JPH0912496A - 廃棄ポリカーボネートから有価物のフェノール及びキサンテンを回収する方法 - Google Patents

廃棄ポリカーボネートから有価物のフェノール及びキサンテンを回収する方法

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JPH0912496A
JPH0912496A JP8089834A JP8983496A JPH0912496A JP H0912496 A JPH0912496 A JP H0912496A JP 8089834 A JP8089834 A JP 8089834A JP 8983496 A JP8983496 A JP 8983496A JP H0912496 A JPH0912496 A JP H0912496A
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JP
Japan
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polycarbonate
xanthene
phenol
cresol
polyalkylated
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JP8089834A
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English (en)
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Andrew J Caruso
アンドリュー・ジェームス・カルソ
Julia Lam Lee
ジュリア・ラム・リー
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General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D311/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings
    • C07D311/02Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D311/78Ring systems having three or more relevant rings
    • C07D311/80Dibenzopyrans; Hydrogenated dibenzopyrans
    • C07D311/82Xanthenes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C68/00Preparation of esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C68/06Preparation of esters of carbonic or haloformic acids from organic carbonates

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Pyrane Compounds (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄ポリカーボネートから有機有価物を回収
する新規な方法。 【解決手段】 酸触媒及び、m-クレゾール又はp-クレゾ
ールのようなC1-4 アルキルフェノールの存在下で加熱
することによりスクラップポリカーボネートから有機有
価物を回収する。回収可能な化合物には、ポリアルキル
化キサンテン、フェノール及び炭酸ジアリールがある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄ポリカーボネート
をリサイクルして様々な有用生成物を製造する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】本願と共通に所有された同時継続中の米
国特許出願第08/218,397号に提示されたように、酸触媒
及びアルキル化フェノールの存在下で高温でビスフェノ
ールタールを処理することにより、有価物のフェノール
及びキサンテン、例えば3,6,9,9-テトラメチルキサンテ
ンを得ることができる。3,6,9,9-テトラメチルキサンテ
ンは、熱媒液として使用したり、キサンテンジカルボン
酸のようなポリエステル中間体に転化したりすることが
できる。米国特許第 5,336,814号は、塩基性フェノール
分解によってポリカーボネートのスクラップを処理し
て、ビスフェノールA、炭酸ジフェニル及びフェノール
のような多様な有機有価物を回収する方法を教示してい
る。
【0003】廃棄ポリカーボネートから有機有価物を回
収して多様な有機ポリマー中間体を得る更なる方法が提
供されることが望ましい。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、スクラップ芳
香族ポリカーボネートを、アルキル化フェノール及び酸
触媒の存在下で加熱すると、実質的に完全な解重合を引
き起こすことができるとの発見に基づいている。驚くべ
きことに、ポリカーボネートの主鎖から誘導されたビス
フェノール構造単位は、分解して等価な2個のフェノー
ルとなる。ビスフェノール構造単位内に存在する残留イ
ソプロピリデン基は、アルキル化フェノールによって間
