマイコ
ン12は、記憶装置21に記憶されている1〜6CHの
各温度データに、上記冷接点の温度データを加算して、
加算された温度データをLCD9へ出力する。これによ
り、冷接点補償された正確な温度がLCD9に表示され
る。以下、上記過程が繰り返される。なお、1CHあた
りのサンプリング時間(25msec)は、6CH分のカウン
タ20のゲート開放時間、セレクタ13の切り換え時の
ディレイ時間、冷接点補償の測定時間等の合計を6(チ
ャンネル数)で割ったものである。
【0025】次に、FAST−狭範囲モードが指定される
と、マイコン12は、まず、計測範囲を-50〜200℃にす
べく、スイッチ22を端子e側に投入し、抵抗R2を介
挿することにより増幅回路14を高ゲインに設定すると
ともに、セレクタ13を1CHに切り換え制御する。こ
れと同時に、マイコン12は、プリセットデータDpと
して「1879」をゲートコントロール回路19へ出力
し、次いで、スタートパルスPを出力する。これによ
り、上述したFAST-広範囲モードと同様にして、カウ
ンタ20の入力部のゲートが15.97msecの間、開とな
り、この間、V/Fコンバータ17の信号Sfがカウン
タ20によってカウントアップされる。
【0026】そして、上述した動作と同様にして、マイ
コン12はゲート信号Sgをモニタすることによりカウ
ント終了を認識した後、カウントデータDcを読み込
み、そのカウントデータDcを内部の変換テーブル(FA
STモード用変換テーブル)によって温度データに変換
し、記憶装置21に該温度データを記憶させる。
【0027】以下、上述した動作と同様にして2CH以
降の温度計測が行われ、6CH目の温度計測が終了する
と、スイッチ16を端子b側に投入して冷接点補償を行
う。なお、FAST-狭範囲モードにおいては、1CHあ
たりのサンプリング時間(25msec)の時間構成がFAST
-広範囲モードと同様である。
【0028】このように、上述したFAST−広範囲モー
ドおよびFAST-狭範囲モードにおいては、15.97msecの
ゲート時間によって、V/Fコンバータ17の出力がカ
ウントされ、このカウント結果が温度に変換され、さら
に冷接点補償がなされるため、正確な温度がLCD9に
表示される。
【0029】次に、SLOW-広範囲モードが指定される
と、まず、マイコン12は、計測範囲を0〜1200℃にす
べく、スイッチ22を端子d側に投入して、抵抗R1を
介挿することにより増幅回路14を低ゲインに設定する
とともに、セレクタ13を1CH目に切り換える。これ
と同時にマイコン12は、プリセットデータDpとして
「15034」をゲートコントロール回路19へ出力
し、次いで、スタートパルスPを出力する。スタートパ
ルスPが出力されると、ゲート信号Sgが”1”とな
り、以後、 15034*8.5(μsec)=127.8(msec) の間”1”信号を続け、そして、”0”信号に戻る。
【0030】すなわち、カウンタ20の入力部のゲート
が127.8msecの間、開となり、この間、V/Fコンバー
タ17の信号Sfがカウンタ20によってカウントアッ
プされる。ゲート信号Sgが”0”に戻ると、カウンタ
20のカウントアップが停止する。この時、ゲート信号
Sgをモニタすることにより、カウント終了を認識
し、、マイコン12がカウンタ20から出力されている
カウントデータDcを読み込み、そのカウントデータD
cを内部の変換テーブル(SLOWモード用変換テーブル)
によって温度データに変換し、該温度データを記憶装置
21に記憶させる
【0031】以下、上述した動作と同様にして2CH以
降の温度計測が行われ、6CH目の温度計測が終了する
と、スイッチ16を端子b側に投入して冷接点補償を行
う。なお、1CHあたりのサンプリング時間(160mse
c)は、6CH分のカウンタ20のゲート開放時間、セ
レクタ13の切り換え時のディレイ時間、冷接点補償の
測定時間等の合計を6(チャンネル数)で割ったもので
ある。
【0032】次に、SLOW-狭範囲モードが指定される
と、まず、マイコン12は、計測範囲を-50〜200℃にす
べく、スイッチ22を端子e側に投入して、抵抗R2を
介挿することにより増幅回路14を高ゲインに設定する
とともに、セレクタ13を1CH目に切り換える。以
下、上述したSLOW-広範囲計測モードと同様にして、
マイコン12は、プリセットデータDpとして「150
34」をゲートコントロール回路19、スタートパルス
