JPH09126687A - 冷却塔のファン駆動装置 - Google Patents

冷却塔のファン駆動装置

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JPH09126687A
JPH09126687A JP28580695A JP28580695A JPH09126687A JP H09126687 A JPH09126687 A JP H09126687A JP 28580695 A JP28580695 A JP 28580695A JP 28580695 A JP28580695 A JP 28580695A JP H09126687 A JPH09126687 A JP H09126687A
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耕一 稲田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常のモータを用い、設置スペースや部品点
数を少なくし、既設装置の改造も容易にでき、早急な制
動を可能とした冷却塔のファン駆動装置を提供する。 【解決手段】 モータ10の出力軸に連結されたカップ
リングをフランジ付カップリング11とし、このフラン
ジ11aをデイスクブレーキのデイスクとしてブレーキ
ングを行なうようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寒冷地にて用いら
れる冷却塔のファン駆動装置に係り、特に制動用デイス
クブレーキを対象としたファン駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】寒冷地において設置された冷却塔は、一
例として、図3に示す構成を有し、上部の温水槽1から
内側に充填材2が詰っている中空筒体3を通って下部の
冷水槽14に水を落下させるものであり、熱交換は充填
材2内にて温水と外気(冷風)との間で行なわれる。こ
の場合、外気は、中空筒体3の外周を形成するルーバー
5から充填材2を通って中空筒体3の中央中空部に至
り、中央中空部上部に備えたファン6にて外部に排出さ
れるという経路を辿る。この結果、温水は外気にて冷却
されて冷水槽に溜められ、他方、外気は暖められてファ
ン6にて外気に放出される。なお、図3中、7は中空筒
体の内周に備えたエリミネータ、8はファンスタックで
ある。
【0003】ファン6の駆動装置は、図4、図5に示す
構造を有する。図4において、P10は特殊モータであ
る両軸モータ、P11は出力軸に連結されたカップリン
グ、P12は中間軸、P13はカップリング、P14は
減速機であり、この減速機P14にファン6の軸が連結
されている。この両軸モータP10の反出力軸には電動
式ドラムブレーキP15が備えられている。
【0004】また、図5において、通常の電動機P10
の出力軸と中間軸P12との間には軸受P16にて支持
された電動式ドラムブレーキP15が備えられている。
その他の構成は図4に示すものと同じである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の図4に示すファ
ン駆動装置にあっては、両軸の特殊モータを用いている
のでコストが高く、また反出力軸に電動式ドラムブレー
キP15を設置しているスペースも大きく設備費も高価
となっている。また、図5に示す構成にあっては、電動
機P10と中間軸P12との間に軸受P16にて支持さ
れた電動式ドラムブレーキP15があり、この場合も設
置スペースが大きくなり部品点数が多くなってコスト高
となり、メンテナンスも大変である。またこれらの構成
では、寒冷地用に既製の回転機にブレーキを取付けるな
ど使用とすると大改造を行なう必要が生じ、この点でも
問題がある。また、更には寒冷地での冷却塔にあって、
この冷却塔を長時間零下の外気にて運転すると充填材2
から飛散した水滴がルーバー5に氷結してつららが発生
増大し外気の導入が妨げられるため、つららを除去する
必要がある。除去方法としては、温水をルーバー5に散
布したり複数セルの一部を停止して温水にてつららをと
かす手段よりも効率のよいファン逆転方式があり、ファ
ン6を早急に停止し逆転させて温風をつららに当て解凍
するものであるが、図4、図5に示す装置においては、
その慣性のため急速停止や逆転が行ないにくいという問
題もある。つまり、慣性等にてファンが停止しにくい。
そして、ファンが停止しない場合の逆転起動はカップリ
ングや減速機歯車の破損等が発生するのでファンの確実
な停止が求められる。
【0006】そこで、本発明は、上述の問題に鑑み、特
殊仕様のモータを用いず、設置スペースを小さくでき、
