JPH09126855A - ガス式貯蔵量計測方法 - Google Patents

ガス式貯蔵量計測方法

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JPH09126855A
JPH09126855A JP28697895A JP28697895A JPH09126855A JP H09126855 A JPH09126855 A JP H09126855A JP 28697895 A JP28697895 A JP 28697895A JP 28697895 A JP28697895 A JP 28697895A JP H09126855 A JPH09126855 A JP H09126855A
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JP
Japan
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gas
volume
weight
storage tank
measured
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Pending
Application number
JP28697895A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Onishi
啓之 大西
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 形状が一定でない固形物の貯蔵量を、その起
伏や空隙の影響を受けることなく、正確に計測できるガ
ス式貯蔵量計測方法を提供する。 【解決手段】 密閉可能な貯槽の容積V0 を予め計測し
ておき、貯槽を密閉して重量ΔGの気体を充填し、その
際の貯槽内の圧力差ΔPを計測し、貯槽内の気体容積V
V を圧力差ΔPと重量ΔGから求め、固形物の容積VS
をVS =V0 −V V の式より求める。気体の容積VV
V =(ΔG・RT)/ΔP/Mの式から算出すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスにより貯槽内の貯
蔵量を計測するガス式貯蔵量計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】石炭、セメント、石灰石、等の粉体、粒
状、或いは塊状の固形物(以下、「固形物」と呼ぶ)を
船舶や貯槽内に貯蔵する場合に、貯蔵状態では固形物の
表面に固形物相互の摩擦により起伏や空隙ができやす
く、レベル計や液面計では正確な貯蔵量の計測ができな
くなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、従来は、例
えば、貯槽への入出量をそれぞれ計測しておき、その差
から貯蔵量を算出しているが、この手段では、誤差の累
積により、実際の貯蔵量と大幅に相違することがある。
また、小型の貯槽では重量計で直接計測することもでき
るが、直径が数10m以上にもなる大型の貯槽では重量
計が過大となり過ぎる。
【0004】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち本発明の目的は、小型
軽量の設備で、形状が一定でない固形物の貯蔵量を、そ
の起伏や空隙の影響を受けることなく、正確に計測でき
るガス式貯蔵量計測方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、密閉可
能な貯槽の容積V0 を予め計測しておき、貯槽を密閉し
て重量ΔGの気体を充填し、その際の貯槽内の圧力差Δ
Pを計測し、貯槽内の気体容積VV を圧力差ΔPと重量
ΔGから求め、固形物の容積VS をVS =V0−VV
式より求める、ことを特徴とするガス式貯蔵量計測方法
が提供される。
【0006】この方法によれば、充填した気体の重量Δ
Gと充填前後の圧力差ΔPから、貯槽内の気体容積VV
を求め、これから固形物の容積VS =V0 −VV を求め
るので、形状が一定でない固形物の起伏や空隙の影響を
受けることなく、固形物の容積を正確に計測することが
できる。また、適用する気体として不活性ガスを用いる
ことにより、貯蔵品(固形物)に悪影響(例えば酸化)
を与えることなく計測できる。また、貯槽の容積V
0 も、貯槽内が空であるときに、同様の方法により計測
することができる。なお、この方法により計測されるの
は固形物の空孔や空隙を除いた真の容積であり、見かけ
容積や重量は、固形物の空隙率や比重を用いて容易に求
めることができる。
【0007】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
気体の容積VV をVV =ΔG・RT/ΔP/Mの式から
算出する。この式におけるR,T,Mは、それぞれ使用
する気体のガス定数,絶対温度,分子量である。貯槽の
密閉性が高く漏れを無視できる場合にはこの方法を適用
することができ、簡単な計算により、短時間に固形物の
容積、或いは、見かけ容積や重量を求めることができ
る。
【0008】更に、重量ΔGの気体を充填する際の、貯
槽からの漏れ重量wを予測し、前記ΔGを補正すること
が好ましい。貯槽からの漏れが無視できない場合には、
この補正が必要であり、この補正により計測精度を高め
ることができる。漏れ重量wの予測は、予め実測してお
くのが最も好ましいが、ダルシイの法則等を適用して計
算で求めてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。図1は、本発明の方法を模
式的に示す説明図である。この図において、貯槽1の容
積をV0 、固形物の容積をVS 、ある圧力(例えば開放
状態)における貯槽内の気体容積とその重量をVV とG
1 、その状態における貯槽内の圧力をP1 、貯槽内を圧
力P2 まで加圧したときの気体重量をG2 する。
【0010】理想気体の状態方程式より、図1に示す
(1)(2)式が成り立ち、この2式から(3) 式が導かれる。
ここで、R,T,Mは、それぞれ使用する気体のガス定
数,絶対温度,分子量である。式(3) におけるP2 −P
1 は加圧前後の圧力差ΔPであり、G2 −G1 は加圧時
における気体の重量流量ΔGである。従って、式(3) か
ら式(4)(5)が導かれる。従って、計測装置10により、
式(5) から開放状態における貯槽内の気体容積VV を求
め、貯槽の容積をV0 から気体容積VV を差し引くこと
によって、固形物の容積をVS を求めることができる。