Pを出力する。これにより、カウンタ20の入力部のゲ
ートが127.8msecの間、開となり、この間、V/Fコン
バータ17の信号Sfがカウンタ20によってカウント
アップされる。
【0033】そして、マイコン12は、ゲート信号Sg
をモニタすることにより、カウント終了を認識した後、
カウントデータDcを読み込み、そのカウントデータD
cを内部の変換テーブル(SLOWモード用変換テーブル)
によって温度データに変換し、該温度データを記憶装置
21に記憶させる。
【0034】以下、上述した動作と同様にして2CH以
降の温度計測が行われ、6CH目の温度計測が終了する
と、スイッチ16を端子b側に投入して冷接点補償を行
う。なお、SLOW-狭範囲モモードにおいては、1CHあ
たりのサンプリング時間(160msec)の時間構成がSLO
W-広範囲モードと同様である。
【0035】このように、SLOW-広範囲モードおよび
SLOW-狭範囲モードにおいては、127.8msecのゲート時
間によってV/Fコンバータ17の出力がカウントさ
れ、このカウント結果が温度に変換され、さらに冷接点
補償がなされるため、正確な温度がLCD9に表示され
る。
【0036】また、SLOW-広範囲モードおよびSLOW-
狭範囲モードにおいては、127.8msecというFAST-広範
囲モードおよびFAST-狭範囲モードの約8倍のゲート
時間によってV/Fコンバータ17の信号Sfがカウン
トされる。これにより、FAST-広範囲モードおよびF
AST-狭範囲モードより高性能な測定が可能となる。な
お、以下、上述した(FAST-広範囲モード、FAST-狭
範囲モード)/(SLOW-広範囲、SLOW-狭範囲モー
ド)の各ゲート時間15.97msec/127.8msecを標準ゲート
時間と言う。また、以下、FAST-広範囲モードおよび
FAST-狭範囲モードをFAST-広(狭)範囲モード、ま
た、SLOW-広範囲およびSLOW-狭範囲モードをSLOW-
広(狭)範囲モードと称する。
【0037】<自動校正>上述した温度測定の過程は測
定誤差がない場合である。すなわち、測定誤差がない場
合、FAST-広(狭)範囲モード、SLOW-広(狭)範囲モー
ドは各々上述した標準ゲート時間で測定が行われる。一
方、測定誤差がある場合は、カウンタ20のゲート時間
を変えて測定値が正しい値になるようにする。
【0038】すなわち、自動校正においては、まず、ス
イッチ16が端子c側に切り替えられ、基準電圧発生回
路15から出力される基準電圧Vs(=0.9016V)がV/F
コンバータ17へ供給される。いま、測定誤差が0の場
合、この基準電圧VsがV/Fコンバータ17へ印加さ
れると、V/Fコンバータ17の信号Sfの周波数が23
1.17KHz(周期=4.3258μsec)となる。この場合、FAST-
広(狭)範囲モード、SLOW-広(狭)範囲モードの各標
準ゲート時間の間、カウンタ20によって信号Sfをカ
ウントすると、そのカウント結果は各々、 FAST-広(狭)範囲モード:3692(15.97/0.0043258) SLOW-広(狭)範囲モード:29542(127.8/0.0043258) となる。
【0039】すなわち、基準電圧VsをV/Fコンバー
タ17に印加し、そして、標準ゲート時間の間、カウン
タ20のゲートを開とした時のカウントデータDcが各
々上記の値であった場合は測定誤差がなく、上記の値と
一致していない場合は測定誤差があるということにな
る。
【0040】次に、誤差補正の手順を説明する。 <第1の処理(粗調整)>電源が投入されると、マイコ
ン12は、まず、スイッチ16を端子c側に投入し、次
にプリセットデータDpとして「117」をゲートコン
トロール回路19へ出力し、次いで、スタートパルスP
を出力する。これにより、カウンタ20の入力部のゲー
トが0.9945msec(117*8.5μsec)の間、開となり、V/
Fコンバータ17の信号Sfがカウンタ20によってカ
ウントアップされる。そして、そのカウント結果を示す
カウントデータDcがマイコン12に読み込まれる。
【0041】ここで、もし、測定誤差が0であった場合
は、カウントデータDcが「230」となる。いま、測
定誤差があり、このため、カウントデータDcが「22
0」であったとする。この場合、マイコン12は、ま
ず、カウントデータDcを「230」に近づけるべく、
プリセットデータDpを「+1」し、「118(「11
7」+1)」を出力する。これにより、ゲート時間は1.