部品点数も少なく、既設の装置の改造を簡単にでき、遠
隔操作で早急な制動や逆転を可能とした冷却塔のファン
駆動装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する本
発明は、次の構成を特徴とする。モータの出力軸をカッ
プリングや中間軸を介してファンの軸に連絡した冷却塔
のファン駆動装置において、上記モータは可逆運転可能
とし、上記カップリングをフランジ付カップリングと
し、このフランジ付カップリングのフランジをデイスク
としてデイスクブレーキを形成した、ことを特徴とす
る。
【0008】フランジ付カップリングを備えて、このフ
ランジをデイスクブレーキ用デイスクとしたことによ
り、簡単で高性能なブレーキ部品を得ることができ、通
常のモータを用いて設置スペースも少なくなりコストも
低くでき、既設の装置の改造も簡単となり、更には、慣
性を少なくして早急な制動と逆転も達成できる。
【0009】
【発明の実施の形態】ここで、図1、図2、図6を参照
して本発明の実施の形態を説明する。図1において、1
0は片方の出力軸を有する通常のモータ、11はカップ
リング、12は中間軸、13はカップリング、14は減
速機、6はファンである。このうち、カップリング11
は、図2(a)に示すようにフランジ付カップリングで
あり、図2(b)に示す従来のカップリングに対してフ
ランジ11aが外周に設けられている構造となってい
る。このフランジ11aは、従来のカップリングにボル
ト取付けによりねじ止めされたり、あるいは溶接により
形成されたり、また削り出しによって形成される。ま
た、このカップリングのフランジ11aは、フランジ1
1aがデイスクブレーキのデイスクとなるための厚みと
径を有している。
【0010】フランジ付カップリング11に対してフラ
ンジ11aをデイスクとして挾み込むためのブレーキ装
置を有し、フランジ11aの両脇にパッド等の押圧部分
を有する。図6は、このブレーキ装置のうちパッドを押
圧してブレーキングをする空気圧回路を示している。こ
の図6では3基のフランジ付カップリングのための3個
の圧力回路を有し、空気圧源よりフィルタ11b、減圧
弁11c、オイラ11dを介して電磁弁11eが連通さ
れ、この電磁弁11eの切替えにて増圧装置11fを介
してブレーキング又はその解除を行なうものである。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
ップリングをフランジ付とし、しかもこのフランジをデ
イスクブレーキのデイクスとしたことにより、モータ仕
様は通常の片軸の出力軸のもので良く、カップリングそ
のものがデイスクブレーキの一部となって設置スペース
を小さくまた部品も少なくでき、既設の改造も容易にで
き、ルーバーによるつらら発生に際しても早急なブレー
キングを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファン駆動装置の一例の簡略構成図。
【図2】カップリングの比較構成図。
【図3】冷却塔の断面構成図。
【図4】従来例のファン駆動装置の簡略構成図。
【図5】従来例のファン駆動装置の簡略構成図。
【図6】空気圧回路の構成図。
【符号の説明】
1 温水槽 2 充填材 3 中空筒体 4 冷水槽 5 ルーバー 6 ファン 10 モータ 11 カップリング 11a フランジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの出力軸をカップリングや中間軸
    を介してファンの軸に連絡した冷却塔のファン駆動装置
    において、 上記モータは可逆運転可能とし、 上記カップリングをフランジ付カップリングとし、この
    フランジ付カップリングのフランジをデイスクとしてデ
    イスクブレーキを形成した、 ことを特徴とする冷却塔のファン駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030025572A (ko) * 2001-09-21 2003-03-29 주식회사 포스코 냉각탑의 팬 긴급제동장치
CN104929850A (zh) * 2015-06-03 2015-09-23 辽宁禾润锦节能设备有限公司 混轴流式增速正反转式水轮机

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KR20030025572A (ko) * 2001-09-21 2003-03-29 주식회사 포스코 냉각탑의 팬 긴급제동장치
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