【0011】図2は、本発明によるガス式貯蔵量計測方
法の構成図である。この図に示すように、本発明の方法
は、貯槽容積V0 の計測S1、重量ΔGの気体充填S
2、圧力差ΔPの計測S3、気体容積VV の算出S4、
及び固形物容積VS の算出S5の各ステップからなる。
すなわち、密閉可能な貯槽の容積V0 を予め計測してお
き、貯槽を密閉して重量ΔGの気体を充填し、その際の
貯槽内の圧力差ΔPを計測し、貯槽内の気体容積VV
圧力差ΔPと重量ΔGから求め、固形物の容積VS をV
S =V0 −VVの式より求める。重量ΔGの計測は、精
密な流量計を用いて、重量流量qを計測し比重γをかけ
ることにより求めることができる。流量計には、例え
ば、容積式(オーバル等)、流速式(タービン形)、面
積式(浮遊式)、熱線式等を適用することができる。
【0012】貯槽の密閉性が高く漏れを無視できる場合
にはこの方法をそのまま適用することができ、VV =Δ
G・RT/ΔP/Mの式(5) から簡単な計算により、短
時間に固形物の容積を求めることができる。また、この
方法により計測されるのは固形物の空孔や空隙を除いた
真の容積であるが、見かけ容積や重量も、固形物の空隙
率や比重を用いて容易に求めることができる。
【0013】更に、貯槽容積V0 の計測S1は、貯槽内
が空であるときに、同様の方法により計測することがで
きる。
【0014】更に、貯槽からの漏れが無視できない場合
には、重量ΔGの気体を充填する際の、貯槽からの漏れ
重量wを予測し、前記ΔGを補正する、ことが好まし
い。この漏れ重量wの予測は、予め実測しておくのが最
も好ましいが、ダルシイの法則等を適用して計算で求め
てもよい。漏れ重量wの実測は、例えば、次の方法で行
うことができる。すなわち、貯槽を密閉した状態で、精
密な流量計を用いて、一定の圧力Pを保持するために必
要な気体の流量を実測し、流量と圧力から重量流量qを
求める。この計測を圧力Pを変化させて行い、圧力Pと
漏れ重量流量qの関係を求め、この関係から、加圧時の
時間を加味して、漏れ重量wを予測することができる。
この計算は計測装置10としてパソコン等の計算機を用
いることにより、容易に行うことができる。
【0015】また、断面積Aの管内に充たされた砂など
の試料の中を水等が定常層流となって流れているときの
流量Qは、式Q=kiAで与えられ、この関係はダルシ
イの法則として知られている。ここで、kは透水係数、
iは動水傾度であり、試料の入っている部分の長さを
l,上下両端における水頭差をhとするとi=h/lで
ある。
【0016】また、厚さdの板の両側の圧力がP1 ,P
2 である場合に、固体内部を気体が透過する透過速度Q
は、Q=K(P1 n −P2 n )/dの式で表される。こ
こで、K=Dkは透過率(Permeability)と呼ばれる。こ
れらの関係式を用い、漏れ重量wを計算で求めることが
できる。
【0017】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
【0018】
【発明の効果】上述したように、本発明のガス式貯蔵量
計測方法は、小型軽量の設備で、形状が一定でない固形
物の貯蔵量を、その起伏や空隙の影響を受けることな
く、正確に計測できる、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を模式的に示す説明図である。
【図2】本発明によるガス式貯蔵量計測方法の構成図で
ある。
【符号の説明】
1 貯槽 10 計測装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉可能な貯槽の容積V0 を予め計測し
    ておき、貯槽を密閉して重量ΔGの気体を充填し、その
    際の貯槽内の圧力差ΔPを計測し、貯槽内の気体容積V
    V を圧力差ΔPと重量ΔGから求め、固形物の容積VS
    をVS =V0−VV の式より求める、ことを特徴とする
    ガス式貯蔵量計測方法。
  2. 【請求項2】 前記気体の容積VV をVV =ΔG・RT
    /ΔP/Mの式から算出する、ことを特徴とする請求項
    1に記載のガス式貯蔵量計測方法。
  3. 【請求項3】 更に、重量ΔGの気体を充填する際の、
    貯槽からの漏れ重量wを予測し、前記ΔGを補正する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のガス式貯蔵量計測方
    法。
JP28697895A 1995-11-06 1995-11-06 ガス式貯蔵量計測方法 Pending JPH09126855A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006242636A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Hitachi Ltd ポリマー合成装置における液面の測定及び制御方法、ならびにそのための装置
WO2014057150A1 (es) * 2012-06-21 2014-04-17 Universidade De Santiago De Compostela Procedimiento y dispositivo para la medición del volumen de objetos de materiales higroscópicos de geometría compleja mediante sistema neumático.
NL2020078B1 (en) * 2017-12-13 2019-06-21 Econview B V Measurement of a filling level of a bulk solids storage unit
RU2706817C1 (ru) * 2019-03-11 2019-11-21 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Уфимский государственный нефтяной технический университет" Способ замера объема твердого осадка в резервуаре
JP2021501319A (ja) * 2017-10-30 2021-01-14 ノードソン コーポレーションNordson Corporation 容器内の液体の体積パラメータを検出するための方法およびシステム

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