に捕えられて、ポリアルキル化キサンテンを生成する。
また、炭酸ジアリールも生成物となり得る。
【0005】本発明は、スクラップ芳香族ポリカーボネ
ートから有機有価物を回収する方法である。この方法
は、 100℃〜 250℃の温度で、効果量の強酸触媒の存在
下で、スクラップ芳香族ポリカーボネートとC1-4 アル
キル化フェノールとを含んでいる混合物を反応させる段
階を含む。このとき、前記アルキル化フェノール対前記
スクラップポリカーボネートの重量比を約2〜1000:1
とする。
【0006】
【実施例】本発明に従って価値ある有機有価物に転化さ
れ得るスクラップポリカーボネート物品は、粉砕された
牛乳瓶及びメガネフレーム等である。回収され得るポリ
カーボネートは、好適にはビスフェノールAポリカーボ
ネートである。但し、芳香族o-及びp-ビスフェノール、
並びにテトラメチルビスフェノール等の他のビスフェノ
ールから合成されたポリカーボネートも処理することが
できる。
【0007】本発明の方法により取得可能なポリアルキ
ル化キサンテンは、下式を有するもの等である。
【0008】
【化1】
【0009】式中、R、R1 、R2 及びR3 はそれぞれ
個別に、水素又はC1-4 アルキル基であって、R〜R3
のうちの少なくとも2つの基はアルキル基である。この
実例は、3,6,9,9-テトラメチルキサンテン、2,7,9,9-テ
トラメチルキサンテン、2,6,9,9-テトラメチルキサンテ
ン及び2,3,6,7,9,9-ヘキサメチルキサンテンである。こ
のようなポリアルキル化キサンテンは、熱媒液として使
用することができる。また、本願と共通に所有された同
時継続中の米国特許出願第08/218,397号に提示されたよ
うに、これらの化合物を、キサンテンジカルボン酸並び
にその塩化物及びエステルのようなポリエステル中間体
に転化することもできる。
【0010】本発明の方法で反応物として用いられる好
適なC1-4 アルキルフェノールは、m-クレゾール及びp-
クレゾールである。使用可能なジアルキルフェノールに
は、3,4-ジメチルフェノール、3-エチル−4-メチルフェ
ノール、4-エチル−3-メチルフェノール、4-ブチル−3-
メチルフェノール及び3-ブチル−4-メチルフェノールが
ある。
【0011】適切な強酸触媒は、pKa 範囲が約−12〜
約1である酸である。これには、メタンスルホン酸、p-
トルエンスルホン酸、ショウノウスルホン酸、及び様々
な芳香族樹脂に結合したスルホン酸、例えばNafion(登
録商標)イオン交換ビーズが包含される。酸触媒の効果
的な量は、反応混合物の総合重量を基準として約 0.1重
量%〜50重量%である。この反応は、約1気圧〜75気圧
の圧力範囲で実施され、必要に応じて密封条件下で実施
され得る。
【0012】経験によれば、フェノール系物質は、ポリ
アルキル化キサンテン反応混合物から、約70℃〜 240
℃、好適には70℃〜90℃の温度範囲で蒸留され得ること
が判明している。この方法で回収可能なフェノール系物
質には、試薬として用いられているアルキル化フェノー
ルが含まれている。分子構造上ポリカーボネートの単位
に対応したモノヒドロキシ芳香族化合物、例えばビスフ
ェノールAポリカーボネートの場合ならばフェノール、
を、クレゾールのような高アルキル化フェノールを含ま
ないように別個に回収するには、米国特許第 4,325,789
号に提示された蒸留段階を後に続けて実施すればよい。
この特許を参照により本願中に組み込む。クロロトルエ
ン等の成分を用いてフェノールとの共沸化合物を形成さ
せ、クレゾールから分離することもできる。フェノール
は、水の存在下での2回目の蒸留で最終的に回収され得
る。
【0013】ポリアルキル化キサンテンを得るには、温
度範囲を約 120℃〜 280℃とすると共に圧力範囲を約0.
01torr〜 1.0torrとして蒸留を行なえばよい。代替的
に、標準的な再結晶手法によって反応混合物からポリア
ルキル化キサンテンを分離することもできる。本発明を
以下の実施例で説明する。
【0014】実施例1 ポリカーボネート 101mg(0.398 当量のビスフェノール
A)と、m-クレゾール2mLと、p-クレゾール 2mLと、メ
タンスルホン酸 40mg とから成る混合物を、密封条件下
で35時間にわたって 150℃に加熱した。ガスクロマトグ
ラフィー(GC)分析によると、定量的な収量でフェノ
ールが得られたことが判明した。更に、3,6,9,9-テトラ
メチルキサンテン 17mg (収率18%)と、2,7,9,9-テト
ラメチルキサンテン 23mg (収率25%)と、2,6,9,9-テ
トラメチルキサンテン 44mg (収率45%)とから成る混
合物も得られた。種々のキサンテンの同定は、ガスクロ
マトグラフィー質量分析法(GCMS)によって更に確
認された。かなりの量の炭酸ジクレジルも観測された。
【0015】蒸留及び再結晶のような標準的な回収技術
を用いて個々の成分を回収することができた。キサンテ
ンは、必要に応じて対応するジカルボン酸へ酸化され
て、高性能キサンテンポリエステルを合成するための中
間体を生成した。実施例2 ポリカーボネート 103.3mg(0.41当量のビスフェノール
A)と、p-クレゾール4mLと、メタンスルホン酸 40mg
とから成る混合物を、密封条件下で35時間にわたって 1
50℃に加熱した。ガスクロマトグラフィー分析による
と、定量的な収量でフェノールが得られたことが判明し
た。また、2,7,9,9-テトラメチルキサンテンが79%の収