003msec(118*8.5μsec)となり、カウントデータDc
が約「221」となる。
【0042】次に、マイコン12は、カウントデータD
cが未だ「230」に達していないため、プリセットデ
ータDpを「+1」し、「119」を出力する。これに
より、ゲート開放時間は1.0115msec(119*8.5μsec)と
なり、カウントデータDcが約「223」となる。以
下、上記の動作を繰り返す。そして、カウントデータD
cがDc≧230となった時点で次の処理へ進む。な
お、最初の時点においてカウントデータDcが「23
0」より大であった場合は、プリセットデータDpを
「117」から順次「1」づつ減じてゆく。
【0043】<第2の処理(FAST-広(狭)範囲モード
調整)>いま、上記第1の処理において、プリセットデ
ータDpが「123」の時、カウントデータDcがDc
≧230となったとする。この場合、マイコン12は、
プリセットデータDpとして 1879*(123/117)=1975 をゲートコントロール回路19へ出力する。これによ
り、カウンタ20のゲート開放時間が、16.7875msec(1
975*8.5μsec)となり、カウントデータDcが約「37
13」となる。そして、マイコン12は、カウントデー
タDcを「3692」に近づけるべく、プリセットデー
タDpを「−1」し、「1974(「1975」−
1)」を出力する。これにより、ゲート時間は16.779ms
ecとなり、カウントデータDcが約「3711」とな
る。
【0044】次に、マイコン12は、カウントデータD
cが未だ「3692」に達していないため、プリセット
データDpを「−1」し、「1973」を出力する。こ
れにより、ゲート開放時間は16.7705msecとなり、カウ
ントデータDcが約「3709」となる。以下、上記の
動作を繰り返す。
【0045】そして、プリセットデータDpが「196
4」の時、カウントデータDcがDc≦「3692」と
なったとすると、マイコン12は、プリセットデータD
p(「1964」)をFAST-広(狭)範囲モードの補正
後プリセットデータとして内部のメモリに記憶させた
後、次の処理へ進む。
【0046】<第3の処理(SLOW-広(狭)範囲モード
調整)>次に、マイコン12は、プリセットデータDp
として 15034*(1964/1879)=15714 をゲートコントロール回路19へ出力する。これによ
り、カウンタ20のゲート開放時間が、133.569msec(1
5714*8.5μsec)となり、カウントデータDcが「29
547」となる。そして、マイコン12は、カウントデ
ータDcを「29542」に近づけるべく、プリセット
データDpを「−1」し、「15713(「1571
4」−1)」を出力する。これにより、ゲート時間は13
3.5605msecとなり、カウントデータDcが約「2954
5」となる。以下、上述した動作を繰り返す。
【0047】そして、プリセットデータDpが「157
11」のとき、カウントデータDcがDc≦「2954
2」となったとすると、マイコン12は上記プリセット
データDpをSLOW-広(狭)範囲モードの補正後プリセ
ットデータとして内部のメモリに記憶させる。以上で自
動校正処理を終了する。以後、温度測定においては、上
述した補正後プリセットデータに基づいて測定が行われ
る。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の温度計測
装置によれば、計測に要する時間や計測精度を選択する
ことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による温度計測装置の外観
構成を示す一部分解斜視図である。
【図2】図1に示す温度計測装置の電気的構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
61〜66 熱電対センサ 10 セレクトスイッチ 11 モードスイッチ 12 マイクロコンピュータ 13 セレクタ 14 増幅回路 15 基準電圧発生回路 17 V/Fコンバータ 18 分周器 19 ゲートコントロール回路 20 カウンタ 21 記憶装置 Vt1〜Vt6 熱起電力 Vs 基準電圧 Dc カウントデータ Cb 出力パルス Sf 信号 Sg ゲート信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度センサと、 前記温度センサの検出信号に対応する周波数信号を発生
    する信号発生手段と、 前記信号発生手段の出力信号を開閉する開閉手段と、 前記開閉手段を予め設定された第1または第2の時間、
    開状態とする制御手段と、 前記第1または第2の時間のいずれかを指定する指定手
    段と、 前記開閉手段を通過した前記周波数信号をカウントする
    カウント手段と、 前記カウント手段の出力を温度に変換する変換手段と、 を具備してなる温度計測装置。
  2. 【請求項2】 複数の温度センサと、 前記複数の温度センサの各検出信号を順次選択する選択
    手段と、 前記選択手段によって選択された検出信号に対応する周
    波数信号を発生する信号発生手段と、 前記信号発生手段の出力信号を開閉する開閉手段と、 前記開閉手段を予め設定された第1または第2の時間、
    開状態とする制御手段と、 前記第1または第2の時間のいずれかを指定する指定手
    段と、 前記開閉手段を通過した前記周波数信号をカウントする
    カウント手段と、 前記カウント手段の出力を温度に変換する変換手段と、 を具備してなる温度計測装置。
  3. 【請求項3】 基準信号を発生する基準信号発生手段
    と、 電源投入時に、前記基準信号に基づいて計測誤差を補正
    する補正手段と、 を設けてなる請求項1または請求項2に記載の温度計測
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014092395A (ja) * 2012-11-01 2014-05-19 Japan Steel Works Ltd:The 温度測定方法
CN114544023A (zh) * 2022-01-25 2022-05-27 北京科技大学 一种阵列式稀土镍基氧化物精密测温系统及使用方法

Cited By (3)

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