率(77mg)で得られた。GCMSでピークの帰属を確認し
た。また、相当量の炭酸ジ−p-クレジルの存在も証明さ
れた。
【0016】実施例3 ポリカーボネート 100mg(0.394 等量のビスフェノール
A)と、m-クレゾール2.0mLと、メタンスルホン酸 19mg
とから成る混合物を、 150℃で72.5時間にわたって加
熱した。反応混合物を冷却し、内標準としてのテトラデ
カン 105.8mgを存在させて希釈した。これを、GCによ
り検定した。その分析から、フェノール65mg (収率88
%)及び3,6,9,9-テトラメチルキサンテン 81mg (収率
86%)の存在が判明した。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 69/96 9546−4H C07C 69/96 Z C07D 311/82 C07D 311/82 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクラップ芳香族ポリカーボネートから
    有機有価物を回収する方法であって、 100℃〜 250℃の
    温度で、効果量の強酸触媒の存在下で、スクラップ芳香
    族ポリカーボネートとC1-4 アルキル化フェノールと
    を、前記アルキル化フェノール対前記スクラップポリカ
    ーボネートの重量比約2〜1000:1にて、含んでいる混
    合物を反応させることからなる方法。
  2. 【請求項2】 前記スクラップポリカーボネートがビス
    フェノールAポリカーボネートである請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記アルキル化フェノールがm-クレゾー
    ルである請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 前記アルキル化フェノールがp-クレゾー
    ルである請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 前記アルキル化フェノールがm-クレゾー
    ルとp-クレゾールとの混合物である請求項1の方法。
  6. 【請求項6】 前記アルキル化フェノールが3,4 ジ−
    (C1-4 アルキル)フェノールである請求項1の方法。
  7. 【請求項7】 前記触媒がメタンスルホン酸である請求
    項1の方法。
  8. 【請求項8】 前記混合物からポリアルキル化キサンテ
    ンが回収される請求項1の方法。
  9. 【請求項9】 前記ポリアルキル化キサンテンが3,6,9,
    9-テトラメチルキサンテンである請求項8の方法。
  10. 【請求項10】 前記ポリアルキル化キサンテンが2,7,
    9,9-テトラメチルキサンテンである請求項8の方法。
  11. 【請求項11】 前記ポリアルキル化キサンテンが2,6,
    9,9-テトラメチルキサンテンである請求項1の方法。
  12. 【請求項12】 前記混合物から炭酸ジアリールが回収
    される請求項1の方法。
  13. 【請求項13】 前記炭酸ジアリールが炭酸ジ−m-クレ
    ジル及び炭酸ジ−p-クレジルのうちの少なくとも1つで
    ある請求項12の方法。
  14. 【請求項14】 前記混合物から、試薬として用いられ
    たアルキル化フェノールが回収される請求項1の方法。
  15. 【請求項15】 前記アルキル化フェノールがm-クレゾ
    ール又はp-クレゾールである請求項14の方法。
  16. 【請求項16】 分子構造上前記ポリカーボネート内の
    単位に対応したモノヒドロキシ芳香族化合物が回収され
    る請求項1の方法。
  17. 【請求項17】 前記ヒロドキシ芳香族化合物がフェノ
    ールである請求項16の方法。
JP8089834A 1995-04-17 1996-04-12 廃棄ポリカーボネートから有価物のフェノール及びキサンテンを回収する方法 Withdrawn JPH0912496A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/422472 1995-04-17
US08/422,472 US5567829A (en) 1995-04-17 1995-04-17 Method for recovering phenol and xanthene values from waste polycarbonate

Publications (1)

Publication Number Publication Date
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EP (1) EP0738702A1 (ja)
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CN (1) CN1139107A (ja)
SG (1) SG38922A1 (ja)

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EP0738702A1 (en) 1996-10-23
SG38922A1 (en) 1997-04-17
US5567829A (en) 1996-10-22
CN1139107A (zh) 1997-01-01

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